~営団プロジェクトルーム~
営団プロジェクトP(以下Pと略)「もう御煎餅はないなー」
楓「芳乃ちゃん、おせんべいあげるわね」
芳乃「ありがとうでしてー。これはお礼でしてー」ヒラッ
P(今度はおせんべいの転売ですかいな…しかも原価より25円上乗せして売ってるし)
P(今の取引で5000円儲けたのですか…)
楓「では今日はこれで失礼しますー」
P「お疲れ様です。ところでどこ行くんですか」
楓「浦和競馬場です。今日は浦和桜花賞ですもんね」 ガチャ
P(金ないのに自重しろよ…)
芳乃<そなたー、楓殿の悪口は宜しくないのでしてー>
P<勝手に人の脳内に入り込むなよ>
芳乃<楓殿は可哀そうな人間でしてー憐れみをもって接すべきでしてー>
P<芳乃もなかなかブラックなこと言うなあ…>
芳乃<おせんべい美味しいのでしてー>
P(ところでこのおせんべいどこで仕入れているのやら…あ、あそこか…)
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~8か月前・ルーム~
芳乃「そなたー神田明神に行くのでしてー」
P「どうしてだ」
芳乃「仕事が全くないのでしてー」
P「仕方ないだろ、始めたばかりなんだし、まだデビューするほど仕上がってないとトレーナーさんも言っているし」
芳乃「むー」
P「そもそも、俺は成田山信仰しているから神田明神には行かぬ」
芳乃「では成田山に行くでしてー」
P「いや、レッスンあるだろ」
ちひろ「まあまあ、たまには休日でも取ってお出かけしたら良いのではないでしょうか」
ベテトレ「休暇も修行のうちだ。外の世界を見れば何か掴めるかもしれないぞ」
P「じゃあ、親睦を深めるという意味で明日成田でも行きますか」
P「卯月も来るか?」
卯月「はい!面白そうです!」
芳乃(むー。卯月殿は要らないのでしてー)
~翌日・京成成田駅~
P「思ったより近いな。しかし芳乃は何故卯月と距離を取っておる?」
芳乃「むー」
卯月「芳乃ちゃん機嫌悪そうです。少なくとも私が京成上野駅で合流した時からこんな感じです…」
P(言われてみれば卯月と合流してから機嫌が悪いな…)
芳乃<わたくしはー卯月殿のことがー嫌いでしてー>
P<何を言っとる。今日は我慢してくれ。何でも買ってあげるから>
芳乃<仕方ないのでしてー今日は我慢いたしますー>
卯月「?」
~表参道・S屋前~
芳乃「そなたーそなたーおいしそうな匂いがするのでしてー」
P「ほう、せんべい屋か」
芳乃「わたくしはーせんべいがー好きでしてー」
卯月「入りましょうよ」
P「入るか」
店員「いらっしゃいませーこれはこれは元気な子女で」
芳乃「わたくしはーアイドルをー目指しているのでしてー」
店員「頑張りなさいな。これはサービスだよ。そこのお嬢ちゃんも食べていきなさい」
卯月「ありがとうございます!」
芳乃「うまいのでしてー人生で初めてーこんなにー美味しいものをー食べましたー」ポリポリ
店員「ありがとう。そこのお兄さん、あんたも食べていきなさい」
P「ありがとうございます…おいしいですねえ」 ポリポリ
卯月「家族にお土産を買っていこうと思います」パキッ ポリポリ
P「私も買います。この後参拝するので宅急便で送っていただけませんか」
店員「いいですよ。でもこれはいくら何でも多いのでは…」
芳乃「気に入ったのでしてー毎日でも食べたいのでしてー」
P(仕方ない。買わざるを得ない…でも1000枚は多すぎだろ)
~現在・ルーム~
P(これが全ての始まりか…)
P(いや、何かもっと大事なことを忘れているような…)
志希「?」
~8か月前・Y屋(成田市)~
P「そうそう、常務にここで栗蒸し羊羹を買うよう頼まれていたのだった」
卯月「忘れたら大変ですもんね」
芳乃「お茶がー無料でしてー」ゴクゴク
P「芳乃。無料であれど節度というものがあるだろ」ハスハス
芳乃「ほー?」ゴクゴク
卯月「プロデューサーさん!後ろに不審者が居ます!」
P「まじで」クルリ
P「いないぞ」
芳乃<卯月殿の目は適当でしてー気のせいでしょうー>
