提督「帰って欲しくない隼鷹さん」 (25)
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隼鷹「んぐんぐ……ぷはぁ~。いやー今日はお酒がうまいねぇ」
隼鷹「え? いつも旨いって言ってる?」
隼鷹「……そりゃあいつも旨いけど今日は特別さぁ」
隼鷹「どういう意味だって? ……さぁ何でかねぇ……にひひ」
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隼鷹「ほら、もっと飲んだ飲んだ」
隼鷹「せっかくこんな美人さんに2人っきりでお酌してもらってるんだから飲まなきゃ罪だよう」
隼鷹「お外だと高いよぅ……なんてね」
隼鷹「え、お前に注いでもらうと確かに旨い?」
隼鷹「な、何言ってるんだよぅもう………ばか」
隼鷹「………え。そ、そろそろ帰るのかい?」
隼鷹「ま、まだ早いよぅ。そんなに飲んでないじゃない…」
隼鷹「もう結構空けたって? それは……そうだけど………でも……」
隼鷹「そ、そうだ! 忘れてた! おつまみを作ったのさ!」
隼鷹「それ食べてからでもいいよね! な!」
隼鷹「す、すぐ持ってくるから」
隼鷹「お待たせ~」
隼鷹「じゃーん。自家製の辛子高菜明太だよぅ」
隼鷹「これがビールと会うのさ~。さ、食べて食べて」
隼鷹「せっかくだからビールも開けるよぉ」
隼鷹「さあ飲んで飲んで~」
隼鷹「……美味しい?」
隼鷹「えへへ~そうかぁ。美味しいかぁ……」
隼鷹「まだ作り置きあるからさ、良かったら持って帰ってくれよ」
隼鷹「………」
隼鷹「あ、あのさ。あたし他にも…色々作れるからさ……」
隼鷹「そのぅ……良かったら、また今度……食べないかい?」
隼鷹「食べ終わった?」
隼鷹「あ……か、帰る?」
隼鷹「て、提督! じ、実はさ……秘蔵の純米酒があるんだけど」
隼鷹「そ、そう。例の滅多に手に入らない奴さぁ」
隼鷹「……き、今日なら空けても良いけど……」
隼鷹「今日飲まないとぉ……あたしが全部飲んじゃうかもなぁ~」
隼鷹「……飲む?」
隼鷹「そ、そうか~もう、しょうがないなぁ~」
隼鷹「はい、どうぞ提督」
隼鷹「じゃあ、乾杯~」
隼鷹「……ん~美味いねぇ!」
隼鷹「うんうん、やっぱり違うよぅ」
隼鷹「……特別な酒なのに開けて良かったのかって?」
隼鷹「……いいのさ」
隼鷹「そりゃあ、特別だけど」
隼鷹「………特別な人だもん」ボソッ
隼鷹「い、いや何でもないよぅ……」
隼鷹「いやぁ、美味かったねぇ」
隼鷹「え? いいよぅそんなお礼なんて」
隼鷹「酒は飲むためにあるのさぁ」
隼鷹「…………」
隼鷹「………あ、帰るの? そ、そうだよねぇ」
隼鷹「………」
隼鷹「あ、あのさ」
隼鷹「……そのう………」
隼鷹「…………あ、あたしって……どう?」
隼鷹「い、いや。単純に……ほら。一緒に飲んでて……」
隼鷹「……楽しいかい?」
隼鷹「………ほ、本当かい? 楽しい?」
隼鷹「そ、そうかい。楽しい……にひひ」
隼鷹「………」
隼鷹「え、それに美人? も、もう何言うんだよもぅ///」
隼鷹「美人だなんて……あたしは、がさつだし……///」
隼鷹「え?それにおっぱいも大きいし?」
隼鷹「いきなりセクハラかい? もぅ……助平だねぇ……」
隼鷹「…………」
隼鷹「………おっと。そろそろ終電だねぇ」
隼鷹「……ごめんねぇ引き止めて。間に合うかい?」
隼鷹「………えっと、じゃあまた今度」
隼鷹「………」
隼鷹「…………て、提督」
隼鷹「そ、その……やっぱり帰るのかい?」
隼鷹「べ、別に帰らなくても良いんじゃないかなぁ」
隼鷹「………」
隼鷹「…………あたしは、帰って……欲しくない」
隼鷹「………」
隼鷹「う、うん。本気さぁ」
隼鷹「………そりゃあ、その…………」
隼鷹「………すき、だからさ」
隼鷹「うん……好きなんだ」
隼鷹「………お酒は好きだけど、提督の方がもっと好きさぁ」
隼鷹「ふふ……しらふじゃこんなん言えないよぅ///」
隼鷹「……だからね、今の内に。今夜、あたしにいっぱい返事を聞かせておくれ」
隼鷹「好きだよ。提督」
ーー完ーー
このSSまとめへのコメント
実に甘じょっぱくて酒が進むね
隼鷹かわいい