ありす「はい、奏さんにオススメされて……たまには映画館で観てみたいなと」

まゆ「家で観るのとは違いますからね……臨場感がありますし」

高森藍子「ありすちゃん、何か観たい映画あるの？」

ありす「いえ、今のところはなにも……」

まゆ「なら事務所のみんなに聞いてみたらどうですか？」

藍子「みんな趣味バラバラですからね……」

ありす「……そうですね、面白そうなものがあれば観に行きたいですし皆さんに聞いてみましょうか」

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氏家むつみ「オススメの映画？」

まゆ・藍子(もうオチが見えます……)

ありす「はい、できれば今劇場で観れるものがいいんですけど……」

むつみ「ありすちゃん」

ありす「？……はい」

むつみ「映画といえばやはり、冒険映画ですよ！」

まゆ(やっぱり)
藍子(そうなりますね)

むつみ「誰も立ち入ったことのない洞窟、猛獣の潜むジャングル、謎の地下遺跡……どんなところにも映画の中で冒険できるんです！！」

ありす「……」

むつみ「ありすちゃんもありませんか？ゲームの主人公たちが歩く世界を見てみたいと……冒険映画はそれを叶えてくれるんです！！」

ありす「……！」

まゆ(流されてますねぇ)
藍子(流されてる……)

むつみ「迫力の大画面、臨場感のある音響……映画館で観るなら冒険映画です！！」

塩見周子「熱弁してるとこ悪いんだけど」

ありす「周子さんいつの間に」

周子「さっきからいたよーん……それでさ、今ちょうど劇場でやってる映画みてたんだけど」

まゆ「なにかありました？」

周子「いや、ちょうど冒険映画とかアクション映画なにもやってないんだよね」

むつみ「そ、そんな……」

ありす「残念です………」

周子「まぁ時期もあるかもねぇ……」

ありす「周子さんは何かオススメありますか？」

周子「んーあたしはもっぱら奏ちゃんと一緒に観るだけだからねー特にこれっていうのはないかな」

ありす「……役に立たないですね」

周子「辛辣すぎない？」

藍子「ふふっ、相変わらず2人は仲良いですね」

ありす「塩見さんと仲が良いなんてありえませんね」

周子「ありすちゃん……反抗期？しゅーこおねーさんは悲しいよ」

ありす「橘です」

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三船美優「映画ですか？」

ありす「はい、何かオススメがないかなと」

美優「そうですね……私がよく観るものだと恋愛映画でしょうか」

まゆ「あら」

美優「趣味もあるけれど……私はみんなより少し年齢が上だから、お仕事の参考にも……ね？」

まゆ「美優さん、女優業も多いですからね」

藍子「でも、ありすちゃんには少し早いんじゃ……」

ありす「むっ」

周子「まぁいいんじゃない？」

ありす「塩見さんまだいたんですか」

周子「ひどいなーせっかくありすちゃんの味方しようと思ったのに」

ありす「周子さん大好き！！！！」

藍子「なんだか最近ありすちゃんがフレデリカちゃんに似てきてる気がするんです」

まゆ「同感ですねぇ……」

周子「それはあたしも思ってる……ま、ありすちゃんもう12歳だし？露骨なやつじゃなければいいんじゃないかな」

藍子「そうですね……」

ありす「露骨……？」

まゆ「気にしなくていいですよぉ」

ありす「はぁ……」

美優「じゃあ、今から行きますか？ありすちゃんがよければ……」

ありす「はい！」

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翌日


美優「…………はぁ…………………………」



藍子「あの……美優さんはなんであんなに落ち込んでいるんですか……？」

まゆ「まゆが来た時にはもうあの調子で……」

ありす「そのことなんですけど……」

藍子「なにかあったんですか？」

ありす「昨日映画を観に行ったときに、その……美優さんと私が親子に間違われて……」

まゆ・藍子「あっ」

美優「私って、そんな歳に見えるのかしら……」

まゆ「美優さん大人っぽいですから……落ち着いてますし……」

周子「そうそう、気にしないほうがいいって……というか、奏ちゃんよりマシじゃない？」

藍子「奏ちゃん何かあったんですか？」

ありす「あの、周子さんそれは……」

周子「いやそれが、ありすちゃんとあたしと奏ちゃんでご飯食べてたらさ、あたしとありすちゃんは姉妹だと思われたんだけど奏ちゃんだけ親と思われててさ」

まゆ「あの……」

周子「いくら歳上に見られるとしても17歳で親ってのはねー」

藍子「周子ちゃん、あの、後ろ……」

周子「ん？」

速水奏「ずいぶんと面白い話してるじゃない」

周子「やっべ」

奏「ふーん……周子は私のことそんな風に……老け顔だって言いたいのね？」

周子「ま、まさか……大人っぽいなーって言いたいだけ「周子」」

奏「正座」

周子「……はい」

藍子「周子ちゃんいつも正座させられてますね」

ありす「いつも通りといえばいつも通りですけど」

まゆ「……何か映画、観に行きますか？」

ありす「そういえば奈緒さんがアニメをハリウッドが実写化したものがすごく良かったって言ってましたからそれを観てみたいです」

藍子「ちょっと調べてみますね」

まゆ「そういえばありすちゃん、昨日観てきた映画はどうでしたか？」

ありす「面白かったですよ？ただどうして好きになったとか、そういうのが少なくてよくわかりませんでしたが」

まゆ「うふふっ」

ありす「？」

まゆ「誰かを好きになるのに理由なんていないんです……ありすちゃんにも、もう少ししたら分かりますよ」

ありす「……？？？」

藍子「あっ、ありましたよ。すぐ近くの劇場で2時間後ですね」

まゆ「ならご飯食べながらいきましょうか」

ありす「そういえば3人で出かけるのは久しぶりですね」

まゆ「そうですねぇ」

藍子「ふふっ、じゃあ行きましょうか」

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数日後


むつみ「今の身のこなし……流石はトレジャーハンターですね！！」

ありす「でもこれ、相手の思惑がわかりせんね……」


まゆ「結局事務所でも映画を観るんですね」

周子「んービジュアルレッスンの一環？」

藍子「それは無理があるような……」


むつみ・ありす「あぁ落ちた！」


周子「……ま、楽しそうだしいいんじゃない？」

藍子「ふふっ、ですね」

まゆ「今日も一日平和に終わりますように……うふふっ」

というわけで14作目でした。

3ヶ月ちょっとぶり……？でしたのでいつもよりさらに短めです。
またまったり書いていけたらなと思ってますのでよろしければ今後も読んでみてください。

映画の話なのに奏がメインにこないのはなぜなんでしょう、私にもわかりません。
ちょっと出てるキャラに偏りが出てきたのでみんな出したいなと思ってます。

閑話休題、総選挙お疲れ様でした。このSSメインの子としてはまゆが6位、藍子が18位、ありすが25位とみんな大健闘でした。
楓さん初のシンデレラガール、未央最高位の2位、奏最高位の20位、関ちゃん9位など個人的に見所満載な結果でした。
これを期にまたいろんな子を知っていけたらいいなと。


では、読んでくださった方に百万の感謝を。