天龍「おい、なんだその変な箱」電「し、司令官さんに貰ったのです…」 (23)



・艦これと初期のあの漫画のパロです、世界観は基本艦これです。
・思いつきなので短編です、すぐ終わります。
・ツッコミ所は沢山在りますが、あの漫画遵守って事で許して(懇願)






天龍「はっ!こんな訳の分からねぇもんを後生大事にしてるなんてほんと訳分かんねぇなー電は」

電「…わ、訳の分からない物なんかじゃないのです!これは…司令官さんが電にくれたとって大事なパズルなのです!」大事に抱え

天龍「へっ!そんなつまんねーもんよりもっと演習や実戦で力付けろっての!俺もお前も艦娘なんだぜ?敵を倒してナンボだろ!」

電「い…電は…皆も…本当は沈めた敵も…助けたいのです…」

天龍「は?」

電「だ、誰だって…どんな相手だって…!本当は…沈んだり…死んじゃったり…したくない筈なのです…!」キッ

天龍「なっさけねぇ…!俺ぁお前みたいなへなちょこチビを見てるとイライラして来るぜ!」フンッ

電「う、うぅ…」ビクビク

雷「こらーっ!天龍!またうちの妹をいじめてるのねっ!!」タタタッ

天龍「げっ!雷…!」

雷「もうっ!いい加減にしないと司令官に言いつけるんだからっ!!」ギロッ

天龍「ちっ…うっぜぇ…」

北上「どしたの天龍ー?」

天龍「おう、北上か…何でもねーよ。ここに居るとチビ共がうっせーし…飯でも行こうぜ」スタスタ

北上「良いよ、まー駆逐艦ってのはウザいのばっかだしねー」スタスタ



雷「ウザくなんかないわよっ!天龍と北上さんの意地悪っ!!」アッカンベー

電「あ、あの…雷ちゃん…ありがとうなのです…」

雷「はぁ…、電が優しいのは分かってるけど…偶にはガツンと言わないとダメよ?」

電「でも…天龍さんの言い分も…間違ってないのです…」

雷「ん…まぁ、そうね…雷達は艦娘…深海棲艦と戦うのが本来の使命だし…」

電「……でも、電は…本当は皆が仲良く出来る世界が欲しいのです…」俯き

雷「電…」

電「…」

雷「……あ、と…ところで…その司令官に貰ったパズルはどう?完成したの?」

電「あ、ま…まだなのです!だけどこれ…とっても面白いのです!昨日も結構夜更かししちゃって…夢中なのです!」

雷「そうなの。早く出来ると良いわね!確か完成したら…」

電「なのです!願いが叶うって…司令官さんは言ってたのです!」

雷「ふーん。ちょっと信じられないけど…どんな願いをしたの?」

電「それは秘密なのです!」




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天龍「くくくっ、北上…ちょっとこれ見てみろ」掌見せ

北上「んー?何それ?変な形してるけど…パズルのピース?」

天龍「おう、何時まで経っても最古参の癖にうじうじしてる電の箱から盗んでやったぜ!」

北上「うわぁゲスいねー。ちょっと引くわ…」

天龍「馬鹿!俺ぁ俺なりにあいつを心配してやってんだぜ?こんなもんに願掛けてよ、実戦も弱いまんまじゃねーかあいつだけ」

北上「そーいやあの駆逐艦だけ練度低いんだっけ、最古参なのに…。後着の連中はバンバン上がってんのに」

天龍「おう。あいつ以外はな」

北上「それで心配で天龍はそれを掠め取って少しは真面目に努力させようと目論んでる、と」

天龍「そういうこった」

北上「…本音は?」

天龍「あんな甘ちゃんがこんなもん貰って現実を見ずにヘラヘラしてるのがムカつく、命を賭けた戦いで味方も敵も両方助けたいとか甘過ぎだ」

北上「まー、ね。艦娘としては致命的かも」

天龍「そういう訳だ、よっと!」パズルの欠片窓から見える演習用のプールへ放り捨て

北上「おおー…ナイス肩力」

天龍「これであいつのパズルは一生完成しない、そうすりゃ少しは現実見るようになるだろ」

北上「でもさー、あれって提督がくれたものなんでしょ?あの駆逐が泣きついたら怒られるんじゃない?」

天龍「知らぬ存ぜぬで通すさ、大体あんなもんでチビに妄言を吹き込む提督だって俺は正直どうかと思うぜ」

北上「別に悪人ではないと思うけどねぇ、提督なりの励ましなんじゃない?」

天龍「もっと違う励まし方があるだろっつーの」

北上「まぁねー」

天龍(ケッ…何が完成したら願いが叶うパズルだよ…そんなもんある訳ねーだろうが…)


