アルミン「エレンがハーレム過ぎておかしくなった」(161)

※こんなスレタイだけどホモ注意

ミカサ「エレン、顔に食べかすが付いてる」パクッ

アニ「…今日の対人訓練、私と組もう」

サシャ「エレーン!一緒にご飯食べましょうよー!」

クリスタ「ねえエレン!今日の馬術の訓練なんだけど…///」


エレーン!
エレンエレンエレンエレン
エーレーンー


エレン「もうやだ」

‐昼休み 廊下‐

アルミン「今日も熱烈だったね…」スタスタ

エレン「もうマジで勘弁してくれよ…。うっとおしいったらねえよ…」スタスタ

アルミン「あはは、贅沢な悩みだね」

エレン「笑い事じゃねえよアルミン!どうにかしてくれよ!」

アルミン「は?君が天然ジゴロで女の子とのフラグを乱立させるのが悪いんだろ?」

エレン「お、おう…。親友にこんなに冷たい目を向けられる日が来るなんてな…」

クリスタ「…でね!その時のエレンが凄く可愛くてね!」

ユミル「はいはーい、そっかなるほどねー」

クリスタ「もう!ユミルったらちゃんと聞いてよ!」

ユミル「聞いてる聞いてるー」

ユミル「クソが…。何が悲しくて好きな奴の惚気を聞かなくちゃなんねえんだよ…」ボソ

クリスタ「あとね………あ!前方のアレはもしかしてエレン!?」

ユミル「ん、そうだな。隣にいるのアルミンっぽ…」

クリスタ「エレェェェン!!」ダッ

ユミル「ちょ!クリスタ待てよ!」ダッ

エレン「とにかくだな、俺は…」


「…ェェン!!!」ダダダダダダ


アルミン「ん?なんだこの叫び声と振動は…」

クリスタ「エレェェェェン!!!」ダダダダダダ

アルミン「ク、クリスタ!?すっごいいい笑顔で走ってくる!可愛い!…じゃなくて!」

エレン「うわあああああああ!!?」ダッ

アルミン「そして何で逃げるのエレン!」

ユミル「はあっはあっ…、アルミン!」タッタッタ

アルミン「ユミル!」

ユミル「頼む!はあっ…はあっ…!クリスタを…止めてくれ!」タッタッタ

アルミン「親友の危機(?)だ!言われなくてもそのつもりだよ!」

アルミン「クリスタ!止まってく…」ビュン

アルミン「…」

アルミン「…」

アルミン「…音速?」

ユミル「この役立たずが!」

アルミン「ごめん」シュン

ユミル「謝罪はいい!とにかく追うぞ!」タッタッタ

エレン「くっ、畜生!何でこんな事になってんだ!もうとっくに頭が限界だぞ!」タタタッ

エレン「そろそろ撒けたか?」チラッ

クリスタ「待ってよエレーン♪」ダダダダダダ

エレン「うわあああああ!!速ええええええ!!」ビクゥ

エレン「なんでそんなに速いんだ!運動苦手なんじゃなかったのか!?」

クリスタ「えへへ!恋する乙女は全てにおいて6割増しなんだよ!」

エレン「どういうことだよぉ!!」

アルミン「エレン!!前見て前!!」

エレン「前っ!?」

ライナー「ペチャクチャ」スタスタ

ベルトルト「ペチャクチャ」スタスタ

エレン「うおわっ!?ライナー!ベルトルト!どいてくれ!」タタタッ

ベルトルト「え?」

ライナー「なんだ?…ってエレン!?」

アルミン「駄目だ!間に合わない!」

エレン「ぶつか――――」


ドシーン!

ライナー「ってえ…。なんだってんだよ…」サスサス

クリスタ「大丈夫!?」

ライナー「クリスタ!(結婚しよ)」ドキィ

クリスタ「ごめんね、私が興奮してたせいで…」ペコ

ライナー「お、おう。気にしないでくれ(クリスタが俺を見て興奮!?やはり俺に気が…!!)」ドキドキ

ユミル「おーい」タッタッタ

アルミン「ライナー大丈夫ー?」タッタッタ

ライナー「俺は大丈夫だ。ちょっとぶつかっただけだからな」

アルミン「良かった。じゃあ問題は正面衝突したベルトルトだね」

ユミル「起き上がる気配がねえな。上に乗っかってるエレンも動かねえし…」

アルミン「っていうか、あれ?エレンの顔の位置…もしかして…」

ユミル「?」ノゾキコミ

ユミル「!!!」

エレン(ん…何が起こったんだっけ?)

エレン(そうだ、クリスタに追いかけられて、ベルトルトにぶつかったんだよな)ボヤー

エレン(視界が霞んで見えねえ。それに何かで口を塞がれてるような…)ボヤー

ベルトルト(…うーん?今どうなってるの?ぶつかられた事までは覚えてるんだけど…)ボヤー

ベルトルト(まだ意識がぼんやりしてる…。頭打ったのかな)ボヤー

ベルトルト(…目の前に何かある?良く見えないけど…。あと唇に当たってる柔らかいのなんだろ?)ボヤー

ベルトルト(あ、視力戻ってきた)



エレン「!!」ブチュー

ベルトルト「!!」ブチュー

ユミル「こいつら…キスしちまってる…」

アルミン「」

クリスタ「」

ライナー「ウホッ」

エレン「!!!」ガバッ

      ベルトルト
エレ ベル(      とキス…?)
       エレン

エレ ベル「オゲエエエエェェェ!!」ビチャビチャ

アルミン「わあ!ダズも真っ青な吐きっぷり!」

エレン「おえ…初めてが男とかよ…」

ベルトルト「うう…もうお婿に行けない…」グスッ

ユミル「なら私が貰ってやろうか?」

ベルトルト「!」パアア

ユミル「嘘だよ。私にはクリスタがいるからな」

ベルトルト「…」ムスッ

ユミル(こいつ面白えな)

クリスタ「」

アルミン「皆助けて!クリスタが息してないの!」

ユミル「なんだと!ノッポなんかに構ってる場合じゃねえ!クリスタ!」ダッ

ベルトルト(ひどい)

クリスタ「」

アルミン「仮死状態になってるだけだ…命に別状はないよ」

ユミル「よかった」ホッ

ユミル「だが、仮死状態になるほどのショックを受けちまったんだな…」

ライナー「息をしてないだと!なら俺が人工呼吸を」ハアハア

ユミル「殺すぞクソホモゴリラ!!」ドムッ

ライナー「」チーン

アルミン「これ以上面倒事を増やさないでよユミル!」

アルミン「クリスタはどうしようか?」

ユミル「私が医務室に連れて行くよ」ヨイショ

アルミン「頼むよ。…ライナーは?」

ユミル「捨て置け、そんなもん」

アルミン「まあ当然の報いだよね」

ユミル「あの二人は…」

エレン「…」ズーン

ベルトルト「…」グスン

ユミル「…そっとしといてやるか」

アルミン「…うん」

‐夜 食堂‐

エレン「…」ボー(←立体起動が出来なかった時の顔)

ミカサ「エレン、どうしたの。体調でも悪いの」

エレン「…」ボー

ミカサ「今日のあなたはおかしい。一体何があったの」

アルミン「エレン…まだ立ち直って無いんだね…」

ミカサ「アルミン、何か知っているの?教えて」

アルミン「え、あ…」オロオロ

アルミン(ミカサに言ったらベルトルトが殺されちゃうよね…黙っておこう)

