【モバマス安価スレ】モバP「皆、立派になったよなあ…」 (247)

アイドルマスターシンデレラガールズの安価SSです
アイドル達の展望を妄想するだけのスレッド


ちひろ「…何ですか?いきなりそんな事言い出して」

モバP「いや、何だか急にこれまでの事を振り返りたい気分になりましてね。ほら、夕方ですし、広い部屋に二人きりですし、仕事もほとんど終わってますし…
ノスタルジックな気分に浸りたくなりませんか?」

ちひろ「導入にしてはえらく雑じゃないですかね…?ま、いいでしょう。付き合いますよ。
それで、誰の話からいくんです?」

モバP「そうだなあ…↓1なんかどうですか?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506339516

ちひろ「ああ~…ありすちゃん。はじめの頃はスッゴいツンツンしてましたよね」

モバP「そうそう、『橘です。名前では呼ばないで下さい』って感じで。周りの子とも進んで仲良くしようとはしなかったし。」

ちひろ「当時はありすって名前が嫌いなんでしたっけ。ちょうど背伸びしたいお年頃でしたし、サバサバとして何でもそつなくこなすのが大人っぽいと思ってた部分もありましたね。
実際はそんなに要領のいい方では無かったし、理想との違いに涙してるのを何度も見ました」

モバP「でも、何度も壁にぶち当たるってことは、それだけ努力してるって事ですよ。それに、彼女は決して挫けなかった。
頑張りに頑張りを重ねて、今じゃアイドル部門の主力。弱冠17にして、貫禄すら漂う立派な芸能人ですよ」


ちひろ「ゴールデンのレギュラーも持ってますもんね、ありすちゃん」

モバP「まさかバラエティーに引っ張りダコになるとは、デビュー当初からは想像つきませんよね。
彼女の場合、アイドル枠なのにボケもツッコミもいけて、ガンガン引っ張っていくのが強みです」

ちひろ「ありすちゃん、真顔でかっとんだこと言いますからねえ。間の取り方も絶妙で」

モバP「フレデリカや志希、周子に揉まれて強くなりましたよ、彼女は。
『橘です。』は今や持ちネタと化しました。紹介の時や、一通り暴れた後など、どんな場面でも差し込め、一定の笑いがとれる優秀な台詞です」

ちひろ「何だか格闘ゲームの技解説みたいですね…

…『クールタチバナ・ブラックアリス』の方は?」

モバP「この前そのネタを振ったら、顔真っ赤にして『それはダメです!忘れて下さい!』って。まだモノに出来てないみたいです。
面白かったんで今度ゴールデンあたりでブッこんでみましょう」

ちひろ「ありすちゃんに事前通達は?」

モバP「勿論しません」

ちひろ「ですよねー。」


あ、今更ながら言いますが、複数Pの世界観です。

ちひろ「そう言えば、アレはどうするんです?」

モバP「アレとは?」

ちひろ「…『待てますか?』」

モバP「ああー…アレね…担当プロデューサーに向けて、彼女が12の頃言ったんでしたっけ?」

ちひろ「で、担当の彼も、子供の言うことだとタカをくくって約束しちゃったらしく…
私の見る限り、ありすちゃんの思いは変わってませんよ?どうするんです?」

モバP「う~ん…いくら彼女の身体が豊かに育ったからといっても、まだ未成年者ですし。ありすPも一時の感情で過ちを犯したりはしない男だと信じていますが…
ともかく、今彼女が引退するのはめちゃんこ痛いんで、ふたりに釘を刺しといて、もう何年かは待ってもらいましょう」

ちひろ(…そんな対策で大丈夫かな?)


モバP「さて、次は誰の話をしましょうか?」

ちひろ「↓2なんてどうでしょう?」

モバP「早耶ですか。彼女も凄いですよねえ」

ちひろ「かつて流行をこまめに追いかけてた早耶ちゃんが、今や流行を作り出す側の人間ですからね…」

モバP「彼女はSNS全盛の時代の流れに上手いこと乗って、インターネット上でトップクラスの影響力を持つ芸能人となりました。
彼女がスムージーを飲めば何十万ものフォロワーが同じレシピでスムージーを作り、飯屋を紹介すればその店に人が殺到して長蛇の列を為す…」

ちひろ「誰かが書き込みで名前を出しただけでそこのページのアクセス数は二桁増え、ツーショットでもUPしようものなら、その人がちょっとした有名人になるレベル…
ヤバイですよね」


モバP「ただ、有名になったからこそ、と言いますか…」

ちひろ「?」

モバP「この前の話なんですけどね…」



早耶「Pさぁん、ちょっといいかなぁ…?」

モバP「ん、どうした?」

早耶「今から自分のブログに書き込みしようとしてただけど、Pさんにチェックしてもらおうと思って…」

モバP「珍しいな、いつもはそんな事言わないのに。
どれどれ…ああ、この前俺に教えてくれた穴場のイタリアンについてか。美味しいよな、あそこ。

…うん、文体とかは問題無いように思うが」

早耶「そうじゃなくってえ…
あそこの店、とぉってもステキ☆な雰囲気だけど、夫婦二人でやってる静かなお店だから…早耶が紹介しちゃうと、ね。どうだろうって」

モバP「あー、確かにな…じゃあ、これについての書き込みは時間帯を改めるとして…もっと別な話題にするか。この前、ハチミツレモンの美味しい作り方教えてくれたろ?あれとかどうだ?」

早耶「うん… そうだねっ♪早速書き直してみるよ☆」



ちひろ「早耶ちゃんが紹介すると、穴場が穴場じゃ無くなっちゃうんですねぇ」

モバP「とにかく影響力が強いですからね。俺もこれほどの力を扱った経験が無いので、安全策を取らざるをえず…
まあ、彼女自身はあまり気負わず、基本楽しくやれてるみたいなんで、俺が十全にサポートしてやれれば大丈夫ですよ。早耶は伸び伸びと活動してるのが一番魅力的ですからね。」

モバP「今日はもう一人行きましょう」

ちひろ「では↓3で」

まだでてないキャラで書きます
被ったらその下で

ちひろ「唯ちゃんはビジュアルやパフォーマンスもさることながら、コミュ力の高さが凄いですよね」

モバP「彼女はテキトーなようでいて、実は話してる相手の心を掴むのに長けてるんですよね。プロジェクト・クローネにおいても他部門のアイドルとすぐ打ち解けたし、文香やありすが馴染むのにも一役かったとか。中々クセの強いインディビジュアルズの面々とも会って10分で親しくなったらしいです。」

ちひろ「唯ちゃんがいると、周りのメンバーもいつも以上の力が発揮できるって、いつか千夏ちゃんが少し誇らしげに言っていましたよ。」

モバP「それで、周りに負けじと彼女自身も努力しますから、良いサイクルが形成されるんですよね。
ああいうタイプは、ホント集団に欠かせない存在です」

モバP「そうそう、彼女のコミュ力は対外関係でも存分に発揮されるんですよ。ほら、スペインの時とか…」

ちひろ「ああ、現地の有名デザイナーさんと意気投合して、ドレスを仕立てて貰ったとかいってましたね。」

モバP「あの時はマジでビックリしました。
彼女、言葉が通じなくてもボディランゲージと笑顔だけでパーフェクトコミュニケーションするんですよ。海外でも一切物怖じナシです。
あと、この前ウチにドイツ人の方が訪問してきたの知ってますよね?」

ちひろ「ああ、有名な車メーカーの幹部とかいう…日本での活動にあたって提携を申し込んできたんですよね?
…まさか…?」

モバP「ええ、話によれば、ドイツ公演の応援に行ってた唯と偶然知り合ったのが、ウチのことを知ったきっかけだったとか何とか…
その他にも、唯を営業に連れてったときは話が早く纏まったし、初めて使うハコのライブにメンバーとして組み込めば、そこの運営は次回も施設を気前良く使わせてくれました。」

