ことり「八ツ神?」 (55)
・後述しますが八ツ神の話は創作。
・ミステリーにつき、死に描写あり。
・探偵役として「僕君」が出てきます。
・上手く出来る自信は無し。
結論:あまり期待しないで下さい。
死に描写あるし、こっちじゃないと駄目でしたねw
μ's「無人島旅行!?」
真姫「そっ。私の家お金持ちだから島まで持ってるのよね。」
にこ
「(ムカつく)」
真姫「でね。パ・・・お父さんが夏の島は思い出作りに良いんじゃないかって。」
希「パ。」
凛「パ。」
真姫「あんたら連れてってやらないわよ?」
希「いややなー冗談に決まっとるやん♪」
凛「そうそう♪」
真姫「ったく・・・だから、どうしてもって言うなら連れてってあげるわよ?」
穂乃果「楽しそうだね!無人島!」
ことり「でも、何かと不便なんじゃない?」
真姫「それがね、島には別荘があって、水道もガスも電気も通ってるのよ。その気になれば住めるわ。」
海未「至れり尽くせりですね。」
花陽「それなら行きたいな~」
真姫「絵里はどう?」
絵里「良いんじゃない?無人島ライフなんてハラショーじゃない!」
真姫「言っとくけど島に居るのは3日間だからね。」
穂乃果「いいね!μ's 最後の夏は無人島だ~!」
8人「オォー!」
真姫「ただ、気をつけて欲しい事が一つ。」
8人「え?」
真姫「その無人島にはある伝説があってね。」
絵里「伝説?」
真姫「八ツ神よ。」
ことり「八ツ神?」
真姫「ええ。世にも恐ろしい怪物よ。」
海未「と、いうと?」
真姫「八ツ神はね。出会った人間を八つ裂きにしてしまうのよ!」
にこ「ヒィィ!」
希「そんなのが、神なん?」
真姫「聞いた話だけどね。元は島の守り神だったみたいよ。」
花陽「なんで、守り神だったのに・・・そんな事・・・」
真姫「さあね?あくまで伝説だし、その辺はあやふやなのよ。」
真姫「そんなわけだから、気にすること無いわ。」
凛「気にするなって言われても・・・」
真姫「気にだけ止めといて。真姫がこんな話してたなって。」
花陽「怖くなって来ちゃった・・・」
真姫「大丈夫よ。伝説。あくまで伝説だから。実際そんなやついやしないわ。」
真姫「ただののどかな島だから。」
8人「・・・」
この時・・・
止めておけば良かった。
そうすれば、あんなこと、起きずに済んだのに・・・
ドドドドド・・・
凜「テンション上がるにゃー!」
海未「船なんていつ以来でしょうか?」
真姫「クルーザーって言いなさいよ。」
絵里「クルーザーまで持ってるのね。真姫の家。」
希「(島の方がすごいと思うのうちだけ?)」
僕君「何で僕はいるんだろう・・・」
真姫「ことりがどうしてもっていうから。」
ことり「10人だと丁度良いって言ったの真姫ちゃんでしょ!?」
僕君「そっかー。ことりちゃんが~。」
ことり「違うもーん!」
花陽「何か見えて来たよ!」
にこ「真姫!あれが!」
真姫「ええ!八ツ神伝説の島!夜津嘉美島よ!」
穂乃果「夜津嘉美・・・島・・・」
その島は・・・何も語らず私達を見下ろしていた・・・
穂乃果「空気がおいしーい!」
海未「自然が溢れてますね!」
真姫「そりゃ自然保護のためにこの島買ったんだからね。」
希「なら別荘建てるなや。」
真姫「良いじゃない別に。」
花陽「無かったら私達ここにいないよ。」
にこ「確かに。」
凜「ねえ~・・・早く中入ろうよ~・・・」
絵里「一番はしゃいでた子がグロッキーになってるし。」
ことり「大丈夫?ベッドに寝かせた方が・・・」
凜「面目ないにゃー。」
僕君「ははっ・・・」
別荘内
真姫「部屋たくさんあるから好きなとこ使って。」
ことり「手前の部屋は凜ちゃんに使わせるね。」
凜「にゃー。」
ガチャ
花陽「何かベッド大きいね!」
真姫「おとうさんが二人なら入るって言ってたわ。」
凜「かよちん。」
花陽「嫌だよ!?」
にこ「別に良いじゃない。」
希「花陽ちゃん。凜ちゃん頼んだよ。」
(りんぱな以外退室)
花陽「ふえぇぇぇ!?ダレカタスケテー!」
真姫「花陽虐めたからにはあんたらもダブルベッドするんでしょうね?」
全員「え」
真姫「部屋割りはOKね。」
部屋割り
手前の部屋から。
凜&花陽
僕君&ことり
穂乃果&海未
絵里&希
にこ&真姫
僕君「おかしい。」
ことり「僕君とダブルベッドはおかしい。」
にこ「僕君が床で寝れば?」
僕君「それもおかしい。」
ことり「一日交替にしよ!それなら良いでしょ!」
僕君「別の部屋使うって選択肢は。」
ことり「それは・・・何か・・・嫌じゃん?」
僕君「ったく・・・」
10分後・・・
凜「グロッキーから復活だにゃー!」
花陽「良かったね!」
穂乃果「凜ちゃんも復活したし、遊ぼう!」
みんな「おー!」
にこ「海行きましょ!」
海未「海未は私ですが?」
絵里「わざとかしら?」
僕君「あれ?てことは・・・」
μ's「水着~~~~!」
僕君「(やっぱり・・・)邪魔者は消えとくね。」
ことり「あっ・・・」
海未「どうしたんですか?ことり。」
ことり「・・・ううん。何でもない。」
μ's「キャッキャッ」
僕君「(水着の天使が9人!来て・・・良かった!)」
バコーン!
僕君「あぐっ・・・」
海未「帰ったんじゃ無いのですか?」
僕君「見てたのは謝るけどさ・・・サーフボード人に投げつける奴がいる!?」
海未「すいません。手元にあったので。」
僕君「殺す気か!?」
ことり「大変!僕君鼻血でてる!」
僕君「言わんこっちゃない。」ボタボタ
海未「原因はサーフボードじゃ無さそうですね。」ニコニコ
僕君「分かったから投げつけるの止めろ!・・・あぐっ!」
バコーン!
