ありす「待ってもらえなかった」 晴「またその話かよ…」 (127)

ありす(22)「なんですかその言い方はっ!」ドンッ!

ありす「私がっ!あの時どんな思いで「待てますか?」と聞いたと…」

晴(22)「橘って酔うと必ずその話するよなぁ。いい加減暗記しちまうぞ?」

ありす「酔ってなんかいませんよぉ!」バンバンッ

晴「めちゃくちゃ酔っぱらってんじゃねぇか。テーブル叩くな、零れるだろ」

ありす「うぅぅぅぅ~…!」

晴「あーあー、ビショビショじゃねえかよ。ほらグラス持ち上げろ」フキフキ

ありす「ヒック…、晴さんはいいお嫁さんになりそうですねぇ…」

晴「はぁ?いやこれぐらい普通にやるだろ誰だって」

ありす「私もお嫁さんになりたかったですよぉ!!」ワーン

晴「あ~…また始まった…」

ありす「どうして待ってくれなかったんですかぁ~!」ユサユサッ

晴「オレに八つ当たりすんなよぉ!」

オノミモノハヨロシイデショウカ?

ありす「あ、イチゴサワー追加で。あと唐翌揚げください」

晴「オレはコーラで」

ハイカシコマリマシター

ありす「相変わらず飲まないんですねぇ…」ヒック

晴「好きになれねえんだよ、酒って」

晴(あと酔っ払うとこういう姿になるって言う悪いお手本が身近にいるのがなぁ…)

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ありす「たまには晴さんも飲みましょうよぉ~…この業界、お酒の付き合いも大事ですよ~…?」

晴「橘はすっかり飲むようになっちまったよなぁ…あんまり良い飲み方じゃねぇけど」

ありす「飲まなきゃ、やってられない夜もあるんです!」

晴「ま、たまにこうして外で飲むぐらいだからいいけどよ」

晴「友紀や楓さんみたいに仕事に支障出るような飲み方はすんなよ?」

ありす「だいじょうぶですよぉ。あのお2人みたいにはなりませんって」

晴「その2人とよく飲みに行ってるから心配してんだよ」

ありす「もぅ~…晴さんはいちいちうるさいですねぇ」

ありす「なんなんですか、晴さんは私のお母さんですか、旦那様ですか……っ」

晴「事務所が同じな友達だよ」

ありす「…旦那様……っく」グスン

晴(あ、これヤバい)

ありす「っく…、えぐっ…うぐ、ぐすっ…」

晴(無駄な抵抗だろうけど一応扉閉めておこう)カタン

ありす「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ~!!」ビェェェン!

晴「お、おい周りに迷惑だろ!個室だからって大声出したら他のお客に迷惑だっての…!」ガシッ

ありす「もふぁあ!もふ、もふぅぅっ!もふぅ!ふもぅふもっ!」モガモガ

晴「愚痴なら聞いてやるから泣くな叫ぶな。…もう20歳過ぎだろ?」

ありす「もふぅ…」モゴモゴ

晴「…落ち着いたか?手ぇ離すぞ、騒ぐなよ…?」スッ

ありす「…くすん」スンスン

晴「ったく…、子供の頃の方がシッカリしてたよな橘って」

ありす「心外ですね…年齢を重ねた今のほうが絶対しっかりしているでしょう」グリグリ

晴「シッカリした大人の女は箸で枝豆分解しねぇよ」

晴「いい加減諦めろって…。フラれたのもう何年前だよ、いつまで引きずってんだよ」

ありす「うぐっ、ぐす…」

晴「…ま、フラれたっつっても中学に上がった時と高校生になった時と、あと大学入学でもか。3回告白して3回ともフラれたもんな」

ありす「ぐすっ…、違います…」

晴「あれ、そうだったっけ?」

ありす「ええ、正確には1学年上がるごとにしてましたから通算14回です…」グスン

晴「重ぇよ!どれだけ重いんだよ橘!」

晴「あと1学年ごとに1回で14回じゃ数合わねぇぞ!?」

ありす「ぐす…、プロデューサーの結婚式の時と、その二次会と…アニバーサリーパーティーと…」

晴「晴れ舞台に傷心し続けてるんじゃねぇか!どれだけハート強いんだよ!?」

ありす「…あと、14回目はさっきの収録中スタジオで偶然お会いしたときに…」

晴「数時間前かよ!フラれたてホヤホヤじゃねぇか!」

ありす「フラれたフラれたとか連呼しないでください!」エーン!