アルミン「いや、僕は知らな…」

ミカサ「アルミン」グワシッ

アルミン「痛っ!?」

ミカサ「私はエレンの家族。エレンに起こった事について聞く権利がある」

ミカサ「もう一度だけ言う。知っている事があるなら、教えて」ゴゴゴゴ

アルミン「は、はい…」

***

ミカサ「なるほど。ベルトルトがエレンのファーストキスを…」

アルミン(ごめんねベルトルト…。さよなら…)ズーン

ミカサ「…不慮の事故なら仕方ない」

アルミン「!?」

アルミン「ミカサ…怒らないの!?」

ミカサ「? どうして私が怒るの?」

アルミン「だってファーストキスだよ!?」

ミカサ「アルミン、それは間違っている」

ミカサ「エレンのファーストキスはずいぶん前に私が貰った」ドヤア

アルミン「え?でもエレンは初めてだって…」

ミカサ「エレンにその時の記憶は無い。なぜならその時エレンは眠っていたから」

アルミン「今エレンが呆けていて心底良かったと思ったよ」

ミカサ「もし本当にファーストキスだったら、私はベルトルトの原形を残すことすら出来なかったと思う」

アルミン「だよねー…」

ミカサ「だから、少し削ぐ程度で許そう」

アルミン「ははは、冗談きついなあ。少しでも死んじゃうじゃないか」

アルミン「第一、ブレードも無いのにどうやって削ぐのさ」

ミカサ「…手刀で十分」ガタッ

アルミン「うわあああああ!!駄目ええええ!!」ガシッ

ヤイノヤイノ・・・

エレン「…ん、またぼーっとしてたのか。…なんかうっせえな、何だ?」

アルミン「駄目だよミカサ!落ち着いてってば!」ギュウッ

ミカサ「離してアルミン。エレンの敵は私が取る」グイグイ

アルミン「敵って何だよ!!」ズルズル

エレン「お前ら!一体何やってんだよ!」

アルミン「エレン!よかった気付いたんだね!早速で悪いけど助けて!!」ズルズル

エレン「助けるのはいいけど状況を説明してくれ!」

アルミン「ミカサがベルトルトを削ごうとしてるんだ!!」ズルズル

エレン「は?なんでだよ!?」

ミカサ「あのノッポがエレンのことを悲しませたから」グイグイ

エレン「? …アルミン、お前話したのかよ!」

アルミン「ごめん!命の危機だったんだ!」ズルズル

エレン「ミカサ!ベルトルトには何の非もねえ!悪いのは俺だ!」

アルミン(いや8割方クリスタの所為だと思うよ!)

ミカサ「でも、エレンを悲しませたのは事実。削ぐ」グイグイ

エレン「…いい加減にしろ!」

ミカサ「!」ビクッ

エレン「俺のこと心配してくれるのはありがてえけど、そういうのは違うだろ!?」

ミカサ「でも」

エレン「…今度そんな事言ってみろ。本当に嫌いになるぞ」

ミカサ「」

アルミン(うわあ…こうかはばつぐんだ!)

エレン「…」チラ

ライナー「ベルトルト、今日はとんだ貧乏くじを引いたな。お疲れさん」

ベルトルト「…うん」

ライナー「あの後どうなったか聞いてもいいか?」

ベルトルト「もの凄い謝られた。申し訳なくなってきて、僕も謝った」

ベルトルト「それから数十分間、謝り合いしてたよ」

ライナー「はたから見れば異様な光景だな」

アニ「…何があったの?」

ベルトルト(この事をアニに言ったら僕粉々になっちゃうよな…)

ベルトルト「…いろいろあったんだよ」

アニ「いろいろって何だよ」

ライナー「聞かないでやってくれ」

アニ「それはそうとアイツ、さっきから心配そうな顔でこっち見てるんだけど」

ライナー「…エレンか」

ベルトルト「え、まだ気にしてるのかなあ。エレンも被害者なんだから気に病むことないのに…」

アニ「…エレン関係なの?」

ライナー「エレン関係だ」

アニ「詳しく聞きたいんだけど」

ライナー「お前のためにならんぞ」

アニ「?」

ライナー「とりあえず、気にしなくていいぞっていう意思表示をした方がいいんじゃないか?」

ベルトルト「う、うん。そうだね」

ベルトルト「…ニコッ(エレン!大丈夫だからね!)」フリフリ


エレン「…っ!」ドキッ

エレン(な、何だ今の…)ドキドキ


ベルトルト「…通じたかな」

ライナー「大丈夫じゃねえか?ほら、飯食い始めたぞ」

ベルトルト「うん、でも…」

アニ「なんであんなにガツガツ食べてるんだ…?」

‐深夜 男子寮‐

エレン(今日はひどい目にあったな…)フー

エレン(でもそれ言ったらベルトルトなんて完全にとばっちりだしな…)

エレン(…そういえば、さっき胸が苦しくなったの何だったんだ?)

エレン(……まあいいや。寝よ)ゴロン

‐翌日 訓練場‐

エレン「ふあーあ…」

アルミン「眠そうだね、エレン」

エレン「なんか考え事してたら眠れなくなってな」ゴシゴシ

アルミン「エレンが考え事?珍しいね」

エレン「あっ、いまちょっと馬鹿にしたろ!」

アルミン「してないよー」

エレン「いや絶対した!」ガシッ

アルミン「ちょっ!エレン離して、くすぐったいよ!」

エレン「正直に話すまでこうだぞ!」コチョコチョ

アルミン「してないってば!ふふっ…脇腹は弱いんだから辞めてよっ…あはははは!!」ケラケラ

コノヤロウマダシラヲキルツモリカ!
ホントニシテナイッテ!アハハハ
ギャーギャー・・・

ライナー「朝から元気だなあいつら」

ベルトルト「…そうだね」

ライナー「エレンももう気にしてないようだ。…お前も早く立ち直れよ?」

ライナー「あれはただの事故だ。お前がそんなんじゃ、ギクシャクしたままだぞ?」

ベルトルト「…うん。努力はするよ」


ユミル「クリスタ、大丈夫か?休んでも良かったんだぞ?」

クリスタ「そういうわけにもいかないよ!ちゃんと参加する!」フンス

ユミル(可愛い)

ユミル「まったく…日付が変わるまで仮死状態だった奴がここまで元気になるとはな」

クリスタ「ユミル、昨日はずっと付き添ってくれてたんだってね。本当にありがとう!」ニコッ

ユミル「まあな。伴侶に付き添うのは当然だろ」

クリスタ「ふふ、ユミル。嬉しいけどどっちかっていうと私はエレンと結婚したい…かな///」

ユミル「…」

クリスタ「よーし!ラッキースケベなんかに負けないぞー!」ガッツポ

ユミル「エレンとベルトルさんにとってはアンラッキースケベだったろうけどな」

***

キース「本日は蘇生術の実践訓練だ!蘇生法は座学の方で習っていることと思う!2人組みを作り、訓練に励んでもらうぞ!」

キース「尚、組み分けはこちらで発表するので、それに従い真面目に取り組むように!」

104期「「「ハッ!」」」

キース「それでは組み分けを発表する!」

キース「ミカサ・アッカーマン、ライナー・ブラウン!」

ミカサ「…よろしく」

ライナー「…おう」

ジャン(畜生!ライナーの奴め、羨ましい!)ギリィ

マルコ(ジャンが血涙を流している…)

キース「次!ミーナ・カロライナ、トーマス・ワグナー!」

ミーナ「よろしくねー」

トーマス「う、うん!(っしゃー!役得!)」

コニー「目でどうだ!って言ってるな」

ミリウス「MO☆GE☆RO」

キース「サシャ・ブラウス、クリスタ・レンズ!」

クリスタ「よろしくね、サシャ!」

サシャ「あ、はい。よろしくお願いします」

ライナー(サシャと代わりたい)ジトー

ベルトルト(ライナー…羨望の眼差しを向けるのもいいけど、君の首を取ろうとしてるジャンに気付いてくれ…)

キース「マルコ・ボット、ジャン・キルシュタイン!」

マルコ「よろ…ジャン大丈夫?」

ジャン「ミカサミカサミカサ…」ブツブツ

キース「アルミン・アルレルト、アニ・レオンハート!」

アルミン「よろしくね」

アニ「…どうも」

キース「次!エレン・イェーガー、ベルトルト・フーバー!」

ベルトルト「よろしく、エレン」ニコ

エレン「お、おう…」ドキッ

エレン(まただ…どうしちまったんだ俺…!?)ドキドキ

アニ(…エレンの相手はベルトルトか。エレンに変な気起こす確率はほぼ無に等しいな…)チラ

クリスタ(でも…もし昨日のことが何か影響したら…)

キース「次!……」

***

キース「よぉーし!全員組んだな!?それでは始め!!」

ベルトルト(あんな事があったから正直気まずいけど、訓練は訓練だ。しっかりやらなくちゃ!)

