男「最後のガラスをぶち破れー」
幼馴染「なんだ、起きてるじゃない。ほら、早く学校行くわよ」
男「学校行く前に警察呼ばないとな」
幼馴染「ハァ?アンタ何言ってんの?」
男「テメーが何してくれてんだよ今夜から俺は夜風ふきっ晒しの部屋で寝なくちゃならなくなったわけだが!?」
幼馴染「細かいこと気にしてんじゃないわよ」
男「お前にとっては世界大戦も些細なことなんだろうよ」
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ガチャッ
妹「にいさんっ、あさですっ、あさですよ」
男「おお、妹。おはよ」
幼馴染「あら、妹ちゃん。お邪魔してます」
妹「あれれっ、ダメですよにいさん。お部屋はちゃんと綺麗にしないと」
男「え、そんな散らかってるか?」
妹「はいっ。だって、そんな大きな虫が湧いているじゃないですか」
幼馴染「もしかしてその虫って私のこと?」
妹「おめーいがいに誰がいるんです?」
幼馴染「あ?」
男「窓には突っ込まないの?」
妹「にいさんっ、今日は粗大ゴミの日でしたよね?」
男「ああ…」
幼馴染「へぇ、それは都合がいいわね。アタシもかねがね、アンタのことは邪魔だと思っていたのよ」
男「うーん……」
妹「上等ですよ。この豚になり損ねた筋肉ゴリラが」
幼馴染「煽り文句から教養の無さが滲み出てるわよ?ガキは大人しくおねんねしてなさい」
男「もしもし警察ですか。ええ、ちょっと窓を割られて不法侵入されて……」
幼馴染「はなせえええっ!!!はなせえええっ!!!」
警察「ほらほら、大人しくしてなさい」
妹「で、にいさん。あの人誰なんですか?」
男「知らん。つーかなんでアイツが俺の名前を知ってたのかもわからん怖い」
妹「世の中不思議なことばかりですね」
男「まぁ、正直慣れっこだしな、こういうの」
ーーー
委員長「おーとーこーくんっ!」バシッ
男「てっ」
委員長「ふふっ、どうしたの?今日はずいぶん遅かったじゃない」
男「ちょっと空き巣に入られてね」
委員長「それは大変だったわね。ちゃんと捕まえたの?」
男「ああ。最近の警察は優秀だよ」
委員長「そっか、なら良かった。ここの交差点でずっと男くんのこと待ってたんだけど、一向に来ないから心配してたんだよ」
男「明日から通る道変えようかな」
委員長「そうだっ、男くん、今週の日曜私の家に遊びに来ない?」
男「遠慮しておくよ」
委員長「どうして?あ、その日何か用事があるとか?」
男「手錠や睡眠薬が常備してある家なんておっかなくてね」
委員長「わかった。じゃあ男くんの家に遊びに行っていい?」
男「月曜には色んなものが無くなってそうだから嫌だ」
委員長「もーっ、つれないなぁ……」
委員長「あたしは男くんの彼女なんだよ?もっと構ってくれたって……いいじゃん」
男「お前は俺の彼女でもなければ、俺と同じ学校でもないし、なんなら高校生でもないだろ」
委員長「そんなことは関係ないんだよ!あたしは男くんが好き!!男くんは委員長キャラが好き!!それでいいじゃな」ガツン!!!
委員長「」
ロリ「まったく、災難じゃったな、男よ」
男「えーっと、この時俺は何をいえばいいんだ?」
男「『ありがとう』とでも言えばいいのか、『きゃーっ!人殺し』とでも叫べばいいのか」
ロリ「気にすることは無い。主と妾の仲じゃ。そういう堅苦しいのはなしにせんか」
男「そうですか。では通報させて頂きますね」
ロリ「待つのじゃ主よ。それが命の恩人に対する態度か?」
男「ここまで生きてきて命の危機に瀕した覚えは一度たりともないんだが……」
ロリ「戯言はよい。いいからここを離れるぞ。ここに居ては、またいつどんな刺客が来るやもわからんからな」
男「俺学校あるんだけど……」
ロリ「何を言っておる。主は妾との契約を結んだ時点で、そういった日常の世界からは逸脱してしまったのだ」
男「これは面倒くさい奴だな」
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