P<そういうことにしておこう。あと悪口は止めておけ>
卯月(何か見えたんだけどなぁ)
~成田山・本殿前~
P「やっとついたわ…いろいろ寄り道はしたものの何とか…」トコトコ
卯月「鰻、おいしかったですね」トコトコ
P「そうだな。会計のことは気にしないでおこう」
芳乃「ほー?」
P(芳乃が空気読まずうな重3回もおかわりするから…)
芳乃<Kのうな重は逸品でしてー。しかし階段が急なのが難点でしてー>
P<文句言うな。当面特別レッスン継続だな。こりゃ>
芳乃<あやー>
卯月(芳乃ちゃんが話してくれない…)
P「もうすぐ本殿だ。参拝するぞ」ガッショウ
P(スーパーモデルの高垣楓が営団プロジェクトに来ますように)
芳乃(新しい仲間が欲しいのでしてー卯月殿が嫌いなのでしてー)
卯月(まずは大宮ソニックシティでライブをやってみたいです!)
不動明王<よかろう。すべての願いを叶えて進ぜよう>
不動明王<あと芳乃さんよ、卯月の悪口はやめなさい>
芳乃<わかったのでしてー>
芳乃「ほいなー」
P「どうした?」クルッ
芳乃「不審人物を捕まえたのでしてー」
卯月「何と、Y屋で見たプロデューサーの後ろにいた人と同じです」ビクビク
志希「ぴちぴち……ぴち…」
P「何やってるんだ芳乃。見ず知らずの人を死んだ魚の目にしては駄目ではないか」
芳乃<うるさいのでしてー解析中でしてー>
P<やめなさい。卯月も怖がっているぞ>
卯月(怖いです…) ビクビク
芳乃<終わりましてーこのお方は安全でしてー>
芳乃<しかも凄いぽてんしゃるの持ち主でしてー今すぐアイドルにすべきでしょうー>
P<何言ってるんですか…人事権は芳乃にはないですよ>
芳乃「とりゃ」 ガタッ
志希「にゃはは♪尾行がバレちゃったねえ~」
芳乃「いえいえーY屋で気づかなかったわたくしの負けでございますー」
P(何張り合ってるんだ)
芳乃「ところでーそなたのお名前はー」
志希「一ノ瀬志希だよ~」
芳乃「よいお名前でしてー」
P・卯月「…」
芳乃「ところで志希殿はなぜそなたを尾行していたのでしてー?」
P「確かに気になるなあ」
志希「それはさっき、空港に着いた時に何かイイ匂いがしたんだよね~」
志希「で、匂いをたどってここにたどり着いたわけ」
芳乃「志希殿のお鼻はとてもよいのでしてー」
P「いや、良いというレベルではない!」
卯月(会話についていけない…)
志希「ところで君は普段何をしてるの~♪」
P「アイドルのプロデューサー業です。まだまだ未熟者ですが…」
志希「ハスハス♪…女の子のいいにおいがするねえ~」
志希「でも君自身の匂いもいいねえ~♪」
P「はあ…」
卯月(この人変態さんです…仲良くなれそうにありません…)
志希「ところで、君、プロデューサーでしょ~?」
P「まあ…」
志希「プロデュースしてよ」
芳乃「良いのでしてー」
P「芳乃が決めることではない」
志希「え~ひどい~」
卯月(やめてください…) アワワ
P(卯月はやめろと思っているな…わからなくもない)
芳乃<そなたー採用するでしてー>
P「まあ、話を聞くだけ聞いてみるか。ところで何故アイドルになりたいの?」
志希「あたしは飛び級でアメリカの大学に行ったんだよ」
志希「でもつまらなくてさ、すぐ帰ってきたわけ~」
志希「成田空港の玄関出たら面白そうな匂いを感じてねえ~」
P「いろいろ凄いなぁ…」
志希「アイドルって毎日が新しい出会いがあるんでしょ~」
志希「面白そうじゃない~」
P「まあ、それは否定しない」
志希「あたしは今新しい刺激を求めているのさ~」
P(チャレンジ精神旺盛はいいことだ…アリかも)
志希「しかもまだ発展の余地があるんだから、余計楽しみじゃない~」
志希「この志希ちゃんが入ればあたしは楽しく、プロジェクトは盛り上がり、ウィンウィンじゃない~♪」
P「なるほど、実に面白い」
P「お手並み拝見ということで、ここで一曲歌ってもらおうか」
卯月(神聖な場所でなんてことを…)
志希「♪~」
P(何たる歌唱力…)
芳乃(良い音色でしてー)
卯月(でもここで夜の女王のアリアを歌うのは場違いです!)
