男「ゾンビ…?何言ってんだこのニュース」 (102)
ニュース「徘徊する死体、ゾンビか!?」
レポーター「いました!いました!ゾンビです!」
男「えっ、これヤラセだよな?」
レポーター「近づくのは危険ではないのでしょうか…?」
ゾンビ「ガアアアアアッ!!」ガブリッ
レポーター「ギャアアアアアアアアアア!!!!噛まれてる噛まれてる!!!いたいいたいいたい!!!」
ブツン
ニュースキャスター「えー、ただいま不適切な映像が流れてしまったことをお詫びいたします」
男「なんだ…?まさか本当に…」
ブーッブーッブーッ
男「ん?幼馴染からか…」
幼馴染「もしもし!?男!?」
男「お、おう」
幼馴染「そっち大丈夫なの!?」
男「大丈夫ってか、今起きたとこなんだけど」
幼馴染「ああ、もう!!そっち行くから!!」
プツン
男「…マジかよこれ」
――
ピンポーン
男「はーい!」
幼馴染「男ー!」
ガチャッ
男「はいはい」
幼馴染「もう!心配したんだから!!」
男「とりあえず入れ」
幼馴染「う、うん!」
男「さて…ゾンビってマジなの?」
幼馴染「大マジだよ!!」
男「それにしたって…なんでまた、ゲームやなんかでしか見たことねーよゾンビなんて」
幼馴染「私もテレビで見ただけだからわかんないけど…」
男「くっそ、どうすりゃいいんだ…家から出るのはまずいよな」
幼馴染「うん…食べ物とか、ある?」
男「ああ、とりあえず缶詰とか飲料水なら2週間分くらいは」
幼馴染「さっすが」
男「でも、切れたらどうする…」
幼馴染「うん、そうなんだよね…」
バリーン
男「えっ!?」
?ゾンビ「ううぅぅ…」
男「えっ…」
幼馴染「うそ、そんな…」
男「かあ…さん…?」
母ゾンビ「うぅぅぅ~ガアアアアッ!!!」
ガブリッ
幼馴染「きゃああああああああ!!!!」
男「くそっ!!!離せ!!離せよ母さん!それ幼馴染だよ!!」
母ゾンビ「ガブッガブッ」
幼馴染「痛いよぉ!!痛いよぉぉぉ!!!!」
男「ちくしょう…!!!母さん、ごめんなさい」ゴスッ
母ゾンビ「」
幼馴染「ひぐっひぐっ、血出てるよぉぉ…」
男「なあ、不安にさせること言うんだけどさ」
幼馴染「な、なに…痛いよぉ」
男「ゲームとかだとゾンビに噛まれたヤツって…」
幼馴染「う…そ…」
幼馴染「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だぁ!嫌だよぉ!!」
男「何か、何か方法あるんじゃねーか!!」
男「ちょっと待ってろ、何か…何か…」
男「そうだ!ゲームだってワクチンとかあるし、きっとあるはずだ!
男「今調べるからな!お前は傷口これで押さえとけ!」
男「…」カチャカチャ、カチカチッ
男「幼馴染」
幼馴染「な、なに?」
男「大丈夫か?身体」
幼馴染「うん、噛まれたところが痛いだけ…」
男「意識ははっきりしてるか?」
幼馴染「うん」
男「…この記事は」
本日、午前6時頃より日本の一部地域で身体の一部が損傷した人間が徘徊、
人々を襲う事案が発生。噛まれるなどにより、体液を体内に取り込んだ人間も、
死なずとも24時間以内に同様の症状となる。何らかの細菌兵器であるということも視野に入れ調査中である。
各地の病院にてワクチンの摂取も可能。体液を取り込んでしまった場合、ワクチンの早期注射を呼びかけている。
男「あったぞ!ワクチンがあるんだ!」
幼馴染「ほんと?良かった…」
男「よし、ここらで一番でかい病院つったら、あそこだな!!」
男「行こう、早く!」
幼馴染「うん…」
男「…」
幼馴染「どうしたの?」」
男「あ、いや、何か武器になるものがあったほうがいいかなって」
幼馴染「そっか」
男「よし、このバットにしよう。金属製だし」
男「…(母さん、ごめんなさい)」
ガチャッ
バタン
男「この辺はゾンビはいないんだな…」
幼馴染「みたい、だね」
男「走れるか?」
幼馴染「うん、大丈夫、噛まれたの腕だからさ」
男「わかった、急ごう」
ゾンビ「うぅぅ~」
男「…!!」
ゾンビ「…?」チラッ
男「やばい、見つかった!」
ゾンビ「ガアアアアアッ!!!ガアアアアアッ!!!」
ゾンビ2「ウゥゥー!!」
ゾンビ3「ガアアアアアアッ!!!」
男「なっ、こんなに…!?どうなって…」
ゾンビ「ガアアッ!
