藍子「これは・・・これはゆゆしき事態ですっ」
藍子「絶対に阻止しなければなりませんっ! 私たちの力を合わせてっ!」
奥山沙織「わ、わだす、頑張るねっ・・・!」
北川真尋「うん!」
藍子「ここを拠点に、ネズミバンド『ちゅーちゅーちゅー』を結成し、MIDI CITYに進出するんですからっ」
沙織「み、MIDI CITYさ行きた~い!」」
真尋「おおー!」
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奥山沙織(19)
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北川真尋(17)
藍子「うふふ♪ 一緒に頑張りましょうねっ」
沙織「そっだなぁ・・・ええバンド、いっぱいあるからなぁ」
真尋「プラズマジカ、すたっどばんぎゃっしゅ、ラペッジオート・・・」
藍子「雫シークレットマインド、ウワサノペタルズ、徒然なる操り霧幻庵・・・」
沙織「BUDVIRGINLOGIC、ARCAREAFACT・・・」
藍子「いいですよね~♪」
藍子「ここでいっぱい練習しないとですねっ♪」ジャカジャーン
沙織「んだなぁ・・・ところで、どうしてここさ撤去って話に?」
真尋「うん。プロデューサーにも許可もらったよね?」
藍子「『古くは干支レース、古今東西で世界的ネズミ達も国民的電気ネズミもネコと戦っている。後は分かるな?』 だそうですっ!」
沙織「ひええ、ネ、ネコさ来るの・・・?」
藍子「許してくれたのにネコを雇い、私たちを争わせて楽しもうとしてるんですっ! もう怒っちゃうんですからっ!」
藍子「だからネズミらしくプロデューサーの貯めているスタージュエルをここに移しちゃいましたっ」
藍子「あとでおやつに食べちゃいましょうっ!」
沙織「・・・それが決め手なんじゃ・・・」
コトッ…
真尋「? 入口に何か・・・」
ノソッ
真尋(ドーナツだ・・・)
沙織(お皿に乗ったドーナツだべ・・・)
藍子(その上に人が入れそうな籠がセットしてある・・・)
真尋(その籠を支えている棒についた紐をちょっと離れたところで法子ちゃんが持ってる)
沙織(すごく楽しそうだべ・・・)
椎名法子「~♪」ワクワク
真尋(罠だ)
沙織(罠だぁ・・・)
藍子(絶対罠だぁ~っ!)
法子「・・・?」ニコニコ
法子「おかしいな~・・・出てきてもいいのに」ムー
真尋(・・・)
沙織(・・・)
藍子(・・・)
法子「ドーナツ・・・好きじゃないのかなぁ・・・」シュン…
沙織「っ わ、わぁ、美味しそうなドーナツだぁ~」ヒョコッ
藍子「!? さ、沙織さ―」
法子「! えいっ♪」グイッ
ガサッ
沙織「わ、わーつかまっちまった~・・・!」
法子「えへへ、やったぁ♪ 沙織さんかくほ~♪」ダキッ
法子「向こうにいっぱいドーナツあるよ♪ 一緒に行こうねっ!」トコトコ
沙織(二人とも、ごめんなぁ・・・でも、アイドルとして、わだすはこの笑顔を・・・)
ズルズル…
真尋「沙織さん・・・」
藍子「な、仲間が~・・・」
ポムッ
真尋「! また入り口に何か・・・!」
藍子「!」
真尋(・・・ぴにゃこら太だ)
藍子(・・・ぴにゃこら太のぬいぐるみが置いてあります・・・)
真尋(上にドーナツの時と同じ籠がセットされている・・・)
藍子(穂乃香さんがつながっている紐を遠くで握っている・・・)
綾瀬穂乃香「・・・」ドキドキ
真尋(罠だ・・・)
藍子(同じ罠だぁ~っ!?)
穂乃香「・・・かかりません」シュン…
真尋「! 藍子ちゃん、ごめん!」ダッ
藍子「ま、真尋さ―」
真尋「わー! ぴにゃこら太だー!」ヒョイッ
穂乃香「・・・!」グイッ
ガサッ
真尋「わ、わーしまったー」
穂乃香「や、やりました!」トテトテ
穂乃香「うふふ♪ ぴにゃこら太、かわいいですよね♪」
穂乃香「向こうに法子ちゃんがドーナツを持ってきてくれたんです。真尋ちゃんも一緒に食べましょうね♪」
真尋「あーれー」ズルズル
真尋(ごめん、藍子ちゃん・・・でも、アイドルとして私は、この笑顔を・・・)
藍子「真尋さん・・・そんな・・・」
藍子「あっという間に私一人・・・」ガクッ・・・
藍子「っ、泣きません・・・!」
藍子「二人の帰る場所を、私が守りぬくんです・・・!」
ニャー ニャー
藍子「わあ、ネコさんだ~♪」トテトテ
前川みく「捕ったにゃああー!」ガシィ
藍子「うわああ! しまった~!」ジタバタ
藍子「ま、待ってくださいみくちゃん! これは全てプロデューサーさんに仕組まれたものなんですよ!?」
みく「ふっ・・・依頼人の目的なんて知ったことじゃないのにゃ」
みく「依頼人のオーダーをこなし、ご褒美をもらう。それがみくのやり方にゃ」
藍子「こ、このマジメネコチャン!」
みく「にゃーはっはっ! 誉め言葉にゃあ!」
藍子「と、取引! 取引をしませんか!?」
みく「にゃふふ♪ 藍子チャン・・・取引っていうのは勝敗が決する前にするものにゃ」
藍子「くっ・・! 猫だましぃ!」パァン
みく「ふにゃ!?」ビクッ
藍子「今です!」シュタタタター
みく「あっ、待つにゃ~!」ダッ
藍子「待ちませ~ん!」
ドタドタドタドタドタ
・・・
ガチャ バタン ギィ パタン
藍子(・・・ふう、なんとか衣装室のクローゼットの中に隠れられました)ドキドキ
藍子(ですが、このまま逃げてもじり貧・・・! なにか、なにか手は・・・!)ガサゴソ
藍子(パペットが二つあればトライアドダムネーションが・・・)ガサゴソ
藍子(! これはバドミントンのラケット! シャトルもありますっ!)
藍子(反動で私が吹き飛ぶ危険はありますがこれで万が一の時はパトリオットサーブを―)
ガチャッ
みく「ど~こ~にゃ~」
藍子(! みくちゃんがこの部屋に・・・!)バックン バックン
みく「う~ん・・・藍子ちゃんいない」キョロキョロ
みく「みくとしたことが見失うとは・・・」
バタンッ
ギィ…
藍子「ふう、危ないところでした」シュタ
みく「まだいるにゃ~!」ガバッ
藍子「う、うわああ~!」
Badend
ネコには勝てなかったよ・・・
・・・
藍子「ドーナツ美味しい」ハムハム
法子「おかわりあるよ~♪」
お・わ・り
お読みいただきありがとうございました
このSS、ホラーゲームの実況プレイ見ながら書いてたんですけど
ホラーで一番怖いのって、殺人鬼や怪物から逃げるために
つかまれたり罠にはまってしまったりした
自分の 足 や 腕 や 指 を自らの手で切り落とす選択を迫られることだと思いました
それからこのSS、
VIPの機能をいくつか試しに使用してみたので
場合により読みにくかったり不都合があったかもしれません
失礼いたしました
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