亜美「あっづぅ~……」
真美「ねぇ~……」
伊織「ホントにね……」
亜美「7月でこんなに暑いならきっと12月は地獄だねぇ~……」
真美「うわぁ、それってサイアクっしょぉー……」
伊織「……暑さで双子がやられた…病院行かないと」
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亜美「なんでこぉんなに暑いのにエアコン壊れてんの~?」
真美「これならスーパーの前ウロウロしてたほうがマシだよー」
伊織「入りなさいよ、鬱陶しい」
亜美「えぇ?特に買い物もしないのに?」
真美「涼しむためだけに入るのはなんかねぇ」
伊織「じゃあ買い物しないさいよ、なんだっていいじゃない」
伊織「あ」
亜美「どったの?」
真美「エアコンの付け方でも思い出した?」
伊織「壊れた機械は付け方覚えてようといまいとつかないわよ」
亜美「で、どったの?」
伊織「冷蔵庫に入ってたら涼しそうだなーって」
真美「…それ、アイドルがやっていいことじゃないと思う」
亜美「亜美はアイドル以前の問題だと思う」
伊織「冗談よ。冷蔵庫に飲み物でも入ってないかと思っただけよ」
亜美「あー、そうだね」
真美「んじゃ見てきてー」
伊織「なんで私よ」
亜美「えー…?だって言い出したのいおりんだし」
真美「言い出しっぺの法則っしょー」
伊織「えぇ…むしろジュースがあるかもって助言してやったんだからもう私は貢献したわよ」
伊織「あんたらが行ってきなさい」
亜美「この暑い中冷蔵庫まで歩けと?」
真美「しかも無駄に二人で」
伊織「一人で行きなさいよ、どっちか」
亜美「もー、しょうがないなぁ」
真美「だいたい冬にこたつ入ってるんじゃないんだから別にいいじゃんねー」
伊織「それ、あんたらにそのまま返すわよ」
亜美「いおりんオレンジジュースでいいよねー?」
伊織「うん」
伊織「結局二人で行ったわね……」
伊織「……」
伊織「……」
伊織「……」
伊織「……」
伊織「……」
伊織「……」
伊織「……」
伊織「え。どこまで行ったの?」
亜美「うあああー」アングリ
真美「すずしいー」アングリ
伊織「こら、冷蔵庫開けっ放しにしないの」
亜美「うあ、いおりん」
真美「結局来たんだね」
亜美「こうやって冷蔵庫に向かって口開けてるの涼しいよ~」
伊織「なんだろう…ムカついてきた」
亜美「はぁ…冷蔵庫の中のジュースになりたい」
真美「真美は冷凍庫の中のこおりー」
伊織「……あの、ジュースとらないならどいてほしいんだけど」
伊織「はあ、無駄に時間食ったわね…」
伊織「…ってオレンジジュースないじゃない!」
亜美「それは残念」
真美「あれ、ジュースなんも入ってなくない?」
亜美「」
伊織「嘘でしょ…」
亜美「はぁ…」
真美「冷蔵庫……涼しかったなぁ」
伊織「なんか…ないとわかると余計にのど渇いてきた」
亜美「……」
真美「……」
亜美「……もー!いおりんのせいで亜美も喉乾いてきたじゃん!」
真美「真美も!」
伊織「ふふ、死なばもろともよ」
亜美「あ」
真美「どったの亜美」
伊織「期待しないけど聞いてあげるわ」
亜美「アイス……」
真美「あ」
伊織「おお」
亜美「これなら喉の渇きもなんとか…」
真美「んじゃ早速真美が」
伊織「待ちなさい」
真美「へ?」
伊織「なによ真美がって」
真美「?」
伊織「さっきは亜美と行ったじゃないの」
亜美「?」
伊織「あんた今アイスが一つしかなかったら自分だけ食べようと思ってたでしょ」
真美「」ギクッ
亜美「な!真美!そんなのずるいよ!真美はここでお留守番ね!」
