モバP「フィーリング・ゆきみ」 (15)

ゆきみってなんでしょうね

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雪美「P……また明日…………」

モバP「おう、お疲れ」

ちひろ「雪美ちゃん、帰りました?」

モバP「はい、拓海が送ってくって」

ちひろ「拓海ちゃんなら安心ですね」

モバP「そうっすね、さて僕は残りの仕事を……」

ちひろ「あ、私もいろいろやることあったんだ…」

モバP「……」カタカタカタカタカタカタ

モバP「……」カタカタカタカタカタカタカタ

ちひろ「お茶淹れてきますね」

モバP「はい」カタカタカタカタカタカタカタ


数分後

ちひろ「…………」

モバP「……」カタカタカタカタカタカタ

ちひろ「……」

モバP「……」ッタ-ン!

ちひろ「ツッコミませんよ」

モバP「カタカタカタカタカタカタカタカタ」

ちひろ「怖い怖い怖い怖い」


ちひろ「何ですかいきなり!!」

モバP「ゆきみに包まれたい……」

ちひろ「うっわ…」

モバP「リアルなのやめて」

ちひろ「雪美ちゃんに包まれたいとか言われて引かない人いませんよ」

モバP「いや違います。雪美じゃなく。ひらがな」

ちひろ「ゆきみ……?」

モバP「なんか……あるでしょう最近。ゆきみって」

ちひろ「いや知りませんよそんなもん」

ナレーション『説明せねばなるまい!』

ちひろ「何か始まった……」

ナレーション『「ゆきみ」とは、他でもない佐城雪美ちゃんが存在する空間でのみ観測が可能な現象である!』

ナレーション『雪美ちゃんの体内に存在するユキミウム(原子番号137/元素記号Yk/原子量928)は、空気中の酸素と化学反応を起こし(Yk2 + O2 → 2YkO)酸化ユキミウムになることで、辺り一帯なんかゆきみを感じる空気にするのである!』

モバP「佐城学の試験で頻出ですよ」

ちひろ「んな学問知りませんやい」


モバP「そんな事言ってもちひろさんも感じてるはずですよ、ゆきみを」

ちひろ「感じません」

モバP「明日もう一度来てください。本当のゆきみをお見せしますよ」

ちひろ「言われなくても出社しますよ……」


次の日

ちひろ「おはようございます」

雪美「ちひろさん……おはよう……………」

ちひろ「あら、おはよう雪美ちゃん」

ちひろ(うーん……ただまったりしてるだけのような……)


雪美「ちひろさん……?なやみ…………?」

ちひろ「ああ、いや、何でもありませんよ。気にしないで」

モバP「来ましたねちひろさん」

ちひろ「で、本当のゆきみは何なんです?」

モバP「よし、じゃあ始めますよ。雪美、口開けてベロ出して」

雪美「ペロ……………?」ニャ-

モバP「めちゃくちゃキュートでもうヤバいけどペロの真似じゃなくてベロね、舌」

雪美「べー……」

モバP「ちょっとごめんね……っと。少量唾液を取る」

ちひろ「何の検査ですか」

モバP「検査じゃなくて実演ですよ。これを口に含みたい衝動を必死に押さえ込み、ユキミウムだけを通すフィルターにセット」カチッ

ちひろ「またアロマディフューザーですか……もう蒸されるのはこりごりですよ」

モバP「すぐ終わりますよ、アロマディフューザー、起動!」ピッ

フィィィィン......


モバP「これでユキミウムを拡散、空気中の酸化ユキミウム濃度を上げることで鈍い人でもゆきみを感じやすくなります」

雪美「わくわく………………」

ちひろ「……ただ雪美ちゃんのよだれを飛ばしてるだけじゃ…………」

モバP「やめて、そういうこと言うと興奮する」

ちひろ「前々から思ってましたけどPさんって相当ヤバい人ですよね」

ポワァ--ン

ちひろ「……あら……?視界が……」

雪美「大丈夫…………?」

ちひろ「………………」

ちひろ「なんというか……爽やかに駆け巡るそよ風……雪原のような静寂…………」

ちひろ「ゆきみを感じる……」

モバP「でしょ?」

ちひろ「なるほど……これがゆきみ……」

ちひろ「ってなりますかい!!」ガシャァン!

モバP「えええええええ!?」

雪美「ゆきみ……感じない…………?」

ちひろ「こんなアホなことしてないで仕事してください!」

モバP「ちぇ、やっぱりダメだったか」

ちひろ「ダメ元!?」

モバP「個人差ですよ個人差。じゃ収録あるし行こうか雪美」

雪美「うん………」

ちひろ「出先でゆきみとか言いださないでくださいねー!」

モバP「わかってますよこの蛍光色!」

ちひろ「蛍光色!?」


数分後

乃々「机の下から一部始終を見てしまったんですけど……」

乃々「ゆきみってなんですか……狂気じみてて……むーりぃ……」

乃々「今はきっと空気中のユキミウム濃度が高く……ゆきみを感じてしまいます……」

乃々「出て行くなんてむーりぃ……でも……」

ちひろ「ふぅ……朝から何をやってるんでしょうかあの人たちは……」

乃々「ちひろさんには効いてないみたいなんですけど……」

乃々「もしかすると……Pさんにしかにも効かないかもしれない……」ゴソゴソ

ちひろ「でもまぁ……」


ちひろ「5000兆プチマ度はありましたね」

乃々「ヒィッ!?」

おわり

短いですけどおわりです
ありがとうございました
すみませんでした

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