男「クソッ!!この野郎!」バキィッ
ゾンビ「グガッガガガ」
男「へへっ、見たかよ」
ゾンビ2「ガアアアアアアッ!」
男「こいつ!!」ブンッ
男「しまっ…すかした!!」
ゾンビ3「グオオォッォオッ!!!」
男「やばっ…わっ!!」ドンッ
ガブリッ
幼馴染「うぐうううううううううう!!!!!」
男「幼馴染!?」
ゾンビ2「ガアアアッ!!」ガブリッ
幼馴染「あああああああああっ!!!!!」
男「こいつら!!ちくしょう!!」ガンッ!ガンッ!
ゾンビ4「うぅ~」
ゾンビ5「ううぅ~」
男「なっ、どっから!!」
ゾンビ3「ガブッガブッ」
幼馴染「ガフッ!!お、男ぉっ!!逃げてぇっ!!!ゴボッ!!」
男「そんな、幼馴染!!そんなこと!!」
幼馴染「早く!!行って!!!ゲボォッ!!!」
男「…嫌だ!!こいつら倒して幼馴染を助けるんだよ!!」
幼馴染「もういいの!!さっきから、私…男に噛み付きたいってずっと思っ…」
ゾンビ4「ガブッグチャグチャ」
幼馴染「コヒューッコヒューッ」パクパク
男「あ…あ…うわあああああ!!!あああああああああっ!!!!!」ダッダッダッダッ
幼馴染「…(ありがとう、男)」
ゾンビ5「ガブリッ」
男「はぁっ…はぁっ…」ダッダッダッダッ
男「…幼馴染」
男「…」
男「…くそぉっ!!」
ゾンビ「グウゥオオォォ…」
男「うるせえんだよこいつはあああああああああ!!!」バキィッガンッガンッガンッガンッ
男「てめえのせいで!!!!ああああああ!!!」グチャッベチャッゴチャアッ!!」
ゾンビ「」
男「くそがっくそがああああ!!!!幼馴染返せよおおおおお!!!!」ガンッガンッガンッ
?「おい」
男「え?」
?「騒ぐな」ドゴォッ」
男「ゴホッ…な、ん…」ドサッ
?「ったく、騒がれたら奴らが来るじゃないか、やれやれ」
幼馴染「あ、男ー!」
男「え?」
幼馴染「どうしたの?」
男「いや、お前…だって…」
幼馴染「え?なになに?」
男「生きてたのか!?」
幼馴染「何の話してるのー?」
男「えっ、まさか、あれって夢?」
幼馴染「変な男、あははっ」
男「なんだよ…もう、夢かよー!!」
幼馴染「ねえ、私ね、男に言わなくちゃいけないことがあるんだ」
男「なに?」
幼馴染「私ね、ずっと…ずっと…」
幼馴染「男に噛み付きたいって思っテタンダ」
男「うわああああああああ!!!」ガバァッ
?「目覚めたかい」
男「えっ、あ…」
?「私の名前は女、あんたは?」
男「お、俺は…男です」
女「そうか、よろしくね」
男「あの、俺…なんで」
女「外で騒いでたからね、うちの近くで騒がれてあいつらが寄ってきたら迷惑なんだよ」
男「ご、ごめんなさい…」
女「幼馴染って何回か寝ながらつぶやいてたけどさ、それって恋人?」
男「いや、違います。昔からの馴染みで…」
男「さっき、殺されました。いや、俺が見捨てたようなもんです。」
男「幼馴染、噛まれてて、それで、病院に行けばワクチンがあるって…だ、だから、うっ、ひっぐ」
女「…辛かったね」ギュッ
男「あ…」
女「私もね、あいつらに妹を殺されたんだ。まだ5歳だったのにね、あいつら容赦してくれなかったよ」
男「…うっ、うっ、うああああああ!!ああああああああ!!!」
女「よしよし…」
男「うっ、うっ…」
男「…」
男「……」
男「あ、あ、あの」
女「ん?」
男「も、もう大丈夫です!///」
女「あ、ああ、そうだね///」
男「これから、どうすればいいんでしょう」
女「あー、その前に敬語やめてくれないか?どうせ年齢も大して変わんないだろうしさ」
ジュポジュポ…
男「おひょ……」
女「ぷは…気持ちいい…?」
男「すごく…」
女「ふふ、そう」
女「いきなり本番じゃ刺激が強すぎるからな…」ペロペロ
男「あぁ…」
女「我慢しなくていい…出して」
男「ぬああっ」ドピュッシー
女「んんぅっ…!」
男「う、うん、わかった」
女「オッケイ」
女「さて、これから…ね」
女「外はゾンビだらけ、うちの食料も多いわけじゃない」
女「尽きたら死ぬか、もしくは」
ジャラッ
女「これでどっか遠くへ行くか、だね」
男「車のキー…」
女「そ、さすがにあいつら車には追いつけんだろうさ」
男「さっきニュース記事読んだ時は一部地域って言ってました。だから、場所によってはなんとかなるかも…」
女「そゆこと♪」
ゾンビ系の物語とかって
これからも戦い続く系が多いのはなぜ?
