幸子「Sachiko.Coume.Protect」 小梅「SCP紹介ラジオ…!」 その4 (20)

注意:ホラーやキャラ崩壊の要素があるかもしれません



小梅「は、始まりました…SCP紹介ラジオ…第4回目、です…」

小梅「この番組は…SCP Foundationという創作サイトの中から、私…白坂小梅がSCPを紹介していく番組、です…そして…?」

幸子「カワイイボクこと、輿水幸子が小梅さんのお話を皆さんと一緒に聞く番組です!」

小梅「最近、急に温かくなってきたね…」

幸子「春になったと感じますね…花粉が心配な季節です」

小梅「ライブ中にくしゃみしちゃったら、大変だもんね…」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492332873

小梅「今回は、そんな感じのSCPを紹介、していくよ…まずは、これ…」

小梅「SCP-143 - The Bladewood Grove (刃桜) Object Class: Euclid」

http://scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-143  Lt Masipag作

小梅「SCP-143は、日本にある桜の木で…全部で300本あるよ」

小梅「花びらが少し透けてて、ガラスみたいな肌触りなんだけど…縁がすごく鋭くて、カミソリみたいに切れるから…手で触っちゃうと、危ないよ…」

幸子「だから名前が刃桜なんですね…近づいたら危なそうですが、遠くから見る分には綺麗なんでしょうね…」

小梅「木の部分もなんだけど…SCP-143はものすごく硬くて、発見される前から管理してた、刀鍛冶の家系が使ってたみたい…」

小梅「鉄とかステンレスよりもずっと硬くて…天然でも、人工物でも、SCP-143より硬いものは、無いよ…」

小梅「ちなみに、日本政府も、SCP-143のことを知ってるはずなんだけど…存在を否定してて、その加工品は国内でしか使ってないみたい…」

幸子「機密情報なんですね…財団の前ではあまり意味がないみたいですが」


幸子「不思議なものではありますが、変なことが起こらない分他のSCPよりも安心できますね」

小梅「お花見しようよ♪」

幸子「はい!…ってわざわざ危ない方に持っていかないでください…」


記録143-A: 本日我々は3人の職員を143によって失った。
彼らが前日に木から散った花弁を拾い集めていた最中、不意に突風が吹き荒れ、沢山の花びらが枝から揺り落とされて彼らを包んだ。
強風は丸一日も吹き続けた。清掃員を送ろうとしたのだが、未だに風がかなり強く、あの異常な花弁が舞い落ち続けている。
数日待って風が止んだら、亡骸を拾いに行かなければ。


小梅「花吹雪~」

幸子「それぞれの~…」

小梅「…フリにちゃんと乗ってくれる幸子ちゃん…好き」

幸子「…お花見は安全な場所でやりましょうね…」

小梅「次のSCPは、これ…」

小梅「SCP-078-JP - 永久カイロ Object Class: Keter」

http://ja.scp-wiki.net/scp-078-jp ak1-yorunaga作

幸子「SCPの番号の後に、JPって付いてますが、これは…?」

小梅「このSCPは、日本支部で…日本人が創作したSCPなんだ…だから、日本製のSCPって意味の、JPが付くよ…」

小梅「本家のほうのSCP-078とは、全然関係ないから注意、ね…」

幸子「なるほど、分かりました」

小梅「SCP-078-JPは、見た目は使い捨てカイロだよ…」

小梅「外装と中身の調査は、今のところできてないよ…」

幸子「使い捨てカイロですか…この季節はさすがにもう使わなくなっちゃいましたね」

小梅「余っちゃうと、来年まで持ち越し、だね…」

小梅「このカイロは、1分で0.4度の速さで温度が上がっていくんだけど…酸素が少ないと、遅くなるみたい…」

幸子「1分で0.4度…ってことは4度上がるのに10分もかかるんですか?ずいぶんゆっくりですね…」

小梅「それだけだったら、ただの使いづらいカイロなんだけど…SCPだから、ちゃんと特異性はあるよ…」

小梅「この上昇した温度は、何があっても…絶対に…下がることはないんだよ…」

小梅「収容したときには、もう???℃まで上がってて…液化気体でも下げられなかったんだ…」

幸子「ものすごく熱くなってて、しかも温度が下げられない、と…それでいて温度が上がり続けるってことは…」

小梅「そう…上限がないから、どこまでも温度が上がり続けて…いずれは、太陽みたいな温度になって、さらにはそれすらも超えて…その先は、どうなるか分からないね…」

小梅「今は、2???℃まで上がってて…酸素がほとんどない、真空状態で保管するっていう方法が見つかったから、なんとかなってるけど…それでも、年間0.?℃くらい上がってるんだって…」

