紗枝めし!【小早川紗枝とピザ編】 (54)
モバマスSSです
紗枝はんとモバPが飯食うだけです
何!?くじでスカウトチケットが当たるのではないのか!?
言葉遣い間違ってても堪忍してや
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505847883
モバP「どうして俺が怒ってるか分かるか?」
志希「にゃはは……」
紗枝「笑いごとやあらへんえ?志希はん」
志希「いや~……流石に撮影前日に新幹線乗って迎えに来てヘルプミーカモーンはやり過ぎたなぁ~って」
モバP「当たり前ではないか」
志希「うん、まぁでも撮影上手くいったし♪」
モバP「その頭をアームズ・エイドで掴まれたくなかったら大人しく反省しろ」
志希「ハンセイシテマース」
ほんまやろか?
志希はんのことやさかい恐らく話半分なんやろなぁ
紗枝「ほんで志希はんは何しにわざわざ新幹線まで乗ったん?」
志希「ん~とね。あたし今回は田舎娘って役だったじゃんか」
紗枝「せやったなぁ」
志希「でもあたしは田舎ってどういうところでどうなってるのかなんて全く分かんなかったんだ」
モバP「一応説明はしたが?」
志希「違う違う。あたし自身が体験するってことが大事なの」
モバP「なるほどな。で?成果は?」
志希「なーんにも無い」
モバP「駄目じゃん」
志希「でも感じたよ。なーんにも無くってもちゃんと魅力があるって」
紗枝「あらへんのにあるのん?」
志希「そだよー。まぁ電車が1日1本3日で3本だってのはびっくりしたけどねー」
志希はんはよー難しいこと言いはるからなぁ
うちには分からへんわぁ
モバP「まぁ結果としては良かったみたいだが次からは言ってくれ」
志希「はいはーい。お仕事遅れると不味いからにゃ~」
モバP「違う。志希に何かあったらどうする」
志希「あ、そっち?」
モバP「当然だ」
志希「……ふーん」(ニヤニヤ)
紗枝「何はともあれ安全第一どすえ」
志希「そだねー。んふふ~、シキちゃんも今ご機嫌だし次から気を付けるよ」
モバP「最初から気を付けてくれ……」
志希「善処しよう!」
紗枝「心配せんでも次からはうちがちゃーんと見張ってますさかい」
モバP「それで何とかなったら苦労しないんだよなぁ」
志希はん……過去に何やらかしたん?
モバP「とりあえず今日の分の仕事は終わりだ。肉食いに行くぞ」
紗枝「はいな♪」
そういえばお肉なんて久しぶりやわぁ
どないなんやろなぁ?楽しみやわぁ♪
モバP「さて、そんじゃま……あれ?」
モバP「……志希の奴どこ行った?」
紗枝「はぁ……言うた傍からおらへんなぁ」
モバP「まぁそんなこともあろうかと発信機を付けておいたのさ」
用意周到やなぁ……
まぁそこまでせぇへんと志希はんは捕まらへんしなぁ
モバP「さぁてどこに……」
モバP「……」
モバP「紗枝、俺の背中見てくれる?」
紗枝「……何や変なんくっ付いとるなぁ」
モバP「油断も隙もねぇわ」
モバP「まぁいい。隙の生じぬ二段構えってやつだ。もう一つ発信機は用意してある」
志希はんほんまに何やらかしはったん?
モバP「見つけた!近くだな。今度は逃がさんぞ」
紗枝「今日は暑いさかいはよ見つけてお店行きまひょ」
志希「そだねー」
モバP「……」
紗枝「……」
志希「……??」
モバP 紗枝「「志希(はん)!!」」
志希「にゃはは~!ごめんごめん」
モバP「幻の六人目かよお前は。で?今度はどこに行ってたんだ?」
志希「ん~、さっきからいい匂いがしてたからそっちにね」
紗枝「匂い?なんもせぇへんけど?」
モバP「まぁ志希は鼻が利くからな」
志希「ハスハス……ん~♪良い香り♪」
紗枝「志希はん、さりげのうプロデューサーはんの匂い嗅ぐんはそれくらいにしときや」
志希「にゃは、バレちった♪」
志希はんはほんまに行動が読まれへんなぁ……
紗枝「ほんで何見つけて来はったん?」
志希「美味しい物だよ♪」
志希はんが美味しいと思うもん……なんやろ?