パチパチパチ
P「早速だが明日来てくれ」
芳乃<場所は3.46×10²事務所でしてー>
志希<わかったよ~♪>
卯月(明日からうまくやっていけるのでしょうか…)
~現在・ルーム~
P(これが志希との出会いか。まあ、あの子には驚いたもんだ)
P(合流2日でマストレにもう教えることは無いとか言わせたもんなあ)
芳乃<あのお方はすごいのでしてー>
P<人の回想に勝手に入り込まない>
芳乃<合流1か月で噴水広場でのライブを成功したのでしてー>
P<まあ、常人離れしているのには変わらぬ>
芳乃<スカウト能力もすごいのでしてー>
P<楓さん連れてきたのも志希だしなあ…>
芳乃<もう一人忘れてるのでしてー>
~6か月前・ルーム~
志希「これから遊びに行ってくる~」
P「今日はお疲れさん。遅くならないようになー」ガチャ
芳乃「そなたーそなたー写生大会の絵が描けたのでしてー」
P「上手いではないか。ところでこれはどこだ」
芳乃「八重洲の鉄道会館ビルでしてー」
P「芳乃さん、芳乃さんよ」
芳乃「そなたは東京の大〇を知らないのでしてー?」
P「いやいや、それ今ないから」
芳乃「ほー?」
P「水彩画コンクールなら金賞モノだが、写生大会では失格モノだ」
芳乃「あやー」
志希「ただいま~」
P「すごく早く帰ってきたね。」
P「忘れ物かい?」
志希「違うよ~」
P「あとその連れてきた少女は誰だ?」
志希「面白そうだから連れてきちゃった~♪プロジェクトに入れてもいい~?」
P「待て待て。志希に人事権はないぞ」
芳乃「そなたの名前は何でしてー?」
飛鳥「二宮飛鳥…」
P「勝手に面接始めるんじゃない」
芳乃「採用ーでしてー」
P「何やってるの?」
飛鳥「ここはカオス…新しいセカイ…ボクの求めたセカイかもしれない…」
P「あのー、どうかなされましたか?」
飛鳥「このプロジェクトに入りたい…」
P「そうですか…」
芳乃<入れるでしてー>
志希<入れてあげようよ~♪>
P<どうして志希までテレパシー使ってんの?>
志希<お薬の力~♪>
芳乃<最近修行によりーよしのんぱわーがぱわーあっぷしてーわたくしがほすとになればーげすと100人まで同時通信ができるのでしてー>
P<意味が分からん>
飛鳥「アイドルというのは新しい未知なるセカイを見せてくれるのかい?」
P「まあ、その可能性はありますなあ…」
飛鳥「入りたい…入りたい…」
P(どうするか…)
芳乃<早く採用するでしてー>
志希<仲間は多い方がいいよ~>
P「よし、採用します…今日はもう遅いので明日細かいところを詰めて行きましょう」
飛鳥「ありがたい」
卯月「おはようごさ…失礼しました!」
P(まあ、こんなカオスな面子が集まれば卯月も怖いよなあ…そろそろ面子のバランスも気にしないと)
~現在・ルーム~
P(今、飛鳥君は中二病アイドル専門の馬肉Pの下にいるわけで)
P(一応スカウトしたのがここだからという理由と志希と仲がいいという理由でここに籍だけはおいている)
P(最近見ていないなあ…)
志希<今度呼ぼうか~♪>
P<親睦旅行くらいやるかねえ>
芳乃<そなたが実力不足だから飛鳥殿はここに来ないのでしてー>
P<芳乃よ、自重しなさい>
P<ところで楓さんは?>
芳乃<そなたがー志希殿との出会いを回想しているうちに出掛けたのでしてー>
P<そういえば楓さんとの出会いも志希が起因だっけ…>
~6か月前・湾岸のテレビ局の廊下~
P(今日は志希の初TV出演であるが…)
P(卯月はようやくデビューが決まったというのにねえ)
P(やっぱ天才って凄いわ)
P(くれぐれも粗相しないでくれよ…相手はスーパーモデルの高垣楓ですよ…)
~テレビ局スタジオ・収録前~
