梨子「にじんだキャンパス」 (50)
初SSです。
キャラの呼び方多少違うかもです。
千歌「わー!!すごーい!!!」
花丸「ルビィちゃん…とっっても可愛いずら~!!」
ルビィ「えへへ、そうかな?ルビィこんなだけど…一応お裁縫はできるからお洋服作ってみたの!」
曜「ヨーソロー!ルビィちゃん、すごい似合ってるよ!!」
善子「…まあ、このヨハネと堕天するために相応しい格好ね」
梨子「…その、リトルデーモンとやらに正装なんてあるの?よっちゃん」
果南「あはは…でも、ルビィちゃんがこんな可愛い服作れるならこれからのAqoursの衣装にも期待できるね」
鞠莉「イエーース!!ベリーキュートよ!!キューティクルビィ!!!!」
果南「それって褒めてないよね…?」
鞠莉「ンノーー!!!キューティクルは髪の毛にくっ付いてる鱗みたいな細胞よ!!鱗…ルビィ…マーメイド!!って感じ♪♪」
果南「わけわかんないよ!!」
アハハハハハハハハ
「…………ビィ……」
ルビィ「ははは……」
ルビィ(泣き虫で弱虫で何もできなかったルビィだけど…今はこうやってみんながルビィの作った服を褒めてくれる…嬉しいな)
「………ルビィ……」
ルビィ(あ!そうだ、今度はもう少し大人っぽいの作ってみよう。今日の帰りにマルちゃんと…)
ダイヤ「さっさと起きなさあああああいルビィィィィィィィィィィィ!!!!」
ルビィ「ひゃああああああああああああ」
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ダイヤ「……全く、いつまで気持ちの悪い笑みを浮かべながら眠っていますの?ヨダレまで垂らして…はしたないですわ!」
ルビィ「うぅ…お姉ちゃん…まだ起きる時間じゃないよぉ…」ゴシゴシ
ダイヤ「…はい?あなた昨晩言いましたよね?明日は日直だからいつもより一時間早く起こせと」
ルビィ「え……あ…あああああああああああ!!!!!」
ダイヤ「まさか、忘れていたと言うんじゃありませんよね?あなたのおっしゃったようにわざわざ早起きして声をかけたというにあなたときたら気持ちよさそうにぐうぐうと…しばらくしてモゾモゾと動き出したから起床するのかと思い再度様子を見に来たらなんですかあの顔は!そもそも高校生にもなって姉に起こしてもらうとは何事ですの!?目覚まし時計があるでしょう!携帯電話を持たせたでしょう!なぜアラーム機能を有効活用しないのです?宝の持ち腐れですわ!猫に小判と言うようにルビィに携帯d…」ガミガミ
ルビィ「いってきまーす!!」ガラガラガラ
ダイヤ「なっ…あなたいつの間に…まだ話は終わっていません!待ちなさい!!」
ダイヤ「………」
ダイヤ「まあ、いいですわ。目も覚めてしまいましたし、少し早いですが私も学校へ向かいましょう。」
千歌「元気ぜんかーーーーーい!!!!」
千歌「うーーん!早起きって気持ちいいねえ!!いってきまーす!!!」
…ツギハーウラノホシジョガクインマエー
千歌「♪〜」
曜「おはヨ〜ソロ〜!!千歌ちゃん!!」
千歌「あ!曜ちゃんおはよー!」
曜「静かな波の音、心地よい風、緑と潮の香り……うん!今日は快晴間違いなし!!」
千歌「す、すごい!曜ちゃんエスパー!?」
曜「まあ、仮にも船長の娘だからね!」フンス
曜「それに、ほぼ毎日のように朝練してると朝の空気や海の様子でなんとなくだけど一日の天気が分かるようになったんだ!」
千歌「おお!じゃあこれからは寝坊して朝の天気予報見忘れても学校で曜ちゃんに聞けば一発だね!!」
曜「いや、それじゃあ傘とか困るじゃん?」
千歌「いいのいいの!バス通学だし!」
曜「そういう問題じゃ……って、今日はよく起きれたね。いつもみたいに寝坊してくるんじゃないかと思ったけど」
千歌「えっへっへ。今日は何と言ってもアレがあるからね!!……って、いつもじゃないもん!!週六くらいだもん!!」
曜「週六ってほぼ全滅だよね…って、土日練の日も寝坊してたの!?……まあ、今日はアレがあるからさすがにね」ニヤニヤ
千歌「ね!」ニヤニヤ
曜「よーーし!競争だー!どっちが学校まで速く走れるか勝負!!」ダダダダ
千歌「負けないぞー!前速前進」ダダダダ
曜千歌「ヨーソロー!!!」
梨子「〜♪」
内浦に引っ越してきてからやりたかったことの一つ。それは、この綺麗な港町の景色をキャンパスいっぱいに表現することです。
お寝坊さんな海が、まだ本領発揮できてないような赤紫を浮かべて恥ずかしそうにしている姿を私は逃しません。空気冷たい短い静寂の中で少しずつその姿を絵にしていきます。
梨子「ふぅ…少し明るくなってきちゃったし残りは明日にしよう。明日にはやっと完成しそうだな♪…って、あれ?曜ちゃんと…千歌ちゃん!?」
よく見るとバス停の所で千歌ちゃんと曜ちゃんが楽しそうにおしゃべりしてそのまま学校の方へ走っていってしまいました。
梨子「曜ちゃんは朝練とかだろうけど…千歌ちゃんがこんなに早く来るなんて雪でも降るのかな?」
ダイヤ「あら?梨子さんではありませんか。おはようございます」
梨子「あ、ダイヤさん。おはようございます。お早いんですね」
梨子(あ、ちょっとイライラしてるな)
ダイヤ「え、ええ。不肖の妹が…コホン。そんなことより梨子さんこそ、そんな大荷物を持ってどこかへ行かれるのですか?授業に遅れてしまいますわよ?」
梨子「いえ、ずっとここで絵を描いていたので…(早く行ってくれないかなぁ…)」
ダイヤ「成る程。そうでしたね。梨子さんは絵画が趣味でしたわね。…ところで妹のルビィを見かけませんでしたか?」
梨子(あ、まずい。絵に夢中で全然気付かなかった。)
梨子「み、見てないですよ」
ダイヤ「そうですか。分かりました。では、行きましょう。」
梨子「え、どこへ?」
ダイヤ「決まっているでしょう。学校ですよ。それともなんですか?学校をサボってずっと絵を描いているつもりだったのですか!?断じて許せませんわ。ほら、行きますわよ!!」
梨子「え、ちょ、ちょっとダイヤさ〜ん!」
ルビィ「ハァ…ハァ…ハァ……これから三年間ほぼ毎日この坂を登らなきゃいけないなんて……ちょっと休憩しようかな……」
ルビィ「いや、ダメだ。日直が、日直が待っている。足痛いけど登らなきゃ…がんばルビィ!」
ズダダダダダダダダダダ
ルビィ「!?」
バチーーーン!!
ルビィ「ひぎゃぁっ!!??」
曜千歌「おはヨーソロー!!!」
ルビィ「ふぇぇ…なにぃ?」ヒリヒリ
千歌「ルビィちゃん早いねぇ!」
曜「私たちより早い人がいるなんて…」ガーン
ルビィ「今日日直だから…」
千歌「おぉ!当番が登板!!…あ、今のはね。日直の当番と登場するよーって意味の…」
曜「いや、説明しなくていいから…あ、そうだルビィちゃん。今日の昼休みと放課後部室…集合ね!」
ルビィ「へ?」
千歌「みんなに伝え…あ、でも梨子ちゃんには絶っっっ対に言っちゃダメだよ?忘れて帰らないでね!それじゃ!!」
ズダダダダダダダダダダ
ルビィ「…」
ルビィ「なんだったの今の?」
ダイヤ「見つけましたわ」
ルビィ「ひっ」
ダイヤ「ルビィ?まだお説教が終わっていませんでしたわよねぇ?さあ、学校まで歩きながらゆっくりお話ししましょう」
ルビィ「ふぇぇ…」
梨子「ま、まあまあダイヤさん。何があったのかよく分からないけど、せっかくだし三人仲良く…」
ダイヤ「…」ギロッ
梨子「ひっ」
ダイヤ「あなたも、学校をサボろうとしましたわよねぇ?…そうですわ。この生徒会長である黒澤ダイヤが二人の乱れた風紀をまとめて叩き直してさしあげましょう」
梨子「だから違いますー!」
ルビィ(ま、まずいなぁ…あ、そうだ!)
ルビィ「お、お姉ちゃん!!」
ダイヤ「はい?なんですの?この後に及んで」
ルビィ「さっきね、千歌ちゃんと曜ちゃんが、昼休みと放課後に部室に集まってほしいって!」
梨子「!?」
ダイヤ「今日は部活はお休みでしょう。本当に二人が言ったのですか?」
ルビィ「う、うん!…あ、ほら!LINE来てる!!」
ダイヤ「あら。本当ですわ。…でも、なぜグループLINEじゃなくて個人LINEに?」
梨子「私来てない」
ルビィ(はっ!しまった〜!!お姉ちゃんの気を逸らすことでいっぱいで梨子さんに内緒なの忘れてた〜!!!)
ダイヤ「どういうことですか!?まさか梨子さん…いじめにあっているのですか?…そんなまさか…裏の星女学院でいじめなんて…これも生徒会長でありながら学校の風紀を把握しきれていない私の責任…失格ですわ。辞任しなければ…」
ルビィ「おぉぉおぉ姉ちゃん!そんなことないよ!!二人ともそんなことする人じゃないし、た、多分クラスが同じだから直接話したかったのかも!!」
ダイヤ「…ま、まあ、それも一理ありますわね。梨子さん。もし何かあったら生徒会長であるこの私に何でも相談してくださいね」
梨子「は、はい…」
梨子「…」
花丸「ごめんくださーい。ルビィちゃん学校行くずら」
花丸「……え?そうなんですか?……分かりました。おじゃましました」ペコリ
花丸「…」
花丸「ルビィちゃん、今日は朝一緒に図書室行こうって言ってたのに……ルビィちゃんが約束破るなんて…雨でも降るのかな?」
ダイヤ「……」テクテク
ルビィ(うぅ…結局学校までお説教だったよ…)
ダイヤ「さて、着きましたわね。私はこれで。…ルビィ、授業はしっかり聞くのですよ?分かりましたこと?」
ルビィ「は、はいぃぃ!!」
梨子「わ、私は一度部室に寄ってキャンパスを置くから…じゃあねルビィちゃん」
ルビィ「さようなら…」
梨子「はぁ…私に内緒ってどういうことだろう…」テクテク
ガラララララピシャ
梨子「よいしょっと」ガコン
梨子「……」
梨子「まだできてないし、布被せておこう」
ズダダダダダダダダダ
梨子「!?」
ガラララララララ・・
曜「ハァ…ハァ…やるね千歌ちゃん…」
千歌「ハァ…ハァ…曜ちゃんこそ…」
梨子「…」
梨子(危なかった…って、私なんで隠れてるんだろう)
千歌「あれ?この布がかかってるやつ何だろう?」
梨子(ビクッ・・)モソモソ
曜「ダメだよ千歌ちゃん勝手に触っちゃ!もしかしたらダイヤさんとかが置いてる大事な物かもしれないよ。」
千歌「大切なものならこんなとこ置いとかないでしょ!どーせガラクタかなんかだよ!!」
梨子「…」
曜「はぁ…それより、今日の放課後のことだけど…」
千歌「うん、とりあえずこれこれこうして……」
梨子(…放課後私に内緒で何かやるのか…やっぱり私省られてるのかな)
曜「よし!それでいこう!!」
千歌「じゃあ、買い物は善子ちゃんに頼んであるから、机の上片付けて置けるように、それから椅子の位置と……この布のやつ外に出しちゃう?」
梨子「!?」
曜「うーん…まあ、邪魔だし出しちゃうか」
梨子(え…ちょ…)
ダイヤ「コラァァァァァァ!!!」
曜千歌梨子「!?!?!?」
ダイヤ「あなたたちだったのですね…さっき廊下を全速力で走っていたのは…」
曜「いや…その…それは」
ダイヤ「いいからこっちに来なさい!!!」
曜千歌「ひえええお助けえええ」ズルズル
梨子「助かった…」ホッ
梨子「……」
ルビィ「はぁ…間に合ってよかった…」
善子「ふふ、悪魔に魂でも吸い取られたような顔して珍しいわね。一体どうしたの?今日はこの絶海に雷(いかずち)が降り注ぐXディになりそうね」
ルビィ「朝から色々あって…もうダメぇ…」
善子「ふーん、いつもこのヨハネとは真逆の世界の使い魔みたいにキャピキャピしているのに…えぇ、今なら私と一緒に堕天できるチャンスよ!」
ルビィ「今はそういうのいいから…」グデー
花丸「……」
花丸(ルビィちゃん、マルとの約束ほったらかして善子ちゃんとおしゃべりしているずら…)
ガラガラハーイセキニツケ−
千歌「…で、鞠莉さんが杏仁豆腐食べるの初めてで、ホワッツ!?日本にまだこんな美味しいグルメがあるの!?って言ってたからそれ中国のデザートだよって教えてあげたの!そしたらなんて言ったと思う?」
曜「??」
千歌「チャイニ〜☆って」
曜「wwwwwww」
梨子(お説教終わったんだ…)
梨子「千歌ちゃん、曜ちゃん、おはよう」
曜千歌「!?!?」ビクビク
梨子「!?」ビク
曜「あ、お、おはヨハネ!」
千歌「お、おは善子!」
梨子(ヨーソローじゃないんだ……やっぱり怪しい)
梨子「きょ、今日もいい天気になりそうだね…お昼休みとか放課後ウトウトしそうだね」
曜「…」ピクッ
千歌「そ、そうだね!あはははは!」
梨子「…」
ガラガラシュッセキトルゾー
千歌「だから……は……してね?」ヒソヒソ
曜「ヨーソロー!ナイスアイデア!」ヒソヒソ
梨子「………」グッ
花丸「…」カキカキ
花丸(ルビィちゃん、授業中も休み時間もウトウトしてて話しかけづらいずら。朝のこともあったし……はっ!!でもこの後はお昼休み、一緒にお昼食べて、一緒に部室に向かって、午後は体育だから必然的にルビィちゃんとペアになるずら。その時にお話を…)
ルビィ「せ、先生〜…」
先生「どうした?」
ルビィ「体調が悪いので保健室行ってもいいですか?」フラッ
花丸「!?」
先生「確かに顔色が悪いな…よし、誰か連れてってやれ」
花丸「あ、オラが…」
善子「このヨハネに任せなさい!!このリトルデーモンが楽園へと誘ってあげるわ!」
先生「そんじゃ善子頼むな〜」
善子「ヨハネよ!ヨ・ハ・ネ!!」
アハハハハハハハハ
花丸「ルビィちゃん…」
キーンコーンカーンコーン
千歌「ふわぁお昼だーー!!」
曜「千歌ちゃんほとんど寝てたよね」
梨子「あ、あの。私、今日ちょっと用事があるからお昼二人で食べて!そ、それじゃ」タタッ
曜「あ、ちょっと」
千歌「行っちゃった…」
ダイヤ「一体どういうことですの!?どうして全員揃わないのですか!!」
果南「まあまあ、ダイヤ。ルビィちゃん体調崩しちゃったんだし、少し休めば元気になるって」
千歌「ルビィちゃん朝も元気なさそうだったし…みかん食べてないのかな?」
曜「千歌ちゃんの元気の素はみかんオンリーなの?」
善子「ふふっ、ついに堕天使が増えたわ」
鞠莉「ベリーベリーウォーリーね」
ダイヤ「朝食も食べずに飛び出していくからあんなことになるんですわ。まあ、それはいいとして問題は…」チラッ
曜千歌「うっ」
ダイヤ「なぜ梨子さんがここにいらっしゃらないのです?あなたたち、同じクラスですわよね?私は朝、昼休みと放課後にAqoursを部室に集めろという伝言をルビィから聞きました。にもかかわらず、その伝達は他にグループラインではなく個人LINEで…しかもどうやら梨子さんだけを省いて送信しているようですわね。これは紛れもないいじめですわよ!!」
曜「ごめんなさい!違うんです!!」
ダイヤ「え?」
千歌「じ、実は……」
5人「歓迎パーティー!!?」
千歌「うん、今日集まってもらったのはね、梨子ちゃんの歓迎パーティーをするためなの。」
曜「ほら、前から言ってたけど梨子ちゃんがこっちに来てからようこそヨーソロー!みたいなことまだやれてないじゃん?だから昼休みに飾り付けとかやって、放課後にサプライズパーティーを開こうかなーなんて」
善子「なるほどねぇ。だから私に色々買ってこさせたのね。ものすんごい重かったわ」
千歌「あはは…ご、ごめん…」
善子「ま、まあ、私は使い魔としての役割を果たしただけだし!べ、別にいいけど!」
鞠莉「ワ〜オ!!ついにサプライズパールィィィィするのね!なんか熱くてドキドキしちゃうわね!!」
果南「なんだ、そういうことだったんだね。それなら今日やるってLINEでそのことも言ってくれればよかったのに。なんだか、私たちにもサプライズだったよ…」
花丸「……」
果南「花丸ちゃん?」
ダイヤ「ま、まあそういうことなら。料理もするのですよね?だったら生徒会長として家庭科室の使用許可をいただいてきますわ!」スタスタスタ
千歌「よし!みんなで飾り付けだ!!」
「おー!!」
花丸「……」
果南「花丸ちゃん」ヒソヒソ
花丸「果南さん?」
果南「ちょっといいかな?」
果南「今日どうしたの?元気ないように感じたからさ」
花丸「じ…実は…」
果南「なるほど…朝ルビィちゃんと図書室行く約束があったのに何故か破られて、その後もルビィちゃんの様子がおかしくて学校でなかなか話しかけられないまま今に至るわけだね」
花丸「はい…ルビィちゃんとはいつも一緒にいるので、こうして半日間一言も交わさないんてありえないんです。だから嫌われちゃったんじゃないかって心配で…」
果南「う〜ん…何か心当たりはない?」
花丸「全くないです…」
果南「そっか、分かった。次体育だよね?今からは時間ないから午後の授業終わっても戻って来なかったら放課後、歓迎会始まる前に一緒に様子見に行こうか?」
花丸「果南さん…ありがとうございます!」
果南「ふふっ」ニコッ
善子「マリー」
鞠莉「ハァイ。マイリトルデーモン」
善子「リリーのハートを犯しちゃう小悪魔のようなサプライズを思いついたわ」
鞠莉「ホワッツ!?それはなんなの!」
善子「まずこの扉の内側真ん中に部室の天井より舞い降りるくす玉から伸ばした紐をテープでくっつけるわ。」
鞠莉「フムフム」
善子「次に、リリーが部屋に入ろうと扉を開けると紐がドアとドアの隙間に勢いよく引っ張られくす玉が自動的に割れるのよ!!!」
鞠莉「ファンタスティック!!!サプライズの中にサプライズを盛り込むなんて、あなたサップサプよ!!☆」
善子「フフン、お褒めの言葉有難くちょうだいするわ」
千歌「あの二人すごい…」
曜「ついてけないし、そもそもあの仕掛けで大丈夫なのかな?まあでも、梨子ちゃん絶対喜ぶよね」
千歌「うん!絶対絶対喜ぶよ!!」
ダイヤ「では、サプライズの段取りを確認しましょう。まず千歌さんと曜さんが梨子さんを部室に連れてきて扉を開けさせる。するとくす玉が開いて梨子さんが驚いている間に隠れている皆で一斉に飛び出してクラッカーを鳴らしネタばらし。これでよろしいのですわね?」
曜「うん!完璧だよ!!」
鞠莉「う〜ん!このハラハラ堪らないわ!!今すぐにでもネタばらししたいわ!」
ダイヤ「おやめなさい。」
千歌「それじゃあ放課後よろしく!」
キーンコーンカーンコーン
花丸(結局ルビィちゃん戻って来なかったずら…早退しちゃったのかな?)
果南「花丸ちゃん!」
花丸「あっ!果南さん!!」
果南「ルビィちゃん保健室にいるみたいよ。眠ってるかもしれないから静かにね?」
花丸「分かったずら」
ガラガラ
花丸「失礼しま〜す」ドキドキ
ダイヤ「全く。自分の体調管理くらいできるようになりなさい。何のために学校に来たのですか?」
果南「あ、ダイヤもいたんだ。ルビィちゃん体調はどう?」
ダイヤ「見ての通り元気ですわよ」
ルビィ「えっへへごめんなさい」モグモグ
花丸「……」
ルビィ「…あ、マルちゃん!…ってあれ?」
花丸「……」ポロポロ
ダイヤ「は、花丸さん!?どうされたのですか?」
花丸「うわあああん!」ダキッ
ルビィ「マルちゃん!?」
果南「花丸ちゃんはね、ルビィちゃんのことずっと心配してたんだよ?朝から様子が変だって」
ダイヤ「はぁ…呆れた。自業自得で体調崩して人様に心配かけて…」
果南「ダイヤ、先行ってよ。」スッ
ダイヤ「え?ええ。そうですわね。」テクテク
梨子「ふぅ…」
千歌「りーこーちゃん!!」
梨子「へ?ち、千歌ちゃん?」
曜「ほら、行くよ行くよ!!」タッタッタッ
梨子「えええちょ、どこへ!?」タッタッタッ
善子「…」イライラ
鞠莉「アーユーアングリー?☆」
善子「当たり前でしょ!この堕天使ヨハネ様を待たせるなんて罪深いにも程があるわ!それに何で二年生以外こうして部室に来てるのが私たちだけなのよ!」
鞠莉「いいじゃない〜☆ほら、このマリーと一緒に堕天しましょ?」
善子「うーん、なんかそっちから来られるとその気が失せるっていうか…あ!来た!!」
千歌「さあ、梨子ちゃん」
曜「この扉を開けるがよい!!」
梨子「えぇ…う、うん…はい!」
ガラガラガラガラ
善子「よし!」
グッ…グググ…ブチッ!!!
ガシャーン!!ガラガラ…ドン!バン!バターン!ビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャジワー
千歌「」
曜 「」
善子「」
梨子「…」
鞠莉「ワーオ…くす玉が割れずに落下、そのまま覆面の物体を倒した挙句机の上のオレンジジュースも倒して覆面の上に溢れてるわ…とても飛び出していける雰囲気じゃないわよね」ヒソヒソ
善子「解説いらないから…てか覆面の物体って」ヒソヒソ
千歌「あ、えっと…り、梨子ちゃん!!」
曜「ようこそ内うr……」
梨子「最っっっっっっっ低!!!!!」
曜千善鞠「!?!?!?!?」
梨子「……」ポロポロ
善子「な…なによリリー!どうしたの?」ヒソヒソ
千歌「あ、これって……」バサッ
曜「梨子ちゃんの絵…?」
梨子「…ひどいよ…ひどいよ二人共…朝からずっと私にそっけなくて…LINEも私だけ省いてコソコソと…帰りになってまたいつもみたいに振り回されるのかと思ったら…こんな、目の前で私の絵を台無しにして…」ポロポロ
曜「梨子ちゃん…実はその」
梨子「聞きたくない!!」
曜「ひっ」
梨子「何でこんな酷いことするの…私が都会生まれだから?せっかく新しい友達ができたと思ったのに……」ポロポロ
千歌「ごめんね、すごい綺麗な絵だy」
梨子「千歌ちゃんにとってはガラクタなんでしょ!?そうだね!二人の大好きなオレンジジュースにまみれて!みかん色のガラクタになって!!本当に綺麗だよね!!」
鞠莉「Oh…私がさっき飲んだやつだわ…」ヒソヒソ
善子「なんで片付けておかないのよ」ヒソヒソ
千歌「…梨子ちゃん。私たちだって、梨子ちゃんを喜ばせようとずーっと計画立ててきたんだよ?いっつも寝坊してばっかの千歌も今日は準備するために早起きしたんだよ?」
曜「ちょっと、千歌ちゃん!」
梨子「よくこんなことして私が喜ぶと思ったね……もういいよ。二人とも知らない!!Aqoursなんて知らない!!!」タッタッタッタッ
曜「あ!梨子ちゃん…千歌ちゃん、追わないと…」
千歌「……」
曜「千歌ちゃん!!」
善子「もう!!あなたたち何やってるの!それでも同じ階級の悪魔なの!?」
鞠莉「ここは私たちに任せて☆レッツゴー!」タッタッタッ
善子「ちょ、マリー待ちなさいよ!」タッタッタッ
曜千歌「……」
花丸「うぅっ……」ポロポロ
ルビィ「マルちゃんそんな、死ぬわけじゃないんだし…泣かなくても…」
花丸「朝も図書室一緒に行こ!って約束してたのに…ていうかいつも一緒に登k…」
ルビィ「へ?そんな約束したっけ?」
花丸「え?」
ルビィ「聞いてないよ?」
花丸「え、したよ!」
ルビィ「え…してないよ…」
花丸「そんな…一緒に図書室行くって約束だったからずっと楽しみに…」
ルビィ「えぇ…で、でもマルちゃんさ、一緒に図書室行ってもいっつも気難しい本ばっか探したり読んだりしててルビィ退屈してるんだよ?ほ、ほら!もっとお姫様とかが出てくるほわわ〜んとした絵本とかアイドルがいっぱいの雑誌を一緒に読みたいな〜って思ってたり…あれ?マルちゃん?」
花丸「……ずら。」ポロポロ
ルビィ「ほぇ?」
花丸「ルビィちゃんなんてもう知らないずらー!!」タッタッタッタッ
ルビィ「ま、マルちゃーん!!」
果南「もう始まっちゃってるかなぁ…」
ダイヤ「せっかくの歓迎会ですし、サプライズの段階で顔を出せないとなると今後梨子さんとの間に深淵の溝が生じて破滅へと向かってしまう気がしますわ。急ぎましょう。」
果南(善子ちゃんの影響?)
ダイヤ「ん?前から走って来るのは…梨子さん?」
果南「なんか泣いてない?」
ズラぁぁぁ!!!!
硬果「!?」
ダイヤ「う、後ろからは花丸さんが…」
果南「何がどうなってるの!?」
善子「リリー待ちなさーい!」
鞠莉「待って〜〜☆」
ダイヤ「鞠莉さんに…善子さん!?」
善子「ヨハネよ!って、みんな!?何よこれどういうこと?カオスだわ…!」ハアハア
鞠莉「もう〜最近は鬼ごっこがトレンドなのね!!待て〜☆」
ダイヤ「と、とにかく二人を捕まえる必要がありそうですわね。」
果南「二人は梨子ちゃんを追って!!私とダイヤは花…ってうわっ!!ま、待ってー!!」
ザザーン カアカア
梨子「…」
梨子「今朝と同じ色…赤くて紫で、今度は泣いている私の心を見透かされているみたい。ちょっと恥ずかしいな…フフ」
リリー!リコ〜☆
善子「ハアハア…やっと見つけたわ…」
鞠莉「タッチ!やっと捕まえたわ!今度はリコが鬼ね!!」
善子「もうやらないわよ!!!」
鞠莉「うふふっ♪二人とも、この後いい?」
善梨「??」
ザザーン
鞠莉「う〜ん!ベリ〜デリシャ〜ス!!☆」
善子「やるじゃないマリー。その甘い香りで人々を次々堕天させる紅く呪われた悪魔の果実、イ・チ・ゴ…」
梨子「イチゴは呪われてないー!!」
鞠莉「ふふっ私たちはそう、このとびっきりデリシャスなイチゴを使った、パーフェクトなパフェ食っとる!!あ、今のはね、完璧のパーフェクトとeating…」
梨子「説明しなくていいー!それ千歌ちゃんのネタじゃ…あ……」
鞠莉「ふふっ♪元気出た?」
梨子「……」
鞠莉「私ね、リコにソーリーしなければいけないの。実はね、あのオレンジジュース私のなの」
梨子「えっ」
善子「くす玉の仕掛けもこのヨハネが仕掛けたんだわ。でもね、リリー。あれは全部梨子を喜ばせるためのトラップなのよ。本当に悪かったわよリリー」
梨子「……」
鞠莉「連鎖的にぜーんぶ失敗しちゃってリコのキュートな絵も汚しちゃったけど、本当はね、みんなでリコの歓迎会をしようと計画してたの!それの発案者が千歌っちと曜!」
梨子「!?」
鞠莉「二人はね、リコのことだーい好きだからずっと前からウェルカムしようウェルカムしようって言ってたんだけど中々時間がとれなくてね。千歌っちもああ言う言い方してたけど本当にスゴい楽しみにしてたのよ?」
梨子「そうだったんだ…私…あんなにひどいことを」ポロポロ
善子「ま、今日はツいてなかったのよ。あの二人なら明日になれば忘れてるわ。同じ階級の悪魔としてその契約を断ち切ることは重罪よ。結ばれたあなた達は永遠にその運命を共にするのよ。」
鞠莉「ワ〜オ!ディスティニ〜!!☆」
梨子「鞠莉さん…よっちゃん!」
鞠莉「ほら!さっさと食べちゃいなさい!今夜はアワーリトルデーモンの奢りよ!」
善子「なんでそうなるのよ!!」
鞠莉「ホワッツ?マニーに魂を売ったんじゃなかったかしら??」
善子「売ってない!!」
ワーワーギャーギャー
梨子「…フフッありがとう。二人とも」ボソ
梨子(…ってあれ?二人ともなんで知ってるんだろう?どこかで見てたのかな…)
花丸「ずらぁ……」シクシク
果南「あ、こんなところに」
ダイヤ「ハァハァ…花丸さん!探しましたわよ…」
花丸「果南さん…ダイヤさん…」
果南「何があったの?」
ダイヤ「決まってますわ!保健室から泣いて出てきたということはルビィに何か言われたに違いありません!あの不肖の妹…今日という今日は…」
果南「まあまあまあ!ダイヤ落ち着いて!!…自分のペースでいいから私たちに話してほしいな。保険室であったこと。」
花丸「はい…実は……」
ダイヤ「ルビィィィィィィィィィィ」
果南「ダイヤー!もういちいち興奮しなくていいってばー!!」
果南「…でも、確かにルビィちゃんも強く言い過ぎてたね。…ところで、その図書室の約束ってどうやってしたの?」
花丸「あ、昨日の夜、22:30分頃ルビィちゃんにLINEを送ったずら。オラ、本を読むのが好きで爺ちゃんに黙ってこっそり夜更かしして読書して…つい眠るのが遅くなっちゃってそんな時間に…」
ダイヤ「22:30分…となると…ルビィはぐっすり眠っていますわね。今朝もアレだったから…ん?今朝ルビィは千歌さんたちのLINEを確認していた気が…」
花丸「ルビィちゃん、色んな公式サイトフォローしてるから広告がたまってマルのLINEが下の方にいっちゃって、だから瞬時に発見できなかったのかも…」
果南「まあ、どのみち日直だったしね。確かにルビィちゃんも悪いけど、それだけルビィちゃんのこと分かってるなら花丸ちゃんもちょっと早とちりし過ぎたのかもね。」
花丸「日直・・…知らなかった……おら…」
ダイヤ「安心してください花丸さん。ルビィに読書が好きだという花丸さんの爪の垢を煎じて飲ませたいくらいですわ。これから姉である私がルビィにしっかり教育を施しますので安心してくださいね。」
果南「まあまあ、ルビィちゃんの方もかなり懲りてるはずだから…明日になったら誤解を解いて直接仲直りしようね?」
花丸「は、はい!!」
果南「それから、はい!これあげる」
花丸「これは…」
ダイヤ「これは?ツツジの花?」
果南「うん。アゼリアとも言うんだけど、花言葉は慎みとか節度だよ。親しき中にも礼儀ありって言うでしょ?だから二人にも、一度ぶつかっちゃったけど、相手のことをもう一度思い直してほしいなってことで、これ、明日片方ルビィちゃんにあげてお揃いで持ってな!」
花丸「ふわあ…綺麗!!果南さんありがとう!!」
ダイヤ「素敵ですわね。ところで果南さん、そのツツジの花、どこから持ってきたのかしら?」
果南「え、いや、その…あっちの花壇から少し…」
ダイヤ「全くあなたという人は!!!!校内に生えている植物を勝手に取って許されるとお思いですの!?」
果南「ええー!ちょっとダイヤ許してよー!!」
ワーワーギャーギャー
花丸「えへへ、ダイヤさん、果南さん、ありがとうございます」ペコリ
ザザーン
ルビィ「えへへ真っ暗になっちゃったな…」
ルビィ「…」テクテク
『えぇ…で、でもマルちゃんさ、一緒に図書室行ってもいっつも気難しい本ばっか探したり読んだりしててルビィ退屈してるんだよ?』
ルビィ「…」テクテク
『ルビィちゃんなんてもう知らないずらー!!』
ルビィ「…LINE見てなかった…ごめんねマルちゃん…それにひどいことを…」ポロポロ
ルビィ「…あれ?千歌ちゃん家の前の砂浜に誰かいる?」
千歌「…」
曜「…」
ルビィ「千歌さん!曜さん!何やってるんだろう?……せっかくだし、二人にお話聞いてもらおう。どうせお姉ちゃんに怒られるんだし、ちょっぴり遅くなってもいいよね?」
千歌「……」
曜「…今日はちょっと失敗しちゃったよね。そのさ、確かに梨子ちゃん喜ばせようとしたけどなんか…空回りしちゃったっていうか…私たちも悪かったよね?」
千歌「うん…」
千歌「千歌、このまま梨子ちゃんと友達じゃなくなるのが嫌だ。」
曜「え?」
千歌「梨子ちゃんが転校してきてからいっつも三人でお話しして、ご飯食べて、遊んで、一緒にAqoursやって…でも、でもそれがもう終わっちゃうなんて嫌だ!曜ちゃんはもちろん、梨子ちゃんだって大切な友達だもん!かけがえのない友達だもん!!」ポロポロ
曜「千歌ちゃん…」
おーーい
曜「ん?あれ?ルビィちゃん!?」
ルビィ「千歌さーん!曜さーん!」
ルビィ「はぁはぁ…ここで何して…って、二人ともなんで泣いてるんですか!?」
曜「ははは…ちょっとね…グス そういうルビィちゃんだって泣いてるじゃん」
ルビィ「あ、いや、うぅ…これは…」ゴシゴシ
千歌「ルビィちゃんもここ座って!」
ルビィ「は、はい…」
ザザーン
曜「星、綺麗だね」
千歌「うん」
ルビィ「はい」
千歌「あの明るい星と、あれとあれと…あれ結んでオリオン座になるんだよ!」
曜「違うよ〜オリオン座は冬の星座」
千歌「えっと、じゃあ…あれとあれとあれ結んで夏の大三角形!!」
曜「夏って言っちゃった…」
ルビィ「でも、夏の大三角形は場所によっては春の早い時期からでも見えるみたいですよ?マルちゃんと一緒に本で見て……あ……」
曜「……」
曜「花丸ちゃんと喧嘩したの?」
曜「なるほどね。それで泣いてたんだ」
ルビィ「はい…」
千歌「…実はね、ルビィちゃん。千歌たちも梨子ちゃんと喧嘩しちゃったの」
ルビィ「え!?」
曜「ずるいよね…私たちが梨子ちゃん傷つけちゃったのにこうやって泣いちゃって…」
ルビィ「……」
千歌「千歌、いつも勢いだけで突っ走っちゃって周りが全然見えてなくて……Aqoursのリーダーはもちろん人間失格だよね……」
ルビィ「そ、そんなことありません!千歌さんはいつも元気で、みんなを引っ張っていってくれて…」
千歌「ありがとうルビィちゃん」
ルビィ「……」
ルビィ「謝ります」
曜千歌「え?」
ルビィ「ルビィは明日、マルちゃんに謝ります!千歌さんと曜さんはどうしますか?」
曜千歌「…」
曜「私は…」
千歌「梨子ちゃんに…」
ルビィ「た、ただいま〜」ソロソロ
ダイヤ「ルビィ」ズン
ルビィ「ひいっ」
ダイヤ「お風呂沸いていますわ。もう遅いからご飯食べてさっさと入って眠りなさい」テクテク
ルビィ「は、はいい!」
ルビィ「…あれ?怒られなかった…」
ダイヤ(…さて、私もそろそろ寝ると…あら?ルビィの部屋の明かりがついていますわね。早く寝なさいと言ったのにこんな時間まで何を…)ソロ
ダイヤ !!
ルビィ「ふぅ…せっせ…せっせ……」チクチク
ダイヤ ……
ダイヤ(全く)ピシャン
次の日
千歌「元気全かーーーーーい!!!!」
千歌「いってきまーす!!」
ツギハーウラノホシジョガクインマエー
千歌「♪〜」
曜「千歌ちゃん!おはヨーソロー!!」
千歌「曜ちゃんおはよう!」
曜千歌「……」
千歌「行こう!」
曜「うん!」
梨子(はぁぁ…どうしよう…千歌ちゃんたちになんて声かければいいんだろう…門の前まで来ちゃったけどやっぱ帰ろうかな…)
善子「この地獄のゲートの前まで来てそう簡単に逃げられると思ってるの?」
鞠莉「チャオ〜☆」
梨子「ひゃあ!!びっくりした…もう何するのよっちゃん!鞠莉さん!」
ギャーギャーワーワー
千歌「ん?あそこにいるのって」
曜「あ!!」
鞠善梨「あ!!」
梨子「……」
曜「……」
千歌「あの……」
曜千歌梨子「昨日はごめんなさい!!」
曜千歌「え?」
梨子「あのね、千歌ちゃん、曜ちゃん。昨日はあんなこと言ったけど、私はAqoursをやめません。みんなのこと大好きです」
曜「梨子ちゃん…」
梨子「そして、二人とは一生友達です!だから、こんな私でよかったら、その…これからもよろしくお願いします…///」
千歌「梨子ちゃん。千歌たちの方こそごめんね。千歌ね、もっと周りをよく見るようにする!大好きな梨子ちゃんと曜ちゃんとずっと友達でいたいから!いっつも振り回してばっかだけどこんな千歌をよろしくお願いします…///」
梨子「千歌ちゃん…」
曜「よーし!!ここから教室まで競争だー!!!!前速前進ー…」
曜千歌「ヨーソロー!!」ズダダダダダダ
梨子「ちょ、ちょっと二人とも!待ってよ〜!!」タッタッタッタッ
鞠莉「ブラボー!!これがジャパニーズ仲直りね!!」
善子「言ったでしょ?悪魔の契約はそう簡単には切れないのよ」
ルビィ「はわわ……」
ダイヤ「ルビィ。いつまでそうしてるのですか?学校に遅れますわよ?」
ルビィ「う、うん…」
おーーーい!
ルビィ「あ!マルちゃん!!」
花丸「ルビィちゃーん!!」ダキッ
ルビィ「マルちゃーん!!」ダキッ
花丸「昨日は怒っちゃってごめんね」ボロボロ
ルビィ「ルビィの方こそあんな酷いこと言ってごめんね!マルちゃんいっつも面白い本教えてくれてありがとう!」ボロボロ
花丸「ううん。私はいっつも自分の世界に入っちゃって…」
ダイヤ「はいはい。仲直りはいいけど、学校に遅れますわよ?」ポロポロ
花丸「な、なんでダイヤさんも泣いてるのですか!?」
ダイヤ「べ、別に泣いてなどいませんわ?め、目にゴミが入っただけで…」
ルビィ「鬼の目にも涙!な、なんちゃって…」
ダイヤ「ルビィ。あなた全く懲りてないようですねぇ?」
ルビィ「ひいっ」
花丸「ま、まあまあ…あ、そうだ!ルビィちゃんこれあげる!」
ルビィ「これは?」
花丸「これは、ツツジっていう花ずら。友情の証なんだよ!マルとお揃いずら!!」
ルビィ「マルちゃんありがとう!あ、ルビィも…はい!これあげる!!」
花丸「これは…手作りのポーチ!しかもこの模様…ツツジの花だ!!」
ルビィ「えへへ…ルビィもね、マルちゃんと仲直りしたくて友情の証を作ってたんだ…///」
花丸「ルビィちゃんありがとう!大切にする!マルたちずっと友達だよ!!」
ルビィ「うん!!」
果南「……」
果南(よかったね。二人とも♪)
千歌「さあさあ!梨子ちゃん!!」
曜「この扉を開けてください!!」
梨子「う…い、いくよ?それ!!」グッ
ガラガラガシャーン!!!コロコロコロ…
曜千歌梨子「」
ダイヤ「ヨハネさん!!だから言ったでしょう!この方法ではくす玉では割れないと!!
そもそもくす玉というのは真下に引くことで綺麗に開くもので…」
善子「はぁ!?前みたいに二次災害とかなかっただけマシでしょう!?これもリトルデーモンのご加護なのよ!それに、私はヨハネじゃなくて善子!!いい加減覚えて…あれ?」
果南「ストーップ!やめなよ二人ともー!!」
鞠莉「ワーオ!くす玉が落ちる姿はいつ見ても美しいわ!!さすがジャパニーズカルチャー!!!☆」
花丸「なんか間違って覚えている人がいるずら」
ルビィ「うん…ってあ!梨子さん!!」
6人「!!」
梨子「あ、あははは」
千歌「ようこそ!裏の星女学院へ!!」
パーン! パパーン・・ パーン パーン!
千歌「さあみんな!!家庭科室へ急げ〜!!」
果南「ところで、何を作るの?」
善子「決まっているわ。リリーの最後の晩餐サンドイッチよ!!」
花丸「最期の晩餐って……」
ルビィ「ただの好物だよね?」
ダイヤ「…あら?このお肉…珍しいですわね」
善子「ふふふ…よくぞ聞いてくれたわね。遥か深淵に巣喰う呪われた不死鳥の肉、北京ダックよ!!」
千歌「北京ダック…」
曜「そ、それって…」
梨子「まさか…」
鞠莉「……」フルフル
鞠莉「チャイニ〜!!!!☆」
8人「wwwwwwwwwww」
終わり
最初行間ミスって読みにくかったと思いますが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!デデデと夜空の歌詞に沿って書きました。
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