モバP「仁奈が旅行券を握り締めてやってきた」 (120)
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-事務所近所の商店街-
福引係員「福引やってるよー。まだまだ特賞、一等、二等、はたまた三等も残ってますからねー」
福引係員「特賞はなんとグァム旅行ですよー!是非商店街で買い物をして、福引に挑戦してくださーい!」
「すみませーん」
福引係員「は...いっ!!?」
茄子「?どうかされましたか?」
福引係員「い...いえ、なんでもありません...」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494429994
福引係員「(悪魔が...天使の笑顔をひっさげて、悪魔がやってきたぁあああっ!?)」
福引係員「(去年の福引で、初日に特賞から四等までかっさらっていった悪魔....)」
福引係員「(忘れたくても忘れられない...トラウマが...また!)」
福引係員「い...い...っ、いらっしゃいませ!?な、何回お引きになられますか!?」
茄子「あっ、私が引くわけじゃないんです」
福引係員「へっ?」
仁奈「仁奈が福引するですよ!」
福引係員「こ、この子...仁奈ちゃんが引くんですか?」
茄子「はいっ。私はその付添です」
福引係員「な、何回かな?」
仁奈「一回でごぜーますよ!はいっ、福引券一回分ですよ!」
福引係員「た、確かに...それじゃあ一回、どうぞ」
仁奈「よーし...行くでごぜーますよー!」
カラカラカラカラ....トンッ!トットットン....
チリリリン、リーンッ!!
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仁奈「えへへへへ...やったでごぜーます♪茄子おねーさんが、一緒に居てくれたおかげでごぜーますですよ!」
茄子「いえいえ。そんなことないよ?」
茄子「仁奈ちゃんがいい子でいるから、そのご褒美に欲しい景品が引けたのよ」
仁奈「そうでごぜーますか?えへへへ...」
仁奈「今日は欲しい景品が引けたし、茄子おねーさんにいい子って言ってもらえたし」
仁奈「すげー良い事ばかりの日でごぜーますよ♪」
茄子「ふふふっ♪ところで、どうしてその景品が欲しかったの?その三等の...」
茄子「温泉旅行の旅行券を?」
仁奈「みんなで一緒に温泉に行こうって、約束したでごぜーますよ!」
仁奈「仁奈すげー温泉に行きたくて、何とかできないかなーって思ってたら」
仁奈「福引の景品に温泉旅行があるって、知ったでごぜーます!頑張って福引券集めたでごぜーますよ!」
茄子「あらー、そうだったの。美優さんと約束したの?」
仁奈「美優おねーさんとも約束したですよ!」
茄子「やっぱりかー。ふふ、美優さん羨ましいなっ」
茄子「仁奈ちゃんと一緒に温泉に行けて...あら?”とも”?」
茄子「それに”みんなで”...美優さん以外の人とも、一緒に温泉に行く約束をしたの?」
仁奈「モバP(以下 P)とも約束したでごぜーますよ!三人で温泉にいこーって」
茄子「もう一人はプロデューサーだったんだー......」
茄子「....」
茄子「............」
茄子「..................あらー?」
-事務所-
茄子「.....」
早苗「.....」
凛「....」
楓「むぅ~~~~」
千枝「....えっと....」
仁奈「これで三人で温泉に行けますですよ、P♪」
仁奈「一緒に温泉に入るの、今から楽しみでごぜーますよ♪」
P「あ、ああ....そうだね」
仁奈「P、汗がすげーですよ?大丈夫でごぜーますか?」
P「大丈夫だよ?ちょっと室温が高いのかなー....あははは」
凛「プロデューサー、室温は適温だよ」
千枝「千枝も確認しました」
P「そ、そう...?あははは...」
P「(どうしてこうなった!?いや、約束した俺が悪いんだけど)」
早苗「...仁奈ちゃん?大事な話があるから、ちょっとだけP君借りるわね?」
仁奈「はーい、わかったですよー!」
早苗「ちょっとP君どうなってるの!?美優ちゃんと仁奈ちゃんと一緒に、温泉に行く約束をしてたって!?」
楓「ひどいです、プロデューサー...私の方が、先に一緒に温泉に行く約束をしてたのに...」
千枝「はい?楓さん、それは一体どういう事ですか?」
凛「それも気になるけど、まずは...プロデューサー、どういうことかな?」
P「いや、これには深い...訳ではないけど...」
P「その時の最善の選択をした結果の....副作用というか...」
早苗「はぁ?なんでそれで、三人で温泉旅行に行く約束をすることになるのよ?」
茄子「ふふっ...まあまあ?まずはプロデューサーから、仔細を聞かせてもらいましょう?」
千枝「Pさん、話してくれますよね?」
P「う...えっと...事の起こりはこの前三人で晩御飯を一緒に食べた時...」
凛「(ちぃっ!!やっぱりあの時...!だから反対したのに!)」
千枝「(うぅ~~、まさかこんなことになるなんて....)」
P「食後に仁奈が...そうだ!一緒に温泉に入りたいって、仁奈が言い出した原因は」
P「早苗さんにあるんですよ!?」
楓「ほほぉ....」
茄子「あらあら...」
早苗「ちょっと!?なんでアタシが出てくるのよ!?」
早苗「アタシが何を言ったら、今日みたいなことにな....あ....」
凛「早苗さん?思いっきり心当たりがあるみたいですけど?」
早苗「いやいやいやいやっ!?まさかあんなことで....あんなことが原因なの?」
楓「何をしちゃったんですか?」
早苗「えーっと...美優ちゃんの部屋で、温泉番組見ながら」
早苗「P君と混浴したら、P君照れて面白いだろうなーって...仁奈ちゃんにそう言って...」
P「それですよ。原因の一つは!」
早苗「あ、あはははは...まさか、こんな展開になるなんて...それについてはゴメン!」
楓「もぉ...早苗さんたら...ん?千枝ちゃん、どうかしましたか?」
千枝「い、いえ!?なんでもありません!」
千枝「(ひょっとして、千枝も今日の出来事の原因なんじゃあ...?)」