エレン「どうする?」

ベルトルト「じゃ、僕が先に負傷者をやるね」ゴロン

エレン「おう、わかった」

ベルトルト「」ギュムー

エレン(えっと…まずは胸骨の分岐するところを圧迫して…)グッグッグッ

エレン(……29、30!で、気道を確保してっと)クイッ

エレン(次に人工呼吸だったよな)チュ

クリスタ(わー///ベルトルト羨ましい…///)

アニ「チッ…」

ミカサ「……」ドンドンドン

ライナー「ミ、カサ!強すぎる…!」ゴフゥ!

ウワー!ライナーガトケツシタゾー!
イソゲエンゴォ!

エレン(ん…。なんかこの感じ、昨日も感じたような…)

エレン(そうだ。俺、昨日もベルトルトと…)

エレン「…」クチュ

ベルトルト(!? 舌が…!?)

エレン「…」チュウゥ・・・

ベルトルト「~~~~!!」

ベルトルト(と、とにかく逃げなきゃ!)ジタバタ

エレン「っ!」ガッシ

ベルトルト(力強っ!?)

エレン「…ん………ふっ…」ジュル・・・

ベルトルト「んぐ……!むぅ……!」ジタバタ

エレン「……ぅん……は、あっ……」チュゥゥ

ベルトルト「ふぁ……ぇあ……」ジタバタ・・・

ベルトルト(やばい…!力が入らなく…なってきた…)クタ・・・

エレン「…っぷはあ!」トロォ

ベルトルト「はぁっ…はぁ…エ、エレン…?」クタァ

エレン「!」ムラッ

イェーガーさん「おはよう。いい朝だな」ムクッ

エレン「わ、わ!なんで!?」アセアセ

ベルトルト(こっちが聞きたいよ…)

エレン(…っていうか、俺何やってんだ!!)カアアッ

エレン「ベルトルト!ごめん!俺…!あの、そ、そうだ便所!便所行って来る!」ダッ

キョウカン!モレソウナンデベンジョニイカセテクダサイ!
…キョカシヨウ。タダシイップンニツキクンレンジョウヲイッッシュウハシルバッソクヲツケル
ソレデカマイマセン! ダッ

ベルトルト「」ポカーン

ベルトルト(な、なんなの…。もうやだ死にたい)グスッ

自分で書いてるのに気持ち悪くなってきたんで今日はやめる
読んでくれてる人には小腸を捧げる

指摘アリシャス! 中途半端に調べるもんじゃないね
支障ないくらいの優しい感じでやってたって脳内補完してくれ

‐夜 食堂‐

マルコ「ライナー、大丈夫かなあ…」

ジャン「いつものこったろ。それにアイツは罰を受けて然るべきだ」ムスッ

マルコ「ジャン…組み分けのことまだ根に持ってるのか?別にあれはライナーの所為じゃ…」

ジャン「うっせ。アイツがいなければ、俺にチャンスが回ってくる確率が上がったんだよ」

マルコ「そんな理不尽な…」

ジャン「だってよ、ミカサとキス出来るんだぜ!?肋の一本や二本くらいは安いもんだろ!!」

マルコ「そんな不純な動機で肋骨犠牲に出来るお前の精神にビックリだよ」

ジャン「ライナーやったんだろうな…。羨ましい通り越して殺意が芽生えた。ちょっと医務室行って来る」

マルコ「死体に鞭打つのやめろよ…」

ジャン「大丈夫だ。意識を異世界に飛ばす程度に留めておくから」

マルコ「大丈夫の意味知ってる?なんだよ異世界って」

ジャン「その世界にライナーとゴリラしかいなければいいのに」

マルコ「それなんてセカイ系?」

ジャン「ライナーのことはいいとして」

マルコ「良くは無いと思うんだけど…」

ジャン「俺の正面に座ってるベルトルトはなんで世界の終わりみてえな顔してんだ?」

ベルトルト「」

マルコ「…さあ?」

ジャン「大丈夫かコイツ。ちゃんと意識あるか?」

マルコ「ベルトルトのことは心配するんだね」

ジャン「マルコォ…俺のこと、同期を心配しないような薄情な男だと思ってたのか?」フーッ

マルコ「数十秒前の自分の発言思い出してみろよ」

ジャン「まあそんなことよりベルトルトだ。おーいベルトルト!」

ベルトルト「え、な、なんだいジャン」ビクッ

ジャン「大丈夫か?さっきから食事に手をつけてねえみたいだが」

ベルトルト「うん…食欲無くて」

マルコ「何かあったの?」

ベルトルト「……」ジワッ

ジャン マル(泣いた!?)

ベルトルト「僕にも…よく、わからない…」グスン

ジャン「落ち着けって、とりあえず泣くな!どうしたんだよ?」

ベルトルト「……言いたくない」ゴシゴシ

ジャン「言わなきゃわかんねえだろうが」

マルコ「やめろってジャン!言いたくない事だってあるだろ!」

ベルトルト「……」シュン

ジャン「チッ、悪かったよ」

マルコ「ベルトルト、事情は分からないけど何か手伝える事があれば言ってくれよ?」

ベルトルト「…ありがとう。二人の気持ちだけで十分だよ」

マルコ(僕達じゃ力不足か。ベルトルトが相談できるのなんてライナーぐらいだろうしな…)

マルコ(こういうときに限って何でいないんだよライナー…)

マルコ(それにしても…泣く位の嫌な事?って一体何だろう?)

ベルトルト(…男にディープキスされたとか人に言えるわけ無いよなあ…社会的に死ぬよ…)ハア

エレン「はあ…」

サシャ「どうしたんですかエレン!元気が無いですね!」モグモグ

ミカサ「サシャ、どうして当たり前のようにエレンの隣に座っているの」

サシャ「今日は一緒にご飯を食べるって、エレンと約束したんですよ!」モグモグ

ミカサ「私には一緒に食べているようには見えない。あなたが一方的にエレンのご飯を奪っているように見える」

サシャ「冷めてしまっては元も子もありませんから!」モグモグ

ミカサ「…あなたはエレンの食事の邪魔をする。ので、早々にここから離れるべき」

サシャ「嫌です!私はここにいます!」

ミカサ「なら、引きずってでも連れて行く」グイッ

サシャ「う~!嫌です~、離してください~!エレンと一緒がいいんです~!」ズルズル

アルミン(…相変わらず強引だなあ)

