兄（我が家では、俺が妹を朝晩1回ずつ叩くという習慣がある）

兄（妹のほうから頼んできたから仕方なくやってるけど……）

兄（正直、俺は大好きな妹を無慈悲に叩くのが苦痛で仕方ない）

兄（……その大好きな妹の頼みだから断れないんだけど）

兄「……はぁ」

兄「……寝よ」

ガチャ　バタン

兄「よっ」ﾋﾟｮﾝ

ベッドボフッ！

兄「……ふぅ…」

兄「……zzZ」

翌朝

兄「ふぁ～ぁ…」ｱｸﾋﾞｰ
ガチャ

妹「……」

兄「あー…おはよう、妹、起きてたのか」

妹「うん…」

兄「……」

妹「……」

兄「……いくぞ…」

妹「……うん」

兄「……くっ」ﾊﾟｼｨﾝ

妹「ぁぐっ……ぅ！」ｳﾙｳﾙ

兄「……っ」

妹「……ありがとう兄さん…」ﾋﾘﾋﾘ

兄「っ……いや…いいさ、このぐらい」

妹「……」ﾄﾃﾃｯ

兄「……」


兄（畜生…！胸が痛いっ！）ｸｩ!

食卓

兄「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

妹「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「……」ｼﾞｰｯ

妹「……なに？」

兄「いや、別に…」

妹「変なの…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

兄「……」

妹「……」

兄「……もう止めないか」

妹「え？」

兄「俺が朝晩お前を…その、…叩くってやつ…」

妹 「……」

兄「……」

妹「……」

兄「もう俺…、お前を叩きたくｎ」

妹「……どうして」

兄「……え」

妹「どうしてそんなこと言うの…」

兄「え、どうしてってそりゃ…」

妹「っ……約束…したじゃん…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

兄「……お、おい…。何で泣いてんだよ…」

妹「約束したじゃんっ！あの時っ！叩くの止めないって！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ


～～～

妹『途中で止めるの……許さないから』

兄『……わかったよ…』

～～～


兄「で、でも！それとこれとは…！」

妹「もういい！兄さんなんて知らない！！」ﾀﾞｯ

兄「あっ、妹！」

ガチャ　バタン

兄「……」

兄「……どういうことだよ…」

学校

兄（……何であんなに叩くのを強要するんだ…？）

兄（マゾ……なのか？）


～～～

ﾊﾟｼｨﾝ
妹『っう…！…うぅ…』ｳﾙｳﾙ

～～～


兄（いや、俺が叩く時のあいつの顔はいつも凄く悲しそうだ）

兄（何で涙目になるようなことを続けさせるんだよ…）

兄「……俺だって辛いんだっつの…」ﾎﾞｿｯ

遅くなった
すまんｋ

書く

「どしたの？何が辛いの兄くん？」

兄「……ん？ああ、女か」

女「うん、おはよー」

兄「おぉ、おはよー」

女「で、何か悩み事？」

兄「え、いや…別に…」

兄（女に話しても仕方ないしな…）

女「む～…また黙るー」

兄「あはは…」

女「兄くんってそんなとこあるよねー」ｼﾗｰ

兄「えっ、そんなことないって」

女「いいや、あるってばよ」

兄「ナルトかよ」

女「サスケェ…！」ｺﾞｺﾞｺﾞ

兄「おい」

兄「……ん？あれは…」


妹「……」ﾃｸﾃｸ


兄「……」

女「あ、あれは兄くんの妹だね」

兄「……うん」

女「……」

女「……あ、わかった」

兄「？」

女「兄くん、妹さんのことで悩んでるんでしょ！」

兄「えっ」ｷﾞｸｯ

女「やっぱり…」

妹「……」ﾃｸﾃｸ


兄「……」ｼﾞｰｯ

女（兄くん、妹さんのことジッと見つめてる…）

女「ふふーん、なるほど…」ﾆﾔﾘ

兄「え？」

女「兄くんが悩んでる妹さんとのこと…それは…」

兄「……それは…？」ｺﾞｸｯ

女「ずばり…」

兄「……ずばり…？」ｺﾞｸｯ

女「……兄くん、妹さんのこと女の子として好きなんだね//」

兄「」

女「図星、か……」ﾌｯ

兄「……いつからそうだと錯覚していた？」

女「なん…だと…」

兄「……まぁ、家庭の事情ってやつだよ…」

女「んー、それなら私がとやかく言えないなぁ」

兄「言うつもりだったの？」

女「そりゃあもう」

兄「うげぇ…」

女「露骨に嫌な顔しやがったね兄くん」ﾎﾟｶｯ

兄「ってっ！殴んなって」

女「あはは！止めんよ私ぁ」ﾎﾟｶﾎﾟｶ

兄「ちょっ」

キーンコーンカーンコーン

兄・女「「あ」」

女「じゃあ行こ、兄くん」ﾆｺ

兄「そうだな」