春香「ファイナル・デッドライブ」 (33)
死が老人にだけ訪れるというのは間違いだ。死は最初からそこにいる。
byヘルマン・ファイフェル
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皆さんこんにちは! 天海春香です!
今日は珍しく事務所に765プロの皆が集まっています。
最近は仕事も忙しい事があり、中々全員が集まるということはなかったのですが、Pさんの指示で久しぶりに一同に介しています。
春香「Pさん。 皆を集めて今日は何かあるんですか?」
亜美「うん。 みんなが集まるとかちょ→久しぶりだよねー」
やよい「でも皆と久しぶりに一緒になれてなんだかうれしいですー!」
律子「はいはい! 皆ちょっと静かに。 今日は大事なお知らせがあるの」
お知らせ? なんでしょうか
P「あぁ。 今日は皆にビッグニュースを持ってきた」
千早「ビッグニュース?」
P「実はな……半年後に180ドームで765プロオールスターライブが決まったぞー!!」
一同「「「「「「えぇーーーーー!!!」」」」」」
皆さんこんにちは! 天海春香です!
今日は珍しく事務所に765プロの皆が集まっています。
最近は仕事も忙しい事があり、中々全員が集まるということはなかったのですが、Pさんの指示で久しぶりに一同に介しています。
春香「Pさん。 皆を集めて今日は何かあるんですか?」
亜美「うん。 みんなが集まるとかちょ→久しぶりだよねー」
やよい「でも皆と久しぶりに一緒になれてなんだかうれしいですー!」
律子「はいはい! 皆ちょっと静かに。 今日は大事なお知らせがあるの」
お知らせ? なんでしょうか
P「あぁ。 今日は皆にビッグニュースを持ってきた」
千早「ビッグニュース?」
P「実はな……半年後に180ドームで765プロオールスターライブが決まったぞー!!」
一同「「「「「「えぇーーーーー!!!」」」」」」
180ドーム!!
収容人数5万人を超える日本最大のドームです!
あの伝説のアイドル、日高舞さんが引退ライブを行った場所でもあります。
伊織「ちょ、ちょっと180ドームってあの180ドーム!!? 嘘じゃないでしょうね!!」
美希「でこちゃんちょっと声が大きいの。 オールスターライブなんて初めてってわけじゃないのに」
伊織「バカ! ただのドームじゃないのよ! そこでライブを行ったアイドルは皆アイドルの歴史に名を刻んだ人たちっていうスポーツ選手に例えればオリンピックみたいな所よ!」
美希「へぇー。そこならミキももっときらきら出来るかな」
響「うぅ…でもそう聞いたら何だか不安になってきたぞ…」
あずさ「確かに、私たちに務まるかしら?」
最初はPさんのニュースに湧いていた皆も、事の重大さを理解すると不安にかられたようです。
P「確かに、今回のライブは今までで一番、そしてこれからもそうそうないくらいでかい仕事だ。 皆が不安に思うのも理解できる」
P「でも俺は皆がこの場に立つに値すると信じている。 今までも色んなことがあった。 でも皆はそれを乗り越えて今となってはトップアイドルだ」
P「今回も皆で力を合わせれば乗り越えれると思う。 乗り越えられると思うから俺はこの仕事をとってきた」
一同「「「「「「………」」」」」」
春香「ねぇ、皆、この仕事やろうよ」
真「春香…」
春香「私たちなら出来るよ! 今まで困難があっても皆が力を合わせればなんてことなかったもん。 今回もきっとできるよ!」
千早「私も春香に賛成だわ。 私はもっともっと価値ある場所で歌いたいもっと高みにいきたい。」
千早「今回のライブは願ってもないわ」
春香「千早ちゃん…」
貴音「確かに千早の言うとおりです。
トップアイドルになった代わりに、いつの間にか私たちはちゃれんじ精神というものを忘れてしまったようです」
雪歩「私も…やりたいですぅ」
雪歩「ダメダメな私だけど、このライブから逃げたくない。 もっともっと強くなりたいです!」
真「雪歩……うん。 ボクもやる。 雪歩がこんなにも勇気を出してるのにボクがやらないわけにはいかないよね!」
響「じ、自分だってやりたいぞ! ち、ちょっと怖くなっただけで…」
美希「ミキは最初から何とも思ってなかったの」
やっぱり765プロはこうじゃなくっちゃ!