ちひろ「もういっそあたしたち裏方の側に連れてきた方が…」

モバP「彼女が普通にアイドル引退したらそうするつもりでしたが…もう遅いですよ。」

ちひろ「そうですよねぇ…今ハリウッドにいますからねぇ唯ちゃん…
メアリーちゃんの実家に遊びにいったのがきっかけで向こうの有名監督に見初められて、アメリカでトレーニングを受け、今や何本もの映画やドラマに出る実力派女優。アメリカンドリームにも程がありますよ…」

モバP「ウチは利権を得られてウハウハですが…もはやお互い気楽に会える仲では無くなってしまいましたからね。そこはちょっぴり寂しいですね。」

もう寝る
安価↓2で次のアイドルだけ決めます

ちひろ「…愛海ちゃんですか……」

モバP「…事務所の設立当初は彼女が稼ぎ頭でしたね。
彼女は個人的な嗜好はともかくビジュアルは申し分無かったので、最初期はティーン向け雑誌のモデルとしてよく登用して貰っていたようです。
他事務所の人間ともすぐ仲良くなり、年上の芸能人にも物怖じせず、テレビやラジオでもそこそこ話せたので、名が広まるのは一番早かった。
お山好きキャラも知名度上昇を狙うのには都合が良かったですしね。担当Pによれば、『節度を保つよう十分に言い聞かせる必要はあったが、14にしては平衡感覚の優れてる娘だったので、案外手はかからなかった。』とのことで…」

ちひろ「成り上がってやる、って気持ちはかなり強い子でしたよね。目的はアレでしたけど…」

モバP「ただまあ、キャラを強く推していくのは、名が上がるのも早いですが、飽きられるのもイッキですからね。傍目に見てて、最前線で戦えるのは良いとこ1、2年くらいかなー、と思ってました。
その後は順当にアイドルを引退して、新たな道を模索していくのだろうと。

…しかし、例の事件が起きてしまった。」

ちひろ「……愛海ちゃんが帰ってきたのは、つい最近のこと。…4年間というのは、アイドルとして絶望的なブランクですよね。」

モバP「それに彼女は当時まだ中学を卒業したばかりですよ?どうしてあんなことを…って感じですよね。」

ちひろ「ええ、本当に…」

ちひろ「…テレビの企画でタイに行って、向こうでマッサージの奥深さに魅せられてそのまま移り住んじゃったんですからねえ…」

モバP「決心を固めてから、周りに話をつけて、向こうでの生活基盤を安定させるところまで2週間しかかかりませんでしたからね…恐るべきバイタリティーですよ。
こっちからしてみれば青天の霹靂、大事件ですよ。相ー当ー揉めましたね、あの時は。」

ちひろ「高校進学もアイドルとしてのキャリアも投げうって海外に行くって凄いことですよね、ホント。当然、反対する人も居ましたけど…」

モバP「彼女は自分の持てる全てを使って周りを味方につけました。両親、アイドル仲間、社内の人間、業界人、そして世論すらも。彼女の決断を多くの人が支持する流れを独力で作り上げました。
そして、人気が高いうちに活動休止宣言することによって、高い利益をも生みました。」

ちひろ「あの時は愛海ちゃんも愛海Pさんも凄かったですよね。あの時の利益は、愛海ちゃんがいなくなった後の損失を埋めるどころか大きく上回りましたから。
『あんなことは2度とできないし、やらない』って愛海Pさん言ってましたよ」

モバP「目的の実現のために彼女が見せた強かさには、ただただ舌を巻きました。

…そんでもって、帰ってきたら彼女、復活ライブツアーのチケットも3日で売り切りましたし…マジ半端ねぇ」




ちひろ「タイでは愛海ちゃん、高名なマッサージ師の下で修行してたんでしたっけ?」

モバP「そうですね。そして1年ちょっとで免許皆伝、その後はバリや台湾、中国などアジア諸国で研鑽を重ねたようです。
修行の旅を通じて各国の文化や宗教に触れて、人間的にも大きく成長しましたよ。俺あんなにできた19歳見たことないです」

ちひろ「それにアレですよね、愛海ちゃんスピリチュアルな力も身に付けてませんか?何か芳乃ちゃんやこずえちゃんあたりに通ずるものを感じますよ?」

モバP「手からオーラとか出せそうですよね(実際出してるのを見たことある、ってのは言わないでおくか)。
愛海にマッサージされると、全身の疲れが全て消し飛んで、コリも筋肉痛も全部無くなってしまうって評判ですよ。肉体が若返るって言われる程の腕前です。
…あまりに凄腕すぎて、老若男女問わずアヘ顔を晒すことになりますけどね。」

ちひろ(…肩凝りがひどいから今度マッサージお願いしようかと思ってたけど、どうしようかしら…)

モバP「それで愛海についた異名が『神の手』。アジア各国の施術師やスピリチュアリスト達から非難が来てますよ、あれほどの人間を1企業が独占してるとは何事かと…
でも、彼女がアイドルであるうちは、技を発揮するのは事務所の中の人間相手に留めて貰います。」

ちひろ「そう言えば、愛海ちゃんのお山好きはどうなったんです?」

モバP「修行の中で欲望をコントロールする力も身に付けたみたいなので、技術を悪用したりはしてないようですが…
今の彼女が全力で胸を揉んだらその人は一体どうなってしまうのか…俺には想像つきませんね。」

愛海ちゃん好きだから色々書きたくなっちゃってかえってやりづらかった

次のアイドル安価↓4


モバP「美穂ですか。彼女はホントよくやってくれてますよ。
アイドルとしては押しの弱い性格かとも思われ、はじめの頃は個性の権化みたいな連中のひしめくアイドル業界で生き延びてゆけるか不安でしたが…
根っこが素直なので、努力すればするほど気持ちいいくらい伸びるし、辛い時もへこたれず、笑顔を忘れない。
変に奇をてらう必要もないと考え、正統派路線で売り出しましたが、これがバッチリはまりましたね。
うちの事務所の中では、最もアイドルらしいアイドルって感じです。」

ちひろ「一緒に活動してる卯月ちゃん響子ちゃんより、少し後にデビューしたんですよね。」

モバP「ピンク・チェック・スクールですね。良いグループだと思います。3人とも成人なので、もう『スクール』って感じでも無いですけど。
美穂は自分の存在感を保ちつつ周りを引き立てるのが上手いので、グループとしての活動で活きるタイプなんですよね。美嘉とのタッグや『love&destiny』のマスカレイドでも中々の化学反応を起こしてくれました」

ちひろ「成人してからは、雰囲気も結構変わった感じがしませんか?」

モバP「アイドルとして実績を重ねてきて、自信もつきましたから。物腰は柔らかながら一本筋の通った、強い女性になりましたね。
最近はトークでも、小粋なジョークを飛ばす余裕っぷりを見せてくれます。」

ちひろ「卯月ちゃんも積極的にボケますし、美穂ちゃんもボケで、響子ちゃんはツッコミが大変ですね?」

モバP「響子も大概天然なんでそこはお互い様です。」

ちひろ「そういえば、最近は美穂ちゃんの影響でクマさんをあしらったファッションが流行りみたいですね。」

モバP「時代がようやく彼女に追い付いたんですよ。

…まあ、美穂はこの『ダサカワ』ブームについては複雑な気持ちを抱いてるようですが。」




ちひろ「さて、次のアイドルだけ決めておきましょう。安価↓2でお願いします。」

モバP「礼子さんか…礼子さんなあ…」

ちひろ「あの人ははじめから色々と異質でしたね…」

モバP「三十路でアイドルデビューとかマジかよ!?ってみーんな思ってましたよね。礼子さん自身もそうだったらしいですけど、ただひとりホントの本気だった礼子P、彼の熱意に後をおされてアイドル活動を始めたとか。」

ちひろ「礼子Pさんの全力プロデュースの成果か、意外にもすぐ人気出ましたよね…他の娘たちとはいささか毛色の違いはありましたが」

モバP「『礼子さん早く結婚して』『俺が貰う』『テメーじゃ釣り合わねえよバカ』がファンサイトのテンプレでしたし。しかしまあ実際…

ジュエリーを扱う若手の敏腕社長と結婚して玉の輿に乗っちゃいましたからねえ…」

ちひろ「羨ましいなあ…」

ちひろ「2才年下なんでしたっけ?」

モバP「そうそう、パーティーの場で知り合って、意気投合したみたいです。そして、1年程の付き合いを経て婚約を決めた、と。
『私の全てを委ね、一生を共にできるヒトを見つけたの』って、礼子さん幸せそうに言ってました。」