晴「重い上に面倒臭ぇなぁ!相手の幸せを素直に祝ってやれよ!」

ありす「私がっ、幸せにっ、したかったんです!!」エグエグ

ありす「店員さーん!お酒追加お願いしまーす!」

晴「早っ!いつの間に…ってペース考えろよ、どうせまた潰れてオレが抱えて送る羽目になるんだからよ」

ありす「イチゴサワーおかわりーあとイチゴハイボールとイチゴビールと苺正宗を」

晴「やめろソレ絶対ェ帰り道リバースする飲み方じゃねぇかよ!!」

ありす「いいんですよ…どうせ明日はオフなんです。ベロンベロンになるまで飲んでやるんです…」グビ

晴「オレは仕事なんだよ…それにお前もうベロベロになっちまってるじゃねぇかよ」

晴「橘はホント、Pが絡むとポンコツだよなぁ…あ、まゆもそうか」

ありす「まゆさんも一時は大変でしたからねぇ……1週間プロデューサーのデスクの下から出てこなかったりしましたし」グビグビ

晴「乃々も隠れる場所無くして大混乱してたもんなぁ」

ありす「まあ、乃々さんがパニックになってたのはそれだけが理由じゃないと思いますけどね…」

晴「あ~…、今思えば乃々もPにベッタリだったもんなぁ」

晴「まゆなんて、Pが結婚するってなった時は何をやらかすかってみんなビビってたけどな」

ありす「ええ…ヤンデレアイドル筆頭一号生佐久間まゆさんですもんねぇ」


ありす「まさかひたすらベソかくだけで済むとは思いませんでしたね」グビグビ

晴「まゆって思ってたよりへっぽこだったんだなぁ、てあの時知ったよなぁ」

晴「あとPの結婚で反応ヤバかったのって誰だっけ」

ありす「色々いますよ。むしろ居すぎです。飛鳥さんはショックのあまりエクステ引き千切るし泰葉さんなんて未だに目にハイライト戻りませんからね」

晴「プロデューサーっておちおち結婚も出来ないのな…怖ぇ」

晴「あと特にヤバかったの…あ、あの人がいたな」

ありす「あの人?…誰です?候補が思い浮かびすぎて絞り込めませんよ」

晴「ほらあの人だよ。花屋の娘で3代目シンデレラガールで渋谷凛でニュージェネで…」

ありす「ああ、確かにあの人が一番凄かったですもんね…」

----------------------------------------

凛「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」エーン

P「ちょっ、凛?何っ、何で号泣!?」

凛「うぐ、ぐすっ……ん、ゴメン…。ちょっと悪夢のような幻聴が聞こえちゃってさ…」グスン

凛「ゴメンね、話の腰折っちゃって……で、何の話だったっけ」

P「ああ、だから俺今度結婚す」

凛「わぁあああああああああああああああああああんっ!!」ピェーン

P「ちょっ!凛さん?渋谷の凛さんっ!?」

凛「ヒック…ぐす、ぴすっ……度々ゴメン…、おかしいな、さっきから悪魔の声が聞こえるんだよ」

P「千川は何も喋ってないぞ」

ちひろ「おい」

凛「えっと、何の話?ゴメンね何度も聞いて」

P「ああ、だから俺今度けっこ」

凛「やああああああああああああああああああああ!!」ワーン!

P「涙のオンオフ凄ぇな!」

凛「それで何の話だっけぇえええええええええええええ!?」ウアーン

P「泣きながら聞くんかい!」

P「だから俺今度」

凛「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああんっ!!」

P「俺、こん」

凛「やああああああああああああああああああああっ!!」

P「お」

凛「いやぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!」ウエーン!

P「喋りたい!!」


---------------------------------------------

ありす「色々酷かったですよね…本当、色々な意味で」

晴「半年ぐらいだっけ、あの調子が続いたの。2ヶ月目ぐらいでPも若干ノイローゼになってたしな」

ありす「全く、凛さんもよくもあれだけの醜態を晒せるものです。あれで私より大人だというのですから信じられませんね」フンスカ

晴「よく言うぜ、橘だって同じような事やってたクセに」

ありす「私は1ヶ月で治まりましたよ!」

晴「悪ぃ、世間一般ではそれ同類、って言うんだ」

ありす「その上未だにプロデューサーを諦めていませんから、本当にどうしようもない人です」

晴「同属嫌悪か?」

ありす「何ですかなんですか、さっきから自分だけ他人事みたいな顔して…」ヒック

晴「そりゃあ他人事だしなぁ」

ありす「ふーん…」グビッ

晴「飲みすぎだっての。いつもよりペース早いぞ?…ああ、さっきフラれたばっかりなんだっけ」

ありす「…晴さん」

晴「何だよ、追加注文か?」

ありす「…」グビ

晴「ちょい待て、オレも何か注文するわ。コーラももう無いし」コクコクッ

ありす「晴さんて、プロデューサーさんの事好きだったでしょ」

晴「っ!?」ブハッ!

ありす「うわ、きちゃないです!」

晴「ゲホッ!ゴホッ…!ゲフォッ!」

ありす「ああもう…はい、おしぼり。ビチャビチャになっちゃったじゃないですか…」

晴「ゲホッ…、た、橘が…イキナリ変な事言うからだろ…ケホッ」

ありす「違うんですか?」

晴「オレまでお前らの同類にすんなよ…違ぇって」

ありす「…ふぅ~~ん…?」

晴「…なんだよその目は、ホントの事だろ」

ありす「そうですか、そうですか…」ジトー

晴「…追加注文すっぞ?橘も酒以外に何か…」

ありす「中学に入ってから、プロデューサーとのオフの日だけスカートを履くようになった」ボソッ

晴「っ!」ビクッ

ありす「プロデューサーに指摘されて褒められてから毎日ヘアピンを変え始めた」

晴「ちょ」

ありす「クラスメイトにラブレターを貰った事を相談した時、「晴もこんなに美人になったもんなぁ」って言われてその後更衣室でずっとニヤけていた」

晴「おま、それ何で知って…!?」

ありす「高校生になって胸が大きくなったのを良いことにワザと当てておいてセクハラ発言してじゃれあうのが主な手口になった」

晴「て、手口って!」

ありす「受験勉強に遅くまで付き合ってくれたプロデューサーさんの寝顔をこっそり撮って今でも待ちうけにしてる」

晴「お前見たのかよ!」ガタッ

ありす「ついでに言えばプロデューサーからのメールは全部保護設定かけてる」

晴「だから何で知ってんだよぉ!!」



ありす「……さて、何か反論は?」

晴「……ねぇよぉ…」グスッ

ありす「ふふんっ」ロンパァ

晴「あ、アレだよ、ホラ…。思春期にありがちなヤツだ。そう、年上の男に変な憧れを持ったり父親に対する信頼感を重ねたりするアレだよ、うん」

ありす「顔真っ赤にしてモジモジしながら言われても説得力皆無ですよ。22歳にもなって乙女ですか」ケッ

晴「う、うるせぇよ!」

ありす「ようこそ、こちらの世界へ」ニコッ

晴「うわぁその言われ方は凄っげぇ嫌だぁ!」

寝るす。ライダー映画見てきたガッカリした不貞寝するす。

ありす「大体ですねぇプロデューサーが悪いんですよ、そもそも!」ドンッ!

ありす「私みたいな面倒くさい娘相手でも親身になってくれて、優しくて頼りがいがあって…」

晴(面倒くさい娘って自覚あったんだなぁ)

ありす「年頃の娘がコロッといっちゃうのは当然じゃあないですか!」ドンドンッ!

晴「気持ちは分かるけどグラスでテーブル叩くなよ、割れたらどうすんだ」

ありす「うわぁぁぁぁん!4年ぐらい待っててくれても良いじゃないですかぁ!」

ありす「よりによって3年後に入籍しなくても良いじゃないですかぁ!「あと1年…次の誕生日が来たら…にゅふふ」とか思ってた私は一体何だったんですかぁ!!」

晴「ただのアホだな」

ありす「他人事みたいな顔しないで下さい!晴さんだって同類でしょう!」

晴「橘と一緒にすんなよ!」

ありす「プロデューサーが結婚するって話が広まった翌日あからさまに髪切りましたよねぇ、バッサリと」

晴「そ、それは関係ねぇだろ?」

ありす「あれですか?露骨な失恋アピールだったんですか?」

晴「ち、違ぇよ!たまたまだよ!」

ありす「でも結局気づかれず「あれ、随分短くしたんだな。やっぱショート似合うよな」って逆に褒められてニヤニヤしてましたもんねえ」

晴「お前オレの事嫌いか?なぁ嫌いなのか!?」

ありす「まさか、大事な友達ですよ?」

ありす「ただ油断ならない伏兵だとは昔から思ってますけど」

晴「油断していいよ!何もしねぇよ!」

ありす「晴さんはアレですよねぇ。口では興味ないってフリしてる癖に内心ではプロデューサーにベッタリでしたもんねぇ」ニヤニヤ

晴「んな事ねぇって!むしろガキの頃は嫌ってたぐらいだぞ!?」

ありす「ハンッ!」

晴「時子みたいな顔して鼻で一笑された!?」

ありす「どの口がほざきますか。嫌ってた?オフの日にはしょっちゅう家に遊びに行ってたような娘が」

ありす「オフどころか仕事が終わった後も家に送ってもらうところを強引にプロデューサーのお家に上がりこんでましたよね」

ありす「そのままお泊りしたことなんて何度ありましたっけ?へぇ~、嫌ってる相手に?そうですかそうですか」

晴「橘ってオレに盗聴器か何かつけてんのかよ!怖ぇよ!オレまゆよりお前が怖ぇよ!」

ありす「事務所の中でも休憩中に一緒にゲームしたりそのまま眠くなってプロデューサーのお膝で寝たり…」

ありす「プロデューサーに言われればどんな衣装も着ましたし。何ですか?拓海さんホジションでも狙ってたんですか?」

晴「違ぇよ!Pが折角取って来た仕事だし邪険にするのもなぁ…って思ってただけで…」

ありす「言っておきますけどね!チョロさでは私は誰にも負ける気がしませんからねっ!」

晴「ああそうだなお前には誰も勝てねぇよ!」

ありす「346プロのちょろ娘四天王は伊達じゃありませんからねっ」

晴「んなの初耳だぞ。誰だよ残りの3人」

ありす「凛さん、みくさん、幸子さんに決まってるじゃないですか。何を当たり前のことを」

晴「何がどう決まって……ああ、言われてみれば当たり前の人選だな」

ありす「納得していただけましたか」グビグビ

みくにゃんは

凛「みくがプロデューサーの仕事を受けたね」
幸子「ですがみくさんは四天王でも最弱です!」
ありす「魚嫌いの範囲を変えてまでチョロさアピールとは四天王の面汚しというものです」

的に他三人と比べたら1、2段チョロレベル低く感じる

幸子「奴がやられたようですね…」
みく「にゃにゃにゃ…」
ありす「奴は四天王の中でも最弱…」
凛「一般女性ごときに負けるとは偶像の面汚しだね…」

?「もりくあたしはプロデューサーの近くにずっといましたけど・・・」
?「プロデューサーは・・・キノコと結婚・・・フフ・・・」

ありす「すいませーん、注文お願いしまーす」

晴「おい、まだ飲むのかよ」

ありす「飲くなきゃやってられませんよ。晴さんも飲んだらいいじゃないですか」

晴「オレはいいっての。酒好きじゃねえし」

ありす「ノリが悪いですねぇ…輝子さんや幸子さんはいつも付き合ってくれますよ?」

晴「その面子で飲んでんのかよ…凄ぇ光景になりそうだな」

ありす「そんなことないですよ。普通です普通」

ありす「ただちょっと輝子さんがヒャッハーして幸子さんがメソメソするだけですから」

晴「知ってっか?そういうの世間では阿鼻叫喚って言うんだ」

ありす「現役アイドル達の飲み会を何て表現するんですか」

晴「現役アイドルって自覚が残ってるのな、ちょっと安心だわ」

晴「んで、いつもどんな話してんだ?その3人で」

ありす「まぁ、大体仕事の話ですね。最近はどんな調子だとか、今はどんな仕事をしているかとか…」

ありす「あとは…」

晴「あとは?」

ありす「……プロデューサーの事、とか……」

晴(あ、コレやっべ)

ありす「すいませーん!イチゴサワー追加で!ジョッキで下さいジョッキで!」

晴「スンマセン。普通のグラスでいいです。コレの言うことは無視でいいんで」

泣いてる幸子(24)

絶対かわいらしいか美人だろうけど間違いなくシラフで立ち向かうのはきつい

ありす「どうして待ってくれなかったんですかぁーー!」ダンダンッ!

晴「また戻っちまったよ…おーい、グラスでテーブル叩くなっての。あ、コラ枝豆皮ごといくな!」

ありす「うじゅぅぅぅ…!」

晴「情念強すぎだろ橘…。他の人たち見習えよ。流石にもう何年も経ってるからみんな落ち着いてるだろ?」

ありす「そうですね…凛さんだってまゆさんだって、今ではすっかりおとなしくなりましたもんね…」

晴「だろ?」

ありす「ハッ、そんなの表面上だけですよ。晴さんと同じです」

晴「オレは関係ねえだろ」

ありす「事務所にいるとき未だに目で追いかけてるクセに。この思春期22歳」

晴「んな事してねぇって!」

ありす「いいんですよ、もう。そういうの」

ありす「面倒臭いんで、はい。証拠映像」ピッ

晴「ちょっ!」



ありす「以上、「視線に気づいたプロデューサーに声かけられて慌てて「何でもない」って真っ赤な顔を隠すようにそっぽを向く晴さん」でした」ピッ

晴「」チーン

ありす「さて、何か反論は?」

晴「何でこんなモン撮ってんだよォ…」

ありす「そんなの、晴さんがけしから可愛かったからです」

晴「お前ホントにオレの事嫌いか?」

ありす「友人としては好きですけど」

晴「オレもうお前と飲みに行かねぇ…」グスン

ありす「それは困ります。こうしてゆっくりお酒の席に付き合ってくれるのは晴さんぐらいしかいないんですから」

晴「ヒャッハーと号泣カワイイの飲み会だもんなぁ」

ありす「もちろん他にもご一緒する人はいるんですけどね」

晴「例えば?」

ありす「そうですね…先月は響子さん、ゆかりさん、智絵里さんと…あ、後からまゆさんも合流しましたね」

晴(四天王の中に平然と混ざるのかよ…)

ありす「その前は和久井さんと三船さん、服部さんにご一緒しましたし」

晴(P…アンタのせいで橘がどんどん遠いところに行っちまってるぞー…)

晴「…ちなみに、そういうメンツでどんな話すんだよ」

ありす「うーん…それが毎回よく覚えてないんですよね…。盛り上がって結構量を飲んでしまうせいか」

ありす「翌日には何も覚えていないんです」

晴(それ単に記憶が消し飛ぶほど飲んで騒いで暴れてるだけじゃね?)

ありす「はぁ…、どうしたらいいんでしょう」

晴「諦めろって。相手はもう既婚者だろ?」

ありす「それはそうなんですけど…でも、最近気がついてしまったんですよ」

晴「聞きたくない気もするけど一応聞くわ。何をだよ」

ありす「プロデューサーが結婚したのは確かに物凄いショックだったんですけど」

ありす「プロデューサーが結婚…他人のものになってしまった。そう考えるとちょっとゾクゾクする自分がいるってことに」

晴「戻って来い橘!何変な性癖に目覚めかけてんだよ!」

ありす「何なんでしょうね、この感情は…物凄く悔しくて辛いはずなのに…」ブルッ

晴「えっと、清良さんの番号、番号…」

ありす「失礼な、人をまるで病気みたいに」プンスカ

晴「自覚症状が無いだけだろ!」

晴「なぁ、そろそろ帰らねぇか?お前はオフでもオレは仕事なんだよ。あんまり遅くなると明日がキツいんだっての」

ありす「若いのに何をそんな情け無い事を…私なんて二日酔い押して仕事したことだってありますよ」フンス

晴「だから最近「友紀2号」って言われてんだよ…」

晴「流石に付き合いきれねぇし、オレ先に帰るぞ?」

ありす「むぅ~…、親友を置いて一人だけ帰るんですかぁ?」

晴「親友だと思ってくれてるならオレの事も配慮してくれよ」

ありす「何ですか、そんな大事なお仕事なんですかぁ?仕事と私と、どっちが大事なんですかぁ!」ヒック

晴「お前はオレの彼女かっての!」

ありす「私はプロデューサーの彼女になりたかったですよー!」ウェーン!

