二宮飛鳥「ウサ耳。水着。白衣」 (19)
「……やぁプロデューサー。久しぶりだね、今日の朝に別れて以来かな」
「ああ、こら。今このここのこんな状況が飲み込めないのだろうということは分かるが、出ていこうとするのはやめないか。キミが至るべき場所はここで間違いなく、ここへボクが居ることも紛れのない現実だよ」
「そう。それでいい。キミの居場所はその扉の外ではなく、中。ボクの居るこちら側なのだから」
「ん、なんだい? 『どうして』?」
「……うぅん、そうだね。その『どうして』という疑問には幾つかの要素が混ざり、併せ抱いた形で込められているのだろうけど……」
「なんと言えばいいのかな。……ふむ、まず、そうだな。大きく言うのであれば、驚かしてやりたかったのさ」
「そう。キミを、ボクが、驚かしたかった」
「大きく言うならそういうことさ。そしてそれは、とりあえずのところ成功したらしい。……先ほどの反応。表情。声の調子。……ふふ、ああ、見事にね」
「用意したサプライズ。満を持してのこの機会。驚いてもらえない、などということになってしまっては甲斐がない。……ボクの期待を裏切らないキミのことだ。きっとそんなことにはならないだろうと信じていたが……良かったよ。今この時において、キミはボクの期待に沿ってくれている」
「流石はボクのプロデューサーといったところかな。……そうして困惑と疑問の中へと溺れている今のキミからしたら、そんな『流石』など嬉しくはないだろうが」
「そして……そうだね、細かく答えていこうか」
「キミの『どうして』という疑問の言葉、それへ細かく」
「まず、そうだな。この場所へ何故、というところから答えようか」
「ここ。……キミの住む、事務所のどのアイドルも知らないはずの、この家へ。キミの家へ何故いるのか」
「それについては簡単だ。それとなく探ってみたところ、アイドルの皆には確かに誰一人として知られていなかったこの場所。そこへ今ボクがこうしているのは、ただ単純に知っている人間に聞いたからさ」
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「それが誰なのかはおそらく聞くまでもないだろう。キミにとっても身近な、毎日顔を会わせる人物だからね。……そしてその結果、ボクが何を対価としたのかというのも聞くまでもないことだ。ボクが今こうして身に纏っている衣装、このすべてはその人間から与えられたものであり、ボクは彼女にとって価値のある被写体だった……ということ。今はまだ辿り着いていないようだが、これから先、もしかしたらキミの手にも渡るのかもしれないね」
「ああそれと、知り得ただけでなくこうして踏み入ることまで叶えられたのもその人間のおかげだ。……ほら、見てくれ。キミの持つそれと同じ形だろう?」
「おっと。……ふふ、残念だが拒ませてもらおう。いくらキミの願いとはいえ、これを手放すことはできないよ。これはもうボクの所有物。キミの手からは既に離れた、他でもないボクのもの、だからね」
「いいじゃないか。ボクがこれを持っていたところで、キミに害が及ぶわけでもないんだ。だからほら、諦めて、納得してしまうといい」
「……ん、完全には納得してくれていない様子だね。……まぁいいさ、それなら納得してもらえるまで対話を重ねるだけ。この後、それを行える場も用意してあることだしね」
「まあ、その『場』というものについては後で。……とりあえず、次に行こう」
「次。……そうだね、それじゃあ時間にしようか。いったい『いつから』という疑問について」
「これに関しては……すまない。答えが一つへ束ねられず、二つへ別たれてしまうんだが……」
「その内のまず一つ。一つ目の答えは『半日ほど前』だ。……そう、キミと別れて事務所を後にして、その後すぐにここへ来たからね」
「そもそも今日という日はボクにとって完全な休日だ。学校もなく、レッスンもなく、収録もない。実に久方ぶりの、純粋な休日なのさ」
