ありす「魔法少女マジカルベリー!」 (46)

アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。
短め、書き溜めありです。

前作

桃華「魔法少女マジカルモモ!」
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梨沙「魔法少女マジカルペアー!」
梨沙「魔法少女マジカルペアー!」 - SSまとめ速報
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桃華「ふたりは」梨沙「ももぺあ!」
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桃華「ふたりは」ありす「ももあり!」
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490196951/)

の続きになりますが単品で読んでも問題は無いと思います。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490698545

(桃華ルーム)

桃華「さあ!今週もわたくし達主演の『魔法少女マジカルモモ』が放映される時間ですわ!」

梨沙「魔法少女も3人揃って、ここしばらくは割と安定していたわね~」

ありす「前回の相手である某所の教会のシスターが変化した怪物『アンデルセン』も危なげなく倒せましたしね」

梨沙「最近仲間も居てくれるお陰でリサが無茶やって禿げなくなってきたから有難いわ~」

桃華「うふふ、仲間の数が増えていくというのは良いものですわね」

ありす「話も終盤に差し掛かってきますし、そろそろ終わりに向けて話が大きく動き出す頃でしょうか」

梨沙「ユミ以降敵の幹部も出てきてないしね」

桃華「あら、そろそろ始まりますわよ」

モモカ『皆様ごきげんよう!モモカですわ!』

モモカ『魔法少女3人の力が合わされば、向かう所敵なしですわね!』

モモカ『イーヴル・カルテットが全く動きを見せないのが少々不気味ですけど…』

『第17話、教育実習生はアリスがお好き?』

(朝の教室)

リサ『モモカさん、おはようございます』

モモカ『あらリサさん、ごきげんようですわ』

リサ『少し遅かったようですけど…どうかしましたか?』

モモカ『それが…ハルチンさんがサッカーに夢中で…』

リサ『あら…それで、どうされましたの?』

モモカ『いつまでたっても動こうとしないので置いてきましたわ!』

モモカ『…はて、コハルさんとヒョウさんはいらっしゃらないの?』

リサ『あ~…二人で朝っぱらからじゃれあってまして…』

モモカ『それだけですと微笑ましいですけど…?』

リサ『そこで下手に声かけるとまたペロペロさせられますからね…気づかれないように逃げて来ました』

モモカ『うふふ、それは大変でしたわね』

リサ『笑い事じゃないわ…ないですよ』

モモカ『それにしてもアリスさんは遅いですわね?』

リサ『そうですね…もうそろそろチャイムが鳴ってしまいます』

モモカ『ここしばらく今の怪物騒ぎとは別件で調べ物をなさっているようですし、それと関係があるのでしょうか…』

(キーンコーンカーンコーン…)

リサ『あらら、アリスさん遅刻確定ですね』

モモカ『ですわね』

(ガラッ)

ティーチャー・ヘレン『ヘーイ!グーテンモォルゲン!ステュデンツ!』

生徒達『ティーチャーヘレン!ヘーイ!』

ティーチャー・ヘレン『いい返事ね!皆今日も元気そうで何よりだわ!』

ティーチャー・ヘレン『さて、今日は皆に教育実習生を紹介するわ!』

生徒1『歓迎しよう…盛大にな!』

生徒2『普通もっと遅い時期じゃなかったっけ…?』

生徒3『綺麗な先生だと良いな~』

生徒4『格好いい先生でも良いじぇ…』

モモカ『確かに変なタイミングですわね』

リサ『まぁ…そういうこともあるのでは?』

ティーチャー・ヘレン『さあ!入ってきなさい!これがあなたの教師人生の輝かしい第一歩となるのよ!』

???『…』スッ

生徒A『綺麗~!』

生徒B『流れるような黒い髪…』

生徒C『髪の間から見え隠れする神秘的な輝きを秘めた目…』

生徒D『おっきぃおっぱい…』

モモカ『最後の方!?』

リサ『煩悩溢れてるわね…』

フミカ『初めまして…本日より教育実習生としてお世話になります…フミカ、と申します…』

生徒達『うおおおおおおおおお!!!』

フミカ『…』キョロキョロ

ティーチャー・ヘレン『フミカ?教室を見回したりしてどうしたのかしら?』

フミカ『いえ…一つ席が空いているようですが…どうしたのかな、と』

ティーチャー・ヘレン『あの席は…アリスね、ふっ!もしかしたらつい世界レベルの風に乗ってどこかに』

(ガラッ)

アリス『ご、ごめんなさい!遅れました!』

ティーチャー・ヘレン『…アリス、最高のタイミングのインターセプトよ、やるわね』

アリス『へ…?あ、ありがとうございます…?』

ティーチャー・ヘレン『さあ、早く席に着きなさい!今はあなたが目立つべきタイミングではないわ!』

アリス『えっと…はい、わかりました…って!?』

フミカ『アリス…会いたかった…』

アリス『お、お姉ちゃん!?』

一同『ええ~~~~!?』

ありす「文香さんと姉妹だなんて…ふふっ、恐れ多いですよぉ…」テレテレ

桃華「あらかわいい」

梨沙「まあ見た目も割と似てるしねぇ、なんだかんだお似合いなんじゃない?」

ありす「うへへ…そんな…ほめ過ぎですよぉ」バンバン!

梨沙「あだっ!ちょっと!照れ隠しに叩かないでよ!」

ありす「私と文香さんがお似合いだなんて…えへへ、えへへへ…」バンバン!

桃華「ありすさん!ステイですわ!梨沙さんのお背中が真っ赤になってしまいます!」

ありす「はっ!?す、すみません…」

梨沙「ったくもう…」

フミカ『ええ…一人でこちらにお世話になっているアリスが心配で…つい』

アリス『「つい」じゃないですよ!まったく…』

アリス『パ…父と母から姉さんとの連絡がつかなくなったと聞いて心配していたんですからね!?』

ティーチャー・ヘレン『美しい姉妹愛ね…』

生徒1『尊い』

生徒2『浄化される…』

生徒3『ここが天国か…』

フミカ『ふふっ…』

ティーチャー・ヘレン『そういうことなら…アリス、この実習期間中アナタをフミカの助手に任命するわ!』

アリス『ええっ!?』

ティーチャー・ヘレン『学校内の事とか色々教えてあげなさい?』

アリス『そんな急に…!』

フミカ『アリス…よろしく…ね?』

アリス『…~!!!わ、わかりました!』

ティーチャー・ヘレン『決まりね!それじゃあ1時間目は国語よ!フミカ、やれるかしら?』

フミカ『お任せください…』カッ!

アリス『あっ…あれは「ふみふみ眼光」!』

モモカ『知っていますのアリスさん!?』

アリス『あれは姉さんが自分の得意分野になった時に見せる瞳の輝きです』

アリス『あの状態の姉さんは普段の3倍は饒舌になります!』

リサ『普段がそんなに饒舌じゃなさそうだからそれでやっと普通なんじゃ…』

フミカ『では…授業を開始します…』

(キーンコーンカーンコーン…)

モモカ『…はっ!?ね、寝ていませんわ!?』

リサ『ZZzzz…』

アリス『くぅ…すぅ…』

ティーチャー・ヘレン『や、やるわねフミカ…世界レベルのα波よ…』

フミカ『えっ…』

梨沙「いくら饒舌でもあの調子で延々喋られたら眠くもなるわよね…」

桃華「催眠誘導具合では芳乃さんといい勝負ですわね」

ありす「でも、文香さんの声を聴きながら眠ると気持ちいいですよ?」

梨沙「学校じゃそうも言ってらんないでしょ!」

(昼休み)

フミカ『では…アリス、よければ学校内を案内してくれませんか…?』

アリス『わかりました、行きましょう』

モモカ『行ってらっしゃいまし~』フリフリ

リサ『お気を付けて~』フリフリ

フミカ『ふふっ…アリス、こちらで良いお友達が出来たみたいね…』

アリス『そ、そうですね…///』

(ガラガラ…ピシャン)

リサ『それにしてもアリスさんのお姉さんだなんて…』

モモカ『やはり「あちら側」の方なんでしょうね』カキカキ

リサ『でも、今って怪物騒ぎのせいで両方の世界の行き来が制限されていたはずでは…?』

モモカ『その以前からこちらにいらしたのか…』カキカキ

リサ『敵の関係者かも知れない…?』

モモカ『教育実習生として来るにはタイミングが不自然過ぎますしね』メルメル

リサ『それならちょっと締め上げて…!』

モモカ『滅多なことはするものではありませんわ』メルメル

モモカ『場合によってはアリスさんを敵に回すことになりますわよ』メルメル

リサ『そうですね…しばらくは様子を見ましょうか』

リサ『ところでモモカさん、先ほどから何をされているの?』

モモカ『これは…そうですわね、言わば「保険」ですわ』

リサ『???』

フミカ(…)

アリス『…さん!姉さん!どうしたんですか?いきなりボーっとして』

フミカ『…いえ、なんでもないですよ』

アリス『姉さんは意外と抜けている所がありますからね、その分私がしっかりしないと…!』

フミカ『ふふっ…頼りにしていますよ?』ナデナデ

アリス『な…撫でないでください!もう!』

フミカ『ふふっ…口元が緩んでいますよ』

アリス『はうぅ…!』

フミカ『…ねえアリス、良かったら…今後は私のお家で暮らさない?』

アリス『えっ…?』

フミカ『今は一人でこちらに居るんでしょう…?二人の方が何かと便利でしょうし…』

アリス『それは…そうかも知れませんが…』

フミカ『……それなら、一度私のお家を見てから考えてほしいです…』

フミカ『今日は…姉妹水入らずでご飯を食べましょう…?』

フミカ『久しぶりに…お姉ちゃんが腕を振るってあげます…』フンス

アリス『ええっ!?昔から「お腹に入って栄養が取れるならなんでも良い」って味気も何にもない魔法食しか食べてこなかった姉さんが…料理!?』

フミカ『…………はい』

アリス『とても失礼ですけど…姉さん、本当に料理出来るんですか…?』ジー

フミカ『……その…』

フミカ『ここしばらくで魔法食にイチゴ的な風味をかすかに付けることが可能になったような気がします…』

アリス『はぁ…わかりました、今日は一緒に食材を買って姉さんのお家に行きましょう』

アリス『私が腕を振るいます!!!』

梨沙「現実の方はともかくとして、アリスの方は料理どうなのかしらね?」

ありす「ともかくとしてって何ですか!…少なくともフミカさんが嫌がっていないのでまずいことは無いと思います!」

桃華「でも、お姉さんが味に全く頓着しない方のようですし…どんな味でも普通に召し上がる可能性もありますわ」

ありす「それは…うぐぐ…反論できません…!」

(放課後)

アリス『それではモモカさん、リサさん、今日はこれで』

モモカ『ええ、姉妹で揃って団らんをなさってきてくださいまし』

リサ『また明日です』

アリス『姉さん、お待たせしました』

フミカ『いえ…では、行きましょうか』スッ

アリス『姉さん…手なんてつながないでも…』

フミカ『……ダメですか………?』シュン

アリス『ああもう!しょうがないですね!』スッ

フミカ(パァァァ)

アリス『とりあえずは食材ですね、スーパーに行きましょう!』

フミカ『食材なら家にも少しはありますけど…』

アリス『絶対にロクなものが無いと断言出来ます!いいから行きますよ!』

フミカ『…はい』

桃華「ふふっ、なんだか微笑ましいですわね」

梨沙「私生活がアレな姉の面倒を見る妹ってのも良いわね」

ありす「なんだかすごくに恥ずかしいです…」

(ガチャン)

フミカ『さあ、いらっしゃい』

アリス『お邪魔します』

アリス『…空間を弄ってあるんですか?外から見たのに比べて随分と広いですね』

フミカ『ええ、私の蔵書を保管するためにも広いスペースは必要ですから…』

アリス『蔵書って…えっ!?あの大量の本も全部持ってきてあるんですか!?』

フミカ『…当然じゃないですか…そもそもどうしてあの本たちと離れなければならないの…?』キョトン

アリス『いや、そこでそんな綺麗な瞳で見つめられても…』

フミカ『アリスったら…綺麗だなんて…』テレテレ

アリス『相変わらず都合のいい部分をチョイスして聞き取る耳ですね…』

フミカ『ですので、アリスちゃんがもし一緒に住んでも良いという事でしたら一人分の部屋を増やすくらい造作もないことです…』

フミカ『…はっ!?』

アリス『ど、どうしたんですか?』

フミカ『もしかして、お姉ちゃんと一緒のお部屋が良かったですか…?』

フミカ『それなら一緒のお布団で寝たりアリスちゃんのお世話をしたり…!』

アリス『多分その場合私の方が姉さんのお世話をすることになりそうですけど…』

フミカ『大丈夫です…!私に秘められた姉力を解放すればきっと…!』

アリス『姉力!?なんですかそれ!?』

フミカ『姉が姉らしく年少の者をお世話する力です…私にもきっと眠っているはずです…!』

アリス『多分それ、眠ったまま起きてこない奴だと思います』

フミカ『なんで…すって…!?』

アリス『はぁ…いいから料理を作ってしまいましょう?』

アリス『エプロンを…っと』シュルッ

フミカ『…』ヌボーッ

アリス『…姉さん?』

フミカ『はっ!?な、何でもないですよ…?別に見とれてなんていませんよ…?』

アリス『はぁ…いいですから、姉さんも早く準備してください』

フミカ『ええ…そうですね…』スッ

(バチィッ!!!)

桃華「ここでCMですか」

梨沙「いい所で引くわね~」

ありす「CMなんかいいから続きを早く…!」

桃華「あらありすさん、スポンサーさんは大事ですわよ?」

梨沙「ここでなら良いけど、変なトコで言って誰かに聞かれたら最悪干されちゃうわよ?」

ありす「うっ…」

アリス『うっ…私…一体…?』

フミカ『あらアリス…目が覚めましたか?』

アリス『ね、姉さん…!大丈夫ですか!?私を攻撃した何者かに酷い事されてはいませんか!?』

フミカ『私は大丈夫です…というより、その者に私が乱暴をされるなんてあり得ませんから…』

アリス『…えっ?』

フミカ『自分で自分を攻撃するだなんて普通しませんよね…?』

アリス『姉さん…何を言って…』

フミカ『一応、改めて自己紹介をしておいた方が良いでしょうか…』

フミカ『今の私は…「イーヴル・カルテット」が一人、ブックマスター・フミカ…』

アリス『…!?』

(ピーンポーン)

アリス・フミカ『!?』

フミカ『…居留守を使いましょう』

(ピーンポーン)

(ピーンポーン)

(ピーンポーン)

(ピポピポピポピポポピポピーンポーン)

フミカ『はぁ…アリス、出てきますのでそこで大人しくしていてくださいね…?』

アリス『くっ…!』

(ガチャッ)

フミカ『はい…どちら様で…』

モモカ『フミカ先生、ごきげんよう、モモカですわ!』

リサ『リサです…』

フミカ『』

フミカ(なぜこの子たちがここに…!?)

フミカ(特にボロを出しては居なかったはずですし尾行なども無かったはず…!)

フミカ(まさか魔法少女達はお互いの位置や状態を相互に把握できる…!?)

モモカ『実は…アリスさんが忘れ物をなさっていたのでそれを届けに参りましたの』

フミカ(なんて白々しい…!)

フミカ『そうですか…でも残念ですがアリスはもう帰ってしまいました』

フミカ『忘れ物を預かっているという連絡だけして明日学校で渡した方がよろしいかと…』

フミカ(位置が分かっているというのならこう言えば…)

モモカ『あらそうですの?おかしいですわね…アリスさんはまだこちらにいらっしゃるようですけど?』

フミカ(やはり…!)

フミカ(しかしここに来たということは詳細な状態までは分かっていないと見ました、でしたら…!)

フミカ『ごめんなさい、嘘をつきました』

モモカ『あら、嘘だなんて…どうしてそんなことを?』

フミカ『その…アリスがお料理を頑張ろうと張り切ってくれたんですけど…ちょっと転んで気絶してしまいまして…』

フミカ『今は私の寝室で横になって貰っているんです…』

モモカ『あらあら…アリスさんはおっちょこちょいですわね』

フミカ『ですので…あまり騒がしくはしてあげたくないのです…』

モモカ『ご立派ですわ!でも…わたくしならなんとか出来るかもしれませんわよ?』

フミカ(くっ…!確かに魔法少女の魔法ならその程度なんとでもなるでしょう…!)

フミカ(何か…この場を乗り切る方法は…!)

モモカ『…時にフミカ先生?』

フミカ『…なんでしょう?』

モモカ『リサさんの姿が見えないと思いません?』

フミカ『…!』

モモカ『周囲の事も目に入らないくらい考え込んでいらっしゃいましたものね…さて、リサさんはどちらに行かれたと思います?』

フミカ(…まさか!?)

(ダッ!)

フミカ『…アリス!?』

アリス『姉さん…何をそんなに慌てて…』

フミカ『何ともなっていない…?』

モモカ『あらあら…寝てらっしゃるはずのアリスさんが床に倒れていますわね』

モモカ『これはどういうことなのか…説明、していただけますわよね?』

リサ『…にしても、こんなブラフにかかってくれるだなんてね?』

フミカ『リサさん…どこに隠れて…』

リサ『アタシは扉の陰に隠れてただけよ?それをアンタが勘違いして勝手にここに来たってわけ』

フミカ『…ふふっ、ふふふふっ…慣れないことはするものではありませんね…』

(ズオオォッ!)

モモカ『なっ…!』

リサ『部屋が広がった…!?』

フミカ『秘密裏にアリスを連れて行って減った「イーヴル・カルテット」のメンバーへと「教育」しようと考えていましたが…』

フミカ『最初から私自らの手であなた達を倒してしまえば良かったのですよね…』

(バサササササッ!)

モモカ『大量の本が浮いていますわ!』

アリス『気を付けて下さい…!あれは姉さん秘蔵の魔本達です!それぞれが特有の攻撃や防御を行います!』

リサ『つまりはアリスのビットの有能になった版ね!』

モモカ『とにかく変身ですわ!アリスさん、いけまして?』

アリス『勿論です…!』

(変身バンク中)

ありす「3人揃っての変身シーンは良いものですね…」

梨沙「それぞれのシーンが切り替わりながら変身してくのね」

桃華「…それでもわたくしの服が破けて裸みたいになるところが必ずあるのには納得がいきませんわ…」

ありす「そのシーンが無いと全国から苦情が殺到するらしいですからしょうがないです」

桃華「…そんな世界は間違っていますわ!」

ありす(まぁ、私も苦情入れた一人ですけど…黙っておきましょう)

モモカ『もぎたてフレッシュマジカルモモ!』

リサ『とれたてジューシィ!マジカルペアー!』

アリス『完熟スウィート!マジカルベリー!』

モモカ・リサ・アリス『魔法少女トリオ、モモペアベリー!』

アリス『姉さんは…私が倒します!行けっ!ベリー・ビット!』

フミカ『甘いです…』

(ズババババッ)

モモカ『これはいかが?ピーチ…スマッシャー!』

フミカ『その程度…』

(バシュウウウウウウ…)

リサ『ツインテール…キャノン!』

フミカ『無駄です…』

(ドオオオオオン…)

モモカ『攻撃がことごとく弾かれていますわ!』

アリス『本来姉さんは防御の方が得意ですから…』

リサ『それでも魔法少女3人の攻撃を難なくいなすだなんて…』

フミカ『では…こちらの番ですね…』スッ

(ズドバババババババ!)

モモカ・リサ・アリス『きゃあああああああああ!!!』


梨沙「フミカの攻撃派手ねぇ」

桃華「色とりどりの光線が周囲の本から発射されていますわね」

ありす「かっこいい…」キラキラ

梨沙「こういうの蘭子とか飛鳥が好きそうね」

アリス『くっ…』

リサ『ちょっと…シャレになんないわよ…』

モモカ『…お二人とも、バラバラに戦っても通用しませんわ!連携しましょう!』

モモカ『リサさん』チラッ

リサ『…おっけ!』ニヤッ

モモカ・リサ『モモペア・フラーッシュ!!!』

(バアアァァァァァ…!)

アリス『全ビット!モモカさん達の攻撃と同じ所に最大出力で集中攻撃!!!』

(ドドドドドド…)

フミカ『ふっ…対魔力障壁最大…』

(ズアアアアアアァァ…)

アリス『ダメです!完全に防がれています!』

モモカ『アリスさん!諦めてはいけませんわ!全力…全開ですわ!!!』

フミカ『くっ…なかなかやりますが…この程度では…』

(ドガッ!)

フミカ(…!?)

フミカ『あれは…髪の毛の腕…!?しまっ…』

モモカ『防御が綻びましたわ!今ですわ!』

アリス・リサ『いっけええええええ!!!』

フミカ『くっ…ああああぁぁぁぁ……!』

(ドゴオオオオォォォォン…)

フミカ『うっ…くっ…!』

モモカ『勝負ありましたわね』

フミカ『ふふっ…そのようですね…』

アリス『姉さん…』

フミカ『あの攻撃は流石に捌けませんでした…皆さんのチームワークには…素直に感服いたしました!』

リサ『ふふん!アンタがどんなに強くても、アタシ達3人に勝てるわけないのよ!』

フミカ『そうですね…その通りです…』

モモカ『いやに素直ですわね』

フミカ『ふふっ…過ちは素直に認めることが肝要ですよ…』

フミカ『…それと、後学のためにお聞きしておきたいのですが…どうしてアリスの場所がわかったのですか…?』

モモカ『別に特に何も…強いて言えば、アリスさんの端末のGPSを辿っただけですわ!』

フミカ『なるほど…魔法的な追跡には気を付けていましたけど、こちらの文明を甘く見ていましたか…』

アリス『姉さん!大人しく捕まって下さい!』

フミカ『…私一人ではあなた達に勝てないでしょう』

フミカ『ですのでこちらも「仲間」の力を借りるとしましょう…』

モモカ『!!?』

リサ『な…何!?このヤバイ魔力の量…』

アリス『これは…上です!皆さん下がって!!!』

(ドガアアアァァァァァン…!!!)

モモカ『けほっ…こほっ…!皆さん、ご無事ですか!?』

リサ『げほっ、ごほっ…な、なんとか…』

アリス『ね…姉さんは!?』

(ヒラッ)

アリス『あれは…姉さんの魔本の1ページ?』

(パアァァァァ…)

アリス『魔力の映像ですか…』

フミカ『今日の所はこれで失礼します…』

フミカ『ですが…私たちの計画は既に最終段階に入っています…』

フミカ『決戦の時は近いです…それまでせいぜい楽しい学校生活を…』

モモカ『逃げられましたか…』

リサ『フミカの後ろに居た二人…あれも「イーヴル・カルテット」のメンバーって事かしら』

アリス『状況から考えてもそうでしょうね…』

ハルチン『お~い!!!』

コハル『皆さ~ん!ご無事ですか~?』

ヒョウ君『…』

モモカ『あら妖精の皆さん…今更のこのことどうされましたの?』

ハルチン『やたらデカイ魔力を感知したんでな…流石にサッカー見てる場合じゃねえって飛んできたんだよ』

コハル『う~ん…』

アリス『…コハルさん、どうかしましたか?』

コハル『ここに打ち込まれた魔力砲なんですけど~、性質としてはどうにも魔法少女の攻撃に近い魔力で~』

リサ『ええっ!?』

モモカ『「イーヴル・カルテット」に魔法少女が加担していると…?』

コハル『いえ~、魔法少女は妖精と契約しないとなれませんし、こちらの世界には私たちしか来ていないはずです~』

モモカ『「はず」ですか…』

コハル『いえ~、これについては確実です~』

アリス『詳細はわかりませんが、敵の少なくとも一人は魔法少女と同等の力を出せる…と考えて警戒をしておくしかなさそうですね』

リサ『そうね…』

<つづく>

ありす「おお~…今回で敵の幹部がお目見えですか…!」

梨沙「残りの二人はシルエットだったけどね」

桃華「現時点でわかるのは両方ともツインテールという事でしょうか…」

ありす「ツインテール…魔法少女…はっ!?まさか梨沙さん…!?」

梨沙「…ぐはは~!よくわかったな~!油断させるためにここまで味方の振りをしてたのだ~!」

桃華・ありす「きゃ~♪」

梨沙「…とまあ冗談はさておいて、この3人は最後までこのままで行くってカントクも言ってたし違うんじゃない?」

桃華「まだ最終回近辺の撮影は行われていませんからなんとも言えませんけれどね」

ありす「あ、予告が始まりますね」

モモカ『アリスさんのお姉様が「イーヴル・カルテット」の一員だったなんて…』

『最悪の形で姉と再会したアリス、傷心の彼女を励ますため3人で山へ遊びに行くももぺあべりー』

『しかし一行が向かった先でも変わらず現れる怪物、3人は怪物に登山されずに倒せるのか』

アリス『かかりましたね!それは私のイチゴです!』

『次回、そこにお山があるから』

モモカ『次回も、わたくしが癒してさしあげますわ!』

梨沙「次回は…あ~、あの回か~…」

桃華「あの時は…ええ、凄く疲れましたわ…」

ありす「誰とは言いませんけどやたらとNGが出て撮り直しになりましたしね…」

梨沙「というか放送できるものになってんのかしら…」

桃華「編集さんのお力を信じましょう…」

桃華・梨沙・ありす「はぁ…」

(おまけ)

飛鳥「やあ文香さん」

文香「飛鳥さん…どうも、こんにちは…」

蘭子「書籍の王よ!闇に飲まれよ!」

蘭子(文香さん!こんにちはっ!)

文香「蘭子さんも…こんにちは…」

文香「お二人揃って…どうか…しましたか…?」

飛鳥「ふっ…文香さん、今週の『マジカルモモ』を拝見したよ」

文香「あっ…その…お恥ずかしいです…」

蘭子「何を言うか!そなたの魅せし輝きは我らの心に怪しく焼き付けり!」

蘭子(恥ずかしいだなんて!あの時の文香さんすっごく格好良かったです!)

文香「ええと…?」

飛鳥「つまり、今回の文香さんが凄く良かった、と言っているのさ」

飛鳥「そしてそれはボクも同じ気持ちさ」

文香「それは…どうも、ありがとうございます…お褒めいただけるのは…嬉しいものですね…」ニコッ

蘭子「なれば我が友よ!我が言霊を聞き届けたまえ!」

蘭子(それで~…文香さん、ちょっとお願いしたいんですけどぉ…)

蘭子「我らと共に輝ける一瞬を永遠に残そうぞ!!!」

蘭子(あの時のポーズで私と一緒に写真を撮ってくだしゃい!!!)

飛鳥「つまり、文香さんと一緒にあのポーズを取って写真が撮りたいということさ」

飛鳥「お願いしても良いかな…?」

文香「ええ…その位でしたら…構いませんよ…」

蘭子「誠か!?ならば雷光の如く!」

蘭子(わ~い!それじゃ、すぐに撮りましょう♪)

飛鳥「まったく…好きなものには全力で、そしてまっすぐに向かって行ける蘭子が時に眩しく思えるね」

飛鳥「じゃあ撮るよ、ポーズを決めてくれ」

(カシャッ)

おわりです。

お付き合いいただきありがとうございました。

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