フレデリカ「超理論ごっこ」 (21)
これはモバマスssです
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杏「あー、やばい」
杏「だいぶ宿題溜まってきた…プロデューサーやる?」
杏「…へいへーい、自分でやるよもー」
杏「え?フレデリカちゃんと文香ちゃん?ダメ、余計時間掛かるから」
杏「肇ちゃんに感想文とかは手伝ってもらおーかな」
杏「じゃ、また後でねー」
杏「…あー…めんどくさいなぁ、宿題って」
ガチャ
杏「おはよーみん…な…」
文香「……」カリカリカリカリ
フレデリカ「……」カリカリカリカリ
肇「……」カリカリカリカリ
杏「…何してんの?」
文香「…レポートの提出期限が…明日だったので…」カリカリ
フレデリカ「デッサンなう」カリカリ
肇「明後日テストなので」カリカリ
杏「お、おう…」
杏(間違っても手伝ってなんて言える空気じゃないなぁ…)
杏「ってそんなに不味いなら家でやればいいじゃん。今日は仕事ないよ?」
フレデリカ「杏ちゃんもでしょー?多分みんな杏ちゃんと同じ事考えてたんじゃないかなー?」
杏「理解したわ」
肇「この二人に教えを請おうとしたのが間違いでした…私のテスト前の貴重な1時間を返して下さい」
文香「…少し、うるさいです。今計算しているところなので…」
杏「え、文香ちゃん文系でしょ?何か計算する様な課題出てるの?」
文香「残りのレポート用紙の文字数とそれに掛かる時間を…少し休憩したいので」
フレデリカ「フレちゃんこれ絶対終わらないよー…」
肇「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!絶対将来分散や標準変数なんて絶対使いませんって絶対!」
フレデリカ「美学とは美の本質や構造を、その現象としての自然・芸術及びそれらの周辺領域を対象として、経験的かつ形而上学的に探究する哲学の一領域である」
杏「だれかーフレデリカちゃんと肇ちゃんにに氷持ってきてあげて!目が死んでる!」
文香「…少し、休憩しましょうか…」
肇「そうですね、エネルギーを摂取しないと…」
フレデリカ「あ、冷蔵庫に確かゼリー入ってるよー」
杏「カモンカロリー!」
文香「…こ、これは…っ!」
肇「…!なんて事でしょう…0カロリーだなんて…!」
杏「くっ…カロリーを摂取出来ない!」
フレデリカ「…!ピコーン!」
文香「フレデリカさん、何か思いついたんですか?」
フレデリカ「確かに、0カロリーのモノはどんなに食べても0カロリーだよねー?」
杏「そりゃそうだよ、0に何かけても0なんだから」
文香「それがメリットでありデメリットでもある…今回は裏目に出てしまいましたが」
肇「それが、何かしたんですか?」
フレデリカ「じゃーさ?食べなければいいんじゃないかなー?」
杏「んな事したって…はっ!」
肇「ま、まさかっ!」
文香「…指数を、使えば!」
フレデリカ「そー、0の0乗で1カロリー!」ニヤリ
文香「無から有を生み出した…流石フレデリカさんですね」
杏「発想の転換が凄いね、まさか食べないなんて選択肢を選ぶなんて」
フレデリカ「だから『食べようとして食べない』って試行の回数を増やせばその回数分だけカロリーを摂取できる!」
杏「凄い!頭いい!」
肇「0=1を成り立たせるなんて…恐ろしい」
文香「ゼロが過去で一が未来!」
杏「過去と未来の混在!カオスワールド!」
フレデリカ「いぇーい!フレちゃんあったまいいー!」
文香「では、ゼリーは3つしかないのでフレデリカさんは食べない、と」
フレデリカ「食べたい!」
肇「切り替え早いですね」
杏「そもそも0カロリー表記ってたしか100gあたり5kcal以下だからカロリーあるんだけどね」
肇「こういう不思議理論の話は楽しいですね。物理や数学を学んでいるとより楽しめそうです」
杏「他にアホみたいな理論ないかな」
文香「そうですね…例えば、仕事量とエネルギーについて…」
フレデリカ「仕事量って確か力と移動距離だよねー?」
杏「それで無から有を生み出せるの?」
文香「大事なのは、軸の取り方です」
肇「…どう言う事ですか?」
杏「肇ちゃんはまだ習ってないかな?仕事量って言うのは、言っちゃえば消費するエネルギーみたいなもんだよ」
フレデリカ「発熱量は0としてねー」
杏「例えば文香ちゃんが机に乗ってる本を持って、頭の上の高さまで持ち上げたとするよ?すると本を持ち上げる為の力Fと頭の高さまでの移動した分のΔxの積が仕事量、転じて消費しちゃったエネルギーになるって訳」
フレデリカ「この場合の力FはF=mgだから、本の質量と重力加速度約9.8(m/s^2)だねー」
肇「それが、どうなるんですか?」
文香「…では、机を原点として…本を持ち、上げるのではなく下げたら?」ニヤッ
杏「…!!」
肇「仕事量が…マイナスに!つまり消費エネルギーがマイナスという事は!」
フレデリカ「軸を上に取った事によって、下げればエネルギーを摂取出来る!」
文香「ふふ…これが、鷺沢イリュージョン。最強のダイエット方法です」
杏「今回も何かを食べる事なくエネルギーを摂取してしまった…」
肇「世界の法則が…壊れる!」
杏「じゃあ次は杏のターンだね」
フレデリカ「杏ちゃんだけのイリュージョン」
文香「とくと、楽しませて頂きます…」
肇「期待に胸が高まりますね」
杏「それじゃ…いこうか」
フレデリカ「……」
文香「……」
肇「……」
杏「恥ずかしいしテンション戻そっか」
杏「7割ってさ、どんな時に使う?」
肇「そうですね…大体とか、大方と言った時でしょうか?」
文香「半分よりは多く、しかし決して全てではない時です」
フレデリカ「フレちゃんはいつも7割!」
杏「じゃあさ、ここにあるゼリーを杏が35%食べたとするよ?すると?」
肇「残りは65%ですね」
杏「つまり、半分よりは多く残ってるけど全部残ってる訳じゃないよね?」
文香「…つまり…っ!」
フレデリカ「…7割、残ってる!」
杏「ほら、杏マジックの全貌が明らかになってきたでしょ?」
肇「食べてしまったのに…5%も増えました!」
文香「つまり…65%食べると7割に戻るという事は…!」
フレデリカ「永久機関!Perpetual!」
杏「杏達は無限にゼリーを食べ続けられるよ」
肇「そしてどんなに食べても、0カロリーは食べている限り0カロリー!」
文香「食べる事を止めなければ!」
フレデリカ「無限に増え続けるゼリーは食べ続ける限り太らない!」
杏「そして鷺沢イリュージョンを活用すれば、常に原点より下に向かってスプーンを動かすと…?」
肇「…強い!」
フレデリカ「無限の力が手に入った!」
文香「ふふ…これで、焼肉も無限に…!」
杏「無限の印税生活!お金も何でも無限大!」
フレデリカ「レインボーアートウルトラデラックス!」
肇「この法則を課題の制限時間に適用すれば!」
杏「提出期限は無限に先!」
フレデリカ「わーいわーい!」
文香「本も読み放題…!それどころか残りページ数も無限に増える…!」
杏「びば超理論!」
みんな「あははははは」
杏「…プロデューサー、ごめん」
杏「宿題、手伝って下さい」
皆さんも是非7割理論をご活用下さい
当然全て成り立ちません
お付き合い、ありがとうございました
ミリでも少し書いていますので、よろしければ是非
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