提督「艦娘の取り扱い説明書?」 (152)

・SS初投稿です
・艦これキャラ口調崩壊注意
・初めてなので見にくい等意見をもらえたらうれしいです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490342245

提督「大本営から極秘書類が届いたと思ったら今更艦娘の取り扱い説明書だと?」


提督(自分がこの鎮守府に着任してから、おおよそ1年といったところか。今更感がないわけでもないが、大本営も意味もなくこんなものを送り付けてはこないだろう)


提督「しかし、艦娘の取り扱い説明書ときたか。いったいどんな内容だか…」ペラッ

-艦娘の取り扱いについて-
『昨今、艦娘による活躍はとどまるところを知らず、またその指揮にあたる各鎮守府の提督方も―――」


提督(建前はいいから本題はなんだよ・・・ってこれか?」ペラッ

-艦娘による提督の反逆行為(拘束、殺害等)について-


提督(…っ!拘束って、というか殺害だと!?あんないい子たちがそんなことをするとはとても思えないが…、ん?艦娘別にあるのか。どれどr)


コンコン


提督「…っは、入っていいぞ」ビクッ


提督(タイミングが良すぎて少し声が震えてしまった…)


島風「提督今暇ですかー?って何見てるんですか?」チラッ


提督「いやこれは何でもないよ、それより何か用か?」サッ


島風「提督、なんか怪しー」ジト目

提督「うっ…、そ、そいうえばこの前の戦闘じゃMVP取ったそうじゃないか!ちょうどご褒美に間宮券を渡そうと思っていたんだ」


島風「えっ、本当に!!ありがとぉー!!じゃあすぐに食べてくるね!!」ダッ


提督「おい用事は…ってもう行っちゃったか」


提督「本当に元気でいい子だよなぁ~。流石に島風はこの本には載って…るのか」
提督(しかも先頭だよ…、この子が自分に対して何かしてくるとは思えないんだけどなぁ…)ペラッ


『駆逐艦 島風
 危険度★★★☆☆
※最初に島風なら大丈夫だろうと思った提督は特に注意


提督「」

提督(い、いや落ち着け!?まだうちの島風が危険だと決まった訳じゃない!)アセアセ

ドアバターン 島風「てーとく!!」


提督「!?、ど、どうした島風…?間宮に行ったんじゃなかったのか…?」


島風「…?どうしたの提督、なんか面白い顔になってるよ?」


提督(じゅ、寿命が縮むかと思った…)
提督「…いや、そんなことよりノックをだな」


島風「だってノックしたら入るの遅くなっちゃうんだもーん!」


島風「それより提督、こんど時間が出来たらわたしとまたかけっこしようね!絶対だからね!それだけだから、じゃあねー!」ダッ


提督「あっ、おい!…もう行っちゃったか。(結局さっきの伝え忘れた用事を言いに来ただけか…。)」

提督(…続きを読むか。まさかまた来ないよな?)ペラッ


『島風は元気で明るい性格に目がいきがちだが、姉妹艦が存在せず、また駆逐艦としての性能の高さからも周囲の艦娘(特に駆逐艦)となじめずに寂しさを抱えていることが多い』


提督(…なるほど。確かに私は島風は元気で明るい子だと決めつけていたし、当然あの明るさからほかの駆逐艦の子たちと仲がいいものだと思っていたが)

提督(いわれてみれば島風が任務以外でほかの艦娘と喋っているところを見たことがないな。たまたまその時は一人だったのかと思ったが、もしかしていつも一人だったのか…?)ペラッ


『そのためその寂しさを埋めるために提督に依存するようになるという例がしばしば報告されている。最初は執務室に遊びに来る、いっしょにかけっこしたがるなどだが…』


提督「…」ゴクリ ペラッ


『その後、執拗に遊びに誘ってくる、執拗に秘書艦になりたがるなどの行為が見られ、さらに恋愛感情をあらわにし肉体的な関係を迫ってくるケースが多い。』


『提督に依存している状態(以下ヤンデレとする)になった島風は提督が他の艦娘と仲良くしていると極度な体調不良、自傷行為など見られる。エスカレートすると提督に対する独占欲が抑えられなくなり、拘束や四肢のせつd』パタン


提督「………さっき島風にかけっこ誘われたよな?」

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島風「…提督、ちゃんと私がMVP取ったの覚えていてくれたんだ」ボソッ


島風(もっと、提督のために早くならないと…ねっ♪)

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提督(やばいやばいやばい!!?!??、これ明らかにうちの島風初期症状だよこれ!?)


提督(どうする…?今から島風を追いかけて…ってそれだとかえって逆効果か)
提督(ならいっそ今から先に島風には気がないということを伝えるべきか!?いやいや現時点で島風はまだ何をしたわけじゃないし…)


コンコン 「テートク?」

提督「…っひ!い、いや私は別に島風が嫌いな訳じゃないがだから好きという訳でもなくてだな!」


ガチャ 大淀「失礼します…ってどうかなさいましたか?」


提督「…いや何でもない、何でもないはずなんだ……」


大淀「はぁ…?あっ、そういえば提督、さっき廊下で島風ちゃんが」


提督「!?」ビクッ


大淀「間宮券を嬉しそうに持っていって、天津風ちゃんと一緒に食べに行きましたけd」
提督「何!?天津風と一緒だったのか!!!」


大淀「えっ、はいそうですけど…」


提督「そっ、それでどんな様子だった!!楽しそうに喋ったりしていたのか!?」


大淀「はぁ、そうですね。いつもどおり仲は良さそうでしたが…(えっ、何このテンション)」


提督「そうか…島風は天津風と仲がいいのか…、本当に良かった…」グスッ


大淀(えっ!?泣くほどうれしいことなの!?)ドンビキ

提督(大淀にはむやみやたらに艦娘に間宮券を上げるなと小言を言われたが、MVPのご褒美だということを説明すると納得して執務室から出て行った)



提督「あの時若干引いたような目をしていたけど私の気のせいだろう、うん」



提督(それにしてもさっきは、つい取り乱してしまった。そうか、島風はぼっちでもヤンデレでもなかったんだな…)



提督「本当に良かった…(自分の命的な意味で)」



提督「というかこの取説まだ全然ページがあるんだけど…」

提督(…なんだか見るの怖くなってきたな)



提督「いや、今見ておけば今後取返しのつかない事態になる前に対策がとれるかもしれない!前向きに考えよう前向きに!」

提督「えーっと、次の艦娘はこいつか!」

とりあえず書き溜めはここまでです。

こんな感じで書いていくので何かリクエストがありましたら教えてください。
需要あるようなら書いていきます。

ちなみにssもですが艦これ自体も初心者なのでイベント限定とか入手難易度の高い艦娘は全然わからないので、できれば知名度の高い艦娘でお願いします。

見てくれている人がいてよかったです!

