男「...ム、ここは...」 (21)

男「ここは...」

男は天を仰ぐ

男「思い出した」

男「ここは、悪しき者を封じ込める牢獄...」

男「俺も捕まってしまったようだ」

男「まぁ、それも必然であり運命だ」

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男「幾千もの敵を打ち倒したこの俺が捕まるとはな...」

男「だが、俺はそこらの雑魚とは違う」

男「ぐおおおおっ...」

男「ふぅ...」

男「抜け出した」

男「ふむ...」

男は自分の居城の中をうろついている

男「今日は家族の肉を食べよう」

男「そうと決めたら準備をしよう」

男「同族に抜け駆けされてしまうかもしれん」

男「装備にデザイン性を求めていては、いつまでも奴に会えん」

男「俺が特に必要とする物があるとすれば」

男「太陽神の力をも受け流す兜であろう」

男「久しぶりの外界だ」

男「鳴りを潜めた筈の太陽神が再び目覚めたようだ」

男「俺には兜がある。その程度なんという事も無い」

男「...?あの先に見える者は」

男「まさか!ヘルハウンドか!」

ヘルハウンド「ガルルル」

男「くっ...なんと邪悪なオーラ」

男「ここは飯で釣る作戦で行こう」

男「喰らえ!携帯臓物!」

ヘルハウンドは携帯臓物にかじりついている

男「今だ!」

男「ふぅ」

男「遂にたどり着いた...」

男「家族販売所!!」

男「いついかなる時も豊富な品揃え」

男「まさに地獄とも言えよう」

男は店内に入る

男「あぁ、そこのビビリの奴を」

店員「畏まりました」

店員「火炙りに処しますか?」

男「いや、いい」

男「ふふふふ」

男「どのようにして食ってやろうか...?」

男「やはりそのまま丸ごとが一番であろう」

男「ヘルハウンドにも会わずに帰れそうだ」

男の居城

男「うむ、実に美味だ」

男「俺は幸せだ」

それでも宇宙は、そこにある

男「朝だ...」

男は天井を見上げる

男「くそっ」

男「布団から出たくない」

男「俺は布団に捕まってしまったようだ」

男「まぁ、布団で寝たのだからしょうがないだろう」

男「どれだけゲームが上手くても布団は強敵だな」

男「だが、寝室にはゲームが置いていない」

男「ぐおおおおっ...」

男「ふぅ...」

男「布団から抜け出した」

男「...」

男は自分の家の中を徘徊している

男「今日はファミチキを食べよう」

男「そうと決めたら準備をしよう」

男「みんなに抜け駆けされてはいけない」

男「服は無地でいいよな」

男「俺に必要なのは」

男「帽子かな」

男「久しぶりに外に出るな...」

男「冬かと思ったのにもう春じゃないか」

男「俺には帽子がある。その程度なんという事も無い」

男「...?あれは」

男「まさか!野良犬か!」

野良犬「ガルルル」

男「くっ...すげぇ怖い」

男「ここは飯で釣る作戦で行こう」

男「喰らえ!スルメ!」

野良犬はスルメにかじりついている

男「今だ!」

男「ふぅ」

男「遂にたどり着いた...」

男「ファミリーマート!!」

男「いついかなる時も豊富な品揃え」

男「まさに天国だ」

男は店内に入る

男「ファミチキ下さい」

店員「畏まりました」

店員「温めますか?」

男「いや、いいです」

男「ふふふふ」

男「どのようにして食べよう...?」

男「やはりそのまま丸ごとが一番かなぁ」

男「野良犬にも会わずに帰れそうだ」

男の居城

男「あーうめー」

男「俺は幸せだな」

それでも地球は回っている

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