モバマスとウルトラマンエースのクロスです。
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乃々「…」ニコニコ
まゆ「乃々ちゃん、何を見てるんですか?」
乃々「!!??」ビクゥッ
まゆ「あ、ごめんなさい。別に覗き込むつもりじゃ…」
乃々「ぃ…いえ…突然いらしたので、びっくりしただけです…けど…」
まゆ「ごめんなさい。乃々ちゃんがスマホを見ながら微笑んでいたから、何か良いことがあったのかなって思って」
乃々「ぇ…顔に出てました…?」
まゆ「ええ、見た事がないくらい幸せな顔で微笑んでましたよ?」
乃々「あぁうぅぅ……恥ずかしい…」
まゆ「何か良いことでもあったんですかぁ?」
乃々「い…いえ……その…尊敬する方とやりとりしていて…その方からアドバイスをもらえたので…つい…」
まゆ「それは良かったですねえ。どんな方なんですか?」
乃々「あの…フリーのポエマーさんです……えっと、これ…その方のサイトです…」
まゆ「切断…英州さん?」
乃々「『きりたちえいしゅう』さんって読むらしいです…けど、性別も年齢も分からないんですが…凄く素敵な詩を書くので…」
まゆ「うふふ、好きなんですね」
乃々「好っ!?…あ、いえ、まぁ…その……そうですね…はい」
まゆ「どんな方なんですかぁ?」
乃々「どんな…と言っても年齢どころか性別も不詳なので……で、でもっ…男性的な力強さと…女性的な繊細さを持った方で…その…こないだアップされてた詩もっ…!」
まゆ「うふふふっ、本当に好きなんで好きなんですねぇ」
乃々「はっ!…あううう……まゆさんのいぢわるぅ…」
まゆ「乃々ちゃんのハートを掴むなんて…どんな方なんでしょう」
乃々「き、きっと…中性的な顔立ちで…すらっとした感じの…」
まゆ「まるで王子様ですね」
乃々「うぅぅ…まゆさん出てってください…ここはもりくぼのサンクチュアリなんですぅ…」
まゆ「だーめ★」
モバP「(脚の置き場が無い…)」
~もりくぼの部屋~
乃々「………昼間に送った詩…読んでもらえたかな…」
乃々「…よ、よし………」ポチポチ
ののりす『切断さん、こんばんわ。お時間よろしいですか?』
切断『ののりすさん、こんばんは。大丈夫ですよ』
ののりす『お昼に送った詩、読んでいただけましたか?』
切断『ええ、読ませて頂きました。思春期の女性らしい無垢さと刺々しさを持った素敵な詩だと思います。』
乃々「……えへへ……」
ののりす『ありがとうござます!私も切断さんみたくなれるよう頑張ります!!」
切断『こちらこそありがうございます。けれど貴女の詩は貴女にしか書けません。だからもっと自信を持って素敵な言葉を紡いで下さい。」
乃々「自信を…もって……」
切断『そうだ、ご自身のブログで発表するのはどうでしょう?」
乃々「無理無理無理無理っ!?無理ですぅー!」
ののりす『それは…その…いずれは、と言うことで』
切断『その時は教えて下さい。必ず伺います。おっと仕事の呼び出しが。それではこれで、おやすみなさい。』
ののりす『はい!おやすみなさい!』
乃々「……………へへ…うぇへへへ…」
乃々「褒められてしまいました…今日はいい夢が見れそうです……ふふ」
~もりくぼの夢~
乃々「え、何ですか?…ここ……湖…?」
乃々「夢は記憶の整理って聞きましたけど…私、こんなところ知らないですし…」
???「キュッキュッキュッキュッ!」
乃々「え…?」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」
乃々「ひぃっ!?何ですかアレ!?……か、怪獣ですか…?」
ドリームギラス「キュッキュッキュッキュッ!キュッキュッキュッキュッ!」
乃々「も…もりくぼなんて食べても美味しくないです…だからどっか行ってください…!」
ドリームギラス「キュッキュッ!」バッシャア
乃々「うわっぷ!?……なんですかコレ…水…?」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!キュッキュッキュッ!」
乃々「何するんですか…冷たいです………主に下の方が…アレ?えっ?」
乃々「………目が覚めてしまいました…」
乃々「何なんですかアレ…おかげで目が覚めちゃったどころか、お布団がひんやり…」
乃々「えっ?……なんですかコレ…布団が濡れて…え?……何で腰の辺りだけ…え?え?……う、嘘です…そんなはずは…」
乃々母「乃々、おはよ…あら今日は早いわね」
乃々「う…うん……お布団干そうかなっ…て」
