【モバマス】モバP「山椒は小粒でもぴりりと甘い」 (17)

望月聖ちゃんと成宮由愛ちゃんがPとイチャイチャしたりしなかったりするお話です。


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モバP「あ~、だめだ資料まとまらね~」カチャカチャ

聖「だーれだ……?」

モバP「この鈴を転がすような透き通った声は…誰だ?」

聖「………」グググググッ

モバP「痛い痛い痛い目が潰れるっ!」

聖「何月聖でしょう……?」

モバP「もち?」

聖「あたりです……流石……モバPさん……」

モバP「あ、あぁ」

聖「これから……公園に行くけど……一緒にどう……?」

モバP「いや、俺は仕事があるからいいや」

聖「…………?」

モバP「いかないからね?」

聖「えっ………?」


モバP「だって仕事まだ残ってるし」

聖「ここを……公園にするしか……ないみたい……」

モバP「?」

聖「ら~♪ららら~♪」

鳩「むんっ!」

鳩「ほわっ」

モバP「わっ、なんだ鳩がいっぱい飛んできたぞ」

聖「これが……公園のうたです……」

モバP「わっ、こらっキーボードの上に乗るな!」

ペロ「おらっ、シャニマスに帰るんだよ!」

モバP「おっ、ペロか。鳩を退治してくれるのか」

雪美「うん……モバP……鳩………嫌がってるから……」

モバP「ありがとな」


聖「鳩さん達……モバPさんのお仕事を手伝って……ららら~♪ら~♪」

鳩「ほわほわ」

鳩「むむむむーん」

モバP「すげぇ!鳩がくちばしでタイピングしてる!!」

雪美「ペロ……戻って……」

ペロ「ンギャァ」

聖「……」ドヤッ

雪美「なかなか……やる……」

モバP「いやもう鳩も猫もみんな邪魔しないでくれ」

聖「撤収……」

モバP「なんだったんだ今の」

聖「公園がだめなら……私の家行きませんか……?」

モバP「もっとだめだよ」

聖「……商店街で買い食いは……?」

モバP「この前騒ぎになったからだめ」

聖「私は……鳥かごに囚われた……金糸雀……」

モバP「えっ?急にどうしたの?」

聖「歌うことも……飛ぶことも……できないの……」

聖「だから……少しだけ………手を差し伸べて……」

モバP「聖ちゃんそんなポエミーな感じだっけ?」

乃々「今のポエム…なかなか良かったと思います…」

モバP「わっ、乃々こんなところに居たのか」

乃々「ずっといました…」

モバP「気づかなかったよ」

乃々「存在感がないから…もう帰ってもいいですか…?」

モバP「ダメダメ、このあとレッスンでしょ」

乃々「うぅ…プロデューサーさんは気づいてくれないし…レッスンははーどだし…いぢめですか?」

モバP「レッスン、辛いなら今日は休むか?」

乃々「やっ…休んだら…迷惑をかけてしまうので…今日は行きます…」

モバP「そうか」

聖「モバPさん……乃々ちゃんには甘い……。甘くない……?」

モバP「そんなことないぞ」


聖「それなら……私がレッスン辛いって……言ったら……どうしますか……?」

モバP「本当に辛いなら休ませる」

