THE 3名様~希パワー注入~ (76)

ー登場人物ー
高坂穂乃果…μ’sのリーダー。意外と優柔不断。

星空凛…ラーメン大好き。意外と鋭い。

東條希…焼肉大好き。意外とイジられる。

絢瀬絵里…チョコレートが大好き。意外とかしこい。

園田海未…特訓大好き。意外と天然。

南ことり…穂乃果の幼馴染。チーズケーキが好き。

小泉花陽…お米が大好き。意外と勇気がある。

矢澤にこ…アイドルが大好き。意外と部長。

西木野真姫…トマトが大好き。意外とチョロくない。

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「たこやき」

穂乃果「ん~…ねえ?」

希「どしたん?」

穂乃果「今日はさ、たこ焼きにしない?みんなで割り勘でさ」

凛「え?凛はラーメンで大丈夫です」

穂乃果「いやぁ、食べ過ぎると太るよ?」

希「ウチは別にええけど…」

穂乃果「本当?」

希「お小遣いないんやろ?」

穂乃果「え?いやぁ…まあね」

希「仕方ないなぁ」

穂乃果「じゃあ、たこ焼きね」

凛「たこ焼きなんて頼むと希ちゃんこだわるよ?関西人だからこだわりが」

希「いや、ウチ関西人ちゃうし」

凛「それは知ってるにゃ~」

希「じゃあなんで言ったん?」

凛「…」

希「え?急に無視?」

穂乃果「穂乃果思ったんだけどさ」

希「え?どしたん?今度は何?」

穂乃果「たこ焼きの中身ってなんでタコなのかな?」

希「いや、たこ焼きだからやろ?」

凛「穂乃果ちゃんいつにも増してお馬鹿だよ?」

穂乃果「いや、穂乃果が言いたいのは中身をタコにする必要があったのかって事!」

希「いや、たこ焼きなんやからタコじゃなきゃあかんやん」

穂乃果「あー、もう。前提が違う。穂乃果の言いたい事全然伝わってない」

希「うん。だって意味わからんもん」

凛「今の所、ただただ穂乃果ちゃんって可哀想だなって思うだけだよ?」

穂乃果「いや、なんでさ?意味わからない」

希「それはこっちのセリフなんやけど?」

穂乃果「だから、穂乃果が言いたいのは別にたこ焼きの中身がタコじゃなくてもいいのではないかと。なんなら別にイカでもいいじゃないかと」

凛「うわっ。寒いにゃ~」

穂乃果「いや、今のは違くて」

希「もう本当に意味わからんよ?だって、中身がイカならイカ焼きやん」

穂乃果「そうそれ!」

希「え?」

穂乃果「別にイカ焼きでもいいじゃんって事!」

希「はあ…」

穂乃果「だってイカだったらタコより足が日本多いんだよ?作る時もタコより二つ多く作れるんだよ?コストパフォーマンス的にもイカのがいいでしょ?」

凛「確かに!それは穂乃果ちゃんの言うとおりにゃ。足が二本多いんだからイカの方がお得にゃ」

穂乃果「でしょ?やっと分かってくれた?」

凛「うん。凛が間違ってたよ。穂乃果ちゃんごめんね?」

穂乃果「大丈夫!分かってくれたなら大丈夫だよ!どう?希ちゃんは納得できた?」

希「いや…うん、もういいや。二人ともよくウチの高校入れたね」

「海未ちゃん」

穂乃果「だあ~疲れた~」

希「今日の海未ちゃんは張り切ってたからね。なんでやろ?」

凛「明日また登山に行くんだって言ってたよ」

希「ええ?なら尚更おかしいやん。今日追い込んだら絶対に明日あかん事になるやん」

穂乃果「多分テンション振り切っちゃったんだろうね」