とりあえず次は加賀さんでいきますね~

加賀できました!投下していきますね~

提督「加賀か…、正規空母の中でもかなりクールな方だし、間違っても上官に逆らうようなことはないと思うんだが…」ペラッ

『正規空母 加賀
 危険度 ★☆☆☆☆』

提督「危険度1か…、さっきよりは低いな」ホッ


『正規空母 加賀はクールな言動でそっけないような態度を取ることが多く、プライドが高いため五航戦の艦娘を見下すような発言や
見られる。』


提督(今のところは特に問題ないようだが…?)ペラッ

『特に正規空母 瑞鶴とは、たびたび口論になることが多いとの報告がある』


提督(あー、確かにうちの鎮守府でも仲悪いよなぁ…。でも最初に同じ部隊で口論して以来同じ部隊にはしてないし大丈夫なはず!)ペラッ


『しかし加賀本人としては根は真面目なので自分の言動に対してかなり反省していることが多く、ひどく落ち込んでしまう場合が多い』


提督「…ナイーブかっ!!!普段のポーカーフェイス上手すぎだろ!?」ペラッ

『そのため、加賀と瑞鶴が喧嘩をするからと引き離すのはかえって逆効果となり、そのまま険悪な関係がずるずる続くと加賀本人にうつ傾向や食欲不振、自殺未s』


提督「豆腐メンタルかっっ!!!!…とはいえよく考えてみたら加賀も艤装を外せば普通の女の子だもんな…。友達関係(?)で悩むことぐらいあるか」


提督(そうだな…、今度吹雪や金剛を一緒の部隊に配属してうまく仲介してもらって仲直りしてもらうか)


提督「あれ、なんかデジャブを感じるな?まぁいいや次は…」

まぁヤンデレ=危険じゃないので多少はね…?(加賀さんのヤンデレ展開あんまり思いつかなかったなんて口が裂けても言えない)

次は下2で!

雪風了解です!

…うちの鎮守府にも着任しないかなぁ(遠い目

雪風できました!
キャラ崩壊注意

投下していきますね~

提督「次は雪風か~、まぁ雪風なら危険度1ぐらいだろうな!」ペラッ


『駆逐艦 雪風
 危険度★★★★☆
※ほかの艦娘と違い事例は少ない』


提督「島風より高い…だと!?」

提督(ていうかまじで雪風が危ないことをする姿が想像できないんだが…)ペラッ

『駆逐艦 雪風は人懐っこく明るい性格であり、他の艦娘との仲も良いことがほとんどである。また駆逐艦としての性能も高く、雪風はどの鎮守府でも練度が高い場合が多い』


提督(確かにうちの鎮守府でも駆逐艦の中では島風の次に練度高いし、いい子だし文句のつけどころがないよなぁ)ペラッ


『しかし雪風には船体だった頃の記憶を受け継ぐため、仲間の轟沈に対してトラウマに似た感情を抱えていることが多い』


提督(確か奇跡の駆逐艦だったか…?自分が沈まない分、味方の…いや敵の船も含めて多くの船が沈むところを見てきたはずだよな…。それはトラウマになってもおかしくはないだろうな…、ん?)ペラッ

『NGワード 死神』

提督(………これだけで後は何も書かれていないな。まさか大本営のミスか?)ペラッ


提督「やっぱりページが飛んでるな。極秘書類なのにミスするか普通…」


コンコン 雪風「しれぇー!艦隊が帰投致しました!」


提督「(これはまたタイミングの良い…いや悪いのか?)開いてる。入っていいぞー」


雪風「では失礼します。こちら出撃の報告書です!」サッ


提督「ご苦労様、…敵艦隊全て撃破でS勝利、こちらは神通に島風が中破、それでMVPは雪風か。さすがだぞ雪風」ナデナデ


雪風「えへヘ…♪」


提督「んっ、そういえば旗艦は島風だったな。あいつの様子は…なんていうかどうだった?」

提督(一応確認しておくか)

雪風「…島風ちゃんですか?そういえば出撃前に私がまたMVPとるんだからって意気込んでましたね」

雪風「でもタービン周りがたまたま故障?しちゃったみたいで敵戦艦の攻撃を避けそこなっちゃったみたいです」

雪風「それでたまたま雪風が魚雷を発射したら綺麗に当たって敵をやっつけちゃったんです!」


提督「へぇ…島風はいつもタービンの整備だけは欠かさなかったのにそれは珍しいな。
…報告ご苦労だった。もう戻って休んでもいいぞ」


雪風「ありがとうございます、しれぇ!では雪風はちょっと休ませていただきますね!」タッタッタ

提督(…『たまたま』大本営の資料が途中で抜けていて、『たまたま』島風のタービンが故障、そして『たまたま』雪風の魚雷が敵戦艦に直撃、轟沈しMVPを獲得…)


提督(それに『死神』って言葉、なんか引っかかるんだよなぁ…)

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雪風「…しれぇが褒めてくれた」

雪風「もう、雪風は絶対に失くさない。前はみんな守ろうとしたから手からこぼれちゃったんだ」

雪風「しれぇは…雪風が御守りしますから…ね?」

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雪風編終わり!
やっぱり幸運の女神に愛されると周りが不幸になっちゃうのかなーとか船体だった頃の記憶があるからやっぱり人やモノに対する執着は強いのかなーとか思ってたらこんな仕上がりになりましたはい。

次は今まで出た艦娘の中から抽選しますね!(今日はちょっと頭が痛くなってきたので明日か明後日あたりには再開します)

おはようございます!
上で前に五十鈴の要望があったので、五十鈴からスタートしたいと思います。(個人的にも初改二にした艦娘なので思い入れがあるので筆が乗っただけ)

…今日も雪風ちゃんは出なかったよorz

提督(昨日は結局、業務に追われて雪風から先を見れなかったな…)


提督「まぁ、今日は少し頑張って早めに業務を終わらせるかな!」ノビー


五十鈴「へぇ、あんたにしては珍しくやる気みたいね」


提督「って五十鈴!?何で執務室にいるんだ!?」


五十鈴「何でって、今日は私が秘書艦じゃない?何、まさか忘れてたの?」ズイッ


提督「イヤ、ソンナコトナイデスヨ…?」


五十鈴「完全に片言になってるじゃない…、まぁいいわ。今日は業務早く終わらせるんでしょ?はいこれ今日のデイリー任務よ」スッ


提督「あ、あぁどうも…、じゃあとりあえず開発と建造を先に済ませちゃうか」


五十鈴「ん、了解よ。じゃあ明石さんのところに連絡してくるわね」タッタッタ

提督(五十鈴は勝気な性格だが、面倒見がいいし他の駆逐艦の子からも慕われている)


提督「…まさか載ってよな?」ペラッ


『軽巡洋艦 五十鈴
 危険度★★★★☆
※激しく個体差あり』


提督(…うん、薄々気づいてた。というかこれに載ってない艦娘の方が少ないんじゃないか?)