聖「商店街の……コロッケを食べたいって……言ったら……?」

モバP「食べてきていいよって言う」

聖「やっぱり……私には冷たいです……」

モバP「えぇ」

聖「乃々ちゃんは……お仕事の前に隠れていたら……モバPさんが……探します……」

モバP「まぁ仕事に連れてかなきゃいけないからな」

聖「私が居なくなっても……探してくれますか……?」

モバP「もちろ…あっ、今はだめだぞ」

聖「今……逃げられたら……困りますか……?」

モバP「もちろん、聖もこのあとレッスンがあるだろ?」

聖「それなら……私の手を握って…私をつなぎとめて……」

モバP「今日はどうしちゃったんだ聖?」

聖「握らないんですか……?」

モバP「握らなかったら…どうなるんだ…?」

聖「どこかへ……行ってしまいます……」

モバP「それでもいいって言ったらどうする?」

聖「えっ……それは…………泣きます……」

乃々「モバPさん…女の子を泣かせるのは流石にまずいと思うんですけど…」

モバP「悪かったよ。ごめん」


聖「それじゃあ……手を……握って……」

モバP「こうか?」ギュッ

聖「ふふっ…モバPさんの手……心地いいな……いいな……」

モバP「そうか?」

聖「なんだか……心がぽかぽかして……元気になります……。私の手の感触は……どう…?」

モバP「暖かくて柔らかいな」

聖「柔らかいの……好き…?」

モバP「うん、まぁ」

聖「ほっぺも……柔らかいの……。試してみる……?」

モバP「いや、それは流石に」

聖「ほっぺも……柔らかいの……」

モバP「もうレッスンの時間じゃないか?」

聖「ほっぺも……柔らかいの……」

モバP「ひえっ……」

乃々「諦めたほうがいいと思うんですけど…」

聖「いやなんですか……?」

モバP「いやじゃないけど…」

聖「このままじゃ……レッスンに遅れるよ…?」

モバP「俺のせいじゃないよ?」

聖「早く……」

モバP「わかったよ……触るよ……」モチッ

聖「ふふっ……くすぐったくて……暖かくて…気持ちいい…」

モバP「すげぇ、もちもちだ……」

聖「おもちもちもちひじりだいふく?」

モバP「ああ、もちもちだ……」

聖「それじゃぁ……レッスン行ってくるね……」

モバP「うん、頑張ってね」

乃々「では乃々は帰りますので」

モバP「森久保ォ!お前も一緒にレッスンだろがぁ!」

乃々「あうぅ……聖さんと一緒にボーカルレッスンは…むぅーりぃー」

聖「乃々ちゃん……行こ……」

乃々「は、はい…」

モバP(やっぱ13歳のほっぺってすげぇな……)

――――――――――――――――――――

モバP「やっぱり分身しないと作業終わらないなこれは……」

由愛(モバPさん…忙しいのかな…?)ジーッ

モバP(えっ、なんか由愛ちゃんにめっちゃ睨まれてる気がする)

モバP(何かしたかな……?)

由愛(ちょっとだけ…上手く描けたから見てほしいな)

モバP(なんだか難しそうな顔をしているけど……どうしたんだろう)

由愛(あれっ?モバPさん…こっちを見てる…?)

モバP(このまま遠くから見てるのもあれだし…話しかけてみるか)

由愛(こっちに近づいてきてる…)