乃々「いいけど…今日は曇りよ?」
乃々「っ!?べっ、別にいいでしょ…!干したいんだから!」
乃々母「ふーん…まぁいいけど、朝ごはん出来てるから食べちゃいなさい」
乃々「はーい……」
乃々「ふぅ…危なかったのです…」
乃々「それにしても……うぅ…」
乃々「この歳になって…おねしょなんて…」
~事務所~
乃々「はぁ……憂鬱です…」
???「おね…」
乃々「ひぅっ!?」
莉嘉「…ぇちゃーん!見て見てー!変な虫ー!」
美嘉「いぃっ!?ちょっと!アンタ寄らないでっ、て嫌あああっ!?」
乃々「ふ… ふう…ビックリしました…」
???「おね…」
乃々「はぅっ!?」
まゆ「…がいシンデレラ、振り付けが変わったんですかぁ?」
瑞樹「ええ、そうらしいわよ。えっとねぇ…」
乃々「は、あはは…気にし過ぎ…気にし過ぎです……」
???「おね…」
乃々「ひぃっ!?」
~もりくぼの部屋~
乃々「大丈夫…晩御飯から水分を摂ってないしお手洗いにも行きました…いくら何でも、そう何度もおねしょする訳ないです…」
乃々「………よし、おやすみなさい…」
乃々「え、またあの湖ですか…」
乃々「ま、まさか……」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」
乃々「やっぱりぃぃ!?」
ドリームギラス「キュッキュッキュッキュッ!」バッシャア
乃々「うわっぷ!」
乃々「うぇぇ…ビショビショ……え…という事は…もしや…」
乃々「はっ!?」ガバッ!
乃々「そ…そんな…」
乃々母「乃々ーおはよ…」
乃々「ああああ!!手元が狂ってお布団にコーヒーがああああ!!」バシャッ
乃々母「あら!もう何やってるのよー…普段コーヒーなんて飲まないのにどうしたの…?」
乃々「のっ、乃々もっ…大人なので…その…」
乃々母「???…まぁいいわ、お布団クリーニングに出すから」
乃々「はいぃ…」
~その日の夜~
乃々「………はぁ」
乃々「今日こそは大丈夫…今朝から殆ど水分をとってない…喉もカラカラ…こんな状態でおねしょなんて…」
ポーンッ
乃々「?…携帯が…」
切断『ののりすさん、こんばんは。起きてらっしゃいますか?』
乃々「ふぇっ!?…き、切断さんの方からメッセージなんて…初めて…」
ののりす『はい!起きてます!』
切断『あぁ、よかった。夜分にごめんなさい。何となく貴女が困っているような気がして…』
乃々「え…?」
ののりす『どうしてですか?』
切断『もしかしたら気味が悪いと思うかも知れませんが、私は昔から勘が鋭くて、嫌な事で困ってる人や悪い人に苦しんでる人がいると分かってしまうんです』
ののりす『すごいですね…』
切断『いえ、うちの一族はみんなこうなので、遺伝みたいなものです。』
ののりす『へぇ…』
乃々「どうしよう…中学生にもなっておねしょしてますなんて…むぅりぃ~…」
ののりす『えっと…実は最近怖い夢を見るんです…』
切断『怖い夢?』
ののりす『はい、場所いつも同じ湖なんですけど、突然変な怪獣が追いかけて来て、水をかけて来るんです…私それが怖くて…目を覚ましてしまうんです。』
切断『怪獣、ですか』
ののりす『はい、赤いオコゼの出来損ないみたいな顔したブサイクな怪獣なんですけど…』
ののりす『おかしいですよね、中学生にもなって怪獣の夢なんて』
乃々「…………返信が来ないですね…」
乃々「うぅ…やっぱり変な子だと思われたのでわ…」
ポーンッ
切断『大丈夫、全然おかしくないですよ。じゃあ今度は私の恥ずかしい話を聞いてくれますか?』
切断『実は私、随分大きくなるまでおねしょしてたんです。』
乃々「ぇ…」
切断『よくその事で友達からからかわれたし、いじめられたりもしました。でも絶対負けるもんかって思って気持ちを強く持っていたら、いつの間にかしなくなっていました。』
切断『だから、ののりすさん。大丈夫、私がついてますよ』
乃々「切断さん…」
切断『そうだ、私が兄さん達から教わったおまじないを教えてあげましょう」
ののりす『おまじない…ですか?』
切断『そう、強くなれるおまじないです。言うべき言葉は3つ「立て」「撃て」「切れ」』
乃々「たて…?」
ののりす『変わったおまじないですね…w』
切断『あはは、男兄弟の中で育つとどうしてもおまじないも勇ましくなってしまいますね。でも私は負けそうな時、挫けそうになった時いつもこの言葉を思い出しました。そして立ち上がり、目の前の障害を越えて今ここにいます』
ののりす『そうなんですか…』
切断『女の子らしくなかったですね。ごめんなさい』
ののりす『いえ、ありがとうございます!』