志希「楓さんいい匂いするねえ…」ハスハス
楓「ありがとう…うふっ」
志希「楓さんって普段どんな生活してるの~」
志希「スーパモデルって凄いことしてそう~♪」
楓「いやいや、凄いことはしていませんよ」
志希「そうなの~?」
楓「よく六本木でホストクラブ巡ってるんですよ」
志希「さすがスーパースター♪」
楓「あと競馬場や競輪場や競艇場、オートレース場もいきますね」
志希「わーお♪」
楓「時間があれば海外のカジノにも行きます」
志希「全然想像できない~」
楓「温泉巡りや地酒さがしもいいですよ~」
志希「趣味がいっぱいあっていいねえ~」
楓「でもいつも高額請求とかギャンブルで負けてお金がないんですよ…」
楓「モデルとしての収入とファンからのおひねりでは到底足りません」
楓「趣味で始めたマッサージ屋もそんなに稼げないし…」
志希「お金ならいつでも貸すよ~」
楓「まあ♪でも本当に良いのでしょうか」
志希「いいよ~腐るほどあるし~♪」
楓「志希ちゃんの日常ってどうなっているのでしょうか…」
志希「日中は学校行ってねえ~夜は研究だねえ~」
楓「リケジョですか…」
志希「アメリカの大学の博士の学位がすぐ降って来てねえ~」
志希「今はJK生活中なわけさ~」
楓「すごいですね…私には無理です」
志希「最近は研究が成功してねーそれを実用化して法に触れないけどアヤシイお薬としてマーケットに出しているのさぁ~♪」
楓「面白そうですね~儲かるんですか?」
志希「ものすごく儲かるよ~最近品川のマンション一棟買ったしね~」
楓「景気がいいですねぇ」
志希「今は品川に住んでるけど、楓さんみたいに六本木ヒルズに住みたい~♪」
楓「志希ちゃんなら楽勝でしょう」
志希「でも最近不安なの~」
楓「どうしてですか」
志希「法律が厳しきなってアヤシイお薬が売りにくくなってるの~」
楓「そっちの問題ですか」
志希「まあ、日本各地で土地転がししているからお金には困らないけど」
楓「…志希ちゃん。本当に高校生?」
志希「うん」
楓「最近なんか変わったことあった?」
志希「何とかミクスで手持ちの株とか金融商品の評価益が凄い上がったことかなあ~」
楓「他には?」
志希「FXで大成功したね~」
楓「お金以外のことでは?」
志希「そうそう、最近コ〇・コーラのレシピとケン〇ッキー・フライド・チキンのレシピが分かったんだよ~」
楓「秘密情報でも買ったんですか?」
志希「違うよ~研究の成果だよ~」
楓「教えてくださるかしら?」
志希「駄目だよ~口止めでたくさんのお金貰ってるし~」
志希「そもそもレシピ知ったところで、自作して売っても利益でないよ~」
楓「本当に頭がいいですねえ…」
志希「最近は企業の研究とか商品開発やってるよ~成功すればお金貰えるし~」
楓(私には無理だわ)
志希「でもあたしに勝てないと思う人がいるの~」
楓「誰ですか?」
志希「その子ねえ、科学の力では解明できない力を持っているの~」
楓「それはおもしろいですねえ」
楓(いわしプロやめて志希ちゃんのところ行こうかしら。面白そうですし、横領したお金(50億円くらい)踏み倒せますし)
スタッフ一同(今とても聞いてはいけない話を聞いた気がするけど、聞かなかったことにしておこう)
いわしプロマネ・楓担当(これはマズい。楓さんのイメージがガタ落ちしてしまう)
~収録終了~
P(終わったかな) ガチャ
志希「やったよ~プロデューサ~♪」
P「それは良かった」
志希「何か御褒美頂戴~」
P「帰りに何かおいしいものでも買うか」
志希「いいねえ~」
いわしプロ・楓担当マネ「営団さん、営団さん、ちょっとこちらに…」
~テレビ局・廊下~
いわしプロ・幹部「営団さん、あなたのところのアイドルは何勝手に楓様を触っているんだ!!」
いわしプロ・幹部「楓様は神聖なトップモデルだぞ!!教育がなっとらん!!」
P「すいません…」
いわしプロ・幹部「何かよくわからん小娘がまとわりつくのでは楓様のイメージがガタ落ちだ!!」
P「本当に申し訳ありません…」
志希「プロデューサ~♪いたいた~♪」
P(まずい…)
志希「ん…?あたし、楓さん触っていないよ~おしゃべりしてハスハスしていただけだよ~今日からお友達~♪」
P(非常にまずい)
いわしプロ・幹部「もういい!!あんたの事務所とはもう一切仕事をしない!!君のところの幹部にもそう言っておけ…」スタスタ
志希「非常にお怒りだね…でもあの人とても理不尽だね」
P「世の中そういうもんじゃないのか…」
志希「よく理由もなく八つ当たりする人は後で罰があたるから今日のことはあまり気にしないで~」 ナデナデ
P(志希が撫でてくれるのはうれしいが、おそらくこの収録はボツだ…)
P(あといわしプロは業界最大手だぞ…いろんなところに幅聞かせているし…)
P(3.46×10²事務所が仕事なくなってぶっ飛ぶかもなあ…)
P(それ以前に俺と志希のクビがぶっ飛ぶかもね…)
~翌日・ルーム~
P(昨日のことをちひろさんや常務に話していない…しかしバレるのも時間の問題だ…)
芳乃「そなたーそなたー」
P(いかんいかん…ここはいつも通りふるまわねば)
P「どうしたー」
芳乃「写生大会の絵を描き直したのでしてー」
P「おーそうか」
芳乃「東京駅でしてー」
P「今度は現存…って復元前のものじゃないか」
芳乃「今回はよしのんぱわーで絵と同じものにしたのでしてー」
P「芳乃さんよ、そういう問題じゃない。悪いこと言わんから元に戻してきなさい」
芳乃「むー」
P(普通被写体に合わせて絵を描くものでしょうが…なんで絵の方に被写体が合うの…)
卯月「大変です!」ガチャ
P(いよいよXデーが来たか…)
P「どうした?そんなに慌てて」
卯月「その…芸能界で」 ガチャ
楓「こんにちはー」
P「へ?」
卯月「!!?」バタリ
志希「楓さんだ~♪来てくれたんだ~♪」
楓「まあね。でも今はプロデューサーさんとお話があるから後でね」
志希「はーい♪」
P「志希よ、卯月をソファーで寝かしておいてくれないか」
志希「りょーかい~♪」
P「えー、高垣楓さん、どうしてここに?」
P「いわしプロから3.46×10²とは関わるなと言われているんですよね?」
楓「まあ…しかし私には関係ありません。」
P「どうしてでしょうか?」 オモーイ アスカチャンテツダッテー シカタナイヨウダネ テツダウトスルヨ
楓「いわしプロをやめたからです。」
P「簡単にやめられるんですか?」
楓「ええ、昨日の夜凄腕弁護士の方と交えて相談して…」
楓(費用はとりあえず志希ちゃんに建て替えてもらいました)
楓「だから共演NGとか問題ありません」ン、ワタシハドウシテココニ
P「なるほど、でもどうしてここに?」 キヅイタヨウダネ アワワワワ
P「他にもありますが…」 ヒョットシテマダアタシノコトコワイ? ゴメンナサイ、ゴメンナサイ
楓「そうですねえ…」 アノデアイデハコワガルノガフツウダヨ キニスルコトナイヨ ヨシノチャンガトクシュナダケサ
楓「志希ちゃんとお仕事した時ですね」 デハアラタメテ アタシハイチノセシキ ヨロシクー ヨロシクオネガシマス
楓「初めて芸能界で気さくに話しかけてくれる人がうれしかったです」
楓「私は友達があまりいないもので…」 コレカライッショニガンバロー ハイ
P「孤高の存在というイメージがありますが…」 デモナンデシキチャンノヒザマクラノウエニイタノデショウ?
楓「それが原因ですよ」 カエデサンミタカラジャナイ ホラソコニ アワワワ バタッ ウヅキチャーン シッカリシテー
楓「私ももっと気さくな人間になりたいですわ」
P「もっと楽しくお仕事をなされば…」
楓「最近の志希ちゃんとお仕事ができて初めて楽しいと感じました」
P「そうですか。ありがとうございます」
楓「今までの仕事はやりがいがありましたが、楽しいと思ったことはなく…」
楓「いろいろ考えているうちに自分の未来を変えたいと思ったんです」
楓「そこで志希ちゃんのところに来れば仕事を楽しくできると思ったのです」
P「そして今ここにいると」
楓「はい。これからもここに居ていいですか」
P「もちろん、断る理由はありません」
P(しかしとても荷が重い。これからどのようにプロデュースするのが正解なのか)
楓(今の話は半分は本当ですが、ここに来た理由には実は別の理由があります)
楓(いわしプロで横領したお金をチャラにできるという神がいると聞いたのですが…)
芳乃<はいなーわたくしがー神でしてー>
楓<何ですか?これは…>
芳乃<驚くのは無理ありませぬー>
芳乃<これがよしのんてれぱしーでしてー脳内会話ができるのですー>
芳乃<悩み事は何でしてー初回無料でしてー>
楓<横領したお金をチャラにして欲しいのですがー>
芳乃<お安い御用でー>
芳乃<いわしプロ所属のタレントの半分を自発的にやめさせることによりー>
芳乃<発生した損害に楓殿の横領した金額を上乗せすればー解決でしょうー>
楓<お願いします>
芳乃<むむーこれで完了でしてー次回からはーお駄賃をー>
楓<ありがとうございます。また助けてくださいね>
芳乃<楓殿は可哀そうな人間でしてー>
P(本当に楓さんどうやってプロデュースするすべきか考えねば…)
~現在・ルーム~
P<まあ、こんな感じだ。何か見てはいけないものを見た気がするが>
芳乃<気のせいーでしてー>
P<あれから、常務にいわしプロの問題について追及されたものの>
P<楓さんが辞めたとたんいわしプロの財務状況が悪化してタレントの大半が辞めたとか>
P<3.46×10²事務所には影響がほぼないということであの件はお咎めなしとなったわけだ>
芳乃<めでたしめでたしなのでしてー>
P<これで今、アイドル5人の所属する事務所があるわけだ>
芳乃<これで円満解決でしてー>
P<あとは芳乃・飛鳥と卯月が仲良くなれば万事OKだ>
芳乃<それはいやでしてー>
P<まだオーディションのことを根に持っているのか…>
~夕方・ルーム~
楓「芳乃ちゃん、おせんべい食べない」
芳乃「いらないのでしてー」
楓(どうしましょう、お家に帰れないわ…)
おわり
なんか懲りずに2作目を作ってしまいました。
次回は大宮に出没させますか…次回があればの話ですが
やっぱり埼玉都民は埼玉県民に勝てませんね
Special Thanks 忍宮氏
参考までに
前作 【モバマス】P「どうしてこうなった」
【モバマス】P「どうしてこうなった」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490715646/)
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