ネリー「サキ、みかん食べさせて」 (64)

咲ネリ、短いです。

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~臨海女子、麻雀部部室~



咲「え?」


ネリー「……みかん、食べたい」

ネリー「食べさせて」


咲「私今、牌譜の整理で忙しいんだけど…」


ネリー「そんなのどーでもいいから、早く」


咲「どうでもいい事ないでしょう?」

咲「サボってたら智葉先輩に叱られちゃうもん」


ネリー「……ふーん、マネージャーのクセにネリーの言う事聞けないんだ」


ネリー「ネリーよりもサトハのこと気にするんだね」



咲「そんなんじゃなくて……」


ネリー「ふんっ」


咲「……」


咲「はぁ……もう、分かったってば」スッ


ネリー「……なにさ」


咲「食べさせてあげる。剥くからちょっと待って?」ムキ


ネリー「もういいよ。食べたくなくなったし」プイッ


咲「そんなに拗ねないでよ」


ネリー「別に拗ねてない」


咲「もう…」



咲「……はい、剥けたよ。食べるんでしょ?」


ネリー「……」チラ


ネリー「白いとこ、取ってよ」


咲「だめ。栄養があるんだから、ちゃんと食べるの」


咲「はい、あーんして?」


ネリー「……まあ、そんなにサキがネリーに食べさせたいなら、食べてあげる」


咲「うんうん、どうぞ」スッ


ネリー「……あむ」


咲「おいし?」


ネリー「……」モキュモキュ


ネリー「……おいしい」


咲「ふふ、良かった」ニコ


咲「まだ食べる?」


ネリー「食べさせて」


咲「……しょうがないな」フフ


咲「はい、あーん」


ネリー「あー……ん…」パク


咲(可愛いなぁ…)




明華「智葉?何をしているんですか?」


智葉「牌譜の整理だ」


明華「はて、牌譜の……?」


智葉「流石の私でも、あの空間を壊すことはできないさ」チラ



ネリー「あーん」

咲「……ふふっ」


イチャイチャ、コラコラ



明華「……私も手伝います」クスクス


智葉「あの二人は後で説教だな」フフ



―――
―――



咲「もう、ネリーちゃんのせいで怒られちゃったよ」


ネリー「あの後サキが3つも食べさせるからでしょ」

ネリー「水分でお腹タプタプだよ」ケフ


咲「それはネリーちゃんがずっと口開けてるから…」

咲「っといけない、そろそろお仕事に戻るね」


ネリー「……」ムス


咲「なにその顔……ネリーちゃんだって練習あるでしょ?」

咲「私だってマネージャーになったからにはサボってばかりいられないの」


ネリー「選手のモチベーション上げるのがマネージャーでしょ」

ネリー「サキが見てないとやる気でない」プイッ


咲「そんなこと言われても……」


マネ「咲~、ちょっと手伝って欲しいんだけど」


咲「あ、はい!今行きます!」

咲「ごめんネリーちゃん、練習頑張ってねっ」タッタッタッ


ネリー「……」イラッ


ネリー(今あのマネージャー、サキのこと呼び捨てで……)



明華「呼び捨てで咲さんを呼んでいたくらいで潰そうとか思ってはいけませんよ」


ネリー「明華。……別に、そこまで思ってない」


明華「そうでしょうか……。凄い形相をしていましたよ今」


ネリー「……マネージャー如きがネリーからサキを引き剥がしたのは気に入らないけど」


明華「それを咲さんの前で言うとまた叱られますよ」


ネリー「分かってるって、うるさいな」


ネリー(サキ、あとで覚えときなよ)


