前スレ
志希「特性! 『ホンネイウーヨ(本音を言うよ)』を用意しておいたよ!」
志希「特性! 『ホンネイウーヨ(本音を言うよ)』を用意しておいたよ!」 - SSまとめ速報
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の続きです
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P「ついに薬要素が消えたか」
志希「うん。消えたね~♪ 薬に頼るのはもう飽きちゃった♪」
P「そうか」
志希「で、用意したのがコレ! じゃじゃーん!」
志希「『イベントオキール』~♪」
P「博士。博士。それは薬じゃないのかい?」
志希「ううん、薬だよ?」
P「前言撤回が早い。早すぎるよ」
志希「心配ご無用ー!」
志希「コレはね、キミが飲む薬なんだよ」
P「俺?」
志希「うん。コレを飲んだ人はね、『ある時、ある場所で、ある人と、2人きりで過ごすイベント』を経験することになるんだ~♪」
P「ごめん。よくわからないや」
志希「ん~、例えば『冬の夜』に『事務所』で『フレちゃん』と『ほにゃららする』みたいな?」
P「まだわからない」
P「そもそも『いつ』『どこで』『誰と』に該当する部分は、一体誰が決めるんだ?」
志希「それも考えてあるんだ~♪ じゃじゃーん!」
志希「『アンカデキメールマシーン(安価で決めるマシーン)』~♪」
P「何このガチャポンみたいな機械…」
志希「これには3つのスロットがあってね、いまプロデューサーが言った3つの要素を決定するんだ~♪」
志希「誰と、いつ、どんな場所で、イチャコラするのかを決めてくれるのー」
P「5W1H(いつ、どこで、誰と、なぜ、何を、どのように)の考えだと、『何を』『なぜ』『どのように』の部分が抜けてるんだけど?」
P「例えば、さっきのフレデリカの例だったら『冬の夜』『事務所』で『フレデリカ』と『何を』するのか、わからないぞ?」
志希「ん~、そこはこのマシーンで決められない要素なんだよね~」
志希「でも…ナニする可能性もあるし…わからないほうがよくない…?♪」
P「…」
P「そうだな!」
志希「まあ、とりあえず習うより慣れろ。やってみた方が早いね~」
志希「スイッチオーン!」
がららららら…ピーン!
(「深夜」「事務所」「白坂小梅」)
志希「わぉ。なかなかデンジャーだね~♪」
P「ん? どんな結果になったんだ? 見せてくれよ?」
志希「ダメー! キミに見せたらハラハラ感がなくなっちゃうでしょ~♪」
P「え? 俺、それ見ちゃダメなの?」
志希「うん。ダメ。薬の結果を調べるのに、プロデューサーが見る必要はないし」
P「えー」
志希「まあまあ…美味しいイベントが約束されるわけだし~、許してにゃ~♪」
P「で、俺はどう過ごせばいいんだ?」
志希「この薬を飲んだら、あとは普段通りに過ごしていればいいよ~♪」
P「…まあ、わかったよ」
グビグビ…
志希博士の薬シリーズのネタが尽きたので、アイドルたちと『キャッキャウフフしつつ楽しく過ごすこと』をテーマに話を書いていきます。志希博士の薬が消えただけで、基本的には展開は似たようなものです。
ただし、以降の安価では「登場するアイドル」に加えて(「いつ(時間)」「どこで(場所)」)も取ることにします。
つまり、安価で「いつ」「どこで」「どんなアイドル」とイチャコラするのかを決めていただきたいのです。
この「どこで」「いつ」に関して制限を設けさせていただきます。
・「どこで」の場合
「ラブホテル」や「風俗店」のように過度に性的な描写が避けられないもの、「戦場」「活火山」のようにバイオレンスな描写が避けられないもの、「宇宙」のように実現が不可能なものなど、「楽しく過ごす」に不適切であると判断したものは最安価とさせていただきます。
・「いつ」の場合
「50年後」「50年前」のように「今」から離れた時間帯。(アイドルたちがアイドルでない可能性がある時間帯すべて)。上記と同様にテーマにおいて不適切だと判断したもの。これらは最安価とさせていただきます。
安価で取れるアイドルはリセット?
例えば、以下のものはセーフです。
(「深夜」「事務所」「小梅」)
(「夏の夕方」「学校」「ユッコ」)
(「朝」「Pの家」「美優さん」)
(「冬」「北海道の展望台」「アーニャ」)
(「朝」「森」「卯月」)
(「秋」「温泉」「なつきち」)
長ったらしくなりましたが、要するに「エロすぎず」「暴力的でなく」「ありえない場所や時間」であれば何でもOKです。
ナニを(what)、なぜ(why)、どのように(how)の部分はこちらで決めて話を作っていきますので、またお付き合いいただけると嬉しいです。
とりあえず前スレの小梅ちゃんの投稿していきます。
(深夜・事務所)
P「ふぅ…思ったより仕事が長引いちゃったな…」
P「ふぁぁ…あ…」
P「…このまま事務所で寝て…明日に備えるかぁ…」
P「明日は8時に起きて…響子が多分、おにぎり作ってきてくれるからそれ食べて…」
P「午前中は…セクギル(セクシーギルティの略)のやかましいメンツと打ち合わせして…」
P「それからーーー」
そーっ…ぴとっ…!
P「…!!!??」
小梅「だぁー…れだぁ…♪」
P「ひ、ヒギャァァァァ!!!」
Target20. 白坂小梅 with
小梅「こんばんは…プロデューサーさん…♪」
P「こ、こ、ここここ小梅か!?」
小梅「…えへへへ…驚いてくれた…♪」(けたけた)
小梅「はい。冷たいジュースだよ…♪」
P「あ、あ、あ、あ、ありがとう…!」
P「というか!! な、なんでここに!?」
小梅「うん。プロデューサーさんを驚かせようと思って、夕方頃に机の下に潜ったんだけど…」
小梅「ついうっかり寝ちゃって…さっき起きたんだー…」
小梅「起きたらまだプロデューサーさんがいたから…驚かせるチャンスかと思って…♪」
小梅「…ほっぺたに缶ジュース付けたら…驚いてくれた…♪」
P「お、おう。驚いたぞ。すごかったな」
ナデナデ…
小梅「えへへへ…褒められた…♪」
P「で、でもな? 心臓に悪いから深夜はやめなさい。不意打ちで死ぬかと思ったぞ」
小梅「ごめんなさい…」
P「うん。でも、タイミングはバッチリだったし、相手が小梅だとわかったら安心したよ」
P「これはライブで活かそうな」
小梅「…うんっ…♪」
P「さて…と。じゃあ、小梅はどうするかな…今の時間だと電車は動いてないし…」
小梅「今晩はここで一緒に泊まっていけばいいんじゃない…の?」
P「うん。ぶっちゃけそれしかないんだけど、少しは躊躇おうな?」
小梅「どうして?」
P「いや…うん。何でもない」
P「(まあ。俺だけだったら変なことも起きないだろうから大丈夫か)」
小梅「…プロデューサーさんとお泊りだぁ…えへへへ…」
P「眠くなったらソファで寝るんだぞ」
小梅「お昼寝しちゃったからあんまり眠くないな…」
P「そっか」
小梅「…そうだ…! 3人いるし、ゾンビー映画を一緒に観よ…?♪」
P「…おお。いいぞ~」
P「(眠いけど…まぁ…付き合ってやるか…)」
P「…」
P「ん…ん?」
小梅「…どうしたの? プロデューサーさん?」
P「いや…何か引っかかったような気がしたんだけど…」
小梅「そうなの…?」
P「俺の勘違いかも」
(休憩室。ソファ)
グオォォォォォ!
イヤァァァァ!!