アルミン「静かでいいけど、二人だけになっちゃったね」

エレン「…そうだな」

アルミン「本当に元気ないね。大丈夫?僕で良ければ力になるよ?」

エレン「………じゃあさ、ちょっと相談に乗って貰っていいか?」

アルミン「僕に相談?いいけど、一体何だい?」

エレン「…俺、昨日から変なんだ」

アルミン「変?」

エレン「とある奴を見ると、胸が苦しくなってドキドキしたり、その……ムラムラしたりするんだ」

アルミン「!? エレンが!?」

エレン「一昨日まではそんなこと無かったのにだぜ…?」

エレン「俺…どうしちまったんだ」ズーン

アルミン「エレン、それはきっと…」

エレン「きっと?」

アルミン「君は、恋をしてるんだと思う」

エレン「……やっぱそうか」

アルミン「わかってたの?」

エレン「おう。昔、ミカサに同じようにドキドキした事があったんだが、その時父さんが『それは恋だ』って教えてくれた」

アルミン「ちょっと待って。今もの凄いカミングアウトを聞いた気が」

エレン「あれ、言ってなかったっけ?ミカサが初恋だったって」

アルミン「初耳だよ!」

エレン「まあいいじゃねえかそんなの。大事なのは昔のことより今だろ。で、俺はどうするべきだと思う?」

アルミン「そういえば恋愛相談受けてたんだったね。カミングアウトが衝撃的過ぎて忘れてたよ」

アルミン「ていうか、そんな大事な判断僕に丸投げでいいの?」

エレン「アルミンには正解を導き出す力があるから、参考にしようと思ってな」

アルミン「? 身に覚えがないんだけど…」

エレン「いろいろあるじゃねえか。例えば……まあ今はいいだろ、今度話すよ」

エレン「それよりお前の意見を聞かせてくれよ」

アルミン「うーん…。僕個人としては、そう言う判断は自分で考えて欲しいと思う」

アルミン「その人のことを好きなのは僕じゃなくてエレンだろ?だから、きちんと自分で考えて、自分の納得できる結末で終わって欲しいって思うんだ」

アルミン「僕は親友の恋を陰ながら応援してるよ」ニコ

エレン「アルミン…」ジーン

アルミン「それで?エレンはその人をどうしたいの?」

エレン「んと…手を繋いだり、キスしたり、その……そういうことしたり、したい///」カアア

アルミン「ふふ。君のその正直なところ、好きだよ」

エレン「それで、俺は具体的にどうすればいいんだ?」

アルミン「まずはその人にアタックしてみたらどうかな」

エレン「アタック?タックルか?」

アルミン「違うよ。相手に自分はあなたが好きですよー、って事を伝えるんだ。それとなくね」

アルミン「明日はちょうど休日だし、いろいろやってみたら?」

エレン「なるほど…!サンキューアルミン!」

アルミン「ところで、君の意中の相手って一体誰なの?」

エレン「それ聞いちまうか?」カアア

アルミン「知ってた方が僕も動きやすいし、何より気になるからね」

アルミン(誰だろう?さっきの話からミカサは無いだろうから、アニ?クリスタ?サシャ?大穴でミーナかな?)

エレン「ベルトルト」

アルミン「えっ」

エレン「だからベルトルト」

アルミン「ごめん、もう一回。フルネームで」

エレン「ベルトルト・フーバー」

アルミン「」

アルミン「…本気?」

エレン「おう!もちろんだぜ!」

アルミン「エレンどうしたの!?ハーレムに巻き込まれすぎておかしくなったの!?」ガシッ

エレン「いって…!な、なんだよ突然…」

アルミン「だってベルトルトは男だよ!?」

エレン「知ってるぞ」

アルミン「なんてこった…。十年来の友達がホモだったなんて…」

エレン「別に男が好きなわけじゃないぞ。ベルトルトが好きなんだ」

アルミン「どっちでもいいよ…」

アルミン「ってことは、ベルトルトと手を繋いだり、キスしたいとか思ってるの?」

エレン「それ以上もな!」

アルミン「あ、はい」

エレン「でもキスはもうしちまったからなー」

アルミン「えっ!?…ああ、昨日の事故のやつか」

エレン「いや、今日の蘇生術の訓練のときに」

アルミン「あれは訓練だからカウントされないんじゃない?」

エレン「ディープキスした」

アルミン「君何やってんの!?」

エレン「し終わった後のベルトルトがすっげえエロくてさ、思わず勃っちまったぜ」

アルミン「親友が男に勃起した話なんて聞きたくないよ…」

アルミン「ねえエレン、魅力的な女の子はたくさんいるじゃないか。何でよりによって男なんだ…」

エレン「俺は追われるより追いたいタイプなんだよ」

アルミン「わあ、さすが狩人の名を冠しているだけあるね」

エレン「で、だ。104期の女子で俺の事好きじゃない奴がユミルと彼氏持ち以外にいると思うか?」

アルミン「とんだ自意識過剰発言かと思えるけど、いないのが真実だからねぇ…」

エレン「こうなると、俺が男を好きになるのは必然だったのかも知れねえ」

エレン「ベルトルトじゃなかったらアルミンを好きになってたかもな!」

アルミン「エレン頑張ってね!僕応援してるよ!」

エレン「全力で目逸らすのやめろよ、ちょっと傷付く」

エレン「とにかく、だ。アルミンに言われた通り、明日はいろいろやってみることにしよう!」

アルミン「知らなかったとはいえ、ホモの片棒を担いでしまった…」ズーン



ミーナ「!」ピーン

アニ「…どうしたの?」

ミーナ「素敵な事が始まりそうな予感がする!」

‐風呂場‐

カポーン

コニー「ふーい!やっぱ風呂はいいな!」ザバー

ジャン「だなー」

ライナー「おう、みんな。久しぶりだな!」

マルコ「あ、ライナー!身体の調子は大丈夫?」

ライナー「奇跡的に無傷だぜ!」マッスル

ベルトルト「ライナーは丈夫だからね」

コニー「あれ?吐血したって聞いたんだが…」

ライ ベル「!」ギクッ

ジャン「コニー、この世界にはギャグ描写というものがあってだな」

コニー「ぎゃぐびょうしゃ?」

マルコ「それ以上いけない」ガシ

ジャン「むぐ!」

コニー「なー、『ぎゃぐびょうしゃ』ってなんだよー!」

マルコ「知らなくていいの!もうこの話は終わりな!」

ライ ベル(とりあえずホッ…)