千枝「(ここは...この場は静かにしていましょう)」
凛「それでプロデューサー、一体どうするつもりなの?」
仁奈「?」
P「(どうする?どうする俺!?)」
P「(こういう時は、それぞれのパターンで一番最悪な状況を想定するんだ!)」
P「(それで、比較的損害の軽微な選択をする!まずは....)」
~仁奈に一緒に温泉に行けないと言った場合~
P『ごめん仁奈。約束したけど、やっぱり一緒に温泉には行けないよ』
仁奈『え....?』
P『その...アイドルとプロデューサーが泊まりがけで出かけるのは...』
仁奈『約束...約束したのに...!』
仁奈『Pの嘘つきっ!!大っ嫌いでごぜーますよ!!』
仁奈『Pともう会いたくねーですよ!!仁奈、アイドルもやめるでごぜーますよ!!うわぁああああんっ!!』
P『あっ!?仁奈待って!!』
『仁奈ちゃん、可哀想....』
『できないことを、軽はずみに約束するから...』
『あんな小さい子を、あんなに傷つけて....』
『失望したなぁ...』
『プロデューサーのこと、もう信頼できない...』
『私たちも辞めよっか?信頼関係壊れちゃったんだし、プロデューサーのもとでアイドルは続けられないよ』
P『み、みんな待って...待ってくれーーー!!』
【BAD END】
-----
---
P「(最悪を考えたら...こうなる可能性はあるよな)」
P「(ダメだダメだ!こんなの選択できない!)」
P「(もう一つの選択肢に望みは...)」
~仁奈に一緒に温泉に行く言った場合~
P『よーし、行こうか!約束したもんな』
仁奈『わーい♪楽しみでごぜーますよ!』
P『はははっ...』
『え...本当に行くんですか?』
『まさか...美優さんと一緒に温泉に行くために、仁奈ちゃんを利用したんじゃ』
P『え?』
『なにそれ...キモい...』
『あんな小さい子の、純粋な好意を利用して....』
『失望したなぁ...』
『プロデューサーのこと、もう信頼できない...』
『私たち、辞めよっか?信頼できなくなっちゃったんだし、プロデューサーのもとでアイドルは続けられないよ』
P『み、みんな待って...待ってくれーーー!!』
【BAD END】
-----
---
P「(どっちもダメじゃないか!?まずい...まずいぞ!)」
P「(何か突破口を...第三の選択を...ん?)」
P「仁奈、ちょっとその旅行券見せてくれないかい?」
仁奈「どうぞですよ!」
P「(...!あった!第三の選択が!)」
P「仁奈、これ有効期限があるよ?」
仁奈「有効期限、でごぜーますか?」
P「うん。それでね?有効期限内に俺と美優さん、それに仁奈が一緒に二日以上休める日がないんだよ」
仁奈「あ...」
P「この二日は美優さんと仁奈はオフだけど、俺はみりあの泊りがけのロケに同行するんだ」
P「みりあだけの仕事で、俺が同行しないわけにはいかないんだ」
P「だから...せっかく仁奈に温泉旅行をプレゼントしてもらったのに...」
仁奈「...お仕事なら、仕方ねーでごぜーますね...」
P「う...本当にごめんね、仁奈」
仁奈「Pは悪くねーですよ....そっか...残念でごぜーます...」
P「(ぐぅうわああっ!?本当の事とはいえ、心が痛む!!)」
早苗「(これは...くるわぁ...)」
楓「(なんだか...私が悪い事をしてる気分になります...)」
茄子「(事実ですし...この選択しかないにしても...)」
凛「(見てて辛い...)」
千枝「(なんだか...千枝が泣いちゃいそうになります...)」
P「(ごめんね!ごめんね仁奈!この埋め合わせは、絶対するから!!)」
<ガチャ
ちひろ「お疲れ様です。ただいま戻りました」
みりあ「戻りました....はぁ....」
千秋「お疲れ様です...」
P「お疲れ様です...どうしたんですか!?三人とも、特にみりあの元気がないみたいですが?」
ちひろ「それが、この日のみりあちゃんのロケが先方の都合で中止になったんです」
P「え!?」
千秋「それで同じ日にある私と雪乃さんのロケに、みりあちゃんも参加してもらうことになったの」
千秋「博物館巡りをするロケなのだけど....」
千秋「みりあちゃんの元々のロケ、動物園のロケと比べると...ね?」
P「楽しみにしてたもんな...動物園のロケ」
みりあ「うん...でも、仕方ないよね...」
みりあ「それに新しいお仕事ができたんだから、そのお仕事を頑張らないとっ」
早苗「みりあちゃん、少しは愚痴を...残念だって気持ちを言っていいのよ?」
早苗「お姉さんが全部聞くから。アタシ、意外と聞き上手なのよ?」
みりあ「ううん...大丈夫だよ?みりあ、博物館も楽しみだよっ♪」
楓「(いい子...)」
茄子「(いい子です...)」
凛「(もっと我儘言ってもいいのに、いい子だなぁ...)」
千枝「(Pさんとお仕事だったのに、みりあちゃん可哀想....)」
ちひろ「それでですね、Pさんなんですけど」
P「ん?俺ですか?」
ちひろ「みりあちゃんは千秋ちゃんと雪乃ちゃんが一緒ですから、Pさんが同行する必要はなくなったんです」
P「まぁ...そうなりますね」
ちひろ「Pさん最近は、まとまったお休みは取れてませんよね?」
P「確かに...そうかもしれませんね」
ちひろ「なので、この機会に久々に連休をとったらどうですか?」
P「え!?」
仁奈「えっ!?」
ちひろ「疲れも溜まってるでしょうし、例えば温泉に行ってみてはどうですか?」
ちひろ「連休ですから泊がけでも...ん?仁奈ちゃんなーに?」
仁奈「ちひろおねーさん!すげーいいものが、あるでごぜーますよ!」
ちひろ「いいもの?なにか...って?あ、あれ?楓さん?」
楓「ちひろさ~ん?ちょっとこっちへ...」
茄子「千秋さんもどうぞ、こちらへ」
千秋「え?私も?」
凛「仁奈ちゃんとみりあちゃんは、ちょっと待っててね?」
仁奈・みりあ「「?はーい」」
ちひろ「一体どうしたんですか?」
千枝「ちひろさん...タイミングが悪すぎです」
ちひろ「え?タイミングが悪い?」
茄子「実は....」
ちひろ「ふむふむ....へー、なるほど!って」
