【コンマ】崩壊した世界を旅する18【安価】 (1000)
コンマによる判定と安価による選択で、崩壊した世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。
最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ますが、一応できうる限りキリのいいところまではやるつもりです。
なお、スレ主は主にスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500985308
テンプレは下のwikiにまとめられております。
編集者の方に、心より御礼申し上げます。
http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424
ライラの成長判定の続きからです。
成長ポイントを決定します(ボーナス+2p)。
01~20 8ポイント
21~40 9ポイント
41~60 10ポイント
61~80 11ポイント
81~99 12ポイント
10ポイントの上昇です。持ち越し分合わせ11ポイントを振り分けてください。
好感度上昇 コンマ下一桁×2
ライラ(持ち越し1p)
HP 234+145(379)
筋力 5
知力 20+15(35)
器用さ 11+4(15)
賢さ 10+10(20)
耐久力 20+11(31)
魅力 10
好感度 138
職業:闇魔術師
※「結界の霧」を覚えました。
戦闘開始時に強制的に発動、全員へのダメージを1回だけ4分の1にします(不意討ち時は無効、ライラのターンになってから発動)
ジュリア
HP コンマ下÷2上昇(20以下再判定)
HP 332+125(457)
成長ポイントを決定します(ボーナス+2p)。
01~20 8ポイント
21~40 9ポイント
41~60 10ポイント
61~80 11ポイント
81~99 12ポイント
※ゾロ目のため+1ポイント
9ポイントの上昇です。持ち越し分合わせ10ポイントを振り分けてください。
好感度上昇 コンマ下一桁×2
ジュリア(持ち越し1p)
HP 305+125(430)
筋力 11+9(20)
知力 18+7(22)
器用さ 20+9(29)
賢さ 13+7(20)
耐久力 15+4(19)
魅力 11+7(18)
好感度 159
職業 王族
以上です。
しかし、wikiも大分情報が古くなりましたね……たまに自分でも更新していましたが、アイテムは大分変わったので手を入れたい所です。
少し小休止。
なお、好感度0は……多分ないんじゃないでしょうか。残りイベントもあと僅かですし。
そういえば越後を倒したことによるクリムゾンのイベントってこれから?
>>22
これからですね。つまりミドルのステータスはまだ変動します。
あと余談ですが、コーウィンが戦い始めた時点でドワーキンと生き残りのメイドはどこかに避難しています。(既に行ったことがある場所です)
少し進めます。
【第四十八階層 フィオナの間】
「とりあえず、適当に食事を出しておいたわ。……この一日、ろくに食べてないでしょう。
何か腹に入れないと、明日とかもたないわよ」
テーブルについた私たちに、フィオナが料理を出した。牛肉を焼いたものに、鳥の煮込み。パンでハムを挟んだものもある。
「料理は私が作ったんじゃないわよ」と言っていたが、とにもかくにもありがたい。
コーウィンをはじめ、残りの「一族」も食卓にいた。食事はさほど必要としないが、「あった方が会話が進むだろう」とはコーウィンの談だ。
「……それにしても、ベネディクトが死んだとは、な」
ジェラードが、小さく肉を切りながら言う。奴の死を伝えた時は、「本当か?」と何回も繰り返していた。
本来、ジュリアンに深手を負わせた上で、ジュリアをさらって終わりにするつもりだったのだろう。
逃げ切れなかったのは、相当な誤算だったはずだ。
「私も未だに信じられん。……だが、脅威は去っていない。サロメがまだいる。……そして、ダリオも」
「違いねえな。奴らは今日、勝負に出た。結局撃退されたわけだし、奴らの目玉の一つだったケインも逝った。
だが、大本命はまだ残ったままだ。ベネディクトも、ダリオさえいればいいと思っていたはずだ」
ランダムがちびりと透明な蒸留酒を飲んでいった。「花酒」という、非常に強い酒らしい。
「その通りだ。幸い、ダリオはアヴァロン邸には来なかった。調整が遅れているのだとすれば、まだ猶予はある。
だが、逆に言えばそれさえ済めば再び地上を襲うだろうということだ。そうなった時、勝ち目があるかどうか……。どうだ、シデ」
「私、ですか。……何とも言えないですね。ただ、テルモンにいた『破壊スル者』。
あれは魔法や打撃が効きましたが、そうでなかったらと思うとぞっとします。
恐らく、今の私たちでも勝てるかどうか」
「……そうだな。だから先手を打たねばならん。聖地ウィルコニア。そこに行って、ダリオの止め方を探らねば。
それと……魔素の封じ方。ベネディクトは『ない』と言い切っていたが、私は何か手があると思っている。
『審判の石』を発動し、情報を手に入れる。これが喫緊の課題だ」
コーウィンは私の目を見た。私は静かに頷く。
「問題は、ジュリアちゃんだね。大丈夫?ジュリアちゃん」
ライラがジュリアの方を見て言った。ジュリアは私の治癒術で体力は戻った。
だが、龍による火傷が治りきるにはまだ少し時間がかかる気がする。……どうなのだろうか。
※50以上で問題なし
※まだ回復しきってない(コンマ修正-40)
「ごめんなさい、まだ戻ってないんです。明後日なら、多分大丈夫だと思うけど……」
「そっか、明日動くのは難しいってことだね」
ライラが思案顔をした。それまでにダリオが来ないことを祈るしかない、ということか。
「ウィルコニアに行くなら、ナイアさんを連れていかなきゃいけないんですよね。一度、テルモンに行った方がいいかと。
今日の話もした方がいいでしょうし」
「それはそうだね。シデ、とりあえずそうしようよ」
「分かった。あとは、万一の時どうするかだな。ダリオがどこから出てくるか、読めないのが難しいところだが」
ジェラードが「それは僕らに任せてほしい」と手を上げた。彼の目の前に会った鶏肉の丸焼きは、いつの間にかなくなっている。
「アングヴィラがコーウィン、テルモンが僕。モリブスにはブランドが向かってくれ。
何かあったらすぐに『電話』を鳴らし、君たちが来れるようにしておく」
「ありがとうございます。……後は、私たち次第ですね」
「そうだね。……ところでコーウィン。さっき何かを言いかけてなかったか」
コーウィンはジェラードが来た時、「大切な話があります。ベネディクトの死と……」と言っていた。
ベネディクトの死の方が衝撃的だったのか、ジェラードは後半を聞いていなかったが。
「ええ。……ジェラード兄の最初の記憶は何ですか?ベネディクトは、この世界が本当の意味で滅びた時のことを知っていると言っていましたが」
01~40 わずかだね
41~70 それなりには
71~94 それを聞いてきたか
95~99 黙っていて、済まなかった
偶奇判定です。
奇数 その時、轟音が響きわたった。
偶数 ……全てを話そう
その時、轟音が響き渡った!……まさか!?
「皆で食事とは、随分暢気なものねえ。なぜ追尾されているのか、分からないお馬鹿さんで助かるわ。
……コーウィン。連れてきてあげたわよ。……あなたの息子」
煙の中から現れたのは、サロメ。そして……純銀の鎧に身を包んだ、仮面の男。
「ダリオかっ!!?」
ガタンとコーウィンは立ち上がった。それと同時に、ダリオと思われる男が無数の魔力の矢を、私たちに浴びせかける!!!
※80以下で追加イベント
※以下、しばらく重大局面につきコンマ取りにも考察を要求します
※首飾りを使いますか?
安価下5多数決、考察必要
※首飾りを消費
コーウィンはグレイスワンダーをかざす。すると私たちの頭上に、傘のような魔力の盾が出来上がった!
「……急げっ!……そんなに長くはもたないっ!!」
私は……
1 皆!ゲートを使ってどこでもいいから逃げろっ!!
2 一瞬の隙をついてダリオに殴り掛かった!!
安価下5多数決、考察必要
今日はここまで。首飾りを使ったのは正解でしたね。
少し進めます。
私はダリオの方を見る。攻撃に専念しているからか、僅かな隙がある!
距離は少し遠い。……だが、ベネディクトから得たこの力なら!!
「行くぞっ!!」
私は瞬時にダリオの懐に入る。そして拳を顔面に見舞った!
ダメージ
(コンマ下1~4一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
※無想流舞発動、バリアを貫通
※ダリオの特性「ダメージ半減」発動
※朦朧はクリティカルのみ発生
ダメージ 3587
※朦朧ストック 2回
※百烈拳を使いますか?
安価下5多数決、考察必要
(みんなコンマも考察ありなの忘れてる)
ダメージ 7174
ダリオ残りHP 60000-7174=52826
※朦朧ストック4回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
>>83
失礼しました。ただ、ダメージ判定はアイテム使用の可否が意味がないので、ここはそのままにします。
※朦朧ストック3回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
※クリティカル、9倍ダメージ
※朦朧ストック3回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
※クリティカル、9倍ダメージ
※朦朧ストック3回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
現時点のダメージ 7529
※朦朧ストック2回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
※クリティカル、9倍ダメージ
※朦朧ストック2回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
※朦朧ストック1回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
※クリティカル、9倍ダメージ
※朦朧ストック1回
ダメージ
(コンマ下一桁×8+筋力(32)×8+45)×0.75
ダメージ 15112
ダリオ残りHP 37714
※30以上でイベント発生
※イベント発生
私は上下に左右の拳を打ち続けた!十分な手応えを、手甲を通して感じる。
ダリオは一歩後方によろめいた。仮面の右半分が、パリンと砕ける。
「……父さんっ!!!」
ダナが悲痛な表情で叫ぶ。
……そこから見えたのは、幽鬼のような生気のない顔。僅かに見える髪はくすんだ白色で、肌は「破壊スル者」の中にいた男のように、ミイラのような黒ずんだものになっていた。
※40以上でイベント続行
※クリティカル
その時。
「うおおおおOOOOOO!?!?!?」
ダリオが頭を抱えて苦しみだした!?ダナの呼び掛けに反応したとでもいうのか?
「父さんっ!?ボクのこと、覚えてるの?」
ダナは目に涙を浮かべる。
「……!!やはり調整が不完全だったか!!
翼人が『一族』の力を手にしていたことといい、誤算だわっ!!ここは一度引くしかないようね!」
サロメは驚きと屈辱が入り雑じった表情で言う。何かを呟くと、彼女とダリオの姿が少しずつ薄れ始めた。
「させるかっ!!」
ミドルがクリムゾンを撃つ!!
※90以上で追加イベント
※ファンブルはありません。
※追加イベントなし
ミドルの放った弾丸は、彼らをすり抜けた。そのままダリオとサロメは虚空に消えていく。
「……取り逃がしたか」
「やむを得んな。だが、ダリオの損傷も少なくはない。
サロメが言っていた『調整』にどれだけかかるかは分からんが、すぐに襲ってくることはないだろう」
コーウィンがふうと溜め息をついた。
「しかし、何故ここが……ペネトレーターは壊したはず」
……
50-賢さ(27)÷2=36以上で成功
※62…成功
ここで中断。重大局面を抜けたので、以下通常運用です。
質問、選択肢はどっちが正解だったのさ
少し進めます。
>>121
逃げた場合、コーウィンが中~高確率で死亡→悪墜ちになる予定でした。
そして45階層で対峙する……と。血の呪いでダリオ一行にダメージがあるため、ダリオ急襲のリスクは減っていました。
今回選ばれた戦う選択肢は、実はハイリスクハイリターンです。
仮面割れはダリオHPが4万切らないと発動しないので、普通にやると「シデ攻撃効かない→ダリオの攻撃にカウンターするけど削りきれない→サロメの全体攻撃をどうしのぐか」の流れになっていました。
今回の展開は最善にかなり近いかと思います。ミドルがクリムゾンをヒットさせていれば完璧でしたが。
私はサロメ側の物品がないかを考えた。……ある。
「越後の持っていた銃だ。あれにも、こちらを監視する何かがあったのかもしれない」
「……それがあったかっ」
ミドルはギリっと歯を食いしばった。ジュリアンが別室にあったそれを持ってくる。
「これだな、このスコープ。これを通して、こちらの居場所を感知していたわけか」
ジュリアンは円筒状のそれを叩き壊した。
「迂闊に持ってくるものではなかったか。しかし、さすがに大丈夫だろう」
銃はミドルのクリムゾンに反応して怪しく光っている。ミドルがジュリアンに訊いた。
「残ったこれは、どうするんですか?」
「君のクリムゾンに統合するよ。元々、古の武器――越後が持っていた『元祖クリムゾン』の設計図を基にして作ったのが、君の持つクリムゾンだ。
明日朝には返そう。少し預けてくれないか」
ミドルは頷く。ふと周りを見ると、フィオナの間もかなり荒らされていた。
「……場所を変えないといけないね。どうする?」
※移動先を示してください。当面襲撃はありませんので、お気軽に。
安価下5多数決、考察不要
「あなたの階層はどうですか?恐らくは安全なはず」
私はジェラードに訊いてみた。
01~40 構わないが……君らが休む場所はないぞ
41~89 歓迎しよう
90~99 奇妙な場所だが、いいかな?
※ファンブルはありません。
「分かった、歓迎しよう」
ジェラードは快諾した。
###########
【第四十八階層・ジェラードの間】
着いた先は緑の木々に澄みきった湖がある場所だった。その畔には、さほど大きくはない家がある。
「ここに誰かを連れてくるのは……何年ぶりだろうか。一度か、二度か」
「『一族』でも足は踏み入れてないのですか?」
そこにいた全員が首を振った。
「ジェラード兄が何をしていたか知ってる奴は、ほとんどいなかったからな。ブレイズならあるいはだが」
ランダムが言うと、ジェラードは苦笑した。
「彼の奥方とは『穴』で会ったこともあるがね。大体は僕が彼の所に行っていたよ。
ここに最後に来た客は……」
※60以上でイベント発生、ファンブルなし
※クリティカル
ここで中断。ちょっとした事実が明らかになります。(ストーリーに影響がどこまであるかは謎です)
再開します。
「ここに最後に来た客は、翼人だったな。もう200年ほども前のことだ」
懐かしそうにジェラードが言う。翼人?少し意外な感じがする。
「どういう関係だったのですか」
「……恋人だよ。当時の僕は、姿を変えて世界を旅していた。人間の可能性を探るためだ。
帝国と魔候国、そして教団の三竦みの争いが続くなか、人間の良い面も悪い面も見てきた。
救いようがない虐殺行為も、呆れるほどの圧政もあった。その度にコーウィンやブランドが尻拭いしていたわけだが……それはここでは置いておこう。
人間に絶望しかかっていた時に出会ったのが、彼女だった」
皆が意外そうにジェラードを見る。恋愛には無縁の、どこか超然とした人物だと思っていた。
「どういう女性だったのですか」
「教団の巫女候補だった、らしいよ。コーウィンの妻にその点は似ているな。彼女の場合、教義に嫌気がさして出奔したらしいが。
街道で行き倒れになりそうだったのを拾ったのが切欠だった。細身なのによく食べる女だったな。
名は……何と言ったか。クローディア、だったか。クローディア・シャルディ」
私は聞き間違えかと思った。その名は……
「……クローディア?クローディア・スナイダではなく、ですか??」
「何だと?何故そう言う」
「スナイダ家は、クローディア・シャルディの処女受胎から始まったと言われています。
息子が教団の中枢に入り、姓を改めたと伝えられているのですが……彼女の旧姓が『シャルディ』なのです。まさか、あなたは……」
ジェラードが大笑いし出した。目には微かに涙も浮かんでいる。
「はははは!!そうか、あいつ……僕との子ができていたのか!……そうか、悪いことをしてしまったな……。
『あなたとは同じ時間を生きられない』と言っていたが、子がいたと知れば、違っていたものを」
私は呆然とした。まさか、ジェラードが私の祖先に当たるとは。
「なるほどな、妙にシデが俺ら『一族』に縁があるわけだよ。『一族の血が混じったものは惹かれ合う』。そういう性質がある、らしい。
お前がコーウィン兄の娘と恋仲になったのも、あながち偶然ではなかったってことだ」
ランダムの言葉に、私とダナは顔を見合わせた。……そういう縁があったとは。
「まあ何にせよ、だ。クローディアの子孫がここに来たのも何かの縁だろう。食事もまだろくに食べていないだろうから、ゆっくりしていくといいよ」
########
私たちはジェラードに、彼自ら作った食事を振る舞われた。野菜中心ではあったが、素晴らしいものだった。フィオナが少しシュンとしていたが、相手が悪かったというべきだろう。
「穴」の中にある町にあった「冷蔵庫」を開発したのも彼らしい。「せめて食事ぐらいは良いものを」と拘っているそうだ。
「さて、さっきは話を途中で折られてしまったね。昔のことを、どこまで知っているか、か」
ジェラードが「テリーヌ」と呼ぶ野菜のゼリー寄せを一口食べて言った。
01~15 わずかだね
16~40 それなりには
41~80 それを聞いてきたか
81~99 黙っていて、済まなかった
「正直、それを聞いて来たか、という思いだね。ベネディクトほどじゃないが、僕にも記憶はある。僕にあるのは、世界が壊れた日の直前ぐらいからの記憶だけどね。
……ベネディクトは死に際に、少し両親の話をしたそうだね。僕には狂ってからの父と母のことしか覚えてないが、聞きたいことがあるなら言える範囲で話そう」
何を訊こうか。
1 世界が滅びた理由について
2 オルド王について
3 王妃ヘルラについて
4 かつてのベネディクトについて
5 「一族」と「管理者」について
6 自由安価
コンマ下5多数決、考察必要
※2問まで訊けます。
「ベネディクトは、かつてどういう男だったのですか」
ジェラードはフォークとナイフを置いた。
「……良い兄だったよ。狂うまでは。まだ小さかった僕と、よく遊んでくれていたのを思い出す。コーウィンは、まだ赤ん坊だったから覚えていないだろうね」
「……初耳です」
コーウィンの言葉に、ジェラードは軽く頷いた。
「そもそも『一族』になる際、皆大なり小なり記憶操作はされているからね。僕も思い出したのは、比較的最近だ。
ベネディクトだけだろう、全て記憶があったのは。
……奴はオルド王が『優しかった』と言ったそうだね。そんな記憶は、僕にはない。だが、もし奴がそう言ったなら、そうだったんだろう。
王が失踪して、ベネディクトが僕らを皆殺しにしようとした理由を、当時の僕らは『王に成り代わろう』としていた。だが、今なら分かる。あの時も、死ぬ間際も、ベネディクトは『全てなかったことにして、太古の昔に戻したかった』んだろうな。
……クローディアの記憶がなかったら、僕も同調していたかもしれない」
寂しそうに、ジェラードは言った。ベネディクトの「優しかった兄」の記憶が、ジェラードを感傷的にさせているのだろう。
「となると、ベネディクトの気持ちをサロメが利用した。その可能性が高そうですが」
※80以上でイベント続行
寝落ちしてました…少し進めます。
※イベント続行
「……どうだろうな。ここからは僕のかすかな記憶を頼りにした推論だ。信じるも信じないも自由だ。それでもいいね」
「……異存はない」
ブランドが静かに言う。皆の視線がジェラードに集まった。
「そもそも、妙に思わなかったか?父王オルドは1000年前の失踪までいて、僕らの母たるヘルラ王妃は、いつからか姿を消していた。
……彼女も研究と共に狂っていったとされている。が、皆記憶はあまりないはずだ。オルド王が、そう操作したからね。
……だが、僕は知っている。彼女は自ら命を断っている」
「何ですって??」
フィオナが大声をあげた。ジュリアンが「姉さん、静かに」と制している。
「本当だ。それも、かなり早いうちに死んでいる。何故か。
オルド王の暴走に、正気の母と狂気の母の精神が引き裂かれたからだ。そして……ここからは僕の推測だが……何らかの方法で魂だけはこの世界に残った。正気と狂気、二つに分かれてね」
私たちは、驚きのあまり声が出せなかった。……つまり。
「クレアやナイアが正気、サロメが狂気の転生体と??」
「恐らくはね。そして、受肉した彼女たちは、多分オルド王によってウィルコニアの『管理者』の役割を与えられたのだ。
ヘルラ王妃の記憶がどこまであるかは知らない。多分、転生のし過ぎでほぼ消え去ってはいるのだろう。
だが、ベネディクトは何かの切欠に、サロメが母の転生体と知った。『一族の血を引くものは惹かれ合う』、よく言ったものだ」
ジェラードがふっと笑った。……そういうことか。
「しかし、ならば何故そのことをもっと早く教えてくれなかったのです?」
「コーウィン、言っただろう。記憶が明確に戻ってきたのは本当にごく最近だ。サロメの正体についても確信はない。
だが、そうであるとするならその力も説明はつく。魔力は肉体的資質だけでなく、その魂の力にも大きく左右されるからね。
それに、サロメの人格は元の本人のものだろう。……恐らくは、彼女は彼女で何かしらの動機があると考えている」
「とすれば、サロメも『一族』同様の力があると?」
私の言葉にジェラードは首を振った。
「多分、違うな。見る限り、彼女は人間だ。ベネディクトが改造を施している可能性は極めて高いが。神器も多分効かないだろう」
ジェラードは再びフォークを手に取り、食事を再開した。食卓に静寂が流れる。
……
1 世界が滅びた理由について
2 オルド王について
3 「管理者」の役割とウィルコニアについて
4 自由安価
コンマ下5多数決、考察必要
4
腹違いとされるフローラデアドラドワーキンはどういう存在なのか
記憶操作だったとしても何故腹違いということにしたのか謎だから。失敗作か何かなのか?
※>>165さんの意見をベースにします
「そういえば、フローラはどういう存在なのでしょうか?オルドとヘルラの実子は、コーウィンとケインまでと言ってましたね。
ならブランドたちから下は、どういうことなのでしょう?」
「そうだ。僕たちには一切の記憶がない。……ただ兄弟であるとまでしかこれまで思っていなかったが、そんな話は初めて聞いたぞ?
