【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」 (1000)
・初SSです
・史実は詳しくありません
・書くの遅いです
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――ここは、とある場所のとある鎮守府。
大鳳「ここが、次の鎮守府……今度こそ、演習ぐらいはさせてもらいたいのだけれど……」
この大鳳、他の鎮守府で建造されたものの、あまりにも提督が資源を使いすぎて備蓄が底を突き、運用不可と判断されて出撃する機会すら与えられぬまま他所へ放り出されたのだ。
その後も運2は伊達ではないのか、行く先々で不幸が続く。
到着して早々、某艦娘の第三砲塔が爆発して受け入れ拒否。
某艦娘姉妹が入渠ドックを占領しており、今はそれどころではないと受け入れ拒否。
某艦娘が轟沈した妹の名前を壁に向かって呼び続けており、提督がそのことに責任を感じてノイローゼになってしまい受け入れ拒否。
これは、そんな彼女が最後に行き着いた鎮守府での話。
大鳳「あの! すいません!」
無人の玄関ロビーに、彼女の声が響く。返事はない。
今日この時間に来ることは事前に伝わっているはずなので、迎えが無いどころか誰も居ないというのは、早くも雲行きが怪しいのではないかと不安が募る。
?「――――アレ? うちの鎮守府に何か用?」
後ろからかかった声に、大鳳は振り返る。そこに居たのは、上下ジャージ姿の女性。手にはコンビニの袋を提げている。
大鳳「えっと、ここの鎮守府の方ですか?」
北上「そうだよ、私は軽巡北上、よろしくー」
大鳳「あの、今日からここにお世話になる大鳳といいます、どうかよろしくお願いします」
今まで何ヵ所もたらい回しにされてきたことがそうさせたのか、大鳳の物腰は異常な程に低い。丁寧に頭まで下げる彼女を見て、北上は溜め息を吐く。
北上「そういう堅苦しいの、私嫌いなんだよねー他の子にもしない方がいいよ?」
大鳳「そ、そうなんですか? ところで、提督にお会いしたいのですが執務室はどちらにあるのでしょうか」
北上「私は大井っち待たせてるから、案内役呼んであげるよ」
玄関ロビーへと足を踏み入れ、北上は受付の様な場所にあるベルを2回鳴らす。すると、大鳳の目に信じられないような光景が飛び込んでくる。
?「はわわ、新しい方が来られたみたいなのです」
?「ご主人様のところへご案内しないといけませんね」
?「提督さんの部屋まで案内するっぽい!」
大鳳「っ!? 貴女達、今どこから……」
壁から一人、床から二人、駆逐艦らしき艦娘が姿を見せた。それを確認すると、北上はその場を去ろうとする。
北上「じゃあ私は行くよー……ん? 何なのさ、コレはアンタ達に買ってきたんじゃ――あぁもうウザいって、このチョコやるからさっさと案内してきな」
コンビニの袋をジッと見つめていた三人に、板チョコが手渡される。それで満足したのか、今度は大鳳を三人で取り囲む。
電「こっちなのです」
漣「ちょうど今日は駆逐艦かくれんぼ大会の日なので、あまり皆さん部屋から外へ出て来ないんですよ」
夕立「夕立達は秘密の場所に隠れてたっぽい、でも案内役の方が大事だから出てきたっぽい!」
大鳳(かくれんぼ大会? 秘密の場所? どういうこと!?)
混乱する大鳳の手を引き、背中を押し、駆逐艦娘達は提督執務室を目指し始めた。
廊下を右に曲がり、左に曲がり、道なりに四人は進んでいく。すると前から、誰かを小脇に抱えた、巫女服のようなモノを着ている長身で眼鏡の女性が現れる。
?「あら?貴女達はまだ見付けていないはずだけれど……あぁ、新しく配属された艦娘を案内しているのですね」
?「その役目は不知火が仰せつかっていました。ですが時間はヒトヨンマルマルのはずです」
大鳳「いえ、ヒトフタマルマルですよ。ここにちゃんと書いてあります」
自分が間違えたなどと誤解されては困ると、大鳳はすぐにその場にいる全員に見えるように書類を広げる。そこには確かに、ヒトフタマルマルと書かれていた。
不知火「不知火に、何か落ち度でも?」
霧島「睨んでどうするのですか……」
電「不知火は今日のかくれんぼ大会を楽しみにしていたのです。だからきっとそれで時間を間違えちゃったのです」
漣「開始早々いきなり見付かったみたいだけどね」
不知火「……しらぬいに……なにか……おちど……」
出迎えの時間を間違えた挙げ句、楽しみにしていたかくれんぼ大会では真っ先に見付かり、不知火は徐々に涙目になって落ち込んでいく。
霧島「今からでも案内すればいいではありませんか、かくれんぼ大会はまた来月頑張ればいいのですし」
夕立「不知火も一緒に案内するっぽい!」
霧島は抱えていた不知火を下ろし、頭を撫でる。夕立も励まそうとしているのか、手を引っ張って一緒に行こうと誘う。
不知火「そういうことなら早く行きましょう。執務室はこちらです」
大鳳(立ち直るの早いわねあの子……)
先程まで涙目だったのが嘘のように、不知火は廊下をスタスタと先導するように歩いていく。鬼役をしている霧島に一礼して、三人の駆逐艦娘と共に大鳳もその後を追った。
不知火「ここが司令官の執務室です」
電「司令官、大鳳さんをお連れしたのです!」
?「どうぞ、入ってもらって構わないわ」
大鳳(女性の声? ここの鎮守府の提督は男性のはずなのだけれど……)
漣「じゃあ私達はここまでね」
夕立「今度は一緒に遊んでほしいっぽい!」
大鳳「えぇ、ありがとう。これからよろしく頼むわね」
若干の疑問はあるものの、大鳳はここまで案内してくれた四人に手を振り、走って戻っていくのを見送る。
改めて執務室の扉を見つめると緊張したのか、ドアノブを握る手にはうっすらと汗がにじんでいる。しかし、待たせるわけにはいかないので平常心平常心と心で唱えながら彼女はその扉を開いた。
大鳳「失礼します! 本日付けでこの鎮守府に着任しました大鳳です。提督、この度は――?」
挨拶の途中で、ある重要な事実に気付く。執務机に座っているのは提督ではなく、艦娘だ。
?「ここではそのような挨拶は不要よ、楽にして構わないわ」
大鳳「あ、ありがとうございます……あの、一つよろしいですか?」
大鳳「いえ、相談ではなくて、その……何故艦娘である貴女が提督を?」
加賀「勘違いしているようだけれど、私は提督ではないわ。一航戦、加賀。貴女と同じこの鎮守府に配属されている同僚よ」
それならば、何故に執務室の執務机で書類仕事を一人でしているのか、という疑問が沸き上がる。それを見透かすように、加賀は大鳳にこちらへ来いと手招きする。
加賀「彼が私達の、提督です」
大鳳「・・・・・・」
恐る恐る近付いて彼女が目にしたものは、加賀の膝枕で寝ている二十代前半位の若い提督の姿だった。
大鳳(やけに椅子が横に広いと思ったら、寝るため? そもそも、何故提督が加賀の膝枕で寝ているの? どうして私を受け入れてくれる鎮守府は何処もみんな変なの!?)