凛「海未ちゃんって行動パターンが読みにくいよね?」

穂乃果「あんなに表情がコロコロ変わって分かりやすい性格してるのにね」

希「意外と頭の中で何を考えてるかも分からんとかあるしな~」

穂乃果「確かにそう言う所あるよね」

凛「一度海未ちゃんの脳内を見てみたいにゃ」

穂乃果「あ~昔なんかあったでしょ?脳内なんとかってヤツ」

凛「メーカーだよ!ね?希ちゃん?」

希「え?…ウチは…やった事ないや」

穂乃果「え?ああ…そうなの?でね、海未ちゃんの名前入れたら恋って文字で埋まってたよ」

凛「そうなの?」

穂乃果「うん。それを見て物凄く慌てふためいてたよ」

凛「ふ~ん。やっぱり海未ちゃんって変わってるね」

「ターニングポイント」

穂乃果「希ちゃん絶対に間違ってるよ」

希「それを言うならこっちのセリフやって」

穂乃果「だって人生を左右するんだよ?」

希「だからこそやん」

凛「も~どっちでもいいよ」

穂乃果「よくないよ!ラーメン食べてる場合じゃないから」

凛「だって伸びちゃうし」

穂乃果「じゃあ聞くけどさ?凛ちゃんは花陽ちゃんの事大事でしょ?小さい頃からずっと一緒だったんだもん。当たり前だよね?」

凛「そりゃそうにゃ。当たり前だよ」

希「でも真姫ちゃんだって大切やろ?そりゃあ花陽ちゃんと違って出会ったのは最近かもしれんけど真姫ちゃん大好きやろ?あの天然のお嬢様の感じ最高に可愛いやろ?」

凛「うん。真姫ちゃんも大好きにゃ。かよちんと同じくらい好きにゃ」

穂乃果「でも選ばなきゃいけないんだよ?どっちかを」

希「幼馴染かお嬢様か」

凛「どっちも選べないにゃ~」

穂乃果「花陽ちゃんを小さな村に閉じ込めたままでいいの?」

凛「え?なんでそうなるの?」

希「確かに幼馴染は大切かもしれんけど大切なのは本当の気持ちやん?情で結婚されて花陽ちゃんはどう思うかな?」

凛「別に情とかそう言うのは…」

穂乃果「そんな事言って希ちゃんはお金とかステータスとかで決めるだけでしょ?」

希「そ、そんな事ないって」

穂乃果「い~やそうだね。じゃなきゃ選ばないもん普通」

希「普通かどうかは穂乃果ちゃんが決めることやないやん」

穂乃果「絶対にビアンカだよ!」

希「フローラやって。イオナズン覚えるんよ?」

穂乃果「ビアンカだってメラゾーマ覚えるもん」

凛「凛ゲームやんないからどっちでもいいにゃ~」

「嵐」

穂乃果「台風みたいだね~」

希「そうやね。まさかここまで荒れるとは…長居するもんやないね」

凛「ねえ?」

希「どしたん?目をキラキラさせて?」

凛「思い切って外に出てみない?」

希「いやや。絶対に濡れるやん」

凛「え~でもさぁ。せっかくのこの天候だよ?」

希「そんな晴天みたいな言い方…」

凛「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「いや、穂乃果も嫌だよ?穂乃果喜ぶと思った?」

凛「うん。てっきりワクワクしてるかと。率先して行くと思ったにゃ」

穂乃果「いや…もう高二だからさ」

凛「外側だけなのにね」

穂乃果「いや、失礼だよ?最近大人びてきたって言われるんだからね?」

凛「へ~」

穂乃果「興味なさそうだね…」

凛「あっ!にこちゃんが嵐の中走ってるにゃ」

希「え?にこっちが?」