ジェラード兄さん、どういうことなんだ」
ジェラードはコーウィンをちらりと見た。彼は「兄さんに任せます」と答える。
「まず、フローラたちについてだ。これは、『一族』ならば皆知っていることだが、シデたちにも一応話そう。
彼女たちは、オルドとヘルラのクローン、複製だ。ドワーキンはオルド、フローラとデアドラがヘルラに当たる。
コーウィンは『腹違い』と言っていたが、それは正確じゃない。人工子宮で産み出された『半分だけ血が繋がっている存在』だから、そう言ったのだろうけどね。
なぜ彼女たちを作り出したかは、正確には知らない。大方、僕たち以外にも手足となる存在が欲しかったのだろう」
ジェラードは少し腰を浮かして座り直す。
「……ただ、宿った人格と魂は両親とは大分違ったものだったようだ。あるいは、『一族』となる適合措置が上手く行かなかったのか。とにかく、オルドとヘルラは早々に見切りを付けた。
そこで、人工受精による新たな兄弟作りに着手した。それが、ブランドから下の『一族』というわけだ」
ブランドは黙って目を閉じ、フィオナは顔面蒼白になっている。ジュリアンは「何ということだ」と呻き、ランダムも「……洒落にならねえな」と「ウォトカ」の瓶をあおった。
ブランドが目を開き、ジェラードに訊く。
「つまり『穴』の管理者たるオルドは、世界支配のために手足をできるだけ欲しがった、と?
とすれば、ウィルコニアとは、そこの『管理者』に据えられたサロメは何になるのだ」
……
※75以上でイベント続行
※クリティカル
「ウィルコニアだが……僕も行ったことがないので推論にしかならない。だが、推測するに太古の時代から残った遺物『マザーコンピューター』かと思う。
今でもそれは動いている。ただ、それを操作できるのは、ウィルコニアの『管理者』たるサロメだけだ。ナイアもあるいはできるかもしれないが、未知数だ。
オルドは情報の源泉である『マザーコンピューター』の管理権限を自分の妻であった存在に委ねたのだろうな。
狂気に陥った方の転生体の人格は、かつてのヘルラにかなり近い。オルドとしては信頼がおけるということなのだろう」
「……しかし、ウィルコニアに『管理者』がいたという話はごく最近になって分かったことでは?それまでウィルコニアは……」
ジェラードは私の言葉に頷く。
「オルドが失踪したことと関わりがあるかは知らないが、1000年前から100年前までウィルコニアに立ち入った者はいないはずだ。
地上にいる転生体をオルドは捕まえウィルコニアに移していたと推測するが、当のオルドがいなくなったからな。
だからだろう、サロメが自分をウィルコニアに連れていくよう『一族』を探していたのは。……そこにたまたま出会ったのが、ベネディクトだったのが最悪だったわけだが」
「……彼女を本当の意味で殺す手段はあるのでしょうか?ベネディクトは一度殺したと言っていましたが、結局再会している」
※97以上で知っている
※知っている
「……あるにはある。ベネディクトの持っていた、あの大斧、『死の復讐者』だ」
「それかっ」
コーウィンがバンと机を叩いた。ジェラードが頷く。
「そうだ。あれは、全ての者に平等な死をもたらす神器。そもそも何故作られたのか、何で作られているのかは僕にも分からない。
だが、オルドが1000年前に僕らを襲った時、僕らは普通に傷付いた。普通なら即座に再生するはずなのに、だ。
そしてジュリアンも、今日殺されかけた。あれは、肉体だけでなく魂ごと壊す働きがあると推測している」
「しかし、あれは今どこに?」
01~40 アヴァロン邸
41~90 次元牢
91~99 ブランドが持っている
夜まで中断。
「次元牢にあるはずだ。ベネディクトをアヴァロン邸に移す際、万一のことがあってはと倉庫に移した。
サロメがあそこに来てなければ、まだあるはずだが」
「分かった、すぐに向かう」
ジュリアンが立ち上がり、ゆっくりと姿を消していった。
……
※35以上で持ち帰る
※持ち帰る
しばらくすると、ジュリアンが戻ってきた。……大斧を抱えているが、酷く重そうだ。
「何とか……見付かったが。これは誰が使えるんだ??重くて到底使えそうもないぞ、ベネディクトは片手で振っていたが」
ジュリアンはゼエゼエと肩で息をしている。治療から間もないのもあるだろうが、相当キツいようだ。
「ダナちゃん、斧って使える?あたしはもちろんムリ」
……
※95以上で使える(ペナルティ付き)、99か00なら普通に使える、ファンブルなし
少し中断。
死の復讐者とヴォーパル二刀流って、ダナさんは勇者ではなく狂戦士なんじゃないでしょうか。
「んー、ちょっといいかな」
ダナは大斧を右手で持ち上げた。小さく素振りすると、うんうんと頷く。
「凄く重いけど、使えなくはないね。籠手のお陰かなあ。
でも、どうやって持ち歩くんだろこれ。さすがに重たいよ」
コーウィンやジェラードをはじめとしたその場の皆が唖然とした。……あんな鉄の塊を片手で??膂力は私以上にあるかもしれないが、それにしても驚きだ。
「あ、いや……まさか使えるとは思いもしなかった。しかし、君は二刀使いだろう?斧でもできるのか」
「多分できますよ。後は、持ち運びの方法だけど」
※70以上ですぐに用意できる、ファンブルなし
※すぐには無理
「できなくはないわよ」
ダナの言葉に反応したのはフィオナだ。「そうなんですか!?」と喜色満面のダナに、彼女は首を振る。
「といってもすぐには無理。空間から武器を取り出すってのを、誰かがやってるのを見たことがない?
あれはゲートを開く技術を応用してるのよ。別の場所に置いた武器を、ゲートを通して持ってきてるわけ。『一族』やその近親ならでは、ってとこね。
多分、あなたにもできるとは思うわ。ただ、血が薄いからどうかしら。それよりは、あたしがそれを可能にするアイテムを作ってあげた方が早い。2、3日かかるけど、どうかしら」
※95以上で追加イベント、ファンブルなし
※イベントなし
「本当ですか?お願いします!!」
勢いよく頭を下げるダナにフィオナが苦笑する。
「まあそのぐらいはしないとねえ。あと、その斧。ダリオに対しても、多分効くわ。彼と戦うなら、それを使うことを強く勧めるわ」
ダナが黙った。好き好んで父とは戦いたくないのだろう。だが、しばらくした後、真剣な表情で頷いた。
「分かりました」
※神器「死の復讐者」
HP+80、腕力、耐久力+6、ダメージ修正180、ダメージ軽減20
バリア無効、血の呪い無効
クリティカル倍率4倍、常時2倍ダメージ
※2、3日後から装備できます。それまでは村正装備のままです。
※なお、クリティカル倍率4倍=通常のダメージ2倍と合わせ8倍ダメージになります。
シデとダナの子供はいよいよ神かな?
ダリオへの最低ダメージ保証が4800だね。弱点見抜ければ9600
クリティカルで19200(38400)
あくまで最低値の話
2100以降の更新です。
>>204
変愚の話ならお亡くなりになりました。
今はナーミの息子でやってます。
>>205
死の復讐者はバリア無効ですが、それでもダメージ半減はデフォですから最低ダメージは440かと。ギガブレイクで2200のはずです。
クリティカル縮地で17600なのでやはりぶっ飛んでるのですが、リジェネ分を考慮すると弱点看破でさらに倍打がないと厳しい気はします。
まあ、シデが一人で2万以上削ってましたが……
なんどもすいません、死の復讐者側のダメージ修正250っすね。
それなので多分5100?クリティカルで25500、弱点ありで10200(51000)
よって弱点ありでクリティカルささったら追撃込みで6万は確定で消し飛ぶかと
>>209
ああ、その他の装備分を無視していました。あとクリティカル倍率+1ですね
縮地ギガブレイクで5400、クリティカルと弱点看破で54000ですか。
……死の復讐者の下方修正が必要かもしれません。(少なくともダメージ修正は)
再開します。
また、死の復讐者のステータスを以下に変更します。
※神器「死の復讐者」
HP+80、腕力、耐久力+6、ダメージ修正140、ダメージ軽減20
バリア無効、血の呪い無効
クリティカル倍率3倍、常時2倍ダメージ
多分これでも過剰ですが。本来出るはずがない武器ですから、これ以上には下げません。(97以上かつ99、00でないと通常運用できない)
しばらく食事をした後、私たちはその場で散会した。身体が相当に疲れている。明日は動くとしても相当遅くなりそうだ。
※80以上で追加イベント
※追加イベントなし
###########
柔らかいベッドの上で、私は目覚めた。日の光はないはずだが、窓からは暖かな光が感じられる。
ミドルはまだ眠っていた。隣の部屋からも動く気配がない所をみると、どうやら私が先に起きたらしい。
昨晩、ジェラードは「ここはしばらく好きに使うといい」と言って消えた。テルモンの守護に、一応当たるのだという。「ダリオでなくても、別の魔物が来る確率は少なくないからね」とは彼の弁だ。
コーウィンはアングヴィラ、ブランドはモリブスへと従前の予定通り飛んだようだ。ダリオがどれぐらいで戻ってくるかは不明だが、今日ということはまず無さそうだった。
時計を見ると、12の刻前になっていた。随分と熟睡していたらしい。そう言えば、昨日寝たのは深夜の2の刻だったか。
腹が空いた私は、皆の分の食事を作り始めた。料理は得意ではないが、望む食材を「冷蔵庫」から得られるお蔭で滞りなく昼食作りは進んでいく。
「……ふぁあ。おはようございます……あっ、シデさん、ご飯の準備ですか。手伝いますよ」
ミドルが眠い目を擦りながらやって来た。やがてトントンとノックの音が聞こえる。
「あ、シデおはよう。随分寝ちゃったねえ」
ダナが寝間着のまま入ってきた。はだけたうなじの辺りが、妙に色っぽい。
「おはよう、というにはもう大分経ったな。ジュリアの様子は?」
01~50 まだ辛そうだね(コンマ修正-20)
51~75 一応動けることは動けるみたい(-10)
76~89 大丈夫っぽいよ(-5)
90~99 問題なし、だね(0)
「まだ辛そうだね。明日まではかかるみたい」
「そうか、それなら無理はさせられないな」
私は食事の一つをオートミールに代えた。
45-賢さ(26)=19以上で成功
※92…クリティカル
私はシトロリンゴの存在に気付いた。そう言えば、まだ一個残っていたか。
ザックを見ると、熟したリンゴがそこにあった。日持ちするとはいえ、もう少しで腐らせるところだった。
「ミドル、これを刻んでオートミールに入れてくれ。少し熱してあるから、火傷しないように」
「あっ、そう言えばありましたね……分かりました。これなら明日には『穴』に行けそうですね」
ミドルが果物ナイフでリンゴを刻み始めた。トントンと、小気味の良い音が部屋に響く。
やがて「おあよー」と間延びした声でライラが、「……おはようございます」と沈んだ声でジュリアがやって来た。
「皆揃ったな。ジュリア、オートミールはミドルの手製だ。シトロリンゴも入れてあるぞ」
顔色が優れないジュリアの顔が、一気に明るくなった。
「本当?ミドル、ありがとう!やっぱり優しいね」
ミドルは苦笑する。ダナが小声で「もっと気が利いたこと言えば良いのに」と突っ込んでいた。
※明日のジュリア復帰が確定しました(夜から行動ペナルティがなくなります)
#########
「さて、今日だが……ジュリアはまだ本調子にない。ゲートはまだ開けない、そうだな」
ジュリアは頷いた。
「あれ、結構体力使うんです。夜になれば大分体力も回復していると思うんですけど。ここから地上は、どうなんでしょうか」
「一度試してみたが、ここから地上へはすぐ行けるが、戻るのは『タブレット』ではできないらしい。まあ、コーウィンなりジェラードなりに頼めばいいだけだが。
『穴』の探索は、問題なくできるようだ。少し思案どころだな」
「ナイアさんに昨日の話は伝えておくべきですよね。後、ジュリアンさんからクリムゾンを受け取らなきゃ。でもこれは、ジュリアの力がないとできないから、夜ですね」
ダナが少ししゅんとしている。「一族」の血を引いているのに、「ゲート」を開けないことに申し訳なさを感じているらしい。
もっとも、私にもごく薄くではあるがその血があるのだが。……試してみるか?
※97以上で成功
※95…失敗だが……
私は見よう見まねでジュリアがゲートを開いたのを思い出した。確か、右手に念を込め……
「ん?」
うっすらと空間が歪んだ気がする。もう一度試してみるか。
※60以上で成功
※97…クリティカル
もう一度試すと、今度は明確に空間が歪んだ。私にも、「プレーンウォーク」ができるらしい。
「えっ、これ何?シデがやったの?だってシデって……あ、ジェラードさんの子孫、なんだっけ」
「ああ。……できるわけがないと思ったのだがな。自分でも、驚いている」
ダナが肩を落とした。
「あー、何かへこむなあ。魔力の才能、ないのかな」
「そんなことないと思いますよ?あと、シデさんはベネディクトとケインの力を吸収したわけですし……多分、それなんじゃないですかね」
ミドルがダナを励ます。そう言えば、その影響はあるのかもしれない。
「で、シデさんはどこに行こうとしたの?」
ライラが訊く。……
1 アングヴィラだ
2 テルモンだ
3 モリブスだ
4 次元牢だ
5 第四十階層下り階段前だ
6 自由安価
※安価下5多数決、考察必要
「次元牢だ。クリムゾンは取りに行かないとな。後、装備の調整もできたらしておきたい」
「それはそうだね。じゃあ行こうか」
ダナの言葉を機に、私たちは歪みの中に入っていった。
#########
【第四十八階層・次元牢】
私たちは次元牢に着いた。牢の「モニター」がある広間には誰もいない。
「多分、工房なんじゃないですかね。ほら、あそこ」
扉の一つから明かりが漏れている。私たちはそこを覗いた。
01~50 ジュリアンがクリムゾンを弄っている
51~75 フィオナが何かを作っている。ジュリアンはクリムゾンに何か細工を入れているようだ。
75~94 ジュリアンとフィオナが何か作業をしている。ブレイズも来ていた。身体はまだ包帯で巻かれている。
95~99 ?????
そこには、作業机で何か作業をしているフィオナがいた。向こうの方では、ジュリアンがクリムゾンに何か細工を入れている。
「あら、来たわね。もうお姫様の具合はいいのかしら?……ってそうでもないようね」
フィオナがジュリアを見て、怪訝そうに言う。
「おいおい、ジュリアに無理をさせてここに来たのか?感心しないな」
「お父様、違うんです。私たちをここに連れてきたのは、シデさんです」
苛立ちを隠さないジュリアンをジュリアが宥めた。ジュリアンは「君がか?」と私を睨む。
「できるわけがない、と思っていたんですが。私にも『プレーンウォーク』はできるようですね。驚きました」
私はそう言うと、少し実演してみせた。フィオナが「あらあら」と口に手を当てる。
「……本当だな。君には驚かされてばかりだ。ジェラード兄さんの子孫と知って、少し得心したが……。人間の可能性は、僕らの想像を絶するものがあるね。
……ここに来たのは、クリムゾンのことだろう?今仕上がったばかりだ。君に返そう」
ミドルはクリムゾンを受け取った。「軽い!」とミドルが叫ぶ。
ジュリアンは満足げに頷いた。
「そうだろう。これを機に軽量化を施した。連射機能は大幅に向上している。後、チャージまでの時間も短縮できているはずだ」
※90以上で追加機能、ファンブルなし
※追加機能なし
「ありがとうございます!」
「いや、将来義理の息子になるかもしれないからね。死んでもらっては、ジュリアが悲しむ、当然のことをしているだけだよ」
勢いよく礼を言うミドルに、ジュリアンがにやっと笑った。ジュリアの顔が赤くなっている。
ライラを見ると、少し不満そうに頬を膨らませている。それに気付いたのか、ジュリアンが言った。
「ああ、君も義理の娘になるのかも、だったね。後で『エリリル』を調整してあげよう、渡してくれないかな」
ライラは嬉しそうに「うわっ、本当ですか?」と飛び跳ねた。ジュリアは「お父様ったら……」と言って、掌で顔を隠した。
「……ライラちゃんたちの夜の関係が、何となく分かっちゃったね」
「……それを言うのはやめておこう」
私はもう一つの可能性も思い付いたが、それはダナに言わないでおいた。
※神器「真・クリムゾン」
HP+90、知力、器用さ、耐久力+5、ダメージ修正90、コンマ修正30
命中とダメージ修正には知力を利用、通常時クリティカルが95以上、戦闘時は80以上で発動
常時ダメージ2倍、不意討ち時ダメージ2倍、クリティカル倍率3倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、命中判定2回
クリティカル時に連射攻撃(30以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる
※クリムゾンを微修正。
※神器「真・クリムゾン」
HP+90、知力、器用さ、耐久力+5、ダメージ修正90、ダメージ軽減20、コンマ修正30
命中とダメージ修正には知力を利用、通常時クリティカルが95以上、戦闘時は80以上で発動
常時ダメージ2倍、不意討ち時ダメージ2倍、クリティカル倍率3倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、命中判定2回
クリティカル時に連射攻撃(30以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる
ミドル(持ち越し1p)
HP 230+120(350)
筋力 9+3(12)
知力 20+9(29)
器用さ16+8(24)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+8(28)
魅力 6+4(10)
好感度 165
職業 村人
ダメージ修整 100
ダメージ軽減 80
コンマ修正 40
今日はここまで。
なお、調整はエリリル以外に最低2つ(基本2つ、低確率で3つ)できます。ただ「ジュリアン製の神器」以外の調整依頼は中確率で失敗します。
また、「神器でない通常装備の強化」も可能です。特定装備は神器化できます。
明日は装備強化から始めます。安価下7まで、強化したい装備を二つ挙げてください。考察必要です。
(もう鉄塊くん出番なさそう)
>>251
ないことはないですが、利用できるかは極めて厳しいです。鍵を握るベネディクトがまさかの早期退場になったためです。
あと、現状だと多分なくてもなんとかできます。
ヴィルヤがジュリアン製ならヴィルヤで違うなら獅子殺しであと一つはジュリアンの軽鎧 考察はジュリアの底上げと軽鎧はジュリアンが作ったものだし神器になりやすいと思うからそれにミドルには神器の防具がないし
工匠ジュリアンの軽鎧 エリリル
柔らかいミドルの強化。エリリルは死の復讐者とかヴォーパルブレードとかと迷ったけど確実に強化されるエリリルで
>>254
エリリルは確定してますので、もう一つお願いします。
>>253
獅子殺しもヴィルヤもジュリアン製です。ただし、ヴィルヤについては既に少し手が加わってます(発動奥義)。
0000まで7票ないならば、重複投票防ぐため再投票します。御容赦下さい。
再投票します。安価下7多数決、考察必要です。
ジュリアン鎧 5票
獅子殺し 3票
ネンヤ 3票
ヴォーパル 2票
死の復讐者 1票
獅子殺しとネンヤで決戦投票ですね。
安価下5多数決、考察必要
ではネンヤに決定します。一応ですが、ネンヤの調整は確実ではないと言っておきます。
(他の武具よりは可能性が高いですが)
もうダリオ以外にはろくに戦力いないっぽいけど41階層から先はどうなるんだ?メイン火力2人がバリア克服したしほとんど蹴散らせる気はするけども。ダリオですら1ターンで3分の1飛ばせた事だし・・・
>>282
一応、Ωがまだいます。後、白いアレぐらいですかね、ヤバイのは。
そういやバリア突破ってjにもささるの?クリティカルしかきかないとかいってたけど
>>284
もちろん刺さりません。jは別格なのです。倒せば例の剣か鎧か兜が手に入ります。
シデがvsダリオ戦の引きを2回ぐらいすれば勝てるかもしれません。あるいは00偶数クリティカルか。
そもそも倒すと手に入るらしい神器以上の「何か」って手に入れるとやばいルート突入しちゃうんしょ?…倒したら倒したで辛そうだけど…
一族ならみんな知ってるだろうってブレイズはフローラが母のクローンと知ってる上であんなことやこんなことしたのか、レベルたけーなおい
>>287
それは別ですね。多分出ないと思います。
なお、死の復讐者が出たとき以上の引きが依然必要です。
>>288
そうです。大分丸くなってきた一族の皆さんですが、やはり人間では理解しがたい面も多いのです。
フローラがデアドラからドン引きされていたのはこのせいもあります。ブレイズは……休養中ですが、多分潜在的マザコンなのでしょう。
マリーンが寿命的にも特殊な一族ハーフというのは、この濃すぎる遺伝関係のためですね。
少し進めます。
「その他に調整して欲しいものはあるか?多分、あと二つぐらいだが」
「ミドルの鎧と、私の指輪を見ていただけますか?確か、私のはジュリアの『ヴィルヤ』と対になっていると聞いていますが」
ジュリアンは少し思案顔をした。
「その通りだが、調整が上手く行くかは分からんな。元々、ネンヤを手本に作ったのがヴィルヤだ。
多分要領はヴィルヤと同じだが、ネンヤは僕の作ったものではないからね。確実とは言えないことは、理解してくれ」
「分かりました。ミドルの方は大丈夫ですか?」
「ああ、こちらは大丈夫だ。まさに手を加えたいと思っていた物だったからね。多分、良いものになってくれるだろう」
ミドルが「ありがとうございます!」と一礼した。ジュリアンは「夜頃までかかるから、好きにすると良い」という。
フィオナを見ると、何やら小さな機械を作っている。
「……これは?」
「ああ、勇者様の斧を使えるようするためのものね。『簡易ゲート』の応用品、ってとこかしら。
使用回数を無制限にするのと、ゲートの大きさを小さくするのが面倒なのよ」
フィオナは作業に戻る。私は「タブレット」が未完成だったのを思い出した。
「……そういえば、『タブレット』。完成させることは、できるのでしょうか?」
……
01~30 かなり時間がかかるわよ。それなら、帰還のルーンを使うのと変わらないわ
31~50 少し預からせてもらうわ。多分、これができるのと同時ね
51~99 分かったわ、夜には渡せる
「分かったわ、夜には渡せる。ただ、どこまでできるかは分からないわよ?そこは理解して」
私は頷いた。ウィルコニアまで一気に行けるならば、それに越したことはない。
#########
「しかし、好きにしていいとは言われたけど……何もないよね、ここ」
ダナが辺りを見渡す。確かに、「牢」とあるだけに殺風景な場所だ。
しかも二人は作業に集中していて会話もできそうもない。……さて。
1 一旦ジェラードの間に帰る
2 ジュリア除く4人で「穴」に潜る
3 テルモンに行く
4 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
2はエルリルと鎧調整中なのにライラとミドル穴に連れてくんか?
