アイドルマスターシンデレラガールズ、19歳最年少と16歳最年少のお話です
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朋「おっはよー、プロデューサー」
P「おう、おはよう。うーむ……」
朋「どうしたのよ、人のことジロジロ見て」
P「朋は、身長何㎝だっけ?」
朋「え? 163㎝だけど?」
P「だよなぁ。うちは長身多いから埋もれるけど、女性で160オーバーは決して低いとは言わないよな」
朋「そうね。何、モデルの仕事?」
P「いや、そうじゃない。さっき他の奴らと雑談しててな」
朋「何よ、気になるわね」
P「いや、うちの文香や美波みたいに19歳には大人っぽい子が多いだろ?」
朋「そうよねー。文香ちゃんや美波ちゃん、色っぽいもんねー」
P「その中で誰が年相応か、って話になったんだよ」
朋「それがあたし?」
P「いや、それはPaの槙原さんやCuの江上さんってことで仮の決着は着いた」
朋「あー、分かるわね。え、じゃあなんであんたあたしの事ジロジロ見てたのよ」
P「朋は満場一致で19歳組の最年少って事になったんだがn「ちょっと、どういう事よっ!」
P「つまり朋は他の19歳の子たちに比べて幼く見えるって事だよ」
朋「それは分かるわよっ! どうしてそれがあたしなのかって聞いてんの!!」
P「うーん、やはりそのクリッとした大きな瞳が幼い印象を植え付けてるんじゃないかな?」
朋「目、ねぇ。春菜ちゃんに大人っぽく見える眼鏡でも選んで貰おうかしら」
P「それに、朋はPaの杉坂さんの妹分ってイメージもあるしな」
朋「うっ……。それは向こうが大人っぽいって話じゃ無いの?」
P「相乗効果だな。向こうは大人っぽいし、朋は子どもっぽい。彼女とのやり取りだけ見たら中学生でも納得出来る」
朋「いくらなんでもヒドくない!? 高校生ならまだしも中学生って!」
P「す、すまん。言い過ぎた」
朋「信じらんないっ! あたしもうレッスン行くからっ!!」
P「い、いってらっしゃい……」
朋「ふんっ!」
~~~~~~~~~~
朋「全く、あいつったら……!」
珠美「あ、朋殿! おはようございます!」
朋「あら、珠美ちゃんおはよう。珠美ちゃんもこれからレッスン?」
珠美「えぇ、珠美はボイスレッスンです。何やらお怒りのようでしたが?」
朋「そーなの! ねぇ聞いてよ珠美ちゃんっ!!」
珠美「た、珠美で良ければ」
朋「さっきプロデューサーと話してたんだけどね、あいつあたしになんて言ったと思う? 19歳の最年少よ!?」
珠美「じゅ、19歳の……? それはどういう?」
朋「あたしが19歳のアイドルの中で一番幼いって言うのよ、酷いと思わない?」
珠美「分かりますぞ、その気持ちっ!!」
珠美「珠美も同い年の中では比較的小柄な部類になるので、どうしても幼く見られがちで……」←145㎝
※平成28年度の調査では小学6年生女児の平均身長は146.8㎝
朋「そっか、珠美ちゃんもあたしも同じ悩みが……」
珠美「しかしそうなると疑問です。朋殿は背が高いのにどうして幼く見られてしまうのでしょうか?」
朋「目がクリッとしてて幼く見えるんだって」
珠美「なるほど。確かに朋殿は同性の珠美から見ても愛らしい顔立ちをしてますからな!」
朋「なに言ってるのよ。それを言うなら珠美ちゃんも可愛いわよ?」
珠美「いやそんな、珠美なんて……///」
朋「それを言うならあたしだって別に……///」
珠美「と、ともかく! 先ずはお互い目先のレッスンをこなしましょう!」
朋「そ、そうね。じゃあレッスンが終わったら休憩室で会わない?」
珠美「そうしましょう。では朋殿、御武運を!」
朋「珠美ちゃんこそ、良いことありますように!」
~~~~~~~~~~~
