【モバマス】モバP「え?火事!?」 (33)

モバP「そうか、とうとう燃えたか....」

ちひろ「とうとうって....」

モバP「いや、いつかは燃えるんじゃないかと思ってたんですよ、ウチ」

ちひろ「燃えたのは女子寮ですよ」

モバP「え?そうなんですか?良かったんだ....いや、よくないですよ!!」

ちひろ「だから言ってるじゃないですか!」

モバP「それで、みんな無事だったんですか?」

ちひろ「みんなお仕事で無事でしたよ。幸いと言っていいかわかりませんけど、燃えたのも建物の一部だけで二週間くらいでみんな帰れますけど、ケアが大変ですね」



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モバP「それで、女子寮使えない間どうするんですか?親元に返すにしてもその間の仕事とかは....」

ちひろ「そうですねぇ、スケジュールの埋まってない子はそうなると思うんですけど、お仕事のある子はホテルに泊まってもらう予定で。プロデューサーさんも担当の子と相談してどうするか考えてくださいね」

モバP「なるほど.....えぇっと、美由紀は......あーダメだ。明後日撮影か」

ちひろ「でしたら、早めにホテルを探してあげてください。わたしも他の子のと一緒に探しますから」

モバP「あー、いや、美由紀はウチから通わせます」

ちひろ「そうですか....って、えぇ?!」

モバP「幸い学校からもそんなに遠くなりませんし二週間くらいは少し我慢してもらって」



ちひろ「ちょ、ちょっと待ってください!ダメですよ!」

モバP「え?あぁ、そうですね。美由紀にもちゃんと聞かないと」

ちひろ「いや、美由紀ちゃんは多分嫌がらないと思いますけどそうじゃなくって....」

モバP「あ、大丈夫です。部屋は余ってますし一人くらいならどうにか」

ちひろ「そんな心配してません!美由紀ちゃんだって年頃の女の子なんです!それにスキャンダルだとか他の問題もあって....」

モバP「やだなぁ、さすがに芳乃様や七海はホテルを探しますよ。由愛は....うーん、一回実家に帰ってもらうか.....」

ちひろ「美由紀ちゃんだって子供っぽいですけどもう中学生ですよ!」

モバP「いや、分かってますけど.....」

ちひろ「ご両親だってどう思うか.....」

モバP「?いや、そこは大丈夫でしょう」

ちひろ「はい?」

モバP「柳瀬社長から預かってる身としてはこのままホテルに放り込む方が心苦しいですよ」

ちひろ「え?あぁ、そうでしたね、美由紀ちゃん」

モバP「なるほど、そこの心配だったんですね。いや、俺もうっかりしてました」

モバP「と、言うことだが美由紀はそれでいいか?」

美由紀「うん、いいよ!」

七海「お世話になるれす」

モバP「聞いてなかったか?お前はホテルだ」

七海「ぶー」

モバP「芳乃、悪いけども七海と由愛を頼む」

由愛「あの、よろしくお願いします....」

芳乃「承知しましたゆえー」

モバP「とりあえず、生活に必要なものだけ取りに行くからな。燃えたのが共用スペースで済んで本当に良かったよ。いや、あんまりよくはないな」

美由紀「えへへ、お泊まりだー!」

モバP「あんまり喜ぶな。火事でみんな動揺してるんだから」

七海「そうれすか?」

モバP「そうれすよ」

みく「ねぇ、猫ちゃんがいるホテルとかないの?」
李衣菜「ホテル暮らしかぁ、ンー、ロック!」
未央「なんかワクワクするね」

モバP「.....」

まゆ「あの、まゆもPさんのお家に.....」
まゆP「ダメです」
まゆ「(しゅん)」

モバP「お前らもっと悲しめよ」

モバP「うし、着いた。んじゃ、ちょっと部屋片付けるからテレビでも見ててくれ」

美由紀「はーい!」

モバP「もうジュース用意してテレビつけてやがる...まぁいいか。物どけて、来客用の布団準備して.....」

美由紀「プロデューサーさん、このお菓子食べていい?」

モバP「いいぞ。晩飯前だから食いすぎるなよ」

七海「晩飯は焼き魚がいいのれす!」

モバP「そうか、それならサンマでも後で買いに行くか」

芳乃「そなたー、お茶はありませぬかー?」

モバP「台所の戸棚にないか?あれ?切らしてたっけそれもあとで.....」

由愛「あの、わたしも何かお手伝い.....」

モバP「いい、いい。ゆっくりして.....ん?」

幸子「カワイイボクを仲間はずれにしようとは、プロデューサーさんいい度胸してますね」

モバP「.....お前ら、何故ここにいる?」

七海「何故って?」すっとぼけ

芳乃「そこにそなたがいるゆえー」素知らぬ顔

由愛「あの、ごめんなさい.....」おどおど

幸子「ボクはプロデューサーさんが美由紀さんに悪いことをしないようにですね」あせあせ

モバP「よし、悪気があるのは由愛だけだな?」

七海「いやれすいやれす!七海もプロデューサーのお家にお泊まりするれす!」

モバP「ダメに決まってるだろ」

芳乃「あの賑やかで暖かな場から離れ一人で過ごすのはー、いささか物哀しくありー」

モバP「3人部屋だろうが、お前らの希望通り」

由愛「寂しくて......」

モバP「いや、うーん、由愛は、うーん」

幸子「ズルいですよ、他の人だけ!」

モバP「お前は実家から通ってるだろうが」

美由紀「美由紀はみんなと一緒がいいな」

モバP「ぐ、そう言われると....社長との約束がある手前今更ホテルの手配もできないし....」

幸子「じゃあ決まりですね。今日は"美由紀さんの家"でお泊まり会です」フフーン

モバP「俺の家だよ!」

幸子「いえいえ、仮住まいとは言え美由紀さんが暮らすわけですから。ここは美由紀さんの家でもあります。論破です!」

モバP「橘かよお前は....」

幸子「おっと、うっかりありすさんのお株を奪ってしまいました。まぁ、ボクくらいカワイイとそう言うことがあっても仕方ありませんね!」

一旦ここまで。続きは明日

モバP「そもそも、お前ら全員泊まるスペースはないぞ。布団も足りんし」

芳乃「布団くらいでしたら手配できますゆえー。広さはー、....空間をいじればどうにかー」

モバP「空間を弄れてたまるかよ!」

芳乃「ダメでしたかー」

七海「だったら七海がプロデューサーのお布団で寝ればいいのれす」

由愛「え?あ、あのだったらわたしも....」

美由紀「じゃあ美由紀も!」

モバP「俺はどこで寝るんだよ」

幸子「そうですねぇ、ホテルに泊まればいいのでは?」

モバP「すげぇな、俺追い出されるのか」

七海「七海はお城みたいな形のホテルに泊まってみたいれす」

モバP「近づくことすら許さねぇよ」

芳乃「では、そなたとわたくしがそなたの寝室でー、他の者が美由紀の部屋で寝るということでー」

モバP「いますぐお前らをホテルに連れ戻すぞ」

芳乃「冗談でしてー。皆この機会にそなたと一緒に過ごしたいのでしょー」

モバP「はは、嬉しいが他を当たってくれ」

七海「でももうパジャマも寝袋も用意してきたのれす」

モバP「準備万端かよ」

幸子「それにこの部屋の広さなら6人くらいは寝られますよ」

モバP「クソッ、馬鹿でかいタンスでも買っておいとけばよかった」

モバP「ってか、6人じゃねえ。泊めるとしても女子寮組の四人だけだよ。お前は実家に帰すし俺は俺の部屋で一人で寝る」



モバP「晩飯だけ!いいか晩飯だけだからな!食ったらお前らは帰れよ!」

由愛「分かりました」

七海「はーい!」

幸子「仕方ないですね」

芳乃「そなたにあまり迷惑をかけるつもりはありませぬー」

モバP「この素直さが怖いよ俺は」

七海「このまま押し切ってしまえばなし崩し的にお泊まり会れすから」

モバP「それが目的かよ」

美由紀「でもみんなで食べる方が美味しいよ」

芳乃「お食事はー皆で楽しむことこそが最大の味付けでありー」