晴「あーもう!スイッチ緩過ぎだろこの泣き上戸!」

晴「明日は久しぶりにPとの地方ロケなんだから早めに寝て準備しておきたいんだってのに…」

ありす「……」

ありす「…はい?」

晴「あ」

ありす「…おやおや、今聞き捨てなら無い台詞が聞こえてきたような気がしますねえ…」ユラリ…

晴「き、気のせいじゃないか…?」

晴「あ、じゃあオレそろそろ本気で帰るわ。んじゃ飲みすぎんなよ橘」シュタッ

ありす「逃がすと思いますか?」ガシッ

晴「」デスヨネー

ありす「さ、何か注文しましょうか」

ありす「ゆっくり、お話聞かせてもらいましょうか」

ありす「ねぇ…? は る さ ん」


晴「オウチカエリタイ」ガタガタ

仲間も呼ばれそう(恐怖)

------------------------------------------

ありす「お疲れ様でした。ほら晴さん、乾杯しましょう乾杯」

晴「チクショウ…結局強引にロケについてきやがって…」

ありす「プロデューサーと二人だけで地方の温泉ロケなんて許されると思いました?」

ありす「プロデューサーはもう既婚者なんですよ?年頃の娘さんと二人きりになんてさせられませんよ」

晴「はい、本音」パンッ

ありす「そんな羨ましすぎる状況にさせてたまるか」

晴「オレ、お前のそういうハッキリしてるところは割りと好きだわ」

P「おー、もう始めてるのか二人とも」ガラガラ

ありす「あ、プロデューサー。お疲れ様です」

晴「おーっす。先にやってるぜー」

P「晴も橘さんもお疲れ様。いきなり橘さんが押しかけてきた時はどうなることかと思ったけどな」

ありす「ありすです。未だにあなたに名前で呼んでもらえないありすです」

晴「ホテルの支配人さんがありすのファンだったなんて都合良かったなぁ」

P「ま、結果オーライってヤツだな」

ありす「あ、ビールお注ぎしますよ」

P「悪いな。…晴は相変わらずコーラか」

晴「うっせ。Pだってコップ1杯ぐらいが限界の癖に」

P「いいんだよ。俺まで酔ったら収拾つかなくなっちまうメンツが多すぎるからな、ウチは」

ありす「そうですよねぇ」

P晴((今じゃお前もそのメンツの一員なんだけどなぁ))

晴(しかしまあ、橘が強引についてきた時は不安で仕方なかったけど…こうしてPと一緒にいる分には情緒安定してるからいっか)コクコク

P「…あ、そうだ。会社にはもう報告してあるし近々バレるだろうから二人には先に報告しておくな?」

ありす「なんですか、改まって」

晴「クビにでもなったか?」

P「違うわ!えーっと…なんだ、改まって言うとちょっと気恥ずかしいな…」

ありす「離婚しましたか?」クワッ

P「してません。良い笑顔でなんて不吉な事を言うんだ苺娘」

晴「じゃあ何だよ。もったいぶらずに早く言えよー」

P「あー、うん。んじゃあ…」コホンッ

P「子供が出来た」


ありす「」

晴「」


P「いやぁ、ようやく俺も父親だよ。あ、もちろん仕事は今までどおり続けるから安心してくれな」

ありす「」

晴「」

P「橘さん?晴?」

ありす「……」

ありす「……ぅ」





晴「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」エーン


Pありす「「!?」」

とりあえずこれで〆でござんす。Pの嫁はぼかしたままにしておきます。 逆に考えるんだ。書かれてないなら妄想し放題じゃないかって。
ありすは成長したら重い女になりそうだなぁ。と何となく思いついたものをそのまま殴り書きしました。ふもっふ
ありすと晴は性格正反対な分年月を経ても仲良いだろうなぁ、と勝手に解釈しました。


オツカーレ

おつおつ

何人か巻き添えの死刑宣告されてんですが、それは
まぁ輝子と幸子は俺が引き取るからいいが

最後に一つだけ主張させてくれ


成長したら晴は巨乳 ありすは貧乳


俺は俺を信じる!!

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