雪穂「穂乃果」穂乃果「……え?」 (45)

穂乃果「ユッキー、今なんて?」

雪穂「だから穂乃果って」

穂乃果「ユキちゃんって穂乃果のこと元々名前で呼んでたっけ?」

雪穂「あぁ、昨日まではお姉ちゃんって呼んでたけど今日から穂乃果って呼ぶことにしたの、よろしく」サラッ

穂乃果「な、なんで急に?」アセアセ

雪穂「ど、どうしてでもいいでしょ?」カアアアアアア

穂乃果「あ、ちょっとユッキー!」

穂乃果「……反抗期?」キョトン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395068414

――――
――


穂乃果「と、いうわけなんだけど……」

絵里「うちの亜里沙はそういうことないわね」

にこ「ニコの家のこころとここあは元々『にこにー』って呼ぶことが多いかなー」

穂乃果「そっかー、海未ちゃんとことりちゃんは?」

海未「あの、なぜかここに呼ばれていますが私には年の離れた姉はいますが妹はいませんよ?」

ことり「ことりも一人っ子だし……」アハハ

穂乃果「え? でも海未ちゃんの妹は凛ちゃんだし、ことりちゃんの妹はかよちゃんでしょ?」

絵里「そういえばこの前凛が海未のことお姉さまとか呼んでたわね」

海未「それは凛がふざけているだけです!」カアアアアアア

ことり「ことりだってかよちゃんとは姉妹っていうわけじゃ……!」

にこ「でもことりちゃんとかよちんはネットとかでは結構姉妹って言われてる印象ニコ」

絵里「2人ともμ'sでは癒し担当みたいなところあるしね」フフ

穂乃果「活動日誌でも散々『ことりちゃんみたいなお姉ちゃんがほしい』『かよちゃんみたいな妹がほしい』って言いあってたよね?」

海未「少なくとも私と凛よりは姉妹ですね」

ことり「そんなぁ……」

穂乃果「それに2人は雪穂とは結構長い付き合いだから力になってくれるかな、って思って」

海未「確かにそういうことなら力になれますね」フム

ことり「念を押すけど姉としての意見はできないからね!」

穂乃果「それで、話を戻すけど海未ちゃんとことりちゃんはどう思う?」

海未「確か、雪穂は穂乃果のことを昔からお姉ちゃんと呼んでいましたよね」

ことり「うん、昔は遊びに行ったら『お姉ちゃん取っちゃヤダ!』なんて言われたこともあったよねー」シミジミ

海未「雪穂は昔から穂乃果が大好きですからね」フフ

穂乃果「なんで急に名前で呼ぶようになったんだろう……」

にこ「呆れられたんじゃない? 姉としての威厳を感じなくなったとかー」

穂乃果「そんなことあるわけないよ!」

海未「………」チラッ

ことり「…………」チラッ

穂乃果「?」キョトン

海未「確かに雪穂の方がしっかりしていますしありえない話では……」

絵里「可能性としてはありってことね」

ことり「そう考えるとこころちゃんとここあちゃんの話もわかるもんね」

にこ「ニコの場合はそう呼ばせてるの!」

穂乃果「呆れられたとしたら穂乃果はどうすればいいの……?」

にこ「そりゃあ姉としての威厳を見せるしかないニコ」

絵里「姉、っていうのを強く意識させれば案外いけるかもしれないわね」

海未「雪穂よりしっかりした穂乃果、というのは想像出来ませんが……」

穂乃果「穂乃果だってしっかりしてるもん!」

