千川ちひろ「ドリンクの時間ですよ~」 (14)

時は25世紀


『プロデューサーの皆さま、12時になりました。アイドル達を輝かせるため、ハッピードリンクを飲みましょう』


千川ちひろ「プロデューサーさん、ドリンクの時間ですよ」

モバP「そうですね」

P「つくづく思うんですが、これ飲まないとダメなんですかね」

ちひろ「当たり前ですよ。飲むのと飲まないのでは力の出具合が違いますし」

P「でもねぇ…入社してからの食事はこれだけって」

ちひろ「でも栄養価は抜群ですし肉体の疲労も完全に消し去りますので」

P「そうなんですけど…たまには肉とか食べたいですよ」

ちひろ「我儘言ってちゃダメですよ」

ちひろ「と言うか何年プロデューサーしてるんですか? いい加減慣れましょうよ」

P「はぁ…」


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『プロデューサーの皆さま、18時になりました。アイドル達を輝かせるため、ハッピードリンクを飲みましょう』


ちひろ「ほら、一息入れましょう」

P「……」

ちひろ「どうしたんですか? 最近変ですよ」

P「いや…先月入った新人最近見ませんね」

ちひろ「配置転換になったみたいですよ」

P「そうですか」


『プロデューサーの皆さま、0時になりました。アイドル達を輝かせるため、ハッピードリンクを飲みましょう』


ちひろ「書類どうですか? ドリンクここ置いておきますね」

P「新人…あいつドリンク嫌いでしたよね」

ちひろ「いなくなった人の話なんてどうでもよくありませんか?」

P「いや…ちょっと気になりまして」

ちひろ「ドリンクを飲まないから体調崩したんですよ」

ちひろ「プロデューサーさんはしっかり飲んで栄養つけてくださいね」


『プロデューサーの皆さま、6時になりました。アイドル達を輝かせるため、ハッピードリンクを飲みましょう』


ちひろ「ドリンクタイムですよ~」

P「さっき飲みましたよ」

ちひろ「え? ホントですか?」

P「はい」

ちひろ「飲んだのならいいのですが…」

『プロデューサーの皆さま、12時になりました。アイドル達を輝かせるため、ハッピードリンクを飲みましょう』


ちひろ「お昼にしましょう」

ちひろ「12時のドリンクです」

P「ちひろさん、俺さっき飲みましたんで」

ちひろ「……」

ちひろ「どうなっても知りませんよ」

P「2回抜いただけで眩暈が半端ない…」

ちひろ「大丈夫ですか? 医務室に行きます?」

P「いえ、まだ書類がありますので」

ちひろ「そんなこと言ってフラフラじゃないですか。行きましょう」

P「……」

ちひろ「ほら、着きましたよ」

P「ここは?」

ちひろ「再……医務室ですよ」

ちひろ「ほら、ここに横になって」

P「……」

ちひろ「じゃあ点滴うちますね」

P「……」

翌日

『プロデューサーの皆さま、12時になりました。アイドル達を輝かせるため、ハッピードリンクを飲みましょう』

P「お、もう昼ですか。ちひろさん1つお願いしまーす」

ちひろ「はい^^」

ちひろ「プロデューサーさんも元気になりましたしよかったです。やっぱり健康は食事からですね」


彼女は千川ちひろ。当事務所の美人で優秀なアシスタントである。

短いけどおしまい。
食事抜きダイエットし始めたらフラフラになります。

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