>>301
おおっと、そうでした。2はなしですね。
代わりに「次元牢を探索」にします。
再開は夜になります。
少し進めます。酔ってなければ2200ぐらいから本格更新。
「一度テルモンに行こう。ナイアに現状を話しておく必要がある」
「そうだね、ウィルコニアについてきてもらう必要があるし。……どれだけ記憶が戻るか、だね」
ダナの言葉に同意し、私はゲートを開いた。
##########
私たちはテルモンに着いた。軽く雪が降っている。
……
01~10 街は壊滅状態だ
11~40 復旧はほとんど進んでいない
41~70 少ないが復旧に動く人々の姿が見える
71~94 わずか1日だが、既に街は復旧に向け動いていた。
95~99 ???????
城壁はあちこちが原型を留めないほど崩れている。だが、少ないながら復旧に動く人々の姿も見えた。
「……酷いね。これは元に戻るには、大分かかるかも」
ダナが顔をしかめた。ナイアやヴォラスの姿は見えない。相当の重傷だったはずだから、治療を受けているのだろう。統領府だろうか?
そこに向かって歩くと、あちこちで傷付いた人々の呻きと、肉親を亡くした人々の叫びが聞こえた。……これは惨い。
「ヴォラスはどこだ!!?」
「テルモンを人間の手に!!」
統領府の前には、生き残った人々が50人ほど集まり、押し掛けていた。中には武器を手に持つ人もいる。門番が抵抗しようとしているが、このままでは突破も時間の問題だろう。
1 別の入口を探す
2 正面から入れてもらう
安価下3多数決、考察必要
統領府の中入ったことあるしプレーンウォークで飛べばよくないか
>>315
それがありましたね、確かに。
選択肢3に追加します。
ただ、中に入ればいいというものでもないので、その点留意してください。
「……急いで中に入ろう。暴動が起きかかっている。
できるだけ、血は見たくない」
私はゲートを開いた。……確かに、想像以上に体力を使う。今日これを使えるのは、あと一度か、二度か。
歪みに飛び込み、統領府の執務室に飛ぶ。……誰もいない。
「怪我してるんだったら、寝室かどこかじゃない?ナイアたちもいるから、もう少し広い所かもだけど」
私たちは執務室隣の寝室に向かう。
……
01~25 その時、下から人々の声があがった。
26~50 寝室にはいない。
51~75 ヴォラスが寝ている(容態は再判定)。ルカンとナサットが看病していた。
76~94 ヴォラスをナイアが看病している。ルカンとナサットが、窓から外の様子を見ていた。
95~99 ??????
寝室に入ると、ヴォラスをナイアが看病していた。ヴォラスは身体を起こせる程度には回復しているようだ。
窓の方を見ると、ルカンとナサットが窓から外の様子を見ている。
「……!?シデっ??いつの間に!!?外は全て封鎖しているはず……」
ヴォラスを含めた全員が驚愕する。
「どうやってここに来たかは後です。どういうことですか」
ルカンが苦り切った顔で言う。
「襲撃で甚大な被害を受けたのを機に、テルモンの民衆が反乱を起こしたのだ。
元よりヴォラス様に不満のあった者、肉親を殺された怒りで我を忘れた者、ヴォラス様が街を守れなかったことに憤る者……。理由は様々だが、ヴォラス様を殺めんと押し掛け始めたのだ。
……まだ、もっと数は増えるだろうな」
窓から外を見ると、暴徒はさらに増えていた。もう200人ほどいる。門番が殺されそうな勢いだ。
「もはや猶予はありません!戦うか、無理矢理逃げるかしか……」
ナサットが悲壮な顔付きで言う。ルカンやナサットをもってしても、多勢無勢なのか?
「私はここに残るわ。昨日会ったばかりだけど、この人は唯一、私と血が繋がった人だもの。
普通の人たちは殺したくないけど、ヴォラスさんは守る」
ナイアの意思は固そうだ。
「そういえば、ジェラードは?」
※70以上で統領府にいる、85以上でマリーンもいる
※統領府にいない
「ジェラード?あの金色の鎧と一緒に戦った少年か?いや、見てはおらんぞ」
ジェラードは外か。襲撃に備えているのかもしれないが、助力を期待できないのは厳しい。
どうするべきか?
1 民衆と戦う
2 民衆を説得する
3 ゲートでヴォラスを逃がす(逃亡先の指定は後で多数決)
4 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
上げます。
※「簡易ゲート」での逃走に決定します。
※どこに逃げますか?安価下5多数決、考察必要
上げます。
もう一度上げます。
「とりあえず、ここから逃げましょう」
私は簡易ゲートをザックから取り出し、発動した。そう言えば、まだ一回残っていた。空間に歪みができる。
「逃げるとは……どこにだ?」
「アングヴィラです。あそこならば、あなたも受け入れられるはず」
下から何かが壊される音と、怒声が聞こえてきた。もはや猶予はない。
「急いで!ゲートが開いている時間は長くありません」
私はヴォラスを歪みに押し込んだ。その他の皆も、次々とアングヴィラへ向かう。
私が最後になった。執務室に暴徒が雪崩れ込むのと、私が歪みに消えるのとはほぼ同時だった。
##########
私たちはアングヴィラに着いた。
……
01~05 街は壊滅状態だ
06~25 復旧はほとんど進んでいない
26~50 少ないが復旧に動く人々の姿が見える
50~75 わずか1日だが、既に街は復旧に向け動いていた。その中には、ナーミの姿もある。
76~89 街の損害は少なかったようだ。魔物撃退の宴が開かれている。
90~99 ???????
わずか1日だが、既に街は復旧に向け動いていた。建物を補修する人の中には、ナーミの姿もあった。
「おいっ、あれはシデじゃねえか??」
呼ばれて振り返ると、ゴラフの姿があった。喜色満面で私に向かって歩いてきた。
「おいっ、聞いたぜ??魔物の親玉はお前とダナちゃんがやったんだってな!!
しばらく顔を見ねえと思ったが、いきなりやってきて街を救ったと聞いて驚いたぜ!昨日は皆でずっと探してたんだが、どこにいたんだ!?」
「ああ……とても説明が難しいですね。話すととても長くなります。エルヴィンに会いたいのですが、彼はどこに?」
01~20 ゴラフは首を振った。
21~40 ゴラフは黙った。
41~70 私はここだ。
71~99 何か、黒髪の背の高い男とどっかに行ったぜ。
※絆効果で再判定です。
「エルヴィンならちょっと前までそこにいたが……黒髪の背の高い男と一緒にどっかに行ったぜ。多分家じゃねえかな。
にしても、あの男。前にもちらっと見たが、只者じゃねえな。知り合いか?」
コーウィンだ。私は「そうです」と頷いた。彼がいるなら、話は早い。
「これから村長のエルヴィンに会います。あなたたちもついてきてください」
「……構わないが。それにしても、ここも襲われていたのか?」
「ここだけではありません。モリブスもです。全て私たちが撃退しましたが……詳しいことは、これから行く所にいる男が話してくれるはずです」
少し休憩。
##########
私はエルヴィンの家のドアを叩いた。しばらくの間の後、「はーい」と女性の声がする。エルヴィンの奥方だろう。
「あらっ!!シデさんじゃない!あなたー、シデさんがいらしたわよー」
初老の奥方が呼ぶと、奥からエルヴィンがやって来た。その後にはコーウィンもいる。エルヴィンの目が、驚きで見開かれた。
「シデっ!!いつの間に来ていたのか??昨日ここにいたとは聞いていたが、いなかったのでどうしたのかと思っていたのだ。
ここにいるコーウィンという男からは、お前が別の所に行っていると聞かされていたが……」
「……色々事情がありまして。彼を紹介させて頂けないか、と」
私はヴォラスを促した。彼はその巨体を曲げて一礼する。
エルヴィンが少し怪訝な表情になった。
「……彼は?人間ではないようだが」
「ヴォラスと申します。恥を忍んで、お願いがあり参上しました」
「ヴォラス??あのテルモンのか??一体何故ここに」
驚くエルヴィンに、コーウィンが口を挟んだ。
「……ここでは少々手狭ですな。少し場所を変えましょう」
※場所を変えます。話の大きな流れは変わりませんが、以下から選択してください(1以外はコーウィンが連行します)。
1 ギルドハウス
2 次元牢
3 ジェラードの別荘
4 アヴァロン邸
5 その他自由安価
安価下3多数決、考察不要
すみません、存外意見が割れそうなので安価下5に変えます。
「どこに行くんですか?」
「ジェラードの別荘だ。彼なら文句は言うまい。それに、テルモンから逃げてきた冒険者もここにはいるのだろう?
ヴォラスやルカンがアングヴィラにいると知れるのは、あまり良いとは言えないと思うが」
コーウィンの言うことはもっともだ。ただ私は一応、ジェラードに連絡を取ることにした。
許可を貰うためだけではない。モリブスの現状を知りたく思ったのだ。
01~10 「電話」に出ない
11~40 どこにいる!?
41~80 私だ
81~99 ????????
『シデか。ここに来ていると思ったが、どうした?ヴォラスたちの姿もないが』
「……すみません、暴徒が統領府を襲っていたもので……。今は緊急避難として、彼を連れてアングヴィラにいます」
『なるほどね。僕も危ないと思い、統領府に彼と向かったのだ。暴徒が押し入っていたから、ナイアが大丈夫かと思っていたが。その分だと、そこにいるね』
……彼??誰のことだろうか。
「ええ、いますが……そこに誰かいるのですか」
01~49 ????
50~89 ????
55以上ゾロ目、90~99 両方
※ブレイズがいる
今日はここまで。
予定変更、あともう少し続けます。
『ブレイズだ。ようやく回復したらしい。僕に会いに来たところで、騒ぎに巻き込まれてしまってね。暴徒の鎮圧に一役買ってもらったところだよ。
……ただ、僕らが抑えているのにも限界はある。何より被害が大きすぎてね……。僕はしばらく治療活動をしているが、誰かが代わりに秩序を取り戻さないといけないだろうね』
ブレイズか!てっきりモリブスにいるものとばかり思っていたが。確かに、ジェラードとの繋がりを考えれば、テルモンに行っていても不思議ではない。
「そうですか……。それはまた考えねばならないでしょうね。
私たちは今、アングヴィラにいます。コーウィンとヴォラスを連れてあなたの別荘に行くつもりですが、いいでしょうか」
『無論だ。ヴォラスの処遇のことだろう?』
「ええ。何かありましたら、またご連絡します」
私はヴォラスの方を向いた。
「……ということです。テルモンは、無法地帯にはしばらくならないようですよ」
「すまぬ。どうやったかは知らないが……しかし、これからどこに行くのだ?」
私はまだ少し唖然としているエルヴィンの方も見て言った。
「ゆっくり、話ができる場所ですよ」
コーウィンが空間に歪みを作る。私たちはそこに入っていった。
##########
今度こそキリがいいので終了。
それにしても、ゾウシミン負けましたか。木村って誰ですかねえ……。ボクヲタの筆者でも知らないのですが。
再開します。
#########
「……大変なことになっているのだな」
一通りの説明を終えると、コトン、とエルヴィンが紅茶の入ったカップを置いた。
私はエルヴィンとヴォラスに、昨日世界で何があったかを簡潔に話した。「一族」についても、差し支えのない範囲でエルヴィンに伝えた。
「穴」に地上を殲滅しようとする勢力がいると伝えると、エルヴィンは「何のためにだ!?」と叫んだ。これは説明しても分かってもらえるものではないだろう。私自身も到底共感はできない。
「それで、シデ。君が言いたいのは二つということだね。一つは、アングヴィラ防衛のためコーウィン氏を街に置いてほしいということ。
もう一つは、ヴォラスをはじめとしたテルモンの支配層を匿ってほしいということか」
「ええ。そういうことになります」
エルヴィンは再びカップに口をつけた。
「一つ目については、コーウィン氏から聞いている。彼も昨日、この街を救った功労者だ。断る理由など、全くない。
問題はもう一つ。テルモンは今、無秩序状態にあるらしいな。テルモンの圧政の噂は知っているよ。自業自得とも言えるだろう」
ヴォラスの表情が沈んだ。ケインに踊らされていたとはいえ、罪の自覚はあるのだろう。
「……返す言葉もない。落とし前は、俺自身がつけるべきなのだろう。魔物の襲撃をこれ幸いと思っていた連中が、少なからずいたのは知っていた。
だが、事態がある程度収拾するまでは、俺はテルモン統領としてやるべきことがあるとも思っている。その後の処刑は覚悟の上だが、まだ生きてやることがある」
「そのために、アングヴィラにいさせろ、と?」
「これはテルモンだけの問題ではなく、世界の問題だ。テルモンは半壊滅状態にある。人も物資も足りない。
テルモン領事として、あなたに心よりお願いしたい。復興に、力を貸しては頂けないだろうか」
ヴォラスはテーブルに頭をつけんとするかのように大きな礼をした。エルヴィンはふうと息をつく。
「なるほど、な。シデ、だから彼をここに連れて来たと」
私は頷いた。
「テルモンの事情と地理は、やはり統領府の人間がもっとも詳しいのは間違いありません。行政組織の建て直しには、ある程度ヴォラスの力が必要です。ただ、彼の言うように色々な力が不足しているのも事実です。
アングヴィラに余裕がないのは、重々承知しています。復興に向け動き始めたばかりで、できることは限られているでしょう。
ですが、テルモンとモリブスとの関係は、簡単には良くなりません。モリブスの現領事とは友人ですが、復興支援への協力を民衆が許すかは別です。
……何か、出来ることはないでしょうか」
※45-魅力(24)=21以上で成功
※46…成功
エルヴィンは小さく頷いた。
「分かった。それならば協力しよう。ただ、食糧や木材などは手一杯だ。こちらができるのは、人的支援が中心だろう。
幸い、冒険者は最近集まっている。問題は、彼らを束ねる人物だ。テルモンの民衆をある程度抑えられる人物が望ましい。
誰がいいだろうか?シデ、君なら適任だろうが、街に残り私の後任となって欲しいという思いもある。そこは君の判断に任せたいが」
私は……
1 自分がやります
2 ミドルが適任でしょう
3 ジュリアが適任でしょう
4 ナーミが適任でしょう
5 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
※エンディング(エピローグ)に関わる選択です。
言い忘れていましたが、支援活動はある程度一服してからです。
2、3日のうちにということはありません。
変更希望があれば受けます。恐らく、一通り終わった後のその後を決定する話です。
では、1で決定します。夜に更新。
再開します。
にしても、内山、三浦と立て続けに引退ですか……名ボクサーが一気にいなくなるのは寂しい限りです。
「それなら、私がやります。モリブスとの交渉も、私なら問題なくできます。
テルモンの人々をどこまで抑えられるかは自信はありませんが……最善を尽くします」
エルヴィンは「そうか」と呟き、そして小さく微笑んだ。
「君ならそう言うだろう、と思ったよ。私の後任は、しばらく空席になりそうだ」
「心配は要りませんよ。ミドルがいます。彼も、もう一人前の男です。私より、冷静な判断力があるかもしれない」
ミドルが「僕ですか!?」と大声を出した。私はふふっと笑った。
「君なら大丈夫だ。自分で思うよりも、君はずっと成長している」
私はそう言って、ようやく自分が何を口にしているかに気付いた。……全てが終わったら、私たちは恐らく離れることになる。
旅の終わりは、確実に近付いている。このまま5人で旅をしたいが、世界はそれを許さないだろう。
ダナがそっと私の肩に触れた。私の表情の翳りを、気付いたのかもしれない。
「……すまない、心底恩に着る」
ヴォラスが私に大きく礼をした。
「いえ、こちらこそ色々教えて下さい。……ただ、あなたは姿を出さない方がいいでしょうね。どうするかは、今後考えますが」
私は頭を巡らせた。ヴォラスらは、「穴」に住まわせるのが一番無難だろうか。だが、それはまだ考えるべき時ではない。
私はナイアを見た。……とりあえず、本題はこれからだ。
「ところで、ナイア。話がある。……エルヴィンとヴォラスたちは、外に一度出ていただけますか?『一族』に関連する、極めて重要な話です。
聞かれてまずいわけではないですが、恐らく理解もしてもらえないでしょう。混乱を避けるためです。御容赦を」
二人は静かに頷いた。2階の寝室に向かってもらう。
「……で、一体何なの?私だけに、何の話??」
1 サロメについて、改めて聞きたい
2 記憶は戻ったか
3 コーウィンを見て、何か思い出さないか?