提督(というか危険度まぁまぁ高いな…ん、個体差ありって何だ?)ペラッ


ガチャ 五十鈴「開発終わったわよーって、何早速さぼってるのよ…」


提督「い、いや大本営から送られてきた資料に目を通していただけで、決してさぼってはいないぞ!」サッ

提督(って五十鈴の前で見るのはさすがに心臓に悪いな…、次は休憩に入ってからにするか)


五十鈴「ほんとしっかりしてよね…、はいこれ開発結果」スッ


提督「あぁ悪いな…、ふむ開発4回中2回失敗したが、あとはソナーと爆雷の開発成功か!上々じゃないか五十鈴!」


五十鈴「ふふっ、五十鈴にお任せよ♪」


提督「よし、じゃあこの調子で業務終わらせるぞー!」


ーーーーお昼ーーーーー


提督「んーーー!!!終わったーーー!!」ノビー


五十鈴「そうね、あんたもやればできるじゃない!」


提督「いや、五十鈴がいてくれたおかげだよ。本当いつもありがとな、五十鈴」ニコッ


五十鈴「っ/////ば、バカね!!五十鈴は先にお昼を食べに行くからあんたも後で食べなさいよね!!」カツカツカツ バタン!


提督「あっ、おい五十鈴!…何か怒らせるようなこと言ったか?」
提督(しかし怒っていてもちゃっかり私のお昼の心配をする辺り本当にかわいいな…)


提督(さて、お腹もすいてきたがその前にさっきの続きを見ておくか…)ペラッ


『軽巡洋艦 五十鈴は多少口調が強いことがあるが、基本的に世話好きで真面目な性格であり、他の艦娘と特に仲が悪くなるということはあまりない。』


提督(うちの五十鈴もこんな感じかな、で何が危険なんだ…?)ペラッ

『しかし、提督側に問題があることが多く以前軍内部で摘発した五十鈴の不当な扱い(以下牧場とする)はまさにその典型といえる』


提督(あぁ私が着任する前に話題になったなぁ…、確か五十鈴を改造した後に装備を回収してから本人の同意もなしに解体、または他の提督に近代化改修の素材として横流ししていたとかなんとか…)


提督(五十鈴本人は知らずに最初から装備を目当てで育て、改造したら解体なり近代化改修をすることを前提にした五十鈴を何人も育てることからついた暗喩が牧場とは…皮肉もここまでくると笑えんな)


提督「本当に怖いのは艦娘じゃなくて血も涙もない提督かもな…なんてね」ペラッ


『その後憲兵による調査および摘発によって牧場はなくなったが、その事件以降の五十鈴の個体の中に、稀に牧場要因として育成された五十鈴の記憶を引き継ぐ個体がいることが分かった。』


『確認された五十鈴の中には最初は提督に対し友好的な態度を示すが、ある程度の練度になると提督への反逆行為が見られ、ある提督は工廠室へ連れ出されて、無理やり解体機に拘束。そしてミンt』パタン


提督「…ひさびさにやばいやつだこれ」ダラダラ

ーーーー食堂ーーーーー

五十鈴(はぁ…急にあいつが変なこと言い出すから思わず走って出て行っちゃったわ…)


五十鈴「よく考えたらあいつもお昼食べてないんだから一緒に誘えばよかったかしら…」


五十鈴(ん?テレビでなんかの特集をやってるみたいね…)


五十鈴(牧場かー、基本的に海に出っぱなしだしたまには陸でのんびりするのも悪くないかも…ね)


五十鈴「後で誘ってみようかしら…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

提督(いやいやいや落ち着け!?これはあれだ!!島風の時みたく杞憂で終わるパターンだきっと!!)

提督「大体稀って書いてあるもんな!!うちの五十鈴に限ってそんな…」 


ガチャ 五十鈴「は、入るわよ!」


提督「ぬぉう!?い、五十鈴じゃなか!お昼はもう食べたのか!?」


五十鈴「…あんたの中でいちいち会うたびに変なリアクションをするのが流行っているの?」ジトー

五十鈴「まっ、どうでもいいけどね。それよりもその様子だとお昼はまだみたいね?はいこれ、お昼ご飯持ってきてあげたわよ。感謝しなさい」フフン


提督「おぉ助かる五十鈴!いやぁやっぱりうちの五十鈴は優しいし頼れるなぁ~」ニコッ


五十鈴「(ちょ///うちの五十鈴って/////)う、うるさいわね!///さっさと食べたらどうなの!?///」


提督「そうだな、せっかく五十鈴が持ってきてくれたんだし冷めないうち食べるよ」モグモグ

提督「」モグモグ


五十鈴「」ジー


提督「……」モグモグ


五十鈴「」ジー



提督・五十鈴「「あのー…」「ねぇ…」」


五十鈴「っ!?な、何!?何か用なの!!」


提督「いや別にたいした用じゃないんだが…、(ずっと見つめられるとごはんが食べにくいってだけだし)」

提督「五十鈴こそ何か用か?」


五十鈴「べっ、別に用ってほどじゃないんだけど…」チラッ

五十鈴(どっ、どうしよう…そういえばどうやって誘うのか全く考えてなかったわ…)

提督「…?どうした?五十鈴にはいつも世話になってるしお願いがあるなら自分にできる範囲のことなら叶えてやるぞ」


五十鈴「(そうね…まずは軽く話題に出して出方をうかがうべきね)あっ、あんたは…その…」





五十鈴「牧場って…どう思う?」


提督「」

提督(いやいやいいや!?!?!?なぜこの状況で急に牧場!?しかもなぜ直接聞いてくる!?何か意図があるのか!?)

提督「(ここは刺激しないように当たり障りのない感じで探りを入れるか…)どっ、どうしたんだ急に?五十鈴って牛とか好きだったっけ?」


五十鈴「へっ?牛?いや別にああいう家畜には興味ないけど…あんただって別に好きじゃないでしょ?(五十鈴はアルパカとか兎が好みだし)」


提督(家畜って何!?意味深にしか聞こえないんだけど!?!?)