―――
―――


~部活後~


咲「お疲れ様でした。智葉先輩、本当に私は残らなくていいんですか?」


智葉「いいさ。たまには自分たちが扱う道具の手入れくらい自分でしておかないとな」


咲「すみません、じゃあお言葉に甘えさせて貰いますね」


智葉「ああ、本当に気にするな。また明日、お疲れ様」


咲「お疲れ様ですっ」ペッコリン


咲(智葉先輩、優しいなぁ……ちょっと強面だけど)テクテク



ネリー「……」ウデクミ


咲「あれ、ネリーちゃん?」


ネリー「……遅いよサキ」


咲「待っててくれたの?」


ネリー「それ以外になにかある?」


咲「なに怒ってるの……ってちょっ」フラッ


ネリー「……」グイッ


咲「わわっ、危なっ」ヨロッ


ネリー「……」ギュッ


咲「……ネリーちゃん?」


ネリー「……ネリー、今日も頑張ったよ」

ネリー「サキがいなくても頑張った」スリスリ


咲「……うん」


咲「頑張ったね、偉いよ」ナデナデ


ネリー「……」ギュゥ


咲「最近忙しくて、あんまり見ててあげられなくてごめんね?」


ネリー「謝んなくていいから、手動かして」


咲「……もう、甘えんぼなんだから」ナデナデ


ネリー「……うるさい」プイ


―――
――――――
―――――――――


・出会い


サキとネリーの出会いは、本当にひょんな事だったと思う。


~春、臨海女子~


ネリー「だから、お前に関係ないって言ってんじゃん」


3年生「あんたねぇ、留学生だからって良い気になってんじゃないわよ」

取巻き「調子乗りすぎじゃない?」


ネリー「別に、ネリーの方が何百倍も強いんだから当然でしょ」

ネリー「ちょっと早く生まれただけの雑魚にペコペコ頭下げるなんてネリー御免だし」


3年生「……言ったわね、調子に乗んのもいい加減に」スッ


ネリー「……」ピク


「あの、ちょっと良いですか」


取巻き「は?」


「そこ、あなたが座ってるの雀卓の上なんですけど」


3年生「……だから何?」

取巻き「てか、あんた新しく入ったマネじゃん。今取り込み中なんだけど」


ネリー「……」


「とりあえず雀卓から降りてくれませんか?掃除もしたいですし」


3年生「うっさいなぁ……別に、どこに座ろうが私の勝手でしょ?」

取巻き「つか、コイツが調子乗ってるから教育してんだよ」


「教育って」クスクス


3年生「……何笑ってんだよ」イラ


「いや、別に……」

「あなた達みたいな人がどんな事をこの子に教育できるんだろうなぁって、不思議で」クスクス


ネリー(ふーん…言うねコイツ)



取巻き「だからそれは」


「智葉先輩も言ってましたよね。留学生に求められるのは麻雀を打つことだけ」

「あなた達の言う上下関係なんて当てはまらないんですよ」


「私だって、仮にも麻雀部なのに雀卓の上に座るような人にペコペコしたくありませんけど」


ネリー「ふん、言われてるよ弱っちいセンパイ」


3年生「……そこまで言うなら麻雀で決めようじゃない」

取巻き「アンタらが負けたらこの部辞めてもらうから」


ネリー「うわぁ、さすがのネリーでも引くよ。素人含めてその条件って」


「いいですね、そうしましょう」

ネリー「……ふぅん?」


「その代わり、先輩達が負けたら二度と雀卓の上に座らないことと、この人に近寄らないでください」


取巻き「くだらないなぁ」

3年生「後悔しても遅いから」


「普通に打つだけでいいですよ」ニコ


ネリー「……?」


―――
―――


~その後~



ネリー「……驚いた。ほんとにマネージャー?」


「マネージャーですよ」

「その辺のマネージャーよりは、少しだけ麻雀が強いかもしれませんけどね」クスクス


ネリー「……」


ネリー「ネリーヴィルサラーゼだよ。ネリーって呼んで」


咲「宮永咲っていいます。ネリーちゃん、可愛らしい名前だね」


ネリー「……ありがとう」


咲「ネリーちゃん、さっきみたいな事何度もあるの?」


ネリー「まあね。でも全然気になんないよ」

ネリー「チームメイトに嫌われるのは色々不味いけど、あんな雑魚に嫌われた所でデメリットなんか無いし」


咲「……そう?」

咲「私が声かける前、あの先輩が詰め寄った時ちょっと足が震えてたけど」


ネリー「!!」


ネリー「そ、そんな事ないし。武士震い?虫震い?そんなアレだから」


咲「それを言うなら武者震いだよ。それでもちょっと苦しい言い訳だけど……」


ネリー「うるさい!」

ネリー「ただのマネージャー……ちょっと麻雀強いマネージャーが一々口出ししてこないで」


咲「それは無理だよ。私はマネージャーとして、選手の人のコンディションを整える義務があるもん」


ネリー「……」



咲「だから、一人で苦しい時には私を頼ってきて?」

咲「私が、ネリーちゃんが一人で頑張る必要なんか無くしてあげるから」ニコ


ネリー「そんなの」


咲「いいから、ね」ナデナデ


ネリー「っ……」



咲「ふふっ、それじゃあまた明日。ネリーちゃん」テクテク



ネリー「ぁ……」

ネリー「……」


ネリー(宮永、咲。咲……サキ……)



それが、ネリーとサキの出会い。
ね、ひょんな事でしょう?