女「これ、渡しとくね」
男「え?」
男「こ、これって、エアガン?」
女「バーカ、ちがうよ」
男「ってことは、ガスガン?」
女「あんた面白いね…」
女「本物だよ」
男「えっ、ほ、本物!?」
男「な、なんでこんなものが!?」
女「まー、いいじゃないかそんな細かいことは、こういう事態だし」
男「そっか…(これがあれば幼馴染を守れたのかな)」
女「ゲームやなんかのゾンビだと頭撃ちゃ一発だが、現実はそうもいかない」
男「えっ!?」
女「足を撃てばとりあえず歩けなくなる、だから足を撃て、主に膝辺りを、ね」
女「さーて、どうする?もう出発がいいかな?」
男「今は暗いから、昼間の方がいいんじゃないか?」
女「なるほど、一理ある」
男「じゃあ、そうしよう」
女「今から寝て、早朝出発でいこう」
――――
早朝
男「とりあえず、あいつらこの家は襲わなかったみたいだ」
女「だねえ、何よりだよ」
男「じゃあ、準備しよう」
バリン!
女「言ってるそばから…!!チッ!」
女「多分次から次へと来るよ!早く車乗りな!」ダッダッダッダッ
ガチャッ
ゾンビ「ガアアアアアアッ」
女「しまっ…」
――――
幼馴染『私…ゾンビになりたくないよ』
――――
男「ダメだあああああああああああああ!!!!!!!!」
バンッバンッ
ゾンビ「グガッ…ガッ…」
女「あ、ありがとう…助かった」
男「急ごう!!」
女「ああ!もちろんだ」
男「俺たち戦いはこれからだ」
女「早く!乗って!」
ガチャッバタン
男「大丈夫!乗った!」
女「よし」
ブォォォォン
女「さすがに追いつけないだろう」
男「でも、何も準備できずに出ちゃったからなぁ…」
女「ああ、それならとりあえずショッピングモールだね、さすがに缶詰くらいあるだろうし」
男「そうか、それがあった…」
女「まあ、あんだけでかいと当然ゾンビもいるだろうけど」
男「…」
女「なんとかなるよ」
女「私たちの闘いはこれからだ」
―ショッピングモール
男「見た感じ、いるな…」
女「そりゃーね」
男「本当に行くのか…?」
女「食べ物ないとどうしようもないでしょ」
男「ま、まあ…」
女「さ、行くよ」
女「これ、弾丸ね20発」
男「ありがとう」
女「なるべく節約はしてよ?」
男「うん、わかってるよ」
女「隠れながら進もう」
男「とりあえず店内は入れたけども」
女「結構ウジャウジャいるねー…」
男「多分、お客さんが片っ端から噛まれたんだろうな…」
女「こりゃ想像してたよりやばそうだよ」
男「なあ」
女「なに?」
男「もし二人共生きて出られたらキスしよう」
女「あ?」ガシッ
男「ご、ごめんなさ…んっ!?」チュー
女「ぷはっ」
男「えっ、えっ」
女「死亡フラグ立ててんじゃねーよハゲ」
男「ハゲじゃねぇし………」
女「さ、行くよ」
かんばれよ
女「そういやかばんも何も持ってきてなかったから、まずは食べ物入れるカバンだね」
男「そういやそうか…食べ物は…」
女「カロリーメ○トみたいなの沢山と水があればいいよ、こんな事態だ」
男「何か…女さんて」
女「ん?」
男「男みたい…」
女「ああ、よく言われるよ。うち母親いなかったからね」
男「そうなんだ、ごめん」
女「気にしてないよ、男らしい美人なんて萌えるだろ?」
男「…」
女「何か言え」
男「早く行かないとゾンビに気づかれるかも」
―食品売り場
男「よし、ありったけ詰め込んだ」
女「じゃ、早く出よう」
男「うん」
ゾンビ「うぅぅうう…」
男「ちっ!出たか!!」
女「くたばれっ!!」
バンッ
ゾンビ「グガッ…」
ゾンビ「」
女「えっ!?」
男「どうした?」
女「今の撃ったの私じゃない…」
男「えっ!?」
軍人風の男「探したよ女」
女「お、お父さん!?」
軍人風の男「ああ、やっと見つけた。さあ、一緒に来なさい」
女「いや!!」
軍人風の男「任務は完遂のために来るんだ!」グイッ
女「嫌だ!!離せクソ親父!!」
バシンッ
女「っつ…!」
軍人風の男「誰がお前をここまで育てたと思っている!?」