P「…ヒェッ」
小梅「~♪」
P「…最近のゾンビ映画は進化してるんだな」
小梅「うん…♪ すごく…キュート♪」
P「キュートかぁ」
小梅「あのね…のそのそ近づいてくるゾンビーも…走ってくるゾンビーも…みんな違ってみんないいんだよ…♪」
小梅「…えへへへ…私も…ライブでゾンビーの真似…したいな…」
P「MCの時、ちょっと考えてみるか?」
小梅「…いいの?」
P「うん。ただしファンのことも考えて、動きの少ないゾンビは駄目な」
小梅「…でも…私…うまくできないかも…しれない…」
P「うん? 珍しく弱気じゃないか」
P「いつもみてるけど、すごく上手にゾンビ出来てるぞ?」
小梅「…本当なの?」
P「うん」
小梅「…本当に…いつも見ててくれてるの?」
P「うん?」
小梅「…ありがとう…プロデューサーさん…♪」
ぎゅっ
P「…」
小梅「…えへへへ♪ プロデューサーさん…まだ暖かいんだね…♪」
P「…おぅ」
P「(何だかすごくやましいことをしている気分だ…)」
P「…ていうか…『まだ暖かい』って何?」
小梅「…ううん。冷たくなってたら、もっと…もーっと…プロデューサーさんのことを好きになれるな…って思って♪」
P「へー…」
P「それ。遠回しに『故人になれ』って言ってない?」
小梅「…ううん。ゾンビーになってみてほしい…だけ♪」
P「前者と後者で何か違うの?」
小梅「ぜんぜん…違うよ…!」(カッ!)
P「ご、ごめん」
P「ふぁぁぁ…」
P「(…あぁ、さすがに眠くなってきたな…)」
P「(このままソファで眠れるけど…その前に冷房を消さなきゃ…)」
P「…」
P「…あれ? 俺、そもそも冷房なんて付けてたっけ…?」
P「小梅…悪いんだけど…冷房を消して…」
P「…」
P「…小梅? さっきまで…隣にいたよな?」
?「…」
P「あ…いた。なんでドアの前で立ってるんだよ?」
?「…」
P「…こ、小梅…だよな?」
?「…」
P「だ、黙ってないで…何か答えーーー」
そーっ…ピトッ!
小梅「…ばぁぁぁぁっ…!」
P「ひ、ヒャァァァァァァ!!!!!」
P「うん。1時間くらい前にも『心臓に悪いから急に驚かせるのはやめような』って約束したよね?」
P「後ろから手をほっぺに『ピトッ』ってやられるのはね、意外とビックリするからね?」
小梅「…?」
P「うん? どうしたんだ?」
小梅「…私…1時間前は…寝てたよ?」
P「…うん? 何の話?」
小梅「昨日ね…プロデューサーさんを驚かせようと思って、夕方頃に机の下に潜ってたんだけど…」
小梅「ついうっかり寝ちゃって…さっき起きたんだー…」
小梅「起きたらまだプロデューサーさんがいたから…驚かせるチャンスかと思って…イタズラしてみたんだけど…」
P「…いや、一緒にゾンビ映画見たろ?」
小梅「?」
P「…」
小梅「…」
?「…」
?「…」(にっこり)
P「な、なるほど…」
キュー…パタリ
小梅「ぷ、プロデューサーさん…!?」
【過労で倒れました】
Target20. 白坂小梅 end
>>5
前スレまでで選ばれたアイドルはリセットしません。
リセットするとしたら50人くらい終わった後、ですね~。
というわけで白坂小梅ちゃんでした。ちんまりしてて、イタズラ好きで、「自分の好きなもの」を前面に押し出しているこの子が大好きです。ハロウィンにはニコニコしながらビックリ箱とか渡してくるんだろうなぁ…
では、安価は
「いつ」>>19
「どこで」>>21
「誰(アイドル)」>>23
でお願いします。
明朝
沖合の釣り船
薫
こちらが前スレから拝借リストになります。
リスト作ってくださった方。ありがとうございます。お借りします。
スナオ
ありす、フレデリカ、まゆ、飛鳥、奏、藍子、凛
アマエ
しゅがは、ユッキ、まゆ(以降重複禁止)、あずき、早耶
スネオ
紗枝、てんてー
ホンネ
関ちゃん、幸子、荒木先生、ニナ、ふみふみ
アソブ
小梅
「明朝」「沖合の船」「薫ちゃん」
了解です。
では、しばしお待ちをば。
Target21. 龍崎薫
【沖合・船の上】
ザァザァ…ザァザァ…
薫「じゃあはじめるよ~…かおるとせんせぇの!」
P「海釣り! 一本釣り対決~!」
P「ヒューヒュー! パチパチパチパチ~」
薫「パチパチパチパチ~♪」
薫「ところでせんせぇ? 『いっぽんづり』ってふつうのつりと何がちがうの?」
P「ほとんど同じだよ。ただ『一本!』って付け加えた方がより気合が入るだろ?」
P「あの栄養ドリンクのCMでも言ってるじゃないか。ほらフーーー」
薫「まって! まって! 言わないで! それねー! かおるも知ってるよー!」
P「ほほう! じゃあ教えてくれ!」
薫「はいっ! じゃあ行くよー!」
P「…」
薫「…」
薫「…やっぱり、せんせぇもいっしょに言ってくれる?」
P「もちろん」
薫「えへへ♪ ありがとう! じゃあ…せーの!」
薫・P「「ファイトーーー!!!」」
薫・P「「いっぱーーーーーつ!!!」」
薫・P「「イエーーーーーイ!!!」」
パチパチパチパチ…♪
P「今さらだけど『一発』と『一本』は違うな!」
薫「あはは! まちがえちゃったー!」
P「はっはっは~」
薫「…せんせぇ。今日はありがとうね! つりにつれてきてくれて!」
P「大丈夫だ。俺も久しぶりに釣りしたかったしな!」
P「…七海が風邪で来れなかったのは残念だが」
薫「七海おねえちゃん。つりとくいなんだよねー!」
P「そうだな。でも、七海がいなくても頑張ろう!」
薫「そうだねー! いーっぱいつって! みんなにプレゼントしよー!」
薫「かおるね、かおるね! マグロつりたいんだー!」
P「おお! いい目標だなぁ」
薫「うん!」
P「じゃあ俺はサメな!」
薫「えー! サメ釣ったら食べられちゃうよー!」
P「問題ない。すぐにさばいて食べるからな!」
薫「サメって食べられるのっ!?」
P「無論」
薫「むろん?」
P「あ、ごめん。『そうだよ』って意味だ」
薫「そっかー。かおるむずしいことばよくわからないんだ」
P「うん。じゃあ、アイドル活動だけじゃなくて、学校の勉強も頑張ろうな!」
薫「うん!」
P「ほーい。じゃあ、釣り糸垂らすぞ~」
ぽちゃっ…
薫「…せんせぇ? つりざおひとつしかないけど…かおるの分は?」
P「うん。この竿を一緒に使おう」
薫「一緒に?」
P「そうだよ。海での釣りは1人だとちょっと危ないからな。協力するのが大切なんだ!」
薫「そっかー! せんせぇ! かおると一緒におっきいのつろうね!」
P「よーし。やるぞ~!」
薫「うん!」
10分後
グッ…グッ…
P「お。来たな」
薫「来たのー!?」
P「うん。じゃあ、釣り竿を持ってな。後ろから俺が支えるから」
薫「…わっ…せんせぇ…すごく足元揺れる…!」
P「転ばないように気をつけてな。リールを掴んで、力を込めて回してみ?」
薫「むむむ…! ぐるぐるぐる…!」
P「いい感じ、いい感じ」
P「よし…じゃあ最後はせー…の!」
薫「む…! わぁっ…!」
ぽちゃっ…!