ちひろ「そんなことになってるなんて、知る訳ないじゃないですか!」
早苗「まぁ...そうよねぇ」
凛「でも、行けない理由がなくなったよね。本当にどうするの?」
P「あ...う、うん...どうしようか?」
千秋「....良かったわね、仁奈ちゃん。Pさんと温泉に行けて」
P「!?」
千枝「え、え?千秋さん!?」
千秋「一緒に美優さんも行くのよね?ふふっ、楽しんでくるのよ?」
仁奈「はいですよ♪二人とたくさん遊びやがるですよ♪」
P「ちょっ...」
千秋「しょうがないでしょ?今更行かないなんて、アナタ言えないし」
千秋「言ったらダメでしょ?あれだけ期待してる仁奈ちゃんに」
千秋「みんなも同じ考えだったんでしょ?」
楓「...そうですね。あの笑顔を歪めたくは...ありません」
凛「立場上は褒められたことじゃないけど...まあ、私も同じだね」
早苗「しっかり家族サービスしてあげて、P君も楽しんでくるのよ?」
茄子「こうなった、もう開き直っちゃいましょう?」
P「み...みんな、すまない」
千枝「Pさんが謝ることはないです!....でも、そのみりあちゃんの...」
みりあ「仁奈ちゃん、いいなぁ...」
仁奈「あ...」
ちひろ「頼りきりで心苦しいですけど、フォローをお願いしますね?」
P「(このままだと、仁奈も気持ちよく旅行に行けないしな...)」
P「はい、任せてください!」
P「みりあ?良かったら今度休日が一緒の時に、一緒に出掛けないか?予定のない事務所のみんなと」
みりあ「えっ!みんな一緒にお出かけ!?いいの!?いくいくっ♪行きたいっ♪」
千枝「(うう、その日は千枝お仕事...また、機会はありますよね)」
みりあ「どこへお出かけするの?」
P「そうだな....」
P「みりあが行きたいところなら”どこでも”、したいことなら”なんでも”いいよ」
楓・茄子・早苗・千秋・ちひろ・凛「「「「「はあっ!?」」」」」
みりあ「”どこでも”、”なんでも”いいのっ!?」
P「ああ。その日は...」
ちひろ「はーい、ちょっとこっち来てくださーい!」
P「え?な、なんですか?」
ちひろ「なんで”どこでも”、”なんでも”いいなんて言うんですか!?」
P「え?だってこっちで制限を掛けたら、みりあが可哀想じゃないですか?」
千秋「気持ちは分かるけど...候補を挙げて、選んでもらう形にした方が良かったと思うわよ?」
P「はははっ、大丈夫だって。ほら、見て?」
みりあ「どこにしようかなー?何にしようかなー?」
仁奈「みりあちゃん、良かったでごぜーますね!」
みりあ「うんっ♪迷っちゃうなー、えへへっ♪」
P「あんな無邪気な笑顔で悩んでるみりあから、とんでもないお願いが出てくるわけないじゃないか?」
茄子「あのー、Pさん?あまりそういう事は言わない方が」
P「茄子まで...はははっ、心配性だなー」
楓「プロデューサー?言霊って、知ってますか?」
千枝「でも、Pさんが言うとおり、そんなに心配しなくていいと思うんですけど...?」
凛「いや、その考えは甘いよ千枝ちゃん?」
凛「このパターンは、プロデューサーがドツボに嵌っていくパターンだね」
P「こ、怖い事言うなよ...凛。確かに身に覚えが無い事はないけど...」
みりあ「あっ...!プロデューサー、決めたよー♪」
P「おっ?なにかな?」
ちひろ「(嫌な予感しかしない...)」
みりあ「えっとね、みりあね...」
みりあ「プロデューサーのお家で、みんなでお泊り会がしたいっ☆」
P「...」
P「......」
P「..........え?」
早苗「(ほれみろっ!!)」
みりあ「ライラちゃんがね?楓さんと一緒に、プロデューサーのお家にお泊りしたお話をしてくれたのっ☆」
みりあ「すっごく楽しかったって☆だからみりあも、みんなと一緒にお泊りしたいなーって」
凛「...楓さん?なんで楓さんとライラが、プロデューサーの家に泊まることになったんですか?」
楓「ぷ...ふぅ....ふっ、しゅ~~~...」
凛「口笛、吹けてませんよ?」
P「えっと...それはちょっと...」
みりあ「言ったのに...」
P「ぐっ!?」
みりあ「”どこでも”いいて、”なんでも”いいって、言ったのに...!」
P「あ、ああっ....ぐ...」
千秋「見事なまでに、ドツボに嵌ってるわね...でもこれは手助けできないわ」
P「お、俺はいいけど...みりあのご両親は了解してくれるかなー....?」
みりあ「あっ!そっか!それもそうだねっ☆」
P「(回避できたか?)」
みりあ「ちょっと待って、お母さんに聞いてみるから」
みりあ「もしもしお母さん?あのね、今度ね...うん、うん...」
みりあ「....いい!?お母さんありがとうっ♪」
みりあ「お母さんいいって♪」
P「おっ!?お...お父さんの許可も必要かなー....?」
みりあ「むぅ~~~~....もしもしお父さん?今お話しても大丈夫?」
みりあ「あのね、今度ね....うん、うん...」
P「(お父さん、この牙城は崩せないだろう!)」
みりあ「....いい!?お父さんありがとうっ♪」
P「(何ーーーーっ!?)」
P「ちょ、ちょっと!?電話貸してくれないか!?」
みりあ「はいっ、プロデューサーどうぞ☆」
P「もしもしっ!いつもみりあ...娘さんにお世話になっております!」
P「あの、先ほどの話なのですが、本当に宜しいのですか?」
P「え?娘が機嫌悪くなるから?いや、しかし....え?」
P「もし何かあったら....めめ、滅相もございません!?」
P「その時は責任をもって、娘さんをお預かりします!ええ、はい!」
P「はいっ、お任せください!それでは失礼します!」
P「.....はい、携帯ありがとう」
みりあ「これでいいよね?プロデューサー☆」
P「えぇ...あの...ね?」
みりあ「もおー!なんでダメなの?....あっ、分かった!」
P「(ひょっとして察してくれた!?さすがいい子のみりあ!)」
みりあ「保護者!保護者が必要なんだねっ。ライラちゃんの時と同じでっ☆」
P「(ちっがーーーーうっ!!)」
茄子「ふふっ♪」スッ....
楓「はいっ!」スッ!
