男「美少女すぱーくりんぐ」 (31)

「さぁ始まりました!世界チャンプ対挑戦者レオの衝撃の一戦!」


「気をつけて世界チャンプ!今回の挑戦者は強敵よ!」

「心配すんな…一発で終わらせてくるさ」






その言葉を最後に彼は死んだ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491052413

「一発だったな」

「はは、案外世界チャンプなんて見かけ倒しだったんじゃないか」

私は世界チャンプのセコンド、ミーナ

世界チャンプとゴーヤチャンプルの違いが分かるくらい世界チャンプルと共に過ごしてきた

私はショックを禁じ得なかった
共に励み、共に汗を濡らしたパートナーの死が………


「レオ……あいつだけは絶対に許さない…!」

レオへの復讐を誓った私はバーにいた
そして隣の席にはもちろん……レオだ

ここは私と世界チャンプが祝勝会や打ち上げなどで行き付けにしていた思い出深い店
そこにたまたまレオが居合わせたのは偶然なのだろうか
……偶然だと思おう。そして運命と信じよう

私は今ここで奴を殺すんだ

その想いを胸に彼女は死んだ
急性アルコール中毒だった
憎しみのあまりへべれけになるまで飲んだ彼女を尻目に店を出るレオ
私はその背を見送るよりなかった


私はバーのマスター
世界チャンプやミーナさんとは顔馴染みで、彼らに憩いの場を提供していた

二人を殺したあの男、許す訳にはいかない
私はシェイカー片手に店を出た

レオの目の前でハンサムな私が華麗にシェイカーを振る
奴は意地汚い上に女にだらしないから飲ませてくれと懇願してくるに違いない
そこですかさずシェイクした毒入りのカクテルを飲ませる
完璧だ。これしかない

レオは私が殺る

翌日、道端に倒れるマスターの遺体が発見された
毒を飲んで自殺したと断定された
だが俺は知っている
マスターを殺したのはレオだ


俺はバーの常連だ
あの夜、ミーナの隣に座っていた
ミーナは酒を煽りながらうわごとのようにレオへの殺意を語っていた
マスターも同調するように黙って頷いていた

ミーナは死んだ。その後を追うようにマスターも
俺は見たんだ。マスターが仕事そっちのけであの男を追っていくのを
俺はお会計する為、マスターの後を尾けた

どうやらマスターは憎悪のあまり正気でなくなっていたようだ
人気のない夜道でいきなりレオの前に立ち塞がるとシェイカーをぎこちなく振りだした

レオは訝しげに見ていた
まるで冷や汗だらだらな見知らぬオッサンが人気のない夜道で得体の知れないカクテルを差し出してきたかのような眼差しだった

当然レオは無視を決め込む
だがマスターは食らい付き、あろうことか毒入りのカクテルを自分で飲んでしまったのだ

マスターの遺言は「ほら、こんなに美味しいよ!君も飲んでごらップリオ」だった


その先は言うまでもないだろう
俺はレオへの復讐を誓った


レオは近場のホテルに滞在している
俺は奴を待ち伏せる為、ホテルの前に立つことにした

翌日、彼は凍死していた
僕はホテルマン
彼とは限りなく友人に近い他人だった

何一つ証拠はないが、これは全部レオのせいだ
そう確信した僕はチェックアウトを済ましたレオに接近し、がら空きの顎にアッパーカットをぶちかました



僕は勝った
見事に仇を取ったんだ
警察に捕まりはしたけど悔いはない
なぜなら僕は終身刑だからだ



男「美少女は素手でテロリストに立ち向かう」-SS速報VIP
男「美少女は素手でテロリストに立ち向かう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490019189/)
前スレです