幸子「…ホラーではないですが、これは間違いなくKeterですね…もし収容施設に何かあったら、その時間分だけ温度が上がるわけですし」

小梅「もし地球が、全部焼けちゃって、溶けてなくなっても…宇宙でも、少しずつでも温度が上がっていったら…」

幸子「う、宇宙規模ですか…もう哲学の領域ですね…」

小梅「最後は、これ…」

小梅「SCP-873-JP - 花粉草 Object Class: Euclid」

http://ja.scp-wiki.net/scp-873-jp rkondo_001作

小梅「SCP-873-JPは、シダ植物に似てる、未知の草と胞子だよ…」

小梅「2月から4月の間に、花粉を飛ばして、哺乳類の粘膜…特に人の鼻とかのど、目にくっついて、1年休眠した後に、成長するんだ…」

幸子「に、人間の粘膜で成長する草ですか…気持ち悪いですね…」

小梅「休眠してる間は、何もないんだけど…成長を始めると、植物と同じように、粘膜に根を張るみたいにくっついて…胞子の散布を始めるよ…」

小梅「その間は、くっつかれた人は花粉症や鼻炎の症状が出て、胞子をまき散らし始めるんだ…」

幸子「自分が胞子の発生源になるんですか…それで他の人にもどんどん胞子をくっつけていくと…」

小梅「そう…それで、最終的には胞子体が一気に成長して、鼻、口、目からSCP-873-JPの草が生い茂るんだ…ページの方に、画像が…」

幸子「ぎゃああああ!」

小梅「…ちょっとグロいから、閲覧注意、ね?表示ボタンを押さなければ、出ないようになってると思うから…」

幸子「う、うえぇ…気持ち悪い…もっと早く言ってくださいよ…」

小梅「最終的には、脳まで浸食されて、死んじゃうよ…でも、死体が腐っちゃうと、草も枯れちゃうから…ゾンビは安心、だね…」

幸子「人間が全く安心できないですよ…」

小梅「胞子の散布力が強くて、収容しきれないから、昔はKeterクラスだったんだ…」

小梅「でも、とある薬がSCP-873-JPの成長と、胞子をまき散らすのを防ぐのに有効だって判明して…」

小梅「花粉症用の薬として、世間に流通させた結果、劇的に被害を減らせたんだ…」

小梅「だから、今はEuclidクラスに格下げされてるよ…」

幸子「花粉症だと思って病院に来た人に、その薬も一緒に飲ませて対策したんですね…財団の人、頭いいですね」

小梅「これが、SCP-873-JPの、表向きの説明、だよ…」

幸子「お、表向き…?何か裏があるってことですか…?」

小梅「ここからは、セキュリティクリアランスLv1以上の人しか、見れない情報を説明、するね…」

幸子「嫌な予感が…」

小梅「最終的に、粘膜のある部分から草が生い茂って、死んじゃうって説明だったけど…その後に、続きがあるんだ…」

小梅「脳が浸食されて、壊されちゃった神経機能が、SCP-873-JPのものに代替されて…以前と同じように生活ができるように、なっちゃうんだよ…」

小梅「身体の構造的には、生きていられない状態のはずなのに…壊されたはずの神経も機能して、しかも、感染してたときの異常を自覚しなくなっちゃうんだ…」

幸子「目や口から草が生えていることを、異常だと思わなくなるってことですか…?」

小梅「そう…むしろ、SCP-873-JPに感染してない人達のほうが、異常な状態だと思うようになって…避けたり、攻撃したり、治してあげようとしたりするよ…」

幸子「治すって…感染をうつそうとするってことですよね…脳も浸食されちゃってってことは、もう乗っ取られちゃってますよねそれ…」

小梅「そうだね…はっきりとは書かれてないけど、きっとそういうことだと思うよ…」

小梅「それでも、財団が頑張ってたから…一時期よりは、感染者は減ってるみたいだよ…」

幸子「死んだと思ったら植物に支配されて生き返る…これは確かに、死んだってことにして、楽にしてあげた方が本人も幸せかもしれませんね…」

小梅「…」

幸子「…ど、どうしました?」

小梅「…これが、クリアランスLv1の人に知らされてる、表向きの説明、だよ…」

幸子「…え?」

小梅「これは、クリアランスLv4以上の人しか見れない情報、だよ…」


SCP-873-JP

オブジェクトクラス: Keter

[編集済]

補遺:SCP-873-JP-1関連文書-3原文

たとえ届かなくとも、私はここに記録を残します。
私はかろうじて感染を免れましたが、それも残りわずかの話でしょう。
SCP-873-JPの収容に、我々は失敗しました。
マイノリティがマジョリティを超えた瞬間、
収容する者は収容される者に、収容される者は収容する者にと成り代わりました。
人々はそれに気付かず、この裏返った収容をこれからも続けてゆく事でしょう。
どうか、この国に 僅かでも正常な人間が残っている事を
どうか、彼らが この絶望に抗ってくれる事を望みます

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[編集済]


幸子「な、なんですかこれ…」

小梅「さっき、感染した人は、感染してることを異常だと思わなくなる…感染してない人を、異常だと思うようになる、って言ったよね…?」

幸子「は、はい、そう聞きましたけど…」

小梅「幸子ちゃんは、私を見て、異常な状態だと思う…?」

幸子「へっ?い、いや、怖いのが好きなのはちょっとあれですけど、ボクの次くらいにカワイイいつもの小梅さんだと思いますが…」

小梅「ふふっ、ありがとう…じゃあもし、私も幸子ちゃんも、SCP-873-JPに感染してたら…それに、気付ける?」

幸子「…あっ、収容に失敗って、まさか…」

小梅「みんながおかしくなって、それを普通だと思うようになったら…それが、本当は異常なんだって、気付ける人は、誰もいない…」

小梅「異常が普通に、普通が異常になった世界で、周りの人に異常を感じないあなたは…本当は、異常なのかもしれないよ…?」

小梅「今日の放送は、ここまでです…」

幸子「もう、手遅れだったってことなんですか…?」

小梅「そうだね…こういう、実はもう手遅れで、世界中に影響を与えてたっていうSCPも、いくつかあるよ…」

小梅「有名なのだと、SCP-8900-EXとかかな…気になった人は、調べてみてね…?」

幸子「大丈夫ですボクはカワイイです目から草なんて生えてませんカワイイです大丈夫です…」

小梅「…幸子ちゃん、大丈夫だよ…幸子ちゃんは、どこもおかしくない、カワイイアイドル、だよ…」ナデナデ

幸子「………す、すみません…ちょっと動揺してしまいました…」

小梅「ふふっ…お相手は、白坂小梅と…」

幸子「こ、輿水幸子でした!」

小梅「ばいばーい…」


終わり

5thライブまで花粉症が持ち越されないことを祈るばかりです

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