小鳥「皆やる気になってくれたみたいで良かったですね」
律子「最初はどうなるかと思いましたけどね。 Pの叱咤激励が効いたみたいです」
P「なーに何だかんだいってあいつらももっと輝きたかったって事さ」
春香「よーし! 765プロぉーーー」
一同「「「「「「オォーーーーーー!!!!」
ーーー
ーー
ー
TV『偽装建設問題が疑われている△△建設は依然疑惑を否定しており、追求はますます強まっていくものと思われます』
TV『△△建設の歴史は古く。 あの日本最大の○○ドームも△△建設が一手に引き受けておりーー……』
やっぱり765プロはこうじゃなくっちゃ!
小鳥「皆やる気になってくれたみたいで良かったですね」
律子「最初はどうなるかと思いましたけどね。 Pの叱咤激励が効いたみたいです」
P「なーに何だかんだいってあいつらももっと輝きたかったって事さ」
春香「よーし! 765プロぉーーー」
一同「「「「「「オォーーーーーー!!!!」
ーーー
ーー
ー
TV『偽装建設問題が疑われている△△建設は依然疑惑を否定しており、追求はますます強まっていくものと思われます』
TV『△△建設の歴史は古く。 あの日本最大の180ドームも△△建設が一手に引き受けておりーー……』
半年後・ライブ当日
ワー! ワー! ワー!
亜美「イェーイ! みんな盛り上がってるー?」
イェェええええええい!!!!
あずさ「あらあら。 すごい歓声ね~」
伊織「まだまだ盛り上がっていくわよ!! スモーキースリル!!!」
うぉおおおおおおおおおおお!!!
ドン! ドン! ドン!
ピシィ
P「流石竜宮小町だな。 バッチリ盛り上がってる」
律子「まだですよ。 次は中盤の山場、THE IDOLM@STER。
そこさえやり切れば観客の心は掴んだも同然です」
春香「~~~」
千早「どうしたの春香? 緊張?」
春香「う、うん。 ファンの皆が盛り上がってるのを見ると緊張しちゃって…情けないなぁ私…」
千早「大丈夫よ春香。 私たちがついてるじゃない」
春香「う、うん。 そうだよね。 よし! がんばらなくっ「バカヤロー!!」
春香「ふえっ」
P「どうしたんですか?」
スタッフ1「す、すいません! 次の曲のステージのアリーナ席中央にある照明がいきなりきかなくなったんです!」
P「えぇっ!」
律子「ちょ、ちょっとそれって直るんですか!?」
スタッフ2「どうやら何かの原因で照明に繋がってるケーブルが外れたか切れたかしたらしいんです。 今他のスタッフが大急ぎで修理に回っています!」
スタッフ3「クソッ! 最近このドームはこんなことばっかりだ!」
な、なんだか大変なことが起こったみたいです!
大丈夫なんでしょうか…
律子「どうしますプロデューサー? 正面のステージで踊らせますか?」
P「いや、正面のステージは四角形で、アリーナ席中央のステージは円形なんだ。 今この場でフォーメーションをを練り直すなんてとても出来ない」
P「だからまずは正面のステージでMCをして照明を直す時間を稼ごう」
P「あとどれくらいで直りますか?」
スタッフ1「長くて20分! 短くて10分です!」
P「よし。 まずは皆で正面のステージでMCをして時間を稼いでくれ。 照明が直ったら俺が合図するから頃合いを見てアリーナ席中央のステージに繋がってる道を渡ってくれ」
P「出来るか、皆?」
真美「もちろんだよにーちゃん!真美達に任せて泥舟に乗った気分でいてよ!」
貴音「真美。 泥舟ではなく大船ですよ」
響「うがー! 泥舟だと沈んじゃうぞー!!」
P「ハハ、この分だと大丈夫そうだな。 春香、MCは春香が引っ張ってくれ」
春香「は、はい!」
ワァアアアア…
律子「皆! 竜宮小町が終わったわ!急いでステージに行って竜宮に知らせて来て!」
一同「「「「はい!」」」」
よし! トラブルも発生したけどこんなの皆で乗り越えれば大したことない! 頑張らなくっちゃ!
スタッフ1「おい! なんだコレは!」
春香「?」
スタッフ2「あっ、また水漏れしてますね。 このドーム古いからあちこちガタが来てんですかね?」
スタッフ3「俺さっき壁に大きなひび割れあったの見たぜ」
春香「……」
千早「春香? 早く行くわよ!」
春香「あ、うん! すぐ行くよ!」
本当にここまでー
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