http://ss.vip2ch.com/jmp/1471524903
wikiです

美少女「あー…負ける気がしないわ」

男「(何にだろう)」

友「(何にだろう)」

先生「(何にだろう)」

委員長「(今日も美少女さん可愛いなぁ)」

美少女「ていうか…負けないわ」

男「(誰にだろう)」

友「(誰にだろう)」

先生「(誰にだろう)」

委員長「(美少女さんの肘舐めたいなぁ)」

美少女「いやー…勝てるわ」

男「(何でだろう)」

友「(何でだろう)」

先生「(何でだろう)」

委員長「(お願いしたら舐めさしてくれるかしら…)」

美少女「仮に……まぁそうだとしてもね」

男「(何がだろう)」

友「(何がだろう)」

先生「(何がだろう)」

委員長「(思いきって土下座してみよっかな)」

美少女「今月も……あ、来月にしよ」

男「(何をだろう)」

友「(何をだろう)」

先生「(何をだろう)」

委員長「(断られるかな…。断られたらやだな。傷つく…リスカしちゃう)」

美少女「・・・」

男「(そういえばなんの授業だったかな。このバカのせいで忘れた)」

友「(お、委員長のブラ紐透けてら)」

先生「(こいつら期末テストの真っ最中だってこと分かってるんだろうか)」

委員長「(美少女さんの乳首カンニングしたいなぁ)」

美少女「(今日なんか静かだわぁ。つまらん)」

友「聞いたか男!」

男「うん、期末の結果出たね」

友「んなどうでもいい話じゃねぇ!」

男「進路を左右する話なのに」

友「美少女ちゃんに彼氏が出来たってよ!ハンパねぇぜ!」

男「へー」

友「今、学校中が大騒ぎだ!お前も来い!」

男「いや、結果見に行くから」

友「あんなもん校長が破り捨てた!先生たちもみんな美少女ちゃんの野次馬で大忙しだぜ!」

男「校長なにしちゃってんの」

美少女「お散歩するよー」

彼氏「わんっ!」四つん這い

友「見ろ!ありゃ間違いなくカップルだぜ」

男「うん。間違いなくペットだね」

美少女「ほら、こんなとこでウンチしないの」

彼氏「ふんっ…ンオオオ」ぶりぶり

友「さっそくおっ始めてやがる」

男「あーもう校庭でスカトロしちゃって」

委員長「わ、私だって美少女さんの為なら野グソの一つや二つ!」

男「力まないで委員長」

美少女「はいよしよしいい子でちゅね~」なでりんちょ

彼氏「きゃんきゃん」

友「愛情たっぷりじゃねぇか!うらやま!」

男「首輪とリードで繋がれた愛情か。歪んでるなぁ」

委員長「はぁんチクショウぶっ殺す」

男「あれに嫉妬するなんてもはや才能だよ」

美少女「うりー最高級の糸屑だよー」ふりふり

彼氏「わ…わん」

男「最高級程度のフォローじゃ間に合わない粗品だ」

友「彼氏も反応に困ってんな」

委員長「私なら喜んで食べるのにぃ~!!」

男「糸屑を?」

美少女「あ~こいつマジ可愛いわぁ~口に入れて咀嚼して呑み込んで消化しても痛くないわぁ~」

男「彼氏は盛大に痛がると思うよ」

男「それどうしたの」

美少女「買った」

男「どこで」

美少女「普通に民家から」

男「普通を履き違えてないかな」

美少女「ペラッと出したら買えたよ」

男「小切手のこと言ってるのかな」

美少女「いやクーポン券」

男「クーポン券って人身売買に使えるんだ」

美少女「知らなかったの?」

男「うん。そんな安い人間に出会ったことないから」

美少女「さ、今日もお散歩ちまちょうね~白血病」

彼氏「わん!」

男「白血病ってまさか名前じゃないよね」

友「まぁいいじゃねーか。そんなに嫉妬すんなよ」

男「嫉妬してイチャモンつけたんじゃないよ。純粋な疑問を投げ掛けたんだよ」

美少女「今日はヒッチハイクでオーストラリア横断でもしよっか」

彼氏「わ、わん」

男「白血病が戸惑ってる」

友「猿岩石がやってたじゃねーかって言いたそうだな」

男「たぶんそういう戸惑いじゃないと思う」


それからも美少女は彼氏の白血病を可愛がった
