未央「それを持っている人は、一日未央ちゃんを甘やかさなければならないのです!」
P「もらっちゃったんだが」
未央「つまり! プロデューサーは今日一日未央ちゃんを甘やかさなければならない、ということだね!」
P「べつにこんなものなくても甘やかしてって言ったらいつでも甘やかすのに」
未央「それは……その、直接言ったら、恥ずかしいでしょ? でも、ありがと、プロデューサー」
P「どういたしまして」
※このSSはプロデューサーと本田未央ちゃんがいちゃいちゃするだけのSSです。あるいはただのバカSSです。
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P「で、甘やかすって、具体的に何をすればいいんだ?」
未央「んー……膝枕、とか?」
P「してほしいってことか」
未央「んぐ。そう言われると恥ずかしいけど……まあ、そういうことだね」
P「じゃ、ほら」ポンポン
未央「……プロデューサー、余裕ありすぎないかなー。こういう時はちょっと恥ずかしがったりしないの?」
P「『そ、そんな……み、未央に、膝枕、なんて……に、においとか、大丈夫かな。汗臭く……ない、かな』……みたいな?」
未央「気持ち悪……」
P「ひどいな」
未央「あと、汗臭いの? なんか、膝枕してほしくなくなってきたんだけど……」
P「汗臭いかどうかは自分で判断しにくいな。かいでみるか?」
未央「えっ……そ、そんな『かいでみるか?』なんて……ぷ、プロデューサーの、えっち!」
P「どこが?」
未央「え? 膝枕でにおいを気にするってことは股間のにおいってことじゃないの?」
P「『汗臭い』って言ってその間違いは通らないだろ」
未央「えへへ」
P「そんな笑いでごまかせると思うなよ。まあ、かわいいからいいけど」
未央「チョロい」
P「それで、甘やかすという話だが」
未央「うーん……それじゃ、ハグ。ハグして」
P「汗臭くないかな……」
未央「それまだ引きずるんだ……気にしないから。ほら、ぎゅーって」
P「……」
未央「ほらほら、どうしたの? はーやーくー」
P「いや、改めて考えると恥ずかしいな、って」
未央「それを言われると私も恥ずかしくなっちゃうから言わない方向で。OK?」
P「さっきは恥ずかしがれみたいなこと言ってなかったっけ」
未央「ちょっとは恥ずかしがってほしいけどそんなに恥ずかしがられると嫌みたいな」
P「面倒くさい」
未央「まあそれはそれとして、ほらほら、ハグハグ」
P「……」ギュー
未央「おおお……プロデューサーに、抱きつかれてる……アイドルの私の柔肌を上司であるプロデューサーのがっしりとした腕が力強く抱きしめている……ファンから『ちゃんみおっぱい』とも呼ばれている私のおっぱいがプロデューサーに押しつけられている……」
P「嫌な実況やめろ」
未央「私のドキドキとした心臓の鼓動とプロデューサーのバクバクとした心臓の鼓動が互いの身体に響いている……」
P「……いや、まあ、うん」
未央「……言ってて恥ずかしくなってきた」
P「なら最初からしないでほしいんだが」
未央「えへへ……すりすり」
P「頭すりつけるな」
未央「甘やかし券があるから大丈夫だもん」
P「……なら仕方ないか」
未央「うん。仕方ない仕方ない」
P「……しかし、一日あるんだよな。あと、何する?」
未央「んー……さすがに外ではこんなことできないしなー。もう今日一日ここでプロデューサーとくっついとこっかなー」
P「考えるの面倒くさくなってないか?」
未央「それは少し。でも、プロデューサーとこうしているだけで幸せだもん」
P「……それを言われると、何も言えなくなるな」
未央「でしょ? ふっふっふ。未央ちゃんのかわいさにメロメロになるがいいー」
P「もうとっくにメロメロだよ」
未央「私もプロデューサーにメロメロー、なんちゃって」
P「はいはい」
未央「……あんまり汗のにおいはしないね」
P「かぐなかぐな」
未央「未央ちゃんのにおいもかいでいいからさー」
P「……いいんだな?」
未央「え? あ、ちょっと待っ――ひゃっ」
P「……シャンプーのにおいがする」
未央「うー……頭のにおいとか、あんまりかがれたくないんだけど」
P「いちばん近くにあるから仕方ない。あと、いいにおいだから心配するな」
未央「そういう問題じゃないのー」
P「でも、女の子ってどうしてこんなにいいにおいがするんだろうな。男はくさいのに」
未央「私はプロデューサーのにおい好きだよ?」
P「……それ絶対外で言うなよ」
未央「えっちな意味だから?」
P「今日の未央なんか頭の中ちょっとピンクだな……」
未央「失礼な。未央ちゃんの頭の中はいつもオレンジですよ」
P「オレンジって具体的に何考えてるんだよ……」
未央「今はプロデューサーの腕の中って安心するなー、とか」
P「それオレンジなのか……あと、そろそろ離れないか?」
未央「ダメ」
P「ダメかー」
未央「あ、頭撫でて。ほら、優しく」
P「頭撫でられてもくすぐったいだけじゃないか?」
未央「プロデューサーに撫でられるのはべつだからいいの」
P「俺、未央の頭撫でたこととかあったっけ……」
未央「いいから。早く早く」
P「いや、まあ、いいけど……」サスサス
未央「おー……これはなかなか」
P「満足したか?」
未央「あ、ずっと続けてて。癒やされるから」
P「癒やされるのか……」
未央「プロデューサーの手のひらから放出されるプロデュシウムがね」
P「俺の手のひら何出してるんだよ」