4 「管理者」という言葉に、心当たりは
5 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
「コーウィンを見て、何か思い出さないか?」
私はナイアに訊く。彼女の前世はクレアのはずだ。もし少しでも記憶があれば、コーウィンに対して何かしらの反応を示すはずだが。
※60以上で反応あり、90以上で完全に覚醒
※記憶なし
ナイアはコーウィンを見た。彼女は首を傾げる。
「いや、何も」
「……やはり、記憶はないか。私に初めて会った時にも、何も反応はなかったからな。それでも一応、話はすべきだろう」
コーウィンはナイアの目を見た。
「ナイア、君の『正体』について話そう。衝撃を受けるかもしれないが、聞いてくれ」
###########
コーウィンは「管理者」の存在と「一族」の起源、そして彼女とサロメの関係について話した。ナイアは黙ってそれを聞いている。
「……というわけだ。テルモンを襲ったのは、ベネディクトとサロメだ。ベネディクトは私たちが既に殺している。
だが、サロメは健在だ。そして、まだ地上を殲滅できる戦力を残している。彼女を止めるには、ウィルコニアに行ってそれを止める情報を引き出さねならない。
……そのためには、君が必要だ。『管理者』たる君が」
ナイアはなおも黙っている。気持ちを整理しているのだろうか。
……
01~15 ごめんなさい
16~40 分からない
41~70 分かった
71~89 ……少し、思い出したわ
90~99 かなり、思い出したわ
「少し、思い出したわ。はっきりとじゃないけど」
ナイアが静かに笑った。コーウィンに向き合う。
「ごめん、さっきは覚えてないと言って。あなたに言われて、『クレア』だった時の記憶がちょっとだけ戻った。
私はクレアじゃないから、あなたを愛するとかはできない。ただ、少しは役に立てるかもしれない」
「そうか……すまない。ケインの呪縛から抜け出せたのに、また厄介ごとに巻き込ませてしまった」
「いえ、これも私の運命なのかもね。あの女との決着は、いつかは付けないといけなかった。……どう付けるかは、分からないけど」
「……付け方は、知っている」
コーウィンがダナを見た。ダナは無言で頷く。
「数千年の因果は、ここで終わらせる」
#############
私たちはヴォラスとルカン夫妻を残してアングヴィラに戻った。
アングヴィラには、反統領府の冒険者が多数流れてきている。彼らが生きていることを知られるのは、当面避けるべきという判断だ。
地上は既に夜になっていた。次元牢に戻る頃合いだろう。
「コーウィンは、どうするのですか」
「一応、人間として宿を取っている。夜襲にも対応しておきたいからな。ナイアもそうするはずだ」
ナイアは頷いた。
「多分、明日か明後日にはウィルコニアに行くんでしょ?その時は声かけて」
私はゲートを開いた。
「……シデ、いつの間に」
「人間、不可能はないということらしいです。……では、ウィルコニアで」
############
【第四十八階層・次元牢】
私たちは次元牢に戻ってきた。工房の明かりはまだついている。
「戻ってきたようだね。こちらは全て作業が終わったよ」
※25以上でネンヤ強化成功、90以上で……
※ネンヤ強化
「ネンヤの強化もうまくいった。とりあえず、順に並べていこう」
ジュリアンが取り出したのは「エリリル」だ。
※90以上で追加効果、ファンブルなし
※強クリティカル、諸々つきます
「まずは『エリリル』だ。『死の復讐者』から着想を得たのだが、思いのほか成果があった。
あれを持ってみてわかったのだが、実は魔力増幅装置のようなものが柄の部分にある。それがどうも、僕たち『一族』をも傷つける源泉であったらしい。
君は魔導士だが、これを通した魔法も同じ効力を発揮するはずだ。無論、基本能力は大きく引き上げてある。きっと役に立つだろう」
「エリリル」を持ったライラが叫ぶ。
「うわっ、これ全然違う!魔力が漲るよう……!!ありがとう、ございます!」
神器「エリリル改」
HP+80、知力、器用さ、賢さ+5、ダメージ修正90(魔法にも乗る)、ダメージ軽減20、コンマ修正20
遠距離攻撃可能、命中、ダメージ判定は知力を利用
殴りダメージは(コンマ下一桁×x+知力×x+ダメージ修正)×2、クリティカルなら×6
魔法クリティカル時に連続で魔法使用可能(物理攻撃も可能)
常時2倍ダメージ、クリティカル倍率は3倍
バリア貫通可能、血の呪い無効
ライラ(持ち越し1p)
HP 234+185(419)
筋力 5
知力 20+16(36)
器用さ 11+5(16)
賢さ 10+11(21)
耐久力 20+11(31)
魅力 10
好感度 138
職業:闇魔術師
ダメージ修整 魔法120、打撃100
ダメージ軽減 135
コンマ修正 45
「次はミドル、君の鎧だね。未完成品だったが、ようやくできたよ」
※90以上で追加効果あり
※追加効果あり
ジュリアンは軽鎧を取り出した。光沢が深い緑に変わっている。
「『神器』、と言えるほどに性能は高まったはずだ。無論、これまでの特性も残している。
こちらも、さっきの『エリリル』と同様の技術を使わせてもらった。
あれほどは上手くいかなかったが、恐らくこれでも十分だろう」
ミドルは手渡された鎧をしげしげと眺めた。
「凄い……魔力の流れがこんなに変わるなんて。……大事に使います」
※神器「工匠ジュリアンの軽鎧改」
HP+70、筋力、器用さ、耐久力+4、ダメージ修正20、ダメージ軽減70、コンマ修正10
特殊能力「身代わり」:致死ダメージ発生時、一度だけ無傷で離脱しカウンターが発生する
戦闘中一度だけ誰か一人のHPを300回復
バリア貫通可能、限界突破付与
※神器「真・クリムゾン」
HP+90、知力、器用さ、耐久力+5、ダメージ修正90、コンマ修正30
命中とダメージ修正には知力を利用、通常時クリティカルが95以上、戦闘時は80以上で発動
常時ダメージ2倍、不意討ち時ダメージ2倍、クリティカル倍率3倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、命中判定2回
クリティカル時に連射攻撃(30以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる
ミドル (持ち越し1P)
HP 262+160(422)
筋力 9+4(13)
知力 20+9(29)
器用さ 16+9(25)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+9(29)
魅力 6+4(10)
ダメージ修正 120
ダメージ軽減 85
コンマ修正 50
「最後はシデ、君だね」
私は指輪を渡された。……これは。
※90以上で追加効果
※追加効果なし
「元が強力なものだから、さほど大きな変化はないけどね。ただ、ちょっとした機能を付けている」
見ると、指輪の回りに見たことのない小さな宝石がちりばめられていた。これは……どこかで見たことがある。
「ひょっとして、これは」
「ご明察だ。『不幸の宝珠』の効果を限定的だが受けられる。1日1回だけだけどね。
それでも、ウィルコニアに赴くなら気休めにはなるだろう」
神器「力の指輪ネンヤ」
HP+50、全パラメータ+2、ダメージ修正50、ダメージ軽減20、コンマ修正20
クリティカル倍率+1
1日1回限定で「不幸の宝珠」と同等の効果
シデ(持ち越し1p)
HP 426+230(656)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 24+16(40)
賢さ 21+6(27)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
職業 モンク
ダメージ修整 205
ダメージ軽減 250
コンマ修正 55
(90以上クリティカル、戦闘中朦朧時のみ85以上)
「あたしの方もできたわよ」
フィオナが「タブレット」を持ってやってきた。
……
01~10 ごめん、やっぱり無理
11~50 階指定移動だけど、精度が大分良くなったわ
51~99 階指定移動が確実にできるようになったわ
ミドルのパラメーターを修正。
※神器「真・クリムゾン」
HP+90、知力、器用さ、耐久力+5、ダメージ修正90、ダメージ軽減20、コンマ修正30
命中とダメージ修正には知力を利用、通常時クリティカルが95以上、戦闘時は80以上で発動
常時ダメージ2倍、不意討ち時ダメージ2倍、クリティカル倍率3倍
遠距離攻撃可、魔力無効と判明した場合は実弾攻撃に
敵5人まで同時攻撃可能、命中判定2回
クリティカル時に連射攻撃(30以上で継続)
口癖、食べ物の嗜好が変わる
ミドル (持ち越し1P)
HP 262+160(422)
筋力 9+4(13)
知力 20+9(29)
器用さ 16+9(25)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+9(29)
魅力 6+4(10)
ダメージ修正 120
ダメージ軽減 105
コンマ修正 50
「指定階への移動が、確実になったわ。これで、ウィルコニアには直接行けることになるのかしら」
これは僥倖だ。「穴」の危険性は、加速度的に増していくという。危険極まりない第四十一~四十四階層を無視できるのは、大きいと言えた。
※90以上でイベント発生、ファンブルなし
※イベントなし
「……二人とも、心底助かります。本当にありがとうございました」
深く礼をした私に、ジュリアンが笑った。
「まあ、サロメを止められるのは君たちだけだからね。ウィルコニアに何があるかは分からないけど、健闘を祈るよ」
#############
私たちは体調が戻ったジュリアの力を借りて、アングヴィラに戻ってきた。
ジェラードの別荘は、ヴォラスたちが使っている。ならば、久々に自宅に戻るのもいいと思ったのだ。
※10以上でイベント発生、ファンブルなし
※イベント発生
「大分、お腹もすいてきたね。食堂で軽くご飯食べたら、寝よっか」
「そうだな。……どこで寝るか、だが……まあ、そうなるか」
私は苦笑した。ダナが私の袖をきゅっと握っていたのだ。そう言えば、大分一緒に寝ていない。
「僕は、叔母さんの所ですね。……叔母さん、妙に気が利くからなあ」
ミドルは両腕をライラとジュリアに掴まれている。彼の顔は嬉しいのか困っているのか怖いのか、それらが入り混じった表情になっている。
「明日はウィルコニアに行く予定だが……まあ、体力は使いすぎないようにな。お互い」
##########
※「決戦前」の描写は要りますか?
なお、R18表現にはなりません。それぞれの心境描写が中心です。
特にストーリーが変わることはありません。
安価下5多数決、考察不要
※「決戦前」としていますが、最速で翌日がストーリー最終日になります。
ただ、もう少しずれ込む可能性があります。(むしろそちらの方が可能性が高いです)
結果論だけど3番目が獅子殺しになってただろうから無理だったんじゃないかなどの道
90以上でバリア無効付与だったぽいし
投票は描写ありで。
しかし、3つめの調整は無かったか……。
多数決取り直しますね。
>>435さんは有効です。
>>434
その通りです。なお、血の呪い無効がまだ出ているのには理由があります。
シデ、ダナ、ライラと3人無効持ちがいると、意味がほぼない気もしますが。
ジュリアだけバリア無効がありませんが、クリティカル率が抜けて高いので何とか頑張ってもらいましょう。
あと、3つ目の有無は>>423の判定でした。
では描写ありでやります。今日はここまで。
再開は夜です。
シデとミドル、どちらから始めますか?
安価下(多数決ではないので早い者勝ちです)
再開します。
###########
「ご無沙汰してます。……叔母さんが無事で、安心しました」
久々に来た叔母さんの家は、無傷でそのまま残っていた。街の損害は中心部が主で、住宅地に魔物はほとんど来てなかったみたいだ。
「魔族の子たちが頑張ってくれたおかげよ。最初見た時はぎょっとしたけど、本当にいい子たちね。
来てまだ間もないけど、すっかり街の一員よ」
「そうですか……本当に色々良かった」
僕はお茶を一口飲んだ。……少し苦い。
「それにしても、この子たち。どっちにするか決めたの?多分決めきれないんだろうけど」
僕はライラさんとジュリアを見た。二人してニコっと笑う。
「いえ、決めました。……二人とも幸せにします」
「えっ!?本気なのそれ」
「本気です。……全てが終わったら、ですけど」
叔母さんは少しおどけたように手を上げた。
「驚いた……義兄さんみたいに、決めきれないのかと思った」
「父さんが、ですか?」
「そう。あなたのお父さん。実はお母さん――姉さんと私で、彼を取り合ってた時期があったのね。
優しいけど優柔不断な人でねえ……結局決めきれないまま、姉さんに赤ちゃんができて、私が身を引いたのよ。
私は別の人と一緒になったけど、すぐ死んじゃってねえ。……お父さんにあんたぐらいの甲斐性があったら、違ったのかしらね」
確かに父さんは気弱な人だったし、母さんが尻に敷いていた記憶はある。
しかし、そんなことがあったとは知らなかった。
「……いや、血は争えないよねえ。ミドルは決めたけど、優柔不断というところはちゃんと受け継いでない?」
「うーん……決めるところは決めるようになったなと思いますけど。でも私たちについては、そうかもですね」
ライラさんとジュリアがクスクス笑う。そこは、それだけの覚悟ができたと言ってほしかったな。
口をとがらせる僕に、叔母さんが真顔になって言う。
「ミドル。……あんた、シデさんたちと何か大きなことをやろうとしてるんでしょ?
本当にその子たちのことを想うんだったら、最後まで守ってやりなよ」
僕は父さんの最期を思い出した。はっきりとそれを見ていたわけじゃないけど、父さんは最期まで僕と母さんを逃がそうとしていた。
……あれが「男」というものなのだろう。今なら分かる。だが、僕は死なない。……ライラさんと、ジュリアのためにも。
「もちろんです」
############
「いよいよ、明日だね。ウィルコニアに行くの」
大きめのダブルベッドのへりに座って、ライラさんが言った。ジュリアは大分長くなった髪をといている。もう彼女を男という人はいないだろう。
「そうですね。……これが終わったら、どうするんでしょうね」
僕はシデさんが言っていたことを思い出した。シデさんはテルモンの復興に当たるという。おそらく、ダナさんも一緒だろう。
あれほどの損害だ、そう簡単には戻ってこれない。しかも、ヴォラスに代わって街を統治するであろうことも容易に想像がついた。
シデさんもジュリアもゲートが使えるとはいえ、気軽には会えなくなる。まして、旅を続けることはもうないだろう。
「私はミドルについていくよ。帝国の復興よりもまず世界の復興だし。それに、きっとブランド様が何とかするよ」
ジュリアが笑った。……何か引っかかる。
50-賢さ(12)×2=26以上で成功
※00が出ましたが、「決戦前夜」では全てファンブルなしとします。ご容赦ください。
※強クリティカル
「……ちょっといいかな。ウィルコニアでまず知らなきゃいけないのは、『魔素』の止め方だ。
もちろん、ダリオさんのことも気になる。でも、このままだと20年かそこらで土地の毒はこの一帯も冒すだろう。
そうなったら、どちらにしろ世界は終わりだ。だから、これをまず何とかしなきゃいけない。
……でも、その結果何が起こると思う?」
「えっ、人が住める場所が広がるんじゃない?それって何かまずいの?」
ライラさんの言葉に、僕は首を振る。
「いや、そうじゃないんです。魔素は本来、ゆっくりと時間をかけて消えていくものです。それは知ってますよね?
とすれば、魔素の流出が止まれば、空気中の魔素は徐々に減っていくことになります。……ゼロになるかは分からないですけど。
そうなった時……命が絶えてしまう人がいるんじゃないかと」
しばらくして、ライラさんとジュリアの表情がいっぺんに変わった。
「それって……まさか」
「ええ。アンバライトが吸収する魔素を使って動いている人は、やがてその機能を止めてしまう、ということです。
もちろん、すぐにということはないと思います。ですが……そんなに永くもない」
部屋を重苦しい沈黙が流れた。ジャックさんもブランドさんも、アンバライトによる魔素で一回死んだ身体を動かしている。
とすれば、魔素が減ることは彼らの「生命」の終わりを意味しているのではないか?
やがて、ライラさんが口を開いた。目にはうっすら、涙が浮かんでいる。
「……何か、予感はしてたんだよね。でも……せっかく元気になったのに、惨いよね……仕方ないこと、なのかもしれないけど。
でも、すぐに死ぬわけじゃないんでしょ?だったらせめて、最期ぐらいお師匠が幸せな時間を過ごせたら……そう願うしかないよ」
「……そうですね。デアドラさんにも辛い話になりそうだけど……。できるだけ永く、生きられたら。そう思うしかないです」
ジュリアもぽつりと話し始める。
「それって、ブランド様も死ぬ、ということだよね。父様、さぞ嘆かれるだろうなあ……。
ブランド様は、このことをご存じなのかな?」
「分からない。でも肝の据わった人だから、もう知っているのかもしれないね。
『血の呪い』のことは心配だけど……」
そこまで言って、僕はある人のことを思い出した。ひょっとしたら。
「そう言えば、魔素を止めることで影響が出そうな人がもう一人いた。……ダリオさんだ。
サロメがダリオさんと昨日襲ってきたのは覚えてるよね。
あの時、シデさんが一人でダリオさんを食い止めてたけど、あれだけ殴って仮面をやっと割れただけだった。
正直、『調整』が済んでいたらあんなものじゃないと思う。……でも、魔素を先に止めていたら?」
二人がはっとした表情になった。
「そうか!すぐに動きが止まるわけじゃないけど、少なくとも影響は出る!!」
ライラさんがぽんと手を叩いた。
「そうです。だからウィルコニアで魔素の止め方を知り、再びサロメが来る前にそれを実現できたなら。
……僕たちは圧倒的にサロメに対して有利になるかもしれない」
「そうだね!明日、シデさんとダナさんに知らせなきゃ」
僕はジュリアに頷いた。
「もちろん、そのつもりだよ。……あるいは、これがダリオさんを救う方法かもしれない」
※最終ミッション「ダリオを止めろ!」が発生しました。
「『穴』の魔素を止めろ」の後にダリオの撃破、ないしは沈静化で完了します。
魔素を止める前にダリオと交戦する可能性はありますが、基本的に撃破は至難です(撤退はさせられる)。
撃破・ないしは沈静化には魔素の流出を先に止める必要があります。
僕はダリオさんを止められるかもしれないという興奮から、少し顔が熱くなるのを感じた。……というより、全身が熱い。
「そう言えば、何かこの部屋暑くない?そんなに今日、暑かったかな」
ジュリアが寝間着をパタパタさせている。……顔も上気しているような気がする。何か変だぞ?
「んん……いや、何か違う。何かこう、こうしちゃいたいようなっ」
ライラさんが僕の方を振り返ると、いきなり飛びついてきて「えいっ」と僕に馬乗りになった。彼女の顔も赤い。
それが近づいてきたと思うと……暖かくて柔らかいものが、僕の口の中に入ってきた。
「むちゅ……れろっ……ぷはっ。久し振りだと、やっぱり美味しいねえ。もっと食べちゃいたいぐらい」
ライラさんが僕の唇を奪い、舌と舌をゆっくりとこするように絡ませる。彼女の目はさっきとは違う涙で潤んでいた。
ジュリアも「んしょ」と寝間着を脱いだ。寝る前だから、当然上の下着はない。やっぱり様子がおかしい!?
「……んちゅ……ら、ライラさん……るるっ。いきなり……」
「むはっ。……ちゅるちゅる……だって久々の、3人での夜じゃない?それに……身体が火照ってしょうがないのよ」
「そうだよ。……ミドル、しよ?」
全裸になったジュリアが、僕の乳首に舌を這わせようとしている。僕の頭も二人としたいという思いでいっぱいだが……。
その時、僕は思い出した。叔母さんが薬剤師であったことを。僕の植物の知識は、彼女に教えられたものも少なくなかったのだ。
そして、やけにさっき飲んだ茶が苦かったことも思い出した。……あれは、ただのお茶ではない。
シトロリンゴの葉を煎じたもの。疲労回復に効能があるのと同時にもう一つの効能があるのだった。それは……精力剤。
「……叔母さん……気を利かせすぎ……」
僕は「明日影響が残らないといいな」と妙に冷めた頭で、自分の上半身と下半身を襲い始めた快感を受け止めていた。
今日は短いですがここまで。明日シデパートになります。
再開します。
##########
私は夜半、ふっと目が覚めた。窓の外はまだ暗い。眠りについてから、あまり時間は経っていないようだ。
ダナは私の右腕に気持ち大きくなった乳房を押し付けて、すうすう寝息を立てている。私は彼女の少し長くなった癖っ毛をそっとなぜた。
この3ヶ月弱は、私のそれまでの29年を合わせたより濃密だった。ふとしたことから「穴」に潜ることになり、ダナと出会った。
やがて仲間が増えていき、「一族」という存在も知った。成り行き上とはいえ、街や人々を救ったりもした。
だが、私の根本がそれで変わったかと問われれば、それは違う。
むしろ、激変する周りの環境に自分が順応できるのか。そちらの方が不安だった。
「……んん……ん。シデ、まだ起きてたの?」
「いや、少し目が覚めただけだ。また眠ると思う。……ダナも明日に備えて、ちゃんと寝た方がいい」
「ううん、ボクも眠りが浅くって。いっぱい抱かれて安心したはずなのに、やっぱり不安なのかも」
腕をつかむダナの力が、少し強くなった。
「ダリオのことか」
こくんとダナが頷く。
「父さんは、多分ほんの少しだけ、ボクのことを覚えてる。……でも、どうやったら記憶を取り戻せるんだろう」
「……それを探しに、ウィルコニアに行くんじゃないのか」
「そうなんだけどさ。……本当にその手段ってあるのかなって。
ベネディクトが言ってたでしょ?『魔素を止める手段はない』って。どこまで本当なのかな」
確かにそれは気掛かりだった。サロメが嘘を付いているのか。あるいは本当にそうなのか。
災厄の日を引き起こしたケインなら、あるいは知っていただろうか。
01~89 死んだ男のことを考えてもやむを得ない
90~94 その時、頭の隅でちかっと何かが閃いた
95~98 その時、頭のどこかで何かの考えが生じた
99、00 ????????
※55以上ゾロ目なので昇格
その時、頭の隅でちかっと何かが閃いた。ベネディクトとケインの力が私に同化したが、記憶まで引き継いでいるというのか?
私は少し目をつぶった。ほとんど何も思い出せなかったが、一つ分かったことがあった。
「いや……ベネディクトの言っていることは、多分正しくない。何かしらの手段はある。
私はベネディクトとケインの力を、少し吸収した。恐らくケインだろうが、奴の記憶が僅かに私にある。
そして、それはこう告げている。『裂け目を塞ぐ方法はある』と」
「そうなの??」
ダナが上半身を起こした。
「確信はない、があるにはあるようだ。そのためには、誰かが第四十九階層に行かねばならないが……。
確か、そこはあまりに魔素が強過ぎて『一族』ですらまともに入れないはずだ。ケインは、自分の部下の一人を捨て駒にしたようだが」
「……死んでも気分を悪くさせる奴だね。でも、じゃあ何故ベネディクトはあんなことを?」
「多分、サロメが嘘を付いたのだろう。本当のことを言えば、ベネディクトは自分に従わず『裂け目』を塞ぎにかかるかもしれない。
ベネディクトを自分の側に留めておくには、そうした方がいいと判断したのだろうな」
ダナは少し何かを考えて、口を開いた。
「……てことは、誰かが犠牲にならないと、『穴』は塞げない」
「……かもな。別の手段があるかもしれないが、ウィルコニアに行かなきゃ分からないだろう」
私は、明日誰かの命を捧げる決断を迫られるかもしれない。そう思うと、ダナの手を握る掌に、汗が滲んだ。
しばらくの沈黙の後、ダナが私の方を見た。
「そういえばさ、テルモンに行くって話。どうするの?ヴォラスの後任になるのかな」
「分からない。モリブスとの折衝は、私がやるべきだと思うが……。あまり長くいても仕方がないが、数年はいることになりそうな気がする。
……ああ、ダナはもちろん連れていくよ。それは安心してくれ」
「うん……それは嬉しいけど。でも、もう終わりなんだなって。もちろん、その前に父さんとサロメを何とかしなきゃいけないんだけど。……何か、寂しいよね」
顔を伏せるダナの髪を、私はくしゃくしゃっとやった。彼女が好きな行為だ。
「そうだな。だが、ミドルたちにもう会えなくなるわけでもない。
また、旅をすることもあるかもしれないさ。そう気を落とすこともない」
「うん……そうだね。シデの言う通りだ」
彼女は私と向き合うと、その両腕を私の首に絡み付かせた。
ちゅっと、唇同士が触れ合う。
「とにかく、明日だね。頑張ろ」
そう言って、ダナは笑った。
※好感度上昇 コンマ下一桁×5
ライラ→ミドル(下1)
ジュリア→ミドル(下2)
ダナ→シデ(下3)
※好感度
ライラ→ミドル 242
ジュリア→ミドル 311
ダナ→シデ 364
※ジュリア→ミドルの好感度が300を超えたため、絆効果が以下のように変更になります。
・戦闘中一回だけ互いにダメージを肩代わりできます。
・戦闘中一度だけ命中、ダメージ判定で85以上が出た時にクリティカル扱いにできます。
・戦闘中のファンブルを一回だけ無効にできます。
ウィルコニア突入からは夜に更新。
再開します。
目が覚めたのは早朝だった。結局、あまり寝付けなかった気がする。
宿屋の前には、既にコーウィンとナイアが待っていた。少しすると、ミドルたちも来た。
「準備はいいな」
「ええ。いつでも」
私は「タブレット」を取り出し、操作する。第四十五階層。私たちの目的地の一つだ。
しばらくすると、シュイーンという音と共に私たちの足元が軟らかくなっていく。……普通の転移とは違うらしい。
「では行こう。……聖地ウィルコニアへ」
※コンマ補正判定を行います。
01~20 -30
21~40 -25
41~60 -20
61~80 -15
81~89 -10
91~94 -5
95~98 0
99 ????????
※コンマ補正 -20
【第四十五階層 聖地ウィルコニア】
転移して最初に感じたのは、空気の薄さだ。明らかに、呼吸がしにくい。目の前には、重い扉があった。これを開けろというのか。
「恐らく、手を当てれば勝手に開くはずだ。……そこから先は、私の預かり知らぬ領域だ」
私はコーウィンに言われるがまま、扉に右手を押し当てた。すると、扉は独りでに左右に開いた。
その向こうにあったのは……船?それとも宮殿?