モバP「分かった分かった。んじゃ、今日の晩は鍋にするか。大勢いるしその方がいいだろ?」

美由紀「やったー!」


モバP「できたぞ。石狩鍋風カニ鍋だ」

美由紀「カニだー!」

七海「シャケだー!」

七海「と、ついでに酒も用意してみたのれす」

モバP「飲んだら問答無用で追い出すからな」

七海「大人の気持ちになってみたいのー」

幸子「はふっ、はふっ、骨が多くて食べづらいですが、美味しいですね」

芳乃「お野菜も良い具合でしてー」

美由紀「はい、由愛ちゃん。かに剥いてあげるね」

由愛「あ、ありがとう。わぁ、すごく上手....」

モバP「お前ら野菜も食えよな。マロニーうめぇ」

幸子「そういうプロデューサーさんが一番カニ食べてるじゃないですか」

モバP「カニってこんなに簡単に綺麗にむけるんだな」

芳乃「むむー、うまく行きませぬー」

美由紀「はい、芳乃ちゃん。剥いたげるね」

七海「お魚~お魚~♪」

モバP「....ま、みんなでワイワイも悪くはないな」

由愛「あ、あの、プロデューサーさん。よかったら、注ぎますね」

モバP「あ、いや、由愛。お前ら送らないといけないから今日は.....」

芳乃「日本酒を燗にしましてー、カニと、七海の買ったお刺身とで頂けばー、それはえもいえぬ心地よさと聞きませばー」

幸子「そこにカワイイボク達のお酌付きですよ、プロデューサーさん。こんな機会滅多にありませんからね」

モバP「いや、お前ら」

由愛「あの、いや、ですか?」

モバP「え?」

由愛「あの、わたしが注いだお酒じゃ、ダメ...ですか?」

モバP「由愛、そもそもお前ら未成年者の前で」

由愛「わたしが大人だったら......飲んでもらえますか....?」

モバP「上目遣いヤメテ......」

七海「大丈夫れすよ。七海達はタクシーで帰れますから」

モバP「じゃあ、一杯、一杯だけ.......」

モバP「Zzzz」

幸子「見事に酔いつぶれましたね」

由愛「作戦通り...です!」

美由紀「途中聞いたこともない笑い方してたね」

芳乃「おぉー、一升瓶が空になってしまいましたー」

七海「七海の分が残って....じょ、冗談れすよ?」

幸子「さすがに未成年が飲酒事案はマズイですよ....」

由愛「でも、お酒の味....ちょっぴり気になります.....」

芳乃「お二人ともー、お酒は二十歳になってからーですよー?」

美由紀「6年かー。そしたらまたプロデューサーと大人のお店でお酒飲みたいね。またみんなでお泊まり会しよ?」

由愛「な、7年....です」

幸子「そうですね、7年後にまたみんなで。乾杯しましょう!今はジュースで!」

七海「カンパーイ!....ななといえな、17歳で飲みに行ってる人も?」

芳乃「そ、その者はー、七海ー?それ以上はいけませんー」

幸子「そ、そうですよ。多分飲んでたの泡が出る麦茶ですよ」

幸子「ふぅ、いいお湯でした」

七海「プロデューサーが寝ていて助かったれす」

美由紀「さすがにみんなでは入れなかったね」

幸子「狭いお風呂でしたね。もっとお風呂の広い家に住んでもらわないと」

由愛「じゃぁ、もっとお仕事してプロデューサーさんにいいお家に.....頑張ります!」

七海「寮のお風呂なら洗いっこもできたんれすけどね」

幸子「そういえば、どうして火事になったんですか?聞いてませんでしたが」

芳乃「それはー、よくわかりませぬー」目そらし

七海「一応不審火ということになっているれす」目そらし

由愛「あの....多分秋葉さんが持ってきたスイッチに志希さんのお薬に化学反応したキノコが飛びかかって、そこに裕子さんのサイキックが....」

幸子「何があったんですか?!」

美由紀「響子ちゃんはねー、怒らせちゃダメだよ」

幸子「そ、それはなんとなくわかりますけど....カワイイボクは何も聞かなかったことにします」

芳乃「さて、そろそろ寝ませー」

