ことり「海未ちゃんが居眠りしてる」 (22)
──部室
穂乃果「今日も練習お疲れ様!」
絵里「ええ、みんな、気を付けてけるのよ」
全員「はーい」
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、帰ろう」
ことり「あ、できれば今日は次の曲の衣装のことで二人に相談に乗ってもらおうと思ってたんだけど」
海未「衣装についてですか。私の意見なんかが参考になるとは思いませんが付き合いますよ」
穂乃果「うん、穂乃果も手伝っちゃう!」
ことり「ありがとう、二人とも」
ことり「それで、まずは──」
穂乃果「ああっ! そういえば今日は家の手伝いで早く帰る約束をしてたんだった!」
海未「そうなのですか? なら早く帰ったほうがいいのではありませんか」
穂乃果「そうだね。ごめんね、ことりちゃん、付き合えなくて」
ことり「ううん、大丈夫だよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「今度埋め合わせするからね。じゃあね!」
海未「さようなら」
ことり「ばいばい」
海未「…………」
ことり「…………」
海未「私だけになってしまいましたが、どうします?」
ことり「海未ちゃんだけでも手伝ってくれるなら嬉しいかな……なんて」
海未「そうですか。なら手伝いましょう」
ことり「……海未ちゃんはお家のこととか大丈夫なの?」
海未「ええ、私の方は大丈夫です。それに一度手伝うと言ったのですから投げ出すわけにはいきません」
ことり「海未ちゃん……ありがとう!」
海未「それで、私は何をすればいいのですか?」
ことり「あ、うん、基本的には私が衣装案を出すから、それについて率直な感想を言ってくれればいいの」
海未「それだけでいいのですか?」
ことり「うん! 海未ちゃんははっきり言ってくれるから助かるよ」
海未「……そうですか」
ことり「じゃあまず、ひとつめのなんだけど──」
──
────
ことり「……なるほど」
海未「ふう、少し疲れてきましたね」
ことり「あ、ごめんね。今日はもう終わりにしようか」
海未「いえ、大丈夫です。それよりもそんなに描いてきて、ことりの方こそ疲れてるんじゃありませんか?」
ことり「ううん、好きでやってることだから大丈夫! みんながことりが描いた衣装を着て踊ってるところをみたら疲れなんて吹き飛んじゃう!」
海未「……すごいですね、ことりは」
ことり「そ、そんなことないよ!」
海未「いえ、すごいです。私には真似できません」
ことり「ふええ、恥ずかしいよ……こ、ことり、お花摘みに行ってくるね!」タタッ
海未「ええ」
ことり「はあ、ドキドキしちゃった……」
ことり「海未ちゃんってば、いつだってストレートに褒めてくるんだもん」
ことり「海未ちゃんと二人っきりかあ……そういえば海未ちゃんと二人なんて久しぶりかも」
ことり「穂乃果ちゃんがいつも一緒にいたし、スクールアイドルを始めてからはμ'sの誰かしらが側にいたから」
ことり「…………」
ことり「やだっ、意識したら急に緊張してきちゃった……落ち着かないと……」スーハー
ことり「……そろそろ戻らないと怪しまれるかな。よし、いつも通りいつも通り……」
ことり「はあ、ドキドキしちゃった……」
ことり「海未ちゃんってば、いつだってストレートに褒めてくるんだもん」
ことり「海未ちゃんと二人っきりかあ……そういえば海未ちゃんと二人なんて久しぶりかも」
ことり「穂乃果ちゃんがいつも一緒にいたし、スクールアイドルを始めてからはμ'sの誰かしらが側にいたから」
ことり「…………」
ことり「やだっ、意識したら急に緊張してきちゃった……落ち着かないと……」スーハー
ことり「……そろそろ戻らないと怪しまれるかな。よし、いつも通りいつも通り……」
ことり「海未ちゃん、ただいま」ガチャ
海未「すー、すー」
ことり「……海未ちゃん、寝ちゃってる」
ことり「よほど疲れてたのかな。それなのに付きあわせちゃって悪かったな」
ことり(でも、海未ちゃんが人前で居眠りをするなんて珍しい。海未ちゃんは自分に厳しいからいつでも凛としてるのに)
ことり(それって、ことりが相手だから気を許してるってことなのかな……)ドキドキ
ことり「やだ、また私ったら。どうかしちゃってるのかな……私」
ことり(でも海未ちゃんのこと考えると胸のドキドキが止まらなくなる……)
ことり「どうしよう……」
ことり(…………海未ちゃんの寝顔かわいいなあ。こんな油断した顔、初めてみたかも……)
ことり「……もうちょっとだけ、近くで見たい」
ことり(うわわ、すごく近い! こんなに顔を近づけたの初めて!)
ことり(白くて綺麗な肌、薄いけど赤く色づいてる唇……すごくかわいい)
ことり(どうしよう……見てると吸い込まれそうになる……)
ことり(ダメだってわかってるけど、寝てる今ならチャンスかも……)
ことり(止められない……ゴメンね、海未ちゃん……)
チュ
──
────
海未「……あ、眠ってしまってましたか」
ことり「海未ちゃん、おはよう。あ、夜なのにおはようは変かな」
海未「ことり、申し訳ありません。付き合うと言ったのに眠ってしまって」
ことり「ううん、いいの。むしろことりの方こそゴメンね。海未ちゃん疲れてたのに」
海未「確かに少し疲れてはいましたが、それでも居眠りをしてしまったのは己の弱さが原因です。決してことりのせいではありません」
ことり「ふふ、海未ちゃんならそう言うと思ってた」
海未「しかし、もうだいぶ遅いですね」
ことり「そうだね、今日はもう終わりにしようか。さすがにもう遅いし」
海未「本当にすみません、ことり……」
ことり「ここまで付き合ってくれただけでも十分だよ。さ、帰ろう」
ことり「こうして二人で帰るのなんて久しぶりだね」
海未「そうですね。最近はいつだってμ'sのみんなで帰りますから、騒がしくってしょうがありません」
ことり「でも海未ちゃん、そういうとき楽しそうな顔してるよ」
海未「そ、それは……ええ、楽しいですよ。スクールアイドルを始めてからは新鮮なことでいっぱいです」
ことり「そうだね、私もそう感じるよ」
海未「ことりも、そう感じますか」
ことり「うん、今日だって……ね♪」
海未「なにかいいことがあったのですか?」
ことり「えへへ、ひみつ♪」
終わり
スクールアイドルダイアリーを見るに、ことりちゃんは海未ちゃんのことが好きなのではないかと思って書いた
ほのうみ派だったけど、ことうみもいいよね!
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かわいい
乙!
よかったけど、どうせなら昨日の内に書いて欲しかったぜ
>>20
ごめんよ
今日風呂入りながら妄想した内容なんだ
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