海未「全く・・・」
ことり「ちょっとやり過ぎだよぉ・・・」
僕君「ったく・・・酷い目にあった・・・」
ことり「半分くらい僕君が悪いけどね。」
僕君「知ってる。」
ことり「はい!処置完了だよ♪」
僕君「ありがとう!ことりちゃんもみんなと遊んできたら?」
ことり「もう覗いちゃめっ!ですよ!」
僕君「分かったから・・・」
ことり「次覗いたらそれこそ殺されちゃうよ?」
僕君「もう除かねぇっての。」
ことり「じゃねっ!大人しくしてるんだよ?」
ガチャ・・・
僕君「(全く信用されてないし・・・)」
P.m.4:00
にこ「あら、もうこんな時間。そろそろ夕食の準備しないと。」
希「おっ!その時計、防水機能ついとるの?」
にこ「じゃなかったら濡れた手で触ったりしないわよ。」
希「それもそうやな。」
花陽「その前にお風呂入らない?ベタベタして嫌だ・・・」
真姫「彼がまた一人になるけど。」
凛「・・・ってことは・・・大浴場でもあるの?」
真姫「当然デッショー」
絵里「つくづくお金持ちなのね・・・」
穂乃果「じゃあ早く入ろうよ!」
海未「子供見たいにはしゃがないでください。」
穂乃果「まだ子供だし~!」
海未「ああ言えばこう言う。」
ことり「あはは・・・」
P.m.5:00
僕君「ふぅ・・・」
ことり「僕君!そっちはどうだった?」
僕君「いい湯だったよ。・・・一人で寂しかったけど。」
ことり「あはは・・・」
にこ「ことり、夕食作り手伝って!」
ことり「はーい!僕君、部屋に荷物持ってっといて!」
僕君「うん。」
絵里「ことり?」
花陽「ことりちゃん早く~!」
ことり「また後でね!僕君!」
僕君「うん。」
僕君「さて、夕食まで何しよう・・・」
凛「僕君暇?」
僕君「凛!暇だけど・・・?」
凛「凛の部屋でトランプやってるよ!希ちゃんと真姫ちゃんがいるよ!」
僕君「海未と穂乃果は?」
凛「穂乃果ちゃんがいなくなった見たいで、海未ちゃんが探しに行ってるの。」
僕君「それ・・・手伝わなくていいの?」
凛「海未ちゃんが『一人で十分です。』って。」
僕君「まいっか。僕もトランプ参加するね!」
凛「OK だにゃ!」
この時・・・僕達は知らなかった・・・
事件は既に・・・始まっていることを・・・
P.m. 5:45
僕君「小一時間トランプ続けてたから飽きてきたね・・・」
真姫「確かにね・・・」
凛「真姫ちゃん5回目くらいからずっとやる気のないプレーだったにゃ。」
希「海未ちゃんがいないからつまらないんんやろ?」
真姫「そういうことにしとくわ。」
僕君「いないといえば、穂乃果の奴、見つかったのかな?」
凛「さあ?」
ガチャ!
4人「!」
海未「はぁ・・・はぁ・・・」
希「海未ちゃん?」
凛「どうしたの?そんな息切らせて・・・」
海未「いないんです!」
4人「え?」
海未「穂乃果が・・・別荘中どこ探しても・・・いないんです!」
4人「ええ~!?」
~料理組~
ことり「何か騒がしいね・・・」
にこ「大方凛辺りが騒いでるんでしょ。」
絵里「仮にも数時間前グロッキーだったのよ?」
花陽「凛ちゃんの元気は底無しだから・・・」
バタバタ・・・
ことり「・・・?何か動き出したみたいだよ?」
にこ「多分別荘使ってかくれんぼでも始めたんじゃない?」
希「絵里ち!」
絵里「希?」
希「ここに穂乃果ちゃん来とらん?」
絵里「来てないけど?」
希「分かった。ありがとな!」ダッ
絵里「ちょっと!」
花陽「行っちゃったね・・・」
ことり「穂乃果ちゃんがどうかしたんだろう?」
にこ「かくれんぼでアイツだけ見つかってないって事でしょ。」
絵里「・・・」
花陽「絵里ちゃん?」
絵里「そうだと・・・良いけどね・・・」
にこことぱな
「?」
訂正
×希「海未ちゃんがいないからつまらないんんやろ?」
○希「海未ちゃんがいないからつまらないんやろ?」
一時間が経過・・・
海未「どうですか?」
僕君「こっちはいなかった。凛、そっちは?」
凛「こっちも空振りだよ。希ちゃんの方は?」
希「ウチの方も駄目やった。」
真姫「はぁはぁ・・・」
海未「真姫!どうでしたか!?」
真姫は疲れはてたらしく、声を出さなかった。
代わりに、力なく首を振った。
希「どこ行ったんや・・・」
僕君「一時間も島中探し回ったのに・・・」
凛「何かあったのかな・・・?」
真姫「殺されたとか?」
リリホワ、僕君「えっ?」ギクッ
真姫「この島に巣くう、伝説の八ツ神に・・・」
海未「何を言ってるのですか!」
希「八ツ神は伝説に過ぎないって言ったの真姫ちゃんやろ!」
僕君「八ツ神って?」
凛「そっか。僕君はあの時居なかったんだっけ。」
凛は僕君に八ツ神の事を話して聞かせた。
僕君「この島に・・・そんな伝説が?」
真姫「ええ。だからきっと、穂乃果は八ツ神に出会って・・・」
海未「いい加減にしてください!」
希「いなくなったってだけで八ツ神に殺られたって考えるのは早すぎるで!」
僕君「・・・今日はもう暗いし、明日になったら料理組も交えて、ちゃんと探した方が良いんじゃない?」
凛「・・・うん。そうだね・・・」
僕達は・・・重い足取りで、別荘へと戻るのだった・・・
別荘内
ことり「ご飯だよ~!」
にこ「このにこに~が腕によりをかけて作ったんだからね!ありがたく頂きなさい!」
真姫「イミワカンナイ!」
にこ「ぬわあんでよ!?」
花陽「みんな・・・何か元気ないね・・・」
絵里「希、何かあったの?」
希「何にもないで。」
絵里「嘘が下手くそよ。」
海未「・・・穂乃果が・・・いないのです。」
ことり「え?」
花陽「そういえば・・・」
凛「館中、島中探したけどいないんだよ~!」
にこ「呑気にご飯食べてる場合じゃないじゃない!」
真姫「暗くなったから今日は断念したの!」
僕君「ま、アイツの事だからどっかで寝てんじゃない?」
希「島も全部は回ってないしな。」
海未「私も行方が気になりますが、腹が減っては戦はできません。」
絵里「今日のところはご飯食べて寝て、また明日、みんなで捜索にあたりましょうか。」
にこ「ったく・・・人騒がせなんだから・・・」
ことり「ごめんね・・・」
花陽「ことりちゃんは何も悪くないよ!」
にこ「そうよ!明日アイツ見つけてとっちめてやるんだから。」
こうして食事が始まったが・・・
誰も一言も喋らなかった・・・
今までに無いくらい、
寂しい、食事の時間だった・・・
P.m.9:00
僕君「眠い・・・いつもなら余裕で起きてる時間なんだけど・・・」
ことり「夕方動き回ったからじゃない?」
僕君「あぁ~!もう無理!寝る!」
ことり「おやすみ~って本当に床で寝るんだ・・・」
僕君「嫌でしょ?」
ことり「別にいいけど・・・」
僕君「ファンの皆様に殺されそうだから止めとく。おやすみ。」
ことり「おやすみ。僕君。」
僕君「zzz・・・」
ことり「zzz・・・」
翌日
ことぱな「僕君起きて!」
僕君「う・・・」
ことり「やっと起きた・・・」
僕君「花陽?どうしてここに?」
花陽「朝になっても誰も起きてこないから相部屋の凛ちゃんを起こして、それから二人で起こして回ってたの。」
僕君「じゃあことりちゃん・・・」
ことり「うん。ことりもさっきまでぐっすり寝てた。」
僕君「(皆して泥のように眠ってたってことか?)」
僕君「ひょっとしたら・・・睡眠薬でも・・・」
にこ「あんたやっと起きたの?」
ことぱな、僕君「にこ!」
にこ「もう朝食出来てるわよ。」
僕君「ああ。今いく。」
ことり「ねぇ僕君、もしかして・・・」
僕君「話は後だ。まずは腹ごしらえだ。」
ことり「ふぇ?」
僕君「海未も言ってたじゃん。『腹が減っては戦ができぬ』って。」
ことり「・・・そうだね。」ニコッ
僕君「あ~腹へった・・・ん?」
見るとテーブルの上に人数分のプレゼント箱が。
花陽「何だろこれ?」
にこ「私が来たときは既にあったわ。」
ことり「中には・・・何が?」
僕君「開けてみよう。ことりちゃん。」
ことり「え?・・・うん。」
渋々プレゼント箱を開ける二人。
その中から出てきた物は・・・
ことり「!?・・・きゃあああああ~!」
僕君「こ・・・これは・・・!」
花陽「ひ・・・人の腕!?」
ことりが開けたプレゼント箱から出てきたのは・・・
なんと人の腕だった・・・!
僕君「・・・まさか!」
僕君は急いで残りのプレゼント箱を開けた。
その中の一つから、果たしてそれは出てきた。
僕君「うわ~~~!!
ほ・・・穂乃果の首!」
そう。プレゼント箱の中から出てきたのは、
昨日の夕方から行方不明の、高坂穂乃果のバラバラ死体だった・・・
真姫「うえ・・・」
僕君「どうだった、真姫?」
真姫「自分の友達の検死することになるとは思わなかったわ。」
僕君「まず、よく道具あったな。」
真姫「ここ病院の院長の別荘だからね!?」
僕君「・・・そうでした。」
希「で、どうだったん?」
真姫「私は本当に医者じゃないしはっきりは言えないけど、犯人は殺してから数時間経ってから死体をバラバラにしてるわね。」
絵里「数時間経ってから?」
真姫「ええ。切断された箇所からの出血は見られないから。」
僕君「いつ殺されたとかは分からない?」
真姫「断言は出来ないけど、皆でお風呂入った後から夕食の7時位の間ね。」
海未「して・・・そのこころは?」
真姫「死んだら死斑って奴が出てくるのね。見ると全身に及んでるのね。こうなるには、半日程度かかるのね。」
僕君「逆算すると昨日の夜7時になる。」
真姫「そういうこと。昨日の夜7時には既に殺されてたってと見ていいわ。」
僕君「つまり、その時間のアリバイを調べれば犯人が分かるって事だな。」
全員「・・・」
訂正
×真姫「そういうこと。昨日の夜7時には既に殺されてたってと見ていいわ。」
○真姫「そういうこと。昨日の夜7時には既に殺されてたと見ていいわ。」
僕君「誰のから確認する?」
ことり「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
海未「・・・・・・」
僕君「(二人とも大分参ってるみたいだな・・・)」
絵里「こういうのは言い出しっぺからでしょ。」
僕君「僕は風呂から出たあと凛と希と真姫と4人でトランプしてたよ。」
凛「僕君の言ってることは正しいにゃ。」
真姫「1時間位して海未が来たわよね。」
海未「・・・・・・」
真姫「海未!」
海未「あっ・・・すいません・・・その通りです。」
希「その後はアリバイが無いかもな。島中をバラバラに動いてたし。」
花陽「何をしてたの?」
凛「既に行方不明の穂乃果ちゃんを探してたんだよ。」
僕君「海未は僕達の所に来る前何してたの?」
海未「・・・えーっと・・・ずっと・・・行方不明の・・・穂乃果を探して・・・うぅ・・・」
真姫「もういいわ。アリバイなしね。」
ことり「海未ちゃんが犯人なわけないでしょ!」ポロポロ
真姫「んな事言ってないでしょ!」
僕君「うるさい!言い争いしてる場合じゃないだろ!」
絵里
「そうよ!今アリバイ検証中でしょ!」
にこ「話戻すけど、僕君達4人もアリバイないでしょ。」
僕君「そんなことないと思うよ。」
花陽「え?」
僕君「穂乃果は風呂の後に行方不明になってそれっきりだろ。風呂の直後に殺された・・・って考えるのが自然だろ。」
真姫「なるほどね。」
僕君「一応聞くけど料理組のアリバイは?」
にこ「4人ずっとキッチンにいたわよ。」
希「ウチが行った時もちゃんと4人おったで。」
僕君「・・・ってことはアリバイは完璧だね。」
絵里「!?・・・ってことは・・・」
真姫「穂乃果が風呂の直後に殺された・・・って考えれば・・・」
僕君「全員に・・・アリバイが・・・ある・・・」
9人「・・・!!」
ことり「僕君・・・」グスッグスッ
僕君「・・・・・・」
僕君「・・・そうだ。」
花陽「何ですか?」
僕君「昨日風呂でた順番とか覚えてない?」
希「流石に・・・全部は・・・」
絵里「自分の出たタイミング位は・・・」
僕君「それで十分だよ。教えて。」
真姫「最初に出たのって・・・もしかして穂乃果?」
凛「よく覚えてないにゃ~。」
僕君「一番最初に出た記憶ある人いる?」
花陽「あの~・・・」
僕君「花陽ちゃんなの?」
花陽「いえ、私は・・・確か二番目で・・・穂乃果ちゃんが先に出てた・・・と、思います。」
僕君「分かったよ。ありがとう。」
僕君はいつも持ち歩いてる手帳にメモをした。
<風呂を出た順番>
1高坂穂乃果
2小泉花陽
3
4
5
6
7
8
9
僕君「で、三番目は?」
にこ「私よ。花陽の後に出た記憶があるわ。」
僕君「割と早くでたみたいだね。理由とかある?」
にこ「料理組だから急いでたんじゃないかしら?」
僕君「なるほどね。ちなみに花陽ちゃんは?」
花陽「にこちゃんと同じです。手伝ってって言われてたから・・・」
僕君「OK。メモ完了。4番目は?」
海未「私だったと思います。」
僕君「あれ?もう泣いてないの?」
海未「私は別に泣いてませんし。落ち込んでいたってどうにもなりませんから。」
ことり「(海未ちゃんは強いな・・・)」
僕君「まいっか。理由は?」
海未「部屋の鍵は私が持っていたので穂乃果が入れないのではと思いまして。」
僕君「なるほど・・・」
僕君「えっと・・・5番目は?」
絵里「私よ。にこに手伝えって言われてたから。」
僕君「OK。6番目は?」
希「ウチと凜ちゃんと真姫ちゃんが同時に上がったんよ。」
僕君「6.7.8は順不同と。で、最後がことりちゃんと。」
ことり「うん。ことり長風呂だから・・・」グスッグスッ
僕君「OK。ちなみに僕は長風呂で、出たのはことりちゃんとほぼ同時だった。」
ことり「・・・うん。」グスッグスッ
にこ「これで何か分かるの?」
僕君「今のところは何も・・・でも何かのヒントになってくれるハズだ。」
絵里「じゃあみんな、部屋に戻ったらちゃんと鍵掛けて。必要以上に外に出ないこと。そして複数人で行動すること。」
海未「私は何処か行くとき、真姫に連絡するようにします。」
真姫「そうして。」
僕君「真姫、部屋の鍵って僕達が渡されたルームキーだけ?」
真姫「いいえ、今は私が管理してるマスターキーがあるわ。」
僕君「それは何処に?」
真姫「金庫に入ってるわ。私の知ってるパスワードが開けるのに必要よ。」
僕君「成程ね・・・」
花陽「あの~・・・」
ことり「かよちゃん?」グスッグスッ
花陽「窓から入られないように、2回に部屋を移した方が良いんじゃないですか?」
真姫「そうね。2回は窓に落下防止の鉄格子がついてるし。、倉庫にある大きな脚立使っても入れないわ。」
絵里「決まりね。」
真姫「じゃあ、これが鍵ね。1階の奴は返して。」
こうして・・・
全員が2階に移ったが・・・
この時、恐るべき不可能犯罪の準備が・・・
既に・・・整っていたのだ・・・
僕君のメモ
<風呂を出た順番>
1高坂穂乃果
2小泉花陽(料理のため)
3矢澤にこ(同じく)
4園田海未(部屋の鍵を開けに)
5絢瀬絵里(花陽とにこと同じく)
6東條希(長風呂1)
7西木野真姫(長風呂2)
8星空凛(長風呂3)
9南ことり(長風呂4)
※備考
・6.7.8は順不同
・僕君はことりちゃんとほぼ同時に上がった
ことりと僕君の部屋
ことり「うぅ・・・」グスッグスッ
僕君「大丈夫・・・じゃないよね。」
ことり「・・・僕君。」グスグス
僕君「・・・何?」
ことり「次に殺されるの・・・ことりかな・・・」グスグス
僕君「何言ってるの!」
ことり「だってえ・・・穂乃果ちゃんと一番仲良かったのはことりだよお・・・」グスグス
僕君「(いや海未は)」
ことり「だから・・・ことり、殺されちゃう・・・」グスグス
僕君「そんなこと言うなよ!」
ことり「・・・え?」
僕君「ことりちゃんは殺されかねない程の恨みを刈られるようなことしたの?」
ことり「(首フリフリ)」グスグス
僕君「でしょ。だったら殺されたりしないよ。」
僕君「死体バラバラにしてる奴が無差別殺人してるとは思えない。」
僕君「明らかに計画的な殺人だよ。」
僕君「だからさ。ことりちゃんの身に覚えがないなら大丈夫。」
僕君「それに・・・ずっと僕と一緒に居るんだから犯人も手出しできないよ。」
ことり「僕君・・・」グスグス
にこまきの部屋
にこ「真姫!ちょっと部屋でるわよ!」
真姫「どこ行くの!」
にこ「どこだっていいでしょ。すぐ戻って来るから。」
真姫「・・・」
にこ「さてと・・・」
???「・・・」
にこ「来たわね。」
にこ「アンタでしょ。穂乃果を殺したのは。」
???「・・・」
にこ「変な真似すんじゃないわよ?これ以上人殺ししたら私も容赦しないから。」
???「・・・」
am 11:30
キッチン
僕君「いい臭いしてんじゃん。」
ことり「僕君?何しに来たの?」
僕君「喉渇いたからさ。」
花陽「あまり一人で動き回らない方が良いよ。」
僕君「分かってるよ。・・・あれ?にこは?」
絵里「一人料理ボイコットしてんのよ。私だって閉じ籠りたいわよ。」
僕君「ったく・・・アイツは・・・」
真姫「ねえあんたら!」バタバタ
4人「真姫(ちゃん)?」
真姫「にこが帰って来ないのよ!」
4人「え?」ギクッ
海未「にこ!何処ですか!?」
希「にこっち!返事しい!」
凛「にこちゃ~ん!!」
僕君「どこいったんだよアイツ!」
「きゃあああああ!」
絵里「!?・・・今の・・・ことり?」
真姫「まさか・・・ことりが・・・八ツ神に・・・?」
僕君「・・・くそっ!」
僕君「ことりちゃん!どこにいるの!?ことりちゃ・・・!!」
ことり「あ・・・あ・・・」ガクブル
僕君「ことりちゃん!大丈夫!?」
ことり「僕君・・・あそこ・・・」ガクブル
僕君「え?海岸に・・・!!」
海岸にゴミの様に捨ててあったもの・・・
それは・・・
バラバラになった、矢澤にこの体だった・・・
僕君「マジ・・・かよ・・・」
うみまきりんのぞえり「大丈夫!?」
僕君「みんな!海岸ににこの死体が・・・!?・・・花陽は!?」
みんな「え・・・!?」
凛「そういえば・・・!!」
絵里「さっきまでいたはずだけど・・・」
真姫「部屋に戻ってるんじゃない?」
凛「そうだね。凛見てくる。」
僕君「僕も行く。・・・何か・・・嫌な予感がするんだ・・・」
ことり「僕君が行くならことりも行く!」
僕君「大丈夫?」
ことり「大丈夫!心配しないで!」
僕君「・・・うん。」
おまけ(蛇足とも言う)
海未「ことり・・・僕君に気があるんじゃないでしょうね?」
ことり「そ・・・そんな訳ないじゃん!変な事言わないでよ!こんな時に・・・」
海未「・・・すいません。」
おまけ(蛇足とも言う)終了。
りんぱなの部屋前
凛「かーよちん、いるの?」
凛「おーい!かよちーん?」
ことり「返事が・・・無いね・・・」
僕君「ここに居ないのか・・・あるいは・・・」
ことり「凛ちゃん!鍵は?」
凛「かよちんが持ってる。だから真姫ちゃんからマスターキー借りてくるね。」
ことり「・・・ねぇ・・・僕君・・・」
僕君「変な想像しちゃ駄目。今は信じようよ。」
ことり「・・・うん。」
凛「二人とも!借りてきたよ!」
僕君・ことり「凛(ちゃん)!」
凛「開けるね。」
ガチャ!
凛「かよちーん、大丈夫?かよ・・・!!」
僕君・ことり「!!」
その部屋の中では・・・
誰かのバラバラ死体が僕達を待ち構えていた・・・
首こそ無かったものの・・・
それが、小泉花陽のものであることは・・・
疑う余地がなかった・・・
僕君「あ・・・!!」
ことり「そん・・・な・・・かよ・・・ちゃん・・・」ガクン
僕君「ことりちゃん!」ガシッ
凛「そん・・・な・・・かよちん・・・どうして・・・」グラッ
僕君「ちょちょ・・・凛!」ガシッ
僕君「二人して気絶しちゃったよ・・・」
僕君「(八ツ神!貴様は絶対に許さない!)」
僕君「(見てろよ・・・貴様の正体、僕が暴いてやるからな!)」
ことりん「ううん・・・」
僕君「二人とも!大丈夫!?」
凛「ここは・・・」
僕君「僕とことりちゃんで使ってる部屋だよ。二人して気絶するからここに運んで来たんだよ。」
ことり「そっか・・・ことり達、気絶して・・・」
真姫「二人とも起きたのね。」
僕君「真姫!検死は済んだの?」
真姫「ええ。にこの死体なんて血だらけで触りたくなかったけどね。」
ことり「どうだったの?」
真姫「にこが死んだのは今日の11時頃。部屋を出ていった直後に殺されたんでしょうね。」
僕君「花陽は?」
真姫「検死するまでもないからしてないわよ。」
僕君「にこの死体見つける直前には生きてたもんね。」
凛「みんながにこちゃん探している間に殺されたのなら、誰にもアリバイ、だったっけ?あれがないよね。」
ことり「誰にでも、かよちゃんを殺せた・・・」
僕君「ところが、問題があってさ。」
ことりん「え?」
僕君「これ見て。」
真姫「・・・鍵?」
僕君「りんぱなの部屋のね。ちなみにりんぱなの部屋の中で見つけた。」
凛「凛はマスターキーで鍵を開けて・・・あれ?」
僕君「鍵は二つ。一つは部屋の中。もう一つは真姫だけが開けられる金庫の中。犯人はどうやって部屋の中に入ったんだ?」
ことり「密室殺人・・・ってこと?」
僕君「うん。・・・完全な・・・ね。」
凛「だったら真姫ちゃんが犯人で決定じゃん!」
真姫「私が花陽達を!?冗談じゃないわ!」
僕君「二人とも落ち着きな。僕は真姫が犯人だと思わない。」
ことり「え?どうして?」
僕君「わざわざ第1の事件でアリバイを作った犯人だよ。わざわざ自分にしか出来ない状況で殺人なんてするとは思えない。」
真姫「一理あるわね。」
凛「じゃあ誰がかよちん達を!?」
僕君「分かんないけどさ。絶対に暴いて見せるよ。『八ツ神』の正体。」
ことり「ことりも手伝う!かよちゃん達を殺した犯人の正体、知りたいもん!」
僕君「ありがとう!ことりちゃん!」
凛「なら凛だって!真姫ちゃんもね!」
真姫「私は良いわよ!」
僕君「ことりちゃんもみんなも元気になって来たね。」
ことり「泣いたって仕方ないもん。」
僕君「・・・そうだね。」
りんぱなの部屋
ことり「殺人があったとは思えないくらい綺麗だね。」
僕君「・・・え!?」
真姫『ええ。にこの死体なんて血だらけで触りたくなかったわ。』
僕君「おかしい・・・」
ことり「おかしい?」
僕君「(どういうことだ・・・これは・・・)」
僕君「(!!・・・まさか・・・)」
ソレジャア・・・ハンニンノショウタイハ・・・
ことり「僕君?」
僕君「ことりちゃん?」
ことり「何か分かったの?」
僕君「・・・ううん。何にも。」
ことり「・・・そっか。」
まきりん「・・・」
僕君「(まさか・・・あの人が犯人なわけないもんね。)」
その後も捜査は続いたが・・・
何もヒントは得られなかった・・・
pm9:00
ことり「みんな沈んでたね。」
僕君「3人も友達死んで沈まない訳がないよ。」
ことり「そっか・・・」
僕君「でさ・・・」
僕君「凛は何でいるんだよ。」
凛「良いじゃん。海未ちゃんと真姫ちゃんも一緒にいるんだし。」
僕君「いや、ここじゃなくても良いじゃん。」
凛「少なくとも他のメンバーより二人を信用してるから。」
ことり「あはは・・・」
凛「そういえばさ。」
僕君・ことり「?」
凛「殺人があったのに、みんな逃げ出そうとかしないよね。」
僕君「迎えのクルーザーは明日にならないと来ないし。携帯も通じないし。」
ことり「ここ無人島だもんね。」
僕君「・・・何か喉乾いたね。」
凛「キッチンで何か貰ってくるよ。」
ことり「ありがとう♪」
凛「行ってくるね~!」
タッタッタ・・・
僕君・ことり「・・・」
僕君「!?・・・これは・・・」クラ
ことり「何か・・・眠く・・・」クラ
僕君「クソ・・・また・・・睡眠薬・・・か・・・」ガク
ことり「うう・・・」ガク
僕君「すーっすーっ」
ことり「すーっすーっ」
凛「飲み物飲み物・・・」
ガチャ・・・
???「・・・」
僕君「すーっすーっ」
ことり「すーっすーっ」
ガチャ・・・
???「・・・」
僕君「すーっすーっ」
ことり「すーっすーっ」
???「・・・」ニヤ
スタスタ・・・
ことり「すーっすーっ」
???「・・・」
ヒュンッ!
ことり「!?・・・あう・・・」ビシィ!
ギリギリ・・・
ことり「うう・・・ああ・・・」
ギリギリ・・・
ことり「うう・・・苦しい・・・」
ギリギリ
ことり「うう・・・ああ・・・」
ギリギリ・・・
ことり・・・死ぬの?
こんなところで?
いやだ・・・
そんなの・・・いやだ!
助けて・・・僕君・・・!
助けて・・・!
僕君「すーっすーっ」
ギリギリ
ことり「あう・・・」
ギリギリ・・・
ダメだ・・・もう・・・
苦しい・・・
手に力が入らない・・・
もうダメ・・・
さよなら・・・
ことり「うう・・・あう・・・ああ・・・」
ギリギリ
ことり「うう・・・」ガクッ
???「・・・」
???「ふっ・・・」
???「ははははは・・・」
???「ははははは!ははははは!」
ことり「」
???「はははははははははは!」
数分後・・・
凛「二人とも~!飲み物もらって来たよ~!」
凛「両手塞がってるからドア開けて~!」
・・・
凛「ちょっとお!無視しないでよお!」
・・・
凛「あれ?何かおかしい・・・」
凛「何で・・・電気が消えてるんだっけ?」
凛「・・・まさか!」
凛は、その場に飲み物を置くと、部屋の中に突入した。
鍵は掛かっていなかった。
凛「二人とも大丈夫!?・・・うわっ!!」ドンッ
部屋に入った直後、凛は何かにぶつかる。
凛「もう、何?」パチン
そう言いつつ、電気を付けると・・・
ことり「」ギィ・・・ギィ・・・
凛「!?・・・ことりちゃん!?」
それは出てきた。
凛がぶつかったものの正体・・・
天井から吊り下げられた、
南ことりの絞殺死体・・・
いや・・・
凛「まだ温かい!なんとかなるかも!」
仮死状態、というのだろうか・・・
とりあえず分かるのは、
凛「助かるかもしれない!早く助けてあげないと!」
ということだ。
凛「僕君起きて!僕君!?」
僕君「うう・・・何だよ・・・」
凛「ことりちゃんが・・・!」
僕君「え?・・・なっ・・・!!」
僕君もことりの絞殺死体(もっとも、まだ死んじゃいないが)を確認する。
僕君「死んでるのか・・・?」
凛「触ったら、まだ温かかったから・・・」
僕君「なら助かる!まずは降ろしてあげよう!」
凛「どうするの?」
僕君「うーんと・・・!!」
ふと、テーブルの上のナイフが目に入る。
ことりが持参してきた果物ナイフだ。
僕君「ことりちゃん、借りるね。」
そう言って手に持つと、
僕君「そらっ!」ブン!
ことりを吊るす、ロープだろうか、紐状の物に投げ付ける。
ブチッ! カランカラン!
見事にヒット。果物ナイフはそのまま床に落ち、
ことり「」ドサッ
ことりの身体も床に崩れ落ちる。
僕君「よし・・・!心臓マッサージを・・・!」
凛「凛に任せて!心肺蘇生の講習の度に「上手いね」って言われてたから。」
僕君「頼んだ!」
凛「(ことりちゃん、死なないで・・・)」グッグッ
凛「(もう目の前で友達が死ぬのはたくさんだよ・・・)」グッグッ
僕君「・・・」
ガチャ!
僕君・凛「!」ビクッ
海未「どうしたんですか、騒がしい・・・!?」
真姫「ゆっくり寝かせなさいよ・・・!!」
うみまき「ことり!?」
凛「えっほ、えっほ」グッグッ
真姫「僕君、これは一体・・・」
僕君「・・・ことりちゃんが犯人に襲われた。まだ身体が温かかったから、助けようとしてるんだよ。」
海未「ことりが・・・犯人に・・・」
真姫「そういうことなら任せて。AED持ってくるわ。」
僕君「あるの?」
真姫「ここ病院の院長の別荘だっての。」
僕君「そうでした・・・」
凛「えっほ、えっほ」グッグッ
真姫「お待たせ!すぐ使うから離れて!」
真姫の合図で3人は距離をとる。
そして真姫がAEDを使用。
直後、ことりの身体がビクン!と動き・・・
真姫「心臓が動き出したわ!凛!心臓マッサージを続けて!」
凛「まっかせるにゃー!」
そうして凛がしばらくの間心臓マッサージをしていると、
ことり「・・・ゴホッ!」ビクン!