エレン「…」ジィー

アルミン「エレン、何見てるの?」チラ

キャッキャ キャッキャ

アルミン「……あ(察し)」

エレン「……おっきい///」ポッ

アルミン「本当に何見てるんだよ!!」

エレン「平常時であの大きさ…?戦闘時はどれほどのモノなんだ…」

アルミン「変な邪推やめて!怖いよ!!」

アルミン「それにベルトルトのフーバーが超大型なのは今に始まった事じゃないだろ!」

エレン「いや、そういう目でベルトルトのこと見たことなかったからさ」

アルミン「なんでそんな日が来てしまったのか甚だ疑問だよ…」

***

エレン「いい湯だったなー」ホカホカ

アルミン「疲れを取るはずのお風呂で何でこんなに疲れなくちゃいけないんだ…」グッタリ

ミカサ「エレン、アルミン」タタッ

エレン「ミカサか。どうかしたか?」

ミカサ「特に。二人が見えたから走ってきただけ」

ミカサ「それよりエレン、髪が濡れている。もっとしっかり拭かなきゃ駄目」ガシガシ

エレン「わっ、やめろよ!俺はお前の弟でも子供でも無いぞ!」

ミカサ「分かってる。私はエレンの家族」

ミカサ「家族のことを心配するのは当然」フンス

アルミン「はははっ。もう恒例になったね、このやり取りも」

エレン「…」

エレン「…なあ、ミカサ。近々家族が増えるかもしれないって言ったらどうする?」

ミカサ「? 言っている意味がよく分からない…」

エレン「俺、好きな人が出来た」

ミカサ「!」

エレン「家族のお前には言っておこうと思ったんだ」

ミカサ「……」ワナワナ

アルミン「ちょっ…!エレン!」

エレン「いいんだアルミン、どうせいつかバレる事だろ?」

ミカサ「……エレンは」

エレ アル「?」

ミカサ「エレンは、その人と本当に結婚したいって思ってるの?」

エレン「…おう」

ミカサ「エレンは、その人と結婚すれば幸せになれるの?」

エレン「なってみせる。そいつも幸せにする」

ミカサ「…分かった」

アルミン「ミカサ!?」

ミカサ「家族の幸せを願うのは、家族としての義務。エレンが幸せになれるなら、私は身を引こう」

エレン「ミカサ…」

アルミン(いい話っぽいけど、エレンの相手ベルトルトなんだよなあ…)アセダラダラ

ミカサ「最後に一つだけ教えて。エレンが好きになった相手というのは誰?エレンをよろしくと挨拶に行かなければならない」

アルミン「!!」

エレン「…それは」

アルミン「エレン!言っちゃ駄……!」

エレン「ベルトルトだよ」

ミカサ「…え?」

アルミン「ああ…」ガクリ

ミカサ「エレン、もう一度。はっきりお願い」

エレン「ベルトルト」

ミカサ「」

エレン「なんだよミカサ。さっきのアルミンと同じ顔してるぞ」

エレン「ミカサの了解も得たし、とっとと寮行こうぜ」

エレン「ミカサのためにも絶対ベルトルトと結婚してみせるからな!」

ミカサ「」

エレン「行こう、アルミン!」グイ

アルミン「エレン!待っ…」

ミカサ「」

ミカサ「…ベルトルト?エレン、は、ベルトルトが好きなの?」ブツブツ

ミカサ「アニやクリスタにならエレンを任せてもいいと思っていた…」ブツブツ

ミカサ「ベルトルトは男、エレンも男。恋愛対象にはなり得ないはず」ブツブツ

ミカサ「でも、今起こってるのは現実。現実だ」ブツブツ

ミカサ「私は、男に負けてしまったの?」ブツブツ

ミカサ「この世界は、そこまで残酷なの?」ブツブツ

ミカサ「……いや、そんなことない。そんなこと、あっていいはずがない」

ミカサ「…」タタッ

‐女子寮‐

ユミル「ふっかいっ闇おっれーはー抜っけー出っしったー♪」

ミカサ「…」バンッ

ユミル「ぅおっ!?なんだよ!」ビクッ

ミカサ「ユミル、この部屋に女子を集めるのを手伝って。出来るだけたくさん欲しい」

ユミル「はあ?」

ミカサ「早く」ギロ

ユミル「わ、分かったよ、おっかねえなあ」

***

サシャ「どうしたんですか?こんなに人集めて」

アニ「…アンタが私達を呼び出すなんて、一体何事だい?」

ユミル「…」ゼーハー

クリスタ「ユミル、凄い疲れてるね…」

ユミル「寮中駆け回ってたからな」ゼーハー

ミカサ「ユミル、本当にありがとう。感謝する」

ユミル「感謝はいらねえから休息をくれ…」

ミカサ「話が脱線してしまった、本題に移ろう」

ミカサ「エレンに好きな人が出来た」

アニ「」ガタッ

クリスタ「」ガタッ

サシャ「」ガタッ

ミーナ「」ガタッ

モブ女子s「」ガタッ

ミカサ「とりあえずみんな座って。全員に立たれると圧迫感が凄い」

アニ「で、その好きな奴ってのは誰なの?(私か?)」ドキドキ

サシャ「興味ありますね(私やろか?)」ドキドキ

クリスタ「ミカサ、誰なのか教えてくれるんだよね!(私だといいなあ…)」ドキドキ

ミカサ「エレンが好きなのは…」

女子一同「……」ドキドキ

ミカサ「………ベルトルトらしい」

女子一同「…ん?」

アニ「も一言」

ミカサ「べトフ」

女子一同「」

アニ「あぁ…なんかもういいや…。どうでもいい」ズーン

サシャ「…う…嫌だよぉ…村に帰りたい……」グスン

クリスタ「…」ブルブル

ユミル「泣くくらいなら聞くのよしとけってんだよ」

ミーナ「ふんふん、まさかのエレベルね。全然思いつかなかった、盲点だったわね…」ジュルリ

ユミル「なんで一人だけ好意的なんですかねえ…」

ユミル「だいたいお前、死に急ぎ野郎のこと好きだったんじゃねえのかよ」

ミーナ「私はホモに心臓を捧げた兵士!ホモのためなら己の安い感情など簡単に犠牲に出来るのよ!」

ユミル「分かったからさっさとそのドブ川から心臓拾ってこい」

ミカサ「皆、話はまだ途中。最後まで聞いて」

ミカサ「エレンの恋心は偽物だと思うの」

アニ「どういう事?」

ミカサ「クリスタは知っていると思うけれど、昨日エレンとベルトルトはアクシデントによってキスをしてしまった」

アニ「なん…だと…」

アニ(昨日あいつらが言い渋ってたのはこれか…。後で覚えてなよ…)ギリィ

ミカサ「恐らく、その時の刷り込みのせいでエレンはベルトルトが好きだと思い込んでいる」

ミカサ「鳥の雛が初めて見たものを親と認識するのと一緒」

思い込みというより一目惚れじゃね?

>>87 せやな


ミカサ「可愛そうなエレン…。きっとベルトルトを始末すればエレンはノンケに戻る、と思う」

ミカサ「そこで、皆にはベルトルトを始末するのを手伝って欲しい」

ミカサ「あなた達にとっても悪い話じゃないはず。エレンをノンケに戻せばチャンスが増える」

ミカサ「一緒にエレンを取り戻そう」

女子一同「………」

アニ「…私は乗らせて貰う」

クリスタ「アニ…!」

ミカサ「ありがとう、アニ」

アニ「別にアンタの為じゃないよ。私のメリットのためだ」

ミーナ「ツンデレオンハート乙」

アニ「その頭叩き割るよ」

クリスタ「わ、私も協力する!エレンをこのままにして置きたくないもの!」

サシャ「もちろん私もです!」

「私も!」 「ホモが何よ!やってやろーじゃん!」 「みんなでがんばろーよ!」

ミカサ「みんな……ありがとう。いい友達を持てて私は幸せ」ジーン

アニ「というわけで一時休戦だ」ガシッ

クリスタ「うん!よろしくね!」ガシッ

ミカサ「今から作戦について説明する。作戦と呼べる作戦ではないけれど」

ミカサ「とりあえずベルトルトを見つけたら攻撃を仕掛ける。以上」

ユミル「本当に作戦じゃねーな」

ミカサ「作戦の決行は明日。予定が入っている人は無理しなくていい、でも出来るだけ参加して欲しい」

ミカサ「…覚悟はいい?」

アニ「勿論」

サシャ「愚問ですよ!」

クリスタ「やれることはやるよ!」

ミカサ(皆…とてもいい兵士の顔をしている)フッ

ミカサ「分かった。作戦名『エレン奪還作戦』…必ず成功させよう」

女子一同「「「おーっ!!」」」

があああああ 今日中に投下しきるつもりだったのに!
睡魔には勝てなかったよ…
読んでくれた人ありがとう おやすみ

エレン→ベルトルト→アニ→エレンっていう一部三角関係になるのか?

