本田未央「そういうことになった」 (23)


P「ふう…」

未央「…あっ、どうしたのこんなところで」

P「ああ、未央か。いやちょっと休憩をしててな」

未央「それはそれはおつかれさまー。てか変な場所で休憩してるね」

P「誰にだって心を休められるベストプレイスというものがあるものさ。乃々にとっては机の下だったり、藍子にとってはおしゃれなカフェだったりな」

未央「なろほどね。プロデューサーにとっては階段下のベンチなんだね」

P「そういうことさ」

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未央「ところでプロデューサー、どうして右斜め上を見ているの?具体的に言うと階段下から上を見上げて」

P「あぁ、ここから見える景色が好きなんだ」

未央「そうなんだ。そこからどんな景色が見えるの?」

P「あまり女の子が見ても面白いものではないよ」

未央「パンツだね」

P「軽蔑したかい?」

未央「少しね」

P「まだ未央には早かったかな」

未央「ご一緒しても?」

P「なんと」

未央「プロデューサーが見ている景色に興味があるから」

P「なるほど。歓迎するよ」


未央「では失礼して…あっ、よしのんだね」

P「ほうほう、これは趣深い」

未央「制服だね」

P「スカート丈も慎み深い長さではあるが、この位置からなら見えてしまうのさ」

未央「白だね」

P「まだまだ甘いな。よく見て見るんだ」

未央「??…ほうほう、白色を基調としているがワンポイントで水色のリボンがはいっているのですね」

P「目がいいな」

未央「2.0ですから」

P「なるほどね」


未央「しかしワンポイントのリボンがそれほど大切なのでしょうか」

P「他の子ならそこまで重要ではないさ。肝心なのは芳乃がほんの少しだけ、おしゃれな下着を身に着けきたという事実さ」

未央「というと?」

P「芳乃は下着のような見えない所まで気をつかったファッションをするタイプではない」

P「あれはきっと事務所の更衣室で、他のアイドル達が身に着けているおしゃれな下着を見て、なんとなく今までのシンプルな下着ではいけないのでは、という性のめばえを自覚し、勇気を出して下着屋さんで少しだけ、ほんの目立たないようなワンポイントのリボンのついた下着を選んで、試着して、うんうん悩みながらも選んだ情景が浮かぶ趣深い光景なのだよ」

未央「想像力豊かなんだね」

P「よせやい」

未央「でもあのリボンは下着の前後を区別するためのものだよ」

P「なんと」

未央「まだまだ甘いね」


P「私はあのなんて事はないワンポイントのリボンに踊らされていた哀しき道化、ということか」

未央「そうは思わないな」

P「というと?」

未央「私はあのワンポイントのリボンからそこまでよしのんの思い悩む情景を浮かべることは出来なかった。それはあのリボンが何てことはないリボンだと知っているから」

P「続けて」

未央「それでも女の子の下着について何も知らない無垢なプロディ―サーの想像力がないと、そんな悶々としたよしのんを思い浮かべることもなかった」

P「つまり?」

未央「よしのんテラカワイス」

P「…ありがとう。こんな道化を笑わないでくれて」


未央「あっ、あかねちんだね」

P「彼女は大抵ホットパンツだね」

未央「お目当ての物が視えなくて残念?」

P「そうでもないさ」

未央「ほう?」

P「健康的なハリのある太もも、小ぶりながらも肉付きの良い形のお尻、どれをとっても一級品だ」

未央「なるほど」

P「お目当てのものを見ることが出来なくとも、そこに美しさを見出すことが一流の漢への近道さ」

未央「私は女の子なんだけど」

P「これは失敬」


未央「あっ、ゆーみんだ」

P「ふむ、これはなかなか」

未央「色どり豊かだね」

P「流石は大学生と言ったところか」

未央「布の面積も少ないね」

P「城ヶ崎姉妹よりも攻めているな」

未央「美嘉ねえはともかく莉嘉ちゃんのも見たの?」

P「そんなことは些細な問題さ。今は相葉夕美くんの下着について議論すべきではないかね」

未央「見たんだ」

P「…はい」


未央「へんたい」

P「真顔で心を抉るのはやめたまえ。そのセリフは耳元で甘えるような囁く声で言ってくれ」

未央「へんたい♪」ボソッ

P「ああっいけませんそれはいけません」

未央「どうだった?」

P「たまらぬささやきであった」


未央「あっ、志保ちゃんだ」

P「下からお尻を見上げてみたいアイドルナンバー2だな」

未央「ナンバー1は」

P「未央さ」

未央「……ばか」

P「こほん、志保はふりふりのフレアスカートだな」

未央「スカートの中もフリルが多くてなかなか見えないね」

P「あっ、行ってしまった」

未央「視えなくて残念?」

P「見えなくともあの形の良いお尻は眼の保養になるさ」

未央「だね」


P「そうだ、志保は今日どんな下着を履いていたと思う?」

未央「そうだね。レースの入ったパステルピンクとかどうかな?」

P「良いセンスだ。だが俺は薄いイエローを推すね」

未央「いいね。悪くない」

P「同好の者と一緒に鑑賞をするとこんな楽しみもあるのさ」

未央「私は特に興味はないんだけど」

P「なんと」


未央「更衣室で見れるしね」

P「うかつだった。ではなぜ一緒に?」

未央「なんてことはないんだ」

P「というと」

未央「ただ、プロデューサーと同じ景色を見るのが好きなだけ」

P「なるほど。うかつだった」

未央「本当だね」

P「時に未央さんや」

未央「何かな?」


P「パンツを見せてもらってもよろしいでしょうか」

未央「…それはそういうことなのでしょうか」

P「そういうことなのですよ」

未央「……ここではない場所でなら」

P「では、ゆこう」

未央「ゆこう」

――そういうことになった


この未央ちゃんって子かわいいですよねぇ。今ならまだ間に合うのでこの可愛い可愛い未央ちゃんっていう子に総選挙で投票してもらえれば未央ちゃんが汗とか色んな体液にまみれたぬちょぬちょしたお話を書けるんだけどなぁ
なお文体は夢枕獏の餓狼伝風になりますが苦情は受け付けません。

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本田未央「私が三位です皆崇めよ」
本田未央「私が三位です皆崇めよ」 - SSまとめ速報
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