P「おー、いいカワハギ」
薫「うわぁ…!! 2匹も釣れたーー!」
ピチピチピチ…
ピチピチピチ…
P「はっはっは。いきなり釣れたなー。すごいぞ薫」
薫「えへへ。せんせぇのおかげだよー!」
薫「カワハギ、っていうんだ? このお魚?」
薫「おっきいね…! かおるの顔よりも大きいよー!」
P「そうだなぁ。俺の手よりもでかい」
薫「これだけあったら、事務所のみんなもご飯食べられるかなー?」
P「ああ。きっと美味しいご飯が食べられるぞ」
P「ただ、もう少し釣らないとみんなお腹いっぱいにならないかもしれないな」
薫「じゃあ、もーっとたくさんつろう!」
P「よし! じゃあ、頑張るぞ!」
薫「おー!」
(しばらくして)
スタッ…
薫「…へんなのー! じめんにもどるとすごくフラフラするー!」
P「船の上は揺れてたからなぁ」
薫「おっとっと…」
P「あぶなっ!」
ガシッ
薫「わっ…ありがとう、せんせぇ…」
P「転ぶなよ。ほら」
薫「…」
薫「あのね。せんせぇ。手、つないでくれる?」
P「おお」
にぎっ
薫「…えへへ♪」
P「今日はたくさん釣れたな」
薫「うん♪ せんせぇ。手にもって重くないの?」
P「平気。任せろ」
薫「…じゃあ、かえったら料理はかおるがするね♪」
P「薫が?」
薫「うん! せんせぇは休んでていいよー!」
P「1人じゃ危ないから誰かに手伝ってもらうんだぞ?」
薫「うん!」
薫「ありすちゃんと…かな子おねえちゃんに料理を教えてもらうんだー!」
P「…え? あの2人に?」
薫「え? いつもかな子おねえちゃん。おいしいおかし作ってくれてるでしょ?」
薫「ありすちゃんも『私は料理ができます』って言ってたよー!」
P「…ソウデスネ」
P「(子供の夢を壊すのもアレだし…かな子も料理が出来ないわけではないし…否定できないな…)」
P「(『あの2人には教わってはいけない』なんて言えないし…)」
P「お、おいしい料理ができるとイイナー」
薫「だいじょーぶ♪ まかせてよー♪」
P「…」
薫「…せんせぇ?」
P「うん?」
薫「いつもありがとうー! すごく楽しかったよ!」
ギュゥゥゥ
薫「えへへ…せんせぇの手…握ってると安心するね♪」
P「おぅ…」
P「(これは逃げられないな…)」
(事務所)
薫「というわけなんだー。2人とも料理教えてくれる?」
ありす「任せてください」(フンス)
かな子「え…お魚料理かぁ…う、うん。大丈夫だよ。薫ちゃん」
薫「せんせぇ疲れてるから。甘いのがいいと思うんだー♪」
かな子「あ、甘いのかぁ…」
かな子「(甘辛系ならいいのかな…?)」
ありす「大丈夫です。昔学んだことを応用します」(フンス)
ありす「魚の塩気と…生クリームの甘さを活かした料理がいいですね…!」
かな子「え?」
ありす「前にスパゲティは好評だったんです。自信があります」
薫「すごいねー! ありすおねえちゃん!」
かな子「(2人とも張り切ってるし…ダメだよ、なんて言えないかなぁ…)」
かな子「…じ、じゃあ…ありすちゃんに任せてもいいかな?」
ありす「はい」
薫「頑張ろー!」
1時間後
P「…」
生クリームカワハギ料理「ホカホカやで」
ありす「どうぞ。薫さんと私とかな子さんによる、スペシャルディナーです」
かな子「…さ、最善は尽くしました…」
薫「早く食べて食べてー!♪」
P「アリガトウ。イタダキマス…」(ニコッ)
かな子「(…プロデューサーさんの仏のような微笑が怖すぎるよぉ…!)」
カチャカチャカチャ…
むしゃっ…もぐもぐ…
むしゃっ…ごくり…
薫「どうかな? どうかな?」
P「…」
P「…オイシイヨ」(ニコッ)
P「…」
キュー…パタリ
かな子「ぷ、プロデューサーさぁぁぁぁぁん!!」
薫「あ、寝ちゃったのかな?」
ありす「プロデューサーさん。食事中のマナーがなっていませんね」
【食べる度に倒れ、10秒ごとに起き上がり、なんとか完食しました】
Target21. 龍崎薫 end
以上、龍崎薫ちゃんでした。終始ハイテンションな子は書いていて楽しかったですね。
今回の話でPが連れて行ったのは「カワハギ釣り」という設定です。冒頭でマグロだの、サメだのキャッキャしていましたが、最初から釣れる見込みはありませんでした。
一応、Pは薫に「カワハギを釣りに行くんだ」という話を事前にしていたものの、薫がカワハギという「地味な魚(子供にとっての)」そっちのけでマグロを釣ることに憧れていたので、Pが話にノったわけです。
この細かい部分も話に盛りこもうかと思ったのですが、若干説明的になってしまいそうなので、テンポを優先してはしょりました。ということで、その部分での補完でした。
>>47の誕生日の前日(ノット当日)
乙乙
丑三つ時
美玲
「どこで」の部分がズレてしまったので再安価します。
「誕生日の前日」「美玲」と来たので良い場所を是非。
>>52
お願いします。
Pの家
「誕生日の前日」「Pの家」「美玲」
で行ってきます。
場所と時が良すぎて、ストレートフラッシュを揃えたような気分。
Target22. 早坂美玲
(5/8 夜)
美玲「…」
美玲「…」(ソワソワ)
P「お疲れ様。どした事務所の入り口で待ってたりして?」
美玲「う、うわぁっ! プロデューサーッ!?」
P「うん。プロデューサーだ」
美玲「い、いきなり驚かせんなよなッ!?」
P「ごめん。というか、どうしたんだ。1時間くらい前に仕事終わってたよな?」
美玲「ええと…そ、そうなんだけどサ…ええと…その~…」
P「…」
美玲「や、やっぱナンでもない…ッ!」
P「…?」
P「(何か言いたそうにしてるなぁ…)」
P「(美玲は素直じゃないし…どうしたものか…)」
P「(…素直じゃない?)」
P「あ、そうだ。あれがあった」
美玲「な、なんだよッ?」
P「美玲。香水って興味ある?」
美玲「こ、香水?」
P「うん。これ(『スナオニナール』』:志希開発の薬。詳しくは別スレに)なんだけどさ…」
美玲「ン?」
プシュッ…!
美玲「わ、わぁッ! 何すんだよーッ!」
美玲「ウチはこう見えてもケッコー怖がり屋なんだぞッ!」
美玲「急にびっくりさせるなよなッ!!」
P「ほほー…久しぶりに使ったけど、効果は相変わらずのようですなぁ」
美玲「な、何の話をしてるんだよッ!」
P「いや、こっちの話」
美玲「…そうやってウチの知らないことを言われるの…急になるじゃんか」
美玲「勝手に話を進められると寂しいからやめて欲しいんだって…」
P「…」
P「悪かったな。よしよし」
ナデナデ…
美玲「わ…ちょっ…」
P「あ。驚かせたかな?」
美玲「…ウウン。コレは嫌いじゃない…」
美玲「もうちょい…ほっぺの方も頼む…」
P「了解です。1匹狼さん」
美玲「…今は友達も出来たし…オマエもいるし…もう1匹狼じゃないモン…」
ナデナデ
美玲「~♪」
P「で、待ってたのはどうしてなんだ?」
美玲「…」
美玲「プロデューサーって…明日は何の日か知ってるか?」
P「明日? 美玲の誕生日だろ」
美玲「…!?」
美玲「お、オマエ。覚えていてくれてるのか…?」
P「もちろん。今日はまだお祝いしないぞ?」
美玲「…」
ぎゅっ…!