「だから、朝からここへいた。数多の選択肢の中から自分の望む未来を選び取る。そんな自由が許される、この休日という機会。それを得たボクの望んだ選択が、つまりここという場所で過ごす未来だったわけだよ。一日の間をずっと、ここで、ね」
「まぁ、とはいえ。……ここへいる、ということはつまりいずれ見ることができると約束されているとはいえ。しかしそれでも、やはり見ておきたくてね。こうして日が沈む時までは待ってはいられなかった。一日中ここで、という未来は叶えられなかった。朝、ああしてキミと挨拶を交わすため、限られた時の幾らかをこの場所以外へ割いてしまったわけだが」
「とにかく答えるなら『朝から』だ。朝からボクはここへいて、この今へと至っている」
「そして二つ目。別たれた、もう一つの答えだが……」
「これについては『半年前から』となる。……そう、半年前。キミとボクが出逢って、共に時を重ねて、そうして互いを理解し合えるようになった頃。誰へも晒された表面のそれじゃない。もっと奥。何重も何層も、幾重にも重ねられた膜……本質を覆い隠すそれの向こう。本当の互いを、ボクを、キミを、理解し合えるようになった頃。人である以上、そのすべてを理解しきるということは不可能だが……けれど、確かにそこへ。互いの本質、真実へ触れることができたあの時」
「あの時から、さ。あの時から今日この時へ至るまで。何度も何度も、数えるには手に余るほど。それがキミの『いつから』という疑問に対する答えであり、同時に生まれたであろう『どれほど』という疑問に対する答えだよ」
「そうさ。何度も、何度も。……先にも言った通り、休日とは自由を許される機会だ。学生であり、アイドルであり、それゆえにその機会をあまり多く得られているとは言えないボクだが……それでも、まったく得られなかったというわけじゃない。何度もあったさ。何度も何度も。……それなら、ほら。その自由を手にしたボクが、何を選び取るかなど明白じゃないか」
「まぁ、すぐには信じられないのも無理はない。キミが違和感を感じてしまわないよう、それこそ細心の注意を払っていたし……そのおかげで、キミはそうして、まったく気付かずにいたようだからね」
「なかなか大変だったんだよ? 他人については鋭いが自分については鈍いキミのこと、多少の荒さは問題にならなかったが……とはいえ、気付かれないようにするのはさ」
「ふふ……まぁ、それも今日まで。これからはそうする必要もなくなったわけだが……それはいい、とりあえず後に回そうか」
「それよりも次だ。……ここまでの答えを聞いて、キミも発したい言葉を抱き始めているのだろうとは思うが……すまないね、先に最後まで答えさせてくれ」
「ああ、ありがとう。……一方的な言葉ではなくキミとの交わし合いを以てこの今という時を過ごすのも、ボクにとっては手を伸ばしたい未来の姿の一つではあるのだけど……今は少し、時を急ぎたい理由もあるからね」
「と、さて。それじゃあ最後の三つ目だが……これは、キミがプロデューサーだからだ」
「ボクの姿。今こうして身に纏うこの衣装。そこへの疑問、それへの『どうして』に対しての答えはそれさ。キミが、プロデューサーだから」
「……ふふ、分からないといった顔だね」
「安心してくれ。しっかり、ちゃんと分かるように説くから」
「この衣装……獣の耳。全身を拘束する紺の布。それを覆う白色。……そうだね、分かりやすく言うならウサ耳に学用の水着、そして濡れて透けた白衣。それを纏っている訳。……ああいや、濡れて透けてしまっているのは別件ゆえなんだが……それについては後で伝えるから、気にしないでくれ」
「とにかくまず、この訳。ボクがこれらを纏っている理由だが……これは、ただひたすらキミがプロデューサーだから、というその一点に尽きるのさ」
「キミがプロデューサーだから」
「キミが、ボクのプロデューサーだから」
「……ふふ、そうさ」
「キミはプロデューサーなんだ」
「ボクというアイドルをプロデュースする、プロデューサー」
「そして、ボクという……二宮飛鳥という存在をプロデュースする、プロデューサー」
「ボクにとってキミは、ありとあらゆる意味でプロデューサーなのさ」
「だから……だったら、分かるだろう?」
「キミはボクのプロデューサー。ボクをプロデュースするのはキミ。ボクというアイドルの輝きを、ボクという女の在り方を、ボクという存在を導くのはキミなのさ」
「……そうだね。鈍感なキミに対してだ。ここは敢えて、飾らないそのままの言葉で伝えようか」
「プロデューサー」
「ボクはキミが好きなんだ」
「好き。大好きだ。愛している」
「キミからすればボクはまだ子供。こんな言葉を贈られても、一時の靄に目を曇らせたがゆえの偽物としか感じられないかもしれない」
「でも本物なんだ。たとえそう感じられようと、もし本当に偽物なのかもしれないとしても。時を経た先、脆く崩れ去ってしまうかもしれないものなのだとしても……それでも、今こうしてここにいるこのボクにとっては嘘偽りのない本物。この熱は、キミへと向かうこの想いは、どうしようもない本物なのさ」
「キミが好きだ。ボクへ好意を教えてくれたキミが好きだ」
「キミに恋い焦がれているんだ。ボクへ恋心を刻んでくれたキミに恋しているんだ」
「キミを愛しているんだ。ボクへこの、何より尊くかけがえのない愛を宿してくれたキミを……愛しているんだ」
「だから。だから、なんだよ」
「ボクが今、こんな衣装に身を包んでいるのは」
「……ふふ、理解が追い付いていないといった様子だね。でもプロデューサー。これはべつに何ということもない、単純なことなんだよ」
「だって」
「……だって、好きな人の理想へ近付きたいと願うのは、きっと自然なことじゃないか」
「そうさ、ボクはキミの理想へ近付きたかった。ボクのセカイをキミ色へ染めて、キミの望む形へ変えられたいと願った。好意を寄せるキミに、好意を寄せてほしかったのさ」
「まぁ、今回のこの衣装の参考が些か浅はか気味であったのは認めざるを得ないところだけどね。最近キミがよく構っているアイドルの特徴を、そのまま、ただ積み重ねて。……まぁそこは若さゆえ、そして恋に目を眩まされてしまったがゆえ、と思ってほしい」
「とにかくだ。キミの『どうして』に対する答えは、こういうこと」
「ここを知り、ここへ入る手立てを持っている人間と取引をしたからここへいる。半年前からそうしているように、今日は朝からここへいる。キミへ好意を抱くがゆえに、こんな衣装を纏いながらここへいる。ボクがここでこうしている理由はそれさ」
「そして……そうだね、これは先んじて答えておこうか」
「これまでの答えを聞いて、キミが新たに抱いたであろう疑問……『何故、今日なのか』に対する答え」
「先にも言った通り、ボクはここへずっと居た。半年前からずっと、叶う限りずっとね」
「ただ、今日を除いたこれまではそれだけだった。居て、けれど気付かれないように注意を払って、キミの前には現れなかった」
「なのに今、ボクはこうしてキミの前に立っている。キミへ姿を晒して、キミへ想いを注いでいる」
「何故。どうして今日はこうなのか」
「それは……それも、ただの単純な話なんだ」
「認められたから」
「ただそれだけの話なんだ」
「そうだよ、認められたのさ」
「ボクはアイドルだ。スキャンダルは厳禁。夜、決まった場所に居ないのは好ましくない」
「決まった場所というのは親族の居る実家であったり、目の行き届くアイドル専用の寮であったりだが……本来アイドルという存在はこれらの場所から出るべきではなく、また出ることを認められないものだ」
「それはもちろん何もかもすべての事情を通さない、まるで融通の効かないものというわけではないが……少なくとも、ボクの願いは通されるべきものではなかった」
「プロデューサーの部屋へ。……異性の住む部屋へ、泊まりたいなどという願いはね」
「異性と二人きり。閉じられた空間の中で、一晩。……これはアイドルとして、アイドルを監督する立場の者としては認められたものじゃない」
「アイドルにとっての厳禁。ボクのこの願いは、スキャンダルというそれに直結してしまうものだったからね」
「だから駄目だった。これまではたとえここへ辿り着けようと、ここへ居続けることは叶わなかった」
「でも、今は違う」
「もう違うんだよ、プロデューサー。ボクは今日、もう、ここへ居ても構わないのさ」
「認められたからね。今日、ボクが外で過ごすことを」
「もちろんキミと二人、キミの部屋で、というのを認められたわけじゃないが。……対価と引換に協力を得て、他のアイドルの家へ泊まり込む……と、そういう建前で通しただけなのだけどね」
「ああ、安心してくれ。このことは露見しないよ。アリバイも何も、すべて請け負ってくれる約束だ。あの人はキミも知っての通り優秀だからね。取引を完了した以上、それを違えるようなことはしないさ」
「……本当はもっと前、もっとずっと前にも叶えてしまいたかったのだけれど。思った以上に時間が掛かって、結局今日にまでなってしまった」
「キミの部屋。キミと二人きりで、キミに寄り添いながら夜を共にする。……そんな、何よりの願いを叶えるのが」
「……ふふ。とまぁ、そういうことさ」
「ボクがこうしてここへ居るのはキミと過ごしたいがためで。そしてそれが今なのは、ここで過ごすことを許されたのが今日だったから」
「そういうこと」
「……どうかな、疑問は氷解したかい? ボクへと向けて言いたい言葉は数多にあろうが、それでもとりあえず、すべてではなくとも抱いた疑問への一応の理解は」
「そうか、良かった。……いや、キミと言葉を交わす時間は……交わさずたとえ一方的にではあろうと、キミとの間に言葉を持つ時間はボクにとって愛おしむべき輝けるものなのだけれど……今に限っては少し、先を急ぎたくてね。そろそろ場を移したいと思っていたんだ」
「何故ならほら、ボクは今、こうだからね」
「濡れている。キミのベッドの上へ寝ながら汚れてしまった身体を、キミと対面する前に清めておきたくて。暖かな湯船の中へと沈めていた身体を、キミが帰ってきたらしいのを察して上がらせて。玄関ですぐに迎えたい、と願ってしまうがゆえ、満足に滴を拭き取ることもせず。濡れた上へ白衣を纏い、耳を着け、そうして今ここへいる。……キミがそうして扉を閉じ、甘美な香りを帯びるこのスーツを羽織らせてくれたおかげで幾分かはマシだが……とはいえ、あまり長いと流石に冷めきってしまう」
「ボクとしてはこのまま風邪を引いてしまったとして、しかしその時はこの場所でキミの看病を受けられるのだろうから、それはそれで望ましくもあるのだが……とはいえそれは、一番に望むものではないからね」
「とりあえずではあれ、疑問を解けたのであれば幸いだ。キミからのボクへ向けた言葉など、そういった諸々は場所を移してから交わすとしよう。既にキミを出迎える、という願いは果たした。この玄関先にこだわる理由もないからね」
「ああ、浴室さ。もう一度、この冷えてしまった身体を暖めなければ」
「だから……その、すまない」
「本当はちゃんと、正しい形でキミには言いたかったんだが……今回は許してくれ」
「ご飯は用意してある。料理に慣れているわけではないが、ボクの持てる想いの限りを込めて作った。きっと食べられないということはないはずだ。そしてボク自身も用意してある。経験こそないがし得る限りの予習はしてきた。満足させられるかどうかは約束できないが、叶えられる限りのすべてをキミへ尽くすことをここで誓おう。……だから」
「だからすまない。今日は……まずは、お風呂から、ということにしてもらいたい」
「そう、お風呂から。ボクとキミとで、そこへ」
「言っておくがこれは覆されない決定事項だ。キミがボクと共に在れないというのであれば、ボクは一人で入る気はない。入らず、風邪を引いて、キミに看病してもらう」
「キミはこのボクが認めた存在だ。失えば羽ばたけない片翼にもふさわしい、無ければ在り続けることさえできない半身にも等しい……このボクが、自らの伴侶として心の底から望む存在。他のどんな何よりも尊いのだと、そう認めた存在だ」
「そんなキミは、ボクを邪険に扱うことなどできないだろう? 好意や恋は、それを抱いた者の目を曇らせるというが……事実、曇らされている部分も皆無ではないが。だが、ボクは分かっている。これほどの好意を抱き、これほどまでの恋慕を宿させた相手のことだ。その者の本当の姿を知りたいと願ったし、知るためにあらゆる努力を払ってきた。だから分かる。キミが、ボクを邪険に扱うことなどできないと。キミも、ボクを大切な存在として認めてくれているのだと」
「だから結果は分かっている。その過程に紆余曲折はあろうとも、最後の結末は分かっている」
「キミはボクの願いを聞き入れるよ。キミはそういう人間であり、そのことをボクは理解しているからね」
「だから、ほら。早く行こうじゃないか。どんな過程を経ようと結末は同じ。それならば最速最短を駆け抜けたほうが有意義だろう。恥ずかしさや後ろめたさもあるのだろうが……ボクとキミとの仲なんだ。そんなものは捨て去って、裸のまま交じわろうじゃないか」
「まぁキミがボクの看病をしたいがため、この時間を引き伸ばしたいと考えているなら付き合わないこともないが。……ああ、そうだろう。ボクを大切に想っているキミが、ボクの身体を害するような選択肢を手に取れるわけがない」
「それならばほら、行こう。湯船の中へと浸かり、邪魔をする何もかもを排した裸の二人きりで、肌を重ねながら存分に語り合おうじゃないか」
「ん……それも覆らないのか、と? ……ああ、そうだね、その通りさ。湯船へは二人で、だ。狭いとは言わないが、しかし二人で入ることを想定していないことは明白なあの湯船へ、ボクは一人で入る気はない」
「一緒だよ。先にも言った通り、キミはボクにとって自らの半身にも等しい存在だ。別たれるなど、あっていいわけがないだろう」
「ゆえに覆ることはない。……何、もしもそうすることで何かが起こりかねないというのなら、それは起こしてしまえばいい。ボクも一応女学生というものに当て嵌められる人間だ。相応に夢見がちな側面だって持っている。想い人と交わす初めての時、それに対する憧れや理想なども無いわけでは当然ないが……けれど、べつに構わない。キミと重なれるなら、それがたとえそういった場所であっても構わないからね」
「いや、というより望むところといったところかな。キミとそこへ在ることでそんな未来へ進めるのなら、それはむしろボクにとって歓迎すべきでさえある」
「……うん。だから、入ろうか。ボクとキミと、二人で一緒に」
「ふふ、いいじゃないか。それが良くないというのなら、キミがそれを犯さなければいいだけのことだろう」
「拒んでくれ。耐えてくれ。それを間違いだと言うのなら、間違えないよう正しくずっと在り続けてくれ」
「無論、ボクは誘うけれど。キミと結ばれるため、キミが見出だしキミが磨き上げてくれたこのボクという存在すべてを尽くして、キミのことを誘惑させてもらうけれどね。……ああ、いいさ。耐えられるのなら、耐えてくれ」
「ボクというアイドルを何より愛してくれるキミを壊す。ボクというアイドルよりも、ボクという女を愛してくれるようキミのことを変えてやろう」
「キミはそれを耐えてくれ。理性で制し、犯すことなく留まってくれ」
「その上でボクはキミを落とそう。……ああそうだね、勝負というやつだ。この場所で一夜を過ごした先、明日という日にボク達はいったいどうなっているのか。これまでを壊さずにいるのか。重なり、繋がっているのか」
「……ふふ」
「あぁ……なぁ、プロデューサー」
「きっと重なろう。繋がって、結ばれよう」
「好きだよ」
「大好きだ。……誰よりも愛しているよ。ボクの、プロデューサー」
以上になります。
お目汚し失礼しました。
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以前に書いたものなどいくつか。
もしよろしければどうぞ。
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