―――
―――


~買い物と遭遇~


咲「ネリーちゃん、本当に今日は私の部屋に泊まるの?」


ネリー「うん。良いでしょ、サキの部屋二人部屋なのに一人で住んでるんだから」


咲「いいけど……」

咲「なら夕飯のお買い物して帰らなきゃ」


ネリー「別に外で食べればいいよ」


咲「またそんな事言って。栄養考えてご飯食べなきゃダメだっていつも言ってるでしょ?」


ネリー「ハオが言ってたよ。日本では外食でも栄養が考えられてるから大じょ」


咲「屁理屈言わないの。……それとも、そんなに私の作る料理が食べたくないの?」

咲「それなら外で食べよ」



ネリー「サキの手料理……!そっか、それが食べられるんだ」

ネリー「ならお買い物して帰ろ。ほら、早く!」


咲「……もう、調子いいんだから」フフ


・スーパー


咲「ネリーちゃん、何か食べたいものある?」


ネリー「お任せするよ」


咲「うーん…それ、地味に一番困る答えなんだよねぇ……」ウ-ン


ネリー「ふふ、ネリーの為に悩めばいいんだよ」


咲「もー……あれ?」

ネリー「ん?」


淡「あれ!サキに留学生の大将じゃん!」


ネリー「……サキ、行こ」グイッ


咲「ちょ、ネリーちゃん」


淡「待ってよー、偶然だね?買い物?」


咲「そうですよ。大星さんは?」


淡「今度の合宿に向けて色々買い出ししに近くまで来てたから、そのついでってトコ」

淡「にしても、サキはいつ見ても可愛いね~。臨海のマネージャーなんかやめて白糸台に来れば良いのに」


ネリー「……」イライラ


咲「そんな事ないですよ。大星さんこそ、相変わらず、なんていうかキラキラしてますね」


淡「あはっ、褒められちゃった」


ネリー「もういいでしょ?サキ、行こ」


淡「大将は大将でサキにべったりだねぇ、いつも通り」クス

淡「邪魔しちゃ悪いし、私は退散しますよ~」


咲「秋季大会ではよろしくお願いします」


淡「夏みたいにはいかないから、覚悟しててよねっ!」


ネリー「……お前には絶対負けないよ」


咲「こら、お前とか呼んだらダメだって」


淡「いいよいいよ、気にしてないから」

淡「そんじゃね、お二人さん♪」テクテク


ネリー「……ふんっ」


咲「もう…なんだか、最近のネリーちゃん変だよ?」


ネリー「サキのせいじゃん」


咲「私のせいなの……?」


ネリー「サキがネリー以外のヤツと仲良くするのが悪い」プイ

ネリー「今日だって、変なマネージャーに呼ばれてネリーを置いてくし」



咲「それはもう謝ったでしょ?」


ネリー「さっきだって、大星に対してデレデレしてた癖に」


咲「デレデレなんかしてないよ。普通にお話してただけ」

咲「ネリーちゃんはツンツンしてたけどね」


ネリー「サキがデレデレしてたから、ネリーがツンツンしてたの」


咲「あーもう、この話堂々巡りだよ。夜ご飯作って上げるから、チャラにして?」


ネリー「……お風呂も追加ね」


咲「えっ、それはちょっと」


ネリー「……」ジト


咲「……分かりましたよ。困ったネリーちゃんだね、もう」


ネリー「……ふんだ」


―――
――――――
―――――――――


~寮・咲部屋~


咲「それじゃあご飯作っちゃうから。ネリーちゃんは適当に休んでて」


ネリー「ネリーも手伝うよ」


咲「嬉しいけど、危なっかしくて見てられないから遠慮しておくよ」


ネリー「そんな事ないし」