未央「あー……プロデュシウムがミオニウムと反応してるー……」
P「なんか新しい単語出てきた」
未央「説明しよう! ミオニウムとは、未央ちゃんの体内にある謎の物質のことである!」
P「解説入った」
未央「ミオニウムは具体的に言うと未央ちゃんの外ハネからよく放出されている不可視の物質だよ」
P「未央の外ハネにそんな機能が……」
未央「それを吸い込んだ人は未央ちゃんのことが好きになってしまうのである!」
P「俺とか?」
未央「プロデューサーとか♪」
P「そうか。つまり、この想いが本物かミオニウムによるものか……そんなストーリーになるわけだな」
未央「あ、そういう重い感じのはいいかな」
P「はい」
未央「でも、ずっと頭を撫で続けてたらプロデューサー疲れそうだね。ちょっと休む?」
P「自分からやらせといて『ちょっと休む?』って」
未央「未央ちゃん優しい」
P「未央は優しいと思うが今回は当てはまらないと思う」
未央「えへへ」
P「笑われてもごまかされないけどかわいい」
未央「あ。次の甘やかし思いついた。未央ちゃんの耳元で『かわいいよ……未央……』って言い続けてて」
P「それちょっと引くしめちゃくちゃ恥ずかしいんだが」
未央「せっかくの機会だから」
P「えぇ……それなら俺も未央になんか言ってほしいんだけど……」
未央「プロデューサー、かっこいいよ♪」
P「うっわ完全に言わせた感じなのにめちゃくちゃ嬉しい」
未央「『かっこいい』だけでそんなに嬉しい?」
P「いや、普通に生きてて『かっこいい』って言われる機会あんまりないからな……お世辞でも言われるとめちゃくちゃ嬉しい」
未央「そういうものですか」
P「そういうものだな」
未央「それじゃ、次はプロデューサーの番だよ。カモン」
P「恥ずかしいんだが」
未央「私も言ったんだから。さあさあ」
P「……かわいいよ、未央」
未央「……み、耳元で囁かれるの、破壊力あるね」
P「気持ち悪くてぞわぞわする?」
未央「そこでネガティブにならなくてもよくない?」
P「いや、だって……俺に耳元で囁かれるとか、俺、絶対嫌なんだけど……」
未央「私に囁かれると思ったら?」
P「最高」
未央「つまりそういうことだよ、プロデューサーくん」
P「なるほど。……なるほど?」
未央「それじゃ、次の甘やかし」
P「はい」
未央「実は正直ネタ切れになってきました」
P「じゃあ次で終わりか」
未央「思いついたらまた増えるけど」
P「増えるのか……」
未央「ということで、思いつくまではプロデューサーに抱きつきながらゴロゴロしようと思います」
P「確かにネタ切れ感強い」
未央「でも、めちゃくちゃいちゃいちゃしてるー、って感じしない?」
P「するけど」
未央「ってことで、決定だね。ほらほら、寝転んで寝転んで」
P「本当にゴロゴロするのか……」
未央「いやらしい気分になってきちゃうからダメ?」
P「またピンク出してきた」
未央「いやいや、今回は間違ってないでしょ? 未央ちゃんと密着してゴロゴロするって……そんな気分になっちゃわない?」
P「それ、自分で言ってて恥ずかしくないか?」
未央「もちろん恥ずかしいですとも」
P「自信満々に言う台詞ではない」
未央「それで、どうなの? えっちな気分になっちゃう?」
P「心配しなくてもならないならない」
未央「それはそれで複雑」
P「面倒くさい彼女かよ……」
未央「彼女なんて……えへへ」
P「そこ照れるのか……」
未央「それじゃ、これからは大した会話もなく完全にいちゃいちゃらぶらぶタイムだね」
P「すごい説明台詞」
未央「プロデューサーはゴロゴロしてる間も私を適当に甘やかしてね」
P「適当て」
未央「私もプロデューサーに適当に甘えるから」
P「どんな感じだよ」
未央「だっこしてー、とか?」
P「確かに甘えてる……でも、だっこか。未央の体重は確か……」
未央「そこ、具体的な計算はやめる」
P「持ち上げられなかったら恥ずかしいし……」
未央「その場合は私も恥ずかしいから」
P「あ、ならいいか」
未央「よくはないけど」
P「まあそれならそもそもだっこしてとか言わなかったらいいだろ」
未央「それはそうだけど……じゃあ、あーんして、とか?」
P「してほしいのか?」
未央「少しは」
P「ごはん食べる時にな」
未央「お、やってくれるんだ。優しい」
P「甘やかし券があるからな」
未央「なくても甘やかしてって言ったらやってくれるんでしょ?」
P「その日の気分によって変わる」
未央「えー。未央ちゃんもあーんしてあげるからー」
P「それならいい。むしろやりたい」
未央「あーんのさせ合いだけでごはんを?」
P「それはごはんが冷めるからちょっと……」
未央「それは確かにそうだね」
P「……大した会話もなくって言ってた割に、ずっと話してるな」
未央「大した会話ではないでしょ?」
P「それはそうか」
未央「でも、こんな風に大したことでもないことをぐだぐだ話してるのが幸せなんだよね」
P「確かにな。このままずっとこんな時間が続けば楽なんだが」
未央「そうはいかない?」
P「まあ、そうだな」
未央「でも、今日一日は未央ちゃんを甘やかさないといけないよ」
P「……そうか。なら、仕方ないな」
未央「そうそう。……あ、プロデューサー、次の甘やかし、思いついたかも」
P「それは?」
未央「えっと、それはね――」
終
終わりです。ありがとうございました。
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