凛「ここあちゃんと虎太郎君を追いかけてるにゃ」

希「お姉ちゃんは大変そうやな…」

「占い」

店員「ラーメンのお客様?」

凛「はーい」

穂乃果「凛ちゃんは本当にいつでもラーメンだね」

凛「うん。美味しいもん」ずるずる

希「あっ!穂乃果ちゃん!」

穂乃果「え?なに?」

希「穂乃果ちゃん今日の運勢最悪だよ?」

穂乃果「え?何急に?なんでそんなテンション高めで言ってくるの?」

希「ほら」

穂乃果「あ~雑誌の…そう言えば今日も海未ちゃんに怒られたなぁ」

希「凛ちゃんは勉強運がマックスやね」

凛「うん。凛今日英語の小テストで30店取れたにゃ」

穂乃果「マックスで30点なの?喜んでいいの?」

希「あ、ウチは恋愛運マックスや!やった!」

穂乃果「へ~…」

希「な、何?」

穂乃果「いやぁ、希ちゃんでも嬉しいんだと思ったさ」

希「なっ、べ、別にいいやん」

凛「良かったね。希ちゃんも女子高生なんだね。素敵な出会いがあると良いね?」

希「え?なんなん?なんでそんなにいじってくるん?」

穂乃果「別にいじってなんかないよね?」

凛「ね~。もしかしたら今日のうちに結婚とかやめてね?」

希「し、しないよ。相手いないし…気配もないし…」

穂乃果「まあまあ、今日あるかもじゃん」

凛「そうだにゃ、そうだにゃ。なんたって恋愛運マックスなんだから」

希「な、なんなん?二人だって別に」

穂乃果「え?私達はいるもんね?」

凛「ね~?」

希「え?嘘やろ?」

穂乃果「絵里ちゃんだっているんだよ」

希「ほ、本当に?あかん…なんか泣きそうなんやけど」

穂乃果「穂乃果達はファンの人達が恋人で~す!」

凛「これぞまさしくアイドルの鏡にゃ」

希「………なんやの?」

「コーヒー」

絵里「さてと、私ドリンク持ってくるけど?」

海未「あ、私行きますよ?」

絵里「いいわよ。私が行くわよ」

真姫「皆んなでいけばいいじゃない」

海未「皆んなで行くと渋滞するでしょう?」

真姫「そ。じゃあ、絵里お願い。私はコーヒーでいいから」

絵里「え、あっ…うん」

海未「では、私は梅昆布茶で」

絵里「いや、海未?ないから。適当にお茶を持ってくるわよ?」

絵里「はい。真姫はコーヒーね?」

真姫「ありがと…どっち?」

絵里「ああ、こっちは私のよ。私もコーヒーにしようかなって」

海未「二人ともコーヒーが好きなんですね」

真姫「別に…好きってほどでもないけど」

海未「そうですか。私も飲めない事はないのですが…やはりお茶の方が。絵里が淹れてくれたお茶、とても美味しいです」

絵里「そう…ドリンクバーだけどね…あら?真姫?ミルクとガムシロップ入れないの?」

真姫「え?要らないけど?」

絵里「そ、そうなの?てっきり真姫は」

真姫「絵理は入れるの?」

絵里「え?わ、私も入れないわよ?」

真姫「ふ~ん。そうなの」

絵里「え、ええ。素材を楽しみたいって言うのかしら?」

海未「…」

絵里「な、何?」

真姫「じゃあ、なんでガムシロップとミルクを二つずつ持ってきてるのでしょうか?って顔してるわよ?」

海未「え?そ、そうですか?」

絵里「そ、それは」

真姫「入れたいなら入れればいいじゃない。別にブラックで飲まなきゃいけないなんて事ないんだから」

絵里「そ、そうね。うん。入れるわ」

海未(あっ、二つずついれるんですね)