さっぱり思いつかへんわぁ
モバP「まぁ折角志希が店見つけてくれたって言うんならそこにしようか」
紗枝「うちも気になるしええよ。楽しみやわぁ」
志希「じゃ、行こっか♪」
~店の前~
モバP「マジかお前」
志希「志希ちゃんはいつも真剣だよー?」
紗枝「そうなん?」
志希「あ、でもよく考えてみるとそうでもないかも?」
どっちなん?
モバP「いや、ここピザ屋だぞ?」
志希「そだよ?たまーに食べたくなるんだよねぇ。最近食べて無かったし」
モバP「いや、こんなん食わせたら俺がトレーナーさんから怒られるから」
志希「だめぇ?」
モバP「だーめ」
そういえばうちピザって食べたことあらへんなぁ……
かろりー高そうやけどここまで来ると美味しそうな匂いしはるなぁ
あぁせやけどトレーナーはんからの折檻は怖いし……
でもいっぺん食べてみたいしなぁ……
モバP「(紗枝がめっちゃ店の中見てる。そんなに食いたいのか?それとも物珍しいだけか?どちらにしろ入りたそうだな)」
モバP「(う~ん……しゃあねぇか)」
モバP「……トレーナーさん達には内緒だぞ」
志希「はいはーい」
紗枝「はいな♪」
~店内~
<ワイワイガヤガヤ
<ざわ……ざわ……
<シャシンヲトレバコノオンナニヨウハナイ。シンデモラウゾキャサリン!
モバP「さて、何にするか」
紗枝「(ペラッ……)」
まるげりーた、まりなーら、くあとろすたじおに、びすまるく、ぼすかいおら、じぇのべーぜ
おるとらーな、ぺすかとーれ、かるつぉーね、でぃあぼら……
紗枝「(パタン……)」
紗枝「うち普通ので」
モバP「(相変わらず横文字に弱い)マルゲリータかな?」
紗枝「多分せやろけどめにゅー見ててもうちにはさっぱりやわ」
モバP「まぁ知らない奴が見たら分からんわな。代表的なのはマリナーラとマルゲリータだな」
紗枝「どない違うん?」
モバP「マリナーラはトマトソースにオリーブオイルとオレガノって香辛料を使ったシンプルなピザだ」
モバP「マルゲリータはバジルとチーズとトマトソースで作ったピザ。日本だとこれが一般的だな」
紗枝「せやったらうちはまるげりーたにしよか♪志希はんは何にしはるん?」
志希「ん~、じゃああたしはカプリチョーザにしよっかな」
モバP「お前らしいの選んだな」
紗枝「???」
モバP「カプリチョーザってのは気まぐれって意味なんだよ」
なるほどなぁ
モバP「後はサイズだが俺はLで紗枝がSとして……志希は?」
志希「あたしはLサイズ!」
モバP「結構デカいみたいだぞ?食い切れるのか?」
志希「まー、食べれなかったらキミがなんとかしてくれるし♪」
モバP「俺任せかよ」
志希「ダメぇ?」
モバP「構わん」
紗枝「プロデューサーはん大丈夫なん?」
モバP「川´_ゝ`)なに、気にすることはない。それよりもデザートも欲しいな……」
相変わらずぎょーさん食べはる人やわぁ
うちもプロデューサーはんみたいに食べたら大きく……
やめときまひょ
背ぇとか大きいする前にお腹が膨れてしもたら元も子もあらへん
志希「ん~♪良い香り♪」
紗枝「ほんまやねぇ。ちーずの香りがふわぁ~としはるわぁ。あ、あれ石窯ちゃうん?」
モバP「石窯だな」
紗枝「うち初めて見るわぁ」
志希「あたしも初めてかな?」
モバP「陶芸用のなら俺も見たことあるけどこういう店で見るのは初めてだな」
紗枝「普通にオーブンで焼くよりも美味しいって聞くけどなんでなん?」
モバP「温度の違いだな。高温で短時間に焼くと生地がパリッとする上にチーズとかが水っぽくならないからだ」
紗枝「はー……よー考えてはるんやなぁ」
志希「料理と科学は一緒だからね。匂い一つとっても香りの物質の組み合わせで無限に広がっていくからまだまだ興味が尽きないにゃ~♪」
紗枝「せやから移り気な志希はんが珍しゅうずっと香水とか作ってはるんやね」
志希「……んまー、それだけじゃないけどね」
モバP「(こいつの場合使った後の人間観察も楽しんでるからなぁ)」
モバP「お、来たか」
紗枝「プロデューサーはんのはなんて言うぴざなん?」
モバP「クワトロフォルマッジって4種類のチーズを使ったピザだよ」
紗枝「それもおいしそ……あら?」
志希「……」(サッ)
紗枝「???志希はんどないしはったん?急にうちの後ろに隠れて……」
モバP「ははっ、流石に志希はこの距離からでも分かるか」
モバP「こいつにはブルーチーズが使われてるからな」
紗枝「ぶるーちーずってあのかびの?」
モバP「ああ。結構独特の匂いがするから嫌いな人も多いんだよ」
志希「……シキちゃんブルーチーズダメゼッタイ」
鼻がええんも困りもんやなぁ……
さて、手ぇで落とさへんように……あ~むっ!はふっもぐもぐ……
紗枝「……おいひぃ」
さっくりした生地にとろっとろ~っとしたちーずの塩気ととまとの酸味とがよー合っとって
なんやろ?濃いお味やのに後味にさっぱりした風味……ばじるやろか?