一本橋の向こうに、その入口がある。橋の下は、全く底が見えない奈落だ。
私は鉢金の力を使った。
……
※65-賢さ(27)=38以上で成功
ま
※以下、重要局面です。コンマを取る際に成功・失敗で決まる場面では考察ありとします。
>>473はどうしましょうか。一応有効とし、これ以降を考察ありとします。
なお、ウィルコニア内でアイテム発見はありえます。
鉢金の魔力で、ウィルコニアの中を感知する。……階層は5層。それぞれの階段近くに、何かがいる。魔物だろうか?
「……ウィルコニアには、『守護者』がいるわ。ただ、サロメの息がかかっていると思う。気を付けて」
ナイアが言う。やはり、一筋縄では行かないようだ。
階層は全て、大体似たような作りになっている。部屋は左右に4部屋。階段の向こう側に、登り階段があるという具合だ。
そして最上階に、目的の『マザーコンピューター」がある。そう考えてもよさそうだ。
私たちは橋を渡る。手すりこそあるが、幅は狭い。あまり長居はしたくない。
※20以下で敵登場
※敵登場せず
【ウィルコニア 第一階層】
宮殿?の中は金色に輝いていた。床は金属か。
「『守護者』とやらは階段の所にいる。問題は、部屋を探すかどうかだ。全ての部屋に魔力反応はある。それが魔物か、それ以外の何かまでは分からない」
特に左手前、右奥に強い反応がある。どうするか?
1 左手前か右奥を探索する
2 左奥か右手前を探索する
3 真っ直ぐ向かう
安価下5多数決、考察必要
※左手前か右奥どちらにしますか?
安価下3多数決、考察不要
「とりあえず、左手前から入ろう。もし魔物なら、迅速に排除しよう」
部屋の前に立つと、独りでに扉は開いた。そこには……
※65以上で敵登場
あ、失礼しました。65以下です。再判定します。
※クリティカル、上位アイテムあり確定
部屋の中には何もなかった。ただ、宝箱だけがそこにある。
「魔力の発生源は、これってこと?」
「そうなるな。……何があるのか……」
私は宝箱を開けた。
01~40 豪運の宝珠と幸運のボタン
41~70 豪運の宝珠と奇跡の首飾り
71~89 ローブ(神器)
90~99 再判定
※再判定
01~50 僥倖の髪飾りと豪運の宝珠
51~70 ローブと指輪(両方とも神器)
71~98 神威のイヤリング
99、00 再判定
これでここから先範囲コンマも要考察か
そこにあったのは、僥倖の髪飾りと豪運の宝珠だった。
「なるほど、単独でも強力なのに二つあったら、相当大きな反応になるわけですね」
ミドルが唸る。ともあれ、収穫は大きい。私たちは部屋を出た。
さて、どうするか。
1 右奥の部屋を探索する
2 その他の部屋を探索する
3 階段に向かう
安価下5多数決、考察必要
>>496
そうなりますね。ご注意ください。
「次は右奥だな」
「できうる限り、挟撃の危険は排除する、か。貴公らしいな」
コーウィンが言う。階段は奥まったところにあるから、向こうから何か来ることはなさそうだが……。
※70以上で敵登場
またミスってますね。70以下で再判定。
※敵登場なし、アイテムあり
「……ここも、宝箱だけだね」
ダナは拍子抜けした表情だ。
「ウィルコニアって、『守護者』以外に何かいないんですか?」
「私も記憶はそこまで戻ってないから分からないわよ。……ただ、ここは元々別の目的に使われてたみたい。物資があるのは、その名残ね」
ジュリアの問いに、ナイアは肩をすくめた。とにかく、何かあるのはありがたい。
宝箱には……
01~20 財宝があった
21~50 幸運のボタンがあった
51~75 スタングレネードがあった
76~89 奇跡の首飾りがあった
90~99、00 再判定
※ゾロ目ですが再判定します。
50未満 首飾り二個
51以上 昇格再判定
※昇格再判定
01~50 豪運の宝珠と奇跡の首飾り
51~80 ローブ(神器)
81~89 神威のイヤリング
90~99 再判定
僥倖の髪飾りを使いますか?
安価下5多数決
(なお、この状況で使うと……)
一応言います。
・髪飾りを使っても入手は確定ではありません。
・万一入手すると最終ミッションが取り消しとなり、バッドエンドぎみになります。
※バッドエンドと言いましたが、世界は救われます。全ての謎も明らかになります。
※ただ、ある人々(少なくとも??)にとってはバッドエンドもいいとこでしょう。
というわけで再判定です。
へい
使わない
※>>528は考察なしなので下に回します。御容赦を。
中にあったのは、豪運の宝珠奇跡の首飾りだ。
「……何か一気に増えたねえ……」
「そうですね。ただ、多くて困ることはない。大事なのは、使いどころです」
ミドルの言葉に、私は頷く。まだ後4階層もあるのだ。
1 階段に向かう
2 他の部屋も探す
安価下5多数決、考察必要
「他の部屋も一通り漁ってみるか。恐らく、いるのは大したことがない魔物だろう」
まず、手近な右手前の部屋に来てみる。
……
※65以上で敵登場
また間違えました……疲れてますかね。
65以下で再判定です。
※敵登場
01~20 Ω
21~40 Σ3体(高確率で戦闘省略)
41~89 リッチ(戦闘省略)
90~97 ヴォルガ
98、99 ジェイ
※ヴォルガ登場
今日はここまで。研は出ません(出るとすれば序盤です)。
少し進めます。
部屋に入ると、そこにいたのは老人一人だった。顎髭を生やし、弱々しげに立っている。
「君たちは……」
私たちは顔を見合わせた。こんな所に一般人?魔物ではないのか。
「あなたは、何者です?」
「わしはヴォルガじゃ。ここで研究をしておる。……お菓子は好きかい?」
そう言うと老人はポケットをゴソゴソとやり始めた。
「……シデ、この人……悪い人じゃないのかも」
ダナが言ってくる。……
※65-賢さ(27)=38以上で成功
※42…成功
「……いや、ここはサロメの手の内だ。信用するわけにはいかない」
私は小声で言うと、老人の方を向いた。
「いえ、結構です」
「ホッホッホ、そうかね。あまり皆さんを驚かせるものじゃないな」
老人はこちらに近寄ってくる。
「……あなたはここで何を」
「施設の維持管理、それと不死術の研究じゃよ。奥にラボがあるが、見るかね?」
※65-賢さ(27)×1.5=24以上で成功
※75…成功
少し中断。
どうでもいいけどダナの筋力奥義が忘れられてる気がする。確定回避してカウンターだっけ?そんな奥義
表記忘れてるだけで覚えてるなら別にいいけど
再開します。
>>557
使う機会がないだけですね。確定7.5(15)倍カウンターですからかなりぶっ壊れ性能です。
vsダリオ以外ならほぼ一撃でしょう。多分。
私はヴォルガと名乗る老人を改めて見る。……チッチッチと何かの音がする?
彼から感じる魔力も、少しずつだが膨れ上がっているようだ。……まさか。
1 爆弾が仕掛けられていると伝え、除去できないか探る
2 爆弾が仕掛けられていると伝えずに黙って話を聞く
3 爆弾が仕掛けられていると伝えずにそのまま去る
4 爆弾が仕掛けられていると仲間内で伝え、逃げる
安価下5多数決、考察必要
上げます。
再開します。
「……待ってください。あなたの中には、何かがある。恐らく……爆弾のようなものです」
「なんじゃと!?」
私は青ざめる彼の元に近付く。……彼の頭の中に、急速に膨れ上がる魔力を感じた。サロメが、私たちがここに来るのを読んで仕掛けたのか??
しかしこの老人に害意はない。……救えるものなら救いたいが。
※75以上で治療可能
※治療不能
彼を診たが、魔力の発生源は頭の奥深くにある。これを取り出すことは……彼を殺すことだ。
「どうなの?助かりそう?」
「いや……無理だ。取り出せない場所にある」
ヴォルガの顔が絶望で歪んだ。
「……な、何とか助かりは、しないですかの??」
私は……
1 やるだけやりましょう
2 素首落としで気を失わせた。……苦痛なく死なせてやろう。
3 逃げろっ!
安価下5多数決、考察必要
救うのは恐らく至難だろう。だが、やるだけやってみよう。
「……少し痛いですが、御容赦を」
私は素首落としで彼の気を失わせた。ここからは一刻の猶予もない、時間との勝負だ。
私は果物ナイフを手に取った。切れ味に不安はあるし、不衛生だ。しかし、剣を使う訳にはいかない。
頭頂部の薄い頭皮を切り、頭蓋骨を露出させる。私は……
※誰を助手につかせますか?安価下5多数決、考察必要
(正解は一人だけです)
今って誰がいるんだっけ
>>582
シデのパーティ全員、コーウィン、ナイアです。
ヒントですが「頭蓋骨の切開をどうやりますか」になります。
「ライラ、軟化の霧を。果物ナイフでも骨を切るには、これぐらいしか思い付かない」
「……自信ないよ?あれって物理的に軟らかくするのよりは、魔力抵抗力を落とすためのものだから。
でも、ダメで元々なら、一応やってみる」
ヴォルガの周りを青い霧が包み込む。私はナイフを彼の頭蓋に当てた。
※60以上で成功
首飾りを使いますか?安価下5多数決、考察必要
サクッ
軽い野菜を切るかのような手応えと共に、ナイフは頭蓋骨を切った。赤白い脳が目の前にある。ここからが本番だ。
脳は大きく二つに分かれている。この隙間のさらに奥。そこにそれはある。
無論、僅かでも傷付ければ命はない。そして、ここにそれが出来る設備はない。あったとしても、私ではできないだろう。
だが、私の父が「偉大なる癒し手」と呼ばれていた理由が、今ではわかる。ジェラードの血だ。恐らく、父は生命力を活性化することで傷そのものを癒していたのではない。いや、それもしていただろうが、ジャックを救ったのは多分……
自分の右手を見る。魔力はかなり膨れて、破裂寸前だ。どちらにせよ……やるしかない。
私は自分の可能性を信じ、脳の裂け目に手刀を突き立てた。
※97以上で成功、50以下で爆発
※成功(奇跡の首飾りがなくなりました)
私は素早くヴォルガの頭の底にあった石を掴んだ。そして一気に引き抜く!
その際、私は右手の周りの時間をごく僅かだが逆行させた。傷付いた組織は元に戻り、噴き出さんとしていた血も止まる。
そして私はその石を部屋の外に向けて放り投げた!!砕くのは危険だ、こうするより他ないっ!!
…………
どごぉぉぉぉぉ!!!!!!
しばらくした後。轟音とともに、爆風で部屋の扉が吹き飛ばされる!!向こうの部屋まで40メドほどはあったはずだが……ここで爆発していたら、危なかった。
私は頭蓋の蓋を締め、再び時間逆行術をかけた。ゆっくりとだが、頭蓋が塞がる。相当時間と体力を消耗したが、何とか命は助けられたようだ。
「ミドル、包帯を。……暫くは眠ったままだろうな」
「凄い……本当に助けちゃうなんて。……あなた、本当に人間離れしてるわ」
ナイアが呆れたように言う。
「……こんな所で油を売っている暇があったら、早く上に上がるべきだと思うがな。そんな人間を救って、何になるというのだ」
コーウィンは苛立ちを隠さない。そう、彼の言うことはもっともだ。だが。
「お言葉ですが。救える可能性が微かでもあるなら、それに賭けるのが私の信条です。多分、それは変わらないでしょう。……愚かで非合理な生き方だと、私も思いますが。
それに、彼は気になることを言っていました。『不死術の研究』と。ダリオを救う、何かの手掛かりがあると思いませんか?」
「……その老人が、鍵を握っているとは限らんぞ」
「ええ。しかし、この老人は人間です。……『作り物』ではなく。まして『一族』に類する存在でもなさそうだ。妙だと思いませんか?」
コーウィンはしばらく黙った後、「それも道理だ」と言った。
※50以下で敵襲来
※敵襲来せず
「うっ……ここはどこじゃ」
「気付かれたようですね。もう、危険は去りました」
包帯を頭に巻いたヴォルガが頭を振って言う。
「まだ頭が痛いの。それに随分ヒリヒリするわ。……ただ、助けてくれたことには礼を言おう。ありがとう」
「いえ、やれることをやったまでです。……ところで、研究とは」
ヴォルガが手をポンと叩いた。
「そうじゃった。ラボに案内すると言っておったの。こっちじゃ」
ヴォルガはよたよたと向こうの扉に向けて歩き出した。
「……貴様は何者だ。何故ただの人間が、ここにいる。サロメの手の者ではないのか」
「いんや。わしも遺伝子操作でテロメア限界を相当引き伸ばされておるがね。
ここは、本来『ノアの方舟』となるはずだった船じゃよ。ああ、君らに言っても分からんかったの」
ホッホッホとヴォルガが笑う。「ノアの方舟」?何だそれは?
「……意味が分かりませんが」
「あー、平たく言えばじゃ。この星から出るための宇宙船じゃよ。長期に渡って種の復興ができるよう、あらゆる設備が備えられた、な」
ウィーンと音がし、部屋の扉が空いた。
※80以上でイベント発生
※イベント発生せず
そこは様々な動物が瓶の中に浮いていた。見たことがない動物も多い。……中には、人間もいる??
「どうじゃ。壮観かと思わんかね?外がどうなっとるかは知らんが、太古の昔には生きていた種ばかりじゃ。
ここで保存し、外的環境への抵抗がついたら放す予定のものじゃ。いつになるかは分からんがの」
コーウィンの額の皺が深くなった。
「……ケインに技術を教えたのは、貴様か」
「ケイン?……ああそんな名前じゃったっけな。男なのに甘党の、妙な男での。最近来んが、どうしたかな?」
コーウィンがヴォルガの胸ぐらを掴む。
「……奴が何をしようとしたか、知ってのことか?」
「何のことじゃね?……というか、君は彼の兄か。よお似とる」
コーウィンは乱暴に、ヴォルガを突き放した。
「ちっ……先を急ぐぞ」
私は……
1 一礼してコーウィンと共に去った
2 サロメとの関係は?
3 「作り物」のことは?
4 ヴォルガ自身の話を聞きたい
5 自由安価
安価下5多数決、考察必要
※脇に寄っているように見えますが、展開次第では……
なお、質問は(このままだと)一回のみです。
4
テロメア限界引き伸ばされてるってのが気になる
オルドが正気だった頃からいた可能性まであるか?
それに一応災厄の前の記憶があるシデがみたことがない動物っていってるから滅ぶ前の世界を知っているのでは?
「ちょっと待ってください。……ヴォルガ。あなたは何者です。『一族』ではないが、ただの人間とも思えない。
そもそも、『宇宙船』に『方舟』、『テロメア限界』。知らない単語ばかりです。……サロメの部下でないなら、あなたは」
温厚そうな笑みを湛えて、ヴォルガが口を開いた。
「『サロメ』という女は知らん。じゃが、『ヘルラ』副船長なら知っておるぞ。
わしはこの船のクルーであり、研究班の一員じゃよ。コールドスリープから、120年と少し前にヘルラ副船長に叩き起こされた、な。
あいにく船は飛ばんが、研究設備は健在だったから、研究だけやらせてもらっておる。
魔素、というのかの。放射性物質、元素記号134番、オルディニウム。あれに耐え得る、強靭な人類を生み出すために、な」
今日はここまで。
>>609
御名答です。詳しくは明日。
ただ、寝ている時間が長かったので、どこまで知っているかは不明です。
元素記号じゃなくて原子番号かな
伝わるのでどっちでもいいんだけどね
>>617
ああ、そうですね。原子番号です、失礼しました。
なお、理論上は原子番号は170以上あるそうで……
一般的には大きすぎる元素は自然界では不安定ですぐ消えるらしいのですが、まあそれはそれとして。
宇宙船→わかる
方舟→うんうんわかるわかる
テロメア限界→??????
無知で辛い(´・ω・`)
>>619
学術的にはヘイフリック限界というらしいですね。要は、細胞は分裂を繰り返すといつかはこれ以上分裂できなくなる、というもので人間の寿命を定義付けているとされています。
なお、筆者はこの話を某野球ゲームで知りました。CEROが仕事してないあれです。
もしかして:メロンパン
ひょっとすると:パカ
もしくは:バッドエンド
あるいは:武美
ちなみに私は1,2,5,7しかやってないっす。
少ししたら再開します。
>>623
残念、13です。ヒロイン7人のうち6人とそういうシーンがあって残る1人は孕ませたという伝説の。
シリーズが14で打ち切られたのは、多分こいつのせいですね。
ヘルラ?サロメはそう名乗っているのか?しかもヴォルガの研究内容。ケインのそれに酷似している。
私は、いやその場にいる全員が混乱していた。――コーウィン以外は。
「なるほど、見えてきたぞ。お前は、真に世界が滅ぶ前の世界の、生き残り」
「左様。地上の汚染が酷くての、当面は浄化を優先すると早々とオルドとヘルラに眠りにつかされた、というわけじゃ。
……しかしヘルラめ、わしに爆弾を仕掛けておるとは……余程信用しておらんかったということか」
ヴォルガは椅子に座り、瓶に入っている生物を眺めた。
「ようやくメドがついたのじゃがな。オルディニウムを吸収し、無害化できる生物群ができたと言うに」
「……サロメ、いやヘルラが何をしようとしていたか、知らないのですか」
「旧生態系の破壊じゃろ?今はオルディニウムに抵抗力のない種しか残っておらんからの。それに今改良種を出したら駆逐されてしまう。やむを得んこととは思うがの」
ケインとやっていることが酷似している。ケインは彼の研究を参考にしたらしいが。
「……地上でも、似た研究をしえいた男がいます。彼は魔力に耐性のある人類を生み出していました」
※65-魅力(24)=41以上で成功
※79…成功
「何じゃと!?ケインという男、相当なもんじゃな。それで、それはどこに」
ナイアが一歩前に出た。
「私がそうです。……ただ、魔素の量は増え続けているとか。
それに、『新人類』は私だけです。世界がこのまま崩壊したとしても、復興などとても」
「復興には長い時間が必要じゃ。オルディニウムの半減期を考えるに、100年単位でかかる。わしは焦らずゆっくりとやるつもりじゃったが……」
「ケインの動機はともかく、方法はある程度理にはかなっていた、というわけか。
ベネディクトとサロメは、地上を一層した後に、お前に魔素に耐性のある種をばらまくつもりだった。
翻るにケインは、自らの王国を作るために魔素耐性のある『新人類』を作り、地上を統治しようとした。殺される『旧人類』の存在を別にすれば、合理的ではある。
……だが解せぬ。何故魔素そのものを止めようとしない?」
ヴォルガは首を振る。
「コストが掛かりすぎるのじゃよ。わしも、世界が滅びた原因は間接的にしか知らぬ。ここにこもって研究ばかりしておったからの。
ただ『穴』そのものが、巨大な特殊中性子爆弾の名残とは聞いとる。
この下の隔壁を一部、ケインが破壊したと聞いた。隔壁があったからこそ、細々と地上で人々は生きていけたわけじゃ。それでも、数世代で滅びたじゃろうが。
その隔壁が傷つけられ、オルディニウムの流出量は相当程度増えた。それを止めるには、多量の資材と人命が必要じゃ。世界崩壊前ですら、現実的ではないほどのな」
「ですが。サロメは知っているのでは?彼女は、地上を滅ぼすという手段に拘っているように思えてならない」
私はヴォルガに問いかけた。私の読みが正しければ、サロメはベネディクトに嘘を言っている。何か知っているに違いない。
※50以上でイベント発生
※イベント発生
中断します。
「多分な。じゃがヘルラ副船長がそうしない、ということなら、恐らくそれに見会わない代償があるということなんじゃろ」
「……心当たりは?」
※90以上で知っている
※知らない
「いや、ないのお。上に行けば、何か分かるかもしれん」
「中枢部か。やはりそれより他はないだろうな」
コーウィンが頷いた。ウィルコニアの踏破は不可欠のようだ。
まだ話す余裕はありそうだ。
……
1 サロメとの関係は?
2 「作り物」のことは?