>>99 三角にはならんかな


‐翌日 食堂‐

ベルトルト「…ねえ、ライナー」

ライナー「何だ」

ベルトルト「僕の自意識過剰じゃなかったら…女の子達、僕のこと見てない?」

ライナー「ああ見てるな。獲物を狩る餓狼のような目付きで」

ベルトルト「だよねー…」

ライナー「お前何したんだ?」

ベルトルト「それがまったく覚えが無いんだよ…そもそも人と関わらないようにしてるのに…」

ライナー「それもそうだな…」

エレン「べ、ベルトルト!///」

ベルトルト「ひゃっ!?エレン…!」ビクビク

エレン(可愛い)ポッ

ライナー(ベルトルトの奴…何であんなに怯えてるんだ?)

エレン「その、昨日はゴメンな。俺…」

ベルトルト「き、気にしないでよ!ははは!」ビクビク

ベルトルト「それで、どうかしたの?」

エレン「おう。ベルトルト、今日予定入ってるか?」

ベルトルト「予定?んー、特に入ってないかな」

エレン「そうか…じゃあお前の時間、少し俺にくれないか?」

ベルトルト「僕の時間?」

エレン「ああ。飯を食い終わった後、俺達の部屋に来てくれ」

ベルトルト「うん…?わかった」

エレン「! 約束だぞ!」パアア

エレン「じゃあまた後でな!」フリフリ

ベルトルト「ふう…焦った…」アセダラダラ

ライナー「酷く怯えていたが、エレンと何かあったのか?」

ベルトルト「…うん。でも、出来ることなら聞かないでくれないかな…」ズーン

ライナー「……分かった。その事については聞かん」

ベルトルト「ありがとうライナー」

ライナー「だが、違う質問はさせてくれ」

ライナー「なんで女子全員がフォークを槍投げの構えで持って、お前に照準を合わせてるんだ?」

ベルトルト「その質問は僕も今しがた君にしようと思ってたところだよ」

‐男子寮‐

ベルトルト(もう着いてしまった…。自分の部屋なのに入りたくないよ…)

ベルトルト(ライナー…。何で君は今日水汲み当番なんだ…)

ベルトルト(あんな事された相手の所に一人で行くとか鬱過ぎるだろ…嫌な予感しかしないよ)

ベルトルト(…でも待たせるのも悪いし、行くしかないか)

ベルトルト「…よし!」ガチャ

エレン「ベルトルト!来てくれたんだな!」

ベルトルト「う、うん。待たせちゃった?」

エレン「全然だ!ベルトルトは優しいな!」

ベルトルト(休みの日に飼い主と遊ぶ犬みたいな目をしている…。杞憂だったかな)ホッ

ベルトルト「そんなことないよ。それで、何の用だい?」ストッ

エレン「昨日の詫びがしたくてな…」

ベルトルト「詫び?」

エレン「訓練のときのあれ…本当にゴメン。俺にもよく分からなくて」

エレン「ベルトルト、嫌な気持ちになったよな…」シュン

ベルトルト「いいよ、エレン。君も辛かったんだろう?」

ベルトルト「悪意があったわけじゃないんだし、ね?」ニコ

エレン「ベルトルト…///」キュン

ベルトルト「だからお詫びとかいらないよ」

エレン「いや、駄目だ!それじゃ俺の気がおさまらねえ!」スクッ

エレン「お前にあげたいものがあるんだ。お詫びって事で受け取って貰えないか?」

ベルトルト(あげたいもの?何だろう、どう見てもエレンは手ぶらだけど…)

エレン「ちょっと待ってな…」カチャカチャ

ベルトルト「!?」

ベルトルト(何でベルトを外そうとしてるの!?)

ベルトルト(…ああ!きっとズボンの中に入れてるんだ!そうだ、そうに違いない!)アセダラダラ

エレン「っしょ」ズルッ

イェーガーさん(臨戦体勢)「やあ少年。目を合わせるのはこれが初めてかな?」

エレン「これが俺からの詫びだ。俺の初めて……貰って…くれるよな…?///」

ベルトルト「」

ベルトルト「…」スクッ

ベルトルト「…」スタスタスタ・・・

ベルトルト「…」ガチャ


ベルトルト「…」ダッ!

エレン「あっ!ちょっと待てよ!」

暑いんで ちょっくら風呂入ってきます

再開


ベルトルト(何これ何これ何これ何これ何これ何これ!!)タッタッタッタ・・・

ベルトルト(何!?お詫びってどういう意味だっけ!?嫌がらせって意味だっけ!?)タッタッタッタ・・・

ベルトルト(とりあえず落ち着け!落ち着くんだベルトルト・フーバー!)タッタッタッタ・・・

ベルトルト(…いや無理だよ!何で同期に突然ちんこ見せられて『俺がプレゼント』的なこと言われて落ち着けるんだ!)タッタッタッタ・・・

エレン「おい!逃げんなよ!」タッタッタッタ・・・

ベルトルト「ぎゃあああ!!追ってきたああああ!!」ダッ

ベルトルト「はあっ…はあっ…このままじゃ追いつかれる!」タッタッタッタ・・・

「ベルトルト!こっちだ!!」

ベルトルト「え、うわっ!?」グイッ

バタン


エレン「あれ?どこに行ったんだ?」キョロキョロ

エレン「あっちか?」タッタッタッタ・・・

‐男子寮 空き部屋‐

タッタッタッタ・・・

アルミン「…行ったみたいだね」

ベルトルト「アルミン…?なんでここに?」

アルミン「昨日のエレンの発言が気になってね」

ベルトルト「昨日の発言って?」

アルミン「エレンが君のこと好きだって言ってたこと」

ベルトルト「うわあ、聞かなきゃよかった」

アルミン「今朝やたらとルンルンしてて、どうしたのか聞いたら『ベルトルトと約束をした』って言ってたから様子を伺ってたんだ」

アルミン「そしたら君がエレンに追われてるのを見かけて…」

ベルトルト「いろいろ察して助けてくれたんだね。ありがとう」

アルミン「そういうことになるのかな。さっきの物音からしてエレンは遠くに行ったと思うけど、念のため鍵を掛けておこうか」ガチャリ

アルミン「それで単刀直入に聞くけど、エレンに何されたの?」

ベルトルト「…いきなり下半身露出させて、『俺の初めてを貰ってくれ』って言われた」

アルミン「欲望に誠実過ぎィ!」ゴッ

ベルトルト「!?」

アルミン「最高級にやらかしてもキスぐらいだろうと思ってたのに!直球過ぎだよエレン!」ガンッガンッ

ベルトルト「落ち着いてアルミン!とりあえず頭を床に殴打するのやめて!」

アルミン「もう自分の親友の事が分からない…」

ベルトルト「君が言うんなら本当に分からないんだね」

ベルトルト「一体どうしてしまったんだエレン…。僕の知ってる彼はもっとストイックだったはずなのに」

アルミン「やるって決めたらとことんやるって性格だからね…。恋愛にもそれが該当したんだろう」

ベルトルト「それにしても積極的過ぎでしょ…」

ベルトルト「あ、もしかして理性が飛んでるのかな?それなら納得が――」

アルミン「いや…もしそうなら下半身丸出しのまま君を追っていただろう」

アルミン「でも彼はしっかりとズボンを履いてから君を追いかけた。周りの目を気にしてる証拠だよ」

ベルトルト「正気のままあんな行動とってたと思うと怖さ倍増なんだけど…」

アルミン「とりあえず、エレンに会わないようにするのが一番の策かな」

ベルトルト「ならこの部屋から下手に動かないほうがよさそうだ」

アルミン「そうだね」

ベルトルト「…ねえアルミン、どうしてこんなことになったのかな」

ベルトルト「僕はただ、エレンの前を歩いていただけだった。なのに…なんで…」グスッ

アルミン「泣かないでベルトルト。僕にできる事があれば言ってよ。なんでもするからさ」

アルミン(元はと言えば僕が焚きつけたのが原因だしね…)