ちひろ「わたしたちは事前に知ってたので、結婚が公になった時も社内はそれほど混乱しませんでしたが…ファンの反応は色々でしたね。」

モバP「大騒ぎになりましたが…最終的にファンは皆『礼子さんが幸せならそれが一番』って言ってくれました。変な事とか起こらなくて良かったですよ。」

ちひろ「お子さんはまだみたいですが、生まれた時はわたしたちも抱かせてもらいましょうね。礼子Pさんもね。」

モバP「そうですね…

(礼子Pか…実は礼子Pのやつ、表には出さなかったが当時はかなり荒れたんだよなあ。野郎だけの飲み会ではかなりぶっちゃけてたし。
ガチ惚れだったんだろうね…お気の毒に。
まあ今はもう振り切れたみたいだけどな。)」

モバP「次は誰の話をしましょうか…」

ちひろ「安価↓3でいきましょう。」

ちひろ「モバPさん、はじめは卯月ちゃんのこと落とすつもりでしたよね?」

モバP「まあ、そうですね…あの頃は個性重視の方針で、アイドルは皆ソロで活動してましたし。単独でやっていけるような『売り』が無いかな、と考えまして…
ただ、これはプロデューサー会議で決定されたことですからね?俺の見る目が無かった、ということではない…はず、うん。」

ちひろ「ハイハイ…しかし、直後に複数のユニットをまとめてデビューさせる企画が立ち上がって、そのメンバーとして採用することになった、と…」

モバP「そうです。企画で生まれたユニットは、炎陣、ラブライカ、レイジー・レイジー、そして…ニュージェネレーション。」

ちひろ「ニュージェネレーションって、思えば中々挑戦的なユニット名でしたよね。」

モバP「ええ、自ら新世代を名乗るわけですから…そして、この企画の中心グループでもありましたから、デビュー前のトレーニングはかなりハードに行いましたりどこに出しても恥ずかしくない、事務所の新たな『顔』とするために。」

ちひろ(この人、アイドルに要求するハードルかなり高いから…あの頃のみんな、メチャクチャ辛そうだったよなあ…)

モバP「グループユニットのプロデュースはそれまでとは色々と勝手が違って大変でしたが、すごく充実した日々でしたよ…いやー懐かしい」

ちひろ「…まるで今は充実してないみたいな言いぐさですね?」

モバP「いえいえ、そんな事ないですって。言葉のアヤですよ、アヤ。」

ちひろ「卯月ちゃんたち、結構すぐに人気でましたよね。デビューシングルはオリコン1位で、ゴールデンの音楽番組にも出させてもらって…」

モバP「そりゃあ、事務所の新たな顔ですから。特に強くプッシュしましたし、それぐらいはやってもらわなきゃ。
でも、卯月の成長は予想以上でしたよ。未央や凛と互いに魅力を引き出しあって、デビューして1年も経たずに、765のアイドルたちにもひけをとらないパフォーマンスをするようになって…
ニュージェネレーションに卯月がいなかったら、あれほどの相乗効果は起こらなかったでしょう。」

ちひろ「ほーんと、凄かったですよねえ…

でももっと凄いのは、そんなニュージェネレーションが人気絶頂で解散しちゃったことですよ。瞬間風速ヤバかったですもんあの時」

モバP「その頃、それぞれの方向性に違いが生まれてましたからねえ…ただ自然消滅させるよりは、そちらの方が良いでしょう?
それで、その後卯月はピンク・チェック・スクールの活動をメインに…」

ちひろ「未央ちゃんは女優業、凛ちゃんはモデル業の道に進みましたね。わたし個人としては、まだまだニュージェネレーションとしての活躍を見たかったんですが…」

モバP「…実は、事務所の6周年にあたって、ニュージェネレーション一夜限りの復活ライヴ、話だけは上がってきてるんですよ…」

ちひろ「ええ、ホントですか!?」

モバP「まだ確定じゃないんで、ここだけの話にしておいてくださいね…。」

ピンク・チェック・スクールの方は、響子ちゃんの名前があがったら詳しく書きます

次のアイドル安価↓3

モバP「…千枝か…」

ちひろ「…」

モバP「…入ってきた当初は、ちょっと気弱な娘でしたね…」

ちひろ「礼子Pさんのこととか、ゴツいからって理由で怖がってましたよね…」

モバP「せめても年が近い方が良いだろうと、プロデューサー会議で、1番若手だった千枝Pが担当にあてがわれることに決まりました。」

ちひろ「それから、千枝ちゃんと千枝Pさんは、新人同士、二人三脚で頑張り始めたんですよね。」

モバP「ええ。人見知りする方だった千枝も、だんだん千枝Pや周りのアイドルたちに心を開いて、ジュニアアイドルとしての活動を広げていくようになりました…」

ちひろ「千枝ちゃんのアイドルとしての新たな1面が拓かれたのは、バレンタインイベントの頃でしたっけ?」

モバP「ええ…そうですね。彼女はその頃から…何と言うか…
艶かしくなりましたよね…幼さの中に秘められた妖しさ、とでも言いましょうか…あくまで狙ったものでなく、内から醸し出される…他の同年代ジュニアアイドルには無かったものです。」

ちひろ「言い方…まあ、その通りですが…」

モバP「千枝のそっち方面の路線は、例の『小悪魔コレクション』で確立された感があります。」

ちひろ「セクシュアルな魅力を推していくのも、千枝Pさんの方針だったんでしょうか…?」

モバP「いやぁ…意図はしてたでしょうが、ヤツはそこまで器用な男では無かったですから…あの狙いすぎない奇跡的なバランスは、偶然の産物でしょう。

…思えばあの頃から、彼女は千枝Pに対して想
いを抱き始めていたんでしょうね…」

ちひろ「恋はオンナノコを変えますからねえ…」

モバP「その後も彼女と千枝Pのタッグは継続し…」

ちひろ「そして…千枝ちゃんが16になった夜…」



モバP「千枝Pのヤロウは千枝と交わいやがった、と…」

ちひろ「ずっと想い続けていた相手と結ばれる、というと何だかロマンチックに聞こえますね?はは…」

モバP「笑えないジョークですね…担当に手を出すなんて、プロデューサーとしてあってはならないことですよ…それも未成年。」

ちひろ「きっとアプローチを仕掛けたのは千枝ちゃんからでしょうが…」

モバP「だとしても、彼女からのアプローチを回避するなり拒むなりしなかった千枝Pの責任ですよ…
そもそも千枝Pは以前から彼女の好意に気付いてちながら、それに向き合おうとせず、中途半端なままにしておいた。で、結局、そういう流れになったときに強い意志で逆らえず、彼女との行為に及んでしまった。」

ちひろ「わたしとしては、千枝ちゃんの気持ちも理解できるし、まあ、世間にバレない範疇で付き合うなら、応援しようという気持ちもありましたけどね…」

モバP「それにしたって、発覚の仕方が最悪でしたよ…

彼女、妊娠しちゃったんですから!
ちひろさん、孕ませですよ、孕ませ!」

ちひろ「…千枝ちゃんはそこまで意図してたんですかね…?1発ヒットって考えにくいですけど…」

モバP「さあ?俺も全てを把握してる訳ではありませんから…しかし、1度関係を持ってしまったらズルズルと…って感じで、発覚までに何度かはシたようです。
…プロデューサー会議で吊し上げた時、千枝Pは『避妊はしっかりしていた』と訴えてましたが…
何にせよアイツが悪い!」

モバP「…あの時の地獄のような事後処理、ちひろさんも覚えてるでしょう?」

ちひろ「ええ…本当に大変でした…
わたし、何度受話器の前で頭を下げたことか…
怪文書やカミソリなんかの処理も…」

モバP「16のアイドルが妊娠したってだけでも大ニュースなのに…千枝のファンには、特に『拗らせた』人が多かったので…」

ちひろ「千枝ちゃんや千枝Pさんが怪我とかさせられなかったのが奇跡ってレベルでしたね…
1度、暴徒が集団で事務所を襲おうとしたときは本当に千枝Pさんが殺されるんじゃないかと思いましたよ…何とか穏便に済みましたけど。」

モバP「連中を実力行使と口舌でもって収めた、あの時の礼子Pは凄かった…」

ちひろ「千枝ちゃん自身は、あの頃かなり後悔してるようでしたね…」

モバP「目的を達成するところまでは上手く持っていきましたが、その後のことを考えられなかったあたりは、強かに見えた彼女もまだまだ子供だったということですよ…
結局俺たちは、千枝が被るダメージを最小限にするため、千枝Pに全責任を負ってもらい、ヤツを解雇しました…
それでも、千枝のアイドル引退は避けられませんでしたけど…」

ちひろ「まあ…しょうがないですよね…」

モバP「…ええい、それもこれも、千枝Pがきっちり彼女の誘惑を拒んでいれば起こらなかった事態なんですよ!全く…!」

ちひろ「…でもモバPさん、あなたその後、ふたりが一緒に暮らせるよう都合してあげて、両方のご両親への謝罪巡りにも付き添って、千枝Pさんの再就職も自分で斡旋して、子供のためにってお金まで出して…」

モバP「…起きてしまったことはしょうがないでしょう?俺は、所属アイドルが新たな人生を踏み出せるよう手助けしたまでです。
決して、千枝Pを許した訳ではありませんから!」

ちひろ「…そうですね?千枝ちゃんの出産に向けて、赤ちゃん用品やおもちゃもふたりにプレゼントしたモバPさん?」

モバP「ええいっ、もう知りません!ふたりとも末長くお幸せに!以上!」

いけない…自分の趣味が前面に出てしまった…

千枝ちゃんPの皆さん、お許し下さい!


次のアイドル安価↓4

まとめて書くとどんどん更新が遅くなるから小分けにします


モバP「巴たちと始めて会った時は、びっくりしました…」

ちひろ「ギャング漫画に出てきそうな赤髪のおじさんが突然現れて、『この娘をアイドルにしてくれんか?』ですからね…」

モバP「聞けば、赤髪のおじさん…巴のお父さんは巴Pと知り合いで、彼女をアイドルにすることについて、二人の間で纏まった話が既に事務所にも通ってると思い、ここへやって来たとか…巴のお父さんの訪問時はまだ、俺たちはそんなこと全く知らなかった訳ですが…」

ちひろ「巴Pさん曰く、『まさか話をしてからたった2日後にこちらへ来るとは思ってなかった』だそうで…私あの時心底たまげましたよ。」

モバP「その後巴Pに諸々の手続きを全速力でやらせて、晴れて巴はアイドルとしての活動を始めた訳ですが…
はじめの頃はまー扱いづらい娘でしたね。」

ちひろ「ちゃらちゃらしたのは好かん!って言って、いかにもアイドル!って感じのダンスとか衣装とか嫌がりましたもんね。」

モバP「ええ…でも結局、毎回最後には巴Pの口車に乗せられてやっちゃうんですよ。で、1度始めてしまえば、中途半端を嫌う性格ゆえにキッチリとトレーニングも仕事もこなしてくれる…」

ちひろ「それにしても、巴Pさんってすごく口がウマいですよね。」

モバP「そうですね。特攻隊長とか現職警官とか、うまいこと言いくるめてスカウトしてこれるのは巴Pぐらいなものですよ。」

ちひろ「巴ちゃんはティーンからお年寄りまで、幅広い層から支持を得ていますよね。」

モバP「そうですね。彼女の堂々とした立ち居振舞いは多くの人を惹き付けますから。それに加えて、巴は演歌など、一昔前の文化に詳しいので、他のアイドルと違い、中高年が良く見る番組にも出る機会が多い。
お年寄りのファンが多いというのは巴の強みです。ライブツアーを追っかけるようなディープなファンは中高年には少ないですが、CDやグッズを買って応援しようという考えの人が多いので、安定した収益に繋がるんですよ。」

ちひろ「巴ちゃんのライブは、色んな年齢層の人たちが皆で盛り上がる独特な一体感があって、私好きです。
…コワモテな感じの人も結構居ますけどね。」

モバP「そんな方々もすんなり溶け込んでしまえるのが巴のライブです。」

モバP「そういえば、巴の活躍によって、ここ最近暴力団同士の抗争が少なくなってるらしいですよ。」

ちひろ「ええ?そんなことってあるんですか?」

モバP「ええ…国からの締め付けがキツくなってきたこのご時世、争って潰しあい、それで騒ぎを起こしてさらに厳しく目をつけられるなんてアホらしい。皆で仲良く巴を応援する方がよっぽど有意義だ、っていう理屈のようですよ。」

ちひろ「…でも、そんな簡単な話ですか?それって…」

モバP「まー普通そう思うでしょう…

…それがですね、巴と巴P、あいつら二人だけで暴力団のボスたちが一堂に会する場所に殴り込みをかけて、挨拶回りしてきたって言うんですから… 」

ちひろ「…そんな危ないことしてたんですか、巴ちゃんたち!?わたし全然知りませんでしたよ!?」

モバP「そりゃあ公になったら不味いですし…このことを知ってるのは、当事者たち以外には何人かしかいません。
ちひろさんも暫く内密にお願いしますね。」

ちひろ「誰にも言いませんよ、そんなこと…
しかしよくまあ無事でしたね…?」

モバP「ええ、巴たちは芳乃、茄子、こずえや愛海、裕子といった面々にこっそり頼み込んで、バフをかけまくってもらってから行動したようです…」

ちひろ「あー、そりゃ無事な訳ですね…
…いや、そういう問題じゃありませんよ!?」

茄子さんとか分かるけど、愛海サン?
バフかかる気がしない

>>166
このSSの愛海ちゃんはスピリチュアルなチカラを身に付けているので、他人の身体強化くらいはお手の物、という(このスレでしか通用しない)設定



ちひろ「しかし、何でそんなことしたんですか?
私にはさっぱり解りませんが…」

モバP「村上組の構成員で、巴とも仲が良かった男が対抗勢力の手の者に襲われて重傷を負ったそうです。巴のお父さんたちは、集会の場で対抗勢力を吊し上げて報復をしようとしたらしいですが…
その男性を見舞いに行った時、彼は報復の応酬を望んでいないことを知り、巴は自分に何が出来るか考えた結果、村上組と関係無く独自に行動して、和解を取り付けることを決めたようです。
各暴力団のボスたちも、巴たちの漢気…巴は女の子ですが…に感心して、ひとまず争い合うのを止めるようにしたという話です。
まあ、結果的に無事だったとは言え、危ないマネをしたことについては巴P共々キツく説教しましたが。」

ちひろ「そんな大変なことがあったんですね…
でも良かったですよ、巴ちゃんが今も特に影響無くアイドル活動を続けられて…」

モバP「ライブにはコワモテなお兄さんの姿が少し増えましたけどね…」

ちょっと長めに…
次のアイドル安価↓5

ちひろ「杏ちゃん…たくさんのアイドルがいるこの事務所でも、特に個性溢れてるって感じですよね。」

モバP「ええ…見た目小学生の実年齢17ってだけでも十分個性的ですが、怠けるのが大好きでその実案外計算高いという、凡そアイドルらしからぬ性格ですからね。杏Pもどっから拾ってきたのやら。」

ちひろ「『一発当てて印税生活するためにアイドルになった!』って堂々と言えちゃうあたり、入社当初から大物らしかったと言うか…
実際そんな暮らしが出来る人ってごく一部なのに。」

モバP「自分の個性と事務所の力があれば、ある程度のところまでは行けるだろうという打算が彼女にはあったようですね。
まあ、万が一失敗しても今まで通りの生活に帰るだけだ、とも考えていたようです。」