真姫「!!・・・呼吸が・・・戻ったわ・・・!!」
海未「無事に蘇生した訳ですね!」
僕君「良かった・・・!ことりちゃん・・・!」
ことり「ぼ・・・僕君・・・な・・・何があったの・・・?」
僕君「覚えてるかい?君はここで犯人に襲われたんだ。」
ことり「ことりが・・・犯人に・・・?」
海未「全く・・・きれいな首筋に後ができてしまいましたね。」
真姫「痣のようなモノだから何日かしたら消えるわよ。」
僕君「でも、殺される恐怖を味わった記憶は永遠に消えない・・・。」
ことり「・・・・・・」
ことり『うう・・・ああ・・・』
僕君「絶対に許さない。早いところ、八ツ神をかたった殺人者の正体を暴いてやる・・・!!」
凛「僕君・・・!」
ことり「・・・僕君!」
僕君「ことりちゃん?」
ことり「・・・・頑張ってね。」
僕君「・・・・任せてよ。ことりちゃん。」
pm10:00
凛「明日にしない?」
僕君「ダメだよ。これ以上犠牲者は出したくない。」
真姫「走ったから汗だくになったわ。シャワー浴びて寝ることにするわ。」
僕君「!!・・・・真姫、今なんて・・・・」
真姫「え?だから、シャワー浴びて寝よう、って・・・・」
僕君「そういうことだったのか・・・・!」
凛「何が!?」
僕君「第一の事件のアリバイが、崩れるかもしれない・・・・!」
りんまき「!?」
僕君「真姫!死体ってどこにある?」
真姫「倉庫よ。涼しいから腐敗を防げるかなって。」
僕君「鍵は?」
真姫「大分前に壊れたからかかってないわ。」
僕君「OK。凛、行くよ。」
凛「え・・・・?うん。」
タッタッタ・・・・
真姫「・・・・」
倉庫
凛「死体に証拠があるの?」
僕君「『八ツ神』がミスしてればね。・・・・っていうかことりちゃんは何でいるの?」
ことり「さっき殺されかけたんだよ?一人でいたらまた襲われちゃう・・・・」
僕君「それもそうか。さてと・・・・」
倉庫の中には3つのバラバラ死体が。
その内の一つ、穂乃果の死体に手を伸ばす。
僕君「・・・・やっぱり・・・・」
ことり「それじゃあ・・・・!」
僕君「どうやら、アリバイの謎が解けたみたいだよ。」
凛「おお!」
ことり「すごいすごい!」
僕君「そういえば・・・・どうして死体をバラバラにするんだろう・・・・」
ことり「八ツ神伝説に見立てるためじゃないの?」
僕君「それもだろうけど、他にも理由がある気がする。」
凛「他にも・・・・?」
僕君「(伝説に見立てるためと、アリバイトリックのためと・・・・後は?)」
希「・・・・」
↑ 隠れてる
凛「あ、かよちんの死体、はみ出てる・・・・」
それぞれの死体に毛布がかかっているのだかた、花陽の足がはみ出ている。
ことり「しまってあげよう・・・・」
僕君「あれ?」
凛「どうしたの?」
僕君「脚立が、ない・・・・?」
ことり「え?・・・・本当だ。」
真姫は確かにあると言っていた。
だが、ない。
僕君「一体どこに・・・・」
ガタン!
凛「誰!」
物音に凛が反応する。
絵里「ビックリした。あなた逹ここにいたのね。」
ことり「絵里ちゃん!」
出てきたのは、絢瀬絵里だった。
僕君「どうしてここに?」
絵里「・・・・こっちのセリフだけど、私は脚立を借りたから返しに来たのよ。」
僕君「・・・・」
絵里「それよりことり!」
ことり「なあに?」
絵里「犯人に襲われたって聞いたけど、大丈夫なの?」
ことり「うん。・・・・凛ちゃんや僕君のおかげで。」
絵里「そう。良かった。」
ことり「そういえばお礼がまだだったね。・・・・ありがとう。」
凛「礼には及ばないにゃー。」
僕君「友達として、当然のことしたまでだからね。」
絵里「ふふっ・・・・私は失礼するわね。」
僕君「・・・・」
訂正
×それぞれの死体に毛布がかかっているのだかた、
○それぞれの死体に毛布がかかっているのだが、
僕君「脚立・・・・!!」
『落下防止の鉄格子がはいってるから、脚立を使っても入れない・・・・』
僕君「・・・・なんだ。そういうことか・・・・」
ことりん「え?」
僕君「死体をバラバラにしたのは、全ての犯行においての必要条件だったんだよ。」
ことり「それじゃあ・・・・!」
僕君「謎は全て解けた!・・・・なんてね♪」
凛「本当に!」
ことり「それじゃあ、みんなを集めて・・・・」
僕君「ちょっと待って。」
ことり「?」
僕君「犯人をおびき寄せるために、ことりちゃんに一肌脱いで欲しいんだけど♪」
ことり「・・・・え?」
a.m6:00
ことりと僕君の部屋
ことり「すーっすーっ」
ガチャ!
???「・・・」
ことり「すーっすーっ」
???「コロス・・・」
↑ 口調は変えてます
???「ゼッタイニ・・・コロス・・・」
シャッ!
ドスッ!
ことり「すーっすーっ」
???「!?・・・そんな馬鹿な・・・」
僕君「そいつは毛布を丸めただけの物だよ。」
???「!?・・・僕君・・・」
僕君「ことりちゃんの寝息は、さっき録音したやつだよ。」
???「・・・・」
ことり「(すごく恥ずかしい・・・)」ガチャ!
僕君「ことりちゃんは隣の部屋にいたんだよ。」
???「私を・・・誘き寄せるために・・・」
僕君「そう言うことだよ。・・・今から、全ての謎を明らかにしよう・・・」
凛「僕君、やったね・・・」
僕君「うん・・・」
凛「この人が・・・かよちん達を・・・!」
真姫「でも僕君。」
僕君「何?」
真姫「どうしてこの人が犯人だって分かったの?」
僕君「この人が犯人だって気づいたのは、花陽殺害現場の不自然な状況に気づいたときだよ。」
???「・・・?」
凛「不自然?どこが?」
僕君「直前に見つけたにこと比べてみなよ。」
ことまきりん「えーっと・・・」
真姫「そういえば・・・にこの死体は血だらけだったけど、花陽のは綺麗だったわね。」
ことり「あ!そういえば・・・!!」
僕君「その通り。さらにもう一つ。花陽の死体、首が無かっただろ?」
凛「それは・・・そうだったけど・・・」
僕君「どういうことだと思う?この二つはある事実を物語っているんだけど・・・」
海未「なんですかそれは?勿体ぶらずに教えてください!」
僕君「この二つが物語っているのはね・・・
真犯人、「八ツ神」は、君だという事実だ!」ビシィ!