――――
――


穂乃果「ユキちゃん!」

雪穂「どうしたの? おね、穂乃果」

穂乃果「穂乃果はユキちゃんの何?」ズイッ

雪穂「な、何って……?」ドキッ

穂乃果「穂乃果のことどう思ってるの!?」ズズイッ

雪穂「ど、どうって……ほ、穂乃果は……」ドキドキ

穂乃果「穂乃果は?」ズズズイッ

雪穂「た、ただのお姉ちゃんだもん!」ドンッ

穂乃果「うわっ!?」

穂乃果「いきなり押さないでよー、ユッキー」

雪穂「いきなり顔を近付けるからでしょ!」カアアアアアアア

穂乃果「あれ? でも穂乃果のことお姉ちゃんって思ってくれてるの?」キョトン

雪穂「だって穂乃果は私のお姉ちゃんだもん」

穂乃果「でもじゃあなんでお姉ちゃんじゃなくて穂乃果になったの?」

雪穂「そ、それは……」ギクッ

穂乃果「んー?」ズイッ

雪穂「な、なんでもないって言ったでしょ!」ドンッ

穂乃果「うわぁっ!」ドテッ

雪穂「もう部屋戻るからね、絶対部屋には入らないでよね!」

穂乃果「……暴力。やっぱり反抗期?」ウーン

――――
――


穂乃果「っていうことがあったの」

絵里「呆れられたっていうわけでもなさそうね」

ことり「ただのお姉ちゃんって言われたんだよね?」

穂乃果「うん、確かにただのお姉ちゃんって言われたよ」

ことり「それってまるでただのお姉ちゃんと思ってないような言い方じゃない?」

海未「確かに。普通だったら『ただの』などと付けませんよね」

絵里「つまり雪穂さんは穂乃果に対して姉以外に何か思ってることがあるってことよね?」

にこ「姉以外の何か……穂乃果ちゃんは何か心当たりはないの?」

穂乃果「うーん……特には……」

にこ「あ、分かったニコ!」ハーイ

絵里「……うーん、分からないわね」ウーン

にこ「分かったって言ってるでしょ!」

海未「これは少々複雑な問題かもしれませんね」フム

にこ「だからニコは分かったってば!」

ことり「………」チラッ

ことり「に、ニコちゃんはどう思ったの?」

にこ「なんか仕方ないから聞いてあげたみたいな反応だけどまぁいいわ」

にこ「穂乃果ちゃんの妹は穂乃果ちゃん推しニコ!」ドヤッ

絵里「……はぁ?」キョトン

にこ「だーかーらー、穂乃果ちゃんの妹は穂乃果ちゃん推しなのー!」

絵里「いやいや、全く言ってる意味が分からないんだけど?」

穂乃果「確かにユキちゃんは穂乃果を何回も押したよ?」

ことり「そういうことではないと思うなー」アハハ

にこ「推しっていうのはファンっていうこと!」

にこ「だから穂乃果ちゃんのことを穂乃果なんて呼び始めたの!」

海未「……考えが飛躍しすぎていて理解出来ませんね」

にこ「みんな理解力が足りないニコ。そんなんじゃアイドルなんて務まらないニコ!」

絵里「そういうのいいから私たちにも分かるように丁寧に説明してくれない?」

にこ「とあるアイドルのファンだとして、そのアイドルのことお姉ちゃんなんて言わないでしょ?」

絵里「まぁそれはそうね」

にこ「穂乃果ちゃんの妹はそれに気付いて呼び方を変えたって言うことよ!」ドヤッ

海未「……暴論ですね」

ことり「でも意外とそれもあるのかも」

穂乃果「雪穂が穂乃果のファンなの?」

ことり「確かにライブの時とかファンの人に名前呼ばれるもんね」

にこ「きっとライブの時に周りが『穂乃果ーっ!』って叫んでるのを聞いて呼び方を考え直したニコ」

絵里「うーん、確かにありない話ではない気がしてきたわ……」ハラショー

穂乃果「ユキちゃんは穂乃果推しなんだね……」フムフム

――――
――


穂乃果「ユキちゃんって穂乃果推しなの?」スパッ

雪穂「は、はぁっ!? な、なんで私がおね、穂乃果を推さなきゃいけないの!?」アセアセ

穂乃果「やっぱり違うよねー?」

雪穂「ち、違うわけではないけど……」

穂乃果「じゃあそうなの?」ズイッ

雪穂「は、箱推しだよ! μ's箱推し!」ドキドキ

穂乃果「はこおし?」キョトン

雪穂「え? もしかして穂乃果、箱推しを知らないの?」

穂乃果「あはは、面目ない……」

雪穂「もう……よくそんなんでアイドルをやろうなんて考えたよね……」

雪穂「箱推しっていうのはつまりそのグループが好きっていうこと」

穂乃果「そっか、ユッキーは穂乃果限定のファンじゃなくてμ'sのファンっていうこと?」

雪穂「そういうこと。もう、穂乃果は何も知らないんだから……」

穂乃果「ユキちゃんは物知りだねぇ」ナデナデ

雪穂「っ!」カアアアアアアア

雪穂「ほ、穂乃果が知らなすぎるだけなの!」バッ

雪穂「急に頭なでないでよ、もう部屋に戻るから絶対に覗いちゃダメだからね!」

穂乃果「そういえばこの頃部屋にいれてくれないけど何かあるの?」

雪穂「っ!」カアアアアアアア

雪穂「な、何もないから絶対に入ってこないでね! 絶対だからね!」アセアセ

穂乃果「あ、ちょっとユッキー!」

穂乃果「いっちゃった。部屋に入れてくれないってやっぱり反抗期かな……?」

――――
――


穂乃果「っていうことで箱推しなんだって」

海未「なるほど、箱推しというものがあるんですね」フム

絵里「部屋に入れてくれないっていうところが怪しいわね」

穂乃果「亜里沙ちゃんは入れてくれるの?」

絵里「海未の写真がいっぱいの部屋でも普通に入れてくれるわ」

海未「なっ……!」カアアアアアアア

ことり「亜里沙ちゃんは海未ちゃん推しだもんね」

にこ「部屋に入れたくない理由……もしかしたら箱推しっていうのは嘘で推しメンの写真がいっぱい貼られてるとか?」

海未「雪穂の性格ならそういうのを穂乃果に見られたくないと思ってもおかしくないですしそうかもしれませんね」

絵里「だとすると穂乃果呼びの理由と部屋に入れてくれないのはまた別の問題っぽいわね」

ことり「部屋に入れてくれないのはただ単に難しい年頃っていうだけの話なのかもしれないしね」

穂乃果「年頃……。そうだ! もしも年頃の話なら妹を呼べば良いんだよ!」

にこ「はあ? 何回も直接理由聞いてるのに教えてくれてないんでしょ? だったら呼んだところで……」

穂乃果「そうじゃなくて、ここにいるのはみんな姉でしょ?」

海未「私とことりは違いますが」

絵里「えっと、つまり穂乃果が言いたいのは亜里沙や双子ちゃん、花陽、凛を呼ぶってこと?」

穂乃果「そう! 特に亜里沙ちゃんはユッキーと仲が良いから何か分かるかも!」

ことり「確かに姉視点で見るより妹視点で見た方が分かるかも!」

――――
――


穂乃果「というわけで、妹を代表する5人に来てもらっちゃいましたー」ジャーン

双子「「にっこにっこにー!」」