ちひろ「私は個々のレッスンまで管理してるわけじゃないから分かりませんが、杏ちゃん、色々サボろうとして扱いが大変だったのでは?」

モバP「いやーそうでも無かったようですよ?確かに杏はレッスンや仕事では極力労力を減らそうとしますが、それは要領よく必要なだけのことをこなす、って意味ですから。楽するために、ある程度の努力はするんですよ、彼女。
それに、グータラキャラでいったことで、仕事においてはやる気ない発言がかえってウケました。」

モバP「しかし、活動を続けるうち、段々と実情は杏の思惑から外れていきました。
彼女は活動直後から何人も熱心なファンを得ましたが、中々一般のレベルに杏の名前は浸透してゆかなかった。」

ちひろ「デビュー曲の電波ゆんゆんな感じとか、いかにも好き嫌いがバッキリ割れそうな感じですもんね。」

モバP「そこらへんは、個性を強力に推していく戦略の弊害ですね。爆発力は高いが、持続性に乏しい。それに、活動が長くなるほど、狭く深くという方向に進みがちだ。
それで、彼女は杏Pと相談して、テレビやラジオでの活動をもっと幅広く行っていく方針をとった。
杏ほどの個性の持ち主なら、取り敢えず1度は出させてもらえるチャンスがある。そこで、杏がただの1発屋アイドルとは違うところをアピールできれば、レギュラーを得るなどして安定的な活動を出来るだろうと。」

ちひろ「作戦が功を奏して、杏ちゃん、バラエティの雛壇ポジションにうまいこと定着できましたよね。周りを見られて、どんな話題にもついていけるトーク力もありますし。」

モバP「ですがこの路線は路線で、ず~っと頑張り続ける必要があります。杏としては、テレビ出演の他にももっと楽に稼ぐ手段が欲しい。」

ちひろ「それで杏ちゃんは…
動画共有サイトに目を付けた、と。」

モバP「ある時期から、杏は有名投稿者の動画の研究を始めました。どのような編集をしてるのか、間の取り方はどうか、どんなことがウケるのか、してはいけないことは何か…
まあ熱心にやってましたね。
その後も、事務所側に許可をもらって、杏Pと色々打ち合わせをして、機材も買い揃えて、動画のネタを探して、録画をして、編集も自分でやって…」

ちひろ「やっぱり、炎上に頼らずコンスタントな人気を得るのは、インターネットでも現実と同じようにすごく大変ですよねえ。
…普段の活動にその熱量を注げば良かったんじゃないかとも思うんですけど…」

モバP「そこはほら、将来楽するためなので…」

モバP「杏の最初の動画がUPされたのは、今から丁度二年くらい前ですか。
コメント欄を見ると、初めのうちは、杏自身に興味がある人だけが見ている、という感じでしたが、投稿を続けるにつれて若者や子供の層にも人気が広がっていきましたね。」

ちひろ「贔屓目抜きで面白いですもんね、杏ちゃんの動画。題材も幅広くて取っつきやすいですし。
ところで、Pさんは杏ちゃんの動画では何が好きですか?」

モバP「俺は…王道を行く、枕投げ用枕のレビュー回ですかね。きらりやみりあ達とはしゃいでたやつ。あとは好き嫌いの分かれるところですが、ファンシーゴキブリトラップ回とか。
そういうちひろさんはどれが好きなんですか?」

ちひろ「私は…『イカチューン』の弱ブキ無双回が好きですね。あの回の杏ちゃんは特に生き生きしてるので。」

モバP「意外ですね、ゲームとかやるんですか?」

ちひろ「いや、自分ではあんまり。動画で見るだけです。」

モバP「杏は今やインターネットの女王です。動画1本で何十万、何百万と稼げるようになりましたが…
仕事量の方は単純に言って倍増しになりました。
動画投稿者として忙しいから仕事を減らすなんてナメたことは許されませんし。むしろインターネットで人気になってから、色んなイベントで引っ張りだこに…」

ちひろ「やっぱり努力の方向性が…」

モバP「杏が安息できるのはまだまだ先のことのようです。
まあ、彼女はもう目立つことの悦びを知ってしまいましたから、しばらくは頑張ってくれるでしょう。」

どれくらい続けるべきか正直計りかねている

ちひろ「次は安価↓3の子について話しませんか?」

モバP「良いですね。そうしましょう。」

モバP
「加蓮か…初対面での一言は強烈だったなあ…
ちひろさんも知ってるでしょう?」

ちひろ
「あれはPさんが事務所の名前も言わずにスカウト仕掛けたからでしょ…あなた、見た目だけ見ればちょっと怪しいオジサンですし。いい加減な人間だと思われてもしょうがないですよ。」

モバP
「手厳しいっすねちひろさん…
でもまあ、こちらが身分を明かしてしっかり話をしたら、加蓮はスカウトに快く応じてくれました。」

ちひろ
「加蓮ちゃん、アイドルには元から憧れがあったらしいですからね。
しかし…入ってきた当初は、何というか適当な感じじゃありませんでした?」

モバP
「あー、あれですか?あれは単に、加蓮がそういうのをクールだと思ってただけらしいですよ。
いわゆる黒歴史ですね。」

ちひろ
「ええー…そうだったんですか?」

モバP
「ええ。それに、レッスンも要領良くこなす方がカッコいいとも。
しかしまあ実際は、同期の娘たちもよく出来るのばっかりだったので、そのイメージを保つのは大変だったようですが。
彼女、裏でコッソリ自主練習とかしてましたもん。
努力とか見せるのはキャラじゃない、体力が無くて長時間のレッスンについてけない分は自分で補うんだって。」

ちひろ
「まー健気…抱きしめてあげたい…
というかズルいですよPさん、あなた私の知らないエピソードたくさん持ってるじゃないですか。」

モバP
「ハハハ…スミマセンね。」

ちひろ
「ま、いいでしょう…
話は変わりますが、加蓮ちゃんのプロデュース方針は、加蓮ちゃんに合わせたものになってますよね。」

モバP
「ええ。仕事はモデル業を中心に、あまり激しく動くようなのは無しで。楽曲もバラード調の『薄荷』など、表現力で勝負するものになっています。
仕事も分散させて、スケジュールが過密になりすぎないよう調整しています。
加蓮はもう概ね健康であるとはいえ、体力の面で他のアイドルよりハンディがあるのは確かですから。」

ちひろ
「…Pさん、適当なようでいて、実はきちんと皆のこと考えていますよね。」

モバP
「いやあそれほどでも…急に誉められると照れますよちひろさん…」

ちひろ
「あなたのそこらへんの考えをちゃんと説明すれば、みくちゃんや李衣菜ちゃんあたりに、『扱いに差がある!不当だ!』とか言われることもないんじゃないですかね?」

モバP
「あー…あいつらは変に優しいところ見せると付け上がるのでダメです。それに、言質を取られたりしたら次に何を言われるか分かったものじゃありませんし。」

ちひろ
「加蓮ちゃん、最近はネイルにハマってるみたいですね。私にもデコったのを見せてくれたことありますよ、自信作だとか言って。」

モバP
「ええ。その他にも、スタイリストのスタッフさんたちに色々聞いて、メイクとかヘアセッティングとかも学んでるとか。それに、オシャレの流行にも人一倍敏感ですし。」

ちひろ
「病院生活が長かったから、特にそういうのへの興味が強くなったのかもしれませんね。事務所にはオシャレにこだわりのある人が多いから、その影響もあるかも。
プライベートで仲良しな凛ちゃんや奈緒ちゃんとも、良くオシャレについての会話をしてるのを聞きますよ。
…まあ、加蓮ちゃんが凛ちゃんと二人して奈緒ちゃんにカワイイ感じのコーデを薦めて、奈緒ちゃんの反応を楽しむってのが主な流れですけど。」

