モバP「可愛いねえ君」小梅「(…Pさん?)」 (26)


P「こんな所で何してるんだい?」



小梅「(この声、間違いない…角を曲がった向こう側にいるみたい)」

小梅「(………また誰かスカウトしてるんだ)」


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P「まあまそう警戒しないで、怪しいものじゃないからさ」



小梅「(……怪しい、です)」

小梅「(そういえば初めて会った時もあんな感じで…ふふ、懐かしいな)」



小梅「(色々あったな…)」



『小梅の声はいいな!綺麗で透き通ってるって感じだ、それに歌も好きなんだって?これはもうやる事は決まりだな!』

『次のお仕事はメイドですよメイド!俺が着せ替えてやるからな!…や、やだなあ、あいさん、違いますよちょっとした冗談ですってば』

『ハロウィンドレス最高に似合ってるぞ!小梅のためのイベントみたいなもんだ!たくさん楽しもうな!」

『山のライブ会場は冷えるから、しっかり防寒対策するんだぞ…え、ない?それはいかん!!着膨れてニナチャーン状態になるまで防寒してやるから買い物だ!!!』

『死んだふりとか止めてくれよ…血のりまで用意してさ…大の大人が本気で泣くとかみっともなさすぎだろ…あ、慰めないで、さらに泣いちゃうから』

『い、一緒に帰省して欲しい…だと…?わかった、俺も男だ覚悟を決めよう、え?お婆ちゃん家に行くだけ………そう』

『ついに単独CDが決まったぞおおお!!お゛め゛て゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!』



小梅「(ふふふ)」


P「ちょっと話を聞いてくれるだけでいいから、ね?」

P「家にくればおいしいものがいっぱい食べれるよ?」


小梅「(…………でも)」


P「大丈夫大丈夫、変な事何てしないから」


小梅「(Pさん、変な人みたい)」




小梅「(ご飯で誘うの……?いったいどんな人をスカウトしてるんだろ…覗いてみようかな)」
コソコソ


P「そりゃちょっとは変な事するけどさ…少しは触ってみたいし、いや触りまくるけど」


小梅「(えっ)」
ピタッ




P「はははそんな顔しないでくれよ」



小梅「(い、今何て?)」



P「大丈夫、昔は飼ってた事もあるから扱いは任してくれていい」



小梅「(…っ!!…っ??)」

小梅「(え?え?え?か、飼う…?ホラー…なの?サイコホラー…なの?)」



P「なーに悪いようにはしないって」


小梅「(Pさん…そういう人だったんだ…嬉し……………じゃなくて)」


P「お?やっと俺に興味を抱いてくれたか、それじゃもっと傍で話し合おうじゃないか」


小梅「(と、止めないと…!)」

P「そうそう、こっちこっち…後ちょっと…もう少しで…」

小梅「(…っ!)」
ダッ



小梅「だ、駄目…っ!!プロデューサーさん…そういう、のは…えm映画の中だけだよ!!」


P「っ!?」

猫「フニャッ!?」
タタタタタタ

P「あっ」

小梅「………え」



P「…………あぁ、逃げられちゃった」

小梅「………あれ」




………
……



P「そうか、俺が誰かスカウトしてると勘違いしてたのか」

小梅「…う、うん」

P「で…あの会話を聞いて突っ込んできたと………確かに不審者だったな」

小梅「………ごめんなさい、ね、猫だと思わなくて…」

P「ははは、でも人間相手だと思ったらあんな事は普通は言わないだろ?早とちりだな小梅は」

小梅「…………………」

P「…小梅?」

小梅「…なんでもない、よ…ふ、ふふ…」


小梅「うふ…ふ、ふふ…(あはは…Pさん、だもん…そんな訳ないよね………残念…)」

P「…なあ、笑い方がちょっと怖いぞ、本当にどうした?」

小梅「っ!そ、その…えっと…」



小梅『Pさん…サ、サイコパス…だったりして…監禁……拷問……ちょ、調教…してるかなって』

P『え、何それは』



P「…………???」

小梅「(い、言える訳ないよっ!)」




小梅「(どうしよう…Pさんでそんな事考えたの何てバレたら…軽蔑されちゃう…)

P「…小梅」

小梅「(誤魔化さないと…で、でもどうやって…)」

P「小梅」
ポン

小梅「ひゃっ!?」

P「大丈夫だって、解ってるから、落ち着け」
グリグリ

小梅「あ…あぁ……あ、頭…駄目…は、恥ずかしい…」


P「うむ、憂い気味な顔もいいんだけど、そういう顔はさらにいいな!」

小梅「ううぅ…(Pさんの馬鹿………でも…知ってた?その上でこうしてくれる……?)」

小梅「あ、あの…私…その」

P「言わなくていいさ、察したから…全く真面目なやつだ」

小梅「(やっぱり解ってて…それじゃ、もしかしてPさんもホントは私と同じ───)」

P「アレは野良猫だったんだ」

小梅「(……えっ?)」

P「懐かせる事自体が駄目元だったんだ」

小梅「………………」

P「野良猫は警戒心が強いし、小梅が飛び出さなくてもああなってた可能性も高い」

小梅「……………」

P「それに気を引ける道具も無ければ餌も無い」

P「…とにかく、あの猫の事は小梅が悩む様な事じゃないって事だ!!気にするな!!!」

小梅「………………」

P「………………」

小梅「……………」

P「………………」






P「あの、違った?」

小梅「うふ、ふふふ…ふふ……ふ……」

P「だからその笑い方は怖いから止めてくれって」


茶トラとリーマンのコピペかな?


小梅「(そうだよね…やっぱりPさんだもんね…)」

P「…えーと…その、そ、そうだ!せっかく会った事だし家まで送ってくぞ!エスコートしてやる!」

小梅「(お人よしだし…ああいう想像とは真逆の人…だから、こそ)」

P「決して的外れな事言っちゃった誤魔化しとかじゃないんだからな!すっかり暗いしお前が心配なだけさ!」

小梅「…Pさん」

P「何ならご両親に挨拶したって…?」

小梅「エスコートして…ね…これからも、ず、ずっと」」

小梅「(たくさん知らない物…教えてくれるんだから)」

P「お、おう…?!任せとけ!!」

小梅「…えへへ」



おしまい



読んでくれた方ありがとうございました
初期Rと比べると小梅は本当成長したなと思うこの頃
それと猫と戯れるリーマンのコピペから思いついたって言おうとしたら>>18で言われてた

おまけ
もう一つ考えていた方のオチ



P「しかし猫触りたかったなー思うままにもふもふと」

小梅「あの…Pさん」

P「ん?」

小梅「わ、私…で、良かったら…その…」

P「………え?」



翌日、事務所


P「はははははは」
モフモフモフ

小梅(猫耳カチャーシャ)「…にゃ、にゃー…」

P「よーしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」
ナデナデナデナデ

小梅「あ、ははは…は…く、くすぐった……」

P「猫ならこれくらいされて当然だろー?今日の小梅は俺の猫なんだからな!」
ナデナデナデナデナデ

小梅「…にゃ…ぁ……ふふふ…」

P「可愛いなチクショウ!やっぱり猫はいい!!!!」





みく「え、酷くない?」

おしまい

みくにゃんの扱いが酷かったので止めにした
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