アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
短め、書き溜めありです。
前作
桃華「魔法少女マジカルモモ!」
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梨沙「魔法少女マジカルペアー!」
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桃華「ふたりは」梨沙「ももぺあ!」
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桃華「ふたりは」ありす「ももあり!」
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ありす「魔法少女マジカルベリー!」
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桃華「3人揃って!」梨沙「ももぺあ!」ありす「べりー!!!」
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の続きとなります。
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(桃華ルーム)
桃華「今週はついにわたくし達主演の『魔法少女マジカルモモ』の最終話が放映されますわ!」
ありす「ここまで色々ありましたね…」
梨沙「リサがほぼ毎回禿げてた時が懐かしいわね…」
桃華「大変なことも多かったですけど、終わってみればどれも良い思い出ですわね」
ありす「放送もどうなるか楽しみです」
桃華「あら…始まりましたわ!」
(ガギッ!キィン!ドォォォォン…ドガッ!)
モモカ『きゃあああああっ!』ドシャッ
チカ『あれれ~?もう終わり~?』
モモカ『ま…まだまだですわ…!』ヨロッ
チカ『そうこなくっちゃ!じゃあ…ちょっとおっきいのいくよ~!』
(キュイィィィィィン…)
モモカ『くっ…!防御を…!』
チカ『イーヴル…バスターーーー!!!』カッ
モモカ『!?』
(チュドオォォォォォン…)
モモカ『ううっ…なんとか耐えきれましたけど…ああっ!』
(パァァァァ…)
モモカ『うっ…く…変身が維持できなく…』
チカ『これで終わりか~、あんがいあっけなかったね!』
モモカ『…くっ!』
???『あなた…モモカなの?』
モモカ『…えっ?』
ティーチャー・ヘレン『戦っている間はよくわからなかったけれど、今ならちゃんとわかるわ』
ティーチャー・ヘレン『モモカ、どうしてあなたが…?』
モモカ『ヘレン…先生…』
生徒1『モモカさん…』
生徒2『さっきまで飛んだり光線飛ばしたり…』
生徒3『モモカさんは一体…』
モモカ『皆さん…』
チカ『モモカちゃんはね~、ここしばらくの怪物騒ぎを解決してたんだよ~!』
チカ『すごいよね!これまで色んなバケモノ相手にしても一歩も引かないで全部倒しちゃったんだよ!』
モモカ『チカさん…あなた何を…!』
チカ『あんなバケモノをカンタンに倒せちゃうモモカちゃんがもしアナタ達に牙をむいたとしたら…恐ろしいと思わない?』
ティーチャー・ヘレン『…怪物騒ぎの事は聞いていたわ、けどまさか…それを解決していたのがあなただったなんて…』
ティーチャー・ヘレン『私は…私達は…知らずのうちにあなたに守られていたのね…』
チカ『…』
ティーチャー・ヘレン『生徒達!怪我したモモカを安全な所まで連れて行きなさい!』
生徒1『ティーチャー・ヘレン!?』
生徒2『何を…!?』
ティーチャー・ヘレン『私達は知らないうちにモモカに助けられていた…なら、今ここで苦しんでいるモモカを助けるのは私達の役目よ!』
生徒3『でも…』
生徒4『ちょっと…怖いです』
モモカ『…』
ティーチャー・ヘレン『…ヘーイ!よくお聞きなさい!』
ティーチャー・ヘレン『あなたは…計算が得意だったわね?』
生徒1『は、はい!』
ティーチャー・ヘレン『あなたは…足が速かったわね?』
生徒2『はい…』
ティーチャー・ヘレン『あなたは工作が得意、あなたは格闘技が得意、あなたは諜報活動が得意…』
生徒3『ティーチャー・ヘレン…?』
ティーチャー・ヘレン『で、モモカは?』
生徒達『…』
ティーチャー・ヘレン『そう!たまたま空を飛んだり光線を放ったり出来るだけよ!』
モモカ『「だけ」で済ませて良いものなのでしょうか…』
ティーチャー・ヘレン『答えなさい!あなた達は自分が出来ない事が出来るだけの人間を排除するの!?』
生徒達『…』
チカ『それをやるのが人間だと思うな~』
ティーチャー・ヘレン『お黙りなさい!!!』
チカ『!?』
ティーチャー・ヘレン『あなたが人を信用していないということは今までの口ぶりで理解したわ…』
ティーチャー・ヘレン『でも、この私が育てた生徒達!あの子たちを私は信じているわ!』
チカ『どうして…!』
ティーチャー・ヘレン『それは…そう!あの子たちもまた世界レベルだからよ!!!』
生徒達『!!!』
生徒A『モモカさん!こっちに!』
生徒B『お前だけじゃ無理だ!皆、モモカさんを運ぶんだ!』
生徒C『私たちは保健室で治療の準備を!』
生徒D『行くわよ!』
生徒E『ティーチャー・ヘレンもこちらへ!』
ティーチャー・ヘレン『私はここに残るわ…』
生徒F『そんな…どうして!?』
ティーチャー・ヘレン『ここに私のレクチャーを求めている子がいるからよ!良いから行きなさい!』
生徒達『…はいっ!!!』
(ダッダッダッ…)
ティーチャー・ヘレン『良い返事ね…今のあなた達はそう…間違いなく世界レベルよ』
チカ『なによそれ…くっだらない…!』
チカ『あの子達はアンタの勢いに乗せられて動いただけじゃない!』
ティーチャー・ヘレン『あの子たちはまだ子供よ…大きな決断をするためには大人の後押しが必要なこともあるわ』
チカ『それならすぐに追いついて皆まとめて…!』
ティーチャー・ヘレン『ふっ…それをするのは、まず私を倒してからにして貰いましょう!』
チカ『えっらそうに!吹き飛んじゃえ!!!』バァッ
(ドォォォォォン…)
チカ『さて、モモカちゃんを…』
ティーチャー・ヘレン『なってない…全くもってなっていないわ…』
チカ『なっ…!?』
ティーチャー・ヘレン『あなたは相手を見くびり過ぎね…その程度、当たってあげる気にもならないわ!』
チカ『くっ…このおっ!』ブンッブンッドオン…
ティーチャー・ヘレン『世界レベルの足運び!世界レベルの腰の振り!世界レベルのパッフォーマンス!』
ティーチャー・ヘレン『今だけは教師という仮面を外してあげましょう…』
ヘレン『刮目しなさい、これが…「世界」よっ!』バッ
チカ『うっ…わあああああ!!!』
(ドオン…ツガアアアァァァァン…ボオオオオン…)
ありす「はぁ…もう流石と言いますか…」
梨沙「レーセーに考えると割とめちゃくちゃ言っているはずなのに、なぜか口で勝てる気が全くしないのよね」
桃華「あの自信に満ち溢れた振る舞いがそうさせるのでしょうか…」
ありす「というかヘレンさんが戦いを始めちゃいましたけど…」
梨沙「メイン差し置いてラスボスと戦っちゃうって…」
桃華「それでもヘレンさんは普通(?)の人間ですから…回避のみを行っていますわね」
梨沙「変なトコに間があったのは気にしないであげる」
ありす「あっ、場面が切り替わりましたね」
(保健室)
モモカ『あっ…!ううっ…!』ハァハァ
モモカ『そんな所…ダメですわ…!』
モモカ『あっ…そんなに沢山…ポタポタとたれていますわ…あっ…ああ~っ!!!』
生徒1『…モモカさん、消毒液がしみるのはわかりますけど、変な声を出さないでください』
モモカ『あら、ごめんあそばせ』
モモカ『でも…痛いものは痛いですわ…』ナミダメ
生徒2『涙目のモモカさん可愛い…(我慢してください!)』
生徒3『煩悩が漏れてますよ』
モモカ『それにしても…皆さん良かったんですの?』
モモカ『恐らくチカさんがすぐに追ってきますわ』
モモカ『わたくしはもう大丈夫ですから…皆さんはお逃げになっ』
(ジュッ)
モモカ『ひゃあああああ~!!!し、しみますわ…』
生徒1『こんなに傷だらけで何が大丈夫ですか!』
生徒2『そうです!今はちゃんと治療を受けて下さい!』
生徒3『消毒して、傷口を覆うくらいしか出来ませんけど…』
モモカ『…はい、ありがとうございます』
生徒4『ティーチャー・ヘレン…大丈夫かなぁ…』
(ドオォォォォォォォン…)
生徒5『ひゃっ!?』
モモカ『大きな爆発…』
生徒6『だ、大丈夫ですよ!たとえティーチャー・ヘレンが倒れたとしても、皆がここまでの通り道にバリケードを作ってくれているので少しは…』
モモカ『…それ、逆にこの場所への道しるべになっていません?』
生徒1~6『あっ』
(ドカァァァァァァァン!)
チカ『はぁ…はぁ…みぃ~つけた』ニヤッ
モモカ『チカさん…』
生徒1『ティーチャー・ヘレン…皆…』
生徒A『ごめん…足止めにもならなかった…!』
チカ『さ~って!邪魔してくれた変な人も吹き飛ばしたし、残るはモモカちゃんだけだね!』
チカ『…あっ、そうだ!』
チカ『ねえそこの子達、モモカちゃんをこっちに差し出してくれない?』
生徒1『な、何を…!』
チカ『そしたらあなた達と…その家族の安全は保障してあげるよ!』
生徒達『!?』
チカ『ね?そこのバケモノを差し出すだけでかけがえのない家族まで守れちゃうんだよ?考えるまでもないんじゃないかな?』
生徒1『ほ…本当に…』
チカ『ん?』
生徒3『本当にモモカさんを差し出せば…』
モモカ『…』
生徒3『モモカさんを差し出せば私たちの安全は保障してくれると…?』
チカ『…うんっ!もちろん!やくそくっ!』
生徒2『ですが断ります』
チカ『……は?』
生徒1『当然の事を聞かないでください!』
生徒2『友人を裏切って生き延びるくらいなら…!』
生徒3『ここでモモカさんの最後の盾になります!』
生徒4『モモカさん!後ろの扉から逃げて!』
チカ『あ~もう!なによそれ!何もできないあんた達は震えて命乞いでもしてればいいのよ!!!』
チカ『みんな…消えちゃえ~~~!!!』キュイイィィィン…
生徒5『あっ…これ死んだ…』
生徒6『ママ…!』
モモカ『させませんわ!!!』パアアァァァァ…
(バシイィィィィィン!)
チカ『なっ…!?』
生徒達『…い、生きてる?』
モモカ『チカさん…』
チカ『モモカちゃん…!』
モモカ『わたくしのお友達を傷つけさせはしませんわ!』
チカ『じゃあどうするの?あたしを倒すの!?やれるもんならやってもらおうじゃない!!!』
モモカ『少し違いますわね』
チカ『何がよ!』
モモカ『イーヴル・カルテットの本拠地で、あなたは「友達になれると思ったのに」とおっしゃいましたわ』
モモカ『ですので…あなたも受け入れてさし上げます!』
チカ『何を言って…!』
モモカ『たあっ!』ギュンッ
チカ『早っ…』
(ガシッ!)
モモカ『まずは…この場から離れませんと…!』ギュウウウウウン
チカ『くっ…この!離せ…!離して…!』
生徒1『モモカさん…』
生徒2『頑張って…!』
(上空)
チカ『くっ…!いい加減しつこい…!離れてよ!!!』
モモカ『…っく!離しませんわ!チカさん…あなたが忘れていたもの…否定していたものを…思い出させてあげますわ!』パアアァァァァ…
チカ『なにこの膨大な魔力…モモカちゃん、一体何を…!』
モモカ『お受けなさい!これが…わたくしの愛ですわ!』
モモカ『モモカ・ラブ…ダイナマイト!!!』バアアァァァァァ!!!
チカ『あ…あああぁぁぁぁ…!!!』
???(…カ…チカ…)
チカ(だ…だれ…?)
???(チカ…あなたは誰より優しい子だって知っています)
???(みんなの笑顔のために頑張ってたんだもんね!)
???(守ってあげられなくて、ごめんね)
チカ(おねーちゃん…?)
???(ほら、いつまでしょぼくれてんのよ!)
???(私たちはもういませんけど、チカちゃんがそのことを気に病まないでください)
???(私たちは…いつまでもチカちゃんと一緒です…)
チカ(みんな…)
???(チカ…すごいわ…あなたは私の誇りよ…)
チカ(…!)
チカ『ママ!!!』
モモカ『チカさん、あなたを見守ってくれている方が…見えまして?』
チカ『あたし…忘れてた…』
チカ『酷い事する人ばかり目に映ってた…あたしを認めてくれる人が見えていなかった…!』
チカ『みんな…ごめんね…!』
モモカ『チカさん』
チカ『モモカちゃん…ごめんね、あたし…』
モモカ『そういったお話は後で聞きますわ』
モモカ『その…恥ずかしながら先ほどの魔法で魔力が空になってしまいまして…ただいま絶賛落下中ですの』
チカ『ええっ!?』
モモカ『チカさんはまだ余力がおありで?』
チカ『あたしも…さっきの変な人と戦った所とモモカちゃんを振り切ろうと無茶した所で殆ど魔力を使っちゃって…』
モモカ『そうですか…では、こう言うしかありませんわね』
チカ『?』
モモカ『チカさん、どこに落ちたいですか?』
ありす「おぉ…」
梨沙「割とバイオレンスなのが多かったのに、チカ相手は珍しくこの時間帯らしい決着ね」
桃華「ふふっ、愛は全てを救うのですわ!」フンス
ありす「モモカさんは今まで殆ど打撃と光線技で、アリスやリサみたいな固有の攻撃をしてきませんでしたけど」
ありす「全てはここのためだったんですね…」
梨沙「考えすぎじゃない?」
桃華「うふふ、受け取り方はご覧になった方の自由ですわ」
(上空)
リサ『モモカ~!!!』
アリス『モモカさんは殆ど魔力が残っていないみたいです!』
リサ『じゃあ飛べないってこと!?』
アリス『はい!』
リサ『ヤバイわね…アタシ達も一人で飛ぶ分の魔力くらいしか残ってないわよ』
アリス『とりあえず取りついて…少しでも落下速度を落としましょう!』
リサ『わかったわ!』
(ガシッ)
モモカ『お二人とも!?』
リサ『積もる話は後!アタシ達も魔力殆ど残ってないから!』
アリス『速度を可能な限り落としますので!衝撃に備えて下さい!』
モモカ『は、はいですわ!』
コハル『ふふふ~、それには及びませんよ~』
リサ『コハル?』
ヒョウ君『…』
ハルチン『知らなかったのか?妖精の鱗粉は…』
コハル『触れたものに空を飛ぶ力を与えるんですよ~』
ハルチン『お前ら!いくぜ!』
コハル『はい~!』
ヒョウ君『…』
(シャラララン)
モモカ『あら…まぁ…!』
リサ『魔力使わないでも飛べてるじゃない!』
アリス『…知りませんでした』
ハルチン『そんでも、そんなに長くは飛んでいられねえからな!』
コハル『早く地上に降りましょう~』
モモカ『わかりましたわ!』
梨沙「ここらへんからは皆揃って撮影したトコね」
ありす「終わりも近いですね…」グスッ
桃華「感慨深いですわね…」
(スタッ)
モモカ『はぁ…地に足がついているって素晴らしいですわ…』
リサ『は~…流石に今回はダメかと思ったわ』
アリス『そうですね…それでモモカさん、そちらの方は?』
チカ『えっと…あたしは…』
モモカ『こちらはイーヴル・カルテットの本拠地で出会って、お友達になったチカさんですわ』
モモカ『先ほどまで一緒に戦っていたんですの』
チカ『えっ…モモカちゃ』
モモカ『シーッ』
モモカ『イーヴル・カルテットの首領との戦いでわたくしもチカさんも魔力の殆どを使い切ってしまいまして…』
モモカ『お二人には本当に助けられましたわ!』ダキッ
アリス『わぁっ…モ。モモカさん!?』///
リサ『わぷっ…こ~ら、いきなり抱き着いて誤魔化そうとすんじゃないの!』
モモカ『あら、うふふ』
リサ『ったく…その子も魔法少女なのね?』
モモカ『…ええ、そうですわ』
リサ『んで…モモカの友達なのね?』
モモカ『ええ』
リサ『チカは?』
チカ『あたしは…うん、モモカちゃんのお友達!お友達でいたい!』
モモカ『チカさん、ご心配なさらずとも…わたくしとチカさんはちゃんとお友達ですわ』
リサ『そ、じゃあ…それで良いんじゃない?』
アリス『…そうですね』
ハルチン『よくわかんね~けど…とりあえずこれで終わったって事なんだよな?』
コハル『そう考えて良いかと~』
ハルチン『そっか~…じゃあ向こうに帰る準備をしないとな~』
アリス『……そうですね』
モモカ『あら、もう帰られてしまいますの?』
リサ『少しはゆっくりしてけばいいのに』
コハル『すぐに帰るというわけではないですけど~、この件が解決したのならそんなに長居も出来ないんです~』
ヒョウ君『…』
モモカ『そうですか…寂しくなりますわね』
リサ『帰る時にはちゃんと連絡しなさいよ!黙って居なくなるとかやめてよね!』
アリス『…はい、それはもちろん』
ありす「お別れの時が近づいてきましたね…」
梨沙「自分の事みたいに寂しい気分になるわね」
桃華「…」
(魔法界組出立当日)
ハルチン『さて、忘れモンはないな~?』
コハル『大丈夫です~』
ヒョウ君『…』
ハルチン『あ~あ…見たい試合があったんだけどな~…こればっかりはしょうがないか』
コハル『ハルちゃんは本当にサッカーが好きですね~』
ハルチン『いいだろ別に、向こうで皆に教えてみようかな…』
アリス『姉さんは既に向こうに送還済み』
アリス『チカさんとユカさんはこちらでモモカさんの監督下に置かれることになりました』
リサ『ぶっちゃけるとメイドとしてモモカの家のお世話になっているってコトね』
アリス『モモカさんも凄いですね…』
モモカ『うふふ、お褒めに預かり光栄ですわ』
アリス『モモカさん!』
リサ『遅かったじゃない』
モモカ『うふふ、大切な友人の出立の日ですもの、色々準備がありましたの』
アリス『…準備?』
モモカ(チカさん!)
チカ(オッケー!)
(シュウウゥゥゥ…)
アリス『なっ…転移魔法!?』
チカ『とうちゃ~く!』
ティーチャー・ヘレン『アリス…あなたの出立の見送りに来たわ!』
ユカ『お嬢様のメイド達を代表してあたしとチカさんもこちらに』
アリス『ティーチャー・ヘレン…チカさんにユカさん…』
ユカ『その節は本当にご迷惑を…』
モモカ『ユカさん、今はそういったお話は無しですわ!』
モモカ『…先生?』
ティーチャー・ヘレン『ええ、アリス…これを受け取りなさい!』
アリス『これは…?』
ティーチャー・ヘレン『あなたがこちらの世界で得た…何物にも替えがたい価値を持つものよ』
アリス『…?』ガサガサ
アリス『…寄せ書き?』
生徒1『アリスちゃん!向こうに行っても元気で!』
生徒2『離れていても、世界レベルで繋がっているから!』
生徒3『いつまでもちっちゃいままでいてね★』
生徒4『ダンスは万能!』
アリス『みなさん…』
ティーチャー・ヘレン『アリス…あなたも私の可愛い生徒の一人よ、どこにいても胸を張りなさい!』
アリス『…はいっ!』
ハルチン『…空気読めなくて悪いけどよ、そろそろ向こうへのゲートが開くぞ~』
アリス『わかりました』
コハル『皆さん、今回は本当にお世話になりました~』
ヒョウ君『…』
リサ『アンタたちも…元気でね』
ヒョウ君『…』
コハル『魔法少女の力、くれぐれも悪用しないでくださいね~』
リサ『わかってるわよ』
ハルチン『じゃあなモモカ、色々あったけど、お前の家の暮らしも悪くなかったぜ』
モモカ『後半殆どお家でサッカー見てるだけでしたしね』
ハルチン『うぐっ…』
モモカ『でも…またこちらにいらっしゃることがありましたら是非お寄りなさいな』
モモカ『今度はちゃんとお客人としておもてなしいたしますわ』
ハルチン『…おう!楽しみにしてるからな!』
アリス『モモカさん…リサさん…』
アリス『この度は本当にお世話になりました…お二人の事はずっと忘れ…忘れ…』グズッ
アリス『絶対に忘れ”まぜん…そして…いつか必ずお二人に会いに来ます…!』グスン
モモカ『アリスさん…』
リサ『ちょっと…ここで泣くのはやめてよ…アタシまで貰っちゃうじゃない…!』グスッ
アリス『本当ならお別れだってしたくありません!でも…規則ですから…!』
モモカ『アリスさん…リサさん…』ギュッ
リサ『アリス…元気でね?アンタすぐ無茶するんだから…』
アリス『リサさんも…頭皮のケアは万全に、ですよ?』
モモカ『アリスさん、いつか…また!』
アリス『はい…はい…っ!』
アリス『…チカさん、お二人の事…そして、こちらの世界の事…よろしくお願いします』
チカ『…うん!このラブリーチカに任せておいて!』
アリス『頼もしいです…では、そろそろ行きます』
(パアアァァァ…)
モモカ『さようなら…遠い世界のお友達…』
<fin>
ありす「はぁ…」
梨沙「終わったわね…」
桃華「…」グスッ
ありす「あれ、桃華さん?」
梨沙「こういうので泣くって珍しいわね、ハンカチいる?」
桃華「自分のがありますから大丈夫ですわ…」クシクシ
桃華「もしいつか本当にお二人とお別れになるような事があったら…モモカさんのように笑顔でお別れ出来るのかなと考えていましたら…」
梨沙「別に無理に笑顔でいる必要はないんじゃない?」
ありす「そうです、悲しいものは悲しいんですから…我慢する必要なんてないと思います」
桃華「…ふふっ、普段素直でないお二人がおっしゃると説得力が違いますわね」
梨沙「…どういう意味よ」
ありす「不本意ながら反論できません…」
桃華「では…お言葉に甘えて…」ギュッ
梨沙「…お?」
ありす「桃華さん?」
桃華「少し、胸をお借りしますわ」
梨沙「…ったくもう」ポンポン
ありす「桃華さんの見栄っ張りにも困ったものですね」ポンポン
桃華「…」ギュウウウゥゥゥ…
これにて魔法少女桃華シリーズは一応区切りとさせていただきます。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
最後にちょっとしたオマケを。
~劇場版予告~
ハルチン『おいモモカ!魔法界のピンチなんだ!助けてくれ!』
モモカ『嫌ですわ』ピシャッ
『スクリーンに!』
『モモカが!』
『リサが!』
『アリスが!』
『帰ってくる!!!』
ハルチン『アリスが敵に敗れて捕まっ…』
モモカ『ハルチンさん!なにをぐずぐずしていますの!?早く向こうに行きますわよ!』
『魔法少女達を迎え撃つは最凶の敵!?』
???『この刺身包丁が血を求めてるれす~!』
???『クックック…我が煉獄の業火を受けるがいい!』
???『この秘密研究所に入ってきたこと…後悔させてやるんですけどおぉぉぉぉぉ!!!』
???『食らうがいい…エンドレスライジングクラッシャー!』
『オールスターキャストによる夢の一幕がここに開演する!』
リサ『ああもう!またハゲるじゃない!』
チカ『一人だって…マジカルテットなんだからっ!』
フミカ『アリスを…返しなさい…!』
アリス『モモカさあぁぁぁぁぁん!』
モモカ『魔法界にも…わたくしの愛を…!』
『魔法少女マジカルモモ THE MOVIE!』
『近日公開!』
アリス『見て下さい!この腰っ!この躍動感!今の私はまさしく世界レベルっ!』
モモカ『アリスさんが壊れましたわ!?』
『劇場に来てくれたお友達に、マジカルモモのトレーディングカードを1枚プレゼント♪(全346種)』
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