モバP
「あの3人、良いトリオですよね。公式にユニットを組ませようかとも考えてますが…まだ計画段階なので、実現するとしてももう少し先の話になりますかね。」

病弱設定に振り切った内容にしようと考えてたら、何レスも病気とポテトの話ばっかでるから方向性変えました。

次のアイドル安価↓3

モバP
「美紗希は、初め事務員やマネージャーとかの裏方して雇ってもらいに来たのかと思いましたよ。リクルートスーツを着て、いかにも就活生って風体でしたから。
アイドルになりに来たと聞いて驚いちゃいました。」

ちひろ
「アイドルになることを就職の形の1つとしてとらえてたらしいですね。割りと不安定な職業なのに。
悪いですけど、正直、胆が座ってるのか単にそこまで考えてないのかどっちなんだろう?って思っちゃいましたね。」

モバP「彼女にはその時、もしアイドルになれたならラッキーだなあ、くらいの考えしか無かったことは否定できませんが…
彼女から話を引き出していくうち、アイドルという仕事に対する思い入れは本物であることが分かって、採用を決めました。」

ちひろ
「そういえば美紗希ちゃんって、案外自己評価が低めだったんですよね。十分以上に可愛いのに、女子力をやたらと追い求めるし。アイドルとしての活動が軌道に乗り始めた後も、母親を安心させられるような立派な社会人になりたい、と度度言ってましたし。
『アイドルになれたらラッキー』という考えも、そこから来ていた訳でしょう?」

モバP
「ええ。その通りです。
また、挫けそうな時も、弱気な感情を表に出さず、飄々とした態度を保ち続けようとする姿は実に健気でした。アイドルとして成功し出してからは、自信もついてきたようですが。
ノリが軽いので誤解されかちですが、彼女、ホントは思慮深くて、他人のことをよく思いやれる良い娘なんですよ。そこらへんのこと、もっと多くの人に知って欲しいですよね。」

ちひろ
「事務所の中では、美紗希ちゃんと言えば『女子力』というイメージがありますが…
Pさん、美紗希ちゃんについては、外に向けて積極的にそういうキャラをプッシュしてはいませんよね。」

モバP
「ええ。『女の子らしさ』は推していますが、『女子力』一辺倒のタレント、というイメージはつかないようにしています。
短期的にはそちらの方が良いでしょうが、それでは、『女子力』という言葉が廃れた時は美紗希も一緒に心中、ということに為りかねませんから。」

ちひろ
「本質的にはその2つに大した違いは無い筈なんですけどねえ…言葉のイメージって重要ですね。」

モバP
「女子力を大義名分にして様々なことに挑戦する、というバラドル路線を突っ走り、女子力を美紗希の代名詞として定着させてしまうのもアリかな、と考えたこともありますが…
美紗希本人は、根が真面目というか、そこまで図太くなれないタチですからね。この方針はムリがあります。」

モバP
「ともかく、衛藤美紗希というアイドルの魅力は、ファンに近い目線を持ち続けているところにあると思うんです。等身大の魅力、とでもいいましょうか。
そういった強みがあるので、テレビやモデルの仕事、各種イベントや商品の広告塔など、美紗希が声をかけられる仕事の範囲は幅広いですね。
ティーン向け雑誌に寄稿しているコラムも人気が高いですよ。読者の心理に寄り添った内容だと評判です。」

ちひろ
「…コラムに関してだけ言えば、結構はっちゃけてる感じもしますけど。
カニの解体方法だけに一頁割いたり、あと乗馬ブームの時は、何故かガチの競走馬に乗ったことをリポートしたりしてますよね。」

モバP
「まあそこは、たまに変化球も混ぜる必要があるってことで…
カニ回とかは、美紗希も書いててノリノリでしたし、雑誌の編集者や読者からの反応も良かったらしいです。
彼女のお母さまからも『娘が楽しそうで何より』というコメントをいただきました。」

ちひろ
「美紗希ちゃん親子は、絆がとても固いんですよね。美紗希ちゃんのお母さん、時々事務所に手紙を送ってくるんです。
美紗希ちゃん、私にもそれを読ませてくれるんですけど、お母さんが美紗希ちゃんのことを大切に思ってるのがひしひし伝わる文面で、私も感慨深い気持ちになってしまいますよ。」

モバP
「彼女のお母さまは、また、事務所の他のアイドルたちのことも美紗希と同じように応援していると言ってくれていました。こういう応援の声を直接聞けると、こちらとしても励みになりますよね。」

モバP
「じゃあ次のアイドルに行きましょう。」

ちひろ「安価↓5でお願いします。」



このSSは皆さんに楽しんでもらえるものになっているのだろうか?自信が無いなあ…。

楽しんでるからレスがあるんだぜ

>>216
ありがとうね

モバP
「里奈をスカウトしてきたのは、拓海や早苗さんや巴も担当してる彼です。湘南のビーチで出会って、良い感じだと思いスカウトを仕掛けたら、あっさりOKを貰ったとか。」

ちひろ
「デビュー当時は、いかにもギャル!って感じの娘でしたよね、里奈ちゃん。でも、アイドル活動に対してはテキトーじゃなく、いつでも真剣ですよね。」

モバP
「見た目はギャルだけどそんなにチャラくない、とは本人の談です。
自由奔放なようでいて、案外真面目で、それに協調性もあるんですよね。社会経験があるからでしょうか。
ユニットとしての活動でも、彼女の良さが活きる場面は多いようです。」

ちひろ
「ユニット…炎陣ですか。」

モバP
「ええ。湘南ギャルに特攻隊長にロックンローラーにミリタリ系女子の傭兵と、個性の塊みたいなユニットです。」

ちひろ
「里奈ちゃんの名前が全国区に知られるようになったのは、炎陣としての活動が始まってからですよね。」

モバP
「そうですね。炎陣が始動してから、メンバーを事務所として強く推すようになりましたから。
まあ、各々の個性が強すぎて、それぞれの活動の形態はソロの頃とあまり変わらず、炎陣としての仕事の時だけ集まるようなスタイルですが…
でもメンバーの仲はとても良いんですよ。プライベートでも度度一緒に遊んでるようですし、焼肉食べ放題で元を取るチャレンジをしたり、トレーニングの成績を競い合ったり、里奈が考えた愛称でお互いを呼び合ってみたり…など、ファンが聞けば喜びそうなエピソードが沢山ありますよ。」

ちひろ
「…なんだか、公表の仕方次第でおカネになりそうな感じがしますね?」

モバP
「ちひろさん、こういうエピソードはおカネにならないところで公表されるから良いんじゃないですか。」

ちひろ
「でも、それも巡り巡れば結局利益になるんじゃないですか?直接でなくとも。」

モバP
「まあ…そういう言い方をすればそうですが。
いずれにせよそこら辺は彼女らのプロデューサーが決めることです。進んで公表はしなさそうですが。」

ちひろ
「人情的に?」

モバP
「いえ、公表の仕方の工夫を面倒くさがりそうで。」

ちひろ
「ああー…」

ちひろ
「ところで、最近の里奈ちゃんは、随分雰囲気変わりましたよね。ギャルギャルした風じゃ無くなって。」

モバP
「ええ。髪型もシンプルで、メイクもナチュラルなものに寄せてますね。態度も落ち着いて、大人びたものになってきました。
垢抜けたというか、洗練されたというか…それに伴って仕事の幅もより広がっているようです。
でも根っこの大切な部分は変わってないと思いますよ。」

ちひろ
「そうですよね。どんなに売れて忙しくなっても、里奈ちゃんのフリーダムさや仕事への真剣さは失われてませんよね。向上心とか情熱とか。」

モバP
「そうですよ。あと独特な里奈語も。
まあ、俺個人としては、刈り込みを入れたヘアスタイルをしたり、ガッツリギャルメイクをきめてた頃の感じも好きですけど。」

ちひろ
「分かります。」

モバP
「あの刈り込みの部分を撫でたりとかしたかったものです…」

ちひろ
「…それはあんまり分かりません。」

モバP
「え…?そうですか?そういう感じのコミュニケーションって女性の間にもあるでしょう?」

ちひろ
「まあ、あるとは思いますけど…そもそもあなたがやったらセクハラですよ。仮に担当でもギリギリアウトです。顔とか年齢的に。」

モバP
「…そうですかね?」

ちひろ
「そうですよ。当たり前じゃないですか。」

モバP
「…そうかあ…」

ちひろ
「ちょっと、ガチ凹みは止めて下さいよ…」

加蓮ちゃんや美紗希ちゃんや里奈ちゃんに関しては、どちらかというと、「何かを成し遂げた・すごく成長した」ってよりは、「アイドルとして成長過程で、これからまだまだ伸びていくぞ!」って感じのビジョンが浮かぶ。