あむっ!ほふっ……ぱりゅっ!ん~♪耳の部分もぱりぱりしてて香ばしい!
しんぷるいずべすとっちゅうんやろか?
複雑な材料はあらへんのにごっつぅ美味しい!
志希「ん~!美味しい♪」
モバP「志希のは具はなんだったんだ?」
志希「ん?トマトとチーズとマッシュルームにエビとオリーブにホタテにベーコンかな。あとそこにタバスコだばぁっと♪」
ぴざ……真っ赤やん……
紗枝「え、えらい具沢山やなぁ。プロデューサーはんのは?」
モバP「チーズオンリーだ」
紗枝「……うちのよりもしんぷるやなぁ」
モバP「そうでもないぞ。チーズはゴーダ、モッツァレラ、パルミジャーノ、ゴルゴンゾーラの4種類を使ってある」
どれがどれかパッと思い浮かばへんなぁ?
紗枝「って何かけてはるん?」
モバP「これか?ハチミツだ」
紗枝「ぴざに……はちみつ??」
モバP「というよりゴルゴンゾーラにだな。癖が強いからこれでまろやかにして食いやすくなる」
志希「そこにタバスコドバーッと!!」
モバP「やってみろ。お前の家の玄関の扉にエピキュアーチーズ仕込んでやらぁ」
志希「にゃはは、それは勘弁」
※エピキュアーチーズ:超匂いのきついらしいチーズ
モバP「どうだ?」
紗枝「ん~?分からへんなぁ?美味しいん……やけど?お菓子みたいなお味?なんやけど変な香りがほのかに……」
モバP「ははっ、まだ早かったか。色んな味を知ればそのうち好き嫌いがはっきりするさ」
紗枝「ふふっ、せやったら他にも色んな所連れてってもらわななぁ♪」
モバP「そうだな。じゃあ今度はワニの肉でも……」
紗枝「……プロデューサーはん」
モバP「すまん、流石に冗談だ」
志希「ワニ肉?それって美味しいの?」
モバP「流石に食ったことねぇから分かんねぇよ」
志希「じゃあ今度シキちゃんと一緒に行こー!すぐ行こー!」
モバP「今からとか無茶言うじゃあない」
志希「あ、紗枝ちゃんタバスコかける?」
紗枝「あんまし辛いんはちょっと……」
志希「大丈夫大丈夫。ちょっとかけるだけで美味しいから!」
紗枝「ほなちょっとだけ」
ピッピッ……
あー……むっ!
紗枝「けふっ……」
モバP「(むせた!)」
ちょっとかけすぎたやろか?
あ、せやけど美味しいわぁ
ちーずのまったりした甘さがぴりっと引き締まる感じの複雑な風味
辛い中にも酸味があってふわぁっと香りが広がる感じはさっきまでのとちごうてこれも美味しいわぁ
……あかんなぁ
ちょっと食べ過ぎたやろか?