切断『もし今夜、また怖い怪獣が夢に出てきたら、このおまじないを言ってみて欲しい。きっと助けになるから』
乃々「たて…うて…きれ……」
ののりす『ありがとうございます。今日はぐっすり眠れそうです!』
切断『それなら良かった。それじゃあ、おやすなさい。良い夢を』
ののりす『はい!ありがとうございます!おやすなさい!』
乃々「…………………………………たて、うて、きれ…たて、うて、きれ…」
乃々「ふふっ、変なおまじない…」
~もりくぼの夢~
乃々「……やっぱり…あの湖ですか…」
ズシーンズシーン
ドリームギラス「キュッキュッキュッキュッ!!」
乃々「うそ……ウソです…ヤダ……もう、嫌ですぅ…」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」
乃々「嫌だっ…もうおねしょなんてしたくないですっ……こないでぇ」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」
乃々「ひぅぅっ!?」
切断『そうだ、私が兄さん達から教わったおまじないを教えてあげましょう』
乃々「うぅ…でも、おまじないなんて…」
ドリームギラス「キュッキュッ!」バシャアッ
乃々「きゃっ!…危なかった…」
ドリームギラス「キュッキュッキュッキュッ!」
乃々「ぅぅ…何ですかコレ…いぢめですか……もりくぼいぢめられるの嫌です…」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」
乃々「嫌だ…嫌です……」
乃々「た…」
乃々「たてっ…うてっ…きれっ!!」
ウルトラマンエース「トゥワアアア!!!」ズシーン
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!!???」
乃々「ひぃっ!?なんです…銀色の…巨人…?」
エース「ヘアアッ!」∑d(%)
乃々「えっ…えと…ありがとうございます…も、もりくぼはこれにて失礼…します…けど…」
エース「…」コクリ
乃々「で、でわー…」テッテッテ
ドリームギラス「キュッキュッ!キュッキュッキュッ!!」ドシーンドシーン
エース「ドリームギラス、何故こんな事をする!いたいけな少女を傷つけ、何が楽しい!」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」
エース「なに…?さては…貴様、10代少女の濡れ透けとお漏らしが大好物の変態だな!」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ」ヘラヘラ
エース「ぐぬぬ…私はお前を許さない!イヤアアッ!」
乃々「うわわ!湖面で殴り合いされると結局濡れるんですけどぉぉ!?」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!」バッシャア
エース「イヤアアッ!!?」
乃々「……苦戦してますね……銀色さん、水とか苦手なんでしょうか…」
乃々「えっと…どうしよう……銀色のぽっちゃりさんが勝たないと、そのうちまたあの怪獣が…」
乃々「えっと…でも…うぅ……」
ドリームギラス「キュッキュッキュッwwwキュッキュッキュッwww」ゲシゲシ
エース「イヤアアッ…!」
乃々「こ…こうなったら……やっ…やけくぼですけどおおおおおおおおお!!!!」
ドリームギラス「キュッ?」
乃々「ぶっ…不細工オコゼー!!もりくぼは…こ、ここにいるんですけどおおおおおおお!!!!!」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!!」ズシーンズシーン
乃々「ひっ!…うぅ……や、やーい!ぶさいくー!ばかー!あほー!はげー!」
ドリームギラス「キュッキュッキュッ!!」バッシャア
乃々「ひゃっ!?」
ドリームギラス「キュッキュッキュッwwwww」
乃々「うぅ…もう少し…もう少し走らないと……もりくぼが囮になって湖から誘き出さないと……」トテトテ
ドリームギラス「キュッキュッキュ!」バッシャア
乃々「きゃう!……ゆ…夢の中くらい…がんばらなきゃ……今のもりくぼは、やけくぼ…やるくぼなんですけど…!」
ドリームギラス「キュッキュッキュ!!」ザバァ
乃々「出てきました…!銀色さあああああん!!今なんですけどおおおおおおおお!!!!」
エース「!!」
ドリームギラス「キュ?」
エース「イヤアアアア!!!」メタリウムピシャー
ドガアアアアアン!!!!
ドリームギラス「キュキュキュッ!!!?」
エース「ウ ル ト ラ ギ ロ チ ン!!!!」スパーンッ
乃々「や…やりました!!」
ドシーン!!
乃々「ひぃぃっ!?くびー!?」
エース「…」
乃々「あっ……銀色さん…あの…ありがとうございます……その…」
エース「気にしないでくれ、私は困っている人見捨てて置けないだけなんだ」
乃々「銀色さん…」
ゾフィー「ヘアアアアッ!」ズシーンッ
乃々「ひっ!?」
エース「あ」
ゾフィー「待たせたなエース、このウルトラマジックレイで湖を蒸発させて…おや?」
乃々「……」
エース「…………ゾフィー兄さん、来るの遅いですよ」
ゾフィー「…は、はっはっはー!さすがウルトラ兄弟の一員!強くなったなあ、エース!」
乃々「えっと…あの……」
ゾフィー「あ、そうだ。乃々ちゃん」
乃々「はいぃ!?……なんで名前を……」
ゾフィー「はっはっは、テレビでよく見るからね。ところで乃々ちゃん、申し訳ないが現実世界での君はもうおねしょしてしまっているんだ」
乃々「はうぅぅ……覚悟していたとはいえ、そうハッキリ言われると…」
ゾフィー「そこでだ、このウルトラマジックレイで君のお布団を乾かしてあげよう」
乃々「えっ…それはその……恥ずかしいというか……その……」
ゾフィー「でも君も濡れたお布団で目覚めたくはないだろう?」
乃々「うぅ……じゃあ…その……お願いしますぅ……」
ゾフィー「うむ、では……」
エース「乃々ちゃん」
乃々「…はい?」
エース「これで全て解決だ。明日からは胸を晴れるね」
乃々「ええ…まあ…そうですね……」
エース「よし、それじゃあそろそろお別れだ。また会おう『ののりす』ちゃん」
乃々「はい…え……いま、なんて」
~乃々の部屋~
チュチュンチュチュン
乃々「す…すごい夢でした…」
乃々「最後の方で何かショッキングな事を言われた気もしますが……」
乃々「…………思い出せないですね…まあいいです……どの道もう一度クリーニングするしか無いですし、コーヒーでも入れてきましょう……」
ポーンッ
乃々「あれ……なんでしょうこんな朝からメッセージなんて……」
切断『ののりすさん、おはようございます。気持ちのいい朝ですね。今日も一日、頑張ってください!』
乃々「…………………えへへっ…///」
おしまい
ウルトラマンエースの趣味が作詩って設定を覚えてるオッサン向けですた。
*思いついたからおまけ*
美城常務「なに…?作詞を…?」
武内P「はい、次のシングルはバラードを予定していますので、この方にその作詞をお願いしようと思っています」
常務「大事なプロジェクトのシングルに実績のない人間は使えない。プロの作詞家に依頼したまえ」
武内P「しかし…!」
常務「まだ動き始めのプロジェクトだ、トラブルの種は予め排除しておきたい」
武内P「かしこまりました。ですが…せめて、その方の作品だけでも目を通して頂けますか」
常務「ほう…君がそこまで推す人物か……いいだろう。ただし、先の決定は覆さない。いいな?」
武内P「……はい」
バタン
常務「…………」
常務「…………」ペラッ
常務「………ブログもあるのか」カチカチ
常務「……切断英州公式ブログ『ギロチン日記』…」
常務「…………………………………………」
常務「……………すき…」トゥンク
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