3 オルドについて
4 自由安価
安価下5多数決、考察必要
※オルディニウムについての質問とします
「そもそも、オルディニウムとは何ですか?名前からして、オルドが噛んでいるように思うのですが」
ヴォルガは真顔になった。
「……その通り、発見者はオルドじゃ。ウランやプルトニウムよりエネルギー変換効率が高い上、そこから発せられる放射性物質には人のある種の生命力を高め、突然変異を引き起こしやすいという効能があった。
君たちが『魔法』と呼ぶものも、それに由来するものじゃな。だから『魔素』なわけじゃが」
ヴォルガはコーウィンを見る。
「あんた、オルドの親族じゃろ?奴が何をしたか、知ってはおらんか」
「……いえ、全く」
「そうか。……ならば話そう。ただ、わしが知っている乏しい情報ではあるが。
オルドとヘルラは、科学者じゃった。世界有数の、な。わしはその弟子と言える。若いが優秀でのお。世界のエネルギー危機を解決するための新資源を研究しておった。
そして見付けたのがオルディニウムじゃ。圧倒的なエネルギー変換効率に、世界中が彼ら夫妻に喝采した。……そして、誰もが考えるのが軍事転用じゃ」
ヴォルガは彼の手を見る。よく見ると、それは義手のようだ。
「無論、オルドとヘルラはそれに反対した。そして、10にもならん娘と小さな息子一人を連れて某国の山奥に逃げた。1、2年は姿を隠せた、と聞いておる。
しかし……娘が拐われたのじゃ。そこで何があったかは知らぬ。娘が二度と戻らなかったことだけは確かじゃ。
そして、そこからオルドは狂い始めた。急に軍事転用に積極的になり、大国への技術供与を始めた。
その一方で、長期航行可能な宇宙船兼研究施設『ウィルコニア』を地下に作った。まるで、逃げるための準備でもしているかのように」
私たちはただ黙ってヴォルガの言葉を聞いていた。彼の声が、少しずつ震えていく。
「わしらはただ、ウィルコニアでの研究を強いられた。救いじゃったのは、当時はまだヘルラ副船長が正気だったことじゃな。
……じゃが、ある日突然ウィルコニアが激しく揺れた。そしてその日以来、外出は一切禁止となった。
誰が撃ったのかは知らん。一発だけなのか、複数発だったのかも知らん。ただ事実としては、オルディニウムを使った爆弾で、世界は滅んだ……ということじゃな」
「そして、滅びた地上を統治するために、私たち『一族』が作られた、ということか」
ヴォルガは頷いた。
「わしは早々に眠らされたから、その辺りは詳しく知らん。ただ一つ言えるのは、オルディニウムの塊が、この地中にあるらしいということじゃ」
※60以上で会話続行可能
中断します。
再開します。
話し終えると、ヴォルガは軽く頭を抑えた。治癒術もかけたとはいえ、脳内を直接弄られたのだ。負担は大きいようだ。
「……どうにも疲れたの。ここまでにしてくれんか」
「分かりました。……これからどうされるのです?」
「わしはわしの研究をするまでじゃよ。お前さんたちは、オルディニウムを止めに行くのじゃろ?上手く行くといいがの」
ヴォルガは温和に笑う。
……
※20以上で餞別あり(コンマ下)
※85以上で……(コンマ下2)
ちょい上げます。
※餞別あり、他の情報なし(??の出現確率が大きく下がります)
「そうじゃ。命を助けて貰った礼を忘れておった。これを持っていきなさい」
ヴォルガが机から何かを取り出す。それは……
01~25 幸運のボタンだ
26~40 奇跡の首飾りだ
41~70 僥倖の髪飾りだ
71~89 神威のイヤリングだ
90~99 再判定
ヴォルガが置いたのはイヤリングだ。……これは?
「『神威のイヤリング』というらしいの。オルドが戯れに作った代物と聞く。
ただ、身につけた者に幸運をもたらす、と言われておる。老いぼれには分からんことじゃが」
手に取ると、確かに凄まじい魔力だ。……誰が使うべきだろう?
※「神威のイヤリング」
クリティカル発生コンマ-5、一度だけ奇跡の首飾りの効果(クリティカル補正は発動後もそのまま)
安価下5多数決、考察必要
※絆効果と猛翔破のクリティカル範囲が80以上になります
「これは私が使っていいだろうか?」
「うん、ボクはそれでいいよ。皆は?」
他の皆も頷いた。
「それでは、お元気で。……またお会いできればいいですね」
「うむ。その時はお菓子を是非食べてくれ。手製のクッキーを用意しておくぞ」
ヴォルガはそう言うと、眠たそうに机に突っ伏した。私たちは静かにそこを離れる。
「……まさか、太古の昔からの生き残りに会うとは思いもしませんでしたね」
「そうだな。……オルドとヘルラの正体が、やっと分かった。しかし、色々ありすぎて頭が整理できんな」
ミドルの言葉に私は首を振った。……コーウィンが何かを考えている。
「どうしました?」
「いや、私に姉がいたなど、初めて知ったものでな……。オルド王には暴君という印象しかなかったが、全く違う側面を見されられた思いだ。
……ベネディクトは、全て知っていたのだろうか。あるいは、サロメは」
「サロメはここで『ヘルラ』と名乗っていたようですね。本来の記憶を、取り戻しているのかもしれません。そうでなくても、それにかなり近い状態でしょう。
多分、直に分かることです」
コーウィンの顔に、惑いが見えた。一体、何がかつてあったというのか。一つ言えるのは、それが切っ掛けでオルドは世界を滅ぼそうとし、それに成功したということだ。
左奥の部屋は、先程の爆発で扉が壊れてしまったようだ。先に進むのが得策だろう。
階段前の広間に着く。そこには……
01~25 ノーデンス、聖霊×5
26~50 ラファエル、ウリエル
51~70 Ω
71~79 ラファエル(高確率で戦闘省略)
81~94 ウリエル(戦闘省略)
95~99 ???
※ゾロ目のため昇格
少し中断。
そこにいたのは炎で身を包んだ天使のような存在だった。背中の翼で宙に浮いている。
「……侵入者、発見。直チニ排除シ……」
「邪魔だ」
天使が何かを言っている最中に、コーウィンがそれをグレイスワンダーで一刀両断にした。
天使だったものは宙に融けて消えていく。
「先を急ぐぞ」
※90以上でアイテム発見
※アイテムなし
私たちは階段を駆け上がった。同じような空間が、そこに広がる。
強い魔力反応がある部屋は……
01~20 4つ
21~40 3つ
41~60 2つ
61~79 1つ
80~89 なし
90~99 1つ、異質な部屋がある
右奥に異質な部屋がある。魔力は感じられるが、何か安心できるようなものだ。
「気になる部屋があるが、いいだろうか。右奥の部屋だ。
後はさほど強い魔力はないが、ここだけ妙な気がする」
私たちはそこに向かった。扉が開いたそこには。
01~20 銀色の何かがいる!!
21~79 豪華な宝箱が1つある
80~89 豪華な宝箱が2つある
90~99 何かがいる
00のため偶奇判定です。
奇数…(ネンヤの効果で無効、再判定)
偶数…?????????
再判定です。
部屋には豪華な宝箱がある。
「……ここも何かを保管しておくための場所だったのかな」
そう言いながらダナが宝箱を開けた。
01~30 幸運の髪飾りだ
31~60 ローブだ(中確率で神器)
61~84 鎧だ(高確率で神器)
85~99 再判定
そこにあったのは鎧だ。……見る角度によって色が変わるようだが。
※25以上で神器、75以上で上位神器
※神器「剣竜の鎧」を入手
今日はここまで。パラメーターなどは翌日に。
再開します。
ミドルに手渡すと、「相当な逸品ですね」という。銘があり「剣竜の鎧」というらしい。
「逸失していた神器の一つだな。確か、ベネディクトのものだったはずだが」
「この前襲われた時は、着てなかったですよね」
コーウィンが頷く。
「片腕がないと着にくいという事情もあっただろうな。ともあれ、役には立つはずだ」
※神器「剣竜の鎧」
HP+70、全ステータス+2、ダメージ修正20、ダメージ軽減80
相手方のクリティカル無効(00奇数のみ食らう)
※誰が装備しますか?
安価下5多数決、考察必要
※言うまでもありませんが、ライラは装備不可です。
「これ、私が装備していいですか?」
遠慮がちにジュリアが手を挙げた。
「もちろんだよ!守りが硬い方がいいしね」
ミドルの言葉通りだ。彼女の鎧は、ジュリアンには悪いがこの中では見劣りする。これを使うのが賢明だろう。
ジュリア(持ち越し1p)
HP 305+185(490)
筋力 11+9(20)
知力 18+9(27)
器用さ 20+11(31)
賢さ 13+9(22)
耐久力 15+4(19)
魅力 11+9(20)
好感度 159
職業 王族
ダメージ修正 100
ダメージ軽減 160
コンマ修正 30
私たちは部屋を出た。まだ未探索の部屋があるにはあるが。
1 先に進む
2 探索する
安価下3多数決、考察必要
「階段の近くの部屋だけ、様子を見ておこう。大したものはないと思うが」
私たちはまず右奥の部屋から調べることにした。
……
※50以下で敵遭遇、80以上ならアイテムあり
右奥ってさっきまでいた部屋では?
※敵遭遇
01~10 Jロメオ
11~25 Ω
26~95 小型ドラゴン数匹(戦闘省略)
96~99 再判定
失礼、アイテムは使わなくていい
まだ回避あるので
>>694
失礼しました。左奥の部屋のみ探索ですね。
(考察のある>>697のコンマを採用)
中にいたのは、小型ドラゴンが5匹だった。
「せっかくだから、消えてくれ」
ミドルがクリムゾンを放つ。5つに分かれた光条がドラゴンの頭蓋を貫くと、哀れなそれらはあっさりと絶命した。
「よし、と。これで後方から襲われる心配はないですね」
※97以上でイベント発生
※イベント発生
※イベント内容を再判定します。
01~60 アイテム発見(上位アイテム)
61~79 ???
80~99 ?????????
※???????
ドラゴンの死骸の奥に、誰かがいるのが見える。見たところ、小さな子供のような人影だが。
「……誰かいるのか??」
「……そっちこそ誰なの。勝手に実験動物殺しておいて」
甲高い声が聞こえる。現れたのは、カチューシャを付けた金髪の少女だった。
※40以上で追加イベント
※クリティカル
中途半端ですが中断。ここで彼女が出るのは割と想定外です。
「……ううっ……」
その少女を見た途端、ナイアが頭を抱えて苦しみ出した。頭を抱えて暫し呻いた後、彼女は言った。
「……あなた、アリス?」
少女は怪訝な表情をする。
「何故私の名を?」
「急に頭に、あなたの名が浮かんできた。……それに、見たことがある気がする」
皆が一斉にナイアを見た。……これは。
コーウィンが呼び掛ける。
「記憶が、戻ったのか?」
「……明確じゃない。少なくとも、クレアのものじゃない。これは……もっと前の。『管理者』になる、さらに前の」
「ヘルラの記憶とでも言うのか??」
私は金髪の少女を見る。
「君は何者だ」
65-魅力(24)×2=17以上で成功
※クリティカル
「私はアリス。……その女の言う通りね。ここで警備関連と設備の保安システムを担当させてもらっているわ。
……あなたたちがサロメが言っていた『侵入者』ね。まあ排除するつもりはなかったのだけど」
「どういうことだ?」
私は下のヴォルガを思い出した。そう言えば、彼も爆弾こそ仕掛けられていたが友好的だった。
「下のヴォルガという男には会わなかったかしら?彼もそうだけど、サロメ――私たちには前世の名『ヘルラ』って名乗ってるけど――には、私たちクルーはあまり協力的ではないの。
知の中枢たるウィルコニアは大事よ。でも、それを使って彼女がやろうとしていることはただの虐殺に過ぎない。
自分の娘が殺されたからと言って、人類そのものを憎むなら、それはオルドと変わりはしないのにね」
「ヴォルガの同僚でしたか」
年若く見えるが、話し方は随分と落ち着き大人びている。言われれば、ただの少女でないのは明白だった。
「しかし何故、急にナイアの記憶が……確かに、彼女もヘルラの転生体だが」
「ちょっと待って。その子もなの??そうか、二人いた『管理者』の片割れなのね。……そっちの方が、ヘルラ副船長に近い匂いがするわ」
アリスと名乗る少女は、私たちに近付いてきた。
「ちょっと来てちょうだい。……サロメを倒しに来たのなら、もう少し彼女について話した方がいいわね」
#######
ヴォルガのいた部屋同様、奥には扉があった。
「入って。機械の油臭いのは我慢して」
そこには、機械兵や銃が並んでいた。作りかけのものとみられる兵器もある。
……部屋の隅には「Ω」まであった。ミドルはぎょっとして一歩後退りし、コーウィンは眉を潜める。
「ああ、それは動かないから安心して。向こうはドラゴンとか魔物を対象に、武器のテストをする部屋なのよ。
そういや、随分前にあなたによく似た男がΩとΣをやたら持っていってたわね。色目を使ってたから、左腕を撃ってやったけど」
アリスがコーウィンを見て言う。ケインの傷は彼女によるものだったか。
「さて、聞きたいことがあるなら答えるわよ」
※最低3問まで聞けます
1 サロメはここではどういう存在か
2 オルドについて
3 アリス自身について
4 オルディニウムを止める方法について
5 Ωなど機械兵について
6 ヴォルガとの関係について
7 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
再開します。
「サロメとは、どういう存在なのだ?ウィルコニアの『管理者』であるのは知っている。彼女がヘルラの負の部分の転生体であるとも。
だが、君やヴォルガが彼女に協力的でないのには、理由があるのだろう?」
「そこに座って」と私たちは椅子を示された。アリスはふうと息をつく。
「そうね。今までも、『管理者』は入れ替わってきたわ。オルドが消える頃には、『管理者』にヘルラの記憶はほぼ失せていた。
そして随分長く、『管理者』不在の時期があった。退屈だから、私は寝てたけど」
「それが変わったのが、120年前」
「そう。ベネディクト……あのチビだった子が、サロメを連れてきた。そして、私たちを叩き起こしたわけ。
驚いたわ、あの女は狂った頃のヘルラを思い出させるような振る舞いに口調だったから。
そして、目覚めた私たちにいきなり研究の再開を命じたの。内容は、オルディニウムに耐えられる生命の創成と、地上を一掃しうる兵器の開発。
逆らった他のクルーは、ベネディクトによって殺されたわ」
アリスは唇を噛んで言う。
「ということは、ヘルラの記憶がサロメに戻っている、と?」
※50以下で情報あり
50以上じゃないの?
コンマ下
>>723
それで合っています。
※あくまで「50以下」です。
(サロメの最終ステータスに関わります)
※情報あり
「間違いないわね。どういう理屈か知らないけど、あのサロメという女は、オルドと一緒に狂気に走った頃のヘルラの記憶をほぼ完全な形で持っている。
下手をすれば、その力までも。オルディニウムに当てられ過ぎたせいか、彼女はDNAレベルで変質した。……ああ、分かりやすく言えば『人間じゃない』ってことね。
ベネディクトも似たような感じだったけど、とにかくクルーを虐殺するあいつらに反抗する気は起きなかったわ。Ωを使っても、どこまでやれたか自信はなかったもの」
アリスは、はあと溜め息をついた。
「つまり……サロメとは、ヘルラとほぼ同等の存在だと?」
「そういうことね。サロメ自身の自我がどれだけあるかは知らないわよ。でも、あれは疑いなく怪物。
あなたたち、サロメを討とうとしてるんでしょ?……確かに、皆凄まじく強いわ。でも、それでも用心なさい。彼女は『終末兵士』も持っているのだから」
「『終末兵士』……ダリオのことか」
アリスは肩をすくめる。
「ダリオが誰かは知らないわ。でも、彼女は大戦末期のそれを顕現させた。
地上を滅ぼしたのは、オルディニウムを使った『OBomb』だけじゃない。それを使った『終末兵士』も、その一翼を担ったってわけ。
だから、覚悟しなさい。私は戦いを諦めた。でも、あなたたちなら、できるかもしれないわ」
アリスはコーウィンを見る。
「あなた、オルドとヘルラの子ね?少し、その面影がある。
本来のヘルラ副船長は、あんな人じゃなかった。……救ってちょうだい。お願い」
「……そうか」
コーウィンは言葉少なに頷く。
「しかし、どうやって救うんです?」
「その手段は、もうあるだろう」
ミドルの問いに、コーウィンが微かに笑う。そうだ。
「『死の復讐者』……??」
「そうだ。あれで精神体ごと殺すのだ。……アリスと言ったな。心配は無用だ。私たちは、貴女が思うよりも強い。
数万年の因果、断ち切ってみせよう」
「……あなた、狂う前のオルドに似てるわね。少し、安心したわ」
アリスは笑った。
※サロメのステータスが引き上げられます。HPこそやや低いですが、攻撃、守備両面でダリオ並みかそれ以上になります。
次は何を訊くか。
1 オルドについて
2 アリス自身について
3 オルディニウムを止める方法について
4 Ωなど機械兵について
5 ヴォルガとの関係について
6 ダリオの止め方について
7 その他自由安価
安価下5多数決、考察必要
※一応言いますが、弱体サロメとやる可能性はどのみち低かったと言っておきます。
(この後数回の判定を突破する必要あり)
上げます。
「ところで、オルディニウムを止める方法を知らないか?
ヴォルガは知らなかった。……かなり犠牲を払うだろうとも。
だが君は、ヴォルガよりさらに情報を持っているように思う。『隔壁』の修復には、何が必要か教えてくれないか」
※60以上で情報あり、80以上でかなり細かい情報あり
細かい情報ほしいから首飾り使う
>>736
首飾りは現在ないはずです。髪飾りかイヤリングの選択になります。
2245までにコメントがない場合、コンマを下に回します。御容赦ください。
どのみちウィルコニアでわかるべ
つかわない
現れなかったので改めてコンマ判定です。
>>739は有効票とします。
一時休憩。……しかし、なんか凄い引きになってますね。
※クリティカル
「……オルディニウムの流出を止めるには、3つの方法があるわ。まず、改めて隔壁を作ること。
経年劣化でボロボロになったのを、ケインってのが拡げたんでしょ?とすれば、もう一度作るしかない。
でも、それは不可能ね。大量の鉛と鉄、それにセメントがいる。
そしてオルディニウムが発する高水準の放射性物質に耐えられるだけの厳重・堅牢な防護服と、それを着て命を捨てて作業する多くの人員も必要。
そんなの、世界崩壊前でも無理。ヴォルガも、そう言っていたはずよ」
「しかし、後2つもあるのよね。それは何なの?」
ライラが訊くと、アリスは苦笑した。
「残りも現実的でないのは同じよ。次は隔壁の裂け目を潜って、オルディニウムの塊を砕いて無力化すること。
でも、そんなのどうやってやるんだか。第四十九階層にいることですら、数分も耐えられない。近くまで行って生き永らえるなんて、何秒もつのかしら。
そもそも、どのくらいまで潜ればいいのかすら分からない。オルドは下に行ったらしいけど、まあ彼が何かしているとも思えないわね。あるいは、そのまま死んだか」
「……でも、隔壁自体は誰かが作ってる。違いますか」
ジュリアがアリスの目を見据える。
「そこ。第3の、一番ありそうな可能性は……『誰かが強力な物理結界を張る』。多分、隔壁を作ったのはオルドとヘルラだわ。
私は隔壁が本当は何かを知らない。物理的にオルディニウムを遮断するなら、さっき言ったように人と金と資源を凄まじく投じないと無理。
だけど、魔力的な強力な結界なら?元々オルディニウムの放射性物質――あなたたちは魔素と呼んでいるけど――は魔術の源泉。それを使って結界を張るならば。できなくはないかもしれない」
「だが、どうやって?」
※90以上で情報あり、ファンブルなし
しつもん
クリティカル広がったけど88はどういう扱いになるの?
安価下
>>745
99と同じ扱いになります、かね。
ただ00偶数の有り難みが薄れるので、00偶数は気持ちおまけします。
(戦闘中は88、99、00偶数は完全に同じ扱いですが)
※情報なし
「そこが問題なわけ。そもそも、誰が結界を張ったかすら分からないのよ?
そればかりは、上で聞いた方が早いんじゃないかしら。『管理者』の片割れもいることだし」
ナイアがぽつりと言った。
「……私に、どこまでできるか、ね」
「そう言えばナイアさん。さっきヘルラの記憶とか、言ってなかった?記憶、思い出したの?」
01~15 ううん、また消えた
16~40 多少は
41~79 かなりの程度まで
80~99 全部、思い出したわ
偶奇判定です。
奇数 その時、ウィルコニアが大きく揺れ始めた!
偶数 ?????????
※ナイア完全覚醒
今日はここまで。これでゴールが明確に見えました。
後は……大きな決断が待っています。
コーウィンを息子として思い出したのかな
いや、どこまでスナイプできるか知らないですが、恐ろしく狭い所を通られている気がします。
一度アリスの出現率下げたにも関わらず登場しちゃいましたし、アイテム&絆温存でクリティカル連打……。
00偶数は狙いようがないので、これはもうコンマ神としか。
>>755
これについては明日詳しく。
どうでもいいがアイテム使ってほしいタイミングは!ったの?
>>758
使うだろうなと思うタイミングはいくつか。744はイヤリングを使われるだろうと思ってましたし、
748は豪運使うタイミングだろうなと考えてました。
結果、00偶数が出たのでそれ以上のリターンになったのですが。
再開します。
「えっ、ええ。……また頭がっ……!?」
ナイアは急に、再び頭を抱えて苦しみ始めた。
「大丈夫かっ!?」
「うわあああっ!!!!」
倒れてのたうち回るナイア。その身体は、黄色い光に包まれている!?