とうとう許容量をオーバーしたのか、頭を抱えて床に座り込む。それを当然の反応と捉えているのか、加賀は特に咎めることもなく、話を続ける。
加賀「大鳳、貴女にはこの鎮守府のルールを覚えてもらう為にも、早速働いてもらいます」
大鳳「っ!? 出撃させて頂けるのですか!?」
予想だにしていなかった不意打ちに、大鳳の目に光が宿る。建造されて既に一月、ようやく出撃出来る高揚感に、今までに見聞きしたおかしなことなどどうでも良くなっていた。
加賀「明朝マルキュウマルマル。旗艦、軽巡洋艦神通。他、駆逐艦睦月、如月、弥生、卯月と共に――」
旗艦ではなく、艦隊編成は近海の警備程度の戦力。それでも構わないと、姿勢を正して最初の出撃命令に心を躍らせる。
加賀「北方鼠輸送作戦に参加して下さい」
大鳳「はい! この大鳳にお任せ…………はい?」
初任務、北方鼠輸送作戦に参加。艦隊帰投時に赤疲労であったのは、そのショックの大きさを物語っている。だが皮肉なことに、遠征自体は大成功を収めるのだった。
書き溜め投下終了
浜風とあきつ丸以外なら要望あれば次回更新より出します
サーモンで150連敗、バシクルで200連敗、E-4で50連敗、浜風なんて艦娘は空想上の艦娘です(血涙)
――――大鳳着任から一週間後。
大鳳(何なのこの鎮守府、正規空母である私を遠征に丸々一週間出しっぱなしだなんて……)
確かに大鳳が同行していれば、不意に深海棲艦に見付かっても迎撃出来るだけの戦力になる。しかし、真の目的である資源確保には、正規空母ははっきり言って燃費が悪すぎるのだ。
更におかしいことと言えば、結局のところこの一週間、まともに艦隊が出撃した形跡が全く見られない。警備任務などで近海へ出向くことはあっても、敵地への出撃は一切していないのだ。
瑞鳳「お疲れ様、この鎮守府にはもう慣れた?」
大鳳「正直、馴染む自信が無いわ……」
一緒に遠征に出向いていた瑞鳳の問いかけに、大鳳は苦笑で返す。ここに来てから何かと話す機会が多かったのもあり、この二人の仲は(一部分が似ていることもあって)比較的良好だ。
瑞鳳「そのうちに慣れるわよ、ここは『入ったら抜け出せない鎮守府』って呼ばれてるから」
大鳳「え? それってどういう――」
瑞鳳「じゃあ私は艦載機の整備があるから、またね。今度暇な時にでも九九式艦爆の足について話そ」
大鳳「あっ、ちょっと待っ――行ってしまったわね……」
呼び止める間もなく、瑞鳳は走り去っていく。
どうしようもなく気になることを言い残されてしまった大鳳は、意を決して近くを通りかかった重巡洋艦に話しかけるのだった。
>>6に脱字っていうか脱文があった…
大鳳「あ、ありがとうございます……あの、一つよろしいですか?」
大鳳「いえ、相談ではなくて、その……何故艦娘である貴女が提督を?」
↓
大鳳「あ、ありがとうございます……あの、一つよろしいですか?」
加賀「来て早々何か相談? いいけれど」
大鳳「いえ、相談ではなくて、その……何故艦娘である貴女が提督を?」
古鷹「急にそれだけ言われたら、確かに気になりますよね。ちょうど今なら時間もあるので、良ければ理由を説明して回りましょうか?」
そんな心優しい受け答えをしてくれた古鷹の提案に首を縦に振り、大鳳は着任早々遠征続きでろくに見て回れなかった鎮守府内を、案内してもらうこととなった。
古鷹「何処か気になるところはありますか?」
大鳳「そうね、なら――」
唐突ですが、安価↓1~3でどこに行くか決めます
工廠とかの場所指定でも艦娘の名前でも可、書き込み無ければ適当に決めます
募集は継続、懲罰房ネタ浮かんだので投下します
――――
古鷹「懲罰房、ですか?」
大鳳「えぇ、少し気になってしまって……ダメかしら?」
古鷹「んー、見て面白いものは無いと思いますけど、いいですよ」
もう少し渋るかと大鳳は考えたが、意外にすんなりと古鷹は目的地へと歩き始める。
大鳳(脱走しようとしたら酷い拷問を受ける、そういう理由だと思ったのだけど……違うのかしら?)
冷静に考えてみれば、駆逐艦娘達の表情はとても生き生きとしていて、そんな鎮守府には到底思えない。それならば、一体何故“抜け出せない”などと呼ばれているのか、幾ら考えても大鳳には明確な答えを見出だせなかった。
そうこうしている内に、懲罰房の入り口へと到着する。どうやら地下に存在しているらしく、重い鉄の扉を開いて階段を下りた先にあるようだ。
古鷹「どうぞ、足下に気を付けて下さいね」
大鳳「ありがとう」
古鷹は途中で貸出し許可を得て受け取った鍵を開け、中へと入るよう大鳳に促す。言われた通り、気を付けなければまっ逆さまに落ちてしまいそうな階段が、そこにはあった。
慎重に階段を二人で下りていくと、何やら下から啜り泣くような悲鳴のような声がするのに大鳳は気付いた。
大鳳(やはりここでは艦娘が拷問されているの!?)
階段を下る足音の間隔が、自然に短くなる。二十段程下りたところで、ようやく目当ての懲罰房が彼女の目に飛び込んできた。
大鳳(一体どんな酷い仕打ちを――?)
そこに居たのは、二人の艦娘。格好は初日に出会った霧島と似ている。
?「早くここから出すネー! ちょっと提督を借りようとしたぐらいで懲罰房送りなんて加賀は横暴デース!」
?「ヒェー! もう二度とレシピ通りにしかカレーは作りませんからここから出してー!」
大鳳「」
古鷹「誰かが今入っていると聞いていましたが、また金剛さんと比叡さんでしたか……ここの懲罰房にお世話になるの、決まってあのお二人なんですよ?」
お見苦しいところを見せてお恥ずかしい、とでもいった感じで古鷹は苦笑いを浮かべる。どうやら、ここの鎮守府の懲罰房は反省部屋とイコールのようだ。
特に二人に話を聞くわけでもなく、大鳳はさっさと懲罰房を後にするのだった。
金剛「テートクゥー!」
比叡「ヒェー!」
>>18でまた脱字が…
×鍵を開け
〇鍵で扉を開け
古鷹「では次の場所に――」
?「やっと見付けたわ、こんなところに居たのね。古鷹さん、加賀さんが探してたわよ? 何でも加古がどこかで昼寝してて艦隊演習の重巡が一人足りないとか……」
次の場所へと案内しようとする古鷹を、茶色い長髪の艦娘が呼び止める。どうもトラブルのようだ。
古鷹「またですか……すいません大井さん、お手を煩わせてしまって」
大井「いいのよ、この前はうちの姉二人を炬燵から引きずり出すのに協力してもらったし」
横で聞いていた大鳳も、二人が抱える共通の事情にすぐに気付く。
大鳳(手のかかる姉妹艦を持つと大変のようね……)
大井から連絡事項を確認している最中、はっと何かに気付いたように、古鷹が大鳳へと申し訳無さそうに頭を下げる。
古鷹「ごめんなさい、そういうことだから案内はここまでになっちゃいました」
大鳳「いえ、十分助かったわ。どうもありがとう」
古鷹「それじゃあ行ってきます」
任務であるのならば仕方がないと、古鷹を見送り、大鳳は自室へと戻ろうと踵を返した。その背に、引き留める声がかかる。
大井「今から明石さんのところへ行きますけど、良かったら案内ついでに一緒に行きますか?」
ここの鎮守府に居る艦娘は優しい人達ばかりだと感じながら、大鳳はその提案を受け入れるのだった。
大井(北上さんと提督に仕掛ける超小型盗聴器、もう出来てるかしら?)
――――アイテム屋。
大井「明石さーん!」
明石「はいはーい、今行きまーす」
呼び掛けに応じて、色々な工具をそこかしこにぶら下げた艦娘が店の奥から出てくる。どうやら何かを作っていたようだ。
明石「あぁ大井さん、例のブツは出来てますよ。そちらは――大鳳さん、でしたよね? 何かご入り用ですか?」
提督だけでなく艦娘にも色々販売しているようで、明石は大鳳に接客を始める。
大鳳「いえ、私は……」
大井「彼女はここへ来たばかりだから、案内がてら連れて来たの」
明石「そういうことでしたら、この機会に覚えていって下さい。この鎮守府では何か欲しい家具や家電、電子機器、娯楽設備、その他諸々などがあればここで要請するシステムになってます。蟻装や装備関連は工廠で夕張が担当してますから、そちらにお願いしますね」
営業をするように、いや、文字通り営業として明石は色々と説明する。矢継ぎ早に言われて全ては把握しきれなかったが、気になった部分について大鳳は質問を返すことにした。
大鳳「あの、欲しいと言えばいいだけですか? それと、何でお支払いすればいいのでしょうか」
明石「言ってもらうだけで大丈夫ですよ、代金は遠征に出て開発資材を回収さえしてきてもらえれば特に要求しません。修理も無料で請け負います」
大井「うちは艦娘も多いから遠征も常時誰かが出ているし、開発資材に困ることはまずないわ」
明石と大井の言うことを総合すると、何を頼んでも無料だということになる。
大鳳「それだと割に合わないんじゃ……」
明石「心配してもらわなくても大丈夫ですよ。むしろ頼んで貰わないと、私も妖精さん達も暇で暇で――っと、店先で愚痴るのはいけませんね」
大井「それじゃあ明石さん、例のモノは確かに受け取りました。またよろしくお願いしますね――あっそうだ、北上さんと二人で寝られるようにダブルベッドを用意してもらえない?」
明石「お安いご用です。1~2週間もすれば出来ますので、古いのを処分するついでにお部屋に運んでおきます」
大鳳(暇ってどういうことかしら……やっぱりこの鎮守府、出撃は一切しないってことなの?)
新たな謎を残したまま、大鳳と大井はアイテム屋を後にするのだった。
青葉、了解です
何時からこの鎮守府がダメ提督&艦娘の集まりだと錯覚していた…?