P「こ、こらそこ!実績ありますよって感じで、手を上げない!」
ちひろ「あー、みりあちゃん?この二人は保護者の候補から外して下さいね?」
ちひろ「まだこのケースで保護者になっていない人じゃないと、不公平ですから」
茄子「そんな!?」
楓「がーん」
早苗「おほんっ!じゃあアタシ...」
ちひろ「温泉...早苗さんが原因の一つでもありましたよね...?」
早苗「アタシはその日予定があるんだったわ!」
千秋「私も予定があるわね。残念だわ....」
みりあ「そっか...あっ!そうだ!いい人がいるよっ☆その人にお願いしてみるね」
P「あの...」
ちひろ「諦めなさい。腹を括りなさい」
P「...誰にお願いするのかな?」
みりあ「ヒ・ミ・ツ☆凛さんと千枝ちゃん、仁奈ちゃんはその日に予定あるの?無かったら一緒にお泊りしよっ☆」
凛「く...その日店番を頼まれてる...!」
千枝「そんな....そんな機会、もう二度と来ないかもしれないのに...千枝にはお仕事が...」
仁奈「仁奈は美優おねーさんと、瑞樹おねーさんと一緒にお仕事でごぜーます。残念でごぜーます」
みりあ「うーん、用事があるんだ...残念だなぁ....」
みりあ「じゃあ、みりあ、一緒にお泊りする人を探してくるねっ☆」
仁奈「仁奈も美優お姉さんに、温泉の事お話してくるでごぜーますよ♪」
タッタッタッタッター.....
P「.......」
ちひろ「Pさん?とりあえず一言、言わせて下さいね?」
ちひろ「はぁ....すぅ....」
ちひろ「だから言ったでしょうがーーーーーっ!!」
>>1です。
書き溜めが終了したので、本日の投下を終了いたします。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
次回から美優さんが登場します。
アドバイス・要望・指摘がありましたら、宜しくお願い致します。
それでは失礼いたします。
>>1です。
入院していたため投下が遅くなりました。
書き溜めを投下いたします。お付き合いいただければ幸いです。
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仁奈「もうすぐ温泉でごぜーます!」
美優「ふふっ...楽しみね。今日は素敵なプレゼントをありがとう、仁奈ちゃん」
仁奈「えへへ...どういたしましてですよ!」
P「ははは、今日はみんなで、ゆっくり過ごそうね」
仁奈「はーい♪温泉でゆっくりするですよー♪」
P「(俺たちは目的の温泉に向かうローカル線に乗っている)」
P「(電車はまもなく、目的地に到着しようとしていた)」
仁奈「到着しやがりました!!おおっ!すげー温泉の匂いがするですよー!」
P「うん、温泉に来た!って実感が湧いてくるね!」
美優「ええ、それに初夏なのに涼しくて...静かで自然の音がよく聞こえます」
美優「とてものどかで、心も身体も癒してくれそうですね」
P「賑わう都市での暮らしも好きですけど、ここのように落ち着いた場所の方が」
P「疲れを癒すのには、いいのかもしれませんね」
仁奈「それじゃあ早速旅館に行くでごぜーますよ!仁奈が二人を案内するですよ!」
P「ははっ、それじゃあお願いしようかな」
仁奈「えへへ、こっちでごぜーますですよー」
-旅館-
仁奈「ここがみんなでお泊りするお部屋でごぜーますか!」
美優「いいお部屋ですね。部屋から臨めるお庭も素敵で、心を安らげてくれます」
美優「古く良き日本の旅館のイメージ...それをそのまま形にしたような、素敵な旅館ですね」
P「そうですね。庭は眺めているだけで、心が癒されますし...それに」
仁奈「わーい♪畳でごぜーます♪」
P「い草の匂い...実家を思い出すなー。すごく落ち着く...」
美優「い草の...畳の匂いには身体の疲れを癒す、アロマテラピー効果があるそうですよ」
P「そうなんですか。どうりで...寝転がってると、つい眠ってしまうのはそのせいですか」
仁奈「ほんとでごぜーます...ゴロゴロしてると、気持ちいいでごぜーますよ♪」
美優「ふふっ、お茶を淹れますね。あら、いい香り....」
美優「地元のお茶だそうですよ。どうぞ」
P「ありがとうございます。はぁ...美味しいです」
P「景色、旅館にお茶。ここに到着してから、心身ともに癒され続いて」
P「溜まっていた疲れが、もうどこかへ飛んで行ってしまった気がします」
美優「はい...窓から見える景色を眺めながら、じっとしているだけで、満たされてしまいそうです」
美優「でも...それではもったいないですよね?せっかく見知らぬ土地に、旅行に来たんですから...」
美優「この場所にある魅力を、しっかりと満喫していかないと」
仁奈「そうでごぜーますよ♪楽しみはたくさんあるでごぜーますよ♪」
仁奈「このガイドブックに、お散歩するのにいい場所があるって書いてやがりました♪」
仁奈「仁奈お散歩に行きたいですよー!」
P「お散歩か、いいね。行こうか仁奈」
美優「じゃあ、お茶を一服したら、お散歩に行きましょうね」
仁奈「そうするですよー♪仁奈もお茶いただきまーす」
仁奈「はぁふぅ~~...美味しいです。身体がぽかぽかするですよー」
仁奈「美優おねーさんが淹れてくれるお茶は、いつも美味しいでごぜーます♪」
美優「ふふっ、お粗末さまです♪」
P「はははっ♪」
仁奈「お散歩から帰ってきたら、三人で一緒に温泉に入りやがるですよ♪」
P「ぶっ!!ふぐっ....!」
美優「あ、あの....そ、そそ...」
仁奈「このガイドブックにも、お散歩して程よく疲れた後に」
仁奈「温泉に入るのがおススメって、書いてあるでごぜーますよ!」
P「あははは...それは、気持ちいいだろうね...」
仁奈「きっと気持ちいいでごぜーますよ♪お散歩に行く前に、お部屋のお風呂を見てみるでごぜーますよ!」
美優「そ、そうだね、見て...みましょうか」
仁奈「おおー!スゲー広いお風呂でごぜーますよ♪」
P「はははっ、広いお風呂だねー」
P「(確かに広い...広いよ?三人で入るには十分な広さだよ?)」
P「(でも...円形の浴槽で、三人一緒に入ったら、結構距離が近いよ?)」
P「(この部屋は家族向けの部屋だから...浴槽が距離を取れる様になってないのは、理解できるけど)」