真姫「海未…また顔に出てる」

「一生のお願い」

凛「ん~このアイス美味しいにゃ~」

海未「もう、凛。口の周りにアイスが付いてますよ?」

凛「え?あ~海未ちゃん拭いて~」

海未「それくらい自分で出来なくてどうするのです?」

凛「え~希ちゃんはいつもやってくれるのに」

海未「希は希、海未は海未です」

凛「ちぇ~」

真姫「あのね、凛?ちょっと静かにしててくれない?」

凛「どうして?」

真姫「海未と次の曲の打ち合わせしてるからでしょ?って言うかなんでいるのよ?」

凛「凛、来ちゃダメだった?」

真姫「いや…そんな…うん。ダメよ」

凛「真姫ちゃん意地悪にゃ~」

真姫「ほら、そつやって騒ぐじゃない。しおらしくしてもダメよ」

海未「凛?少しでいいですから静かにしてて下さい?」

凛「分かったよ」

真姫「さあ、さっさと済ませちゃいましょう」

海未「はい。それで、ここなんですが」

凛「ん~暇にゃ…アイス美味しかったなぁ~」

凛「…ねえ?真姫ちゃん?」

真姫「何よ?」

凛「一生のお願いなんだけど…」

真姫「無理」

凛「まだ何も言ってないにゃ」

真姫「何よ?」

凛「真姫ちゃんの分のケーキ半分頂戴?」

真姫「無理」

凛「じゃあ、3分の」

真姫「無理」

凛「取り付く島もないにゃ」

「キャラ」

穂乃果「あ~」

凛「どうしたの穂乃果ちゃん?悩んでるフリしてるの?」

穂乃果「フリ?ええ?フリってなにさ?」

希「フリちゃうよ凛ちゃん。穂乃果ちゃんはいつも本気で悩んでるんよ。ただ、中身が物凄くどうでもいい事なだけやって」

凛「そっか!しょーもない事で悩んでるからあんまり深刻そうに見えないんだね」

穂乃果「な、何て事言うのさ?そんな事ないよ!そんな事ないからね?」

凛「じゃあ、何で悩んでるの?」

穂乃果「え?ああ…この先、アイドル活動を続けるにあたって穂乃果も何かキャラが必要かなって」

凛「やっぱり、たいした悩みじゃなかったにゃ」

穂乃果「なっ、そりゃあ凛ちゃんや希ちゃんはいいよ?関西弁でスピリチャルだったり猫キャラだったりさ」

希「いや、ウチのはキャラやないから。素やからな」

凛「凛だってそうにゃ。猫キャラじゃないにゃ」

穂乃果「いや、うん。でもほら?μ’sって個性強い人ばっかりだからさ」

凛「穂乃果ちゃんだってキャラあるよ?」

穂乃果「え?本当?」

凛「お馬鹿キャラとか」

穂乃果「違うよ!それは何か違う。だいたいそれは凛ちゃんとかにこちゃんのキャラでしょ?穂乃果はそんなの嫌だよ。もっとちゃんとした奴がいいよ」

希「別に必要ないと思うけどなぁ」

穂乃果「必要だよ!あ~もう、二人に相談して失敗だよ」

希「ん?どこ行くん?」

穂乃果「トイレ!」

希「…μ’sの中でも群を抜いてキャラが立ってるよね?」

凛「うん。じゃなきゃμ'sもここまで来れてないにゃ」

「名は体を表す」

凛「ん~ラーメンおいしいにゃ~」ズーズー

希「凛ちゃんは本当に美味しそうに食べるなぁ」

凛「うん。だってラーメン大好きだもん」

穂乃果「作った人も嬉しいだろうね」

凛「そう言えばこないだね」

穂乃果「何?」

凛「真姫ちゃんとラーメン屋行ったんだけど真姫ちゃんのラーメンの食べ方知ってる?」

希「あ~なんとなく想像付くわ。あれやろ?レンゲにすくってちゅるちゅるって可愛く食べるんやろ?」

凛「うん。あれは女の子としては正解かもしれないけどラーメン好きとしては不正解にゃ」

穂乃果「まあ、真姫ちゃんはラーメン好きではないから不正解でもかまわないんじゃない?」

希「まあ、真姫ちゃんは典型的なお嬢様やからね。そもそも、ラーメン自体あんまり食べないんやない?」

凛「え?それは勿体無いにゃ。人生の10分の9は損してるにゃ」

穂乃果「いや、10分の9ってさ…ん?10分の9ってどれくらいかな?」


希「まあ、真姫ちゃんは真の姫って言うくらいやから。名は体を表すって言うやん?」

穂乃果「なるべくしてお嬢様になったんだねぇ」

凛「でも、その理屈はおかしいにゃ。じゃあ、海未ちゃんはどうするの?」

穂乃果「え?海未ちゃん?」

凛「うん。海未って名前なのに山が好きにゃ」