大井「私はこのまま部屋に戻るけど、貴女はどうするの?」
大鳳「私も部屋に戻ろうと思います」
大井「そう、じゃあまた遠征か演習でご一緒しましょ、それじゃ」
割り当てられた部屋の方向が違うので、大鳳は大井と別れ、一人部屋へと歩く。
誰かに会うこともなく、宿舎に到着して中へと入ろうとした矢先、真後ろで何かが落下してきた音がして振り返る。
?「張り込んでいた甲斐がありました! 今から密着取材させて下さい!」
大鳳「いや、あの――」
?「させてもらいます!」
大鳳「私は――」
?「します!」
大鳳「」
絶句。今まで大鳳が出会った艦娘達の中で、これ程までに会話を成立させる意思がない者はいなかった。
許可を求めているのかと思いきや、次の瞬間には勝手に決定事項にされている。はっきり言って、かなり迷惑なタイプだ。
青葉「申し遅れました。青葉です。ここの鎮守府で自作新聞を作ってます」
そう言って、青葉は言葉を失っている大鳳へと一枚の新聞を手渡す。第一印象が最悪だったこともあり、内容にもあまり期待せず読み進めていくと、自然にある言葉が口から漏れた。
大鳳「――コレ、面白いわ」
記事の内容は、ここで起こった日常の中にある出来事や小さなトラブル、珍事件など多岐に渡っていた。多少は過剰表現であったり、事実か怪しいものはあるものの、読む側に対しても取材された側に対してもきちんと配慮されており不快感は無く、素直に大鳳は感心する。
青葉「いやーそう言って頂けると恐縮です。それで、取材の方なんですが……」
褒められたことで多少落ち着いたのか、改めて青葉は取材の許可を求める。少し悩んだ後、この記事の内容ならば問題ないかと大鳳は取材を受け入れるのだった。
『私達の新たな仲間、大鳳さん。なんと彼女はここに来るまでに四つの鎮守府を渡り歩いていた!? 何が彼女の身に起こったのか、青葉、聞いちゃいました!』
この新聞のお陰で、大鳳が一部の艦娘達とかなり親密になるのだが、それはまた別のお話。
次の話で謎については触れます
先に言っておくと、この世界では何の戦果もあげない鎮守府や無能な提督に大量に艦娘を送り込んだりしません
一度入ったら抜け出せないコタツみたいな
>>11
こちらも同じ状況で困るwwww
つまり出番は一生ない・・・と
――――大鳳が着任して三週間後、その時は訪れた。
『全艦娘に通達、提督がお目覚めになりました。繰り返します、提督がお目覚めになりました。直ちに集まってください』
大鳳(え? え!? 何なのこの意味不明な緊急召集!)
提督が起きたから集まれ、確かに意味不明だ。というか、最初に執務室で見かけてから今までずっと寝ていたのかと問いたくなる。
瑞鳳「大鳳、一緒に行くからついてきて」
RJ「うちも一緒に行くで」
大鳳「え、えぇ、分かったわ」
部屋に迎えに来た仲良し二人に連れられ、他の艦娘達も足早に目指している集合場所へと向かう。
この鎮守府にいる艦娘全員が一堂に会する場所、そこは――。
大鳳「体育館……?」
何故にこんなものが鎮守府にあるんだと言いたくなるほど、立派な体育館が指定された集合場所だ。確かにここなら、百人程居るであろう艦娘を一ヶ所に集めても余裕がある。
何時も緩い雰囲気に包まれていた艦娘達も、今は黙って整列し、前方にある壇上を見つめていた。
加賀「今月も第四週となりました。分かっているとは思いますが、私達の存在意義は深海棲艦から人類の平和を守ること。そして何より、提督の恩義に報いることです」
壇上に居るのは二人、秘書艦である加賀と、初めて起きている姿を確認出来た提督だ。
提督が話す前の恒例行事ということなのか、決まっているセリフを話すように加賀が言葉を続ける。
加賀「――それでは、今週の作戦を提督から発表して頂きます」
体育館ということもあってか、学校の全校集会のような進行に思えてくる口上の後、提督がマイクの前に立つ。
提督「おはよう皆。じゃあ早速だけど、第一艦隊旗艦、金剛。他、比叡、夕立、瑞鳳、赤城、大鳳。最近現れた新型の深海棲艦倒しに行くぞ」
金剛「私達の出番ネー!」
提督「次、第二艦隊旗艦、神通。他、吹雪、伊勢、千歳。鎮守府近海の潜水艦の掃除、頼んだ」
神通「お任せ下さい」
提督「次、第三艦隊旗艦、シオイ。他、ハチ、イク、ゴーヤ、イムヤ、まるゆ。各自疲れたら適宜休憩を挟みつつ、好きな場所泳いでこい」
シオイ「運河が私を呼んでいる!」
提督「最後、第四艦隊旗艦、長波。他、秋雲、夕雲、巻雲、時雨、五十鈴。今週はお前達の担当ってことで、資源回収よろしく」
長波「任せろ司令官」
提督「残りの者は演習頑張ってくれ。――以上、解散」
大鳳はここにきて、ようやく抜け出せないと言われた理由に行き着く。
大鳳(提督と艦娘の、異常とも思える信頼関係……)
不平や不満、文句を言えない雰囲気なのではなく、誰も異を唱える気など微塵も持ち合わせてはいない。命令を受けて飛び出していく艦娘達の目には、やる気と闘気だけが満ち溢れていた。
―――――提督階級、大佐。平均月度戦果、750。ただし、この鎮守府から第四週以外に出撃したという記録は、存在しない。
>>31
き…きっと実装がまだなだけだから…イベント先行配信とかだから…
因みに1の鎮守府に弥生は計15人着任した模様
金剛を旗艦とした第一艦隊は、南方海域にて新たに確認された新型深海棲艦を撃滅するべく、提督の乗るPUKAPUKA丸と共に出撃する。
まだまともに提督と話したことすらない大鳳は、何故自分が選ばれたのか理由が分からず、待ちに待った初出撃だというのに浮かない顔をしていた。
瑞鳳「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ、提督はとってもいい人だから。たまに寝惚けて格納庫まさぐってくるけど……」
夕立「提督さんと一緒なら、とっても素敵なパーティーになるっぽい!」
緊張を察したのか、大鳳に二人が話しかける。今は集まっていた時とは違い、二人ともいつもの緩い雰囲気に戻っていた。
大鳳「二人ともありがとう。でも、万全な補給はしてもらったけど、訓練の方が……」
今から向かうのは、今最も激戦地だと言われている海域だ。着任後にしたことといえば、遠征と鎮守府内の散策だけの大鳳にとって、緊張するなというのは無理な相談だった。
瑞鳳「大丈夫だよ、今日は多分実際に肌で体感してもらうのだけが目的のはずだから」
夕立「この艦隊なら何も心配することは無いっぽい!」
提督への信頼なのか、自分達の実力を信じているのか、はたまたその両方なのか、二人に緊張の色は全く見られない。それは他の艦娘達についても同様だった。
金剛「テートクゥ! たまには秘書艦を加賀から私にチェンジするネー!」
提督「加賀が許可したらなー」
比叡「提督、帰ったらカレーの味見を……」
提督「赤城、帰ったらカレーが待ってるぞ」
赤城「今なら魔の五分すら容易く乗り越えられそうです」
比叡「ヒェー! せめて金剛お姉様と二人で一口でいいから食べてください!」
金剛「提督、武運長久を……」
提督「こらこら逃げるな、カレーの海に沈む時は仲良く一緒に逝こうじゃないか」
金剛「嫌デース! もうあの紫の大海は懲り懲りデース!」
こんな調子で本当に大丈夫なのかと、ますます大鳳は表情を曇らせていく。聞き及ぶ限り、新型深海棲艦は砲撃・雷撃・航空戦の全てを行える異質な艦らしく、数々の艦隊を返り討ちにしている悪魔と呼ばれていた。
赤城「――――報告、前方約70000。敵艦影を捕捉しました」
――戦闘開始の合図は、唐突に打ち鳴らされた。
赤城の報告を受けた瞬間、またしても全員の雰囲気が一変する。
提督「艦種は?」
赤城「新型レ級1、タ級2、ヘ級2、カ級1。新型以外はフラッグシップです」
提督「よし、赤城、瑞鳳、敵の艦載機を叩き落とせ。多少はとり逃しても構わんから、とにかく減らすんだ」
赤城「撃墜数分だけ間宮アイスをおごって下さい」
提督「許可する」
赤城「百は絶対に落としてみせます!」
瑞鳳「それ私も貰えるのかな? 全機発艦!」
大鳳「私も発艦を――」
提督「いや、制空権を確保するだけなら赤城と瑞鳳だけで十分だ。大鳳は制空権を確保出来次第、砲撃戦に乗じて爆撃を頼む」
大鳳「は、はい、了解しました」
提督「――そろそろか? 赤城、瑞鳳は十時の方向、残りの艦は四時の方向、五秒後に最大戦速で回避!」
大鳳「回避って何を!?」
夕立「とにかくこっちに来ればいいっぽい!」
金剛「相変わらずテートクのは謎予測ネー」
提督「黙って避けろ舌噛むぞ」
赤城「敵艦からの魚雷発射を確認。魚影3、来ます!」
大鳳「っ!?」
比叡「間一髪でしたね、あのままなら当たってました……」
提督「じゃあ魚雷のお礼をするとしよう、タ級二隻は金剛と比叡に任せた、新型の砲撃を回避しつつ迅速に仕留めてくれ」
金剛「私達の出番ね! フォロミー比叡!」
比叡「気合い! 入れて! いきます!」
提督「夕立は潜水艦さっさと潰して軽巡よろしく」
夕立「最っ高に素敵なパーティーしましょ!」
提督「大鳳は軽巡に爆撃後、金剛達のフォローに回ってくれ、頼んだぞ」
大鳳(まだ緊張は解けてない……でも、やるしかないわ)
大鳳「第一次航空隊、全機発艦、始め!」
提督「お疲れー加賀ー膝枕ー」
金剛「加賀ー! 今日という今日は秘書艦を代わるネー!」
比叡「赤城さん、ちょっと待って下さい、全部食べないで下さいよ!?」
赤城「大丈夫です、間宮さんのアイスが待っていますから鍋一つ程度に抑えます」
比叡「ヒェー!? それ全部って言ってるのと変わりませんってば!」
瑞鳳「早く九九艦爆コレクションの整備しなきゃ」
夕立「ごっはんーごっはんー」
大鳳(おかしい……この人達絶対におかしい……)
――――戦果報告。新型深海棲艦の撃滅に見事成功す。被害、レ級の砲撃により大鳳大破、他、無傷。
明石「修復材減ったの久しぶりね、次はいつになるやら……」
うちなら大破4、中破2で済ます自信がある!
次回より大鳳がまた色々な艦娘のところを巡ります
安価↓1~3ぐらいで募集、前に出てたのもあり(未実装艦浜風とあきつ丸除く)
いやまさかそんな日曜日だからってそんなすぐに安価が埋まるわけ……見事に駆逐艦祭で都合が良かった!
はい、書きますので少々お待ちを、赤城に間宮アイス120おごらなきゃいけないので
大鳳「貴女は最初に会った子よね?」
電「はい、電なのです!」
大鳳「そちらの二人も、名前を教えてもらえるかしら」
響「響だよ、その活躍ぶりから不死鳥の通り名もあるよ」
菊月「菊月だ」
大鳳「教えてくれてありがとう。それで一つ聞きたいんだけど……ここは、何?」
電「秘密通路なのです!」
響「妖精さん達が一晩で頑張ってくれた」
菊月「大鳳、共にゆこう。ここならばすぐには見付かるまい」
大鳳「えぇ、そうね、そうするわ」
大鳳(そもそも私がかくれんぼに参加させられている理由が謎なのだけれど……)
~現在、毎月恒例駆逐艦娘かくれんぼ大会開催中~
電「最後まで逃げ切るとお菓子の詰め合わせが貰えるのです」
響「今回は鳳翔さんと間宮さんのコラボお菓子も入っているらしい」
菊月「以前にコラボした時も心が揺さぶられるような絶品だった。今回も期待せざるを得ない」
電「菊月ちゃん、涎が垂れてるのです」
菊月「うっ……そ、そんなことゆり今回の鬼は誰なんだ?」
響「利根だよ、強敵だね」
大鳳(そういえば、この前改二になって索敵能力が更に向上したとか言ってたわね)
?「むっ? この辺りに四人程隠れているな?」
電「ば、バレたのです!?」
響「各自散開、ポイントファイブで落ち合おう」
菊月「あぁ――あっ、ちょっと待ってくれ、スカートが引っかかって……」
大鳳「大丈夫? 見せてみて、取ってあげるから」
菊月「なるべく早く頼む。でないと、でないと――」
利根「やはり吾輩の索敵は航巡随一じゃな。大鳳と菊月、見付けたのじゃ」
大鳳「残念、見付かってしまったわね。ごめんなさい菊月――菊月?」
菊月「ぐすっ……コラボお菓子……今度も食べれると思っていたのに……」
大鳳(コレ、マジ泣きよね? え? 私のせい!?)
利根「そういえば今回の景品は吾輩ですら欲しくなる一品じゃったな……菊月、後で吾輩のところに来い。鬼役に支給されるケーキを分けてやる」
菊月「……うん」
大鳳(……後で私もケーキあげたらなついてくれるかしら?)
電「菊月と大鳳さんが捕まったのです」
響「――悪気はなかったんだ」
電「響?」
響「ちょっと糸が解れているのが見えたから、何となくその辺の柱に結んでしまった」
電「……今度菊月にお菓子分けてあげるのです」
響「そうする」
安価↓1~3でまた募集(乳風とあきつ丸除く)
・提督執務室爆撃
・ドラム艦娘
・末っ子猫可愛がり
・食い放題鎮守府
の四本でお送りします
時間かかるので少々お待ち下さい
大鳳「そういえば、ここに来てから加賀以外が秘書艦をしているのを見たことがないですね」
加賀「大鳳も秘書艦になりたい?」
大鳳「い、いえ、私はまだ着任して日も浅いですし……」
大鳳(何より、そこでまた眠り続けている提督をどうしていいのか分かりません)
提督「熊野が12……鈴谷が8……弥生はどんだけうちに来たいんだ……レア艦とは一体……むにゃ……」
加賀「ふふっ……ここは簡単には譲れません――譲れないと言っているでしょう瑞鶴」
瑞鶴「艦爆隊、全機発艦、目標加賀さん!」
大鳳「きゃあっ!? な、なに!?」
加賀「伏せていなさい大鳳、当たりますよ――――全機撃墜を確認、着艦して」
瑞鶴「くっ……まだ錬度が足りないっていうの!?」
加賀「もう五航戦だからと馬鹿には出来なくなったわ、でも秘書艦の座を明け渡すにはまだまだね」
瑞鶴「くっそー……お茶淹れるけど、飲む?」
加賀「頂くわ」
瑞鶴「大鳳はいる?」
大鳳「――へっ? えっと、お願いするわ」
瑞鶴「良い焙じ茶を間宮さんから分けてもらったの」
加賀「良い香りがするわね、流石に気分が落ち着きます」
大鳳(いきなり爆撃、動じずに全部撃墜、その後は何事もなかったようにお茶……何だかこういう突拍子の無い流れにも慣れ始めてきてしまったわ……)
瑞鶴「お茶菓子ある?」
加賀「羊羹ならそこの戸棚にあります」
瑞鶴「やっぱり日本茶には和菓子よね。この前お茶請けが金剛の作ったスコーンしかなくってしょうがなく食べたんだけど、途中でどっちも美味しくないって感じたわ……」
加賀「それは流石に取り合わせとしてあり得ないわ、赤城さんなら気にせず食べるでしょうけど」
大鳳(一航戦と五航戦は仲が悪いって聞いていたのだけど、そういうところもここでは例外のようね)
提督「むにゃ……七面鳥食べたい……」
大鳳「前から気になっていたんだけど、どうやってドラム缶で戦っているの?」
熊野「神戸生まれの淑女のたしなみよ」
大鳳「神戸生まれなら誰でも出来るということ?」
熊野「私のように自分を磨くことに余念がない淑女だけでしてよ」
大鳳(ドラム缶と神戸と淑女にどんな関係性があるというの? 謎だわ……)
熊野「今度機会があれば大鳳さんに私の華麗なドラム缶さばきをお見せするわ」
大鳳「えぇ、是非。本当に気になるから……」
――――後日。東京急行作戦にて敵輸送船を発見。
熊野「とおぉぉぉぉっ!」
大鳳(ドラム缶を紐でくくって振り回して殴り付けてる!?)
赤城「熊野のドラム缶でタ級フラグシップ大破。輸送ワ級フラグシップ撃沈」
熊野「少し服が汚れてしまったわ、帰ったらクリーニングに出さないといけませんわね……」
――――ドラム艦娘熊野。他鎮守府でもその名は有名である。
大鳳「――あら? 見かけない顔だけど、どうしたの?」
?「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」
大鳳(今の変な声は悲鳴?)
大鳳「ごめんなさい、驚かせてしまったみたいね。見たところ軽巡洋艦のようだけど、名前を聞いてもいい?」
酒匂「阿賀野型四番艦、末っ子の酒匂だよ。ねぇねぇ大鳳さん、近くに矢矧達居ないよね?」
大鳳「他の阿賀野型姉妹を探してるの? それなら一緒に――」
酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!? ダメダメ、絶対ダメ! 見付かったら連れ戻されちゃう!」
大鳳「貴女、何か悪いことでもしたの?」
酒匂「何かしたくても出来ないの、未だに遠征すら出してもらってないの、この鎮守府で酒匂だけだよ?」
大鳳(遠征すら出してもらえない? どういうことかしら……)
?「見付けた! 阿賀野姉ぇ、矢矧、酒匂居たわよ!」
?「能代、確保! 阿賀野は待機!」
?「阿賀野だけなんで待機なの!?」
酒匂「ぴゃあっ!? 見付かっちゃった!?」
能代「急に居なくなったら心配するじゃない」
矢矧「ほら酒匂、部屋に戻るわよ」
阿賀野「阿賀野と一緒にお昼寝しましょ」
酒匂「やだやだ、酒匂も出撃したい!」
矢矧「わがまま言わないの、貴女は大人しく阿賀野と部屋で留守番してなさい」
大鳳(過保護な姉三人に囲まれて、何もさせてもらえないってことだったのね)
酒匂「今日こそは酒匂も遠征に行くの! このままじゃいつまで経っても司令の秘書艦になれないもん!」
能代「悪いことは言わないわ酒匂。加賀さんに勝つのは貴女じゃ一生無理よ、だから阿賀野姉ぇと留守番、いいわね?」
阿賀野「そうそう阿賀野と……アレ? 阿賀野も何気に箱入り娘状態?」
大鳳(まだ暫く続きそうね。私も今日は遠征に出撃する日だし、今のうちに行きましょうか)
酒匂「何でケッコンカッコカリしてるのに遠征も出撃もダメなの? 演習飽きたよぉ!」
赤城「今日こそは一航戦の誇りにかけて、勝ち越してみせます」
間宮「鎮守府の台所を預かる身として、負けるわけにはいきません!」
大鳳「アレ、何やってるの?」
瑞鳳「鎮守府日曜名物、赤城対間宮だよ。赤城さんがテーブルの上に次々と並べられていく料理を食べ尽くすのが先か、食堂営業時間が終わるのが先かで勝負してるの。龍驤が1間宮アイス券から賭けられる賭博も主催してるよ」
RJ「まだ間に合うでー賭けるんなら今のうちや」
大鳳(もうこの程度じゃ驚けなくなってしまったわ……)
電「この前は僅差で赤城さんが勝ったのです」
神通「その前は間宮さんが怒濤の口中乾燥甘味攻撃で勝利していましたね」
瑞鳳「赤城さんのあの食べるスピードと量も凄いけど、アレについていける間宮さんも凄いよね――あっ始まるみたい」
赤城「いざ尋常に――」
間宮「勝負!」
赤城「焼き魚はサンマ、味噌汁の具は豆腐。肉じゃがは箸で崩れず、口に入れれば噛まずに舌で解れる……流石間宮さん、やりますね」
間宮「今日の漬物は沢庵と白菜の浅漬けの二種類です。玉子焼きは今日はだし巻きにしてあります」
赤城「くっ……一口一口に食べる者への愛情が籠められている。味わわずには、いられない……!」
間宮「今までは多少質を落としてでも量を増やしていました――ですが、私は皆さんの台所を預かる身、妥協などしてはいけなかったんです!」
赤城「コレが、間宮さんの本気……」
間宮「さぁ、この二日煮込んだ大根と小芋の煮っ転がし、高野豆腐もどうぞ」
赤城「――参りました。今日は私の覚悟が足りなかったようです。この料理を一気に食べても味わえるだけの準備をして出直します」
間宮「次も負けませんよ? さぁ、どうぞ召し上がって下さい」
RJ「おぉっとー!? まさかの開始五分で間宮さんが赤城さんに敗北を認めさせたー!」
大鳳(だし巻き玉子ってお代わり出来るのかしら?)
ドラム缶+艦娘=ドラム艦娘の爆誕
書いてたら熊野が出たよ、やったね!(カーンカーンカーン)
安価↓1~3でまたまた出す艦娘募集(駆乳艦とあきつ〇除く)
二回目の艦娘はこの鎮守府に来た理由とか書くかも
多分次の更新は昼から夜になります
~次回~
・キラキラ鈴谷
・榛名対加賀
・マントの中からこんにちは
の、三本でお送りします
更新は昼と言ったが、昼前に書かないとは言っていない
――――
大鳳「次は夜戦になりそうね……」
瑞鶴「大丈夫よ、夜戦用の娘をちゃんと連れてきてるから」
鈴谷「うわっ! さっきの戦闘のせいで服が何かヌメヌメする……テンション下がるわぁ……」
大鳳(見るからにあの子だけやる気無さそうなのだけど……)
菊月「そろそろ彼女から目を逸らしておいた方がいい、先程の戦闘のMVPを取ってもらったからな」
電「電はちゃんとアレを持ってきたのです!」
夕立「夕立もちゃんと持ってきたっぽい!」
菊月「私もしっかりと――あっ、昨日机の上に出して……すまない、後で貸してくれないか」
大鳳(片面が赤で、もう片面が青の薄いプラスチックのカードかしら……?)
提督「鈴谷」
鈴谷「なぁにぃー……?」
提督「さっきは良く頑張ったな、偉いぞ。帰ったら前から行きたがってた買い物に行って、カレーも食おう」
鈴谷「…………」
大鳳(急に動かなくなったわね、どうしたのかしら?)
瑞鶴「来るわね」
夕立「来るっぽい!」
菊月「来るな」
電「なのです!」
鈴谷「………………エヘヘー」
大鳳(うわっ!? 眩しい!?)