提督(ていうかこれ同意したら殺されるんじゃ…)ダラダラ


提督「いや!私は牛とか大好きだぞ!嫌いな家畜…いや、家畜なんて言い方はよくない!みんな仲間じゃないか!!」


五十鈴「(おっ、思ったより牧場が大好きみたいね…、でもこれなら誘えば乗ってくるはず…!)じゃあ今度五十鈴と一緒にその大好きな牧場に行かない?」ニコッ


提督(なっ!?!?牧場に誘ってくるだと!?!?し、しかし今は牧場はないはず…いや!!これは暗に牧場=死んだ仲間のところに一緒に行こうって言われてるのか!?)ガクガク

提督「いっ、五十鈴!!」ガシッ


五十鈴「なっ、なによ///(きゅ、急に大胆に肩を///)」


提督「五十鈴、今から大事なことを言うからよく聞いてくれ…」


五十鈴「ふぁ、ふぁい/////(顔っ/////顔近いっ/////)」


提督「今はまだ戦争中で深海棲艦の勢力も衰えていない…。私には提督として国を護る義務があり、なにより五十鈴を含めて艦娘のみんなを見届ける責務がある。だからまだ牧場に五十鈴と一緒に行くことはできない。…これは私の勝手なわがままだが、どうかこれだけは許して欲しい」


五十鈴(こいつ…五十鈴たちのことをそんなに真剣に考えてくれてたんだ…)

五十鈴「…わかったわ、今はそういう時期じゃないものね。」


提督「五十鈴…わかってくれたか!よかった…っ!!」


五十鈴「だからこの戦争が終わったら五十鈴とでーt…///じゃなくて牧場に付き合ってもらうんだからね!///分かった!?///じゃあ演習の時間になるから五十鈴は先に行ってるわね!!」ダッ


提督「」

提督(五十鈴の闇は深いな…)


コンコン 大淀「失礼します提督。今日の業務は終わったと聞いて書類の確認に来たのですが…ってどうしてそんなに暗い顔されているのですか?」


提督「あぁ…今死刑宣告されたんだけど執行猶予をいただいたところでね…」グッタリ


大淀「はぁ…そうですか…(提督…とうとう中二病まで…)」


大淀「提督お疲れのようでしたらたまには休暇を取ってはいかがですか?そういえば先ほどテレビでやってましたけど今牧場が人気でして…」

提督「大淀まで私に死ねと!?」


大淀「えぇ!?なんでそうなるんですか!!(もうやだこの提督…)」

五十鈴編は以上です!
安価だと割と難しいので上に出た中で選びますね~

ただし飛龍、てめーはだめだ!(うちの鎮守府に着任してないので…、瑞鶴とか翔鶴とか蒼龍はいるのになんで飛龍だけ来ないんだよ!!)

朝だし見てる人少ないかな?

次は雷と電で行きたいと思います

うちの鎮守府のデイリーこなしながらになるのでしばしお待ちを

すいません他の書いてる途中でミスに気づきました

>>54 提督「…まさか載ってよな?」×
     
     提督「…まさか載ってないよな?」〇

もうちょいで雷の方できます

雷と電はもともと書きたかったものなので筆が乗りました!

とりあえず雷編が先にできたので投下していきますね!

とその前に危険度のランクですが一応目安があるので書いときますね

危険度★☆☆☆☆
艦娘が戦闘において集中できない程度の悩み。そこから他の艦娘との仲が悪くなったり、自分を傷つけてしまう恐れがある。提督側でケアを行っていれば問題ない。


危険度★★☆☆☆
艦娘独特の悩みなどによって他の艦娘、ひいては提督に対して暴力行為が認められる可能性がある。提督または艦娘同士による話し合いによって解決可能。


危険度★★★☆☆
他の艦娘、ひいては提督に対して重度な暴力行為、監禁などが認められる可能性がある。最悪死ぬ。提督がよく艦娘を理解し、一線を越えないようにケアすることが大切。


危険度★★★★☆
他の艦娘、特に提督に対して致命的な暴力行為が認められる可能性がある。対策は危険だと思ったらすぐに逃げること。根本的解決は困難。


危険度★★★★★
1人の艦娘によって鎮守府の機能が停止するおそれがある場合。対策はない。災害のようなもの。

↓から雷編です


提督「大淀が冷めた目から生暖かい目で見てくるようになったけど、今回は私が悪かったな、うん」


提督「それにしてもこの説明書とやらも、残すところ後半分ほどか」ヒョイ


提督(もう一気に二人分ぐらい見ちゃうか)ペラペラ


『駆逐艦 雷
 危険度★☆☆☆☆~★★★★★
※提督に大きく左右される』

『駆逐艦 電
 危険度★★★★★
※身の危険を感じたらすぐに解体処分されたし』


提督「…提督に左右される?いや雷も気になるが電は危険度5か…、危険を感じたら解体処分って尋常じゃないよな…」ペラッ

…ピタッ 提督(いや待て、大体今まで通りならこのタイミングで…)

コンコン 雷「司令官、いるかしら?」


提督「(やっぱりな…)開いてるから入っていいぞー」


雷「失礼するわ!」ガチャ


提督「今日は遠征も休みだったはずだが…、どうした?何か用か?」


雷「大淀から聞いたわよ司令官!最近何だか元気がないみたいじゃない!何か悩みがあるなら私を頼って良いのよ?」


提督「あー…、いやこんなことをお前に相談するもの変なんだが…」

提督(そのまま伝える訳にはいかないし、少しぼかして伝えるか)


提督「…これは例え話なんだが、もし結構仲いいと思っていた子が、実は自分が実は自分を憎んでいたり、自分が思っているよりすごく好かれていたら、雷ならどうする?」

雷「司令官の事をそんな風に思っている子がいるの!?!?」バンッ


提督「いっ、いやあくまで例え話だからな!?」ビクゥ


雷「そっ、そうだったわね」スッ

雷「でももしそんな子がいても、雷が助けてあげるから、司令官は私にもーっと頼ってもいいのよ?」ハイライトオフ


提督「…もしそうなったら頼らせてもらうよ(えっ、何?なんか雷の目が怖いんだが…)」


雷「それと、さっき言ってた2つ目の方のことだけど…」ダキッ


提督「…雷?」

雷「それは普通のことじゃないかしら。司令官は鈍感だから気づかないけど、私たちは司令官が思っているよりも、ずっと司令官のことを好きなのよ?」ギュウ


雷「だから何があったかは聞かないけど、司令官が困ったらいつでも私に甘えていいのよ…?」ナデナデ


提督「雷…」

提督(やばい、今まで張りつめてきた気持ちが…)ジワッ


雷「司令官、泣いてるの?いいのよ、私の前ではいくらでも甘えていいんだからね?」ナデナデ



その後、不覚にも涙腺が緩んでしまった私を雷は10分ほど慰め続けてくれた。


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提督「…すまなかったなみっともないところを見せて」


雷「いいのよ、私も提督に頼ってもらえてすごく嬉しかったわ♪じゃあ、食堂に電を待たせているし、失礼するわね」スタッ


提督「いっ、雷!」


雷「どうしたの司令官?まだ悩みがあるの?」クルッ


提督「いや、そうじゃないんだが、その…」



提督「また…雷に頼ってもいいか?」


雷「…っ!!!もっ、もちろんよ!!困ったらいつでも雷の事を呼んでね!!すぐに来るから!!!」


提督「あぁ、ありがとう…呼び止めて悪かったな。もういいぞ」


雷「ふふっ、どういたしまして♪じゃあ今日のところは失礼するわね♪」ルンルン


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提督(あぁ…ついまたなんて約束をしてしまった…)