穂乃果「確かに…海未ちゃんって矛盾してる」

希「まあ、海未ちゃんは特別やなぁ」

凛「そっか。海未ちゃんって結局何難しいね」

「しゃっくりら」

穂乃果「でね、その時にこちゃんがさ」

凛「あ~にこちゃんなら仕方ないにゃ。にこちゃんならそうなるにゃ~」

希「ふふっ、にこっちらしいなぁ…ヒック…あれ?ヒック」

穂乃果「希ちゃんしゃっくり?」

希「うん。そうみたいや…ヒック」

穂乃果「…」

希「ん?何?…ヒック」

穂乃果「いやぁ、希ちゃんって可愛いしゃっくりするんだなぁってさ」

希「なっ、べ、別に普通…ヒック…やん」

凛「いやいや~可愛いにゃ~。もしかして、お家で可愛いしゃっくりの仕方とか研究してるのかにゃ?」

希「なっ、そんなわけないやん。なんなん?クシャミの時もそうやったけど…ヒクッ…なんか最近ウチの事そう言うイジリ方するけど…ヒクッ…二人だけやからな?…ヒクッ」

穂乃果「またまた~可愛いって言われて嬉しいくせに~」

凛「そうにゃ、そうにゃ」

希「だから…本当に…ヒクッ…そう言うイジリ方はウチやなくって真姫ちゃんとか海未ちゃんとか…ヒクッ…やん?ウチはそう言うキャラとちゃうし」

穂乃果「いやいや、のんちゃんのその可愛く見せる努力。穂乃果達は絶対に無駄にはしないから」

凛「うん。頑張って研究してかいがあったね?のんちゃん」

希「だから、ほんまに…ヒクッ…いじるのやめて…ヒクッ…色々とキツイから…」

「どうしてチーズケーキは食べたら無くなるの?」

ことり「…」ジィー

穂乃果「どうしたの、ことりちゃん?チーズケーキをじっと見つめちゃった」

ことり「え?あのね、なんかここのチーズケーキ凄く美味しいでしょ?」

穂乃果「そうだね。ファミレスの中でも上位に入るね」

ことり「なんか食べちゃったらなくなっちゃうし…勿体無いな~って。どうして、食べるとなくなっちゃうのかなぁ」

海未「何を言ってるのですか、あなたは。そんな穂乃果や凛みたいな事を言って…」

ことり「うん。そうなんだけど」

穂乃果「いや、二人とも気づいてないかもしれないけどさ。一番傷付くのは穂乃果だからね?穂乃果と凛ちゃんだから」

海未「いえ、そんなつもりはなかったのですが…」

穂乃果「無意識なら余計酷いよ」

ことり「ごめんね、穂乃果ちゃん」

穂乃果「いや、別に謝られちゃうとそれはそれでさ…」

海未「さあ、馬鹿な事言ってないでさっさとチーズケーキを食べないといつまでたってもここに居るようですよ?」

ことり「うん」

穂乃果「あのさ、海未ちゃん?その言い方だと穂乃果まで馬鹿になっちゃうよ?なぜならさっき海未ちゃんは穂乃果みたいにって言ったからね」

海未「まあ…そうですね」

穂乃果「否定しないの?」

海未「そうですね…確かに間違ってるかも」

穂乃果「でしょ?」

海未「ことりは馬鹿ではないですもんね」

穂乃果「違うよ。もういいよ。海未ちゃんの意地悪。ジュース取ってくる」

ことり「ふふ、穂乃果ちゃん拗ねちゃったね。海未ちゃん意地悪しすぎたよ」

海未「ことりだってとめなかったでじゃないですか」

ことり「だって、穂乃果ちゃん可愛かったんだもん」

海未「ことりもなかなかですね」

ことり「ふふっ、お詫びにチーズケーキを半分あげなくちゃ」

「反抗期」

にこ「で?何よ?相談って…」

希「深刻な話なん?」

絵里「そうね…自体は急を要するは…」

にこ「そ、そんなに深刻なの?」

絵里「二人は…反抗期とかってあった?って言うか今そう?」

にこ「は?何を言ってるのよ?」

希「誰か反抗期なん?もしかして…」

絵里「そう…もしかしたら亜里沙…反抗期かもしれない」

にこ「はあ?亜里沙ちゃんが?どうしてまた?」

絵里「それは…」

にこ「何よ?言えないの?」

絵里「そう言う訳じゃないけど」

希「あの亜里沙ちゃんが反抗期かぁ。なんか想像つかんね」

絵里「そうでしょ?私は反抗期とかなかったから…どうしたら良いか…」

にこ「あんた…ついこの間まで結構な反抗期じゃなかった?」

絵里「そんな事ないわよ」

希「ウチも反抗期は来てないと思うなぁ」

絵里「最近…一緒にお風呂に入ろうとすると一人で入りたいって…」

にこ「え?あんた、一緒にお風呂入ってるの?」