真美「うわーん!ゴカイだよーっ!」
伊織「ここは3階よ」
亜美「もう!亜美が一人でいってくんね!」
伊織「ダメよ」
亜美「」
伊織「あんた真美がギクッてなってた時ニヤッとしてたでしょ」
亜美「」ギクッ
真美「」ニヤッ
亜美「」イラァ
伊織「てことで私が行くわ」
亜美真美「ダメ」
伊織「なんでよ」
亜美「亜美たちにさんざんいちゃもんつけといて」
真美「いおりんだけ行くのはずるい」
伊織「あんたたちはともかく」
伊織「私が残り1つのアイスを独り占めする卑しいやつに見える?」
亜美真美「うん」
伊織「ひっぱたくわよ」
伊織「じゃあどうするのよ」
真美「ここは真美がが」
亜美「いや亜美が」
伊織「じゃ私が」
亜美真美「どうぞどうぞ」
伊織「よしっ」ダッ
亜美真美「……」
亜美真美「しまった!」
亜美「卑怯な!」
真美「やっぱり卑しいやつだ!」
伊織「はぁ……アイス一つどころか氷すらないわよ」
亜美「な、なんと」
真美「そんなぁ」
伊織「……」
亜美「……」
真美「……」
伊織「…あんた達が買ってきてもいいのよ」
亜美「……冗談っしょ」
真美「笑えない冗談だね」
伊織「さっきスーパーの前でウロウロしてたほうがマシって言ってたじゃない」
伊織「それにアイス買ってくるんだから中にも入れるわよ」
亜美「それまでが地獄っしょ」
真美「帰りはもっと地獄だよ」
伊織「はぁ……誰かアイスもって来ないかしらねぇ」
亜美「こんなに暑いんだから」
真美「気の利いたはるるんが持ってきてくれるっしょ、きっと」
伊織「転んでないと良いけど」
亜美「はるるんが持ってることは決まりなの?」
ガチャ
春香「おはようございまーす!」
伊織「きた!」
亜美「もう、はるるん遅いよー」
真美「はやくはやく!」
春香「?え、ああ」
春香「はい、これ」
伊織「はー、これがないと死ぬところだったわよって……」
亜美「はるるんこれクッキーじゃん!」
春香「ええ?!クッキーがほしかったんじゃないの?」
真美「真美たちはキンキンに冷えたアイスを待ってたんだよー!」
春香「ええ……そんなこと言われても…」
伊織「飲み物もないし……口の中パッサパサね」
亜美「超あっついなか口の中パッサパサって……」
真美「なに?はるるんは真美たちを胸肉の唐揚げにでもする気?」
春香「そ、そんなつもりないよ!」
伊織「あってもできないわよ、多分」
春香「ていうか、飲み物ないんだね」
伊織「そうなのよ、このクッキーも残念だけどおあずけね」
亜美「暑い中美味しそうなクッキーを目の前に汗を流すアイドル」
真美「うわぁ……」
春香「や、やめてよー」
伊織「ホント、あっついわね」
春香「暑いときってほんとにそれ以外口にできないよねー」
亜美「クッキーも口にできないもんねー」
真美「ねー」
春香「これならスーパーの前でウロウロしてたほうがマシかも」
伊織「どいつもこいつも中にはいらないわね」
春香「二人はさ」
亜美真美「んー?」
春香「暑い暑いって言いながらずっとくっついてるよね」
伊織「そうね…見てるこっちが暑苦しい」
亜美「双子はね、楽しさ二倍、悲しさ二倍」
真美「暑さ二倍、寒さ半減な生き物なんだよ」
伊織「暑さ二倍に関しては自分たちのせいよね」
伊織「あんまり口に出したくないけど…喉乾いたわねぇ」
亜美「口に出さないでよー」
真美「もうわざとやってるっしょ」
春香「でも確かに私も喉乾いた」
春香「はぁ、飲み物買ってくるんだったなぁ」
伊織「別に今から買いに行ってくれても良いのよ?」
亜美「え?なになに?」
真美「はるるん飲み物買ってきてくれるの?」
春香「え、ちょっと、なんで私が行くみたいになってるの?」
伊織「違うの?」
春香「い、嫌だよ、外暑いし」
亜美「ここだって大して変わんないじゃん」
真美「そうだよ。ってことでよろしく」
春香「え、えぇ……」
春香「わかった!じゃあ春香お姉ちゃんお願い!って頼んでくれたら行ってあげる」
亜美真美「春香お姉ちゃんお願い!」
亜美「亜美にジュース買ってー!」
真美「真美にもー!」
春香「ふっふっふ…よいよい」
伊織「わかったらさっさと行ってきなさい」
春香「何行ってるの伊織ー、まだ言ってないでしょ?」
伊織「……は?」
亜美「る?」
真美「か?」
伊織「はったおすわよ」
春香「えー、伊織が言ってくれないと行きたくないなー」
亜美「もう言っちゃいなよ伊織お姉ちゃん」
真美「もう楽になろうよ伊織お姉ちゃん」
伊織「やめなさい気持ち悪い」
亜美真美「ひどい」
春香「ほらほらー、はやくはやく」
伊織「くっ…なんでこの伊織ちゃんが……」
伊織「は、春香お姉ちゃん、い、伊織にアイス買って?///」
春香「やだ」
伊織「」
伊織「離しなさい!亜美!真美!」ジタバタ
亜美「だ、ダメだっていおりん!」
真美「顔がマジだよー!」
春香「のヮの」
伊織「絶対ひっぱたく!絶対ひっぱたくぅー!!」
春香「落ち着いた?」
伊織「落ち着いたというか…」
亜美「暑い中暴れて…」
真美「体力が切れたというか…」
春香「あ、あはは」
伊織「もう怒る気力もない」
亜美「最初からこうすればよかったよねー」
真美「ほんとだよ、無駄に暴れちゃってね」
春香「ねー、みんなで来れば好きなもの色々買って帰れるしね」
伊織「私…ホントに無駄に精神力と体力使っただけだった……」
春香「いやー、事務所と違って涼しいね」
亜美「ほんとねー」
真美「真美、もうここが事務所でいいや」
伊織「……ちょっと賛成」
春香「せっかくだしアイスも買ってこーっと」
春香「よし、じゃあ帰ろっか」
亜美「暑さでアイスが溶けないうちにね」
真美「あと亜美も」
亜美「溶けないよ!」
春香「ってあれ、伊織は?」
真美「あれ、そういえば」
亜美「……あ!あれ!」
春香「い、伊織がスーパーの前でウロウロしてる…」
亜美「真美はビデオよろしくね」カシャッ
真美「あいよー」
春香「あはは」
春香「ほら伊織、帰るよ?」
伊織「はっ!!ち、違うのよ!今のはその、涼しいとかそういうんじゃなくて」
亜美「じゃあ何やってたの?」
真美「つながれてなお落ち着きのない飼い犬のモノマネ?」
伊織「ち、ちがっ……それでいいわ」
春香「いいんだ…」
亜美「なんだかんだ言っていおりんもスーパーの周りをウロウロするんだねぇ」
真美「うんうん」
春香「いちいち自動ドアが開いて迷惑だからやめようね?」
伊織「わ、悪かったわ…」
亜美真美伊織春香「ただいまー」
春香「さ、買ったアイスを早速冷凍庫に…てうわっ」
雪歩「あああー……」アングリ
真「すずしー……」アングリ
伊織「うわぁ、酷いわね…」
亜美「あの……」
真美「アイス入れたいからどいて?」
雪歩「うわっ!みんな!…」
真「な、なんかごめん…」
亜美「うん、気持ちはわかるから」
真美「やりたくなっちゃうよねー」
伊織「そうかしら」
春香「じゃ、みんなでこれ食べよ?」
真雪歩「うん!」
このあとみんなで仲良くアイスとクッキーを食べましたとさ
おわり
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