P「おぅ…?」
美玲「あ…あのさ…アリガト」
美玲「覚えててくれて…すごく嬉しい…」
P「まだ何も祝ってないから、礼を言われる筋合いはないぞ?」
美玲「…でも、嬉しいし…」
P「うん。覚えてるのは当たり前だ。心配しなくても大丈夫」
美玲「…」
美玲「…ウチな。アイドル始める前は…他の奴らに疎まれてたんだ…変なカッコしてる奴だって…」
P「…」
美玲「…誕生日なんか祝ってもらったことないし…そもそも覚えられてのかもワカンナイ…」
美玲「…だからさ…誰かに自分を知ってもらえているってだけで…幸せなんだって思うんだ…」
ぎゅっ…
P「…泣いてる?」
美玲「…泣いて…ないッ! な、泣くわけ…ないしッ!」
ぐずっ…
P「(多分、強がってるんだなぁ…)」
P「(スナオニナールで素直になりきれないってどれだけ強がり屋なんだよ…)」
美玲「…プロデューサー」
P「うん?」
美玲「あのさ…喉乾いたんだけど…」
P「そっか。じゃあ…どっか寄ってくか?」
美玲「ウウン。いい」
P「そうか」
美玲「オマエの家に行きたい」
P「そうか」
P「…」
P「ん…ん?」
美玲「他の奴に聞いたんだけど、近いんだろ?」
P「まあ…近いけど…何故に俺の家?」
美玲「フンッ! ウチをプロデュースする奴のことを知っておくのはトーゼンだろッ!」
美玲「…」
美玲「…だめ…か?」
P「いいよ。来たいならおいで」
美玲「…ほ、ホントかッ!? 嘘は嫌いだぞッ!?」
P「俺はそういう嘘は付かないってのー。まだ信用ないのか?」
美玲「…や、その…信用は…してるって…」
P「じゃ、コンビニでメロンソーダ買っていこうか」
美玲「おお…ッ…! めろんそーだ…!」
P「アイスは乗せないぞ?」
美玲「ケチッ!」
P「はっはっは」
美玲「…」
美玲「~♪」
(Pの家)
美玲「へェ…ここがオマエの家か…」
キョロキョロ…
美玲「…意外とシンプルだな…綺麗にしてるし…」
P「まあな」
P「ホレ。美玲の分のグラス」
美玲「サンキューなッ!」
ごくごくごく…
美玲「美味しい…♪」
P「ん。そっちの空いてるソファ座れよ。好きにくつろいでいけ」
P「俺も座るか…どっこらしょ…」
美玲「…」
スタスタスタ…ストン
P「…」
美玲「な…なんでジロジロ見るんだよッ」
P「…いや、なんでわざわざ狭いこっち側のソファ来たの?」
美玲「悪いかよッ?」
P「いや、構わないぞ」
ぎゅっ
美玲「わっ…急に抱き寄せるの…ずるッ…!」
P「ほれほれ。怖くないぞ」
ナデナデ
美玲「…」
美玲「…これ…イイ…」
P「落ち着いたか?」
美玲「…う、ウチは最初から落ち着いてるしッ」
P「はいはい」
美玲「コドモ扱いするなッー!」
美玲「ったく…♪」(スリスリ)
チクタク…チクタク…チクタク…
P「あ。テレビにもりくぼが出てる」
美玲「ホントだ…ははは…ノノ。相変わらずキンチョーしてるなー」
P「笑顔は引きつってるけど…頑張ってるんだな」
美玲「…ノノは…頑張り屋だから…な…ふぁぁぁ…」
P「…眠いなら寝たら? 帰るなら送るし」
美玲「…ヤダ。もう少しココにいる」
P「…なんで?」
美玲「…」
美玲「…オマエに1番最初に…『おめでとう』って言ってもらいたいんだ」
美玲「…聞きたい…」
P「…わかった。でも、横になってていいぞ」
美玲「…ウン。膝に頭乗せて…いいか?」
P「おう」
美玲「…」
ポスッ
美玲「…ふぁぁぁ」
P「(まるっきり野良猫だな…)」
11:59
チクタク…チクタク…
12:00
ボーン…ボーン…
P「美玲。誕生日、おめでとう」
パチパチパチパチ
美玲「…Zzz」
P「…」
パサッ(毛布をかける音)
P「明日また言ってやるからな」
美玲「…Zzz」
美玲「…プロデューサー…アリガト…」
P「ん?」
美玲「…Zzz」
P「寝言か…」
美玲「ウチは…ずっと…アイドルだ…プロデューサーと…一緒に…」
美玲「…Zzz」
Target22. 早坂美玲 end
以上、早坂美玲ちゃんでした。不意打ちでボイスが実装されたのは良い思い出。「ウ↓チ↑」のイントネーションに心を撃ち抜かれたのは私だけではないはず。
この子も志希にゃんや、飛鳥くんとは別方向の「野良猫」のイメージなんですよねぇ…。前川さんがアイドル界における猫ポジションを守りきれるのか心配になります。
では、安価
「いつ」>>63
「どこで」>>66
「誰が」>>69
でお願いします。
丑三つ時
女子寮
ヘレン
「丑三つ刻」「富士の樹海」「ヘレン」
了解です。
「富士の樹海」は再安価取ろうかと考えましたがヘレンさんならなんとかなる気がするのでこのまま書いていきます。
申し訳ございません。こちらの勘違いでした。
「丑三つ刻(深夜1-3時頃)」「女子寮」「ヘレン」です。
カオスなことに変わりませんが、改めて書いていきます。
(某都市・女子寮前)【時刻02:00】
ヘレン「ヘーイ! グッナイ!」
P「ふぁぁぁ…よぉ…どうした…こんな時間に呼び出して…」
P「…ヘレンは眠くないのか…?」
ヘレン「ふふふ…甘いわね!」
ヘレン「確かに『夜は安らぎの刻』という考えもあるわ」
ヘレン「けれど私はそんな常識に縛られるような人間じゃないの!」
ヘレン「丑三つ刻は本能を解放する刻…! そして…私が最も輝く時間帯のひとつよ…!!」
P「…まだ俺にはよく理解できないんだけど、ヘレンが輝かない時間帯なんてあるのか?」
ヘレン「ないわ!!」(バーン)
P「だよねー」
P「まぁ…夜に呼び出すのはいいとしてさ…」
ヘレン「何かしら?」
P「どうして俺たちは女子寮の前に来ているんだい?」
P「ヘレンは寮住まいじゃなかったよな?」
ヘレン「ふふふ…わからないことは素直に質問する…。素晴らしいわ! 世界レベルに付いていくための基本をわかっているじゃない!」
P「いや、単に不安だから聞いているんだっての」
P「はたから見たら不法進入を企んでると勘違いされかねないよ」
ヘレン「問題ないわ! いまから潜入するんだもの!」
P「…うん?」
ヘレン「今日、アナタに来てもらったのは他でもないわ! 世界レベルのステージに上がってもらうための特別レッスンを行うためよ!」
P「…レッスンって俺が?」
ヘレン「ええ、そうよ」
P「…そしてレッスンが『女子寮に潜入する』こと?」
ヘレン「ええ、そうよ!」
P「そうか…じゃあ、また明日な。おやすみ~」
テクテクテク…
ヘレン「待ちなさい」
ガシッ
P「待ちません。帰ります。不法進入をしたら社会的に死ぬので帰ります」
ヘレン「ふふふ…そう言うだろうと思って私も事前に対策は取ってあるわ…!」
P「…?」
ヘレン「実はね。女子寮の三階。9号室にアナタの大切なモノを隠しておいたのよ!」
P「…大切なもの?」
ヘレン「香水よ」
P「…」
P「…香水…ってまさか…!?」
ゴソゴソ…ガサゴソ…
P「…!」
P「(『スナオニナール』、『アマエタクナール』、『スネオニナール』、『ホンネイウーヨ』の入った香水瓶が…無くなっている…!?)」
P「(せ、説明書までないぞ…!?)」
P「(アレを見られたりしたら今までの所業がすべて白日の下に…!?)」
ヘレン「ふふふ…気づいたようね…!」
ヘレン「女子寮の9号室は誰も入っていない部屋だけれど、定期的に掃除はされる」
ヘレン「そして明日の朝に掃除は行われる予定よ!」
ヘレン「つまり、アナタが大切なモノを取り戻すチャンスは今晩しかないのよ!!」
P「…ヒェッ」
ヘレン「というわけでこれに着替えなさい」
P「着替え?」
ヘレン「潜入用ラバースーツ。『カイトウニナール』よ!」
P「…着替えてきたぞ」(パッツーン)
ヘレン「グッジョブ! 私もすでに着替えてあるわ! セクシーなワインレッドのスーツよ!」
P「わー、格好がエローイ」
ヘレン「セクシーよ!」(バーン)
P「…なあ、ヘレン聞いていいかい?」
ヘレン「ええ、いいわよ」
P「もしかしてだけど、最近『ルパン三世』の映画を観たか? DVDで」
ヘレン「…」
ヘレン「…ふふふ。アナタの観察眼もなかなか鋭くなったじゃない…」
P「やっぱりか…」
ヘレン「ノープロブレム。ミッションは完璧にコンプリートしてみせるわ!」
ヘレン「じゃあ…潜入開始よ!」
P「へーい…」
チャラッチャラッチャラッチャラ~♪
チャラッチャラッチャラッチャラ~♪
BGM【ルパン三世のテーマ】
(ヘッレーン~♪ ヘッレーン~♪)
Target23.《ヘレンX世 ~ 一ノ瀬博士の秘薬と女子たちの聖域~》
休憩します
グイッ…グイッ…グイッ…シュタッ…!