二人の種を越えた仲睦まじさは全米を泣かせた

男「(種を越えてないし全米は泣かない)」

コシヒカリ「えーん」

秋田こまち「わーん」

ササニシキ「ふえぇ」

餅米「なける~」

五穀米「ちょちょぎれ~」

古代米「涙ではない。汗だ」

男「全米が種を越えて泣いてた」

美少女「キャー!」絹びりびり

男「絹を裂く悲鳴がしたけどなんかあったの」

美少女「白血病がいない・・・」

男「いなくていいんじゃない。授業中な訳だし」

美少女「白血病がいないよおおー!!!」号泣だばだば

男「(うるさいな。たまには静かに授業させろよ)」

先生「どうした美少女」

美少女「先生!白血病がいないんです!」

先生「白血病・・・まだ若いのに大変だな」

委員長「先生!白血病は美少女さんが飼ってる彼氏の名前です!」

先生「なに!そりゃいかん!授業なんて後回しだ!みんなで探すぞ!」

おお~~~

男「(おお~~~じゃねーよ。それこそ後回しでいいだろ)」

美少女「どこー!白血病!どこにいるのー!」

友「白血病!いるなら返事しろ!」

委員長「今ならまだ間に合うわ!出てきなさい!」

先生「そうだぞー!ちゃんと手術すればおそらく風邪くらいで済むぞー!」

男「(なんで授業ほったらかしてまで赤の他人を探さなきゃいけないんだか)」

美少女「うぅ・・・いないよぉ」涙目うるるん

友「び、美少女ちゃん」

委員長「だ、大丈夫だよ!絶対に見つけるから!」

先生「しかし白血病だしなぁ。もう死んでてもおかしくないよなぁ」

男「……」

友「北は北アフリカ、南は南アフリカまで探してみたけど一向に見つからないな」

委員長「なんで国内探さないの?」

先生「美少女、残念だがもう諦めよう。悪いのは原発だ」

美少女「……白血病」ぐすん

男「なに泣きべそかいてんの」

美少女「男くん…」

友「男!今までどこ行ってたんだ!」

男「見つけてきたよ」

美少女「えっ」

彼氏「わんわん!」

委員長「あ、ほんとだ!どこにいたの!」

男「交番にいたよ。全身タイツでリード付きの首輪した成人男性だからね」

美少女「白血病!」だきっ

彼氏「きゃうん」ぎゅっ

友「美少女ちゃん、よかったな!」

委員長「これで一件落着ね!」

先生「ほんとにそいつ白血病なのか?元気だぞ?」

美少女「ありがとう!男くん!」

男「僕は早く授業に戻りたかっただけだよ」

美少女「お礼にあたしの薬指にダイヤモンドのリング贈る権利あげるね!」

男「うん。行使するつもりはないから勝手にほざいてなよ」

先生「じゃあ授業に・・・あ、もう放課後だ。帰っていーぞ」

男「(また1日無駄にした)」

美少女「よちよちお風呂入りまちょーねぇ」

彼氏「わんっ!」勃起ぴーん

美少年「あれ?まだいたの、それ」

美少女「あぁん?ぶっ壊すぞコラ」

美少年「なにを」

美少女「大切な物を片っ端から」

美少年「いまいちピンとこないけどやめて」

美少女「こんなブサイクほっといてキレイキレイちまちょうねぇ~」

彼氏「ハッハッ」ちんこふりふり

美少年「んもう。せっかく通報したのに困っちゃうナァ。今度は保健所に連絡してみよ」ぴぽばぽ

美少女「おい待てにわか雨野郎」

美少年「そんな小降りなアダ名持ってないヨ」

美少女「てめぇか、うちの白血病ちゃんを危うく監獄送りにしやがったのは」

美少年「うん。そうだヨ。今度は殺処分してもらうヨ☆」

美少女「歯ぁ食いしばれ。抜いてやる」

美少年「食いしばった状態で?」

美少女「なんで通報しやがった。言い分次第じゃ諸手刈りで許してやんよ」

美少年「諸手刈りは許した内に入るのかナァ」

美少女「ごちゃごちゃウッセェ。答えろ」

美少年「だってキモいじゃん。家に不審者いたら」

美少女「不審者だぁ?」

美少年「よく見てみなヨ。そいつ全然かわいくないヨ。ただの不審者だヨ」

美少女「バカこきゃあがって。んな訳……」ちらっ

彼氏「ハッハッ!」全身タイツにリード付きの首輪ぶら下げて勃起してるおすわり

美少女「………」

美少年「あ、もしもし。保健所ですかー☆」

『※後日、白血病は保健所に引き渡されました』

美少女「あたしたち・・・付き合って三年だね」頬染め

男「(なんか独り言いってる)」

美少女「そろそろ・・・ね?」

男「(なんかこっち見てる。こわっ)」

美少女「ねぇ男くん」

男「(なんか僕と同姓同名の人を呼んでる。きしょっ)」

美少女「今日、男くんの家に行ってもいい?」

男「(なんかこっち見ながら同姓同名の誰かに喋りかけてる。うざっ)」

美少女「なんだか緊張するね」

男「(なんか家まで付いてきた。やばっ)」

美少女「これ・・・使って」

男「(なんかゴム渡された。鳥肌たつ)」

美少女「優しくしてね・・・」

男「(なんか脱いでる。他人の部屋なのに行儀わるっ)」

美少女「ん……」

男「(なんか喘いでる。びしょびしょっ)」

美少女「イクっ」

男「(なんか触れてもないのにイッてる。くさっ)」

美少女「入れて……」

男「(なんか所望してる。とりあえず椅子の脚でも入れとけばいいかな)」椅子持ち上げ

美少女「それ入れたらブチコロだよ……」

男「(なんか脅してくる。怖いからそっとしとこ)」

美少女「……はぁ。男くんのおっきい」びくんびくん

美少女「おっきい・・・」

美少女「おっきい」

美少女「おきぃぃぃいいいい」

男「(やべーよこいつ・・・)」

医者「余命1ヶ月です」

ママ「そんな!どうしてですか!」

医者「どうしてもです」

ママ「どうしてもだなんて…そんな……」

父「しょうがないよママ。どうしてもなんだから」

ママ「でも…急に言われたって」

医者「残念ですが…」

父「……」

ママ「……」

ママ「男、よく聞きなさい」

男「うん」

ママ「お医者さんが余命1ヶ月って言ってたわ」

男「え?」

父「残念だが……本当なんだ」

男「マジで言ってんの」

ママ「信じられないのも無理はないわ。だけど、どうしても1ヶ月なの」

父「男、ママも俺も冗談でこんなことは言わない」

男「いやいや、だって」

父「なんだ」

男「医者にかかった覚えなんかないけど」

父「だからどうした」

男「だからどうしたって…僕の余命が1ヶ月だなんて」

父「ん?お前も余命1ヶ月なのか?」

男「は?」

ママ「まぁ!今夜はお赤飯炊かなきゃ」

男「なに祝おうとしてんの」

男「ちょっと待って。僕の余命が1ヶ月なんじゃないの」

父「誰もお前の話なんかしてないだろ」

男「じゃあ誰が余命1ヶ月なの」

ママ「だからお医者さんよ」

男「お医者さん?」

父「そうだ」

男「……えーと、それを僕はどう受け止めたらいいの」

ママ「へーそうなんだー」

父「大変だねー」

男「……へーそうなんだー大変だねー」

その時、男の横っ面にママの鉄拳が降り注いだ

突然の衝撃!!!

宙を舞う体は成す術もなく壁を突き破り、玄関まで張り倒される
驚愕に震え、苦痛を慰めるように弱々しく頬をさする
愛するママの不条理な拳を思い返し、男はひたすら目を白黒させ、時には赤青させた

ママ「あんたは人の命をなんだと思ってるの!?」

父「見損なったぞ!!」

男「(言われた通りにしたら見損なわれた…泣きそう)」

『※命の重さを教わった日でした』

ママ「今日の晩御飯はカレーよ」

父「よっしゃきたぁ!!!」

男「父はほんとカレー好きだよね」

父「おう!いついかなる時もカレー食えるぞ!昨日だってすることなくて暇だから公園のベンチでカレー食ってたらヒソヒソされたしな!」

男「これ以上家族に恥かかせないで」

ママ「うそぴょん」

父「えっ」

ママ「今日はエイプリルフールだもの」

父「・・・」ずーん

男「(こんな地味な嘘でエイプリルフール史上最もガッカリしてる)」

おわり

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