紗枝「ふー……お腹いっぱいやわぁ」
モバP「久々のピザもいいもんだ」
志希「また今度来ようね」
モバP「トレーナーさん達に怒られても知らんぞ?」
志希「そんときはそんときだけど~」
ギュッ
モバP「おわ!?志希!くっつくな!!」
志希「ん~♪キミの香りとチーズの香りが混ざって~♪」
モバP「汗かいてて不潔だからやめなさい」
志希「それがいいんだよ♪」
モバP「やーめーろーよー!!」
むぅ……なんやおもろないなぁ
志希「はすはす~♪」
モバP「やめんかこら!」
志希「いいじゃんいいじゃん♪あぁこの芳しい香り♪減るもんじゃないし~♪」
モバP「だぁぁぁもう!!」
ギュッ
モバP「ん?」
紗枝「(///)」
紗枝「は……」
モバP「は?」
紗枝「はすはす~……」
モバP「」
志希「」
紗枝「うぅ……(///)」
志希「今日はお邪魔しちゃったかな~ん?」
紗枝「あかん、今見んといて……(///)」
モバP「ははっ、でも可愛かったぞ」
紗枝「ぷろでゅーさーはんのいけず……」
モバP「(実際破壊力は抜群だったわ)」
志希「ん~♪複雑な香り~♪この匂いはシキちゃんは知らないなぁ……興味深いかも……」
紗枝「志希はん、うちまで嗅がんといてぇやぁ」
モバP「はいはい、じゃれ合うのもいいが早く帰らないとちひろさんに怒られるぞ」
志希「はいはーい」
紗枝「ほな、帰りまひょか」
志希「なんならあたし1人で帰るから2人で帰る?」
紗枝「志希はん!」
志希「にゃふふっ♪」
あ~もう!今のうちの顔真っ赤になっとって見せられへんわぁ……
モバP「どうした?顔赤いぞ?」
紗枝「な、なんでもありまへん!!」
おわり?
なんやかんや書こうと思いつつ渋ってたら1ヶ月書いてませんでしたね
またちょくちょく書きますか!
というわけでおまけ2つはとりあえず寝て起きてから考えます
おやすみー
紗枝めし!箸休め【藤原肇とチーズケーキ】
肇「……」
サクッ……チョキチョキ……
紗枝「……」
スッ……
肇「桔梗にススキを、と。あ、紗枝ちゃんはやっぱり上手ですね。私のは見よう見まねの我流なので……」
紗枝「そないなことあらへんよ。うちかて習った通りにやっとるけどそない上手やあらへんし。肇はんのはどっしり落ち着いとって綺麗どす♪」
肇「ふふっ、そう言って貰えるとやっぱり嬉しいですね」
紗枝「それより問題は……」
モバP「……出来たぞ!俺特製シンクロ生け花だ!!」
紗枝「プロデューサーはん、何でもかんでも刺せばええもんとちゃいますえ?」
モバP「むぅ……どれもこれも良い物だけに全部入れたくなるのが決闘者の性なんだよ」
肇「ふふふっ」
モバP「にしても少し武骨な備前焼に生け花……映えるな」
肇「備前焼には細かな気孔があるので花が長生きするそうです」
紗枝「あら、そうなん?」
肇「えぇ、おじいちゃんが作った作品で生け花の賞を貰った人もいましたね」
モバP「あれ?肇のおじいさんって意外と凄い人?」
肇「ふふっ、そうですね。私の目標ですから」
目標と思える人が近くにおるってのは幸せなことなんやろなぁ
紗枝「うちの目標は誰やろなぁ?」
幸子はんの可愛さに元気溢れる友紀はんに美穂はんの芯の強さも習いたいしなぁ
紗枝「うちにとっては事務所の皆が目標どすなぁ」
モバP「紗枝」
紗枝「?」
モバP「紗枝が皆を目標と思ってるように皆も紗枝を目標と思ってるからな」
肇「そうですね、紗枝ちゃんの柔らかな雰囲気は私も見習いたいですね。よく雰囲気が固いと撮影時等に言われるので」
モバP「それも肇らしさではあるんだが過ぎたるは及ばざるが如しなんだよ」
紗枝「プロデューサーはんの生け花も過ぎたるは及ばざるが如しとちゃいます?ふふっ」
モバP「ぐぅの音も出ねぇ」
肇「ん……少しいい時間なのでお茶にしましょうか」
モバP「そうだな、今日は良い物を持って来てる」
紗枝「良い物?」
モバP「じゃんじゃじゃーん!チーズケーキだ!焼きたて熱々だ!!」
冷蔵庫で冷やしたのんなら食べたことあるけど焼きたては初めてやなぁ
モバP「俺はこれが好きでな。毎回近くに寄ったら買うんだよ」
肇「そうなんですか?」
モバP「味に関しては私が保証しよう」
紗枝「ふふっ、せやったら熱いうちに頂きまひょか」
モバP「おっし、切り分けておくか」
肇「お皿準備しますね」
紗枝「飲み物何にしはる?」
肇「ではコーヒーを」
モバP「ミルクでも貰おうか」
紗枝「はいはい♪」
モバP「なぁ肇よ」
肇「なんでしょうか?」
モバP「皿はまだ分かるんだよ。うん、普通にあるからね」
モバP「何でティーカップまで備前焼なの?」
紗枝「こないなてぃーかっぷ……うち初めて見たわ」
肇「変……でしょうか?」
モバP「あぁいやそういうのじゃないが……何でこんなのあるの?」
肇「偶に気分転換に作った物で祖父が面白がって焼いた物なんですよ」
モバP「(肇のおじいさん結構厳しいイメージあったけど作品に対しては柔軟なのか?それとも孫に甘いだけか?)」
紗枝「飲みもんここでええ?」
肇「はい。それじゃあ頂きましょうか」
3人「「「いただきまーす」」」
あむっ……ん~♪甘くてふわふわ♪
せやけどねっとりとした甘さとほのかな酸味が心地ええわぁ
冷やしたけーきも美味しいけど温かい方がちょっとだけ甘い感じがするなぁ?
こくっ……はぁ、紅茶の渋みがけーきの甘さをすっきりさせてくれて丁度ええし
普段は和菓子やけどやっぱり洋菓子も捨てがたいなぁ
肇「あ、これ下の方に……干しブドウですか?」
モバP「レーズン嫌いだったか?」
肇「いえ、何が入ってるのかとびっくりして……」
はむっ……あ、ほんまや
干しぶどうが入っとる
あ、せやけどぷちっとした食感と程よい果物の酸味が後味がさっぱりしてええかも知れへんなぁ
肇「……」
モバP「どうした?」
肇「あ、いえ。私もこんな風に……とまでは流石にいきませんがお菓子の一つも作れたらなぁ……と」
紗枝「ん~……せやけど難しいやろなぁ。愛梨はんやかな子はんとかなら作れるやろけどうちらには……」
モバP「いや、これまでとは言わんがチーズケーキくらいなら簡単に作れるぞ」
肇「えっ?」
紗枝「ぷろでゅーさーはんお菓子作らはるん!?」
モバP「俺だってたまに甘い物食いたくなったら自分で作るさ」
肇「ちょっと意外ですね」
意外やけどぷろでゅーさーはんならほんまに作らはりそうやねんなぁ……
紗枝「せやけどおーぶんとか火加減難しいんとちゃいますのん?」
モバP「いや?クリームチーズを混ぜて柔らかくしてから砂糖と卵を入れて生クリームを入れて混ぜる」
モバP「小麦粉を振るって入れてから更に混ぜて炊飯器へ入れて炊飯で放っておくだけ」
肇「あぁなるほど、炊飯器ですか」
モバP「パンも応用で焼けるからな」
紗枝「それくらいやったら簡単そうやなぁ」
モバP「まぁ弱点もあるがな」
紗枝「弱点?」
モバP「作ってる最中はご飯が炊けない」
肇「まぁ……確かにそうですね」
~寮~
紗枝「う~ん、こんなもんやろか?」
大きめのお皿被せて……ほっ!
紗枝「あぁ!!」
はぁ……ちょっと崩れてしもた
それにちょっと焦げとるなぁ
失敗してもうたわぁ
紗枝「意外と難しいなぁ」
あむっ……
紗枝「?」
あむっ……むぐむぐ……
あ、焦げたとこがちょっと香ばしゅうて美味しい
ほろっと苦みがまったりした甘さを引き立てて美味しい!
これ失敗や無かったんやなぁ
千枝「炊飯器で作る場合は、作った後に注意です」
唯「今回で言うと、チーズケーキのにおいがする炊きたてご飯ができるからね♪」
茜「心配はいりません!すべてカレーにすれば問題なしですっ!」ボンバー
志希「もっと強い匂いでごまかしちゃうんだよね」ハスハス
~翌日~
紗枝「おはようございます」
モバP「おはよう紗枝」
紗枝「ぷろでゅーさーはん!これ……」
モバP「これは……」
紗枝「昨日言いはったれしぴでちーずけーき作ってみたんやけど……」
ガチャッ
肇「おはようございます」
モバP「おはよう」
紗枝「おはようさんどす」
肇「あ、プロデューサーさんに紗枝ちゃん。昨日聞いたのでチーズケーキ作ってみたんですけど上手に作れたので今日持って来て……」
紗枝「……」
肇「……」
モバP「……すまん、俺も自分の持って来て……」
けーきはこの後来た皆できちんと仲良う食べました
おまけ1おわり
酉は少し考えておこうか
しっかし夜勤明けは頭が回らなくていかん
寝てるうちに赤き龍とかが仕上げてくれることを願って寝るわ
紗枝めし!箸休め【紺衣の乙姫とレアチーズケーキ】
カメラマン「OKでーす。次の撮影まで一旦休憩入りまーす!お疲れ様でしたー!」
紗枝 幸子 ネネ「「「お疲れ様です(どす)」」」
~控室~
紗枝「ふぅ……水着の撮影言うてはったけどまさかまたすくーる水着着るとは思いまへんでしたわぁ」
ネネ「前に三人で着た時に好評だったらしいですよ」
幸子「当然です!可愛いボクの他に2人も可愛いアイドルが居るんですから!」
ネネ「私は少し恥ずかしいですけどね……」
うちかって恥ずかしいけどもう慣れましたわぁ
幸子「何言ってるんですか!可愛いボク達を世界にアピールするチャンスですよ!」
幸子はんはぶれへんなぁ
紗枝「世界はちょっと大げさとちゃいます?」
幸子「甘いですよ!ボクの可愛さは既に世界レベルなんです!」
<ヘーイ!!
ネネ「……今何か聞こえませんでしたか?」
紗枝「……気のせいとちゃいます?」
気のせい……やんなぁ?
幸子「で?プロデューサーさんから何かご褒美でもあるかと思いきや居ませんね」
ネネ「ご褒美ってこの置いてあった箱かな?」
紗枝「ほんまやね。3人へって置き手紙も書いてあるし」
幸子「どれどれ?『3人共お仕事お疲れさん。別件の用事で最後まで仕事ぶりを見られないのは残念だけど3人共頑張ってるのは少し見てました。そんな3人に俺からのファンサービスだ!!受け取れぇ!! byプロデューサー』」
幸子「あの人は普通に渡せないんですかね?」
ネネ「プロデューサーさんですから」
紗枝「ぷろでゅーさーはんやからなぁ」
幸子「プロデューサーさんですからねぇ」
それにしても箱の中身なんやろなぁ?
幸子「開けますか?前にこういう箱置いてあって中身がびっくり箱だったことがあるのでボクは遠慮したいんですけど」
ぷろでゅーさーはん……幸子はんで遊ぶんも程々にしときぃや
ネネ「じゃ、じゃあ私が開けます」
紗枝「(ドキドキ)」
幸子「(ドキドキ)」
ネネ「……えいっ!」
カパッ!
ネネ「あら?」
レアチーズケーキ「(だが俺はレアだぜ。値段も高いぞ)」
紗枝「ケーキやなぁ」
幸子「疲れた身体に甘い物を差し入れなんて分かってますね!」
ネネ「じゃあ折角だし食べちゃいましょうか」
紗枝「せやね。美味しそうやし早よ食べまひょ♪」
幸子「……紗枝さんボクが日本に居ない間に何か変わりました?」
紗枝「はて?なんのことやろ?」
ちょっととぼけてみたけどうちも大分食べるんが楽しみになっとるなぁ……
良い事なんやろか?
ネネ「あ、折角なので作って来たミックスジュース飲みますか?新作ですよ」
紗枝「ほな折角やし」
幸子「いただきますね」
ネネ「じゃあ切り分けて……食べましょうか」
3人「「「いただきまーす」」」
あーむっ♪
ん♪甘くて滑らか♪
こってり酸味のあるチーズ生地に……さくさくのくっきー生地やろか?
その間にはぶるーべりーのじゃむとじゃむの染み込んだすぽんじ生地!
さくさくとした食感に濃厚なちーずの甘みとじゅわぁって染み込んだすぽんじ生地があって美味しい!
ネネ「美味しい!」
幸子「断面も綺麗ですね!ボクには劣りますが!」
紗枝「ねねはんのどりんくは……」
こくっ……ん~酸っぱい
せやけどよーぐるとのようなまろやかな酸っぱさやなぁ
何入っとるんやろ?
紗枝「ねねはんこれ何入っとるん?」
ネネ「何だと思います?」
紗枝「ん~、よーぐると、りんご?後はばななに桃も入ってそうやし、ちょっと粒が入っとったきうい……くらいやろか?」
ネネ「残念!もうちょっと入ってるけど凄いね。言ったのは全部入ってます」
幸子「パイナップルに……なんでしょう?この少しざらっとしたような?」
紗枝「りんごとちゃうん?」
ネネ「多分梨だと思いますよ。それで全部ですから」
梨かぁ
ちょっと早いけどそろそろ季節やもんなぁ
ネネ「ところで幸子ちゃん海外ロケ増えたけど健康とか大丈夫ですか?」
幸子「……過酷なロケさえ無ければ元気ですよ」
幸子はんのろけはきついさかいなぁ
幸子「前は熊と戦いましたよ。当然ボクが勝ちましたが」
紗枝「またまた幸子はんはそないなこと……」
幸子「……」
えっ?ほんまなん?
幸子はんえらい逞しい……って言うてええんやろか?
幸子「多分今事務所でボクと腕相撲したら木場さんかイヴさんくらいしか……」
ネネ「ちょっと待って。真奈美さんは分かるけどイヴちゃん!?」
そういえばさんたはんって力持ちって聞いたことがあるなぁ
イヴはんもそうなんやろか?
ネネ「よく頑張りましたね」(ナデナデ)
幸子「当然です!世界のどこだろうとボクの可愛さは不滅です!」
紗枝「ふふっ、幸子はんほんまかいらしいなぁ♪」(ナデナデ)
幸子「んふ~♪本当はプロデューサーさんにも撫でて欲しかったですが今日はこれで満足です!」
ガチャッ
スタッフ「スイマセーン、そろそろ準備のほうお願いしますゥ^~↑」
ネネ「あ、はい!2人共準備しよっか」
幸子「はい!張り切って行きますよ!」
紗枝「張り切るんはええけど空回りせんように気ぃ付けなあきまへんよ幸子はん」
幸子「大丈夫です!空回りしてもボクの可愛さは世界レベルですから!」
<ヘーイ!!
紗枝「これ衣装なん?」
幸子「ボクの方は白猫衣装ですね」
ネネ「私は黒猫ですね」
紗枝「何でうちだけ西洋甲冑なん?」
ネネ「何でも有名なゲームのロボットの衣装らしいですよ」
紗枝「えぇっと……サイ……サエ?」
ネネ「サイバスターですね。お供のシロちゃんとクロちゃんが私と幸子ちゃんらしいです」
幸子「フフーン♪似合いますか?」
紗枝「似おうてますえ♪」(ナデナデ)
幸子「当然可愛い!!」
紗枝「ほな撮影、行きまひょか♪」
サエバスター発進!
なーんて言うてみたりした方がええやろかな♪
~一方その頃~
ありす「乃々さん知ってますか?ピザにも甘い味付けがあるそうなんです」
乃々「そ、それがどうしましたか?」
ありす「ピザの生地に使われている粉はデュラムセモリナ粉と言ってパスタにも使われているそうなんです」
乃々「……(ガクブル)」
ありす「つまり苺パスタは間違っていなかったんです!早速それを証明しようと思って」
ガチャッ
モバP「乃々~、仕事行くぞー」
乃々「プロデューサーさん!!お仕事行きましょう!今すぐ!!」
モバP「お、おう!どうした?今日はやけにやる気が……」
乃々「今日のもりくぼはやるくぼです!!今すぐ逃げ……お仕事行きましょう!!」
おわり
えっ?もう9月も後半なの?いつの間に……
最近書いてなかったうちにSSを速報に上げ始めて1年が経ちました
1年経って紗枝はんもきっと体重が……ね
そんなこんなで見てくださってる方々、楽しみにしてくださってる方々ありがとうございます
次回は……ペペロンペペロンと言えば?
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