ヘレン「ふっ…まずは屋上への進入は成功のようね…!」
P「…さすがにロープで登ってくるのは怖かったけどな」
ヘレン「これがゴールじゃないわよ? ここからが本当のスタート。怪盗としてのね!」
P「いや、せめてアイドルとしての自覚は持っておくれ」
ヘレン「もちろんアイドルとしての自覚はあるわ」
ヘレン「けれどそれだけに縛られるのはどうなのかしら?」
ヘレン「新しい経験はいくら積んでも無駄にはならないのよ」
ヘレン「たとえ、すぐに活かされなくても、必ず、思いがけないタイミングで、経験は活かされる…だから私は挑戦するの!」
パチパチパチパチ…
P「さすが世界レベルの女。良いことをおっしゃる」
ヘレン「…ふふふ」
P「でも、怪盗の経験はどんな場面に活かされるんだ…」
カチャカチャカチャカチャ…ガチャッ!
シュタッ…シュタッ…ギィ…バタン!
P「ナチュラルにピッキングをするんじゃない」
ヘレン「何か問題あるのかしら?」
P「ないわけがないでしょうが」
P「てか、やべぇ…ついに寮の中に入っちまったよ…見つかったら言い逃れできないよ…」
ヘレン「…」
ヘレン「臆病な考えにとらわれているアナタにひとつアドバイスを送ってあげるわ」
P「?」
ヘレン「『失敗したらどうしよう』とか『もし駄目だったら』って考え方は、成功には何ひとつ結びつかないものなの」
ヘレン「だから…楽しみなさい」
ヘレン「パトスを…心の情動を…全身全霊で表現なさい…!」
P「…」
P「一理あるな」
ヘレン「私についてきなさい! それがプロデューサーであるアナタの役目…!」
P「OK! ヘレン! 今夜だけアゲアゲでクールな怪盗になってスタイリッシュに決めてやるぜ!」
ヘレン「ヘーイ! 行くわよ!」
P「イエース!」
シュターン…! シュターン…!
タッタッタッタッ…!
カッカッカッ…スチャッ…!
P「ここまでは何事もなく来ることが出来たが…あまりにも静かすぎる…。罠だろうか?」
ヘレン「ふふふ…だとしてもここで引くような真似はしないでしょう?」
P「無論。ベッドの上に香水が見えるんだ。さっさと頂戴しておさらばしようぜ」
ヘレン「OK!」
シュターン…シュターン…
ヒョイッ…
P「ふっ…あっけなかったな」
ヘレン「…」
ヘレン「…何か不穏な香りがするわ」
P「…ふっ。ならば早くここを出るとするか」
P「だが…その前に…」
ボフッ
P「わーい」
ヘレン「…何をしているのかしら? アナタ?」
P「女の子のベッドにダイブしてる」
ヘレン「ここは空室よ」
P「ふっ…甘いな。いずれ誰かをプロデュースしてこの部屋に入れるのさ!」
P「そうすれば『あのアイドルのベッドにダイブした』という事実が後に出来上がることになるんだっ!」
ヘレン「…ふふふ。良いわね!」
ヘレン「欲望に忠実であることも世界レベルに到達するためには必要なことよ」
ヘレン「思う存分、いまの時間を楽しみなさい…!」
P「わーい」
P「ふぅ。楽しかった」
ヘレン「それは良かったわね。けど、早く退散しましょう。何だか不穏な空気を感じるわ」
P「ヘレンの勘はよく当たるからな…余計なことはせずさっさと出るか」
ヘレン「…」(パチンッ)
P「…なに今の『合図』みたいな指パッチンは?」
ヘレン「気にしないで」
バタンッ!
P「!」
?「…闇夜に紛れ…耽美なる魔香に誘われし咎人たちよ…」
訳:(香水を取り返そうと、真夜中に侵入してしてきたそこのお2人!)
?「我に平伏し、頭を垂れよっ!」
訳:(大人しく私に捕まりなさーい!)
P「…」
ヘレン「ふふふ…見つかっちゃったわね」
蘭子「穢れし瞳に見染められし同胞たちよ…我の秘術により再び眷属へと戻してみせよう…」
訳:(道を踏み外しちゃったプロデューサーさんとヘレンさんを絶対にお友達に戻してみせます!)
蘭子「…って、ふぇっ!?」
蘭子「ぷっ、プロデューサーさん…! ヘレンさん…! 何ですかその…格好…っ!?」
P「似合ってるか?」(パッツーン)
ヘレン「この素晴らしさがわかるかしら?」(パッツーン)
蘭子「こ、此処は禁じられし聖域(サンクチュアリ)!」
訳:(ここは女子寮ですよっ!)
蘭子「星々の記憶と魂が休まりし地…穢れは打ち払わねばならぬ…!」
訳:(みんなのお休みを邪魔する人は、追い出します!)