次のアイドル安価↓3

ちひろ
「幸子ちゃんは、愛海ちゃんやみくちゃんと並んで、うちの事務所を創設期から支えてくれているアイドルの一人ですね。」

モバP
「彼女もなかなか強烈な個性の持ち主でしたね。自分が世界で一番カワイイと言って憚らない。芸能界入りは自分の名前を世に知らしめるための手段に過ぎない、とまで言いました。
有名になりたいと思ってるのに、何故わざわざド新参事務所のうちに来たのか聞いてみたら、『ボクの力でこの小さな事務所をもり立てることで、ボクがカワイイということを証明するためです!』って。」

ちひろ
「(イントネーションが無駄に似てて何か嫌ですね…)
まあ、それだけ聞くと、幸子ちゃんの志は人一倍高かったんだなあ、って感じですが…」

モバP
「…実際は、大手の事務所のオーディションには悉く落ちてたってだけの話なんですよね。」

ちひろ
「幸子ちゃん、可愛さは申し分無かったと思うんですけどねえ…」

モバP
「タカビーなのが宜しくなかったんでしょう。当時の彼女は経験も無い新人でしたし。大手じゃビックマウスは嫌われますから。
まあ、個性重視の方針を採ってたうちにしてみればもってこいの人材だった訳ですが。」

モバP
「しかし、自信とは裏腹に彼女の活動はなかなか難航しましたね。
自信家キャラはやはり好悪が別れますから。事務所がまだ弱かったせいで、個性を強烈にプッシュする方針を取らざるを得なかったというのもありますが…
彼女の名前は徐々に上がっていきましたが、彼女が望むような、全ての人に好かれるような人気の出方は難しかった。」

ちひろ
「それに、あの頃うちの事務所で一番売れっ子だったのが同年代の愛海ちゃんっていうのが…」

モバP
「愛海の活躍をすぐ側で見ていた彼女の心境は、穏やかでは無かったでしょう。
その他にも、他の事務所の先輩アイドルに目を付けられたり、インターネットで過激なアンチやファンの書きこみを見てしまったり、実際の活動中に変な連中に絡まれたり…
俺たちも力不足で、彼女へのフォローを完全には出来ませんでしたし…」

ちひろ
「辛かったでしょうね、幸子ちゃん…ただでさえ脆いところがあったのに。」

モバP
「実際、裏で幸子Pに泣きついたことが何度もあったとか…
それでも人前では決して態度を崩さなかったのだから、大したものです。」

ちひろ
「ええ、本当に…」

ちひろ
「…幸子ちゃんが変わったのは、あれがきっかけですよね。ライブ演出での単独スカイダイビング。」

モバP
「はい。元々はタンデム飛行の予定だったのですが…こっちとしてもとんだサプライズでしたよ。」

ちひろ
「単独フライトのライセンスとかもこっそり取ってたんですよね…私たちに内緒で。」

モバP
「全くもってとんでもないことです。元々リスキーな演出なのに、事務所に無断で更に危険なことを…幸子Pにはきつく説教しましたよ。
…しかし、あのパフォーマンスをやってのけたことで、幸子の名前は一般にも大いに広まりました。ゴールデンの番組のレギュラーも貰えました。
ただ、身体をはる仕事が一気に増えましたよね。アイドル、それも未成年にあまりキツいことはやらせられないので、大分選びましたが…」

ちひろ
「スポーツ系もありましたけど、それ以上に遠征系や冒険系の仕事を多く引き受けるようになりましたよね。それでいつも同行してた幸子Pさんも名物になっちゃったりして。」

モバP
「こちら側がある程度サポートできて、視聴者からのウケの良いものとなると、やはりどうしてもそちらの路線にね…
しかし、高まっていくニーズに応じた結果、アルプスやらエチオピアやらペルーやらと、どんどん彼女の活動の範囲と規模が広がっていき…」

モバP
「…彼女は今や世界で活躍するナチュラリストになってしまいました。大自然に身を投じるうちに、自然の雄大さ、美しさに魅せられ、自然を守る活動への思いが高まったとか。」

ちひろ
「ロシアのエルブルス山への登頂を成し遂げたあと、ナチュラリストとして活動を始めることを公表したんですよね。」

モバP
「芸能活動や冒険ロケで知り合った方々のツテを頼って、様々な活動に参加したようです。今は、NGOやら国際機関やらにいくつもの役職を持ってますよ。
ついでに、彼女の活動にいつも付き添ってる幸子P。あいつも、何だか俺より偉そうな肩書きを複数…」

ちひろ
「二人とも、事務所にはあまり帰って来ないので、何だか寂しいですよね。遠くに行っちゃったようで。特に幸子ちゃんは雰囲気も全然変わっちゃいましたし。」

モバP
「引き締まって無駄の無いアスリート顔負けの肉体、経験に裏打ちされた堂々たる立ち居振舞い、生存の危機を乗り越えた者のオーラ…
五年前の彼女とはかなり別人ですよね。一人称は変わりませんが。」

ちひろ
「テレビに出ても、各界の大御所相手に互角以上に渡り合いますからね…凄いですよね。
…そういえば、以前は口癖のように言ってた『カワイイ』を、最近はあまり言わなくなりましたね?」

モバP
「ああ、それですか。それは別に幸子が自分を可愛いと思わなくなったとかではありませんよ。
『ボクは気付いたんです。要は気の持ちようなんですよ。ボクが自分を信じている限りボクのカワイさは不変です!言葉ではなく態度で示すんですよ!』
ってことらしいです。」

ちひろ
「(またモノマネか…)
だからわざわざ口にするまでも無い、と。そこはブレませんねえ…」


今まで書いてきて、何だかモバPとちひろさんのことが分からなくなってきたので、リフレッシュのためにちょっと番外編を挟ませてください。

今まで出てきたアイドルについてのストーリーをいくつか上げようと思います。

このアイドルの追加ストーリーが見たい!っていうのがあれば是非アイドルの名前を書き込んでください。

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さきに幸子の話を



『輿水幸子と行く キリマンジャロ4泊6日登頂ツアー!』

幸子
「…プロデューサーさん、またこの手の企画ですか?」

幸子P
「おう。半年前のマチュピチュ以来のツアープランだな。」

幸子
「…前にもボクは言いましたよね?こういうのは、もう止めましょうって…


…ツアー参加者がついてこれない前提のプランを組むのは!
何ですかこれ!登山にかけるのは実質4日もないじゃないですか!これじゃ皆、高山病で倒れちゃいますよ!」

幸子P
「しかしなあ…お前と同じペースを体験してもらうのがこの企画だし。お前はこの日程でも余裕だし、高山病もへっちゃらだろ?」

幸子
「そりゃ、ボクは5000メートル以上の場所でも平気ですけど…
身体を使う海外ツアーにしても、もっと普通なのがあるでしょう!
カナダあたりで自給自足キャンプをするとか…そうだ、今から3週間後ならスペインで牛追い祭りもありますよ!そっちの方が良くありませんか?」

幸子P
「(お前の『普通』の基準も大概おかしいんだよなあ)
いやいや、まあそういうなよ。確かに発案した俺としても無茶な企画だと思うが、需要があるから会議を通るんだ。ファンはみんな逞しくて美しくてカワイイ幸子の隣に立ちたいんだよ。
な?頼む。」

幸子
「…どのくらい。どのくらいの人が望んでるんですか。この狂ったツアーを?」

幸子P
「聞いて驚け、15人の枠にもう100人くらいの応募が来てるぞ。ちなみに公表したのが一昨日だ。まだ正式な応募の開始すらしてない。
決意溢れる人間ばかりで、この国の未来も安泰だな?なあ幸子?」

幸子
「…あーもう!分かりました!やります!やらせていただきますよ!
そ・の・か・わ・り!参加者にはちゃんと登頂の出来そうな人を選んでくださいね!料金の分は楽しめないと参加した人が可哀想ですから!
やるからにはきっちりサービスしませんとね!」

幸子P
「おっ、引き受けてくれるか!
よーし、じゃあ早速、向こうでの細かい動きについて話し合おうか!登山ルートとか、泊まる場所とか!」

幸子
「もうツアーを公表しちゃったくせにあなた、まだほとんどノープランなんですか!?」

幸子P
「まま、そういうな!ほらいくぞ!」

幸子
「もー、全くこの人は…」

ここ数日忙しかったが、ようやくSSにさく時間をとれるようになったぜ。
というわけで愛海の話



『棟方愛海マッサージ録』

~プロダクションの一角

拓海
(ちくしょー、ここ最近あのバカPにこきつかわれっぱなしで、もー全身がバキバキだ…
モバPさんにそのことを訴えたら、愛海さんのマッサージを紹介されたが…
こっちの方の部屋には来たこと無かったな…ここで合ってっかな?)

拓海
「失礼しまーす…」ガチャリ

愛海
「お、来たね!
ささ、こっちへいらっしゃい?」

拓海
「うっス…」

拓海
(いた…この人があの棟方愛海か。直接対面すんのは初めてだぜ…)






愛海
「さて、あたしの方はもうマッサージの準備できてるからね。
そっちに布衣があるでしょ?それに着替えてちょうだい。」テキパキ

拓海
「分かったっす…」

拓海
(しっかし、不思議な感じだな。チューボーの頃にテレビで見てた棟方愛海と、こうして一緒の空間にいるってのは…
何つーか、距離感をはかりかねるぜ…)

愛海
「~♪」テキパキ

拓海
(最近までマッサージの修業で海外にいたっていうが…この手慣れた風は、いかにも本職って感じだな…)

拓海
「…あー、ところで、この部屋何か不思議な匂いがしますね?花?みたいな…」

愛海
「これはインドネシアから取り寄せたお香の匂いだよ。心身をリラックスさせる効果があるんだ。
拓海ちゃんの好みに合わないんなら仕舞っちゃうけど?」

拓海
「あーいえ、大丈夫っす!そういうんじゃないんで。むしろ落ち着く匂いというか…」

愛海
「そう?なら良いけど…
ああ後、あたしに敬語とか使わなくてもイイよ?さっき堅苦しいのはナシだって言ったじゃん?」

拓海
「! いや、でもやっぱり先輩にそんな…」

愛海
「いーのいーの!年だって二つと離れて無いんだし。
マッサージってのはある種のコミュニケーションだからね。お互い自然体じゃないと!」

拓海
「(しまった、気い使わせちまったかな…しゃあねえ、ここは素直に気遣いを受け取ろう)
じゃあ、お言葉に甘えて…
改めて、今日はマッサージを宜しく頼むぜ。
…こんな感じでいいか?愛海さん。」

愛海
「うむ。まーだちょっとカタいけど…
ま、いいや。この愛海さんに任せておきたまえ?
あたしがマッサージして、身も心もほぐしてあげちゃうからね~♪」

拓海
「…ちょっと言い方がイヤらしいぞ、愛海さん。」

愛海
「気にしなーい気にしなーい。
それじゃ、このベッドにうつ伏せになって?マッサージを始めるからね…」





愛海
「…ほーら、ここらへんとか良く効くでしょ?
(肩甲骨の下あたりを指圧する)」

拓海
「あっ!やあっ!
そこっそんなにされたらっ…変な声でるっ…!」

愛海
「いいんだよー我慢しなくて…声をこらえると身体が強張るからね…」クニクニ

拓海
「あっ駄目っ、あっ、ああっ…」



愛海
「さあ、身体を横に向けて。脚を前に開いて…」ギシッ

拓海
「ああ…こんな態勢…」

愛海
「腰からお尻、脚にかけての太い筋を伸ばしていくからね。ほら、ギューッと…」

拓海
「くっ、ふうっ…」



愛海
「拓海ちゃんのイイとこは…ここらへんかな…」モミモミ

拓海
(ああ…首筋…なんでこんなに気持ちいいんだ…)

愛海
「首にはね…太いリンパが通ってるんだ…ここを揉んでやると、全身のリンパの流れが良くなるの…
う?リンパ感じる…?」

拓海
「は…はい…」

拓海
(なんだか、気持ちよくて、ぼんやりして…意識が…)



拓海
「ふう…ふう…」トローン

愛海
「…さて、拓海ちゃんの身体も十分解れたし、そろそろイイかな…?」ゴウッ

拓海
「あぁ…愛海さん…手から、なんか…ひかってる…?」

愛海
「これは、いわゆる『気』だよ。霊力やアウラ、マナとか、呼び方は色々あるけど…
そんで、マッサージの仕上げに、今からコレを拓海ちゃんの身体に流し込むよ。
痛くないから心配しないで?むしろとっても気持ち良いから…」

拓海
「(ダメ…これ以上気持ちいいことされたら、アタシ、どうにかなっちまう…)
ちょ、ちょっと待って…アタシ、まだ気持ちの準備が…」

愛海
「大丈夫、大丈夫…
なーんにも考えないで…
流れ込むエネルギーの流れに逆らわないで…
穏やかな気持ちで、あたしに身を委ねて…
…さ、いくよ」ギュワッ

拓海
「…!!」

拓海
(あっ…これすげえ… からだ中を熱いのがめぐってる… 頭んなかまでほぐされちまって…
アタシ、もうなにも考えらんねえ…)





拓海
「…」ポケー

拓海P
「おっ、いたいた!」

拓海
「!な、何だアンタか…どうかしたか?」

拓海P
「拓海、愛海さんのマッサージ受けてきたんだろ?どだったどだった?」

拓海
「ああ…そうだな…何というか…スゴかったよ。」

拓海P
「スゴかっただあ?何だ、えっちぃことか?」ニヤ

拓海
「ば、ばっか、そんなんじゃねえっつの!しょーもない発想してんな!
腕前の話だっ、腕前の!」

拓海P
「ほーん…」

拓海
「何だよその顔は!
つーか、元々アンタがアタシをこきつかうのが悪いんだろうが!」

拓海P
「…やー、イッパイ働かせちゃってスマンね?」

拓海
「ぜってえ悪いと思ってねえだろっ!
…ま、いいや。アンタも1度愛海さんにマッサージしてもらやイイのさ。そうすりゃ分かるよ。」

拓海P
「ああ、そうだな。その内にな…」

拓海
(…そんときは愛海さんに頼んでマッサージの様子をこっそり撮らせてもらおう。コイツの痴態なんぞ見たくもないが、からかいの種にはなりそうだ。
アタシはもうあんな恥ずかしいのはゴメンだがな!




…でもやっぱ、また今度愛海さんにお願いしようかな)



幸子
「今晩は、愛海さん。」

愛海
「お、幸子ちゃんじゃーん。キリマンジャロはどうだった?」

幸子
「いやー、本当大変でしたよ。弾丸登山なんてするもんじゃありませんね。」

愛海
「んー?意外だね。もっとハードな条件の登山なんかいくらでもしてるでしょ?」

幸子
「いやまあ、主に参加者の皆さんのサポートがですよ。ほとんどの人が頭痛と吐き気で倒れそうになってるのに、皆さん絶対ついていくから大丈夫だって言って聞きませんでしたからね。
全員が登頂できるように、結局2日くらい延長しましたよ。」

愛海
「はー、大変だったねえ…というか、幸子Pさんの計画性が無茶苦茶なだけの気もするけど。」

幸子
「全くですよ…そのくせ、真っ先に潰れたのがあの人ってのがホントもうね…
まあ、ともかく。流石のボクでも、もう身体が凝ってしょうがありません。だからこうしてマッサージをお願いしに来たという訳です。」

愛海
「よーしオッケー、そんじゃ早速準備するねー。」

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