P「(これは...美優さんはどう思って...)」
美優「す...素敵なお風呂だね。ほら...ここから見える景色も趣があって...」
美優「この景色を眺めながら、温泉に浸かるのが楽しみだね」
美優「そうですよね、Pさん?け、景色を眺めながら温泉に浸かるのが....」
美優「楽しみ...ですよね?」
P「は、はいっ。そうですね。景色を眺めながら温泉に浸かるの、楽しみですねー!」
P「(景色を眺めながらを強調している...美優さんも俺と同じ感想を抱いていたみたいだ)」
仁奈「それじゃあ温泉でもっと気持ちよくなるために、お散歩に行くでごぜーますよ!」
-川沿いの散歩道-
仁奈「キレーな川でごぜーますね。涼しくて、お散歩するの丁度いいなー♪」
美優「そよ風と...川のせせらぎが心地よくて、たくさんお散歩したくなっちゃうね」
仁奈「仁奈も美優おねーさんと同じですよー。たくさんお散歩したくなりやがります」
仁奈「けど、温泉が待ってるでごぜーますから、丁度いいところで旅館にもどるですよ」
美優「...ふふっ、そうね。お薦めのコースを歩いたら、旅館に戻りましょうか」
仁奈「戻りやがりますですよー♪」
P「ははは...しかし俺たち以外の宿泊客は、あまりいないようですね」
P「すれ違う人もまばらで...まあ、連休が終わって、旅行が盛んな時期が過ぎてますしね」
美優「でもそのおかげで、この散歩道をゆっくりと満喫できて」
美優「とても贅沢なことをしている...そんな気分になれませんか?」
P「贅沢ですか...確かに。素敵な考え方だと思います」
仁奈「えへへっ♪贅沢...そうでごぜーますね!」
仁奈「でも仁奈にとって、一番の贅沢は二人と一緒にお散歩してることでごぜーますよ」
仁奈「場所も大切でごぜーますが、仁奈は誰と一緒かの方が、大切だと思うでごぜーます」
美優「仁奈ちゃん...そうね、誰と一緒か...大切な事だよね」
美優「私も仁奈ちゃんと同じ思いだよ?こうして一緒に旅行に来て、お散歩して...ううん...」
美優「今日だけじゃなくて、仁奈ちゃんと一緒のお部屋で...毎日一緒に過ごせて」
美優「すごく嬉して、楽しい気持ちになれるの」
仁奈「えへへ...それは仁奈も一緒ですよー♪」
仁奈「仁奈も美優おねーさんと一緒で、良かったですよ♪毎日が寂しくなくて、楽しくて嬉しいですよー♪」
仁奈「それにまた仁奈と美優おねーさん、同じ思いでしたよ。...えへへっ♪Pはどうでごぜーますか?」
P「もちろん二人と一緒だよ。仁奈に出会えて、嬉しいよ」
仁奈「仁奈もPとも会えて、嬉しいですよー♪みんな一緒でごぜーます♪」
P「ああ、そうだね」
美優「みんな一緒だね、ふふっ♪」
仁奈「えへへ...あっ、二人とも見やがりますですよ!」
仁奈「カモさんっ!カモさんの親子がいるでごぜーますよ!」
P「おっ、カモの子供がたくさんいるね」
仁奈「フカフカで、可愛いでごぜーますね♪」
P「うん。小さくて、フカフカで可愛くて、撫でてみたい気持ちになるね」
美優「ふふっ、子供たち、一生懸命お母さんに付いていこうとしていますね」
P「でもお母さんも、しっかり子供の事を見ていて、子供を大切にしているのが分かりますね」
仁奈「お母さんに....P、美優おねーさん、仁奈教えて欲しい事があるですよ?」
P「ん?なんだい?」
美優「なにかな?」
仁奈「あのカモさんの家族のお父さん...お父さんはどうして一緒にいないでやがりますか?」
>>1です
今回の投下を終了します。次回投下で完結予定です。
その際もお付き合いいただければ幸いです。
それでは失礼します。
>>1です。
書き溜めが出来たので、投下いたします。
今回で完結予定でしたが、一身上の都合のため完結できませんでした。
次回完結、近日中には完結致します。
それではお付き合いいただければ幸いです。
仁奈「みんなで一緒の方が、楽しいし、嬉しいと思うですよ」
P「カモのお父さんかい?うーん...それは...」
P「カモのお父さんは別の場所で、お仕事をしているんじゃないかな?」
P「俺と同じなんだと思う」
仁奈「Pと同じ、でごぜーますか?」
P「うん。俺はさ、仁奈や美優さんに...事務所のみんなが頑張っている時には」
P「近くで見守っていてあげたいって、思ってるんだ」
P「でも、実際はそう言うわけにはいかないんだ」
仁奈「みんながいつも一緒な訳じゃねーですし、PにはPのお仕事があるでごぜーます」
仁奈「したくても、できねーことがあるのは...仁奈も知ってるでごぜーます」
仁奈「そっか...仁奈、Pが言いたいことが分かったですよ」
P「うん...色々と思い通りにならないことは、あるんだよ」
仁奈「仁奈も分かってるですよ...でも、仁奈は大丈夫でごぜーますよ?」
仁奈「みんなと離れていても、今はそんなに寂しくねーですよ!」
仁奈「みんなに大切に思ってもらってることと、またみんなと一緒になれるって、わかってるですから!」
P「うん。あの子達も、それが分かっていると思うから...きっとそんなに寂しくないんじゃないかな?」
仁奈「きっとそうでごぜーますよ!」
P「それに...はははっ。ちゃんと気持ちが、伝わっていて良かった。安心したよ」
仁奈「えへへ...もちろんでごぜーますよ♪だって...」
仁奈「だってPは家族でごぜーますから!」
P「...!」
美優「ふふっ、そうね。大切で、大好きな...一緒にいたいと思える人」
美優「仁奈ちゃんにとってPさんは、そういう人だって...さっきお話したものね」
仁奈「そうでごぜーます!Pと美優おねーさんは、仁奈と同じ気持ちだって」
仁奈「言ってくれたでごぜーます!だから...家族でごぜーますよ!」
P「ああ、そうだね...家族だね」
P「よしっ!じゃあ明日帰るまでに、目一杯家族旅行を楽しもうね」
仁奈「はーい!楽しむですよー♪」
仁奈「旅館に戻ったら、早速みんなで温泉に入るですよー♪」
P・美優「「....」」
仁奈「楽しみだなー♪」
-旅館・家族風呂-
P「(さて...いよいよこの時が来てしまったか...)」
美優「仁奈ちゃん、かけ湯熱くない?」
仁奈「大丈夫でごぜーます!丁度いいでごぜーますよ♪」
P「(二人も入って来た...覚悟を決めよう)」
美優「そ、それじゃあPさん...失礼...します...」
P「ど、どうぞ...お構いなく...」
仁奈「ふ~~~♪ぽかぽか...気持ちいいでごぜーますね♪」
P「ああ...気持ちいいね」
美優「え、ええ...眺めも素敵で。普段は味わえませんから、しっかり堪能しましょう」
P「そ、そうですね。眺めをしっかり堪能しましょう」
仁奈「綺麗でごぜーますね!今度はみんなと一緒にきてーでごぜーますよ」
美優「ふふっ、そうね。みんなと一緒、大勢だと楽しいでしょうね」
P「慰安旅行...ちひろさんには、温泉旅行を提案してみようかなー」
仁奈「楽しみでごぜーますよ!」
P「そうだね。はははっ」
美優「ふふっ」
仁奈「その時もみんなで一緒に、温泉に入るでごぜーますよ!」
P「ぐふっ!?」
美優「ええぇ!?」
仁奈「?仁奈おかしなこと、言ったでごぜーますか?」
P「いや、おかしいわけじゃあ...あのー、そう言えばどうかな?」
P「こうして、みんなで温泉に入った感想は?」
仁奈「うーん、仁奈が最初に思ってたのとは、違うでごぜーますけど」
仁奈「なんだか嬉しいでごぜーます!」
P「嬉しい?」
仁奈「Pと一緒だからですよ!仁奈お散歩のとき、離れていても寂しくねーって」
仁奈「言いやがりましたけど...一緒にいられるなら、一緒のがいいでごぜーますから!」
美優「それは...そうなんだけど...」
仁奈「へへっ♪お風呂に入ると、身体も気持ちもぽかぽかするですけど」
仁奈「今日はいつもより、もっとぽかぽかして気持ちいいですよー♪」
P「あ、ははは...それは良かった...」
P「お、俺はそろそろ身体を洗おうかな」
仁奈「じゃあ仁奈がPの背中流すですよ!」
P「え!?」
仁奈「大丈夫でごぜーますよ!仁奈、美優おねーさんに背中流すの上手だって」
仁奈「褒めてもらいましたから!ね、美優おねーさん?」
美優「はい...とっても、上手でした」
P「あ、んぅ....じゃあ、お願いしようかな」
仁奈「任せるでごぜーますよ!」
仁奈「P、気持ちいいでごぜーますか?」
P「ああ、とっても気持ちいいよ」
P「(あ~...なんかいいな...)」
P「(娘を嫁がせたくないっていう、父親の気持ちが分かる気がする)」
仁奈「よいしょっと...それじゃあ流すですよー」
P「ああ、どうぞ。ふー、気持ちよかった。ありがとう仁奈」
仁奈「どういたしましてですよ!...P、お願いがあるですよ」
仁奈「仁奈、Pに頭を洗ってほしいです...いいでごぜーますか?」
P「ああ、いいよ」
仁奈「へへっ♪ありがとうごぜーます♪」
P「ははっ、それじゃあ髪を解くよ...」
P「...痒かったり、痛かったりしないかい?」
仁奈「そんなことねーですよ。とっても気持ちいいですよー」
P「はははっ、そうか。おっと、まだ目を開けちゃあだめだよ?」
P「最後にしっかりとすすいで...んっ!終わったよ」
P「髪を結いなおすのは、美優さんお願いします」
美優「はい。仁奈ちゃんおいで」
仁奈「はーい!Pの大きな手で洗ってもらうの、とっても気持ちよかったですよ!」
仁奈「美優おねーさんに洗ってもらうのも、とっても気持ちいいでごぜーますけど」
仁奈「美優おねーさんとは違う気持ちよさでごぜーました!」
美優「そう...良かったね。少し羨ましいな」
仁奈「じゃあ、美優おねーさんも洗ってもらうといいですよ!」
P「なっ!?いやそれは...」
仁奈「仁奈がよくて、どうして美優おねーさんはダメでごぜーますか?」
P「え...あ、あのね...美優さんの気持ちをまず聞かないと...ね?美優さん?」
美優「そ、それじゃあ...お願いします...」
P「お...おお!?美優さんが...そう言うなら」
P「じゃあ...こちらへ...」
美優「はい...宜しくお願いします...」
P「では...髪を解きますね...」
P「(うわぁ....)」
P「....」
美優「...?あの...どうかされましたか?」
P「いや...すごく綺麗で、見惚れてしまって...」
美優「は...はぅ...ズルいです。急にそんなことを言うなんて...」
P「え!?あ...すみません!」
美優「でも...すごく、嬉しかったです」
P「え!?」
美優「え!?やだ...私ったら、何を...」
P「はは、はははっ....じゃあ、始めますね?」
美優「お願いします...」
P「どうですか?」
美優「はい...仁奈ちゃんに話してもらった通り」
美優「Pさんの大きな手、とっても...気持ちいいです」
仁奈「(二人ともなんかぎこちねーですけど...嬉しそうでもありますですよ!)」
-------
---
P「ふぅ...温泉気持ちよかったな...」
P「(まあ...問題なかったよな...きっと多分。うん、きっとそうだ...)」
P「二人が髪を乾かしてる間に、お茶の準備でもしておこっと」
仁奈「P!お待たせしたですよ!」
P「おっ?思ったよりも早く済んだね。しっかりと髪を乾かしたかい?」
仁奈「バッチリでごぜーますよ!...P?」
P「(両手を広げて、何かを期待して待っている...ふふっ)」
P「さあ、おいで」
仁奈「えへへっ、ぎゅーーっ♪」
P「はははっ♪温泉効果で一段と増して、仁奈の肌がすべすべだね」
仁奈「Pのお肌もすべすべでごぜーます♪温泉すげーですよ!」
P「そう?」
仁奈「そうでごぜーますよ!ふふふっ♪」
美優「Pさん、お茶をどうぞ」
P「あ、ありがとうございます。すみません、美優さんにまた淹れてもらって」
美優「いえいえ、気にしないで下さい。はい、仁奈ちゃんもどうぞ」
仁奈「いただきまーす!ふぅ...美味しくて、落ち着くでごぜーますよー」
P「まだ夕食まで時間があるね。仁奈、何をして遊ぶ?」
仁奈「うーん...仁奈、今は遊ぶよりもこうしてのんびりして」
仁奈「二人とゆっくり、お話がしたい気分でごぜーますよ」
美優「じゃあたくさんお話しよっか」
P「そうだな...仁奈はチャレンジしたいこと、やってみたいことってあるかな?」
仁奈「やってみたいこと...あるでごぜーますよ!」
P「おっ?教えてくれるかい?」
仁奈「仁奈、結婚式のお仕事してみてーですよ!」
P「ウェディングドレス...うーん、さすがにちょっと早い気が...」
仁奈「ふっふっふ、花嫁さんじゃねーですよ♪」
P「え?違うの?じゃあ一体なんの役で....んん?」
美優「あ、分かったかも。仁奈ちゃんがやってみたいのって、ひょっとしてベールガール?」
仁奈「美優おねーさん、大正解ですよ!」
P「ああ、なるほど」
P「(確かにそれは良いかもしれない。花嫁役とセットで、仁奈や他の小学生低学年のアイドルも売り込める)」
P「仁奈、それはナイスアイディアだと思うよ」
仁奈「本当でごぜーますか!?仁奈ベールガールのお仕事できるでごぜーますか!?」
P「ああ、叶えられるように頑張るよ」
仁奈「わーい♪やったですよー♪」
P「はははっ」
P「(この軽はずみな言葉が、近い将来またちひろさんに怒られるきっかけになるとは)」
P「(この時の俺は知らなかった)」
P「仁奈、やりたいことは、別に仕事に関係していなくてもいいんだよ」
仁奈「何でもいいですか?」
美優「せっかくだから、遠慮せずに言ってね?Pさんが、叶えてくれるかもしれないし」
美優「もちろん私も、できる限り協力はするから」
仁奈「おおー!じゃあ...じゃあ...!」
仁奈「P!」
P「なんだい?」
仁奈「美優おねーさん!」
美優「なーに?」
仁奈「仁奈、おねーちゃんをやってみてーですよ!」
>>1です。
今回はこれで終わります。お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
もしご覧になっている方がいらっしゃいましたら、ご協力していただきたいことがあります。
この話でできたらカモの親子の話、皆さんだったらどう話されたでしょうか?
自分だったらこう話した、という意見をご教授頂きたいです。
宜しくお願い致します。
それでは失礼いたします。
おつ
この圧倒的親子感、相変わらず素晴らしい!とてもいい話だった!
鴨親子の話は>>1と同じ様な感じで「人間と同じ様に鴨のお父さんはお仕事に行ってるんだよ」って教えるかな。てか実際にこういう話を妹が幼いときにした
>>1と似たような答えかな?
ただちょっと変えて「お父さんは家族のために家を守り食事をもって待ってる」みたいに言うかな
>>1です。
>>92さん、>>93さん、>>94さん
ご協力いただきましてありがとうございます。
本文中のカモの親子の話は、ごまかしじゃないかと感じた部分が有ったので、
意見を頂きたい次第でした。
あまり悪印象はないと受け取りました。
みなさんのご意見大変参考になりました。ありがとうございます。
今回で完結致します。
訂正がございます。
>>90
×美優「せっかくだから、遠慮せずに言ってね?Pさんが、叶えてくれるかもしれないし」
美優「もちろん私も、できる限り協力はするから」
○美優「Pさんもこう言ってるし、遠慮なく言っちゃおう?」
美優「それに仁奈ちゃんがやりたいこと...叶えられるように、私も精一杯手伝うから」
P「お、お姉ちゃん....!?」
P「(それを叶えるには...弟か妹が必要なわけで...)」
P「(俺と美優さん、二人に言ったってことは...つまり...)」
P「(いやいやいやいや!?....そんなはずは...)」
美優「そ、それは...すぐには、難しい...かな?」
仁奈「やっぱり仁奈より小さいと、アイドルになれないでごぜーますか...」
P「え、アイドル?」
美優「あ...そっちのこと...ね」
仁奈「仁奈、事務所で一番年下でごぜーますから」
仁奈「おねーちゃんにはなれねーですよ」
P「なるほど...仁奈はお姉ちゃんの気持ちになってみたいんだね」
仁奈「なってみてーですよ!」
仁奈「なって、事務所のおねーさんたちみたいな」
仁奈「優しいおねーさんに、なりたいですよー!...仁奈、なれますですか?」
美優「大丈夫...仁奈ちゃんは必ずなれるよ。だって、とても優しい子だもの」
美優「それにもし困っても、お手本になるお姉さんたちがたくさんいるから...」
美優「いつでも頼りにして、いいんだからね?」
仁奈「...へへっ、そうでごぜーました。仁奈がおねーちゃんになっても」
仁奈「優しくて、頼りになるおねーちゃんがたくさんいるですよ!」
P「はははっ、そうだね。その...直ぐというのは、難しいけど」
P「いつか、叶えるから。仁奈のやりたいことをね」
P「それが俺の仕事で、やりたいことだから」
仁奈「...はいですよ、P♪」
-------
---
美優「もうこんな時間....そろそろお休みしましょうか」
P「そうですね。布団も用意してもらってますし」
P「そう言えば仁奈、食事を運んでくれた仲居さんに」
P「何か話していたけど、何を話していたんだい?」
仁奈「すぐにわかるでごぜーますよ!」
P「すぐに...?」
美優「わかる...?」
-寝間-
P「....」
美優「...これは...に、仁奈ちゃん...?」
仁奈「お部屋にあった案内に、無料だって書いてやがりましたから」
仁奈「晩御飯の時に、お願いしたでごぜーますよ!」
仁奈「家族布団っ♪みんなで一緒のお布団でお休みするですよー♪」
P「それじゃあ...寝ましょうか」
美優「そう...ですね。お休みしましょう」
仁奈「美優おねーさん、P...もっと傍に来てほしいですよ...」
P「あー...うん、わかったよ」
美優「仁奈ちゃん、窮屈じゃない?」
仁奈「窮屈じゃねーですよ!温かくて、良く眠れそうですよ♪」
P「そっか、ははは....」
美優「ふふふ...」
P「(美優さんが近い)」
美優「(Pさんが近い)」
仁奈「....お休みする前に、二人に聞きてーことがごぜーます」
仁奈「今日は二人と一緒にお散歩して、温泉に入って、たくさんお喋りして...甘えて」
仁奈「仁奈は今日の旅行、すっげー楽しかったですよ」
仁奈「二人は今日の旅行、楽しめたでごぜーますか?」
P「ああ、楽しかったよ。仁奈と美優さんと一緒に、ゆっくりと過ごせて」
P「とっても楽しい家族旅行だって、心から思っているよ」
美優「大好きな二人とたくさん一緒にいられた、特別な日で...」
美優「素敵な思い出として、ずっと心に残るほど、楽しかったよ」
仁奈「えへへ、良かったでごぜーます...本当は二人も楽しくしてやがるって」
仁奈「仁奈、分かってたでごぜーますよ。でも...」
仁奈「二人から”楽しかった”って、聞きたくて...聞いたですよ」
美優「仁奈ちゃん...」
仁奈「今日は仁奈だけが二人に甘えられるからって、すげーワガママになっちまいやがりました」
仁奈「ごめんなさい...ですよ」
美優「ううん、ワガママじゃないよ。大好きな人の想いを言葉で聞きたい...」
美優「そう思うことは、自然な事なのよ...だから、今度は私たちから言葉で伝えるね」
美優「ありがとう、仁奈ちゃん。楽しい旅行に連れてきてくれて、大好きだよ」
P「今日みたいに楽しい日を、また一緒に過ごそうね。大好きな仁奈と一緒にね」
仁奈「うわぁ...あぁ...仁奈も、仁奈も二人が大好きでごぜーますよ!」
仁奈「今日はとっても...とっても楽しかったですよ!一緒に旅行に来てくれて、ありがとうですよ!」
仁奈「へへっ、仁奈も二人に言葉で伝えたですよ...すげー、すっきりしやがりました...」
仁奈「ぐっすり、眠れそうですよ...おやすみなさい、P...美優おねーさん...」
美優「おやすみなさい」
P「おやすみ」
P「(仁奈が眠りにつく前に、頭を撫でよう)」
P・美優「「あ...」」
P「美優さんも...」
美優「ええ、そうしたくなっちゃいまして」
仁奈「すー...」
美優「もう眠っちゃいましたね。気持ちよさそうに、ぐっすりと」
P「ええ...この屈託のない寝顔を見つめていると、親心...父性が湧いてきます」
美優「ふふっ♪今日のPさんは、お父さんそのものでしたよ」
P「ははっ♪そういう美優さんだって、お母さんそのものでしたよ」
P「だからなのか...仁奈がお姉ちゃんになりたいって言ったとき、勘違いをしてしまって」
美優「私もです。私とPさんを見て、そう言うものだから...てっきり」
P「そうそう♪俺もてっきり俺と美優さ...あ...」
美優「あ...えっと...その...」
P「いや...あの...」
仁奈「う~ん...」
美優「あ...仁奈ちゃん、起こしちゃいますね?私たちも寝ましょう」
P「そ、そうですね」
仁奈「仁奈は...それでもいいです...よー...」
P・仁奈「「!?」」
仁奈「おねーちゃんで...ごぜーます、から...こっちでも...」
仁奈「すー...」
P「寝言...」
美優「夢の中で、お姉ちゃんになっているみたいですね...」
P・美優「「...」」
P・美優「「ふふっ♪」」
美優「おやすみなさい、Pさん」
P「おやすみなさい、美優さん」
仁奈「ん...Pも...美優おねー..さんも」
仁奈「みんなで...一緒に....ルミ...着るで..すよ...すー...」
---------
------
---
仁奈「......ん...っ!」
仁奈「(おおー!?スゲーいい気分で起きたですよ!)」
仁奈「...(チラッ)」
美優「.....すー...」
仁奈「...(チラッ)」
P「...くー...」
仁奈「(二人より早く起きたの、初めてでごぜーますよ!)」
仁奈「(あ...トイレ...)」
スルっ...
仁奈「(二人はまだ眠ってやがりますから、静かに行くですよ)」
仁奈「(お布団に戻る時も静かにしねーと...)」
美優「....うっ...ん...ん!?」
美優「(あ、あら!?仁奈ちゃんは...!?)」
美優「(この音は...トイレに行っているのね...Pさんは...まだ眠ってますね)」
P「くー...」
美優「....」
美優「(す、すこしだけ...秘密の思い出づくりを...)」
ヨジ...ヨジ...
P「(...ん...なんだ?何か近寄ってくる気配が...)」
P「(さては...よーし...)」
美優「(ちょっとだけ...ほんの一瞬だけ添い寝を...)」
美優「(え...!?Pさんの手が回って)」
P「(奥にいる美優さんに当たらない様に、かつ優しく...)」
ギュ...
P「おはよう、仁....」
P「(奈じゃないぞ!?ええ!?)」
P「(じゃあ...今俺が抱いているのは...)」
美優「あの...私、です...三船...美優、です...」
P「す、すみません!?」
P「(あれ!?仁奈はどこに!?ああ!?それにいつまで美優さんを抱いているんだ!?)」
美優「あ、あの...!」
P「(え!?なんで俺の腕に手を添えるんですか!?)」
美優「もし...その...よかったら、仁奈ちゃんのように...ゅっと...」
P「え?」
美優「ぎゅ...っと...仁奈ちゃん...!?」
P「ん?....はっ!?」
仁奈「....」ジー
P「これは...あっと事故で...」
美優「そ、そうなの!偶々...!」
仁奈「むーー!二人だけで仲良くしてズルいでごぜーますよ!」
仁奈「仁奈も混ぜるでごぜーます!」ゴロンッ!
P「はは...はははっ♪」
美優「うふ...ふふっ♪」
仁奈「えへへっ♪おはようごぜーます!P、美優おねーさん!」
仁奈「旅行は、お家に帰るまでが旅行でごぜーます!」
仁奈「今日もいっぱい、楽しい思い出を作るですよー!」
おわり
>>1です。これで完結です。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
ご意見やリクエスト(明るい方面でお願いします)がありましたら、どうぞ宜しくお願いします。
次回作は前回安価を取らせていただきました、神谷 奈緒がメインの話になります。
話の中で、別のブラウザゲームの話題を出す予定です。ご了承を宜しくお願いします。
それではHTML化の依頼をします。
ありがとうございました。
>>1です。
リクエストありがとうございます。
ではいつか前触れもなく、旅行から帰った後の後日談を書かせていただきたい思います。
その時も宜しく御願い申し上げます。
次の話始めました。
モバP「悩んでいる奈緒の気晴らしに付き合う」
モバP「悩んでいる奈緒の気晴らしに付き合う」 - SSまとめ速報
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宜しければ、こちらもお付き合い宜しくお願いします。
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