咲「あるの。この前だって指切って泣いたの、忘れた?」


ネリー「な、泣いてない!」


咲「とにかく。雀士が指を傷付けるなんて大変だし私に任せればいいの」


ネリー「むぅ…」

ネリー「……分かった。ならネリーはテレビでも観てるよ」


咲「うん。すぐできるから待っててね」


ネリー「サキってば、ネリーのこと子供扱いして」ブツブツ


咲「ん、何か言った?」


ネリー「美味しく作んなきゃ罰金って言ったの!」


咲「えぇ…図々しいってレベルじゃないよ、それ」


―――
―――


~しょくじ!~


ネリー「あむっ…はむ……」パクパク


咲「ネリーちゃん、そんな一気に食べて喉に詰まらせないようにね」


ネリー「らいひょうふひゃお」モグモグ


ネリー「んくっ…」ゴク

ネリー「うん、やっぱサキの作るご飯美味しい」


咲「ふふっ、嬉しい。たくさんあるから気にせず食べてね」ニコ


ネリー「うん」パク


咲「どうせ、いつも夜は出来あいのばっかり食べてるんでしょ」


ネリー「そんな事ないよ。最近はメグから貰ったカップラーメンも食べてるし」


咲「出来あいのより酷い……」


ネリー「節約だよ、節約!」


咲「それは偉いけど…」

咲「ネリーちゃん、これからは夜ご飯も家で食べたらどう?」


咲「1人前も2人前も、作ったら手間はそんなに変わらないし」


ネリー「さすがのネリーもお昼はお弁当作ってもらって、夜まで世話になるのは気が引けるよ」モグモグ


咲「変なとこで気を使うんだから」



ネリー「それに、なんかサキに養ってもらってるみたいで嫌」


咲「えっ」


ネリー「あ、いや、違うよ。そうじゃなくて」

ネリー「ネリーはお金稼いでるんだから、普通はネリーがサキを養わなきゃダメでしょ」


ネリー「ほら、なんだっけ。日本で言う……そう、ヒモ?になっちゃうじゃん、ネリーが」


咲「私が好きでやってるんだから気にしなくていいのに。そんなの」


ネリー「サキが心配しないようにこれからはちゃんと栄養考えて夜ご飯も食べるからさ」


咲「……それならいいけど」


咲「ちゃんと野菜食べるんだよ?」


ネリー「……」

ネリー「う、うん」メソラシ


咲(食べないなぁこれは…)


咲(明日からお弁当に野菜を大目に入れよ)



―――
―――


~おふろ!~


ネリー「日本の文化で、おフロが一番ネリーは好きだよ」ハフゥ


咲「あはは…逆上せないようにね」


ネリー「のぼせるって?」


咲「ずっと湯船に浸かってると、身体がだるくなっちゃうんだよ」


ネリー「へー」

ネリー「ってサキ、どうしてタオルなんか巻いてんのさ」


咲「どうしてって……」


咲「は、恥ずかしいから」フイッ



ネリー「どうせ見せるような胸もな」

ネリー「うわっぷ!!」バシャ


咲「あ、ごめんね。シャワーが勝手にネリーちゃんを攻撃しちゃった」


ネリー「ぷはっ、なにすんのさぁ!」プンスカ


咲「ネリーちゃんが失礼なこと言うからでしょ」


ネリー「なに、気にしてるの?平気だよ、ネリーはサキのがどんなに小さくても好きだかr」


咲「あ、シャワーがまた」


ネリー「うぷっ!?」



咲「まったく、ネリーちゃんだって私とそんなに変わらないくせに」


ネリー「ぺったんこはステータスなんだよ?」フフン


咲「ポジティブでいいね、ネリーちゃんは……」

咲(ぺったんこって)