ベルトルト「アルミン…ありがとう」

ベルトルト「じゃあ、お言葉に甘えてちょっと我儘言っちゃおうかな」

アルミン「出来る範囲で頼むよ」

ベルトルト「アルミン、君の事抱っこしたい」

アルミン「…………ん?」

アルミン「何?どういうこと?」

ベルトルト「そのまんまの意味だよ。昨日から死にたくなるような事の連続だから、少しでも癒しが欲しいんだ」

ベルトルト「それに僕、昔から弟に憧れてたんだよね。ライナーからいっつも弟扱いされてたし」

アルミン「ライナー、お兄ちゃんっぽいもんね」

ベルトルト「アルミンって小さいし、弟にしたいなってたまに思ってた」

アルミン「小さいって言わないでよ気にしてるんだから!」ムスッ

ベルトルト「うん、そういう所すごく弟っぽい」

アルミン「でも、この歳になって抱っこってやっぱり恥ずかしいよ…」

ベルトルト「ん?今何でもするって言ったよね?」

アルミン「わ、分かったよ」

アルミン(ベルトルト…相当参ってるな)

ベルトルト「さあ!おいでよ僕の膝の上に!」ポンポン

アルミン「何なのそのテンション…よいしょっと」ポスッ

ベルトルト「はうう…なごミン…」ギュウ

アルミン「う…ちょっと落ち着くのが腹立つ」ギュウ

ベルトルト「君のおかげで長年の夢が叶ったよ」

アルミン「それはよかったよ…」

アルミン「…ベルトルト」

ベルトルト「なんだい?」

アルミン「そろそろ離してくれない?かれこれ10分はこのままなんだけど」ギュウ

ベルトルト「えー…あと5分ー」ギュウ

アルミン「怒るよ?」

ベルトルト「アルミン、昔の偉大な冒険家はこう言ったんだ」

ベルトルト「『可愛いものが怒って、自分に襲いかかってきたとしても』」

ベルトルト「『膝に乗せちゃえばいい』…ってね」

アルミン「ブンブンクンバンに飛ばすぞ」

ベルトルト「…分かったよ、はい」パッ

アルミン「やっと開放された…」

ベルトルト「またやらせてね」

アルミン「嫌だよ…」


トントン

ベル アル「!!」

ベルトルト(な、なんだ?エレンか!?)ヒソヒソ

アルミン(いや!こんな簡単に探し当てられるはずが無い!)ヒソヒソ

ベルトルト(じゃあ一体――)ヒソヒソ

アルミン(しっ!何か話してる!)ヒソヒソ

「サシャ、本当にここなの?」

「はい。ここからベルトルトの匂いがします」

ガチャガチャ

「…鍵が掛かってるね。どうしたもんか」


アルミン(女の子達の声だ…!なんでここに?)ヒソヒソ

ベルトルト(分からない…でも、なんか僕の命がヤバい気がする…!)ヒソヒソ

ベルトルト(今朝もなんかフォーク投げられそうになったし!)ヒソヒソ

アルミン(あかん)

アルミン(だ、大丈夫だよ!鍵は掛けてあるんだし、ここに入ってこれる訳が…)ヒソヒソ

「私に任せて」

「…覇ッッ!」ブォン

バッキャアアアア!

アルミン「ド、ドアが…!」ワナワナ

ミカサ「…」コツ コツ

ミカサ「目標、捕捉」ギロリ

アル ベル「うわああああああああああああ!!」

アルミン「ベルトルト!逃げて!とにかく逃げて!」

ベルトルト「言われなくてもそうするよ!」

アニ「逃がさないよ」スッ

サシャ「大人しくするんですね」スッ

ベルトルト「く…正面は完璧に無理だ!どうすれば…」

アルミン「まだ窓がある!窓から外に出るんだ!」

ベルトルト「う、うん!」ガララ

女子訓練兵A「中庭にベルトルト確認!駆逐の体勢に入ります!」ダッ

女子訓練兵B「絶対に逃がしちゃ駄目よ!!」ダッ


ベルトルト「クソ!何でこんな事になってるんだ!」タッタッタッタ・・・

女子訓練兵A「待てー!」タタタッ

女子訓練兵B「大人しく始末されなさい!」タタタッ

ベルトルト「はあっ…はあっ…まだ追ってくるよ…」タッタッタッタ・・・

女子訓練兵A「ぐぐ、追いつけないよ…!」

女子訓練兵B「やっぱり男と女じゃ体力も走力も差が大きい…!」

ミカサ「私が追おう」

女子訓練兵A・B「ミカサ!」

ミカサ「あなた達の意思、しっかり受け取った。後は私に任せて」シュタタタッ

ベルトルト(一応男だし、追いつかれることは無いと思うけど…)チラ

ミカサ「」シュタタタッ

ベルトルト(ミ、ミカサ!?…もっとペースをあげないと捕まっちゃう!)タッタッタッタ・・・

ミカサ(さすがに速い…。でも、エレンのためにも私は負けられない!)シュタタタッ

ベルトルト(距離が詰まってきた!…嫌だ!捕まりたくない!捕まったら殺される!)タッタッタッタ・・・

ミカサ(もう少し…!後、数メートル!)シュタタタッ

ベルトルト(もう駄目だ!追いつかれる!)タッタッタッタ・・・

女子訓練兵C「ミカサ!後方からエレン接近!撤退した方がいいよ!」

ミカサ「…くっ、後少しだったのに」

ミカサ「仕方ない。先回りしよう…」タタッ

ベルトルト(なんだ?追ってこなくなったぞ?)

ベルトルト(今一瞬エレンって…。もしかして、女の子達はエレンがいるところでは行動できないのか?)

ベルトルト(何でそうなのかは分からないけど、とりあえず危機は脱したかな?)ホッ

エレン「あ、いた!おーいベルトルトー!!」タッタッタッタ・・・

ベルトルト(全然脱してないじゃないか!)ダッ

‐廊下‐

ライナー「ふう…水汲みも楽じゃねえぜ…」コキコキ

クリスタ「ライナー!」

ライナー「クリスタ!さ、最近よく会うな」テレッ

クリスタ「ベルトルトを見なかった?」

ライナー「ベルトルト?俺は今日水汲み当番だったからな、見て無いぞ」

クリスタ「そっか…。もし見かけたら教えてね!」タタッ

ライナー「お、おう。…ってもう行っちまった」

「…ナアアアアア!」

ライナー「ん?この声は…」

ベルトルト「ライナアアアアア!」タッタッタッタ・・・

ライナー「うお!噂をすればって奴だな」

エレン「待てってベルトルト!悪いようにはしないから!」タッタッタッタ・・・

ライナー「後ろにいるのは…エレンか?ベルトルトは何で追われてるんだ?」

ベルトルト「ライナー!!守ってくれ!!」クワッ

ライナー「!? 構わないが理由を説明してくれ!」

ベルトルト「僕の貞操が危ないんだよ!!」

ライナー「は?意味がよく分からんぞ?」

ベルトルト「とにかく助けて!」

ライナー「とりあえず、エレンを止めればいいんだな?」

ベルトルト「頼むよ!僕は逃げる!!」ダッ

ライナー「結局何なんだ?…まあいい。止まれエレン」

エレン「ライナー…なんで俺の前に立ち塞がってるんだ?」

ライナー「ベルトルトの危機らしいからな。ここを通すわけにはいかん」

エレン「くそっ!俺はこんなに好きなのに、どうして分かってくれねえんだよ!」

エレン「仕方ねえ、お前をぶっ倒してでもベルトルトに会いに行く!」

ライナー「いつもの俺だと思うなよ?」

エレン「望むところだ!」ダッ

ライナー(エレンはいつも猪突猛進だ。それをいなして反撃に―)フワッ

ライナー「え?」グルン ガン!

