大本営　総司令部

提督「何！？ヒトミとイヨから連絡が途絶えた！？」

大淀「はいっ。２時間前の定時連絡を最後に通信が途絶えました…」

提督「…そ、そんな…あぁ…」

参謀Ａ「またか…これで何件目だ…」

参謀Ｂ「このままでは、貴重な戦力を失うばかりか、各提督への負担がでかい。このままいけば提督がいなくなってしまうぞ」

参謀Ｃ「だが、艦娘以外に海底の調査は無理だ。危険だが、続けるしかあるまいな」

総司令部　潜水艦隊司令室

大淀「…報告は以上です」

司令（調査潜水艦隊総司令）「…そうか。わかった。ありがとう」

大淀「…閣下、いつまで続けるおつもりですか？各鎮守府から潜水艦娘を総動員してまで…」

司令「…私だって、報告を聞くたびに心が痛む…だが、この戦いを終わらせるためには深海棲艦がどこから現れるのか、是が非でも突き止めねばならん…元帥閣下はそうお考えだ…私が講義したところで聞く耳を持たんだろう…」

大淀「…ですが、このままでは艦娘を派遣してくれた提督方への負担が…」

司令「わかっておる…だから、あの男に協力を頼んだのだ…」

コンコン

「失礼します」

司令「…来てくれたか、速水君」

速水「ＳＰＧから参りました、速水です」

司令「ハワイから遥々すまないな。どうだね？久しぶりの日本は？」

大淀「ハワイ！？深海棲艦がいる中、太平洋を渡ってきたんですか！？」

>>４すいませんうち間違えました
正しくは
速水「ＳＰＧから参りました、速水です」→速水「ＰＳＧから参りました、速水です」
です。すいません

司令「大淀君が驚くのも無理もないな。今のご時勢、艦娘以外が海上を渡るのは不可能に近いからな。だが、速水君は海上自衛隊時代から今まで幾度も危険な海を乗り越えてきた男だ」

速水「よして下さい。それより、ハワイから私を呼びつけた理由は何です？その艦娘に私を紹介するためじゃないでしょう？」

司令「…そうだったな。かけてくれたまえ…大淀君、コーヒーを頼むよ」

大淀「了解いたしました」

司令「早速だが、本題に入ろう…今、我々は深海棲艦がどこから現るのか、調査をしている」

司令「そして、ひとつの可能性として海底から来るのではないかという結論に達した。そして、現在海底を調査しているのだが、調査に向かわせた艦娘が次々と行方不明になっている」

速水「…それで、艦娘をこれ以上失いたくないから、私に頼んだというわけですか？」

司令「…それもあるのだがな…実はただ行方不明になったという訳で無い様なのだ…この海図を見てくれたまえ。この×印がついているのが艦娘が行方不明になった場所だ」

速水「ふむ……ややっ、この海域はまさか…いや、そんなはずは…」

司令「彼と彼の艦は君が撃沈したのは知っている。だから、私も考えたくは無いのだがな…だが、もしそうだとしたらなら。かなり厄介なことになる」

司令「あそこへ行った事があるのは君の艦だけだ…。危険な任務かも知れないが、頼めないか？艦娘の犠牲をこれ以上出さないためにも、頼む」

速水「…わかりました。やりましょう」

司令「おぉ。すまない、速水君」

……

「…早く、逃げるんだ。必ず、このことを伝えてくれ。頼むよ…」

伊１４「…早く、姉貴。こっちだよ」

伊１３「…わかった…必ず…伝えるから…」

埠頭

速水「出港準備。舫い綱放てー！機関始動！７０７号出港！」

フイッ　フイッ　フィーッ

司令「頼んだよ。速水君」

ザーッ

五郎「あっ、富士山が見えるぜ」

賢次「あぁ。危険な中遥々日本に戻ってきたと思ったら、もう出港か。次はどこへ行くんだろうな？」

千太「艦長が一緒ならきっと大丈夫さ」

速水「…目標海域までは潜航して向かおう。潜航準備」