魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」 (10)



魔王「えーーーー!?」

魔王「い、今から? 今からボクが魔王?」

女側近「さようでございます。貴方は先代魔王様のご子息」

魔王「いやいや……何かの間違いでしょ?」

女側近「間違いではありません。やはりご存知なかったのですね」

魔王「え? ボクの父親は昔死んだって母さんが…」

女側近「おそらく……下級魔族と関係を持った先代魔王様は、その事実を隠蔽したのでしょう」

魔王「え、先代魔王様は……今どちらに?」

女側近「お亡くなりになりました。ですので、貴方を迎えに来たのです」


魔王「……」

女側近「貴方がこの魔界を統一する魔王です」


魔王「ええええぇぇ……」




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  ■ 第1話 魔王即位 ■

 
 
 



ーーー魔界 冥都・最上層 黒魔城ーーー




女側近「こちらが玉座です。お座りください」


魔王「う、うん」


魔王(……ボクに出来るの?)

女側近「魔王様?」

魔王「ボク自信がないよ。ここに座っていいのかな?」

女側近「最初からなんでも出来るとは思っておりません。私が貴方を助けます。思った通り判断し命令して頂くだけです」

魔王「……」

魔王(……“魔王”になれば……あんなこと……こんなこと……)

魔王「よ、よし……」


 魔王は玉座に腰掛けた。

女側近「魔王様……王位継承おめでとうございます」


魔王「ありがとう。とりあえず、がんばるよ」


女側近「それでは……さっそくですが」

女側近「先代魔王様が亡くなられて10日。すぐ対応しなければならない問題は“勇者”です」

魔王「まさか、もう近くまで来ている?!」

女側近「いえいえ、まだゲートを通って魔界へ来た人間はおりません」

魔王「そうか……じゃ、早いうちに倒してしまおう! 放っておいたらレベル上がっちゃうでしょ」

女側近「もちろんそのつもりですが……勇者パーティは現在12パーティ存在しています」

魔王「えーーー!?!」

魔王「 そんなに?! 1人じゃないの?!」

女側近「確認出来ているだけで12パーティです。実際はもっと存在と思われます」


魔王「えええぇ……勘弁してよ」

女側近「刺客を送りたい思いますがどうしますか?」

魔王「すぐ倒しに行かせよう! 強くなってからでは遅いもん」

女側近「かしこまりました。刺客はどうしますか? 魔王軍四天王、上位魔族が2人、中級魔族4人、これがすぐ動かせる戦力です」

魔王「あれ? 全部で10人? 12人の勇者に対して足りない……」

女側近「はい。敵は勇者だけではありません」

魔王「?」


女側近「人間界の王都や帝都といった“国”の王国軍とも戦争をしております。他の側近と配下はそちらの対応をしております」

魔王「えーーー」

女側近「勇者達の対応はどう致しますか?」

魔王「うーん。勇者達をレベルが高い順に四天王、上位魔族、中級魔族の順にぶつけよう」


女側近「人数的にレベル最下位の2人の勇者は放置になります。ちなみに最近旅立ったばかりのレベル1の勇者は光の魔法が使えるとか」

魔王「むむ……」

魔王(放っておくと驚異になるかな?……それに中級魔族を、レベル中級の勇者に当てるのは負けちゃうかも……)

魔王「よし、勇者はレベルの低い順に倒していこう。レベルの低い勇者に中級魔族を。レベル中級の勇者には上位魔族を。さらにそのうえの勇者に四天王をぶつけよう」

女側近「かしこまりました。人数的にレベルの高い勇者が2人放置になりますがよろしいですか?」

魔王「うん……まだ時間はある。その勇者達が片付いたら総攻撃しよう」


女側近「かしこまりました。勇者討伐をすぐ手配致します」


魔王「あとは……?」

女側近「次にエルフ族捜索について、次にゲート警備隊編成について、冥都下層の瘴気対策を…」




魔王(えーーーー。“魔王”って忙しい……)


 夜。


ーーー黒魔城・自室ーーー



女側近「魔王即位初日お疲れ様でした」


魔王「ふぃー……疲れた。わからないことばかりだなぁ」

女側近「明日、配下の者を集めてご紹介致します。主力はほとんど勇者討伐に出ておりますが………」

魔王「ボクみたいなのが、新しい“魔王”なんてガッカリされそう」


女側近「……」

魔王「……」

女側近「ご紹介の前に装備を整えましょう。魔王っぽく」

魔王(見掛けだけではなく、実際も弱いからなぁ……)




魔王「……」



女側近「では明日もよろしくお願いします」

魔王「うん、おやすみ」

女側近「失礼します」

魔王「あ、まって」


女側近「はい?」


魔王「あ、あの……」

女側近「はい?」

魔王「これから寝るわけで……さ、サキュ……」

女側近「はい?」

魔王「さ、さ、サキュ……」

女側近「サキュバスですか?」ジッ……



魔王「え、あ、ちちちち違うよ! サンキュー女側近さん! 明日もよろしく!」

女側近「はい、よろしくお願いします」


 ガチャ

魔王「……命令出来ない」ショボン

魔王「ボクに魔王はなんて出来る……の?」



  ■ 第1話 魔王即位 終 ■

すみません…いきなりすっ飛ばしてしまったので上げ直します。
こちらはHTML依頼します

魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」
魔王「ボクに魔王なんて出来るわけねぇ」 - SSまとめ速報
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本当に申し訳ありません…

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