僕君「そうだろう!
小泉花陽!」
希「花陽ちゃんが!?」
絵里「穂乃果達を殺した・・・!?」
凛「というかかよちん、生きてたの!?」
僕君「トリックを使って、死んだように見せかけただけなんだよ。」
花陽「・・・・・・」
花陽「嫌だな・・・何言ってるんですか。」
花陽「私は人殺しなんてしてませんよ。」
花陽「それに私がトリックを使って生き延びたって言いましたけど・・・トリックって何ですか?」
僕君「罪を認める気は無いみたいだね。」
僕君「そこまで言うなら、君の使ったトリックを一つずつ紐解いていこう。」
僕君「君の計画は、この島につく前から始まっていた。」
僕君「手前の部屋を手に入れる為に、凛の食べ物か飲み物に、遅効性の緩い毒物を仕込んだんじゃないのかい?」
花陽「!」
凛「ええ~!?ちょっと待ってよ!」
凛「仮にそうだとしても、何で分かったの!?」
僕君「ほら、凛はこの島に着いたときさ、」
凛「船酔いしてた!・・・じゃああれは!」
僕君「緩い毒物によるものだったんだよ。」
僕君「一番凛の近くにいる君ならそれくらい容易だよね。」
花陽「・・・・・・」
真姫「でもなんで手前の部屋を・・・」
僕君「手前の部屋のが外との行き来がしやすいからね。」
僕君「アリバイ作りのために別荘を何度も出入りしないといけなかっただろうからね。」
花陽「だから何度も言ってるじゃないですか!そのトリックってなんですか!」
僕君「順を追って話していこう。」
僕君「ここについて、凛がグロッキーから復活したあと、何したっけ?」
希「え?確か海で遊んだけど?」
僕君「そう。そのあとは?」
絵里「確かお風呂に入ったけど?」
僕君「何でお風呂に入ったんだっけ?」
ことり「誰かが・・・先に入らない?って・・・」
僕君「誰かって誰?」
凛「凛ではないけど・・・」
真姫「私も違うわよ。」
海未「私もです。」
希「あれ?でも誰かが言っとらんかった?」
僕君「うん。言ってたよ。・・・花陽がね。」
花陽「・・・・・・」
ことうみまきりんのぞえり「あ!」
花陽『その前にお風呂入らない?ベタベタして嫌だ・・・』
僕君「つまりだよ。この何気ない一言で、僕たちは操られてたんだよ。」
僕君「自分の意思で行動してるつもりで、花陽の思惑通りの行動をしていたんだ。」
絵里「殺人者を褒めるつもりはないけど、ハラショーね。」
花陽「お風呂に入ったから何だって言うんですか?」
僕君「思い出して。あの時お風呂から出た順番。」
ことり「えっと・・・あれ?もしかして・・・!」
僕君「そう。一番は殺された穂乃果で、2番目は、花陽!君だったね。」
花陽「そうだったかもしれませんが・・・だから何だって言うんですか?」
僕君「海未とことりちゃん、ちょっと聞きたいんだけどさ。」
海未「何でしょうか。」
僕君「穂乃果って長風呂?」
ことり「どっちかといえば・・・長いと思うけど・・・」
僕君「でもあの日に限っては1番に出た。」
ことうみ「え?どういうこと(ですか)?」
僕君「呼び出されてたんだよ!『風呂の後、話したいことがあるから海に来てくれ』ってね。」
花陽「それで殺したって言うんですか?」
僕君「まさか。」
僕君「風呂の直後に殺されたっていう、僕の仮説は大外れだった。」
僕君「君は穂乃果を呼びだし・・・その場で気絶させた。」
花陽「でもそのあとで僕君達が探し回ったはずでしょ!?でも見つからなかった!一体『私』は気絶させた穂乃果ちゃんをどこにやったんですか!?」
僕君「どこって・・・海の中に・・・」
ことうみまきりんのぞえり「ええ~!?」
花陽「ははははは!私は穂乃果ちゃんを海に捨てちゃったんですか!?じゃあ、あのばらばら死体は何だったんですか!?」
僕君「もちろんあれは穂乃果の身体だよ。」
僕君「穂乃果を海に捨てたっていっても、ちゃんと流されないように工夫していた。」
僕君「例えば、ロープを使って桟橋にくくりつけたり。」
真姫「なるほどね。桟橋にロープがついてるのなんて珍しい光景じゃない。それを逆手にとったのね。」
僕君「そういうこと。」
僕君「そして穂乃果は、海の中で意識のないまま死を迎えたことだろう。」
ことり「(穂乃果ちゃん・・・)」
僕君「後は夜になるのを待ち、死体をばらばらにして、プレゼント箱に詰めた。」
絵里「あれは何か意味があったの!?」
僕君「死体を猟奇的に登場させることで、『死体がばらばらになっている』事実から僕達の気を反らそうとしたんだよ。」
希「なんでそんなこと・・・」
僕君「『死体がばらばらになっている』ということは、密室殺人において、重要な要素だから。」
僕君「だからできるだけ『死体がばらばらになっている』事実に目を向けて欲しくなかったんだよ。」
僕君「そして翌日・・・第2の事件が起こったわけだけど・・・」
僕君「僕はあれは予定外の殺人だったと見てる。」
花陽「!」
ことり「予定外?」
僕君「後始末はお粗末だったし。ほら、血だらけだったじゃん。」
花陽「確かにあれは想定外でした。お蔭で密室殺人が違和感なく出来ましたけど。」
花陽「にこちゃんったら私が犯人だって薄々気づいてて・・・」
花陽「口封じしちゃった~。」
みんな「」ゾク
僕君「そして密室殺人。」
僕君「2つの鍵のうち、一つは密室の中。もう一つは真姫だけが開けられる金庫の中。」
花陽「それなら犯人は真姫ちゃんじゃないの?」
僕君「いや、君だよ。」
僕君「トリックを使って、『自分殺し』を見事に成功させたんだ。」
僕君「それに必要不可欠だったのが・・・これ。」
海未「脚立・・・ですか?」
花陽「窓から入ったと言いたいのですか!?鉄格子がありますから、入ることなんて無理ですよ!?」
僕君「無理だよ。君自身が入ることは。」
花陽「・・・え?」
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