蘭子「…しかし…闇夜の誘いにより魔力が…足りぬ…」
訳:(でも、ちょっと眠いなぁ…あんまり寝てないし…)
P「…」
蘭子「…ふぁぁぁ」
(5分後・屋上)
ヘレン「蘭子はどうしたのかしら?」
P「眠そうだったから部屋に戻して寝かせてきた。明日、学校だし」
ヘレン「そう」
P「それよりヘレン。駄目じゃないか。この時間帯に子供のエキストラを使うのは」
ヘレン「そうね…私としたことが判断を誤ったみたい。蘭子には後で謝るわ」
P「うん」
P「とりあえず…香水は取り返せたし、今日は帰ろうか。意外と楽しかったよ」
ヘレン「そうね…悪くない時間だったわ…」
ヘレン「次はどこに侵入しようかしら…」
P「いや、アイドルの仕事をしてください」
ヘレン「ふふふ…そうね」
ヘレン「…ねぇ、プロデューサー。最後にここを出る前に一曲踊らない?」
ヘレン「今日の記念よ。ほら、もうすぐ朝日が昇る…世界の夜明けとともに、私たちの心をさらけ出しましょう…」
P「…わかった。だが、手は抜かないぞ。やるからには全力で来い」
ヘレン「ふふふ。誰に言っているのかしら」
P「じゃあ行くぞ…ミュージック…スタート…!」
~♪
~♪
(寮)
李衣菜「んー…! 今日も頑張ろう…!」
李衣菜「この時間の屋上って朝日が気持ちいいんだよね~」
カツカツカツ…ガチャッ
李衣菜「…って、ん? なんか音楽が聞こえて…」
ギィィィィ…
ヘレン「hey! Wow! Hoooo!!」
P「ワッショイ、ワッショイ!」
ヘレン「グレイト! 今度はもっとダンサンブルに…心の赴くままに…!」
P「オウケーイ!! レッツダンシーンッ!」
ヘレン「グレイッ! もっと腰を低く…! 情熱を…!」
P「ズンドコズンドコズンドコドコドコ!」
~♪
~♪
リーナ「えぇ…ナニコレ…」
Target23.ヘレン end
Target24. The 安部菜々
(名古屋市・定食屋)
ジュゥゥゥ…
ナナ「ほわぁー…」
P「揚げたてだなぁ」
店員「それじゃあ、味噌ダレをかけていきますね~」
ナナ「はい! お願いします!」
ジュゥゥゥ…プシュゥゥ…
I
ナナ「あぁー…音がいいですねー…♪ そして、鼻腔をくすぐる甘い味噌の香り…♪」
P「いいなぁ…最高だなぁ…」
店員「タレの瓶はこちらに置いておきますので、お好みに合わせておかけください。ごゆっくりどうぞ」
P「はい」
ナナ「はい!」
P「それでは冷めないうちに…味噌カツを…」
ナナ「いただきましょう!」
2人「「いただきます!!」」
サクサク…サクサク…
ムシャ…ムシャ…ムシャ…
P「あー…うまっ…」
ずずず…
ナナ「味噌カツだけじゃなくて…このお味噌汁も美味しいですよー…」
ナナ「あぁ~…身体に染み渡りますねぇ…」
P「…言い方がおばちゃんっぽいな」
ナナ「なっ!? な、ナナはJKですよ!?」
P「知ってる」
P「でも、本当のJKなら『フリ』に対して、おばあちゃんの真似を始めるくらいの心の余裕を持っててもいいんじゃないか?」
ナナ「…な、なるほど」
P「練習してみよう。レッツトライ。さん…はい」
ナナ「お味噌汁は冷えた身体に染み渡るのぉ…ほっほっほ」
P「…」
ナナ「…」
P「…」
ナナ「な、何か言ってくださいよーー!」
P「普通に上手だな」
ナナ「上手くないですっ! ナナはJKですからーっ!」
ナナ「まったく。プロデューサーさんは…」
ぽりぽり…
P「…ナナがいま食べてるやつ。何?」
菜々「おしんこです。机の上の陶器の中にありますよ」
カパッ
P「本当だ。いただこう」
P「…」
ポリポリポリポリ…
P「んまっ」
ナナ「美味しいですよねぇ…これだけでご飯食べられますよねぇ…」
ポリポリポリポリ…
P「ライブの準備はもう大丈夫か?」
ナナ「ええ。バッチリです!」
ナナ「ウサミン星からウサミンパワーもしっーかりと! キャッチしてありますから! キャハ☆」
P「おー、笑顔はバッチリ。いいウサミンに仕上がってるなぁ」
パチパチパチパチ…
ナナ「えへへ…♪」
ナナ「…」
P「…どした?」
ナナ「…脂っこいものを食べた後に急に大きな声を出すと…胃が…」
P「白湯があるけど飲むかい?」
ナナ「…イタダキマス」
ズズズ…
ナナ「ふぅ…」
P「ご飯って意外と消化に体力使うからな。この後はリハーサルまで車で寝てお休みなさいな」
P「もちろん観光とかも一切なし。歩くと疲れ溜まるし。いいな?」
ナナ「ぐぅ…わかりました…」
P「リハーサルと本番含めて2時間半…今回は最期までハイテンションを保てるかなぁ」
ナナ「…マッサージ…マッサージがあれば…頑張れます…」
P「はいはい。マッサージに依存しちゃ駄目だっての」
P「もっと体調と体力管理にシビアになりなさい。マッサージなしでもライブを余裕でこなせるくらいにな」
ナナ「…プロデューサーさん。いつになく厳しいですねぇ」
P「まー、ナナの場合は『JK』として見られるようなライブにしなきゃならんし」
P「反面、リアルな体力の問題との兼ね合いもあるし」
P「意外とセッティングとマネージメントに気ぃ使うんだよねぇ…」
ズズズ…
P「あ。白湯美味しい…」
ナナ「すみません。JKなのに体力なくて…」
P「いやいや、大丈夫」
P「ただな。自堕落な生活を送ってライブの『体力面』の条件をさらに厳しくするようなら」
ナナ「するようなら…?」
P「腹を揉むぞ。執拗に」
ナナ「ひ、ひぃ…! お腹は…やめてください…!」
P「トレーニング着も『へそだし』タイプに指定して、たるんだボディラインを他のアイドル達にも見てもらおうか」
ナナ「やーめーてーくーだーさーいー!」
ナナ「(特に小さなアイドルたちの)夢を壊すことになるじゃないですかー!」
P「そうならないように頑張ろうな」(にっこり)
ナナ「そこで笑顔はやめてくださいー!」
ナナ「…でも。プロデューサーさん。ナナを拾ってくれてありがとうございました」
P「うん?」
ナナ「いえ。お仕事は大変ですけど、ナナ、毎日が充実しているんです」
ナナ「ずっと…メイドカフェでアルバイトしながら…アイドルを夢見ていて…レッスンして…それでも…ナナは…アイドルには一生なれないんじゃないかって…」
ナナ「…ずっと不安だったんです」
P「…」
ナナ「でも…プロデューサーさんに声をかけてもらえたから『今』があるんです」
ナナ「だから…ありがとうございます!」(ペコッ)
P「ん。改めてお礼を言われると照れるな」
ナナ「えへへ~。あ、もしかしてナナに魅了されちゃいました!?」
ナナ「でも手を出したら駄目ですよ! ナナはJKですし、みんなのアイドルですから!」
ナナ「…でも、まあ…プロデューサーさんがどうしてもと言うなら…ナナもやぶさかではないというか…」
P「はい。調子に乗らないの」
トスッ(ちえり直伝・ちえりチョップ)
ナナ「ぺぷっ」
P「ナナがここまでこれたのはナナの頑張りがあったからだろ」
ナナ「…」
P「俺がナナのことを見つけたのだってたまたまじゃない」
P「ナナは『輝きたがっている子』だったからな。見てすぐにわかったよ」
P「スカウトしても途中で挫折しちゃう子もいるんだけど、ナナは違った。努力家だったからな」
P「こっちこそ。付いてきてくれてありがとうな」
ナナ「…」
ナナ「…ぐずっ」
P「泣くのか?」
ナナ「な、な、泣きませんよ! 泣くのは…ライブの後まで取っておきます!」
ナナ「ここがゴールじゃないですからね…! ナナはトップに絶対立ちますよー!」
P「うん。一緒に頑張ろう」
ナナ「…はい♪」
Target24. 安部菜々 end
サバンナ
美穂
(事務所)
【15:00】
フラフラ…
P「(ぐぅ…流石に2日間の徹夜はきついな…)」
P「(早く…早く眠らねば…死んでしまう)」
P「(今日はもう…大きな仕事はない…寝る…寝ます…)」
ガチャ
(仮眠室)
美穂「スー…スー…」
P「(誰かが寝てるみたいだ…けど、視界が霞んでよくわからないな…)」
P「(そして正直…誰でもいい…もう気にしてられねぇわ…)」
P「(…視界の端に抱き心地の良さそうなぬいぐるみがある…あれは黒いクマか…?)」
P「(頭が黒い…そして変な服を着ているクマか…)」
ばたり
P「(…安眠したい…抱けるものがほしい…)」
のそのそ…だきっ…ぎゅっ…
P「(このクマ…柔らかくて、抱き心地が良い…そして温かくて、いい香りがする…)」
P「(おやすみなさい…)」
P「(明日の朝までは絶対に起きないぞー…)」
P「…」
美穂「スー…スー…」
P「Zzz…Zzz」
【15:15】
美穂「ん…ぅん…」
ゴシゴシ…
美穂「(あ…私…レッスンが終わった後、うっかり寝ちゃってたみたい…)」
美穂「(起きて…もうお家に帰らなきゃ…)」
美穂「(あれ…動けない…?)」
P「スー…スー…」
ぎゅぅ…
美穂「…」
美穂「(えぇぇぇぇっ…!? なんで私、プロデューサーさんに抱かれているわけぇぇっ…!?)」
カァァァァ…///
ぎゅぅ…
グッ…グッ…グッ…
美穂「(う、う、動けないよぉ…!)」
美穂「(…こ、こんなところ誰かに見られたらっ…恥ずかしさで事務所にいられなくなっちゃう…!)」
美穂「(早く…振りほどかないと…!)」
P「Zzz…Zzz…」
美穂「(うわぁぁっ…! 結構しっかりホールドされちゃってるよぉ…!)」
ぎゅぅ…
美穂「…ぷ、プロデューサーさん。プロデューサーさん。起きてくださいっ」(小声)
P「Zzz…」
美穂「(…ぜ、全然効果なし…)」
美穂「(あ…そういえば…しばらく寝てないって言ってたよね…)」
美穂「(私たちのためにお仕事してくれてるんだもん…起こすのは申し訳ないな…)」
ぎゅぅ…
美穂「ひゃぅぅ…」
美穂「(うぅ…恥ずかしいけど…1人でなんとかしなきゃ…!)」
グッ…グッ…グッ…
美穂「(うんしょ…うんしょ…ちょっとずつ…身体をずらして…と)」
P「…スー…スー…」
P「…待て」
美穂「…!?」
美穂「ぷ、プロデューサーさん。起きましたか?」
P「うぅ…ん…」
P「Zzz…」
美穂「…寝言かぁ…もうっ…こっちの気も知らないで…」
P「…ん…大丈夫だぞ~…」
美穂「(まったくもう…何が大丈夫なんですかっ!)」
P「…大丈夫だー…可愛いぞー…」
美穂「…」
美穂「(わ、私に言ってるわけじゃない…よね?)」
P「うぅ…ん…可愛いから恥ずかしがらなくていいぞー…」
P「逃げないで大人しくしててなー…」
ぎゅぅ…
美穂「…はい」
美穂「じゃなくて!」
美穂「(私の馬鹿馬鹿馬鹿! 早くここから出ないとダメじゃない!)」
美穂「(うん。プロデューサーさんから離れることだけ考えよう! 頑張るのよ、美穂! 頑張れ!)」
美穂「(そう。落ち着いて抜け出そうとすれば、そんなに難しくないはず…!)」
ぎゅぅ…
美穂「…」
すん…すん…
美穂「(プロデューサーさんのスーツの匂い…クリーニングこまめにしてるのかな…私、この匂い好きだな…)」
美穂「(…なんだか落ち着くなぁ)」
美穂「…」
美穂「じゃなくて!」
美穂「(なーんーでー! プロデューサーさんは正面から抱きしめる形で寝てるんですかっ!)」
美穂「(せめて後ろからだったら…うぅ…)」
美穂「…」
美穂「どっちも恥ずかしいことに変わりないですよっ!」
P「うぅ…ちひろさん…やめて…もう今日は仕事したくない…明日はやりますからぁ…」
美穂「(はっ…つい大きな声を…)」
美穂「(プロデューサーさんが起きちゃう…仕事のことでうなされてるし…)」
美穂「…」
美穂「(…ていうか、なんでプロデューサーさんは私のことを抱きしめているんでしょう…)」
美穂「(何かしらの偶然なのか…プロデューサーさんが故意に抱きしめたのか…)」
美穂「(も、もし…故意だとしたら…!?)」
美穂「(ウワァァァ…だったら逃げないでこのまま抱きしめられていたほうがいいの!?)」
美穂「(というか、もしかしてプロデューサーさん起きて私の反応を見てる!?)」
P「Zzz…」
美穂「(だったらこのままじっと抱きしめられてていいのかーーー)」
ぎゅぅぅぅ…
美穂「~~~///」(ジタバタジタバタ)
美穂「私の心が持たないよっ!」
美穂「(よいっしょ…ふぅ…やっと右手だけ外せたよ…)」
美穂「(色々考えちゃうと何も手につかなくなっちゃうからね…)」
美穂「(淡々と…冷静に逃げないと…)」
美穂「(…そうすれば大丈夫)」
P「Zzz…」
スッ…スリスリ…
美穂「…っ~~~!!」(声にならない悲鳴)
美穂「(う、腕を撫でられただけ…! 二の腕を撫でられただけ…! うぅ…!)」
美穂「(…でも、プロデューサーさんの手…あったかいな…)」
美穂「(腕が触られてるところ…慣れると安心感が…もっとちゃんと掴んでほしい…)」
美穂「(腕じゃなくて…頭とか頬っぺたとかもいいな…その方が私はーーー)」
美穂「だから違うのっ!」
もぞもぞ…もぞもぞ…するっ
美穂「や、やっと抜けましたぁ…///」
P「スー…スー…」
美穂「…ふぅ…ちょっと冷や汗かいちゃったな」
美穂「…ドキドキしたけど…終わりよければすべてよし」
美穂「今日のことは私の胸にしまっておきます」
美穂「…プロデューサーさん。私はもう出ます。ゆっくり休んでくださいね♪」
P「スー…スー…うぅん…美穂…」
美穂「うん? 私の名前…?」
P「そのクマさんシャツ…いい感じに可愛いぞ…」
美穂「…」
美穂「プロデューサーさん…そんなこと思っててくれてるんですね…♪」
P「…うぅん…いい感じに『ダサくて』美穂の可愛さが引き立ってるぞ…」
美穂「…ん?」
P「スー…スー…」
美穂「…」(プクッ)
次の日
P「じゃあ、今日のレッスンはこれな」
卯月「はい♪」
響子「わかりました♪」
美穂「…」(プイッ)
P「…?」
P「なぁ。どうして美穂は怒ってるんだ?」
美穂「自分の胸に聞いてみたらどうですかっ!」(ムッ)
P「…」
卯月「な、何かしたんですか? プロデューサーさん」
響子「美穂ちゃんが怒るなんてよほどひどいことをやってしまったんじゃ…」
P「…昨日は1日中寝てたし、ホントにわかんないのよ」
美穂「…」(ぷくーっ)
P「なんか知らんけど、ごめんて」
Target25. 小日向美穂
Target26. 財前時子様
コンコン…
P「時子様。いらっしゃいますか?」
コンコン…
P「時子様。お時間ですよ」
P「…」
P「…反応がないな」
カチャ…
P「鍵は開いてるようだな…」
P「仕方ない。入ってみるか…」
ギィィィィ…
P「失礼します…時子様。間もなくレッスンのお時間になりますが…」(小声)
P「…って、アレ?」
時子「…」
P「と、時子様…?」
時子「…スー…スー…」
P「ね、寝てるだと…」
P「…」
P「これは千載一遇のチャンス…なのだろうか」
P「寝顔を写真に収め…いや、無許可で時子様の顔を撮影するなんて…」
P「そんなことは…」
スッ…カシャッ…カシャッ…
P「おぉぅ…素晴らしい写真が撮れたぞ…」
P「これは自宅PCの背景にでも使おうかな…それともパネルにして営業先に配ろうか…」
ピピピピピピ!!!