朋「珠美ちゃーん、こっちこっち!」
珠美「お待たせして申し訳ありません。思いの外レッスンが長引いてしまいまして」
朋「気にしないで、あたしもついさっき来たところだから」
珠美「ありがとうございます。朋殿、実はレッスン中に珠美なりに色々と考えてみたのですが」
朋「なになに?」
珠美「珠美も朋殿も、周りに比べるとやや胸が慎ましい事に気づきまして……」
朋「胸、ねぇ。実はあたしも同じこと考えてたのよ」
朋「例えばPaの早苗さん。あの人も割りと小柄な方だけど、子ども扱いされるって聞かないじゃない? それってやっぱりあの大きい胸が関係あると思うのよ」
珠美「確かに! やはり胸は女性らしさの象徴、という事なのでしょうか」
朋「もちろんそれだけじゃあ無いだろうけどね? 早速だけど聞きに行ってみない?」
珠美「あ、確か早苗殿は本日セクシーギルティでロケに向かっている筈ですぞ」
朋「あらそうなの? うーん、じゃあ誰に聞こうかしら?」
珠美「胸の事でしたら我らがCoにうってつけの人物がいるではありませんか!」
朋「あー、いたわね! 彼女は今日はこっちにいるの?」
珠美「それは分かりませんが、探してみましょう」
朋「じゃあ、レッツゴー!」
珠美「おー!」
~~~~~~~~~~
沙理奈「それでアタシの所に来たって訳ね?」
朋「えぇ。やっぱりセクシーさって必要だと思うのよね」
珠美「是非とも珠美たちにその豊満な胸の秘密を教えて下さいっ!」
沙理奈「うんうん、分かってるわね貴女たち。いいわ、お姉さんが教えてあげるわ」
朋「ありがとうっ!」
沙理奈「じゃあ早速だけど、胸を大きくするにはうってつけの物があるのよ」
珠美「うってつけ!」
朋「なになに!?」
沙理奈「それはね・・・」
朋珠「「それは・・・」」
沙理奈「男に揉んで貰うこと、よ♪」
朋「も、もぉ!?」
珠美「な、ななななな……」
沙理奈「プロデューサーにお願いしてみる?」
朋「そそ、それは……///」
珠美「た、珠美たちには少々早いかと……///」
沙理奈「もー、可愛いわねぇ! もちろんそれもあるけど、他の方法もちゃんとあるわよ!」
朋「お、驚かさないでよ~!」
珠美「沙理奈殿、人が悪いですぞ!」
沙理奈「ゴメンゴメン、二人が可愛かったからつい、ね?」
沙理奈「やっぱりアタシは毎朝の豆乳を欠かさない事かしらね」
朋「牛乳じゃなくて?」
沙理奈「豆乳に含まれてるイソフラボンって、女性ホルモンに似てるんだって。つまり豆乳を飲むってことは女性ホルモンを摂取するのと近いらしいわ」
珠美「なるほど!」
沙理奈「少し前に毎日ソイラテを飲んでた人が成人してから胸が大きくなった、なんて話もネットで話題になったらしいしね」
朋「あ、それ聞いたことある!」
沙理奈「もちろんそれだけじゃなくて栄養はバランス良く摂らなきゃダメよ?」
朋「他には?」
沙理奈「やっぱりバストアップの体操かしらね。ネットとかにも色々と載ってるし、そういうのって結構大事よ?」
珠美「教えて頂きありがとうございます! 早速今日から取り入れますぞ!」
沙理奈「頑張ってね! あ、言っておくけど胸が大きければ大人っぽくなれるって訳じゃないからね?」
朋「そうなの?」
沙理奈「もちろん! 雫ちゃんだってセクシーではあっても大人っぽいって訳じゃ無いでしょ?」
珠美「た、確かに……。では珠美たちはどうすれば!?」
沙理奈「うーん、悪いんだけどこの後用事があるからまた今度ね。他の人にも聞いてみたらいいんじゃないかしら?」
朋「そうね、ありがとう! 今度ご飯ご馳走するわね?」
沙理奈「気持ちだけ貰っておくわね。それじゃ!」
珠美「お気をつけて!」
~~~~~~~~~~
朋「とりあえず収穫はあったわね!」
珠美「はいっ! しかし、新たな課題も見えてきましたな……」
朋「そうねー。誰に何を聞けば良いのかしら?」
珠美「うーむ……。あっ! 良いことを思い付きましたぞ!」
朋「珠美ちゃん、今日は冴えてるわね!」
珠美「いやぁ、それほどでも! いいですか朋殿。珠美たちは実年齢より下に見られがちです」
珠美「つまり、その逆。実際より大人に見られる人に話を聞けば、ヒントがえられるのではないでしょうか」
朋「そうね! と、なると……」
珠美「何人か候補はいますが、とりあえず探してみましょう!」
朋「じゃあ行きましょうか!」
珠美「はいっ!」
~~~~~~~~~~
奏「それで、私の所に?」
珠美「はいっ! 奏殿、どうか珠美たちにご教授を!」
奏「別に、何か特別な事をしている訳では無いのだけれど……」
朋「そこをなんとか、ね? お願い!」
奏「(珠美はともかく朋、あなたもなのね……)そうねぇ。やっぱり落ち着きとかじゃないかしら? 自分で言うことではないけど、私は同世代と比べると余り感情表現が激しい方ではないし」
朋「落ち着き、ね」
奏「他にも仕草や言動、色々あるんじゃないかしら?」
珠美「む、難しいですな……」
奏「日頃から気をつけていれば、その内時間が解決してくれるわよ」
朋「うーん、でもあたしたちはてっとり早く大人に見られたいのよねぇ」
奏「困ったわね。……大人の階段を登る、なんてどうかしら?」
珠美「大人の階段、ですか?」
奏「えぇ。そういう経験は大きいんじゃないかしら?」
朋「それ、いいわね! で、その“大人の階段”ってどこにあるの?」
奏「・・・えっ?」
朋「あたしも色々とパワースポット巡りとかしたけど、聞いたことないわね」
珠美「珠美も気になりますぞ! やはり長い石段なのでしょうか?」
奏「えぇーっと、えぇっ?」
朋「もしかして海外とか?」
珠美「だとすると少々難しいですな。国内ならまだしも、流石に海外は親が許してくれるかどうか……」
奏「ぷ、プロデューサーにお願いしたらいいんじゃないかしら? “大人の階段を登らせて”って?」
朋「うーん、子ども扱いしてきたあいつに頼むのは癪だけどそれが一番かもね」
珠美「朋殿! 『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』ですぞ!」
朋「それもそうね! ありがとう奏ちゃん!」
珠美「ありがとうございました! それでは珠美たちはこれにて失礼!」
奏「え、えぇ」
奏(ごめんなさいね、プロデューサー)
~~~~~~~~~~
朋「プロデューサー!」
P「おう、どうした? あれ、珠美も一緒か」
真奈美「やぁ朋くんに珠美くん、お疲れ様」
朋「あ、お疲れ様真奈美さん」
珠美「お疲れ様です!」
P「何か俺に用か?」
朋「プロデューサー、あたしたちに大人の階段を登らせて!」
珠美「お願いしますっ!」
P「・・・はぁっ!?」
真奈美「ほほう?」
P「お、お前ら言葉の意味を知ってて言ってるのか!?」
朋「? 有名な神社の石段か何かでしょう?」
珠美「奏殿にプロデューサーにお願いするよう助言されました!」
真奈美「全く、奏くんは……」
P「真奈美さん、すみませんが朋たちに教えて貰えますか?」
真奈美「あぁ。二人とも、ちょっとこちらに来て貰えるかな?」
朋「え?」
珠美「わ、わかりました……」
この後、木場真奈美による説明を受けた二人は事務所の床を転げ回ったとかそうじゃないとか。
二人が大人のレディになれるのはもう少し先のお話。
○○歳最年少というのは私が勝手に言っているだけですが、分かって頂ける方も少なくないと思いたい。
それでは、失礼します。
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