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花丸「Aqours定食」
花丸「Aqours定食」 - SSまとめ速報
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千歌「なんで急に…っていうか、なんでわたしなの?」
ルビィ「…これ、見たんだけど…」
千歌「…このあいだ貸したDVDだね」
ルビィ「…やっぱりルビィは今のままじゃだめな気がして…ルビィも千歌ちゃんみたいに、みんなを元気にしてあげられるようになりたいの!」
千歌「わ、わたしはそんなにすごい人じゃないよ!…っていうか、わたしはルビィちゃんの方が羨ましいよ!?」
ルビィ「え?」
千歌「わたしはみんなを引っ張りまわしてばっかりで…ルビィちゃんはツッコミ担当でしょ?」
ルビィ「そ、そうかなぁ…ルビィ、ツッコミ担当だっけ…?」
千歌「そうだよ!…1年生組でも、CYaRon!でも、ルビィちゃんが抑え役って感じだし!」
ルビィ「でも!ルビィはそんな風に面白いアイデアをいっぱい提案したり、いろいろチャレンジできるほうがすごいって思う!」
千歌「わたしは常識をもってバシッとツッコめる人ってカッコいいって思う!」
ルビィ「でもでも…!」
千歌「…じゃあ、交換する?」
ルビィ「え?」
千歌「千歌がルビィちゃんに、ルビィちゃんが千歌になるの!なんか面白そう!」
ルビィ「えぇ…?いったいどうやって…」
千歌「練習するんだよ!お互いになりきるの!」
ルビィ「うぅん…できるかな…」
千歌「大丈夫!じゃあ週末お泊りして練習しよう!おー!」
ルビィ「だ、だいじょうぶかなぁ…」
千歌「大丈夫だいじょうぶー♪…ありゃ、DVDカバンにはいんないや…うーん……おっ、ちょうどいいところに…」
ネーネー!チョットイイー?
ゲッ、ナ、ナニヨ…
アノネー…
―月曜日の朝 部室―
曜「土日はまともに練習できなかったねー」
梨子「千歌ちゃんもルビィちゃんも、よっちゃんもお休みしてたからね」
ダイヤ「2日間も家をあけるなんて…言語道断ですわ!ルビィったらいったい千歌さんのお宅で何をしているのかしら…」
果南「なんか大事な特訓?とか言ってた気がするけど…善子はどうしたんだろう?…マル、何か聞いてる?」
花丸「うぅん…なにも聞いてないずら…」
果南「そっか…千歌が変なことに巻き込んでなきゃいいけど…」
ポンポン
果南「ん?」クルッ
「おはよっ!かなんちゃん!」
果南「……え?」
ダイヤ「んなっ!??」
梨子「る…」
花丸「ルビィちゃん…?」
ルビィ「うん!いやー昨日とおとといは練習来れなくてごめんねー!」エヘヘ
ダイヤ「る、ルビィ!?その髪は…いつもの髪留めはどうしたんですの!?だから友人のお宅から登校なんてやめなさいと……身支度はきちんとなさい!」
ルビィ「髪留めならちゃんとあるよー?ほら」
ダイヤ「な…!?じゃあちゃんと留めなさい!」
ルビィ「だって髪結ぶの時間かかるんだもん…いっそ短く切っちゃおうかなー」
花丸「ど、どうしちゃったずら…?ルビィちゃん…」
ルビィ「んー?ルビィはいつも通り元気全開だよっ」
花丸「あわわわ…ルビィちゃんに一体なにが…」
果南「なんかこの天真爛漫っぷりはどこかで…」
梨子「ね、曜ちゃん、これはいったい…」
曜「…」
梨子「…曜ちゃん?」
曜「美少女だ…///」
梨子「え?」
曜「る、るるルビィちゃんっ!あ、あの…2年の渡辺曜だけど、お、覚えてる!?///」
ルビィ「んー?どしたの急に?」
梨子「いやなんで同窓会で久しぶりに会った時みたいになってるの!?」
果南「なんか乙女スイッチ入っちゃったって感じ…?曜ってば昔から女の子らしいのに憧れてる、みたいなとこあるから…」
梨子「う~ん…たしかに今日のルビィちゃんは漫画とかに出てくるおてんば美少女って感じかも…」
ダイヤ「ルビィ!お姉ちゃんが結んであげるからこっちに来なさい!」
花丸「ルビィちゃん!どっか具合でもわるいの!?それとも何かに憑りつかれて…?」
曜「あ、あの…ルビィちゃんも毛先がちょっとクセあるけど、トリートメントとかどうしてる!?わたしってばプールの塩素ですぐやられちゃうから…」
ワイワイ ギャーギャー
梨子「……大混乱だ…」
ホーラ!コンナトコニイテモシカタナイヨ?
デ、デモ…
ハイハイイクヨー
果南「ん?」
ガチャ
鞠莉「ハーイ!グッドモーニン!みんな!」
千歌「…あぅ…」
鞠莉「…んもー、ほんとに今日はどうしちゃったのー?ほーら、いつもみたいにご挨拶して?」
千歌「あ、あの…きのうは…」
梨子「千歌ちゃん!?これはどういうことなの!?ルビィちゃんに何したの!?」
千歌「」ビクッ
千歌「ま、まりちゃん…」ギュッ
鞠莉「おーよしよし、こわかったね~、リコ?乱暴はめっ、だよ?」
梨子「なっ…!?」
果南「ま、鞠莉?これはいったい…」
鞠莉「んー…来るときたまたま一緒になったんだけど…ずっとこの調子なのよねぇ」
梨子「あ、あの…ちかちゃん…?」
千歌「」ビクッ
千歌「ご、ごめんなさい…れんしゅう…勝手にお休みしちゃって……みんな怒ってるよね…?」
梨子「いや、そんなことは…!」
千歌「ひぅっ、ご、ごめんなさい…今日からちゃんとがんばるからぁ」ウルウル
梨子「…」
果南「梨子、これってもしかして…」
梨子「…もってかえります」
果南「え?」
梨子「この子はなんとしても…うちに持って帰ります…!」
果南「あ、あのー…」
梨子「…ちかちゃーん?おこってないからこっちにおいでー?」ニコニコ
千歌「えっ…あの…えっとぉ…ま、まりちゃぁん…」ギュッ
鞠莉「もう、チカったら甘えんぼさんなんだからっ、うふっ」
梨子「鞠莉さん…」
鞠莉「お、oh…リコ…?アイドルがそんなコワイ顔しちゃだめだよー?…もっとスマーイル☆…オーケイ?」
梨子「えー?コワイ顔だなんて、失礼ですよー?」ニコニコ
果南「な、なんかこっちも手に負えない感じに…」
ルビィ「さー!時間がもったいないよ!練習いこー!」ガタッ
ダイヤ「ちょっと!?まだ片方しか終わっていませんわよ!?待ちなさい!」
曜「うふふ…お嬢様ってこんなシャンプー使ってるんだぁ…メモメモ」
花丸「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏願以此功徳平等施一切…」
ルビィ「よーし…お休みしてた分もがんばっちゃうぞー!」
ガチャ
善子「…」
ルビィ「おっ善子ちゃん!ちょうどいいところに!早く着替えて練習いこー!」
善子「ルビィ…あなた…」
果南「あ、善子!聞いてよ!千歌とルビィが………善子…?」
善子「…あなた…自分から逃げているわね?」
ルビィ「…!な、なにを言って…」
善子「あなたが悩んでいたことは知っていたつもりよ…でもまさか…千歌の器を借りることを選ぶなんて…迷走したわね、ルビィ」
ルビィ「ち、違うよ…ルビィはただ…」
善子「今のあなたは、あなたの力で輝いてると言えるのかしら?」
ルビィ「…」
善子「…人前に出るのが苦手なのはわかってるわ…だからこそ千歌に憧れるのもわかる」
善子「でもね…太陽だって、自らを燃やして輝くのよ」
善子「痛みを伴わない成長なんてありえないわ」
ルビィ「…うん」
果南「な、なんか…善子がまともなこと言ってる…!?キャラは相変わらずおかしいけど…」
善子「夢をかなえるのはあなたの勇気…辛くても、あなた自身が叶えるしかないのよ」
ルビィ「そう…だね」
果南「いやこれ確実に善子もおかしい…」
善子「…ねぇ」
千歌「あ、善子ちゃん」
善子「これ…かえすわ」
千歌「これは…わたしが無理やり貸したμ’sのドキュメンタリーとライブのDVD…」
善子「ふふっ…気が付いたら週末が終わっていたわ…」
千歌「善子ちゃん…目にクマが…」
果南「まさかこれのせいで3人とも…?」
ルビィ「千歌ちゃん!」
千歌「ルビィちゃん…」
ルビィ「やっぱり…わたしは千歌ちゃんにはなれなかったよ…」
千歌「そうだね…」
ルビィ「あんなにダジャレ練習したのに…全然出てこなかったもん」
果南「え、そこなの?」
千歌「うん…わたしも全然ツッコめなかったよ…」
ルビィ「おかげで今日は果南さんが大変そうだったよね」
果南「え?…まぁ、たしかに…」
ルビィ「でもね…自分だけじゃわからないことがたくさんわかったよ!…Aqoursの中に、ちゃんとルビィの役割があって、ルビィの居場所があるってこと…」
千歌「うん…わたしも感じたよ」
ルビィ「これからはもっと自信をもちたい!こんな素敵なメンバーの中で、ルビィはちゃんとがんばれてるって!」
千歌「うん!ルビィちゃんはすごいよ!だからわたしももっと頑張る!」
ルビィ「うふふっ」
千歌「えへへ」
果南「うん…なんかいい話風にまとまったからいいか…」
善子「ちょっとあなたたち!」
千歌「え?」
善子「いつまでぐずぐずしてるわけ!?…終わらないパーティ、始めるわよ…?」
ルビィ「そのキャラまだやってたの!?」
千歌「」チラ
ルビィ「…!」
千歌「…」グッ!
ルビィ「…えへへ///」ピース
千歌「さー!今日も元気に練習だー!」
ダイヤ「…その前に!千歌さんとルビィはグラウンド10周です!」
千歌「へ?」
ルビィ「な、なんで…?」
ダイヤ「練習をずる休みした罰に決まっています!さぁ、早く行きなさい!練習の時間が減ってしまいますわよ!」
ちかルビ「な、なんでこうなるのぉ~…」
おわり
以上で終わりです
千歌×○○で全9作(果南ちゃんが2作あるので)書いてきましたが、
今回で最後になりました
無駄なマジメ展開いれるクセをなんとかしたい笑
また書くことがあればお付き合いいただけると嬉しいです!
では
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