『緊急警報!鎮守府近海に複数の敵影が確認されました!防衛可能な艦は直ちに近海正面へ出撃して下さい!繰り返します…』


北上「!?これ、緊急警報…!」

天龍「敵からの奇襲か…!よし、気合入れ直して俺らも出撃だ!」

北上「OK!大井っちや出られそうな子達に声掛けて行こう!」

天龍「そういや…こういう場合、提督にゃ報告しなくて良いのか?」

北上「緊急警報だしね、流石に出撃メンバーを選別してる余裕はないっしょ。非常事態時の作戦行動は頭入ってる?」

天龍「ったり前だぜ!よし、偵察出来る位の頭数が揃ったら出撃だ!」




~数刻後~


天龍「く、くそっ…!マジ…かよ…」中破

北上「まさか…はぐれの艦隊だけじゃなくて…主力級の深海棲艦が混じってるなんて…参ったねこりゃ…」中破



レ級「ククク…」



大井「北上さん!下がってください!何とか私が至近距離で魚雷さえ当てられれば…」小破

北上「ダメだよ大井っち…幾ら小破の大井っちでもアレの砲撃を受けたりしたら…」

摩耶「…」大破気絶

足柄「冗談じゃ…ないわ…!」中破

阿武隈「…」大破気絶

天龍「こっちの主力の連中はどうした!?確か緊急時には俺ら先遣部隊が偵察をして…後続の主力艦隊が援軍で続く筈じゃ…!」

足柄「今さっき…無線で通信が入ったわ、こっちの西側だけじゃなく…北側にも…かなりの敵影が見つかったって…!」

大井「援軍は望めない…って事ですか?」

足柄「来れるには来れるけど…少し時間が掛かるらしいわ…」

北上「ちぇ…つまりこっちは囮…、だけどその中に…わざと1匹…化け物を混入させて来たって事だね」

大井「こんな戦い方…深海棲艦には今まで無かったのに…」

天龍「兎に角…撤退だ!このままこれ以上あいつとまともにやり合ったら…間違いなく…!」

レ級「逃ガスト…思ウノカァ…?」ニタァ 主砲ガコンガコンガコンッ展開

天龍「っ!?全員散開し」

レ級「遅ェヨ…バーカ」




ドドドドドドドドドドドドドドッ!



天龍(うっ…あ…、ぁ…何だ…?何が…起こった…?)大破

天龍(み、皆は…)

北上「」天龍に覆い被さり

天龍「き、きたか…。…!」

北上「」天龍を庇い大破気絶

大井「」摩耶を庇い大破気絶

足柄「」阿武隈を庇い大破気絶

天龍(……ちぃ…!誰かを庇って全滅だなんて……馬鹿だ…馬鹿過ぎるぜお前ら!)

天龍(……)グググッ

レ級「ヘェ…マダ立テルノガ残ッテタカ…、雑魚ノ割ニハ根性アルジャン」ニタニタ

天龍「ふっざ…けろ、俺は…なぁ…世界水準…超えてんだ…よ…!」フラフラしながらも片手で剣構え

レ級「ソレデ…ドウスルノカナ?」ケケケ

天龍「俺が…お前を倒せば…良い…!それで…何も問題…無くなるっ…!」キッ

レ級「ソコラニ浮イテル塵共ヲ庇イナガラカ?」

天龍「っ…」ギリッ

レ級「マ、夢ハ沈ンデカラ見ルンダナ…アバヨ、雑魚」副砲を顔面に向け



天龍「く、そぉ…!」


  い…電は…皆も…本当は沈めた敵も…助けたいのです…


天龍「…っ」


  だ、誰だって…どんな相手だって…!本当は…沈んだり…死んじゃったり…したくない筈なのです…!




天龍(ちっ…だったら…こっちが…黙って沈められろ…ってのかよ…電…)






 「そこまでだよ」最大船速で突貫すればドゴッ!と蹴りでレ級を突き飛ばし





レ級「グギッ!?」吹っ飛ばされ数m吹っ飛び


響「ふぅ…良かった、間に合った」シュタッ

暁「流石に低速の人達じゃ間に合わなかったかもね…!」ふぅ

赤城「私と加賀さんは皆さんと比べると、そこまで早くはないのですが…」ザッ

加賀「それでも大和型や長門型に比べればマシでしょう」スィッ

金剛「イエス!ここは私達に任せてツッキーやビッキーは先遣隊の皆さんを!」ザザザッ

響「了解」

暁「誰がツッキーよ!…ま、まぁ良いわ!このレディに任せなさい!」

榛名「よくも天龍さん達を…榛名は大丈夫じゃありません!!」砲構え

金剛「榛名、焦ってはダメネ…アレは本来此処に居るレベルの敵じゃありまセン、追い払うに留めまショウ」ジッ

レ級「ホォ…主力部隊ノオ出マシカ」腕組みニヤニヤ

加賀「…相手にとって不足は無いわ」弓番え

赤城「一航戦の誇り、お見せします!」艦載機発艦





響「天龍、助けに来たよ」

天龍「……死ぬかと…思ったぜ…」

暁「良かった…大破してるけど、全員無事みたいね…曳航するからちょっと待ってて」

天龍「…。俺は良い…他の奴を…頼む」

暁「…分かったわ」ザザザッ

響「…」ジィ

天龍「…んだよ」

響「…、…別に」

天龍「ふん…」

天龍(ちくしょう…、駆逐艦に…しかもあの電の姉妹に助けられるなんて…)


天龍(…)

天龍(…皆も、敵すらも、助けたい…か)


~母港~

 ガヤガヤ ドイテ! 大破ノ子達ガイルワ! 急患ヨ! スグ入渠ノジュンビヲ!


電「あ、暁ちゃん!響ちゃん!」タタタッ

響「ただいま、雷、電」

雷「無事で良かったわ!他の人達は!?」

暁「大丈夫よ、敵艦を追い払ったら直ぐに帰投するって言ってたから」

雷「そう…良かった!」ホッ

電「…あっ…!」少し離れた場所を見



天龍「…」

龍田「天龍ちゃん…意固地にならないで、肩なら私が貸すわよ…?」

天龍「構うなよ…放って置いてくれ」

龍田「…」


電「て、天龍さん!」

天龍「…あん?…んだよお前か…、俺を笑いに…来たのか…?偉そうに講釈垂れて…この様だしな…良いさ、笑え…よ」ハハ…

電「…」ポロポロ

天龍「!?」

電「無事で…無事で…良かったのです……!ひぐっ…!」グスグス

天龍「…!」

電「電は…弱いのです…!練度が…上がらない…出来損ないだから…!助けに…行きたいのにっ…!」ボロボロ

天龍「…ふん…」フラフラ歩いて去り

龍田「天龍ちゃん!!…電ちゃん…ごめんなさいねぇ…天龍ちゃんが意地悪しちゃって…」ハンカチで優しく目元拭き

電「い、電は…大丈夫、なのです…!きっと…天龍さんの方が辛い筈なの…です…、ありがとうなのです…龍田さん…」クシュクシュ







天龍(俺は…本当に…強いのか…?)

天龍(それに…電)

天龍(あいつは…本当に弱いのか…?)

天龍(分からねぇ…分からねぇけど…)


天龍(……)ザブンッ



電「……今日はとっても辛い日だったのです」パズル箱から取り出しカチャカチャ

電「でも…皆は…ちゃんと無事に帰って来てくれたのは…本当に良かったのです…」カチッ

電「や、やっぱり…電も…何とかして強くならないと…。あ…ハマッた…」カチャリ

電「何でなのでしょう…とっても心が沈んでるのに…こんな時に限って…」カチリ


電「……で、出来た…のです。…後は…真ん中に嵌め込めば、完成…なのです…!」箱内へ手を伸ばすも、スカッ

電「…え?」スカッ スカッ

電「な、無い!?無いのです!さ、最後のピースが無い!?」

電「そ…そんな…」




電(パズルは…パズルは…永遠に完成する事はないのです…!)グスッ

電(もう…どんな願いも…届かない…、電の…願いも…)ひっぐ

電(…皆と一緒に…平和な海を…目指す事も…!)ポロポロ…


コンコン…


提督「電、少し良いか?」

電「…し…司令官、さん…」泣き腫らした顔で扉開け

提督「ど、どうした!?何があった!」慌てて膝を床に着き目線高さ合わせ

電「な…何でもないのです…!」目ごしごし

提督「何でも無いって事…、……!」電の頭撫でつつ視線を机上にあるパズルに気付けば目を見開き

提督「こいつは…驚いた!まさか…本当にこのパズルを完成させるとは!」

電「…司令官さん…」

提督「…どうした電?」

電「ダメなんです…パズルは…最後のピースが無くて…もう二度と、完成しないのです…」

提督「なぁ電、お前は…このパズルにどんな願いを掛けた…?」

電「電は…誰も沈まない…幸せな…平和な世界になったら…って、もっと…電が強くなって…皆や、沈んだ子達も…助けられたら…って」

提督「全く…大甘だな、お前は最初に出会った時からそうだった」

電「…」ウルッ

提督「だが…そこまでの信念があるなら、何故心を込めたこのパズルを信じてやらない?」掌に乗せた最後のピースを差し出して見せ

電「あっ!?そ、それは…」

提督「これで完成するんだろう?」

電「司令官さんっ!ありがとう…なのです!」ギュッ抱き付き

提督「おっと…俺は預かっただけだ、お前の仲間からな」頭ぽんぽん撫で

電(仲間…?誰だろう…?)

提督「ははは、完成したら後で見せてくれよ?」

電「はいなのです!」

提督「さて…もう夜も遅い、今日はそろそろ休むんだぞ?じゃあな電」扉パタン去り

提督(天龍の奴が大破した姿のまま、ずぶ濡れで執務室に入って来た時は驚いたが…)

提督(電に返してやってくれ、と…。捻くれてはいるが…あいつはあいつなりに…思う所があってお前に辛く当たったんだろうな)





電「いよいよ…パズルが完成するのです…!」ドキドキ


提督(電…お前が練度を上げられず苦悩しているのは知っていた…)


提督(だが、それは違う…そのパズルこそ、きっと…お前の真の力を解放してくれる…最後のピース)


提督(改装パズル…それは恐らく…お前だけに適した『お前の為だけの改装設計図』…!)


提督(今まで完成させられた艦娘はお前と同じ暁型を含め、どの鎮守府にも居なかったらしい…彼女達は普通に練度が上がる艦娘ばかりだったそうだ…)


提督(だから俺はこのパズルが送られて来た時、練度が全く上がらないお前を見て思ったんだ…そのパズルこそ…まさにお前の為の物なのでは無いか、と…)


提督(見事完成させた艦娘は正義の番人となり、『闇の海戦』にて命の在り方について歪んだ者を裁くという…)


提督(大本営から半ば使い道の無い廃棄品として、パズルを回された時に付いていた書類の一説だ…!)






電「……!?」完成したパズルから『∞』のマークが飛び出し額にズギュウゥゥンッ!打ち込まれ






 真夜中・鎮守府近海



レ級「ククク、昼間ノ雑魚共ガ逃ゲタ先ノ鎮守府ッテノハ此処ダナ」

レ級「夜デハ艦載機モ役二経タンダロウ…ククク、今ナラ私一人デ此処ヲ壊滅出来ル…!」





ぷらずま「待っていたのです」ニィッ





レ級「!?貴様ッ、何時ノ間ニ背後ニ…!?」ザザッ

ぷらずま「そんな事はどうでも良いのです、どうなのです?電と『闇の海戦』をしませんか?」

レ級「闇ノ海戦ダァ?夜戦ッテ事カヨ…、ツカ誰カト思エバ…暁型ノチビジャネーカwシカモ未改装カヨw」ケタケタ

ぷらずま「夜戦?あんなお遊びじゃないのです、もっと…大切な何かを得られる戦いなのです」ニタァ

レ級(…何ダコイツ…私ラガ沈メテ来タ暁型トハ…雰囲気ガ全然違ウ…。眼光ガ…私ラノ姫級…イヤ…ソレ以上…?…フン、マサカ…ナ)

レ級「…ハッ!ツマンネー命乞イハ聞ク気ネェヨ!モウイイ、沈メヤッ!」主砲ドンッ!

ぷらずま「おっと…まだ砲雷撃戦には早いのです…フフフ」ヒョイッ

レ級「ナッ…!?(コ、コイツ…コノ距離カラノ砲撃ヲ…避ケヤガッタ…!?シカモ…タッタ数歩横ニズレタダケデ…)」

ぷらずま「さぁ、闇の海戦…受けてくれますか?」

レ級(コイツ…得体ガ知レネェガ…、マァイイ…コノ私ニ真正面カラ挑ム馬鹿ナンザ…!)

レ級「…イイダロウ!受ケテヤルヨ!光栄ニ思エ!戦艦ガ駆逐艦ノ遊ビニ付キ合ッテヤルンダカラナ!」

ぷらずま「それはありがたいのです。では始める前にふたつ、ルールを伝えるのです」

レ級「アン?」

ぷらずま「この闇の海戦では使える艤装は1つだけ…、選んだ後に違う物を出したらその場で負けなのです」

レ級「ケケケ、訳分カンネェガ…マァイイゼ」

ぷらずま「そしてもう1つのルール…負けた方には罰ゲームを受けて貰うのです!」人差し指ピッ立て

レ級「ハン!ドウセ私ガ何ヲ選ボウガオ前ガ消シ飛ブノニ変ワリナイ!」

ぷらずま「OKなのです、それでは早速始めましょう」指パチンッ!鳴らせば夜とは違う闇が互いを包み込み






レ級「ナ、何ヲシヤガッタ…!?」

ぷらずま「フフフ、足元を見てみるのです」指差し

レ級「ハァ?足…、っ!?」ビクゥッ

レ級(ワ、私ノ足元ノ海面一帯ガ…黒イ…コレハ…マサカ…全部…、ギョ…魚雷ッ!?)

レ級「テ、テメェ!コレガ狙…イ…、…!?」ハッ

レ級(ヤ、奴ノ足元ニモ…私ト同ジダケノ魚雷…!?マ、マジカ…コイツ…)ガクガク

ぷらずま「名付けて魚雷イカダ海戦なのです。互いの足元には魚雷のイカダ…一撃でも先に貰えばそこでどかぁん…、とってもスリリングなのです」ニィ

レ級(コ、コイツ…イカレテヤガル…!サッサト撃タネェト…!)主砲ガチャッ

ぷらずま「それがあなたの選んだ艤装ですね?とっても大きな主砲なのです!でも…それを撃ったら…」

レ級「ナ、何…?」ピクッ

ぷらずま「少なくとも電は間違いなく負けるのです」ニコッ

レ級「…ク、クク!今更命乞イカ!?」

ぷらずま「ですが…そんな大きな主砲を撃てば…どうなるでしょう?」

レ級「…!」ハッ

ぷらずま「そう、もしかしたら…あなたの足元の魚雷の信管も砲撃の反動…衝撃で反応したりする…かも?」クスッ

レ級「……」汗ダラダラダラ

レ級(マズイ…マズイ、イ…幾ラ私デモ…コンナ数ノ魚雷ガ真下デ爆発シタラ…!)

ぷらずま「さて…電はこれなのです」ドラム缶ひょい取り出し

レ級「ハ…?ド、ドラム缶…ダト?」

ぷらずま「これをあなたの足元目掛けて投げれば…電の勝ちなのです!」

レ級「ッ~!!?」

レ級(ジョ、冗談ジャナイ!コ、コンナ…馬鹿ナッ…!ウ、ウゥ…!)

ぷらずま「さぁ、どうするのです?」

レ級(イ、イヤダ…!死ニタクナイッ…!)

電「……今、とっても辛そうな顔をしたのです…。もう、悪い事をやめるなら…電もこのドラム缶を捨てるのです」スッ

レ級「…ッ!フ、フザケルナ…!艦娘如キニ…情ケヲ掛ケラレテタマルカッ!」

レ級(ソ、ソウダ!何モ馬鹿正直ニ奴ノルールニ付キ合ウ必要ナンテナイ!ソレニ私ガ死ヌモノカ!)

レ級「ク、クククッ…!」艦載機構え

レ級「残念ダッタナァ!!私ハヤル気ニナリャア夜戦デモ航空攻撃ガ出来ルンダヨ!死ネェッ!雑魚ガァァッ!!!」発艦!




 ズダダダダダダダッ! ドゴォォォンッ!



レ級「ヒャハハハハッ!ヤット忌々シイ雑魚ガ消エタカッ!何ガ闇ノ海セ…、…!!?」

ぷらずま「…」燃えさかる爆炎の中からユラリ姿見せ

レ級「ア……アァア…」ガクガク

ぷらずま「やはりルールを守れなかったみたいですね…!」∞マークが再び額で輝き

レ級「ナ、何ダ…ソ…ソノ額ノ…!イヤッ…!ソレヨリ…ナ…何故…アノ爆発デ…生キテイル…!?」ブルブル

ぷらずま「これは「電の心の領域を超えた者にしか見えないモノ」!命を軽んじ、電の大切な仲間を傷付けたあなたにはもう同情の余地はないのです!」

レ級「アッ…アッアァァァッ!」怯えながらガコンッガコンッ!主砲を構え




ぷらずま「運命の罰ゲーム!『お仕置き部屋マス直行!』」ドンッ☆




 ・・・・・・





レ級「ナ…ナンダ…ココハ…?サ、サッキ居タ場所ト違…。…ムギュッ!?」

長門「か~わいいでちゅねぇ~!」レ級捕獲しニタァ

レ級「ヒィッ!?何ダオ前ェェッ!?」ビックゥッ

長門B「だいじょうぶでちゅよぉぉぉぉ~?わたちがた~くさんかわいがってあげまちゅからねぇ~!」フリフリお洋服持ち迫り

レ級「ヒィィィィッ!?フエタッ!何カ増エタヨォォォォォッ!?」ガクガクガクッ

長門C「もう我慢できないでちゅねぇ~!いっちょにお風呂はいりまちょうねぇ~」ニマニマ

レ級「イ、イヤァアアアアアアアアアアアアッ!!!!」










レ級「誰カァ…助ケテ…助ケテヨォ…」

ぷらずま「それは幻想…、一晩限りの悪夢なのです」フフッ

レ級「ウワァァ…嫌ダァァァ…!!オ願イダヨォォォ…!ヒッ、サ…触ルナァァァッ!!!」もがき



ぷらずま「死にたくない、その本心と向き合う勇気がさっきのあなたにあれば…電はあなたを許すつもりだったのです…残念なのです、レ級ちゃん」



  GAME OVER







 司令室



提督「さて…今夜の執務はこれで終わりだな、って…え!?」艦娘達の練度や武装まとめた画面見




はずす
         レベル 耐久 雷装 対空 速力

        
駆逐艦 電(改∞)  ∞   ∞  ∞  ∞  ∞




提督「( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ 」




はずす
         レベル 耐久 雷装 対空 速力

        
駆逐艦 電     1   15  27  12  高速





提督(み、見間違い…かな)ハハ…


 次の日


電(んー…何だか変なのです、パズルが完成した後の記憶が無いのです…)廊下トコトコ

電(えへへ…でも、完成したのはやっぱり嬉しいのです…!)

電(…願いは、叶ってないかもだけど…でも、電は何時か必ず…!)

天龍「…よぉ、電」

電「あっ!て、天龍さん!もう動いて大丈夫なのです?」タタタッ

天龍「ああ…まぁ、その…な」頬ポリポリ

電「…?」

天龍「…俺もな、お前を見習って新しい目標を持つ事にしたんだ」

電「…新しい目標?」

天龍「おう、力任せにただ死ぬまで戦うんじゃなくて…。死ぬ気で戦って、自分や大事な仲間や無駄に奪う必要のない命を守ってみるかな、ってよ」

電「っ…!て、天龍さん!」パァァ

天龍「ほ、ほら!もう直ぐ演習だっ!行くぞ!」頬カァァ!走り去り

電「ま、待ってなのですー!」タタタッ

電(願いは叶ったかは分からないけど…電と同じ願いを持ってくれた友達が出来たのです…!…電…もっともっと、頑張るのです!)




暁「ねー響、聞いた?」

響「ん?何をだい?」

暁「何でも鎮守府近海でレ級みたいな見た目なのに、とっても大人しい艦娘が発見されたらしいわよ!」

響「それは興味深いね、見に行ってみようか」

暁「長門さんが今司令室に連れて行ってるらしいけど…凄く怯えてるらしいから、レディらしく元気付けて上げましょ!」

響「ハラショー」


    艦

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