P「っ!」(ビクゥ)
時子「…」
ピッ…
時子「…危うく寝過ごすところだったわね」
時子「…アァン? どうして豚が私の控え室にいるのかしら…?」
P「お、おはようございます。時子様!」
P「れ、レッスンのお時間になりましたので、お迎えに上がりました! まもなく開始になります!」
時子「チッ…私が遅刻するわけないでしょう」
時子「万が一に備えて、レッスンの10分前にはタイマーをセットしているのよ?」
時子「…主人の遅刻の気遣いをするなんて…貴方。私を馬鹿にしているのかしら?」
ピシィィィィ!!(鞭で床を鋭く打つ音)
P「ヒィッ!」
時子「アラ…誰が動いて、目を逸らしていいと言ったのかしら…♪」
時子「そこに直りなさい。許可を出すまで目を逸らしては駄目よ?」
P「…」
時子「…♪」
ピシッ…ピシッ…ピシッ…(鞭を自分の手の平に当てている音)
時子「この鞭…最近買ったんだけど、まだ硬いのよね…しなりが悪いわ…」
ピシィィィィッ!!
P「ヒィッ!」
時子「クックック…。直前に出した命令くらいは守れるようね…私から目を逸らしたら、レッスンを休んで仕置きをするところだったわ♪」
スッ…カッカッカッ…
時子「さて。それじゃあ、レッスンに行くとしましょうか」
時子「まさか、私のトレーニング着とドリンクは用意してあるんでしょうね?」
P「もちろんでございます」
スッ
時子「じゃあ、さっさと運びなさいな」
P「はっ!」
(ダンスレッスン中)
トレーナー「財前! ステップの後、身体がぐらついているぞ! ピシッと止めろ!」
時子「…チッ」
キュッ…キュッ…ピッ!
トレーナー「(流石だな。一度言われたことはすぐに訂正してくる)」
トレーナー「よしっ。そのまま1、2、3。1、2、3…!」
時子「…フン」
キュッ…キュッ…キュッ…
(控え室)
時子「ふぅ…脚が疲れたわね」
ピシッ…ピシッ…ピシッ…(鞭を自分の手の平に当てている音)
P「あ、あの…どうして私は正座をさせられているのでしょう…」
時子「…下僕に主人の意向を伝える必要があるのかしら?」
ピシィィィィ!!
P「ヒェッ!」
P「ご、ございません! 正座をさせていただき幸せでございます!」
時子「ククク…豚が私と同じ目線に立てると思っては駄目よ」
時子「さて、貴方のスマートフォンを出してもらおうかしら。ロックは解除なさい」
P「…はい?」
時子「2度は言わないわ。命令されたことに従いなさい」
P「…」
P「できません!!!」(カッ!)
時子「…アァン?」
P「…」
P「(ま、まずいぞ…非常にまずい…)」
P「(あの写真を見られたら…どんな目に遭うか…)」
時子「…」
ヒュン…ヒュン…ヒュン…!
P「…ヒィ」
ピシィィィィ!!
P「ぐぁぁぁっ!! て、手の甲がぁぁぁぁ!!」
時子「…今のは肩慣らしよ。シャツを脱ぎなさい」
P「…な、何を申して…」
時子「脱ぎなさい」
P「…かしこまりました」
P「(目が…今までにないほど冷たい…ゴミを見るような目だったぞ…)」
P「(この方には逆らえん…)」
ガサゴソ…ガサゴソ…
P「ぬ、脱ぎました…」
時子「見ればわかるわ。正座なさい」
時子「そして、私から目を逸らすな」
P「は、はい」
時子「…」
P「…」
グイッ(Pのアゴを鞭で上げさせる音)
時子「…」
P「…」
P「(ヒィィィ…無言の圧力が怖えよぉぉ…)」
P「(何がどうなればこんな20歳ちょいの女王が誕生するんだ…!)」
時子「貴方のスマートフォンの解除番号を教えなさい」
P「申し訳ございません。時子様。それはできかねます」
P「私の職業上、守秘義務がございますので」
P「(時子様に対しては、短く、要点を、はっきり伝えねば)」
P「(少しでも回りくどかったり、曖昧な表現を使えば打たれることになるぞ…!)」
時子「…」
P「(よしっ…俺を見下す視線が少しだけマシになったぞ…)」
P「(おそらく、時子様の信用度は『レベル5』から『レベル4』くらいにまで戻ったはずだ…)」
P「(このまま『従順な下僕』ランクまで上げてやる…!)」
~時子様信用レベル(1が最高。5が最低)~
1、『玩具』
2、『従順な下僕・豚』←Pの平均ライン
3、『その他大勢の家畜(ファン)』
4、『空気・無関心』
5、『視界に入るのも不愉快なゴミ』
例外: 『同僚のアイドル』
時子「フン…よく頭の回る豚だこと」
P「勿体無いお言葉でございます」
時子「貴方。私が寝ている時、どれくらい前から控え室にいたのかしら?」
P「1分ほど前でございます」
時子「1分、ねぇ」
P「…」
時子「…その間、馬鹿みたいに部屋の中で突っ立っていたのかしら?」
時子「『無駄な時間は省きなさい』と十分に躾けてあったつもりだけど…貴方は何をしていたのよ?」
ピシィィィィ!
P「ヒィッ…」
時子「正直に言いなさいな」
P「時子様の姿を見ておりました」
時子「…」
P「隙のない凛々しい普段のお姿とはあまりにも違うご様子に、つい見惚れてしまいました」
P「豚の分際で申し訳ございません!」
時子「…」
ピシィィィィ!!
P「グァァァッ!! せ、背中がぁぁぁぁ!!」
時子「フフフ…いい声で鳴くわね…♪」
時子「今回はこれで勘弁してあげるわ。けど、2度とするな」
P「は、はいっ!」
時子「見苦しい姿ね。さっさとシャツを着なさい」
P「ありがとうございますっ!!」
時子「…」
時子「…なんだかモヤモヤが晴れないわね…不愉快よ」
P「…はい?」
時子「本当は勝手に部屋を物色したり、私の写真を許可なく撮ったりしていないか、徹底的に調べ上げようかと思ったんだけど…ね。辞めてあげるわ」
P「(あぶねぇ…!)」
時子「けど…その代わりに…」
ピシィィィ!
P「…ヒェッ」
時子「安心なさい。服は着たままで許してあげるわ」
(しばらくして)
ピシィィィィ!!
ピシィィィィ!!
ヒェェェェッ!!
ぐぁぁぁっ!!
ありがとうございま…ぐぁぁぁっ!!
ひぐぅっ!!!
アーッハッハッハー♪
イイ声で鳴くわねぇ…♪
ぐぁぁぁぁぁぁっ!!!
仁奈「響子おねーさん。この部屋からおっきな声が聞こえてきやがるでごぜーますが、中で何してやがりますか?」
響子「う、うーん…私もちょっとわからないなぁ…」
仁奈「のぞいてみたらーーー」
響子「駄目だよ」
響子「仁奈ちゃん。人の部屋は勝手に覗いたら悪い子になっちゃうからね」
仁奈「はーい!」
P「し、失礼しました…」
バタン
P「…」
P「(写真だけは死守したぜ…)」
P「(時子様レベルも下僕まで戻ったことだろうし…)」
P「幸せだ…」
パタリ
響子「…幸せって…プロデューサーさん…」(ドン引き)
【しばらく変な噂が途絶えませんでした】
Target26.財前時子様
以上、時子様でした。美穂からの落差が半端じゃなかったです(白目)
次回以降の安価はこちらでお願いします。
志希「新章! 『ユニットツクール(ユニットをつくる)を始めるよ~」
志希「『アンカデアソーブ(安価で遊ぶ)』を始めるよ~♪」 - SSまとめ速報
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