軍人風の男「お前の血はあの母の血が流れているんだ。あの血さえあれば腐れゾンビ共を従わせ最強の兵力とさせることができる」
女「そんなことのために私は…!」
軍人風の男「そんなことだと!?」
男「おい!」
軍人風の男「ん?なんだこの小僧は」
男「嫌がってんだろ、やめろよハゲ」
軍人風の男「お前の彼氏か?」
男「かっ…」
女「…」
女「そうだよ、文句あっか!」
男「!?」
軍人風の男「おおありだ」バンッ
男「ぐああああああっ!!!!!!あっ、足が…ぐううう!」
女「お、おい!なにしてんだ!!」
軍人風の男「次は頭を撃ちぬく」
女「ま、待って!わかった!わかった、ついていくよ…」
軍人風の男「それでいい、それでこそ我が娘」
軍人風の男「ではな、小僧、ここのゾンビにでも食われ、死んでしまうといい」
女「ごめん、男…」
タッタッタッタッ
男「ちくしょ…血が出すぎたんかな…意識が…」
ゾンビ「ううぅぅ~」
男「ちくしょ…う…」
ゾンビ2「おぉぉおぉ~」
男「マジか…もうダメ、意識…」
男「…」
――――
男「う…」
男「…あっ、いててて」
男「ここは…?」
白衣の男「よう、目がさめたんだな」
ラストオブアスとバイオハザード
やりたくなってきた
男「えーと…」
白衣の男「ショッピングモールで倒れてたんだってな、しかもゾンビに食われる寸前」
白衣の男「この2人が助けてくれたんだ、感謝しろよ」
短髪男「うむ、本当に危なかったぞ」
ポニテ女「そうよ、危うく一緒に撃ち殺すとこだったんだから」
男「あ、ありがとうございました」
短髪男「それにしてもその足の怪我、銃で撃たれたものだった。何者かにやられたのか…?」
男「軍人風の男が来て、それで女さんを攫って…」
ポニテ女「女!?それって…」
短髪男「ああ、例の女性で間違い無さそうだ」
ポニテ女「ビンゴね」
短髪男「居場所は割れてる、一緒に来るか?」
男「女さんの場所に?」
短髪男「そうだ」
キモオタ「我々の戦いはこれから」
男「あ、でも、俺は足が…」
白衣の男「それなんだがねぇ…治ってしまっているんだよ」
男「そ、それって…」
白衣の男「不思議だろう…2人がついた時にはもう血も止まっていたそうだ」
男「…」
白衣の男「何か、特殊な薬物を摂取したとか、心当たりはないか?」
ポニテ女「女と接触していたのよね?その、体液を摂取したとか」
男「あっ…」
短髪男「心当たりが」
男「あ、いや、その…唾液を…したかも…」
ポニテ女「わーお」
短髪男「…」
ポニテ女「熱いのね」
男「///」
白衣の男「なるほど、彼女の唾液を摂取すると治癒能力が上がるのか…それと」
白衣の男「君の血液を摂取させてもらったが驚くことがわかったよ」
白衣の男「君はゾンビになることはない」
男「えっ!?」
白衣の男「君の血は抗体を持っているんだ。恐らく彼女からもらったのだろう」
白衣の男「いわゆる、キスという行為がワクチンをもらったのと同意義になったのだな」
こういう展開はよくある
ポニテ女は中出ししながらキス
男「あ、じゃあ俺の血でワクチンを作れたりはしないんですか!?」
白衣の男「それは無理だねぇ、残念だが…」
男「そっっか…」
白衣の男「ま、物事の解決には遠回りが必要なことが多々あるものだよ」
ポニテ女「じゃ、私達は行くわ、さて、男君ももちろん来てもらうわよ」
男「はい!」
短髪男「外に軍用車が止めてある、行くぞ!」
―――
男「えっ、外ってこんなにゾンビが!?」
短髪男「思ったより偉いことになってるようだな」
ポニテ女「さあ、早く乗り込んで!」
ポニテ女「これ、使いなさい」
男「これって…?」
短髪男「アサルトライフルは無理があるんじゃないか」
ポニテ女「いい?反動があると思うけどしっかり抑えこんで、そうしないとあらぬ方向へ撃ってしまうわよ」
男「わ、わかった…」
ゾンビ「グオオオォォォ…」
男「うわあああ!」ダダダダダ
男「あわわあわああああ!!」ドダダダダダダ
短髪男「発進!」ブロロロロロロ
ポニテ女「このっ」バンッバンッ
このSSまとめへのコメント
おつ
続き
続けてくれ