―――
―――



咲「熱くない?」つドライヤー


ネリー「大丈夫」


咲「ん」クシクシ


咲「ネリーちゃん、髪解くと別人みたいだね」フフ


ネリー「よく言われる。そんな変わるかな?」


咲「んー、なんていうか、小学生みたい」クスクス


ネリー「なっ…!さっきの仕返し?」


咲「悪い意味じゃないよ。とっても可愛いし」ナデナデ


ネリー「むぅ……」

ネリー「そういうサキは髪伸ばさないの?」


咲「そうだね。短い方が楽だし」


ネリー「伸ばしても可愛いと思うよ、ネリーは」

ネリー「今も充分可愛いけどさ」


咲「どうしたの今日は。やけに褒めてくれるね?」クスクス


咲「ネリーちゃんがそう言うなら考えておくよ」


ネリー「うん」

ネリー「……」


ネリー「ねえ、サキは選手として麻雀打たないの?」


咲「……どうして?」


ネリー「だって、サキならレギュラーに入れるくらいの実力はあるよ。ネリーには劣るけどさ」

咲「言ってくれるなぁ…」


ネリー「サトハや他の留学生に遠慮してるなら、そんなの余計な心配なんだよ?」

ネリー「サトハはもちろん、留学生だって実力主義の世界で生きてる。スタメンから外されても文句言う奴なんかいないよ」


咲「それは分かってるよ。ハオちゃんもメグさんも、明華さんもみんな優しいし」

咲「ネリーちゃんの言うように私が選手として麻雀部に入ってたらどうなってたのかなぁって思うことも、無くはないかな」


ネリー「カントクやサトハ達にはネリーから話してあげるよ。だから秋からは」


咲「でも、私はマネージャーとして入部して、他にやりたい事が見つかっちゃったから」


ネリー「……やりたいこと?」



咲「うん。ネリーちゃんが一人で頑張らなくて良いように、ね」


ネリー「それは……」


咲「ネリーちゃん、ちょっと変わったのに気付いてる?」

咲「春はあんなに誰とも仲良くしようとしなくて、明華さん達とも壁があったのに今では仲良しでしょ?」


ネリー「別に仲良しじゃないし」


咲「とにかくね。裏方だからこそ出来ることもあるし、見られる景色もあるの」

咲「私はこっち側からネリーちゃんを見てるのが大好きだから、選手にはならなくていいんだ」ニコ


ネリー「……そっか」


咲「それに、インハイで優勝した時ネリーちゃん言ってくれたよね」


ネリー「……これからもずっとサキに優勝を贈る」


咲「うん。楽しみにしてるよ」ニコリ


ネリー「もう…敵わないよ、サキには」


―――
―――



~しゅうしん!~



咲「それじゃあ電気消すね、ネリーちゃん」


ネリー「ん」


咲「……」ポチ

咲「おやすみ……って、何してるの?」


ネリー「何って、サキの布団にお邪魔してるんだよ」


咲「そうじゃなくて……。ベッド嫌だった?なら私がそっちに」


ネリー「分かってるくせに。ほら、早く入りなよ」ポンポン


咲「……きっと二人で一緒に寝るには狭いよ?」


ネリー「いいから」


咲「もう。分かったよ、一緒に寝よっか」スッ


ネリー「うん」


咲「……やっぱりちょっと狭くない?」


ネリー「二人してふつーに寝てるから狭いんだよ」


咲「普通にって……それ以外にどう……」


咲「えっ、ちょっ、ね、ネリーちゃんっ……!?」


ネリー「ふふ、こうして抱き合ってれば大丈夫でしょ」ギュ-


咲「んっ…近いし、吐息がくすぐったいよ……」


ネリー「……ふーっ」


咲「ひぁっ…!ね、ネリーちゃん!///」


ネリー「サキ、可愛い」ウズ


咲「やっぱりダメ、私ベッドで…」

咲「あ、足絡めてこないでよっ」


ネリー「カンネンしたら?サキ」フフ


咲「明日も朝から学校なんだから、ほんと、もう寝なきゃダメだってぇっ……んんっ!」


―――
――――――
―――――――――


~あさ~


チュン……チュンチュン…


咲「ん……朝…?」ムク

咲「っつぅ……身体が痛いよ…」ハァ


ネリー「んぅ…」ス-ス-



咲「幸せそうな顔して寝ちゃって」クス


咲「さてと。学校の準備しなくちゃ……」つテレビポチ-


TV『明日も見てくれるかな!?』


TV『いいともさー!!』

TV『てん♪てれーれんっ♪』


咲「……」



咲「えっ」チラリ


時計『真昼間やで』



咲「……」


ネリー「えへ……サキ…おいしい…」ムニャ


咲「っっ~~~!!!」


咲「ね、ネリーちゃん起きて!!早く起きて!」ユサユサ


ネリー「んっ……あれ、なんでねりーのへやにサキが……」

ネリー「そっかぁ、夢かぁ……」スッ


咲「えっ!?ちがっ、ここ私の部屋だし夢じゃなっ」グイッ


ネリー「夢なら……してもいいよね…」ガバッ


咲「ひぁっ!!ちょっと、寝ぼけて襲うなんてそんな……んんっ!」ビクンッ


ネリー「サキ、愛してるよ…」



咲「ふぁっ……ネリーちゃん…」


咲(あぁ…無断欠席とか、明日どうなることやら…)




この後メチャクチャ朝の運動した。




カン!!

カンです。ネリーに小1時間パウチカムイ掛け続けたい……。
依頼出してきます、読んでくださった方、ありがとうございました。


咲すこスレの憧咲や怜咲、ミョン咲なんかも
こういう短編スレにしてもいいんだよ?

乙ありがとうございます。
>>49
そうでしょうか。あまり需要がない気がして建てにくいですね。

ミカン系のスレって、これで何人目だっけ?
次も期待してます!

>>51
自分が書いたのは、淡和マホ玄と今回のネリーで5人です。こうして見ると王道ばかりですね…

・咲「私たちってセフレなんですよね?」久「!?」
和「ギリィッ」
・咲ちゃんは愛され系
まあ和咲という現実がある以上、そんなオカルトカップリングありえないんですけどね
・【咲-Saki-】咲「病むほど愛して」【百合】
最後咲和来るよなーとか勝手に思いながら読んでたわ
読みたかったよ、読みたかったんだよお
ちょっと待って!咲和が入ってないやん!咲和が読みたかったから注文したの!
・咲「染谷先輩のことが好きなんです」
いやいやいや
咲さんにはもっと相応しい相手がいるじゃないですか
こんなオカルトが許されるとでも思ってるんですか?
・咲「キャバクラ行ったら世界が変わった」霞「ええ、よくってよ」
咲さんは原村和とお似合いだと思います。
・淡「咲は私の言うとおりにしてればいいんだから!」
原村「何ですか、この妄想ssは」
・絹恵「お姉ちゃん、捨て妹やて」洋榎「ほーん」
咲さんが原村和と出会って結婚するまでの流れはまだですか?
・ネリー「咲、ちゅーしてよ」
永遠に来ません。和咲以外有り得ません。
・爽「私がプレゼント」咲「えっ?」
流行りません。和咲以外ありえません。
・咲「愛を失くした日」爽「愛が芽生えた日」
やっぱり咲と合うのは和くらい
・咲「久」 久「お姉ちゃん」
咲さんのお話に出てくる人は私で間違いありませんね。
私はいつでも準備出来てますよ?
・咲「つぶやきったー」
のどっちカワイソス…
やっぱり私は咲和
・竜華「眠くなるまで」
ハァハァな、なぜ、咲さんの最高の友人であるこのわt、原村さんがいないのですか!?
そんなのありえません!ハァハァ
・咲「部長、まだ残ってたんですね」
私の咲さんに手を出すなんて・・・許しませんよ部長!!
・恭子「宮永を監禁してもうた……」
なんですかこの糞ssは
咲さんは二週間けなげに待っていた原村和と付き合うべきです
ストーカーまがいのことをしている末原恭子が咲さんの彼女を語ろうなどと片腹痛いですね
・咲「なんて呼ばれたいですか?」恭子「は?」
【悲報】淫ピショック死
・咲「池田さんって親切なんですね」
まるで面白みのないssですね
咲さんかわいいにはふさわしい相手が
すぐ近くにいるんですよ
最近はマイナーなカプのssが流行ってるのですか?
不愉快ですね。
いい加減気づいたらどうなんですか?
咲ssで求められているのは王道である「のど咲」だと言うことに。
・咲「ばかっぷる!」恭子「恭咲やで~!」
妄想も甚だしいですね
咲さんは同じ高校の副将の方と
お付き合いされているそうですよ。
・透華「タイが曲がっていてよ」
・恭子「プレゼントは」 咲「まだ未定」
・【咲-Saki-】健夜「大切な貴方と」
咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん咲さん


・ハギヨシ「愛があれば年の差なんて」咲「関係ないよねっ!」
咲さんがノンケなんてSOA
???「そういえばiPS細胞というので同性の間でも子供ができるそうです咲さん。」

数が減り出した数年で咲スレだけにこれだけレスして回れるのが咲和キチ
ジョークだからネタだから様式美だからとか云う言い訳は本人達の談だが
こんな口汚ない暴れ方されたら咲和アンチが生まれるのも咲メインひいては咲界隈全体の廃れるのも自明の理だから

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