【モバマス】クリスマスパーティー13'sVS触手 (23)

由愛「巴さん、尺八って吹ける……?」

巴「なんじゃ藪から棒に。吹けんが」

由愛「そうなんだ……三味線とかは?」

巴「うちは楽器は無理じゃ」

由愛「そっか……ママが『バンドアイドルなんて楽器的じゃない?』って言ってて……」

巴「なんじゃそりゃあ突然」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506168598

由愛「ちなみに私はピアノとバイオリン出来るよ……」

巴「そりゃあ凄いな、習ったんか?」

由愛「これでも習い事はたくさんしてきたからね……えっへん」

巴「頑張ったんじゃな、偉いぞ」

由愛「えへへ」

巴「じゃが尺八とピアノでバンドは無理じゃろ」

由愛「そうかな……?」

巴「うちもバンドに詳しくはないが」

由愛「植木鉢も加えれば……それなりにファンキーなサウンドが出せそうじゃない……?」

巴「植木鉢を楽器にカウントするな」

由愛「じゃあトラック……」

巴「ほたるを環境音担当にするな」

ほたる「おはようございます……」

巴「噂をすれば。おはようほたる」

由愛「おはようほたるさん。……あれ、その手に抱えてるものは……?」

ほたる「これ?えっとね、今朝道端に捨てられてて……」

触手「うねうね」

由愛「触手……?」

巴「段ボールに詰められた触手じゃな」

ほたる「触手だよね。どうしよう……」

巴「いきなり話がファンタジーになってきた」

触手「うねうね」

巴「まずなんで拾(ひら)ってきた?」

ほたる「捨てられてたから……可哀想で……」

由愛「育てきれなくなったのかな……可哀想……」

巴「ペット感覚で育てるもんなんか触手って」

由愛「ママはミニトマト感覚って言ってた……」

巴「食うんかい。飼ってるんかい」

由愛「更に言うなら……ソーセージみたいな感じかな……?」

巴「どうしようちぃと興味わいてきた」

触手「うねうね」

巴「ところでほたる、服溶けとるぞ。肩の辺り」

ほたる「あ……触手だからね、仕方ないよ……」

由愛「触手の粘液には服を靴下以外溶かしたり生き物を興奮させたりする作用があってね」

巴「何故靴下は無事なんじゃ」

由愛「なんでだろうね……?」

触手「うねうね」

巴「とにかく今すぐ元の場所に戻してこい、ほたる。全裸になるぞ」

ほたる「全裸は慣れっこだし……」

巴「慣れるな」

ほたる「不幸だからね……週一かな……」

由愛「ほたるさんの身体って綺麗だよね……」

巴「言ぅとるうちに二の腕の辺りまで溶けとるぞ」

触手「うねうね」

ほたる「寮で飼うスペースあるかなぁ……」

巴「意地でも捨てんつもりか」

由愛「事務所の皆さんに……聞いて回るのはどうかな……?飼える人いませんか……って」

ほたる「そうだね……私が育てるのは難しいだろうし……」

巴「言ぅとるうちに上半身裸」

ほたる「あぅ……は、恥ずかしい……」

触手「うねうね」

ほたる「着替えてきました……」

由愛「他の皆さんが来るまで……待つことになったんだけど……」

ほたる「触手さんって……何食べるんだろう……?」

巴「えー何々…」スマホぽちぽち

『生物の体液、特に人間の女性のものを好みます』

巴「だそうじゃ」

触手「うねうね」

由愛「……体液……」

ほたる「血とか……?」

由愛「怖いね……」

巴「そうか?」

ほたる「別に怖くはないような……」

由愛「ふたりは血に慣れすぎだと思うよ……」

巴「しかしアイドルが流血なんてしたらコトじゃの」

由愛「あ、牛乳とかどうかな……」

巴「名案じゃ、でかした由愛。ちぃとミルク暖めてくる」とことことこ

ほたる「ありがとう巴ちゃん、よろしくね。私がやると火事になるから……」

巴「週一じゃからわかっとる」

触手「うねうね」

ほたる「さて……待ってる間笑顔の練習でも……」

由愛「ねえほたるさん……なんていうか……触手さんって……ちょっと触るの、勇気がいらない……?」

ほたる「へ? そうかな……? 結構可愛いと思うけれど……?」

触手「うねうね」

由愛「なんか……蛇さんみたいっていうか……うねうねしてて……」

ほたる「よく見れば……ほら、この辺とか」

触手「うねうね」

由愛「持ってきたときもだったけど……素手で触るもんねほたるさん……尊敬はするけど……」

ほたる「ぬか漬けみたいなものだよ……多分」

由愛「つかささんも素手で触りそうではあるけれど、違うと思うな……」

触手「うねうね」

ほたる「あっ、ちょっと待っ……どうしよう、二の腕まで巻きついてきちゃった」

由愛「せっかく着替えたのに……ダメだよ触手さん、ご飯来るまでガマンだよ」

触手「うねうね」

ほたる「ひゃっ、服の中に入って来て……ひゃうっ」

由愛「冷たいの……?」

ほたる「生暖かい……あぅん。背中はやめて、ゾクゾクしちゃう……あっふぅん」

触手「うねうね」

由愛「ああっ、ほたるさんの四肢に巻きついた触手さんが、高々とほたるさんを大の字で持ち上げて……」

ほたる「きゃん! そ、そこはダメ、ダメだよ……やっ、んんっ」

由愛「うわぁ……うわぁ……大丈夫ほたるさん?」

ほたる「待っ、いやんっ……っ! あっ」

触手「うねうね」

巴「何しとんじゃワレェ!!」

ざくざくざく

触手「うね……」ばらばらばらぼとぼとぼと

巴「ふぅ、誰かの修学旅行土産の木刀がなかったら危険じゃった」

ほたる「ああ、触手さんごめんなさい……遊んでただけなのに……」

触手「うねうね……」

巴「まったく。触手は危険な生物なんじゃぞ。油断したらあっという間にエサじゃ」

由愛「ありがとう巴さん。私、足が震えて動けなくて……」

ほたる「危険だったんだね、じゃれてるだけかと思ってて……ありがとう巴ちゃん」

巴「これに懲りたら油断はしないように」

ゆめほた「はい……」

巴「ほれ、暖かいミルクじゃ。飲め」

触手「うねうね」がぱぁ

由愛「あっ、触手の先っぽが四つに割けて……押さえつけるようにして飲むんだ。すごぉい……」

ほたる「……」

巴「どうしたほたる、気分でも悪いか」

ほたる「ちょっと身体が火照っちゃってる……なんだろう」

由愛「触手の粘液の副作用だね……しばらく身体が昂るから我慢してね」

ほたる「そっか……触手さんを飼うのも、簡単じゃあないんだね……」

巴「そうじゃ、心ない飼い主によってどれだけのペットが不幸になっとるか……」

由愛「私たちは……触手さんを大事に飼ってくれる人を見つけないとね……」

ほたる「うん……動物の尊い命を犠牲にしないよう、命に責任を持たないとね……!」

ちひろ「ストップ!軽い気持ちでペットを飼ってはいけません!生き物を幸せに生きさせるということをよく考えましょう!」

クリスマスパーティー13's VS 触手

ヘレンの勝ち!!!!!

おしまい

やりたいことはやったので依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom