杏「事務所で」文香「フリートーク」ありす「その2です」 (11)

※シンデレラガールズSSです。
※杏たちがただただ駄弁ります。
※もりくぼですもりくぼはつくえのしたにいるもりくぼはいます。よろしくおねがいします。
※まあまあシリーズどうぞ↓

杏「事務所で」文香「フリートーク」ありす「はぁ……」
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ありす「休憩時間の」文香「フリートーク」杏「差し入れだよー」
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※シリーズらしくなってきたので酉つけました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1505572032

杏(トレーナーさんの都合でレッスンが流れた……これは杏の時代が来てるに違いない)

杏(暇だから事務所で寝よう。誰かいるかな)ギィイイイアァッ!

【事務所】

文香「……」ペラリ

杏「文香ちゃんだけかあ。これだけ立て付けの悪いドアの音にも気づかずに本読んでるし、ここは……」

文香「……」ペラリ

杏「お膝を借りよう!」ポフッ

文香「……」ペラリ

杏(気づかない……しかも極楽かここは)

杏「くっ、欲望には抗えない……杏はねる……」

ありす「待ったー!」ズボッ

杏「ぶふっ……す、すやあ」

ありす「寝たふりしてもだめです。下手ですし」

杏「びっくりしたよ、視界が急に橘ちゃんになったんだもん」

文香「……」ペラリ

ありす「文香さんの服の中にいましたからね」

杏「ついに物理法則信仰を捨てたんだ」

ありす「……これからこの事務所でやっていくためには、いっそ受け入れてしまった方が胃に優しいと判断したんです」

杏「最近事務所で二人でいるところを見かけなくなったと思ったら……って」

文香「……」ペラリ

杏「……そろそろ出てきてくれない? 文香ちゃんの胸元から橘ちゃんの顔だけ出てる光景に慣れたら、杏もあっち側になっちゃう」

ありす「そうですね……よいしょっ」ポフッ

杏「流れるように膝枕ポジションに入ったね」

ありす「杏さんには渡しませんよ」モフモフ

文香「……」ペラリ

ありす「……文香さんさすがに集中力高すぎません?」ゴロゴロスリスリ

杏「これ見よがしにじゃれ付いてるね」

ありす「文香さんの膝の上は私が許可しません」

杏「それ何の権限なの」

ありす「絶対特権です」

文香「乃々さんも……時々、利用していますよ?」

ありす「そ、そんなっ……越権行為……!」ガ-ン

杏「ドラマの裏切りシーンだったら100点満点の表情だね」

文香「膝枕と引き換えに……机の下を本の保管場所として、使わせていただいています……」

ありす「対価を受け取るべきは机の所有者だと思いますが」

杏「橘ちゃんもそう言ってるし、プロデューサーにも膝枕してあげなよ」

ありす「それはだめです!!」

杏「最近机の下で読書してるの見かけると思ったら、そういうことだったんだ」

文香「アンダーザデスクに媚びれば……事務所に本を置き放題です」

ありす「動機が不純!」

文香「輝子さんのキノコうんちくを聞いてあげたり……まゆさんの編み物を手伝ったり……」

ありす「意外にもピースフルな光景」

杏「擬似ゆるふわ時空が発動しそう」

文香「特殊相対性ゆるふわ理論に基づくタカモリ効果によって……時間の流れがゆっくりになります」

ありす「なんですかそれ」

杏「アイコシュタイン?」

ありす「二人とも藍子さんに怒られてきてください」

杏「ところで、文香ちゃん何読んでるの?」

文香「……『大辞林』です……」パタン

ありす「辞書って読書に含まれるんですか?」

文香「では、ありすちゃん……好きなところで、『スコップ』と言ってください……」パラパラパラ

ありす「文香さんが何をしたいのかさっぱり分かりませんが、おそらくそれは『ストップ』だと思います」

杏「カードマジックの流れっぽいね」

文香「はい……では、見開き左と右……どちらを選びますか?」

ありす「……じゃあ、左にします」