由愛「プロデューサーさんにお布団....風邪を引いちゃいます...」

幸子「まったく、だらしがないですね!」

七海「原因は七海達れすけどね」

美由紀「それじゃあ美由紀プロデューサーさんの隣で寝るね」

由愛「ず、ズルい....!わ、わたし反対側.....」

七海「じゃあ、七海はプロデューサーの上に乗るれす」

幸子「ちょ、ちょっとダメですよ!さすがに別のお布団で寝ないと....」

芳乃「ではお布団の用意をー。こちらに敷きましてー」

幸子「ろ、6人だとやっぱり狭いですね。プロデューサーさんはもっと広い家に引っ越すべきです」

美由紀「えへへ、みんなで寝るとなんだか修学旅行みたいだね」

ちゅん、ちゅんチュン

モバP「う"ぅ、頭いてえ"....気持ち悪いし苦しい....」

美由紀「ぐーzzz」
七海「すぴーzzz」
幸子「むにゃあzzz」
由愛「すやぁzzz」

モバP「.....コイツら」

芳乃「お目覚めでしてー?

モバP「おかげ様でぐっすり眠れたよ。うえっぷ」

芳乃「気付のお味噌汁でしてー」

モバP「ありが....コレ怪しい材料使ってない?」

芳乃「失礼なー。人の世の食べ物しか使っておりませぬー」

モバP「だな、見た感じ昨日の鍋のあまりで作ってるっぽいし」ずずず

モバP「まったく、大人を酔い潰して泊まりこもうなんてとんだ悪女だな」

芳乃「おやー?わたくしにはそなたがわざと酔い潰されたように見えましたがー?」

モバP「3杯目ぐらいまではな!最後は死ぬかと思ったよ!!」

芳乃「ままなりませんねー」

モバP「まったく、だいたいなんでうちに泊まりたがるのか。何もないだろ面白いものなんて」

芳乃「何があるかでなくー、誰がいるかが重要なのでしょー」

モバP「誰がいるか、か」

芳乃「明るく振舞っていてもー、やはり火事の件、心に影差すものがあったのでしょー」

モバP「そうだな。今度、池袋、一ノ瀬、星、堀の四人は事情聴取だな」

芳乃「聞いておりましたかー。それはともかくとしてー、皆安心したかったのでしょー」

芳乃「そなたは良い気が巡っておりますゆえー。心温まる安らかな気がー」

モバP「ま、嫌われてるよりは全然いいな。ただし今日だけだ。芳乃様、明日以降はしっかりと監督お願いします」

芳乃「はいー、任されましてー」

~一週間後~

モバP「思いの外早く治りましたね」

ちひろ「えぇ。晶葉ちゃんを始めいろんな子が手伝ってくれましたから」

モバP「さすがは天才ですね。女子寮の台所を吹っ飛ばしたのは感心しませんけど」

ちひろ「電子レンジをタイムマシンにするとは思いもしませんでしたね」

ちひろ「そうそう、みんなのホテル代の領収書、まとめて持ってきてくださいね。あと、美由紀ちゃんのプロデューサーさんのお家での滞在費も経費で落とせるそうなので、買い物のレシートとか残っていれば用意しておいてください」

モバP「ちなみにその間俺が飲んだスタドリは経費で....?」

ちひろ「落ちません」

モバP「何故だ!」

ちひろ「そんなことより、一週間美由紀ちゃんのこと預かってどうでしたか?」

モバP「変なことはしてませんよ」

ちひろ「そこは信用していますよ」

モバP「あとは、そうですねぇ」

モバP「女の子のお酌と酒の飲み過ぎには気をつけようと思います。まだ頭痛い.....」

END

終わりです。HTML出してきます。

女子寮っていいですよね。なんていうか響きが。燃やしたんですけど
途中でちょこちょこ指摘がありましたが、女子寮組の子とそうじゃない子って明文化されてるものが少ないように感じます。李衣奈は完全にみくと同じところに住んでると思い込んでました。正直由愛とか七海も家族と東京に引っ越してきてそうな気もしたり

あと飲み過ぎは良くないと思いますが一昨日飲んだ獺祭は美味しかったです。

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