ベルトルト「ライナアアアア!!」

エレン「なんだ。大口叩いてたわりに、大した事ねえな!」

エレン「待ってろよベルトルト!今会いに行きます!」

ユミル「おいゴリラ。何で廊下の真ん中でひっくり返ってるんだ?」

ライナー「ん…ユミルか。一体何が起こったんだ?」ムクリ

ユミル「私が知るわけ無いだろ。それよりクリスタを見なかったか?」

ライナー「クリスタ?さっきベルトルトを探していたぞ」

ユミル「ああ、やっぱそうだよな…どうしたもんか…」ボリボリ

ライナー「話が見えないんだが、少し状況を教えてくれないか?」

ユミル「簡潔に言えばエレンがベルトルさんを好きになっちまったらしくて、それを元に戻そうと大半の女子がベルトルさんを駆逐しようとしてるって感じだな」

ライナー「お前もそうなんじゃないのか?」

ユミル「私は中立だ。生憎エレンには興味が無いんでな」

ライナー「その話が本当なら、ベルトルトは貞操だけでなく命も狙われてるのか」

ユミル「そういうこった。ベルトルさんも災難だな」

ショクドウノホウニイッタソウヨ!
ミンナヲアツメテ!
ミカサヤサシャハモウムカッテルノ!?

ライナー「…食堂のほうか」

ユミル「行ってみるか?」

ライナー「勿論」

‐食堂付近‐

ベルトルト(一体…どれだけ走ったんだろう…)

ベルトルト(体力もそろそろ限界だ…)

ベルトルト(エレンとの距離はまだ十分にある…このままなら、確実に逃げ切れる!)


エレン(ベルトルト…今日、お前のことどれくらい追いかけただろうな)

エレン(追いかけても、追いかけてもお前は捕まらない…)

エレン(お前を追う時間が増えるだけ、お前に対する想いは大きくなっていく)

エレン(…クリスタ。お前が前に言ってた事、分かった気がするよ)

エレン(……恋する漢女は全てにおいて6割増しになれるんだ!)ビュン

ベルトルト「え…速…!」

エレン「ベルトルト」ガシッ

エレン「やっと、捕まえた」

ベルトルト「」

ユミル「ん、あそこにいるのベルトルさんとエレンじゃねえか?」タッタッタ

ライナー「そのようだな」タッタッタ

ユミル「…あー、捕まっちまったか」


エレン「ベルトルト!結婚しよ!」グイー

ベルトルト「やー!僕はユミルと結婚するの!この前約束したの!」


ライナー「…らしいが?」

ユミル「知らんな」

ミカサ「…ようやく見つけた」

アニ「チッ、梃子摺らせやがって」

クリスタ「でも、エレンも一緒だね」

サシャ「どうします?エレン、離れようとしませんよ?」

ミカサ「私が説得する」

ユミル「おっと、女子達のお出ましか」

ライナー(クリスタと結婚しよ)

ミカサ「エレン、話を聞いて」

エレン「何だよミカサ。俺は今ベルトルトと甘い時間を過ごすのに忙しいんだよ」

ベルトルト(一つも甘くないよ…)グスン

ミカサ「あなたは勘違いをしている。あなたのそれは恋じゃない、ただの刷り込み」

エレン「は?刷り込み?」

ミカサ「そう。キスというのは、普通段階を踏んだ恋人がする行為」

ミカサ「その先入観を持っていたあなたは、それをしてしまった事で恋人になった気でいるだけ」

エレン「な、なんだよそれ…」ワナワナ

アニ(…これは)

クリスタ(…効いてる…のかな)

エレン「…」ワナワナ

エレン「……う」

ミカサ「?」

エレン「違う…そんなんじゃねえ!」クワッ

一同「!」ビクッ

エレン「確かにきっかけは事故だったかも知れねえ!でも!俺がベルトルトのことを好きだって想いは偽物なんかじゃねえ!」

エレン「そこまでいうなら証拠を見せてやるよ!」ドサッ

ベルトルト「!?」

ライナー「ベルトルトを押し倒した…?ま、まさか!」

エレン「今ここで、ベルトルトとヤる」

ベルトルト「は!?え、ちょ」

ミーナ(キターーーーー!!!)ブーッ

アニ(駄目だコイツ…)

エレン「ベルトルト…脱がすぞ」

ベルトルト「ちょ、僕了承して無いよ!エレンやめてってば!」

エレン「もうな…俺のイェーガーはビンビンに立体起動してんだよ…」

ベルトルト「知らないよそんなの!真顔でボタン外すのやめてよ!!」

ベルトルト(みんなあっけに取られてて動けないのか!?)

ベルトルト(ライナー、アニ、ミカサ…誰でもいい!助けてよ!!)

「エレン!もうやめてくれ!」

一同「!」

エレン「ア、アルミン!」

アルミン「エレン、何をやってるんだ」

エレン「え…何って」

アルミン「好きな人の気持ちを無理やり押し込めて、それで満足なの?」

アルミン「思い出して!そのやり方に一番辟易していたのは君じゃないか!」

エレン「!」

アルミン「エレン、毎日言ってたよね。女の子達がどれだけ自分を押し付けてきたとしても、そいつを好きになったりは出来ないって!」

アルミン「君がやってるのはその言葉通りの最低な行為だよ!」

アルミン「本気で好きな人を振り向かせたいなら!」

アルミン「自分の魅力で振り向かせられるように努力しろよ!!」

エレン「…」

エレン「…そう……だよな。ごめん、ベルトルト」スッ

エレン「俺、お前の優しさに甘えてた。自分のことばっかりで、お前のこと全然考えて無かった」

エレン「もう辞めるよ。こういうことは」

ベルトルト「エレン…」ホッ

エレン「でも、お前のこと諦めたわけじゃねえからな。アルミンの言うとおり正攻法でぶつかって、お前に好きになってもらう」

ベルトルト(えぇー…)

ミカサ「…私達も、少しやりすぎた」

クリスタ「ごめんねエレン、ベルトルト…」

アニ「私達もこれからは少し自重するよ」

サシャ「ルールを守って、楽しくエレンを愛します!」


ライナー「…まあ、変な痕は残っちまったが」

ユミル「一応一件落着ってとこか?」

-翌日-

エレン「ベルトルト!今日の対人格闘、一緒に組もうぜ!」

エレン「なあベルトルト!座学の範囲なんだけどさ…」

エレン「おーいベルトルト!一緒に飯食っていいかー?」


ベルトルト
ベ・・・ベルトルトー
ベールトールトー


ベルトルト「もうやだ」

アルミン「僕の話聞いてた?」

終わり。4作目。

地元のアニメイトがベルトルトさん推しだったから
県民の俺もベルトルトさんを推さねば!という使命感でこれが出来てた

自意識過剰で申し訳ないが、まとめはやめてください


お目汚し失礼。読んでくれた人ありがとう

おつ。
過去作品のスレタイを聞いてもいい?

>>1です たくさんのレスありがとう

>>158 見てくれてるか分からないけど一応書いとく
前作は ベルトルト「チャライナー」っていうのを書いた
それ以前のはそっちに書いてあるから是非探して欲しい(ステマ)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月29日 (土) 23:06:57   ID: NXpUnxhu

バルトwwべらwwwハッッwwwwベルトルトwww

2 :  SS好きの774さん   2015年01月30日 (金) 18:56:39   ID: iTN1fVWv

ベ…ベル…ベルタルトさんかわいそう

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