提督「でも悪い気はしないな…」

提督「そういえば雷のページまだ読みかけだったな…、あんないい子ならもはや読む必要もないかもしれないが、一応確認しておくか…」ペラッ


『駆逐艦 雷は小柄な体ながらも提督に対して献身的な性格の場合が多く、多少は仕事量の多い提督業をしていると、つい甘えたくなってしまう提督も少なくない』


提督(なーにが『多少は仕事量の多い』だ!大本営め…
それに比べ雷はまさに天使だな…うん…)ペラッ

『しかしそれこそが破滅への一途をたどることになる行為である。
一度雷に頼るようになると次第にその行為はエスカレートしていく。』


提督(そ、ソンナオオゲサナー…)ビクッ  ペラッ


『普段の業務、掃除、朝の起床など徐々に雷に日常生活の動作を頼っていくようになり、最終的には雷なしでは業務どころか日常生活に支障をきたすようになってしまう。つまるところ骨抜きにされ、鎮守府の内部崩k』パタン


提督(あっ、危なかったーー!!!この取説読んで初めて役に立ったかもしれない!!)


提督(確かに雷にはすべてをゆだねてしまっても許されるような、そんな包容力と麻薬みたいな中毒性があるからな…)


提督「でっ、でもたまには頼ってもいいよね!?雷も私が頼ってこなかったらかわいそうだし仕方なく!仕方なくね!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー―

雷「~~~♪♪」


電「雷ちゃん、なんだか嬉しそうなのです!」


雷「そう見える?実はね…」


電「司令官さんの事ですか?」


雷「って何で先に言っちゃうのよー!それでね、私が今日慰めてあげたら、『また…頼ってもいいか』って…きゃー!!///」


電「はいはい、なのです」


雷「もう、電ったらつれないわねぇ…」


電「雷のノロケ話は聞き飽きたのです」


雷「の、ノロケ話なんてそんなこと///」


電「(…聞いてるこっちがお腹いっぱいになるのです)そういえば響ちゃんが雷ちゃんに相談したいことがあるって探していたのですよ?」


雷「そうなの!?じゃあすぐに行かないとね!!じゃあまたねー!」タッタッタ


電「またなのです~-…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………チッ」

とりあえず雷編おわりです!

すいません午後からちょっと用事が入ったので更新は夜か明日になるとおもいます

このまま電編に突入する感じです

電編できました!
そろそろ落ちをつけたいところですが…

↓ 電編 スタートなのです!
  ※例によってキャラ崩壊注意



提督「……」


コンコン 電「司令官さん、今大丈夫なのですか?」


提督「……」


電「…? 司令官さん?開いてるので入っちゃうのですよ…?」ガチャ


提督「……」

電「…? 司令官さん?開いてるので入っちゃうのですよ…?」ガチャ


提督「……」


電「あっ、司令官さん!いるなら返事してほしいのです!」ムクー


提督「…すまないな、ちょっと疲れているのかもしれない。すまないが今日は休ませてもらうよ」ガタッ


電「…司令官さん、どこに行くのですか?」


提督「いや、だから自室で休n 雷「司令官さん?」


電「い ま ど こ に 行 く つ も り だ っ た の で す か ?」ハイライトオフ


提督「………………電、お前はどこまで知っt 雷「全部です」


提督「…えっ?」


電「司令官の事だったら全部知っているのですよ」ニコッ


提督「…っ!!」ゾクッ

電「それよりもまだ執務時間中なのです!電も手伝いますからお仕事するのです!」


提督「…分かった、電が言うならそうするよ」スチャ


電「なのです♪」

ーーーーーーー数分前ーーーーーーーーーー


提督(雷については私が注意していれば、そこまで問題にならなそうだな)ウンウン


提督(さて、いよいよ電についてか…正直危険度5とか未知数すぎて怖いな…)


提督(ただ、電は私の初期艦だし、ケッコンカッコカリも済んでいる。練度はもちろん全艦娘の中でも一番高い)


提督「……いや、電とは長い付き合いだ。今更どんなことが書いてあっても私は電を信じよう」ペラッ


『駆逐艦 電は初期艦としても非常に人気が高く、純粋無垢で常に優しく、争いを好まない性格は提督の庇護欲をそそることであろう』


提督「……」ペラッ


『しかし艦娘は知っての通り我々人間と感情や思考など変わらない部分が多い。
そのうえでもう一度考えていただきたい。常に優しくあり、争わずにいられる人間などいるのだろうか、と』


提督「…っ!」ペラッ


『電は確かに「艦娘」として常に優しく、争いが嫌いなように「設定」されているようだ。そのため、我々も初期艦としてふさわしいと考えた。しかし、人間の心が成長するように電の感情・思考も成長する。その際、電は「艦娘」としての「設定」に対して人間が当たり前に抱く感情、例えば怒り・嫉妬・独占欲に対してギャップが生じることが分かった。』

『その結果心が徐々に壊れてしまい、ささいなきっかけで他の艦娘や提督に対して衝動的な破壊活動が見られる』

『また、理由は不明だが破壊活動が見られる際には駆逐艦クラスとは思えないほどの性能を発揮することが報告されており、戦艦クラスでも止めることは困難とされている』


『もし、自鎮守府の電に破壊活動が見られた場合には直ちに逃亡または解体処分されたし』パタン


提督「……」


コンコン 電「司令官さん、今大丈夫なのですか?」

ーーーーーーーーー現在ーーーーーーーーー

提督「……」カキカキ


電「~~♪」カキカキ


提督「……、なぁ電」カキカキ


電「どうしたのです?」カキカキ


提督「前回の大規模作戦、電のおかげで助かったよ。ありがとう」カキカキ


電「あっ、ありがとうなのです///電、頑張ったのです!」カキカキ

提督「あぁ…そうだな…。大和もよく頑張ってくれたな…」カキカキ


電「…司令官さん…大和さんは…その…」カキカキ


提督「そう、大和はあの作戦で轟沈してしまった……。私の指揮が至らないばっかりに…」カキカキ


電「そっ、そんな!!司令官さんは悪くないのです!!悪いのは…」





提督「悪いのは大和……か?」



電「……」ピタッ


電「……どうしてそんなことを言うのですか?悪いのは敵さんなのです…」


提督「実はな、大和とはあの作戦の途中で練度が最大になったから、作戦が終わったらケッコンカッコカリをしようと約束していたんだ」


電「……そうなのですか。それは初耳だったのです」


提督「でもあの戦いで大和は轟沈してしまった…途中で霧が深くなって通信機器も途絶えてしまった。そして通信機器が回復したころには戦いは終わっていてた。大和は轟沈し、敵影は見えなくなっていた」

電「……それは電が前に出した報告書にも書いてあるのです。今更どうされたのですか?もしかして大和さんが恋しくなったのですか?」


提督「……はぐらかすな、電。私はその時霧により電波が悪くなり、その中で報告書によると敵flagship戦艦タ級3隻と遭遇したそうだな?」


電「そうなのです。報告書の通りなのです」


提督「……おかしいんだよ、この報告書は」

提督「その後大和轟沈の事実を受け入れられなかった私は恥ずかしながら、夕張たちに大和の回収および探索命令を出したんだ」


電「……」


提督「だがその時も霧は出ていたが通信機器の障害は現れなかった。それだけじゃない、その時にflagship戦艦タ級どころか深海棲艦1隻さえ遭遇しなかったんだ。他の鎮守府にも問い合わせたがあの海域は既に制海権が取れていて普段は出ても駆逐艦ぐらいだそうだ」


電「……」


提督「これは最重要事項だ電、正直に答えてくれ。大和は…」



提督「大和は本当に深海棲艦に沈められたのか?」

電「……司令官さんは優しいのですね」


電「それはもう、答えを言っているようなものじゃないですか」


提督「……っ!!!じゃあ、大和は電が…?」


電「それを知って司令官はどうするつもりなのですか?電を解体するのですか?」


提督「そっ、それは……」

電「出来ないですよね。だって司令官さんは優しいですから…。……誰に対しても平等に」スクッ


電「」テクテク


提督「いっ、電…?」ジリッ


電「電も司令官の邪魔をする虫もできれば助けてあげたいのです。でも、司令官はまぶしすぎるから。きっとつい虫さんも集まってきちゃうんですよね?」テクテク

電「電にはまぶしすぎるから…、遠くで眺めているだけでよかったのに…。でもあまりにも群がられると見えにくくなっちゃうからつい…………」ピタッ




電「--叩き落としたくなっちゃうのです♪」ニコッ



提督「!?」ビクッ


電「…なーんて!冗談なのですよ!!」


提督「……えっ?」


電「でも、アんまリ他の子ばかリ見てイると電も妬イチャウノデスヨ?」


提督「……肝に銘じておくよ」


電「やっぱり司令官さんは優しいのです♪では電は失礼するのです♪」ガチャ

提督「……」


提督「……」


コンコン 大淀「失礼します、提督」ガチャ


大淀「提督?そんなところに一人で立ってどうされました?」チラッ


提督「……」


大淀「たっ、立ったまま気絶してる!?ちょ、ちょっと!?提督ーーー!!!!」

電編終わりです! 電は優しいからすぐに提督に手は出さないのであった(出さないとは言っていない)

次かその次ぐらいで落ちをつけたいですねー…、ちょっとオリョール回しながら考えてきます ノシ


念の為に報告しとくと、>>91で提督の台詞に被せてる台詞が電じゃなくて雷になってるわな

やっとできたので投下していきますね~

>>109 間違いのご指摘ありがとうございます!打ってると雷と電ほんとうにこんがらがる…

ーーーーーーーー医務室ーーーーーーーー


提督(……ここは?)キョロキョロ


明石「あっ、提督!よかった~、目が覚めたみたいですね」


提督「ん、明石か。すまない、面倒をかけたようだな」


明石「いえいえ、それが私の務めですから。それより提督、大淀から立ったまま気絶したって聞きましたけど本当ですか?」


提督(立ったまま、気絶…?……あぁそうか、私は電と話していて…)


提督「……大和」ボソッ

明石「えっ?何か言いましたか?」


提督「いや、何でもない。それよりまだ今日の分の業務がまだ少し残っているんだ。私はこれで失礼するよ」スクッ


明石「ちょ、ちょっと提督!?今起きたばっかりなんですからもうちょっと安静にしていてください!!」


明石「それに今はもう夜ですよ?業務の事なら大淀が代行しているので大丈夫です!今は自分の体を休めてください!!」


提督「って、もう夜なのか。ずいぶん長い間寝てしまったようだな」


提督「…大淀にも余計な苦労を掛けてしまったな」

明石「……」


提督「…明石?」


提督「…明石もしかして怒ってr 明石「怒っていません!!」


提督「……」

提督(怒ってるじゃん…)


提督「……明石、お前にも心配をかけて悪かったな」


明石「…分かってないですね」


提督「えっ?」


明石「いいですか?他の艦娘の心配をする前に自分の体の心配をしてください!提督は今、過労で倒れられたんですよ!?」


明石「あなたはただの人間ですし、あなたの代わりはどこにもいないんです!!ちゃんと分かってますか!?」


提督「あっ、あぁ分かったよ。本当にすまなかったな…」

明石「…はぁ、少しは反省しましたか?次からは人の心配をする前に自分の心配をしてください!分かりましたか?」


提督「分かった、分かったよ!」


明石「ならよしとしましょう♪じゃあ提督、本題を話してもいいですか?」


提督「本題?なんだ、また説教か?さすがにもう  明石「艦娘たちの」





明石「艦娘たちの取り扱い説明書はもう全部読んでいただけましたか?」


提督「………………なぜ明石が知っている。あれは大本営からの極秘書類のはずだが」


明石「それは簡単なことです、あれを書いたのは私ですから。あっ、もちろん大本営からの極秘書類というのは嘘ですよ?」


明石「それよりも私の質問に答えて下さい。あれを全部読みましたか?」


提督「……いや、まだ途中までしか読んでいない。おおよそは読んだが…」


提督(いったいどういうことだ!?あれを書いたのは明石だと!!だとしたらこれは艦娘たちのドッキリか…?)


提督(…いや、雷までならありえるが電が大和を沈めたというのはドッキリにしてはタチが悪すぎる。それに電の初めて見たあの雰囲気…単なるドッキリのレベルじゃありえない)

明石「提督?どうしました急に黙り込んじゃって…もしかしてこれはドッキリじゃないかとか考えてますか?」


提督「…っ!? …あぁそうだ、明石。これは艦娘たちのドッキリなんだろう?私はもう十分驚いた。だからこんな悪質な冗談はもう…」 明石「冗談なんかじゃありませんよ?」


提督「……」


明石「ましてやドッキリでもありません。最初から最後まで艦娘たちの本心です。提督が気づいていなかっただけで…ね」


提督(やはり…か…、こうなったら私も腹をくくるしかないようだな)

提督「冗談では…ないんだな?なら私から2つほど質問させてもらってもいいか?」


明石「えぇ、構いませんよ。私も最初からそのつもりでしたし」

提督「…では一つ目の質問だ。何故こんなことをした?」


明石「何故か…ですか?それはもちろん鈍感な提督に艦娘たちの本心を知ってほしかったからです」


明石「私が直接説明してもよかったんですが、それじゃあ信憑性に欠けますし、他の艦娘に聞かれるのも何かと危険だったので」


明石「極秘書類にすれば真面目な提督は他の艦娘には見せないでしょうし、すぐに信じてくださるかなーと思いまして」


提督「……知っているとは思うが、文章偽造は重罪だぞ?軍法会議にかけられたら最悪解体処分だって…」


明石「私は別に構わないですけどね、ただその前に聞きたいことがあるのでは?」


提督「……冗談でも解体されてもいいなんて言うもんじゃないぞ」


明石「私はさっきから本当の事しか喋ってないんですけどね…」


明石「でも提督ならそう言ってくれると思いました。その気持ちは素直に嬉しいですよ?」


提督「…話しを続けるぞ。二つ目の質問だ。何故明石は他の艦娘のことがそんなに詳しく分かるんだ?」


明石「んー、分かるというよりは知っているという方が正しいのかもしれないですね」


明石「五十鈴さんに関する資料はもう読まれましたか?」


提督「…?あぁ、読んだが」


明石「それなら話しが早いですね、実は私も他の鎮守府にいた頃の記憶があるんですよ」

明石(まぁこちらの五十鈴さんには以前の記憶はないみたいですが…)

明石「知っての通り私は工作艦ですから、戦闘はあまり得意じゃないんです」


明石「だから戦闘にはあまり参加しないので他の鎮守府にいた頃の私の最後って…基本的に海の上じゃないんですよね」


明石「でも最後は大体一緒でした…提督が他の艦娘に殺されちゃって鎮守府は解体。戦力にならない私は解体されてしまう」


明石「それか提督の事が好きになってしまったがために、他の艦娘によって消されるか…そのどちらかでした」


提督「…っ!!そっ、そんなばかな話しが!!」


明石「あるんですよ、提督。それに提督は今は人の心配をしていますが…」

明石「本当に心配すべきなのは自分の身です。さっき言ったばかりじゃないですか」

提督「私の心配だと?」


明石「はい、そうです。これまでの私の経験からすれば、このままでだと提督は遅かれ早かれ艦娘の誰かに…殺されてしまう可能性が高いです」


提督(そんな訳…ないとは言えないな。今までの私なら信じなかっただろうが…)


明石「否定しない…ということは思い当たる節があるということですね?」


提督「あぁ…そう捉えてもらっても構わない」


明石「では提督、後は何をすればいいか分かりますね?」




明石「今すぐこの鎮守府から逃げてください」

提督(…確かに明石の言うことはもっともだ。私は今後この鎮守府ではいやおうなしの艦娘たちに好意を向けられるだろう)

提督(だが、当然何百という艦娘の中から一人だけ特別にみることはできない)

提督(中には私を殺してでも独占しようとする艦娘もでてくるだろう)

提督(しかし私には自分の可愛さがために艦娘を解体するなんてことは絶対にできない…たとえ自分が殺されるとしてもだ)

提督(かといって自分が死ぬと分かっていて仕事を続けられるほどの精神力は…残念ながら持っていない。死ぬのは怖い。)

提督(だとすると取るべき道は…)


提督「…逃げるしか、ないのか?」

明石「だからそういってるじゃないですか。フォローする訳じゃないですけど、提督はよく頑張ったと思いますよ」


明石「ただ…艦娘に対して優しすぎたんですよ。提督は何も悪いことはしていません」


明石「鎮守府の事なら大丈夫です。提督がいなくなれば大本営から新しい提督が配属されるだけです。最初はみんな悲しむかもしれませんが、時間が解決してくれるはずです」


提督(……そうだな、何も私が悪いことをした訳じゃない)


提督(艦娘たちだって私がいなくても大丈夫…)


提督「……」スクッ


明石「…心は決まったみたいですね。鎮守府の外に今車がとめてあります」


明石「鍵はこちらになります。今は夜ですけど、他の艦娘に気づかれる前にできるだけ遠くに行ってくださいね」ジャラ

--------------------

明石(やっと折れてくれましたか提督…)


明石(提督にはこのことを説明するためにつらい思いをさせてしまったけれど、私も…いえ『私たち』もこれで報われます…)


明石「…提督、どうぞこれを」ジャラ

提督「いや、いいよ」


明石「……え?今なんて…?」

提督「遠慮する、といったんだ明石」

明石「~~~っっっ!!!!!!冗談言っている場合ですか!!!早くこの鍵を持ってどこか艦娘とは縁のない遠くに行ってください!!」


明石「提督、この状況分かっていますか!?提督だってあの説明書に載っている艦娘たちを見たでしょう!?今は大丈夫かもしれないですけどいずれは…っ 提督「分かっている」


提督「だがな、命をかけているのは艦娘たち同じことだ。私だけじゃない」


明石「…っ!!何度言ったら分かるんですか!?艦娘はたとえ轟沈しても解体してもまた建造すればいいんです!ですが提督は…っ!」


提督「あぁ、分かっている。それに勘違いしているようだが私は死ぬつもりはない」

提督「それにもう他の艦娘を失うつもりもない…解体などもっての他だ」


明石「…そんな方法はありません」


提督「いやあるんだ」



提督「……明石、一つ頼まれてくれないか?」

--------------------

-数日後・執務室-

電「……雷、司令官さんにくっつきすぎなのです」


雷「え~、まだいいじゃないの。ねぇ、司令官さん?」ナデナデ


提督「…いや、そうだな。私は構わないがそろそろ離してくれないか?」


提督「それより、そろそろ遠征組が帰ってくると思うんだが悪いが出迎えにいってもらえるか。できれば雷に頼みたいことなんだが…できるか?」


雷「(…!司令官さんが頼ってくれた!!) 分かったわ!すぐに行ってくるわね!!」ダッ


提督「気をつけてな~」

電「……司令官さんは行かないのですか?」チラッ


提督「…せっかく電と二人きりになったのに行くわけないだろ」ナデナデ

提督(それにここで私が追いかけたら確実に私か雷が刺されるしな)


電「んっ///」ワシャワシャ


電「……司令官さんは最近、電の扱い方がうまくなったのですね」


電「いや、電だけじゃないのです。他の艦娘のことも、それに雷のことも…前に比べて適度に優しくしてくれるようになったのです」


電「まるで心が視えているみたいです…いったいどんな魔法を使ったのですか?」

提督「魔法なんて使ってないさ」


提督「覚悟を決めただけだよ。それに知ったんだ。私の何気ない一言が艦娘たちにとって
薬にもなれば毒にもなるってな」


電「……それで最近手当たり次第他の艦娘たちにちょっかい出してハーレムを作っているのですか?」


提督「ハーレムだなんで人聞きの悪い。私はただ艦娘のみんなの事が大好きだから艦娘のみんなを平等に愛そうと思っただけだ」


電「(それをハーレムというのですよ…)でも、電は提督さんみたいに優しくはないから…もし提督さんにくっつきすぎr 提督「…電」ダキッ


提督「……電に寂しい思いをさせるのは申し訳ないと思っている。だけど私は電が他の艦娘を手にかけるところなんてもう見たくないんだ」ギュッ

電「…提督さんはズルいのです」


電「そんなことを言われたら電は……」


提督(よし、こんなところか…)スッ


提督「…すまないが、そろそろ建造が終わってるだろうから私は工廠へ向かう」


提督「電は雷と遠征組が帰って来たら報告書を受け取っておいてくれ」


電「…司令官さん」シュン

提督「(…もうひと押しか)それと電」スタスタ


電「…司令官さん?」


提督「…愛しているぞ」ミミモト ボソッ


電「はっ、はわわ!?///」カァッ


提督「久しぶりに電が照れている姿を見たな、少し元気が出たよ」


電「も、もう!///今日の司令官さんは何だか意地悪なのです!!」


提督「ふっ、いつものお返しだよ。じゃあ私は今度こそいくから、留守番頼んだぞ」ガチャ




電「……………………………司令官さん、電も愛していますよ、ずっと、ずっと」ボソッ


ーーーーーーーー工廠室ーーーーーーーーー

提督「明石ー、いるかー?」ガラッ


明石「あっ、提督!…まだ刺されていないみたいですね」


提督「…物騒なことを言うな、さっきまでハラハラしていたところだ」


明石「ふーん、その調子だとまだ大丈夫みたいですね」


明石「それで、ご用件はなんですか?」


提督「あぁ、新造艦がそろそろかと思ってな…それと新しい『あれ』は出来たか?」


明石「そちらならバッチリですよ、はいこれ」サッ


提督「あぁ…本当に助かる」ペラッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

提督(そう…あの日に究極の選択に迫られた私が取った選択とは『全ての艦娘に対して平等に愛情を注ぐ』こと)


提督(もちろん艦娘同士で傷つけあうことや、私自身も殺されるようなことがないよう自分の言動から一挙手一投足全てに至るまで細線の注意を払っている)


提督(だが、一人では限界がある。そして何より私は鈍感みたいだからな)


提督(そのために明石には、この鎮守府にいる全ての艦娘の取り扱い説明書を依頼した)


提督(明石は心底あきれながらもしぶしぶ承諾してくれた…そして取り扱い説明書を熟読した私は、今日まで危機を回避してきたという訳だ)

--------------------

提督(これでうちの鎮守府の艦娘は全部か…)ペラペラ


提督(ふむふむ…やっぱり危険度3以上は駆逐艦が多いな…って、ん?)ペラペ ピタッ


『戦艦 大和
 危険度★★★★★★ 
※浮気等は絶対に許さない性格なので重婚には注意。また、戦力的にもトップレベルなので彼女が本気を出すと解体処分及び逃亡も困難。その時は諦めたし』


提督(大和危険度6だったのか、だが皮肉にも大和はもうこの鎮守府には…)


明石「提督?そっちを見るのはいいですけど、建造も終わってるので早く開けてあげてください」クイッ


提督「あっ、あぁすまない。たしか昨日寝る前に資源あふれそうだったから適当に大型建造したんだったな…」


提督「時間的にどの艦か分かるか?まるゆか?」


明石「いえ…、私も提督が建造するときには寝てましたし…」


明石「でも終わったのはさっきみたいですよ?」


提督「…さっき?」

提督(あれ?私が建造したの夜だよな?)


提督(今の時間から逆算して大体8時間……)


提督「……まさか大和か?」


明石「えっ!?じゃあ大成功じゃないですか!!よかったですねぇ!」


提督「いや、大和が今この鎮守府に来たら…」


明石「大丈夫ですよ!!前の大和さんと今回の大和さんは似ていますが全く別物ですから!私みたいに前の記憶を引き継ぐ艦娘なんて本当にごく稀なんですから!!」


明石「それに武蔵さんかもしれないじゃないですか!?あ~、もうじれったいですね!!提督が開けないなら私が開けますっ!」ガチャ


提督「あっ、おい馬鹿…」


???「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!」


大和「って、提督!?嘘…本当に提督なの!?夢じゃないのね!!」ダキッ


提督「ちょ、大和!?…もしかして私の事が分かるのか?」


大和「はい、私はあなたの大和ですよ、提督♪」


大和「私、あの時に沈んじゃって………………………………ぁ」ハイライトオフ

提督「ど、どうかしたか」ダラダラ


大和「……そう、私はあの作戦の後に提督と結婚するつもりだったの。なのにあの駆逐艦…」ギリギリ


提督「や、大和ー?ちょっと腕が痛いんだがそろそろ離してもらえるかな?」ミシミシ


大和「…はっ!提督、申し訳ありません!!」パッ


大和「提督、着任早々申し訳ないですが、ちょっと用事がありますので」


大和「失礼…致しますね?」テクテク バタン


提督「」


明石「提督…」



明石「艦娘の取り扱いには十分注意してくださいね?」

一応これで完結になります!

初めてですし拙い文章だったと思いますが大丈夫だったでしょうか?

時間があったら違う作品書くかもしれないので、その時はよろしくお願いします♪

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月27日 (月) 04:33:50   ID: 0mMK1712

プラズマさん恐ろしい子!

2 :  SS好きの774さん   2017年03月28日 (火) 02:17:35   ID: XhzDtolv

艦これにも親愛度的なものを実装してみても、良いと思う

3 :  SS好きの774さん   2017年03月29日 (水) 13:03:09   ID: 6nhApU_X

この後壮絶なバトルが勃発するのか

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