ルビィ「お姉ちゃんから借りた旅行かばんにえっちな本が……」 (12)

書きためあり

ダイヤ視点︰ダイヤ「エロ本入ったかばん誤って貸したらそのまま修学旅行行った」 - SSまとめ速報
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花丸「おっきな建物がたくさんずら〜!ルビィちゃん、善子ちゃん見て見て!」

ルビィ「ほんとうだ!わ、金ピカのビルがある!」

花丸「その隣には雲みたいなオブジェがあるね。こっちも金ピカずら!」

善子「ビルはアサヒビールタワーで、オブジェはスーパードライホールね。その微妙な形から、『う〇こビル』とか『練り辛子』、『オタマジャクシ』なんて呼ばれているけど、実際はフランスの建築家が、アサヒビールの燃える心をイメージして作ったそうよ。」

ルビィ「そ、そうなんだ……」

花丸「善子ちゃん、詳しいね。調べてきたの?」

善子「たっ、たまたまよ!東京のガイドブックを立ち読みしてたら載ってただけ!」

善子(言えないっ……修学旅行が楽しみすぎて、Google マップで東京観光してたら一睡も出来ずに修学旅行当日を迎えたなんて……!)

花丸「ふーん」

花丸(善子ちゃんって呼んでも訂正しないし、クマが酷いし……楽しみだったんだろうなぁ)←全てお見通し

ルビィ「あっ、スカイツリーが見えてきたよ♪」

花丸「あれに登るんだよね!たのしみずら!」

ルビィ「ルビィね、カメラ持ってきたの!いっぱい写真撮ろうね♪」

花丸「流石ルビィちゃん!」

善子「フッ……ヨハネの美姿、とくと切り取って永遠にするがいいわ!」

花丸「えぇと、ホテルに荷物を置いてからスカイツリー見学して、その後は各班自由行動、18:00にホテルのロビーで点呼……15分前行動を心がけること」

善子「冷静にしおり読まないで!」

花丸「スカイツリーから東京が一望できたね!」

ルビィ「改めて東京に来たんだなぁ、って感激しちゃった」

善子「観光客も外国の人が多くて、海外に来たみたいだったわ」

花丸「photo?って聞かれて、てっきりマルに写真を撮ってほしいのかと思ったら、マルを撮りたかったみたい……びっくりしちゃった!」

善子「Aqoursの知名度も上がってきたってことかしら?あれ、ルビィどうしたの?リュックあさって」

ルビィ「ない、ない、ない!東京の地図のファイルが……さっきまであったのに……」

花丸「落としちゃった?」

ルビィ「思い出した!ホテルに置いてきちゃった……」

善子「最悪なくても観光はできるんじゃない?ルートは決めておいたわけだし」

ルビィ「そうなんだけど、善子ちゃんが行きたいって言ってたカフェの予約番号も地図と一緒にしてあるんだ。……取りに戻ってくる」

善子「ルビィ、わざわざごめん……私たちも行くわよ」

ルビィ「ホテルまではすぐだし2人はおみやげ屋さん見ててー!すぐ戻るね!」

花丸「行っちゃった」

善子「申し訳ないわね……大丈夫かしら?」

花丸「やっぱり善子ちゃんは『いい子』ずら」

善子「ズラ丸は東京に来たからって食いだおれちゃだめだからね!」

花丸「……悪魔ずら」

善子「うるさい!」


ルビィ「はぁ、はぁ……。地図、あった……!」

ルビィ「どうしてリュックからわざわざ出したんだろう……昨日のパッキングでもお姉ちゃんに」

ダイヤ『どうしましたの?明日から修学旅行でしょう?朝、焦って荷造りより今のうちにやっておくべきですよ?』

ルビィ「って言われちゃったし、ルビィ散々だなぁ。お姉ちゃんがこのバッグを持って東京に来た時は、ルビィより全然しっかりしてたんだろうなぁ……」

ルビィ「このバッグのことも」

花丸『ルビィちゃん、そのバッグおしゃれだね♪……ダイヤちゃんのなんだ』

善子『ルビィにしては大人っぽいバッグ……あ、ダイヤのなの?通りで』

ルビィ「って。ルビィ、そんなお子様……?」

ルビィ「だめだめ!今は旅行中、それにルビィはこの班のリーダーだし、しっかりしないと!」(┘ω└)ガンバ└(。`・ ω ・´。)┘ルビィ

ルビィ「ここまで走ってきたし、汗かいてるなぁ。下着を変える時間はあるよね。よし。」

ルビィ「えっと、下着は旅行かばんの中に」ゴソゴソ

ルビィ「ん?なんか硬いものが……硬いものなんて持ってきてたかな、出してみよう」

ルビィ「硬さのわりに薄い……本?お姉ちゃんがルビィのために入れてくれたのかな」ズルッ

ルビィ「『shot down ballerina』……?あ、表紙がμ'sの絵里ちゃんだ。かわいい!」

ルビィ「お姉ちゃんのμ'sのグッズのひとつかな?なんでかばんの中に?」

ルビィ「……わかった!きっと、お姉ちゃんはこの本に関連した何かを買ってきて欲しいんだけど、2年間の『アイドル?それ、見たくない』期間を経て、ルビィに直接言えなかったんだね♪きっとメモか何か挟んであるよね!」パラパラ