絵里「いや、たまによ?…怖いテレビとかを目にしてしまった時とか…」

希「いや…それ反抗期じゃないんと違う?ただ単に二人とも成長したからお風呂が狭いんやろ。えりちがにこっちみたいなら話が変わってくるんやない?」

絵里「そうなのかしら?」

にこ「何が言いたいのよ!」

絵里「だから…私が言いたい事は」

にこ「私は希に聞いたんだけど」

絵里「亜利沙が泊まりに行っていないの。だから…二人とも…どっちかでもいいから…泊まりに来て?ね?ジュース持ってくるから」

希「え?そこに着地するん?」

にこ「随分回りくどかったわね…反抗期の話は何だったのよ…」

「固定メンバー」

穂乃果「なんかさぁ」

凛「何?」

穂乃果「いつもこの三人だよね?」

希「そうやね」

穂乃果「なんか穂乃果館だけ凄い暇人な感じだよね?」

希「そうやねぇ」

凛「え?でも希ちゃんはバイトもあるでしょ?」

希「うん。でも、まあのんびりやっとるよ~」

凛「真姫ちゃんも作曲が大詰めだって言ってたにゃ」

穂乃果「花陽ちゃんは?」

凛「かよちんはさっきまで一緒にいたよ?でも、お家の用事があるんだって」

穂乃果「にこちゃんは?にこちゃんこそ本来この固定メンバーに入ってそうなもんだよね?なんでいつも居ないの?」

希「にこっちは妹達の世話もあるしなぁ」

穂乃果「そっかぁ。海未ちゃんもことりちゃんも作詞や衣装作りに加えて生徒会の仕事もあるし…」

凛「大丈夫だよ!凛はいつでも暇だにゃ」

希「って言うか穂乃果ちゃんこそ生徒会とかお店の手伝いとかあるやん」

穂乃果「う~ん…それは置いとこうよ」

希「置いとくんや」

「3バカ」

穂乃果「なんかにこちゃんが居るの久しぶりだね」

にこ「毎日会ってるじゃない」

穂乃果「違うよ。部活以外で会うのがだよ」

にこ「先週遊んだじゃない」

穂乃果「だから久し振りじゃん」

にこ「あんたの久しぶりの感覚が分からないわよ」

凛「うんうん。なんか、この三人で居るのもしっくり来るにゃ」

店員「パンケーキセットのお客様?」

にこ「あっ、はい」

穂乃果「わ~アイス乗ってるね!美味しそう~」

にこ「あげないわよ?」

穂乃果「けち~人のポテトは食べるくせに~」

にこ「なっ、まだ覚えてるの?」

穂乃果「当たり前だよ」

凛「なんこそのパンケーキあれだね?富士山みたいにゃ」

にこ「あ~アイスの感じがね」

穂乃果「穂乃果富士山近くで見た事あるよ!」

凛「そうなの?」

穂乃果「うん。静岡行った時ね」

凛「え?富士山って山梨じゃなかったっけ?」

穂乃果「え?静岡だよ。そうだよね、にこちゃん?」

にこ「え?…それは…あれよ?」

穂乃果「どれ?どれなの?静岡だよね?」

にこ「えっと…」

凛「山梨だよ」

穂乃果「山梨なんだよ?やまはなしだよ?富士山は静岡だよ。そりゃあ山梨からも見えるかもしれないけどさ」

にこ「まあ、見るだけなら東京からでも出来ない事はないけどね。もういいんじゃない?どっちにもあるって事で」

凛「え~いい加減だにゃ~」

穂乃果「なんか納得いかないよ」

「モノマネ」

穂乃果「ひ~ま~」

凛「凛はお腹いっぱいにゃ」

穂乃果「それと暇かどうかは関係ないじゃん」

穂乃果「希ちゃん、なんか面白い事ないの?」

希「ん~そうやねぇ」

穂乃果「ねえ、凛ちゃん。絵里ちゃんのモノマネやってよ」

希「穂乃果ちゃん…なんでウチに聞いたんや…」

凛「え~やれって言われると恥ずかしいにゃ~嫌にゃ~認められないわぁ」

穂乃果「あはは、似てる似てる」

凛「じゃあ、穂乃果ちゃん達も何かモノマネやってよ?」

穂乃果「え~…凛?あんまりワガママ言ってるとチューしちゃうわよ?」

凛「穂乃果ちゃんも絵里ちゃん?」

穂乃果「うん。絵里ちゃんやりやすいんだよね」

希「じゃあ、ウチも。初めてハンバーガーを食べた時のえりちやりまーす…パクっ…ハラショー…凄い美味しいわ。ねえ、希!凄く美味しいわよ?あなたも食べてみたら?」

穂乃果「あ~良いそうだね。食べた事あるよってツッコミたくなるもんね」

凛「じゃあじゃあ、凛は実はアライズだった絵里ちゃんが言いそうな事を言いま~す」