やがてそれは、彼女の苦悶と共に大きくなり、そしてそれが収まるにつれ小さくなった。
それが完全に消えると、はぁはぁと喘ぎながらナイアは立ち上がった。
「……ごめんなさい。全部、思い出したわ。アリス、ごめんなさいね。こんな所に、何万年も閉じ込めてしまって」
彼女の表情は、穏やかで母性溢れるものに変わっていた。どこか険のある、それまでのナイアのものとは違う。
「……まさか!!副船長なのですか!!」
「その呼ばれ方は、本当に久し振り。ええ、完全に記憶が戻ったわ。
少しずつ、取り戻していたとは思うけど……ウィルコニアに来て、はっきりと思い出した」
そう言うと、ナイア……いやヘルラは、アリスの頭を軽く撫でた。アリスの目に涙が浮かぶ。
ヘルラはコーウィンに向き合う。
「コーウィン、大きくなったわね。……私が『クレア』だった時は旦那様だったから、妙な感じだけど」
「あなたが、ヘルラ……」
「ええ。ただナイアの自我も残ってるし、クレアの記憶もある。いわば『管理者』の意識の集合体、ね。
ヘルラとしての力の多くは、私の半身が持っていってしまってるけど……それでも、あなたたちがいればサロメは止められると思う。
……さっき、結界を誰がどう張ったかって言ってたわよね。答えは、私。私が、全生命力を使って張ったものよ」
「どういうことです??」
私は思わず叫んだ。ジェラードによれば、ヘルラは自ら命を絶ったはずだ。
「ジェラードは少し、勘違いをしてるわ。確かに私がやったのは自殺行為。狂いかけて、それに耐えられなくなったのも本当。
ただ、狂った原因は、幾つかあるの。その一つが、オルディニウム――あなたたちが魔素と呼ぶものね」
ヘルラは少し険しい表情になる。
「世界が壊れた日からしばらくは、OBombの中核から漏れるオルディニウムはさほどでもなかった。ところが数年してから、地下からのオルディニウムの放射性物質の量が加速度的に増えていったの。理由は分からないわ。
オルディニウムは人の肉体に影響を与えるだけじゃない。精神も蝕む代物なの。特に、濃すぎるそれは。
オルドは……ルエラの死で元々狂ってたけど……私もオルディニウムの影響で徐々に、人類に対する憎しみが膨らんでいった。
だから、取り返しがつかなくなる前に止めなきゃいけないと思った。世界を救うためにも。狂気に走る、自分を止めるためにも」
「だから、命を賭して結界を張った、と」
「……ええ。それこそ、オルドでも突破できないような結界。ただ、オルディニウムの作用かしら。精神は肉体が滅びても、2つに分かれ受肉した。
そしてオルドは何を思ったのか、私の記憶を操作し、ここの『管理者』としたわけ。私に対する愛情が、歪んだ形で残ってたのかもしれないけど」
誰もが黙って彼女の話を聞いていた。ヘルラは軽く頷いて、話を続ける。
「……オルドが1000年前、消えたのは知ってるわ。結界が弱くなったでしょうね、多分地下に行ったのだと思う。……何をしているかは知らないけど。
ただ、彼が消えたことで記憶操作も徐々に薄れた。そして、背景は分からないけど、サロメが生まれた。私の狂気の半身として」
※中断します。しばらく地の文だけの進行になりますが御容赦ください。
「そして、彼女に煽られる形でベネディクトもケインも動いた、そういうことですか」
「ケインはそうかもしれない。……胎内にいた時に、オルディニウムの悪影響を受けていたのもあるでしょうけど。
ただ、ベネディクトは違うかもしれないわね。あの子もルエラの死は知っていたでしょうから。人に絶望していたのも、地上を滅ぼしたがっていたのも、多分そう。
サロメも、元は私のそういう憎悪から生まれた存在なの。それをオルディニウムが増幅したというだけで、狂気の芽は私の中にあった。
……だから、もう一度私が結界を張るわ。自分の不始末は、自分で付ける」
コーウィンが口を開く。
「できるのですか、それは」
「……正直、自信はないわ。結界を張れても、力の大半が向こうにある以上はあまりもたないか、すぐ破られるか。
この身体はとても頑健だし、魔力も素晴らしいものがある。足りない力を補えと言わんばかりに。それでも、十分な結果は出ない可能性が高い。
……だから、誰かの力が必要なの。私と一緒に結界を張って、命を魔力に変えてくれる人が」
その場を静寂が支配した。
……
※15以上でイベント継続
※イベント継続
「……私がやろう」
「コーウィン!!?」
全員の視線がコーウィンに向いた。彼は穏やかに笑う。
「誰かが止めねばならないのだろう?……私自身、ずっと考えていた。この命は誰のものかと。
クレアに会って、私は自分が何者かを問うようになった。ダリオが生まれ、育つのを見て地上は人に委ねるべきだと、考えるに至った。とすれば、私はどうするべきなのか?
ウィルコニアに行き、真実を知ることでそれが見えると思ってきた。思った通り、私はそれを知ることができた。
私は、次の世代の礎となるべきなのだ。ダナやシデたちのために」
「ちょっと待ってよ!!父さんはどうするのさ!!コーウィンさん、父さんを救うんじゃなかったの?」
「ダナさん、いいですか」
ミドルがコーウィンとダナの間に割って入った。
「多分、それはダリオさんを救うことにも繋がります。ダリオさんを動かしているのは魔素、そしてそれを増幅させているアンバライトです。サロメの支配も、そこに由来するものでしょう。
ですが、それが止まれば?ダリオさんは弱体化し、支配も弱まるのでは?
……代わりに、ダリオさんの命を繋ぐものもなくなりますが」
コーウィンが満足そうに頷いた。
「少年、その通りだ。一つ言うなら、魔素を止めてもダリオはすぐには死ぬまいよ。残留する魔素で、しばらくは生き永らえる。
正気に戻ったダリオと話せないのは無念だが、奴が冥土に来たときにゆっくり話でもすることにしよう」
しかし、ヘルラは静かに首を振った。
「ありがとう、コーウィン。でも、あなたでもまだ足りない。
他の誰かの力も借りないとダメでしょうね。『一族』に、あなたのように命を投げ出してくれる子がいればいいのだけど」
※65-賢さ(27)=38以上で成功
※24…失敗
ここで中断。
「一族」の誰が折れるのか、説得できるのかが鍵になります。全員の説得は不要ですが……
少し進めます。
「……どうでしょうか。確かに、皆世界の破滅は望んでいない。ですが、命を賭けろと言われて素直に動くでしょうか」
そう言って、コーウィンは少し目を閉じた。
「私以外に、どれぐらいの魔力がいるのでしょう?」
01~30 4人
31~60 3人
61~79 2人
80~94 1人
95~99 1人?
※豪運の宝珠を使いますか?
安価下5多数決
なお?がついているのは「コーウィン以外に死者が出ない可能性がある」という程度です。ご参考までに。
後、使わない場合アイテム使用不可です。悪しからず。
(上位アイテムの時は僥倖使わない判断がなされた後にも考察要求したのに?別アイテムに関してはいいんじゃないの。同じアイテム連打されたらそりゃ困るが。とくに豪運)
>>792
実は人数を減らせる手段があります(というか、既に指摘済み)。
本当の重大局面でアイテムを使わない選択は考察を要求しますが、まだバッファーが残っている状態ですのでこうしている次第です。
後、今回の場合宝珠と髪飾りの効果に大きな差はないというのも一因です。
「あと一人いれば、何とか。ただ、多いに越したことはないわ。……子供に死ねという親なんて、いてはいけないのだけど」
※65-賢さ(27)×2=11以上で成功
※クリティカル(説得に必要な人数が1人で確定しました)
夜に本格更新します。
再開します。
一人では済まない可能性もある、ということか。……犠牲は少ない方がいい。何か方法はないのか。
……あった。
「確か、モリブス移転のために取っておいた魔力があったはずです。本来は、ブランドの殺害のために取っておいたものです。
ブレイズのお蔭で使わなくて済んだものですが、それを充てるのは可能でしょうか?」
コーウィンが少し驚いたような表情をした後、得心したかのようの頷く。
「……それがあったな。確かに、あれならば……!ただ、ジェラードとブレイズが同意すればの話だ。もうモリブスを移転させる必要は失せたはずだから、断る理由もないだろうが」
「ええ。……後で、『一族』の皆を呼びましょう。そこで全てを話し……終わらせましょう」
コーウィンとヘルラが頷いた。
「……ところで、中枢部ってもう行かなくてもいいのかな?知りたいことは、ナイア……じゃなかった、ヘルラさんから聞けちゃったんだけど……」
ダナが、少し遠慮がちに言う。
「一応、まだ情報が得られる可能性はあるわ。……でも、ここで去っても多分、構わないと思う。……」
※65以上で追加情報
※追加情報なし(軽ファンブル無効)
アリスが言う。確かに、所期の目標は達せられたと言えそうだが。
「……サロメが、まだ何か残している可能性は?」
「分からない。ここから上は、サロメの領域よ。正直、何とも言えないわ」
1 探索を続ける
2 ここで引き返す
※引き返してもミッションは達成扱いです。
※アイテム狙いの探索は、お薦めしにくくなっています。
安価下5多数決、考察必要
1を選ぶ場合、「上で何を訊くか」も触れて下さい。
どうでもいいけどモリブスの魔翌力を追加で使うことによって犠牲がコーウィン+1人になったってこと?
安価は探索を続ける
ダリオを弱める方法は見つけたけどまだ正気に戻す方法は見つかってなくない?ヘルラに聞けばわかるなら引き返すけど
>>804
そういうことですね。増える可能性がなくなったとご理解下さい。
1人だけなら説得は難しくはないでしょう。3人だと、アイテム使用が必要な感じですが。
正気に戻す方法は確かに未判明です。ただ、さほど困難でもないと思います。(ヘルラが教えてくれるかもしれません)
引き返そう
幸運でここまで楽できたし余計に潜る必要もなかろ。ところでアリスたちはどうするんだろう?外に連れ出すことも出来なくはないが
>>806
アリスとヴォルガについてはコンマ次第ですね。高確率で連れ出せないとは思います。
アリスの素性については、簡単にさらっとやる感じですかね。ヘルラとはそれなりに縁のある人物です。
「ここで、引き返そう。もう、ここにいる理由はなくなってしまった。
アリス、君も戻るか?ヴォルガと一緒に」
※75以上で戻れる
※地上帰還可能、アイテムあり
「そうね。随分長い間ここに縛り付けられて、退屈もいいところだったもの。
下にヴォルガ、いるんでしょ?彼も連れていくわ」
アリスはほっとしたように言う。
「私のことについては、上に戻ってから話しましょ。……それとこれは心ばかりのお礼」
彼女はそう言うと、机から何かを取り出した。
……
01~30 不幸の宝珠2個
31~60 スタングレネード改
61~79 奇跡の首飾り
80~99 再判定
彼女が取り出したのは、不幸の宝珠だ。それも2個ある。
「お守り代わりに持ってたんだけどね。私は使う機会なさそうだから、あなたにあげるわ。……んーっ、数万年ぶりの地上か……」
「本当に、ごめんなさいね。気が遠くなるほどだったでしょうに」
ヘルラが心底すまなそうにしていると、アリスが苦笑した。
「いいんです、副船長。数万年、といってもサロメに起こされるまでずっとコールドスリープだったんですし。
……まあ、この百年ちょっとはしんどかったですけど」
「じゃあ、戻ろう。アングヴィラに」
コーウィンがゲートを開く。……ここに、再び誰かが訪れることはあるのだろうか。
私はふと、そう思いながら歪みの中に入っていった。
########
※状況判定
05以下でなければ何もなし
※何もなし
※以下、通常進行です。
少し休憩。
すみません、明日に回します。
ふと気付いたわけですが、ヴォルガはちゃんと地上に連れてこられてます。
その場でゲートを開いて入ってしまってるため、なんか変になってますね。脳内補完お願いできれば。
それと度々すみません。ミッション「審判の石を探せ!」は達成扱いになるので、明日は成長判定から開始します。
再開します。成長判定です。
シデ
HP コンマ下÷4上昇(10以下再判定)
HP 435+230(665)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
5ポイントの上昇です。持ち越し分合わせて6ポイントを振り分けて下さい。
器用さ 25+16(41)
※秘奥義「蒼龍天羅」を習得しました。
一度だけそのターンの攻撃を全てクリティカルに出来ます。
(朦朧打撃は対象外)
シデ(持ち越し1p)
HP 435+230(665)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 25+16(41)
賢さ 21+6(27)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
ダナ
HP コンマ下÷4上昇(10以下再判定)
再判定します。
HP 434+190(624)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
5ポイントの上昇です。ポイントを振り分けて下さい。
好感度 コンマ一桁上昇
※ゾロ目のため倍
ダナ(持ち越し0P)
HP 434+190(624)
筋力 20+19(39)
知力 20+10(30)
器用さ 20+14(34)
賢さ 12+13(25)
耐久力 15+9(24)
魅力 16+7(23)
好感度 368
ミドル
HP コンマ下÷4上昇(10以下再判定)
HP 266+160(426)
成長ポイントを決定します。
01~33 5ポイント
34~66 6ポイント
67~99 7ポイント
7ポイントの上昇です。持ち越し分合わせて8ポイントを振り分けて下さい。
器用さ 18+9(27)
※「バックスタッブ」を覚えました。
不意討ち時のダメージ倍率+1になります。(現状だと3倍)
好感度 コンマ一桁上昇
ミドル(持ち越し2p)
HP 266+160(426)
筋力 9+4(13)
知力 20+9(29)
器用さ 18+9(27)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+9(29)
魅力 6+4(10)
好感度 174
ライラ
HP コンマ下÷上昇(10以下再判定)
HP 245+185(430)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
3ポイントの上昇です。持ち越し分合わせて4ポイントを振り分けて下さい。
好感度 コンマ一桁上昇
ライラ(持ち越し0p)
HP 245+185(430)
筋力 5
知力 20+16(36)
器用さ 13+5(18)
賢さ 10+11(21)
耐久力 20+11(31)
魅力 10
好感度 139
ジュリア
HP コンマ下÷4上昇(10以下再判定)
HP 320+125(445)
成長ポイントを決定します。
01~33 3ポイント
34~66 4ポイント
67~99 5ポイント
4ポイントの上昇です。持ち越し分合わせて5ポイントを振り分けて下さい。
好感度 コンマ一桁上昇
ジュリア(持ち越し2p)
HP 320+125(445)
筋力 11+9(20)
知力 19+7(22)
器用さ 20+9(29)
賢さ 13+7(20)
耐久力 15+4(19)
魅力 11+7(18)
好感度 166
更新は昼以降。
では、本編です。
アングヴィラに戻ると、日は既に頂点を少し越えていた。まだ食事を取っていなかったことに気付く。
ヴォルガはアリスが連れてきた。……年齢は、実は彼女の方が上であるらしい。「彼がコールドスリープから起きたのが少し早かったのと、テロメア限界の延長が少し上手く行っていなかったからかしらね」とは、アリスの言葉だ。
何を言っているか半分も理解できないが、要は「寿命の問題よ」ということであるらしい。
ヴォルガは治療のため、ミドルによりハーニスの所に連れていかれた。
ミドルとはギルドハウスで落ち合う手筈になっている。
「おう、来たか。貸し切りにする準備はできてるぜ」
ゴラフが私たちを中に通した。大きなテーブルに食事と飲み物が並ぶ。
「済まないな。……他の冒険者には悪いが、報酬は弾む」
「いやいや、報酬なんざいいって。英雄シデの頼みなら、皆納得するぜ。
……ああ、無論これからここで話される内容は、他言無用だな」
私は頷いた。
「ゴラフを信用していないわけではないが……。極めて重要な話だ、漏れて混乱が生じるのは避けたい。
エルヴィンも、その辺りは理解している」
「ああ、分かってるさ。何回か見たその背の高いのは、明らかに只者じゃねえしな。まあ、納得するまで話してくれ」
そう言うと、ゴラフは厨房へと戻っていった。
私はコーウィンに向き合う。
「では、呼びましょう。……『一族』を」
コーウィンは頷くと、「電話」を取り出した。
「最後の会合」を地上でやるのは、コーウィンの発案だった。次元牢、アヴァロン邸、フィオナの間は既に一度襲われている。ジェラードの別荘では、やや手狭に過ぎる。
ブレイズの間でも良かったが、恐らく「穴」のどこかに潜んでいるであろうサロメに襲われる危険性は、まだ地上の方が少ないだろうというのが、コーウィンの考えだった。
「で、結局アリスさんて何者なの?」
「ああ、ヘルラ副船長の従姉妹なのよ。年の離れた、ね。だからベネディクトとジェラードとは、会ったことがあるわ。ジェラードはまだ赤ん坊だったけど。
コーウィンは……まだお腹の中だったかしら?」
「……そうね。そのジェラードが来たわよ」
ジェラードがどこからか姿を現した。
「やあ。……収穫は、あったようだね」
彼の姿を見たヘルラの目が潤む。
「ジェラード……元気で、よかった」
「……随分雰囲気が違うけど、これは??」
驚くジェラードに私はウィルコニアでの出来事を説明する。
「つまり、ナイアに母さんの記憶が完全に覚醒した、と?……信じがたいが、本当のようだね。
……何と言っていいか、分からないが」
ジェラードは戸惑いを隠さない。
「ジェラード。あなたと話したいことは、たくさんあるわ。でも、皆が集まってから大事な話をしなければいけない。
とても重要な話よ。だからそれは、少し待って」
やがてブレイズとランダムがやってきた。それからすぐに、ジュリアンとフィオナがやってくる。
※70以上でイベント発生(コンマ下)
※25以下で別のイベント発生(コンマ下2)
※フローラ、マリーンは来ない
※エリック、ブランドは来る
ちょっと少し時間を開けます。
やがて、ブランドとエリックもギルドハウスに現れた。ブランドはいつも通りだが、エリックは期限が悪そうに私たちを睨む。
「余を呼び出すとはどういうことだ?そこまで切迫した話など、あるというのか」
「……この子は?」
「余はエリックだ。貴様こそ名を名乗れ」
不遜な態度でエリックがヘルラに言う。しかし、幼女の姿では滑稽にしか見えない。
「この子が?どういうことなの、性転換でもしたというの?」
驚くヘルラに事情を説明すると、彼女は大笑いし始めた。
「うふふふ!可笑しいわね、双子揃って子供の姿なんて。エリックはともかく、ジェラードはどうしてかしら?」
「僕の場合、この姿が一番馴染むんですよ。……普段は世間体上、大人の姿ですが。
それにしても、記憶が戻ったということは……」
※50以上でエリックが発言
※クリティカルのため、エリックに過去の記憶あり
「……大方、『裂け目』の件だろう?……記憶、と言ったな。余はこの女を知らぬが、見当は付く。その魔力……母上であったか」
エリックが二人に割り込んだ。
「あなた、記憶が……」
「幼少期の記憶だから、曖昧だがな。母上が何故死んだかも、知っておるよ。
魔素の流出、もしやとは思ったが……やはり結界か」
「どういうことだ?エリック!?」
ジェラードの言葉にエリックはふふっと笑った。
「余は母上の独り言を盗み聞きしただけだ。確信は持てぬが……そこからは、母上から話してくれはしまいか」
#########
ヘルラの話が始まった。魔素――オルディニウムの起源とその流出。それを止めるために狂気に犯されかかっていたヘルラが命をかけて結界を張ったこと。
そして長年の時を経て結界が劣化し、ケインの愚行によってそれが決定的になったこと。そして、サロメが完全にヘルラとしての力を持っていること――誰も、ほとんど食事には手をつけなかった。
「世界を救うには、結界を張り直すより他ないわ。そのためには、私だけじゃ足りない。
コーウィンは、協力してくれると言ったけど、それでもまだ足りないと思う。……誰かが命を捨てないといけないの」
ヘルラがその言葉を口にした時、部屋に静寂が流れた。「世界のために死ね」。英雄的だが、それに即肯定できる人は恐らく極めて少ないだろう。
「一応確認ですが、モリブス移転のための魔力は、確保してありますね?
あれを使えば、犠牲は1人で済む」
コーウィンがジェラードに言う。
「そうか、あれはまだあるな。喜んで使わせてもらおう。……だが、やはり一人は死ぬのか」
「恐らくは。私は十分生きました。次代を担うに相応しい若者――ダナとシデもいる。サロメ打倒の手段と力量も、彼らは持っている。世界を支えるのは、彼らです。
『一族』としての最後の役割は、次に向けて命を差し出すこと。そう心得ています」
コーウィンの言葉に、ジェラードは黙った。……誰に話をすべきだろうか?