エローチカ『んにゃああああああん///』ビクンッ

ルビィ「」パタン

ルビィ「」チラッ

エローチカ『んにゃああああああん///』ビクンッ

ルビィ「うわぁ……」

ルビィ「こ、これ何かの間違いで入ってるだけで、お姉ちゃんのではない……よね?」

ルビィ「あ、後ろの方に何か挟まって……絵里ちゃんが描いてある」

謎の紙『ダイヤちゃん!いつも買ってくれてありがとーっ✨これからも是非当サークルをご贔屓に!@私ラブ25』

ルビィ「ぴぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!??!?」

ルビィ「え?え?嘘だよね?お姉ちゃんがこんな本持って……でもダイヤちゃんって……」

プルルルル

ルビィ「ぴぎっ!?電話、善子ちゃんからだ……もしもし」

ルビィ「うん、見つけるのに戸惑っちゃって。今ホテル出るね!」ピッ

ルビィ「ふぅ……本、とりあえずかばんに戻しておこう」

ルビィ「遅くなってごめん!」

花丸「あっ、ルビィちゃん!」

善子「来たわね!さ、行くわよ!」



それからルビィ達は、事前に決めたルートに沿って行動しました。

花丸ちゃんが「未来ずら〜!」を連発したり、善子ちゃん人混みに流されて堕天しそうになったり……

ルビィはそんな2人と助け合って、時々ファインダーに収めながら、東京を満喫しました。

……でも、心の片隅にはあの本ののことがあって。

花丸「筆舌に尽くしがたい美味しさずら〜♡チョコをピザ生地に塗ってマシュマロをのせて焼くなんて、考えた人は天才ずら♪」

善子「チョコレート専門店のチョコフォンデュ……やばいわね……その……美味しすぎる……イチゴとチョコ、最高……!」←花丸に対抗

花丸「善子ちゃん、堕天使設定もチョコみたいに溶けてるずら……」

ルビィ「……」

花丸「ルビィちゃん、どうしたの?さっきから様子が変だよ?」

ルビィ「えっ」

善子「顔色も良くないわよ。何かあったの?」

ルビィ「う、ううんっ!へいき!善子ちゃん、マシュマロ貰うね!」

善子「あっこのっ!」

ルビィ「おいしー♡ルビィもこれ頼めばよかったかも」

善子「そうしたら?美味しいわよ」

ルビィ「うーん、ルビィはいいかな。……ねぇ、2人ともさ、家族に見られたくないものってどこに隠す?」

善子「どうしたの突然?何かやばいもの買うつもり?」

ルビィ「そうなるかも」

花丸「うーん……その隠したいものの大きさはどれくらい?」

ルビィ「大きくはないけど、ちょっとかさばるサイズかな」

花丸「マルは家族に秘密にしたいものがないから、分からないなぁ……少なくとも自分の部屋かな」

ルビィ「だよねぇ」

善子「ベタなのはベッドの下とか、あまり家族が見なさそうなところかしら。家族に見られたくないだけなら、学校のロッカーに隠したりするかも。うちの学校、持ち物検査とかないし」

花丸「今度善子ちゃんのロッカー漁るずらー!」

善子「例えばよ、例えば!」

ルビィ「やっぱり普段家族が見ないようなところだよね……もしさ、隠してること自体忘れちゃったらどうする?」

善子「見つけた時無性に恥ずかしくなるわね」

花丸「遺品整理で見つかったりして……」

善子「怖いわよ!」

花丸「たまーに遺品で揉めること、あるずら」

ルビィ「あはは……もし家族に見つかったら?」

善子「死ぬ」

花丸「生きて!」

善子「開きなおって正当化するか、話がとおる相手なら頼み込んで口封じをするか」

花丸「相手の秘密を握って相殺、はどうかな?」

善子「ズラ丸えげつないわね……で、ルビィは何を買うの?やばいやつ?」

ルビィ「マンガなんだけど、うちは厳しいから、あんまり見つかりたくないんだよね……」

善子「なーんだ、もっとアレなものかと」

花丸「善子ちゃんのアレってすさまじそうずら」

善子「マンガかー……中学生の時はプールバックにタオルに包んで隠してたわね」

ルビィ「!そうなの!?」

善子「バッグまでチェックする親は少ないからね。……カビがはえて大変なことになったんだけど」

花丸「オチがつくのが善子ちゃんらしい」

ルビィ「そうなんだ……ありがとう」

善子「集合まであと1時間あるけど、どうする?」

ルビィ「ルビィ、行きたいところが出来たんだけど……」

善子「うわあああ!」

花丸「ずらあああ!」

ルビィ「ぴぎいいい!」

善子「ルビィ!買いたいもの買えた!!!??」

ルビィ「買えたよおおお」

善子「よかったああ!!!」

花丸「ま、マル……もうげんかい……」

ルビィ「マルちゃん、信号が近いからそこで息整えよう!」

善子「青信号よ!」

ルビィ「全力前進?」

よしまる「よーそろーーー!!」



ルビィ「ま、間に合った……!」

善子「まさか電車が遅延するなんて」

花丸「東京のダイヤは世界一正確だって聞いてたのに」

善子「ダイヤ……あ!Aqoursへのお土産!」

花丸「さっきルビィちゃんと善子ちゃんが買い物してる間に買っといたよ!」

善子「マジ!?ナイス、ズラ丸!」

ルビィ「あとでお金払うね〜」

てんやわんやで修学旅行は終わり……

ルビィはひとつ、東京から爆弾を持ち帰ることにしました。

毒には毒を持って制す

そう、かばんの中には……



ルビィ「東京のプリンは美味しいなぁ♡……でも、もうなくなっちゃった」

ルビィ「絵里ちゃん本の作者さんが、えりぱな本も出していたなんて。しかも、設定が姉妹ごっこで花陽ちゃん責め……完璧♡」

ルビィ「まだ食べたりないなぁ」

ルビィ「『おかわり』食べちゃおっかな……かばん、返したし、もう見てくれてるよね?」

ルビィ「まあ……そんなの関係ない。ルビィが食べたいんだから食べる。」

ルビィ「待っててね、おねぇちゃん」

ルビィ「あはっ」

おしまいだよ!

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