佐天「地獄通信…?」 (11)
佐天さんが御坂美琴の無能力者いびりに耐えきれなくなり地獄少女に地獄に流すよう依頼するSS書いてくださいえっちなやつでもいいです
佐天「ここに名前を書き込めばいいわけね…御…坂…美…あれ?…」
佐天は画面に御坂美琴と文字を打ち込もうとするのだが、
文字が消えて打ち込めない。
佐天「おかしいわね。もう一度。御…坂…美…ちょっと・・・なによこれ…」
文字は再び消える。そして佐天は信じられない画面を目撃する。
カタカタカタ
佐天「ちょっと…何よこれ…」
『佐天涙子』
佐天は自分の目を疑った。そこには自分の名前が書き込まれていたのだ。
佐天は恐怖で叫び声をあげることもできなかった。
マウスカーソルが送信ボタンに移動する。
佐天は必死でマウスを動かすのだが、それをあざ笑うかのように送信ボタンはクリックされた。
カチッ
佐天は絶望する。そして、後悔する。人なんて恨むんじゃなかったわ。
頭を抱え立ち上がる。その時、一人の少女が後ろにいたことに気付いた。
ヒッ!
今度は叫び声が出た。見たことも無いその少女は無表情でこちらを見ている。
少女は搾り出すような声で佐天に語りかける
少女「あなたは自殺したいの?」
佐天は違うと言いたかった。しかし、自分がやろうとしたこと、
つまり御坂美琴を地獄に落とそうとしたことを恥ずかしく思い、
否定することができなかった。
少女「あなたに何があったのかは知らない。けれでも自殺が悪いとは言えない。
自分で出した結論ならそれでもいい。後悔しないならね。本当にそれでいいなら、この人形の赤い糸を解きなさい。その瞬間にあなたは地獄に落ちる」
少女はそう言って一つの人形を佐天に渡す。
佐天は無言でその人形を見つめていた。
気が付いたときには既に、少女の姿は消えていた。
御坂「佐天さん遅いわねー。何してるのかしら。鍋がなくなっちゃうよ」
白井「佐天さんにしては珍しいですわね。初春は何か知ってるの?」
初春「さ、さあ…電話しても出てくれないんですよー。」
春上「なのー」
初春は悩んでいた。
佐天が御坂美琴の名前を地獄通信に書き込もうとしていたことを知っていたのだ。
最初は軽い気持ちで佐天のパソコンをハッキングしただけだった。
しかし、佐天があのようなサイトを利用しているとは…
初春は、どんなことがあっても笑顔の佐天が好きだった。
佐天が誰かを恨むなんてことは信じたくなかった。
だから、間違いに気付かせるために佐天のパソコンを乗っ取り、地獄通信に佐天涙子と名前を入力したのだ。
それがあんなことになるなんて…本当に地獄少女が現れるとは…
御坂「今日のお肉は1キロ10万円の超高級品なのよ。佐天さんにも食べて欲しいなー」
白井「私はもうお腹いっぱいですわ。佐天さんの分は冷蔵庫に入れておきましょう」
御坂「そうね。私もお腹いっぱい。初春さんと春上はどう?」
春上「なのー」
初春は俯いている。
御坂「初春さん?大丈夫?体調悪いの?」
初春「は・はい!食べ過ぎてお腹が痛いくらいで…ちょっとトイレに…」
初春は立ち上がりトイレに向かう。当然お腹が痛いわけではない。
あふれ出そうな涙を隠すためだ。
どうすればいんだろう。
御坂さんに話すわけにはいかないし、白井さんにだけでも相談しようか…
次の日、風紀委員の事務所で初春は白井と二人きりになった。
そこで初春は白井に、佐天が御坂美琴を地獄に落とそうとしたことを話す。
白井「それは本当ですの!」
白井は学園中に響き渡りそうなことを上げる。
初春「ちょっと白井さん!周りに聞こえちゃいますよ!」
白井「しかし、佐天さんがそんなに悩んでいらしたとは…」
初春「あれ?怒らないのですか?」
白井「レズ特有の愛情表現ですわ。地獄通信は名前を書き込まれた相手が地獄に落ちると同時に、書き込んだ本人も地獄に落ちる。つまり、佐天さんはお姉さまと一緒に地獄に
落ちることを望んでいた。死んでも一緒にいたいなんて、佐天さんがそんなにもお姉さまの
ことを愛していたなんて、黒子知りませんでしたわ…」
初春「そ・それは違うと思いますけど…」
白井「とにかく早く佐天さんのとこへ行かないと、取り返しのつかないことになりますわ!」
初春「は・はい!」
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