文香「……ありすちゃんが選んだ言葉は、【ぬいぐるみ】です」

杏「アイドル的にはちょっと正解っぽいワード」

ありす「ですが私はクールなので似合いませんね」

杏「え?」

文香「え?」

ありす「え?」

文香「【ぬいぐるみ】が象徴するのは、可愛らしさ……そして、子供らしさです」

ありす「あ、それ占いだったんですか?」

文香「ありすちゃんは、優しく、繊細で、……かわいらしい心を持っています。それはぬいぐるみの『綿』にあたるものです……」

杏「なんかすごくそれっぽい」

文香「綿は、中にあって見えないもの……ですが、ぬいぐるみを形づくる本質とも言えます……ありすちゃんは知的で、クールな反面……綿のような可愛らしさが、その振る舞いから滲み出ています」

杏「杏のうさぎも綿が出てるよ」

ありす「杏さんうるさいです」

杏「まあまあ飴どうぞ」ゴソゴソ

ありす「ぬいぐるみの中に飴しまってあるの杏さんくらいですよ」ハムッ

文香「私はリンゴ味がいいです……」

杏「文香ちゃんリンゴ味好きだね。はい」

文香「ありがとうございます……」ハムッ

ありす「今目で確認せずに出してませんでした?」

杏「盲飴っていうテクニックだよ。杏くらいになると触るだけでなんの飴か分かるのさ」

ありす「盲牌みたいに言わないでください。どうしてどこのアイドルも趣味を極めちゃうんでしょうか」

文香「……美味しいです」コロコロ

杏「でもさ、時々飴の袋がしわくちゃになってて分かんない時があるんだよね。ポケットに入れたまま洗濯しちゃった飴みたいに」

ありす「単に洗濯しただけでは?」

杏「いやーこれ最後に洗った記憶がもうないんだよね」

ありす「よくそんなもの抱いていられますね……きっと誰か洗ってくれているんだと思いますよ」

杏「んー……誰だろう」

ありす「……誰でしょうね」

文香「謎は深まるばかりです……」

ありす「割と浅い気がしますけど」

杏「洗濯といえば……話変わるけどさ、この前家に帰ったらきらりが鼻歌歌いながら杏の洗濯物干してたんだよね」

ありす「話変わってないです」

輝子「フヒ……おはよう……」ギァアァィッ! ヒュンッ バダン!

杏「おはよー」

文香「あ、おはようございます……」

ありす「おはようございます。お一人ですか?」

輝子「いや……たった今、机の下に……ほら」グイグイ

乃々「あぇえ~……」ズルズル

杏「おそろしく速い隠れ身」

文香「私でなければ、見逃してしまいます……」

ありす「確かに風を切るような音が聞こえましたけど……ここのアイドルは物理に反しなきゃいけない決まりでもあるんですか?」

乃々「あぅぅ……白日の下に晒されてしまったんですけど……」

輝子「ご、ゴメン……」

文香「あ、乃々さん……どうぞ?」ポンポン

乃々「あぅ、お膝の誘惑には勝てないんですけど……失礼します……」ポフッ

ありす「……」ジッ...

乃々「ひいっ……橘さんの視線が怖いです……あれは獲物を狩る肉食鳥類の瞳なんですけど……もりくぼは捕食されます……木陰から姿を現したばかりに……」

杏(膝枕の件、ちょっと根に持ってるんだ)

ありす「……乃々さんは特別ですよ?」

輝子「譲歩したな……フヒ」

乃々「特別……もりくぼは特別な日のディナーに取っておかれるんですか……太らせてから丸焼きですか……もりくぼに抗うすべはないんですけど……」

ありす「私は童話のオオカミじゃないです」

文香「お話に入れません……蚊帳の外です……」

杏「文香ちゃんずっと話題の主役だよ」

乃々「ああ……極楽の境地……もりくぼは新たなるエデンを見つけてしまったんですけど……アイドル辞めて新時代のイブになります……」ポワ-ン

ありす「アダム役でも蛇役でもいいので隣に入れてください」グイグイ

文香「私はリンゴがいいです……」

杏「リンゴ味はもうないよ」

おわり

短いですがここで終わります。

森久保をオチ要員としてだけ使うのは惜しいので今回は出番多め。
ちなみに私はアンデス担当のデレステPです。やっと輝子来た……(涙)

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