モバP「由愛ちゃん、勘違いだったら申し訳ないけど俺のことずっとみてた?」

由愛「えっ、み、みてません…」

モバP「そうか、ごめん」

由愛「謝らないでください…あの…ちょっとだけ…見てました…」

モバP「何か俺に用事?」

由愛「用事というほどではないですが…」

モバP「どうしたの?」

由愛「やっぱりなんでもありません…」

モバP「そう」

由愛「なんでもないですけど…ちょっとだけ…隣に座ってください…」

モバP「えっ、うん」

由愛「この前お仕事で連れて行ってもらった場所…絵に描いてみたんです…」

モバP「そう」

由愛「とってもきれいな景色だったから…頑張って描きました…」

モバP「確かに絶景だったなあそこは」

由愛「…見たくないですか?」

モバP「えっ、いいのか?」

由愛「モバPさんにだけ…ちょっとだけなら…」

モバP「ぜひ」

由愛「これです…どうですか…?」ペラッ

モバP「ん?こんな男の人居たっけ?」

由愛「あっ…!こ、これは違います…」

モバP「誰だ?お父さん?」

由愛「違います…」

モバP「そっか」

由愛「本当に誰かわかりませんか…?」

モバP「えっ?うーん……なんとなく俺に似てるような…」

由愛「なんとなくじゃ…ないです…」

モバP「えっ?」

由愛「モバPさんを…描きました…」

モバP「いや俺にしてはめちゃくちゃかっこいいな。だいぶおまけしてくれたんだな」

由愛「そ、そんなことないです…」

モバP「いやだってもっとこう、俺の顔ってのっぺりしてるというか…」

由愛「絵は…見たままを描くわけではないので…」

モバP「そうなのか?」

由愛「見たままを描くだけなら…それは写真と同じです…。感じたままを描きなさいって…」

モバP「なるほど」

由愛「だから…かっこいいでいいんです…」

由愛「…モバPさんは私に色々な景色を見せてくれます…」

由愛「それに…1人なら怖いことも…モバPさんと一緒ならできます…」

由愛「だから…ちょっとだけ…かっこよくかきました…」

モバP「かっこよくかいてくれてうれしいよ。ありがとう」

由愛(わわわっ…気づいたら勢いでなんだかとっても恥ずかしいこと言ってしまいました…)

由愛(どうしよう、モバPさんに嫌われてないかな?)

モバP「ちなみにこの前のお仕事の景色は」

由愛「そうでした…こっちです…」ペラッ

モバP「すげぇ……あのとき見た景色だ。やっぱ絵上手いな」

由愛「えへへ♪お仕事もすっごく楽しかったから…頑張って描きました…」

モバP「うん、絵のことはわかんないけどなんていうかものすごく頑張って描いたっていうのが伝わってくるよ…」

由愛「本当ですか…?」

モバP「なんというか、楽しかったって気持ちがひしひしと伝わってくる気がする」

由愛「嬉しいです…そんなに褒めてもらえて…!」

モバP「もしかして、絵を見てほしかったのか?」

由愛「はい…でも忙しそうだったから…」

モバP「そんなに遠慮しなくていいよ」

由愛「ほんとですか…?」

モバP「うん、別に何時間もかかるわけじゃないしさ」

由愛「それなら…あともう一つだけ…いいですか…?」

モバP「いいよ」

由愛「だ、誰にも言わないでくださいね…」

モバP「うん」

由愛「絵…頑張って書いたから…褒めてほしいです…」

モバP「うん、すごいぞ!」

由愛「そうじゃないです…」

モバP「えっと…この…この色使いがいいと思う!」

由愛「そういうのじゃないです…」

モバP「ごめん、わからない」

由愛「もう…この前は言わなくてもわかってくれたのに…。いじわるです…」

モバP「あっ、もしかして頭なでてほしかったのか?」

由愛「モバPさんは本当に…いじわるです…」

モバP「ごめんごめん」モフモフ

由愛「わわわっ…急に撫でられると…びっくりします」

モバP「すまん」

由愛「やめないでください…」

モバP「わかった」モフモフ

モバP(由愛ちゃんの髪の毛、マジでふわふわで俺のと大違いだな)モフモフ

――――――――――

由愛「モバPさん…今日は暇ですか…?」

モバP「ちょっとだけなら暇だけど、どうしたの?」

由愛「河原でスケッチしませんか…?」

聖「それより…この辺に良い森があるの…そこで歌おう…?」

モバP「そんないっぺんには無理だよ」

雪美「私と……ペロ…と……お散歩……。一緒に……」

モバP「雪美ちゃんまで!?…そうだ!ジャンケンにしよう」

由愛「それじゃだめです」

聖「モバPさんが……選んで…」

雪美「うん………モバP……選ぶなら……言うこと……聞く……」

モバP「手厳しいね、山椒は小粒でもぴりりと辛いってか」

ちひろ「むしろ甘々じゃないですか!」

このあとめちゃくちゃ分身して3人に付き合ってあげましたとさ

おしまい

以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございます!

これからも膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをよろしくおねがいします。

前作です。
【モバマス】モバP「何?雪美が色んなアイドルの部屋に泊まってる?」
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