亜里沙「こ、こんにちは!」ペコリ

花陽「えっとー……?」

凛「凛とかよちんはなんで呼ばれたの? 誰の妹でもないよ?」

海未「なんでも凛は私の、花陽はことりの妹ということらしいです」

凛「じゃあ海未ちゃんのことお姉さまって呼ばなきゃだね! お姉さま!」

海未「なっ……! あなたはいつも恥ずかしげもなくそんな……!」カアアアアアアアア

亜里沙「むっ……」ムスー

穂乃果「うんうん、やっぱり仲が良い姉妹だねぇ」

花陽「え、えっと、じゃあ花陽も……?」モジモジ

凛「試しに呼んでみるニャ!」

花陽「こ、ことりお姉さま」カアアアアアアアア

ことり「っ! かよちゃんもう一回!」ズイッ

花陽「ぅえっ!? ことりお姉さま……」カアアアアアアアアアア

ことり「かよちゃん、リボンが曲がっていてよ」クイッ

ことり「なーんて! きゃー!」ツクエバンバン

絵里「こ、ことり? 大丈夫?」ドンビキ

ことり「ちょっとかよちゃんのお姉さま呼びが破壊力抜群だっただけだから」ゼェゼェ

花陽「ご、ごめんね、花陽が急に変な呼び方したから……」

ことり「かよちゃん! いつでもそう呼んで良いからね!」ズズイッ

花陽「は、はい!」ビクッ

ここあ「それでここあたちはなんで呼ばれたにこ?」

こころ「遊んでくれるの?」キラキラ

にこ「そういうわけじゃないニコ。帰ったらおうちでいっぱい遊んであげるから今は我慢して」

穂乃果「ほーらたかいたかーい」

ここあ「高いにこー! にこにーよりたかーい」

こころ「こころもー!」グイグイ

にこ「ちょっと穂乃果ちゃん? 本題は?」

穂乃果「ああっ! 忘れてた!」ハッ

絵里「先が思いやられるわ……。ねぇ? うm」

海未「こ、こころちゃーん、海未ですよー」フリフリ

こころ「えへへー」フリフリ

海未「見て下さい絵里! 手を振り返してくれましたよ!」パアアアアアアアア

絵里「…………よかったわねー」

花陽「そ、それで、花陽達は本当になんで呼ばれたの?」

ことり「カクカクシカコジカってわけなんだけど……」

凛「なるほど、穂乃果ちゃんの妹が」フムフム

亜里沙「あっ」

絵里「何? 亜里沙、何か心当たりでもあるの?」

亜里沙「う、ううん。何もないよ……?」メソラシー

にこ「その反応は知ってるみたいな反応ニコ」ジーッ

穂乃果「え? 亜里沙ちゃん何か知ってるの!?」ズイッ

亜里沙「べ、別に亜里沙は雪穂から何も聞いてませんから!」アワアワ

海未「何か聞いているんですね」

亜里沙「なんでわかるんですか!? 海未さんってエスパーですか!?」ハラショー

こころ「海未ちゃんエスパーニコ?」キラキラ

ここあ「すごいニコ!」キラキラ

海未「うっ……。別にそういうわけではありません!」

絵里「穂乃果が困ってるんだから知ってるんだったら教えてあげなさい」

亜里沙「で、でも、雪穂に絶対言っちゃ駄目って……」タジタジ

ことり「他の人に言っちゃ駄目って言われたの? それとも穂乃果ちゃんに?」

亜里沙「えっと、穂乃果さんにです」

海未「ならばこうしましょう。私たちが亜里沙から話を聞いてそれを踏まえた上で穂乃果には直接教えないように相談に乗る。それなら構いませんよね?」

亜里沙「それなら、多分……」

にこ「じゃあ早速聞くニコ!」

ここあ「ここあも聞いていいの?」

こころ「こころも?」

花陽「ここあちゃんとこころちゃんはここでお姉さん達と待ってようねー」ナデナデ

凛「えー! 凛も聞きたいー!」

穂乃果「穂乃果もー!」

絵里「……花陽、大変だろうけどその4人をよろしくね」

花陽「あ、あはは……」

――――
――


亜里沙「……というわけです」

絵里「なるほどね……」ハァ

にこ「これは厄介なことになってるニコ……」

海未「そ、そんなの! 不潔です!」カアアアアアアアア

ことり「ことりはそういうのもいいとおもうけどなー」アハハ

穂乃果「厄介なことって何? どうなってるの!?」

絵里「あー、えっと……。穂乃果が気にすることじゃないわ」

海未「そうですね、誰が悪いというわけではありませんし、穂乃果がすることも特に見あたりませんね」

穂乃果「で、でも! ユッキーが変なことには変わりないし……」

にこ「多分いつか雪穂ちゃんの方から何かあるニコ」

ことり「それまでの我慢だね」アハハ

穂乃果「穂乃果の話なのに穂乃果だけのけ者なんてひどいよ、もう……」ブツブツ

花陽「でも話を聞いたみんなの様子を見る感じ反抗期だとかそういうことではないと思うから……」

穂乃果「でも厄介なことなんだよ?」

凛「厄介なことって何かニャ?」キョトン

絵里「この話は穂乃果が何もする必要はないっていうことで解決よ。というわけで解散!」

ことり「っ! ここあちゃん確保ー!」モギュッ

ここあ「つかまったにこー」

凛「あー! ことりちゃんずるいニャ! 凛もニコちゃんの妹と遊びたいニャ!」

海未「では、私はこころと……」

花陽「こころちゃんはこっちであやとりしよっか」エヘヘ

こころ「あやとりするニコ!」

海未「………凛」

凛「はいニャ、お姉さま! 姉妹は姉妹同士遊ぶニャ!」

海未「で、ですから、私たちは姉妹ではないでしょう!?」カアアアアアアアア

ことり「やーん! かわいい!」

ここあ「えへへー」

花陽「こころちゃん上手だね」ナデナデ

こころ「えへへー」

にこ「ちょっとちょっと! 人の妹を勝手にとらないでほしいニコ!」

絵里「まったく、解散した途端みんな行動が早いわね……」ヤレヤレ

穂乃果「穂乃果は納得してないのにー!」

亜里沙「あ、あの。穂乃果さん」チョンチョン

穂乃果「? どうしたの? 亜里沙ちゃん」

亜里沙「雪穂は別に穂乃果さんのことを嫌ってるとかそういうわけじゃなくて……。だから雪穂から話してくれるのを待ってあげてほしいんです」

穂乃果「…………」キョトン

穂乃果「ユッキーはいいお友達を持ったねぇ」シミジミ

穂乃果「ねぇ亜里沙ちゃん?」

亜里沙「は、はい。なんでしょうか?」

穂乃果「ユキちゃんはちょっと可愛げないところもあるけど根は優しくていいこだから仲良くしてあげてね」ニコッ

亜里沙「もちろんです!」

――――
――


穂乃果(雪穂から話してくれるのを待って、かー……)ジッ

雪穂「……? じっと見つめてきてどうしたの?」

穂乃果「ユキちゃん、何か穂乃果に話したいことない?」

雪穂「っ! は、話したいこと?」ドキッ

穂乃果「ううん、ないんだったらいいの」

穂乃果(亜里沙ちゃんがああいってるんだから穂乃果もユッキーを信じて待ってあげないとだよね)

雪穂「あっ……あのね! 穂乃果!」

穂乃果「なぁに? ユッキー」

雪穂「話したいこと、あるの!」

雪穂「なんで私が急に穂乃果呼びにしたか、ずっと気にしてたでしょ?」

穂乃果「! う、うん!」

雪穂「そう呼び始めたのって、穂乃果が、お姉ちゃんのことが好きだからなの!」カアアアアアアアア

穂乃果「……へ?」キョトン

雪穂「だから! 私はお姉ちゃんのことが好きで――」カアアアアアアアアア

穂乃果「ちょ、ちょっと待ってね。その好きって言うのは?」

雪穂「恋愛的な好き、だよ……?」モジモジ

穂乃果「うん。……うん?」

穂乃果「穂乃果がバカだからかもしれないけど全く話の繋がりが見えないんだけど……」

雪穂「つまり、お姉ちゃんにとって私って何?」

穂乃果「ユキちゃんは穂乃果にとって可愛い妹だけど」

雪穂「でしょ? だから妹としてじゃなくて1人の女の子として見てほしかったの」

雪穂「だからお姉ちゃんじゃなくて穂乃果って呼ぼうって……」

雪穂「でもやっぱり穂乃果って呼び方よりもお姉ちゃんって呼び方の方が慣れてるし私も好きみたい」エヘヘ

雪穂「急に妹にこんなこと言われても戸惑うよね? ごめんね、忘れt」

穂乃果「忘れないよ」モギュッ

雪穂「え?」ドキッ

穂乃果「穂乃果もユッキーが好きだもん!」ナデナデ

雪穂「ええええええええええええ!?」

雪穂「う、嘘! そんな……」アセアセ

穂乃果「穂乃果、ユキちゃんが急に名前で呼び始めて反抗期なのかと思って気が気じゃなかったの」

穂乃果「反抗期だったらあんまり穂乃果ともしゃべってくれなくなっちゃうのかな、って思ったら胸が苦しくなって、それで気付いたんだ」

穂乃果「穂乃果はユキちゃんのことが好きなんだ、って」エヘヘ

雪穂「で、でも、私たち姉妹だよ?」

穂乃果「ユッキーは穂乃果のこと好きだって言ったよね?」

雪穂「言ったけど……」

穂乃果「じゃあ大丈夫! 愛の力はすごいんだよ! 愛があれば姉妹だろうとなんだろうと関係ないんだから!」

雪穂「……」ポカーン

雪穂「くすっ、私お姉ちゃんのそういうところを好きになったんだ」

雪穂「いつも元気で前向きで。お姉ちゃんといるといっぱい楽しいことがあった。小さい頃の楽しい思い出にはいつもお姉ちゃんがいるの」

雪穂「お姉ちゃんがスクールアイドルを始めるって聞いた時、本当は怖かったの」

雪穂「お姉ちゃんが遠くに行っちゃうんじゃないか、って……」

穂乃果「そんなことないよ。穂乃果はいつでもユキちゃんのお姉ちゃんで」ナデナデ

穂乃果「それで、これからは恋人」ニコッ

雪穂「恋人……っ!」カアアアアアアアアア

穂乃果「小さい頃だけじゃなくて、これからも2人でいっぱい楽しい思い出作っていこう」

穂乃果「ほのかザウルスがユッキーの思い出を穂乃果一色に染めちゃうぞー!」

雪穂「わ、私だって! お姉ちゃんを雪穂色に……!」カアアアアアアアア

雪穂「やっぱり恥ずかしいから今のなし!」アワアワ

穂乃果「今思ってみるとユキちゃんに穂乃果って呼び捨てにされるのも新鮮で良かったかも」

雪穂「確かに新鮮ではあったよね。意識しないとそう呼べなかったし」

穂乃果「ねえユキちゃん、もう一回! もう一回穂乃果って呼んでみてよ」ズイッ

雪穂「お、お姉ちゃん近いよ!」カアアアアアアアア

穂乃果「呼ぶまで近付き続けるよ?」ズズズ

雪穂「こわいからジリジリと顔近付けるのやめて!」

穂乃果「じゃあ呼んでよー」

雪穂「わ、分かったから離れて! こほん……」

雪穂「穂乃果」

穂乃果「……雪穂」ジッ

雪穂「え、な、なんでまた近付いて、んっ!」チュッ

雪穂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! いきなりキスしないでよ!」カアアアアアアアア

穂乃果「だってユッキーの目を見てたら吸い込まれちゃって……」タハハ

雪穂「ファーストキスはもっといい雰囲気がよかったなぁ……」ショボン

穂乃果「ごめんね、雪穂。じゃあもう一回ファーストキスをやり直そう!」

雪穂「は? それってどうい、んむっ」

穂乃果「どう? いい雰囲気じゃなかった?」ニコニコ

雪穂「全然いい雰囲気じゃないよ!」

穂乃果「えー? ユキちゃんわがままなんだからー」

雪穂「お姉ちゃんが女心を分かってないんでしょ! 女なのに!」

穂乃果「雪穂はそんな穂乃果のこと嫌い?」

雪穂「なっ……! そ、そんなお姉ちゃんも好きだけど……」カアアアアアアアアアア

穂乃果「穂乃果も大好きだよ」チュッ

雪穂「だ、だからいきなりキスするのやめてってば!」カアアアアアアアアア

おわり

ここまで読んでくれた方、レスをくれた方、ありがとうございました。
駄文ですが少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。
ほのゆき、ことぱな、うみりん……。
姉妹百合は素晴らしいと思います。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom