P「こんな所で何してるんだい?」
小梅「(この声、間違いない…角を曲がった向こう側にいるみたい)」
小梅「(………また誰かスカウトしてるんだ)」
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P「まあまそう警戒しないで、怪しいものじゃないからさ」
小梅「(……怪しい、です)」
小梅「(そういえば初めて会った時もあんな感じで…ふふ、懐かしいな)」
小梅「(色々あったな…)」
『小梅の声はいいな!綺麗で透き通ってるって感じだ、それに歌も好きなんだって?これはもうやる事は決まりだな!』
『次のお仕事はメイドですよメイド!俺が着せ替えてやるからな!…や、やだなあ、あいさん、違いますよちょっとした冗談ですってば』
『ハロウィンドレス最高に似合ってるぞ!小梅のためのイベントみたいなもんだ!たくさん楽しもうな!」
『山のライブ会場は冷えるから、しっかり防寒対策するんだぞ…え、ない?それはいかん!!着膨れてニナチャーン状態になるまで防寒してやるから買い物だ!!!』
『死んだふりとか止めてくれよ…血のりまで用意してさ…大の大人が本気で泣くとかみっともなさすぎだろ…あ、慰めないで、さらに泣いちゃうから』
『い、一緒に帰省して欲しい…だと…?わかった、俺も男だ覚悟を決めよう、え?お婆ちゃん家に行くだけ………そう』
『ついに単独CDが決まったぞおおお!!お゛め゛て゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!』
小梅「(ふふふ)」
P「ちょっと話を聞いてくれるだけでいいから、ね?」
P「家にくればおいしいものがいっぱい食べれるよ?」
小梅「(…………でも)」
P「大丈夫大丈夫、変な事何てしないから」
小梅「(Pさん、変な人みたい)」
小梅「(ご飯で誘うの……?いったいどんな人をスカウトしてるんだろ…覗いてみようかな)」
コソコソ
P「そりゃちょっとは変な事するけどさ…少しは触ってみたいし、いや触りまくるけど」
小梅「(えっ)」
ピタッ
P「はははそんな顔しないでくれよ」
小梅「(い、今何て?)」
P「大丈夫、昔は飼ってた事もあるから扱いは任してくれていい」
小梅「(…っ!!…っ??)」
小梅「(え?え?え?か、飼う…?ホラー…なの?サイコホラー…なの?)」
P「なーに悪いようにはしないって」
小梅「(Pさん…そういう人だったんだ…嬉し……………じゃなくて)」
P「お?やっと俺に興味を抱いてくれたか、それじゃもっと傍で話し合おうじゃないか」
小梅「(と、止めないと…!)」
P「そうそう、こっちこっち…後ちょっと…もう少しで…」
小梅「(…っ!)」
ダッ
小梅「だ、駄目…っ!!プロデューサーさん…そういう、のは…えm映画の中だけだよ!!」
P「っ!?」
猫「フニャッ!?」
タタタタタタ
P「あっ」
小梅「………え」
P「…………あぁ、逃げられちゃった」
小梅「………あれ」
………
……
…
P「そうか、俺が誰かスカウトしてると勘違いしてたのか」
小梅「…う、うん」
P「で…あの会話を聞いて突っ込んできたと………確かに不審者だったな」
小梅「………ごめんなさい、ね、猫だと思わなくて…」
P「ははは、でも人間相手だと思ったらあんな事は普通は言わないだろ?早とちりだな小梅は」
小梅「…………………」
P「…小梅?」
小梅「…なんでもない、よ…ふ、ふふ…」
小梅「うふ…ふ、ふふ…(あはは…Pさん、だもん…そんな訳ないよね………残念…)」
P「…なあ、笑い方がちょっと怖いぞ、本当にどうした?」
小梅「っ!そ、その…えっと…」
小梅『Pさん…サ、サイコパス…だったりして…監禁……拷問……ちょ、調教…してるかなって』
P『え、何それは』
P「…………???」
小梅「(い、言える訳ないよっ!)」
小梅「(どうしよう…Pさんでそんな事考えたの何てバレたら…軽蔑されちゃう…)
P「…小梅」
小梅「(誤魔化さないと…で、でもどうやって…)」
P「小梅」
ポン
小梅「ひゃっ!?」
P「大丈夫だって、解ってるから、落ち着け」
グリグリ
小梅「あ…あぁ……あ、頭…駄目…は、恥ずかしい…」
P「うむ、憂い気味な顔もいいんだけど、そういう顔はさらにいいな!」
小梅「ううぅ…(Pさんの馬鹿………でも…知ってた?その上でこうしてくれる……?)」
小梅「あ、あの…私…その」
P「言わなくていいさ、察したから…全く真面目なやつだ」
小梅「(やっぱり解ってて…それじゃ、もしかしてPさんもホントは私と同じ───)」
P「アレは野良猫だったんだ」
小梅「(……えっ?)」
P「懐かせる事自体が駄目元だったんだ」
小梅「………………」
P「野良猫は警戒心が強いし、小梅が飛び出さなくてもああなってた可能性も高い」
小梅「……………」
P「それに気を引ける道具も無ければ餌も無い」
P「…とにかく、あの猫の事は小梅が悩む様な事じゃないって事だ!!気にするな!!!」
小梅「………………」
P「………………」
小梅「……………」
P「………………」
P「あの、違った?」
小梅「うふ、ふふふ…ふふ……ふ……」
P「だからその笑い方は怖いから止めてくれって」
茶トラとリーマンのコピペかな?
小梅「(そうだよね…やっぱりPさんだもんね…)」
P「…えーと…その、そ、そうだ!せっかく会った事だし家まで送ってくぞ!エスコートしてやる!」
小梅「(お人よしだし…ああいう想像とは真逆の人…だから、こそ)」
P「決して的外れな事言っちゃった誤魔化しとかじゃないんだからな!すっかり暗いしお前が心配なだけさ!」
小梅「…Pさん」
P「何ならご両親に挨拶したって…?」
小梅「エスコートして…ね…これからも、ず、ずっと」」
小梅「(たくさん知らない物…教えてくれるんだから)」
P「お、おう…?!任せとけ!!」
小梅「…えへへ」
おしまい
読んでくれた方ありがとうございました
初期Rと比べると小梅は本当成長したなと思うこの頃
それと猫と戯れるリーマンのコピペから思いついたって言おうとしたら>>18で言われてた
おまけ
もう一つ考えていた方のオチ
P「しかし猫触りたかったなー思うままにもふもふと」
小梅「あの…Pさん」
P「ん?」
小梅「わ、私…で、良かったら…その…」
P「………え?」
翌日、事務所
P「はははははは」
モフモフモフ
小梅(猫耳カチャーシャ)「…にゃ、にゃー…」
P「よーしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」
ナデナデナデナデ
小梅「あ、ははは…は…く、くすぐった……」
P「猫ならこれくらいされて当然だろー?今日の小梅は俺の猫なんだからな!」
ナデナデナデナデナデ
小梅「…にゃ…ぁ……ふふふ…」
P「可愛いなチクショウ!やっぱり猫はいい!!!!」
みく「え、酷くない?」
おしまい
みくにゃんの扱いが酷かったので止めにした
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