穂乃果「え~何それ~」

~30分後~

希「ハラショー…この焼肉定食…凄く美味しい!」

穂乃果「もう希ったら、何でもハラショーで片付かないの」

凛「そうね。もっと真剣に取り組みなさい?今のあなたのコメントには感動できない」

希「でもでも、すっごく美味しいのよ?穂乃果も食べてみて?」

穂乃果「じゃあ一口頂こうかしら」

希「はい。あーん」

穂乃果「ほんと!美味しいわね」

希「でしょ?」

凛「そんなの…私は認められないわ」

穂乃果「やめよう…皆んなで絵里ちゃんのマネしてると意味分からなくなるよ」

「カレー」

店員「カレーライスのお客様?」

穂乃果「はい!」

凛「はい!」

希「はい!」

穂乃果「凛ちゃんと希ちゃんがカレーって珍しいね」

希「そんなの仕方ないやん。帰り道にあの臭いを嗅いだら食べたくなるもん」

凛「うんうん。きっとあのお家の子も今頃カレーを美味しそうに食べてるのかな~」

穂乃果「そうだねえ。もう穂乃果食べます!」

凛「凛も!」

希「ウチもや」

穂乃果「ん~美味しい!」

凛「凛はこのゴロゴロとしたジャガイモと半分溶けてちゃってる玉ねぎが好きにゃ」

希「なんか懐かし味がするね。初めて食べたのに…お父さんとお母さんと食べたいのカレーの味に似てるのかなぁ」

穂乃果「どうしよう。スプーンが止まらない」

凛「美味しいにゃ~」

希「なんかウチ…涙が出てきそうや」

凛「分かるにゃ~その通りだにゃ」

店員(あの子達…カレー一つでよくもまああそこまで盛り上がれるなぁ)

「飴と鞭」

穂乃果「でさあ、海未ちゃんたら酷いの」

ことり「きっと、穂乃果ちゃんの事を思うばかりにきつく言っちゃうんだよ」

穂乃果「まあ、そうなんだけど。その分絵里ちゃんが優しくしてくれるしいいんだけど。前はあんなに厳しかったのにね」

花陽「海未ちゃんと絵里ちゃんは飴と鞭なんだね」

穂乃果「そうだね。でもさ、穂乃果は飴を貰ったくらいじゃ鞭に耐えられないんだよ」

ことり「そ、それは」

穂乃果「だって飴あげるからって鞭で叩かれても平気?無理でしょ?飴じゃ我慢できないでしょ?飴と鞭じゃ全然バランス取れてないよね?花陽ちゃんだって無理でしょ?」

花陽「私は…せめて白米があれば…」

穂乃果「我慢できるの?嘘でしょ?」

花陽「う~ん…」

穂乃果「痛いよ?たぶん鞭って痛いよ?」

花陽「でも…実際に鞭で叩かれる訳じゃないし」

穂乃果「いや、穂乃果は実際の鞭の話をしてるんだよ?実際の飴と鞭の話し」

花陽「え?そんな話だった?」

穂乃果「そうだよ?無理でしょ?白米で釣られてもやでしょ?」

花陽「う~ん…」

穂乃果「だいたいさ、絵里ちゃんを飴で例えてるけどたまに絵里ちゃんも鞭に戻る事もあるからね?」

花陽「そこは話が戻るんだ…」

穂乃果「最初からその話をしてるけど?」

花陽「え?」

ことり「とりあえず…ケーキ食べようか?」

穂乃果「そうだね」

花陽「穂乃果ちゃんは飴と鞭より物で釣るタイプだなぁ」

「海未、怒り」

海未「ん~」

希「ま、まあまあ、そんなに怒らんでもええやん?ウチも凛ちゃんも悪気があった訳じゃ」

凛「そうだよ。張り詰めた空気を柔らかくしようと思ってした行動であってね?何もふざけてた訳じゃないにゃ」

海未「なるほど。そうだったのですか。あなた達は私が一生懸命説明しているのにうるさくして場の空気を和らげていたのですね?そうですか、それはありがとうございました」ニコッ

凛「ちょっと、希ちゃん。海未ちゃん凄く怖いにゃ」コソコソ

希「笑顔なのに目が笑ってないし敬語で怒るって…もうフリーザーやん」コソコソ

海未「何をコソコソ話しているのです?」

希「え?」

凛「いや…」

海未「場が張り詰めている様ですね…私が和らげてあげましょうか?」

凛「だ、大丈夫ですよ?」

海未「凄い汗ですね?何か呑みますか?持ってきますよ?こう見えても私は優しいんです」

凛「ほ、ホント大丈夫です。ね?」

希「う、ウチも大丈夫」

海未「どうしたんですか?希?凛?笑いなさい?空気が悪いですよ?」

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