安価下5多数決、考察必要
上げます。
ジェラードかブレイズかなって思ったけどブレイズは奥方いるしなあ
ジェラードで
>>880
もう少し具体的にお願いします。申し訳ありません。
私はジェラードの方を向いた。
「私からも、お願いします。……あなたが、地上を想う気持ちは理解しているつもりです。モリブスの件も、その顕れと知っています。
力量から見ても、あなたなら地上を救えるはずです。……本当に心苦しいのですが、コーウィンとヘルラの助けになってもらえませんか」
……
※25以上で成功
※48…成功
「……分かった。喜んで力を貸そう」
「本当ですか!?」
ジェラードは微笑んで頷いた。
「僕もコーウィンと同じ想いだ。僕らの役目は、もういい加減終わりにすべきだろう。
世界は危機に瀕している。だが、ここから立ち上がるに相応しい者たちは、既にいる。苦難に対し足掻き、もがきながらも前に進み、道を切り開いてきた者たちがいる。
それが僕の子孫だったのは、喜びにたえないことだ。……クローディアのもとに、こういう形で逝けるのなら悪くはない」
そう言うと、ジェラードは私に手を差し出した。
「後は頼んだ。……必ず、サロメを倒してくれ。結界は任せろ」
喉の奥から、熱い物が込み上げてくる。感謝と尊敬の念と、申し訳なさとが入り交じった何かだ。
「ジェラード兄さん、いいのですか」
「ああ、私はそれでいい。お互い、血を引くものが世界を背負うのだ。後は彼らと、その子供たちに任せるべきだろう。
無意味な王位争いも、これで終いだ」
ヘルラが頷いた。
「……そうね。オルドがあなたたちにかけた『呪い』も、これでお仕舞い。
あの人、『一族』が最後の一人になった時に『穴』の全管理権を与えるようにしてあったみたい。……争っているうちに、世界が壊れると思っていたのかしらね。
ジェラード、本当にありがとう。……子供の頃の思い出話は、後でゆっくりするわ」
エリックが、寂しそうな顔でヘルラたちを見ている。……まるで自分も連れていけ、と言わんばかりに。
※70以上で追加イベント
※追加イベントあり
「余は……力にはなれぬか」
ぽつりと、エリックが言う。
「……エリック!?」
「何、戯言だ。記憶が戻ったのは、あの越後という男とやりあった後。極々最近のことだ。
……随分と愚かなことをしてきたものだ。人々を苦しめ、殺し、そして殺されかけた。挙げ句に生にしがみつき、邪法にまで手を染めた。
自分なりに、しでかしたことの始末の方法は考えたつもりだが……そこで自ら手を挙げられないのが、余の愚かさなのだろうな」
エリックは席を立ち、コーウィンとジェラードの方に向かって歩く。
そして、二人を抱き締めた。
「……さらばだ、兄者。……そして弟よ。は……母上も……」
エリックは嗚咽と共に、その場に崩れ落ちた。
その場にいる誰もが、言葉を発しなかった。私も含め、ただ泣くだけだった。
「エリック。……もうよいのです。無駄に命は散らす必要はありません。
その代わり、次代を照らす道標になってください。あなたなら、できるはず」
エリックは静かに頷いた。
「……では、お別れの時です。サロメが襲ってくる前に、結界を」
「ええ。……では、別れの時だ。ダナ、シデ。この3ヶ月、数万年の生の中で最も愉しい日々だったぞ。心から礼を言う。……ありがとう。
そして、ダリオを救ってくれ。……魔素の流出が消えるなら、できるはずだ」
「……コーウィンさん!!……いか……」
ダナは出かかった言葉を呑み込んだ。……私も言いたかった言葉だ。
だが、言ってはいけない。彼の、ジェラードの覚悟は、私たちが背負わねばならない。
だから、私は彼の目を見た。涙を拭って。
「……分かりました。……必ず」
コーウィンは満足感そうに頷くと、ヘルラが開いたゲートの中に姿を消した。そして、ジェラードも。
それが、私がコーウィンを見た最後になった。
※上のイベントにより、エリックがダリオ&サロメ戦に参戦します。
最終局面開始は夜。
乙
なかなか熱いシーンだったけどコンマによっては犠牲は四人になっていたかもしれなかったのか…
>>890
その場合は元から確率が高いジェラード、記憶が戻る前提でエリック、あとあんまり未練がなさそうなランダムと、娘のためにジュリアンが立つ……そんな感じになったでしょうか。
後は「一族」に準じた力があるヴォラスやマリーン辺りまでは候補にするつもりでした。特にヴォラス。
多分次スレでこの物語も終わりでしょう。
8ヶ月間、どうもありがとうございます。あと僅かですが、お付き合い頂ければ幸いです。
ダリオの戻し方についてはヘルラが言ってくれるかもってのはチャンスどこかにあった?あとついでで鉄塊の意味とかも聞いときたかったな。
本来想定してたベネディクトの最期は真相を知って結界はるのに力を貸すとかだったのかしら
最後までコーウィンの目的だったものとか行動とかわからないとこあるわ
読み込みが足らんかったんかな
再開します。
>>894
ダリオの戻し方は、実は魔素を止めることでかなり条件が満たされています。後はHPを削って……
鉄塊は、もう出ることはないでしょうねえ。
>>896
概ねその通りです。ただ、オルド&ヘルラが狂った理由とも絡んでいるので、説得はなかなか大変でした。
あと、ケインを洗脳させてここで落とし前付けさせるのはありだったでしょうね。
なお、シデが封印に出てくるのは最終手段です。もちろん良くてビターエンドですね。
>>897
いえ、これは筆者の筆力不足です。
ダリオを捜し、それを止めたいというのが第一原理ですが、
嫁(クレア)の指摘のあった魔素の増大とその解消という二兎も追っていたため、何をやりたいか分かりにくいキャラになってしまった感があります。
リライトする機会があるなら、その辺りを何とかしたいですね。
彼らが去ってしばらくした後、外が一瞬激しく光った。それはやがて少しずつ小さくなり、やがて消えた。
「……逝ってしまいましたね……」
ブレイズが、寂しそうに言った。恐らく、彼らには分かるのだろう……コーウィンたちが死んだことが。
そして、それと同時に私は微かな違和感に気付いた。そよ風が止まった時のような、そんな感覚だ。
「……コーウィンたちは、結界を張るのに、成功したようですね」
「のようだな。魔素が少し止まった気がする」
ブランドが言う。他の皆は気付いてないようだが、アンバライトで生かされている存在である彼は、敏感に感じ取ったらしい。
彼らは、最期にどんな会話をしたのだろうか。
「そうなると、後は……サロメを倒すことだな。余も行かせてくれ。死に損ないができる、数少ない行いだ」
エリックが言う。ブランドも頷いた。
「俺も行こう。どうせ死ぬ身だ、最期にやることはやっておかねば、な」
「僕たちは……行きたいですけど、多分足手まといになるだけですね。
ならば、後方支援に徹します。姉さんも?」
「ええ。ああ、例のものできたわよ。はい、これ」
フィオナがダナに小さな箱を渡した。
「これが、あの?」
「そう。これを持った状態で、上の方に念を込めてみて。……そう、空間を開く感じで」
ダナが戸惑いながら空に手を伸ばして目をつぶると、その上の方に空間の歪みができた。そして、そこに右手を突っ込むと……そこから「死の復讐者」が出てきた。
「うわっ、本当に出てきた!……ありがとうございます!!」
ダナは片手で大斧をクルクルと回してみせた。
「いいのよ。これぐらいしか、あたしにはできないからね。……頼んだわよ」
「俺も、できることは少ねえな……ジェラード兄とコーウィン兄には悪いが。
だが、せめて奴らがどこにいるかは突き止めさせてもらうぜ」
ランダムがどこからか「端末」を取り出す。
……
01~30 悪りい……第四十六階層から四十八階層の間、とまでしか
31~79 ???????
80~99 ???????????
「分かったぜ。……第四十八階層。ベネディクトの階層だ。やはり、という感じだ」
「……とすれば、今から乗り込めるのでは?」
「ああ。だが、何が仕掛けられているかは分からんぜ。
第四十八階層は特殊な階層だ。俺らの間に来たことがあるなら分かるはずだが、そこは大体が小規模な部屋か、せいぜいが館だ。
だから、普通に考えるならば、そこにいるのはサロメとダリオか、せいぜいあと1人か2人だ。
だが、サロメっての。さっきいた、俺らのお袋の力を持っているんだろ?だとすりゃ、そこが要塞か何かになっている可能性も捨てきれねえ。……ちょっと待ってくれ、そこまで分かるかどうか……」
ランダムはまたカチャカチャとやり始めた。
……
01~50 ここまでだな、分かるのは
51~79 分かったぜ(規模は後で判定)
80~99 分かったぜ(規模判定にボーナス)
「分かったぜ。……」
01~30 ウィルコニア・第一研究所級の要塞
31~60 四層構造の要塞
61~79 三層構造の館
80~94 二層構造の邸宅
95~99 小規模の部屋
ランダムの額に冷や汗が浮かぶ。
「やっぱりな。しっかり改造されてやがる。
四層構造の要塞だ。……不意討ちはできんだろうな」
「とすると、迎え討つ準備もできている。……ってわけですね」
「御名答。だが、もう残りの『作り物』は少ないんだろう?」
※50以上で追加情報
※追加情報あり
「……それが厄介なのよ。いいかしら、横から」
横からアリスが割り込んできた。
「ウィルコニア、私の読みではあの上層部に誰かがいたはずよ。『終末兵士』でちゃんと完成された物は少ない。崩壊前でも、ね。
ただ、その出来損ないは幾つかある。その一つが『ノーデンス』。……ダリオってのを別にすれば、奴が持つ最強の駒よ。
後、例に漏れずΩはいると思った方がいい。だから、Ωの弱点だけ教えとく。
……雷、そして首の部分よ。そこを狙うの。まともにやったら、埒が明かないと思うべきね」
私たちの間に、緊張が走った。……やはり、一筋縄ではいかないか。
※45-賢さ(27)=18以上で成功
※クリティカル
「だが。その『ノーデンス』ってのも出来損ないなんだろう?
とすれば、何か弱点があるんじゃないか?……実は、似たようなのと一度交戦している。
そいつはダリオと違って攻撃はある程度通った。顔には見覚えがなかったが……。
だから、完全無欠ではないだろう。読みが正しければ……そうだな。魔法に弱いとか、そんな辺りか」
「驚いたわ、ビンゴよ。『ノーデンス』の素体は、ゴッグと言うわ。
何でも、天才的武術家だったらしいわね」
「ゴッグ??それって……クウの師匠じゃないか!!
行方不明になったのを探すのが、彼の目的だったが……」
ジュリアンが叫んだ。クウ、この手甲の元の持ち主か。
「知ってるのね。ベネディクトが魔物化していたものに、さらに手を加えたと聞いてるわ。
その辺りは、ヴォルガが詳しいだろうけど。……まあそこの話を聞く余裕はないかもね。
一回魔物化したからか、魔法耐性が弱いみたい。そこに隙がある。
ただ、言うまでもなく兵器としての破壊力は本物よ。近づかれる前にやるか、やられる前に叩き潰すかね」
アリスが真剣な表情で私たちを見る。
「ありがとう、本当に助かる。……他に心当たりがある奴は?」
※65以上で情報あり、ファンブルなし
※クリティカル
「そうね。後は『モーゴス』、『ラファエル』。
モーゴスは巨人型の『作り物』ね。どうやってあんなの入れてるか知らないけど、相当な巨体よ。
もちろん、膂力は凄まじい。だけど、これは搦め手に弱いわ。
知能が低いからかしらね。そこを上手くつけば、苦労はしないと思う。
『ラファエル』は厄介よ。私が作った『迎撃システム』の一つだけど、人工知能が暴走し私でなくサロメの言うことしか聞かなくなった、失敗作。
だけど、それは裏を返せば賢い、ということでもあるわ。多分後列ばかり、粘着質に攻撃してくるでしょうね。それも、仲間を呼んで。
もっと厄介な『クルズククルズップ』ってのもいるかもしれないけど、あれは多分いないと思う。あまりに扱いづらいから」
「恐らく、それが各階層を守っている、そう理解すればいいわけだね」
ダナの言葉に、アリスが頷く。
「さすがに、サロメは『穴』の異変には感付いていると思うわ。
ダリオってのに絶対の自信を持っているだろうけど、まずは迎え討つことを考えているはず。
疲弊させたところに、ガツンと切り札を当てる。陰険な、あの女の考えそうなことね」
※40以上で追加イベント
※追加イベント
「ならば、私の出番ですね」
ブレイズが静かに笑う。
「ブレイズ?あなたは、病み上がりでは」
「ええ。だから上までは行きません。ですが、その『モーゴス』というものならば、私の精神感応術がものを言うかもしれません。
アザトートの時は、失態を犯しましたからね。ここで汚名返上と行かねば、コーウィン兄様に笑われます」
「そうなると……サロメの要塞には、8人で突入ということになりそうですね。
随分大所帯ですが、恐らくは最後の戦い。戦力は多いに、越したことはない」
ミドルが言う。……まだ増やす余地はあるだろうか?
※まず戦力増強の有無を決めます。
安価下5多数決、考察必要。
※ただし、増やそうとするとサロメからの奇襲判定が入ります。
魔素の流出が止まったことに気付いたサロメは、焦って地上を殲滅に動くかもしれません。
現段階なら、地上にノーリスクで決戦に挑めます。
(ちなみに、サロメは第四十九階層は襲えません。
結界は魔術的な「壁」であり、結界が張られた瞬間下から上、上から下の行き来が全てできなくなっています)
※なお、「魔素の流出を止めろ」の成長判定は後ほど。
ただし、最終ミッション候補だったのもあり、やや特殊な内容になります。
※戦力増強なし
※ミッション「魔素の流出を止めろ」を達成しました。
特殊ミッションにつき、成長内容が一律で以下の内容になります。
・HP+40
・成長ポイント7P(ミドルは9P)(意味がどれだけあるかは不明ですが、限界突破可能です)
(シデの器用さは完全上限値なのでこれ以上は上がりません)
成長ポイントの振り分けを、シデ~ジュリアまで行います。
なお、これが最終ステータスになります(装備面での増強があれば別)。
まずはシデから。
シデ 最終パラメータ
HP 475+230(705)
筋力 15+17(32)
知力 12+6(18)
器用さ 25+16(41)
賢さ 23+6(29)
耐久力 12+15(27)
魅力 14+10(24)
※「時間遡行」を覚えました。
戦闘中1回だけ、特定の状況を「なかったこと」にできます。
(例えば、パーティが壊滅した場合、時間遡行を使えば自分たちも「敵も」その状況の前に戻ります)
「なかったこと」にした場合、どこまで巻き戻るかは状況次第です。
ただし、アイテムだけは消費された状態になります。
また、自分自身が致命傷を負った場合、意識を失っていたならば発動は不可です。
逆に、意識さえあれば致命傷すら「なかったこと」にできます。
きわめて強力なため、使用判断はこちらでします。(ただし、多数決を取ります。致命的な場合は強制発動しますが)
ダナに行きます。
ダナ最終パラメータ
HP 474+220(694)
筋力 20+21(41)
知力 20+6(26)
器用さ 21+10(31)
賢さ 12+13(25)
耐久力 16+15(24)
魅力 16+7(23)
好感度 368
ダメージ修整 180(死の復讐者)、165(ヴォーパル)
ダメージ軽減 120
コンマ修正 50
(90以上がクリティカル)
ミドルです。
ダナの耐久+6が抜けてないか
ミドル最終パラメータ
HP 266+160(426)
筋力 9+4(13)
知力 21+9(30)
器用さ 20+9(29)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+9(29)
魅力 6+4(10)
好感度 174
※「跳弾」を覚えました。
銃装備時のみ発動スキル 戦闘時2回限定で、強制的に連撃が発生します。
ライラです。
ミドル最終パラメータ修正。
HP 306+160(466)
筋力 9+4(13)
知力 21+9(30)
器用さ 20+9(29)
賢さ 10+2(12)
耐久力 20+9(29)
魅力 6+4(10)
好感度 174
>>930
失礼しました。
ダナ最終パラメータ
HP 474+220(694)
筋力 20+21(41)
知力 20+6(26)
器用さ 21+10(31)
賢さ 12+13(25)
耐久力 16+15(31)
魅力 16+7(23)
好感度 368
ダメージ修整 180(死の復讐者)、165(ヴォーパル)
ダメージ軽減 120
コンマ修正 50
(90以上がクリティカル)
ライラ最終パラメータ
HP 285+185(470)
筋力 5
知力 20+16(36)
器用さ 16+5(21)
賢さ 10+11(21)
耐久力 20+11(31)
魅力 10
好感度 139
ジュリアです。
知力、耐久、筋力
>>938を採用。937は10ポイント必要です。
ジュリア最終パラメータ
HP 320+125(445)
筋力 12+9(21)
知力 20+7(27)
器用さ 20+9(29)
賢さ 13+7(20)
耐久力 16+4(20)
魅力 11+7(18)
好感度 166
※「白羅光・真」を覚えました。
戦闘中1回のみ、相手防御無視でコンマ下一桁×300+4000ダメージを与えます。
(ヴィルヤの奥義が強化された形です)
ゾロ目でクリティカルになります。
本日は以上です。明日から最終決戦編になります。
再開します。
「いや、これで十分だろう。サロメに時間は与えたくない」
私は皆を見渡した。
「行こう、決着を付けに」
「タブレット」を取り出し、第四十八階層を探す。「ベネディクトの間」とあったので、帰還先をそこに設定した。
空間に歪みができる。私は残るジュリアンたちに向け言う。
「必ず、戻ってきます」
※50以上で追加イベント
※追加イベントなし
※サロメの要塞におけるコンマ補正判定を行います。
01~20 -30
21~40 -25
41~60 -20
61~80 -15
81~89 -10
91~94 -5
95~98 0
99 ????????
偶奇判定です。
奇数 (不幸の宝珠発動、再判定)
偶数 ??????????
※不幸の宝珠残り1個
再判定します。
※コンマ補正 -15
※以下、最終局面のためコンマ取得の際にも考察を要求します。
なお、現在のアイテムですが
・僥倖の髪飾り
・神威のイヤリング(奇跡の首飾りの効果)
・豪運の宝珠
・不幸の宝珠
のはずです。要塞内でのアイテム補充は基本低確率です。
使いどころにはご注意ください。
###########
辿り着いた先は、小さな建物だった。……ランダムに聞いていなければ、ここが要塞とは思わないだろう。
「この地下が、サロメの本拠だ。……心していこう」
私は鉢金の力を使う。……
※60-賢さ(29)=31以上で成功
※69…成功
少し中断。
再開します。
鉢金の力を広げる。……これは?
「妙だ。最下層以外、それぞれの階層に大きめの魔力は1つずつしかない。……最下層には2つあるから、これはダリオとサロメだろうが。
そこまで手勢がいないことは、考えにくいな」
「アリスさん、Ωがいるって言ってませんでしたっけ?とすれば、理屈は合います」
ミドルが言う。確かに、その可能性が高い。
ただ、1階層に部屋は6つ。一つずつ潰すのは、現実的ではない。一気に行くのが正解か。
「行くぞ。ここで話している時間すら惜しい」
エリックが私たちを急かす。……しかし、罠はないのか?
※65-ダナ知力(26)=39以上で成功、65以上なら罠なし
上げます。
※クリティカル
私たちは小屋に入る。重い扉があったようだが、壊れているようだ。
「罠はないね。……これ、なんで壊れているんだろ?」
ダナが怪訝そうに言う。……中から、破られたような感じだ。それも、そう前のことでもない。
「元々は厳重に入口が封印されていたようですね。……しかしこれは幸運ですよ」
ブレイズが口の端を少し上げた。
私たちは中に入る。薄暗く、少し冷えた感じがする。……床をよく見ると……これは血の跡か?
気味の悪さを感じながら、私たちは歩き始めた。
【地下一層】
1 真っ直ぐ階段に行く
2 部屋を探索する
安価下3多数決、考察あり
※1に決定します。
以下次スレです。ご移動お願いします。
【コンマ】崩壊した世界を旅する19【安価】
【コンマ】崩壊した世界を旅する19【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502021239/)
メインシナリオ終了直前の何でも質問コーナーです。
ネタバレになる話題以外なら何でも答えます。
次回作についても可です。
ただ、500年後をいきなりやるかは分かりません。ワンクッション置くかは思案中です。
それではどうぞ。
ある種の物書きですが、SSや小説を書くのは初めてです。これ以上は控えます。
可能性として廃れたエンドとか
>>980
元々その想定でした。完全に荒廃した世界を、辺境の村から旅立った若者が旅する……というものです。
しかし、どう考えても物語が回らず断念していたという経緯があります。
北斗もそうですが、ある程度の文明がないと厳しいようです。
(あと、言うまでもなくナウシカ原作の影響は受けてます)
R板の方だとどうですかね…後日談的な話にするかもです。
ミドル君がいかに搾り取られているか、とかでしょうか。
本編番外編は、リクあれば検討します。ゆるいヤツを書きたいですねえ。
あとはjのステータス開示とか?500年ごとやらで出す可能性あるならいいけど
生前の魂の残骸ですね。「 作り物」にする際、邪魔になった魂を鉄塊(実は鉄ではない、オルディニウムの変種の金属、放射性ではない)に吸着させているのです。
なので、倒したあとに上手い具合に復元すれば……というものでした。
ダリオやジャックの場合は製造原理がやや異なっているため、魂自体が肉体にある程度残っています。
ただそれでも鉄塊は多少使われていたようです。
>>985
500年後に出しますが。とりあえずHP15で、クリティカルで1削れます。00偶数で10とかその辺です。
攻撃が全て全体攻撃、3回連続攻撃を超威力、超頻度でやってくる…など。
なお、原作再現です。
質問じゃないけどゲームバランス調整って難しいなあと。1スレ目だかでこっちの強さに合わせて向こうがインフレしたりしない?みたいなこと聞いたけど
>>988
いやあ、これは本当に苦労しました。インフレさせないつもりでしたが、やはりそうなってしまったな、と。
こちらの強さに合わせてインフレさせることも考えましたが、上手く行かなかったというのが本音です。ラストバトルが拍子抜けに終わったのも、そのせいですね。
……まあ、あれは引きがよすぎたという面が大きいですが。クリティカル出過ぎです。
次やる時は何とかしたいな、と。
その他反省点は腐るほどあります。ジュリアのパーティ入りは余分だったかな、とか。ベネディクトの裏設定を出せなかった、とか。
オルドの謎は?
>>990
わざと残してます。現時点ではノーコメントとさせてください。
気になってんだけど>>519の深淵はオルドの謎とか突き抜けて全て解明されちゃうのかな?
サロメが過去の過ちがーとか言ってたやつも?
>>992
ぶっちゃけ全部をすっ飛ばして解決するルートですね。
その代わり、シデは神に等しい存在となり戻っては来れません。色々と人間ではなくなります。
そのルートに行くアイテム?の詳細って出せる?
ちなみに、物語敵にはジュリアのパーティー入りは必要だったと思う。
ただ、戦力的にはもっと強くても良かったと思うな。
シデダナとの戦力差がバランス調整を難しくした一因に見えるし。
なにそれwwそれなんて可能性の獣ルート?
コンマが振るわなかったのもあるけど個人的にはユミナのキャラが薄かったのが残念だなぁ
>>994
次回作にも関わるので出しません。ただ、元ネタを知っているとどういうアイテムかは見当が付くかと。
つまり、次回作では……敵キャラとして出ます。多分。
バランス調整は本当に難しいですねえ。TRPGのGMなんてやったことないわけですが、ゲームデザイナーは本当に偉いなと思います。
>>995
そうですねえ、ユミナをダナの対抗馬にするには、ちょっと色々足りなかった感があります。
コンマ次第では、もっと重要人物になったはずなんですが。
コンマスレだと思うように物語が進まないので、こういうこともあります。
ホッズはもっと重要キャラになるはずでしたし、修復屋のボレルなんて、遂に登場しませんでしたし。
クリティカル・ファンブルは99,00(99がクリティカルで00がファンブル)くらいでいいんじゃないかなーとは思った
クリティカル連発が物語を不安定にしてた感はある気がする
>>997
クリティカル範囲を拡げたのが失策でしたかねえ。
最大でも95以上としておけば、まだギリギリバランスが取れていた気はします。次からはそうしますかね。
それにしても、97以上で98取ってきたりとか、スナイプにも限度があるだろというようなのは多かった気はします。
てか、さすがにあれはスナイプでは無理だと思うので、本当に豪運だったんでしょうね。
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