瑞鶴「鈴夜はあぁして提督から褒められると、疲労がマックスからでもテンションマックスになるの。オマケに探照灯も無しに光るのよ」
電「やっぱり鈴谷さんはスゴいのです!」
夕立「とってもキラキラしてるっぽい!」
菊月「夕立、私にも見せてくれ」
鈴谷「鈴谷褒められて伸びるタイプなんです!」
瑞鶴「目標捕捉、前方約30000。艦種、リ級フラグシップ2、チ級フラグシップ2、ヘ級フラグシップ2」
鈴谷「さてさて、突撃いたしましょー!」
大鳳「単艦で突撃!? 大丈夫なんですか!?」
電「大丈夫なのです」
夕立「後からついていけばいいっぽい!」
菊月「あまり近付くと直視出来ないしな」
瑞鶴「そうこう言ってるうちに、リ級フラグシップ2隻大破、チ級フラグシップ1隻撃沈、ヘ級フラグシップ1隻中破、1隻撃沈」
大鳳(この鎮守府の艦娘は、常軌を逸しているとかいう条件でもあるの……? 私は普通のはずよね? 何だか自信が無くなってきたわ……)
鈴谷「また頑張ったら、うーんと褒めてね!」
小学生の時に太陽を見るって授業で使ったやつ、アレ赤だけだったかな……?
……よし、細かいことは流そう!
黒か……何でうちは赤だったんだろう……
鈴谷……01……いや、何でもないです
――――
加賀「――来るわ」
大鳳「え? また瑞鶴ですか?」
加賀「いえ、『一人だけまだ改二になれないので花嫁(武者)修行してきます』と言って、長期遠征に出ていた子が帰ってきたようです」
大鳳(花嫁修行……?)
?「加賀さん、お待たせしました」
加賀「久しぶりね、榛名」
榛名「はい、お久しぶりです」
加賀「息災のようで何よりだわ」
榛名「今の榛名はレ級が相手だろうと一人で大丈夫です」
大鳳(あの怪物倒せるのが何人居るの、この鎮守府……)
加賀「ここでは流石に場所が悪いわ、演習場に行きましょう。大鳳、提督を頼めるかしら?」
大鳳「私でいいんですか?」
加賀「すぐに帰ってくるから、寝返りをうって落ちないように見ていてくれるだけでいいわ」
榛名「その余裕の表情、榛名が崩してみせます!」
加賀「最近あまり出撃していないし、良い運動になりそうね」
大鳳(本当に行ってしまったわ……あっ、提督って睫毛長いのね)
加賀「艦攻隊は三時、八時、十一時の方向から牽制。艦爆隊は四時、六時方向より対空砲を爆撃」
榛名「勝手は! 榛名が! 許しません!」
加賀(やはり対空に磨きをかけてきたわね……でも、まだまだ勝ちは譲る気はないわ)
榛名「このまま全機撃ち落とし――っ!? 被弾!? 何処から!?」
加賀「余所見をする暇はありませんよ、全機発艦」
榛名(損傷は小破で済みましたが、全て爆撃が砲門に……)
榛名「――また花嫁(武者)修行をしないといけませんね」
加賀「コレでまた艦隊全体の錬度が向上するわ。お疲れ様、榛名」
加賀「――大鳳、見ていてとは言ったけど、そんな近くで見つめていいとは一言も言ってないわよ?」
榛名「勝手は、榛名も、許しません」
大鳳「っ!?」
大鳳(加賀から球磨と多摩を探すように言われたけど……全然見付からないわ)
?「どうした? 何か探し物か?」
大鳳「あっちょうどいいところに、貴女のお姉さん達知らない? アニマルズの方」
木曾「アニマルズって……姉貴達なら今日はまだ見てないぞ、どうせどっかでまた昼寝してるんだろうよ」
大鳳「そう……じゃあ見かけたら声を――」
?「クマー……」
?「タマー……」
大鳳(アレ? 今声が……)
木曾「なぁ大鳳、今何か聞こえたか?」
大鳳「えぇ、何かの鳴き声のようなものが聞こえたわ」
木曾「…………ふん!」
球磨「痛っ!? 酷いクマー!」
多摩「ぱっとくるりん三回転にゃ」
大鳳(マントを翻したら中から二人!? あのマントの中どうなってるの!?)
木曾「何で姉貴達が俺のマントの中で寝てるんだよ。道理で今日はやけに体が重いわけだ」
球磨「明石に頼んで木曾のマントの中で寝れるようにしてもらったクマ」
多摩「他と違う変な顔した妖精なら可能って聞いたにゃ。居住性抜群にゃ」
木曾「この前解れたのを直してもらった時か、明石の奴余計なことを……」
球磨「ずっと一緒に居られて木曾もきっと喜ぶと思ったクマ」
多摩「姉妹仲良くが一番にゃ」
大鳳(さらっと流してるけどオーバーテクノロジーにも程かあるわよ!?)
木曾「別にマントの中に入るのは構わないが、出撃はちゃんとしろよな」
球磨「分かったクマ、姉の威厳を守る為にも行ってくるクマ」
多摩「多摩も行くにゃ、今日は確か軽巡対抗潜水艦十五隻早落とし大会にゃ」
球磨「景品は球磨達のものだクマー!」
木曾「全く……手間のかかる姉貴達だぜ」
大鳳「仲良いのね、貴女達」
木曾「変わっちゃいるけど、アレでも一応大事な姉妹艦だからな」
大鳳(優しい微笑み……本当に大事に思ってるのね)
大井「北上さん、あぁ北上さん、北上さん」
大井「大井っち、ちょっと離れて、マジで歩きづらい」
木曾「……」
大鳳(アレ? 今視線を二人から自然に逸らしたような……)
そういえば、リクエストは貰ってるけど期待には応えられてるのかな?
まぁ1にはこのぐらいが限界です、ってなわけで安価↓1~3で艦娘を指定して下さい(乳風とキョンシー除く)
~次回~
・新兵装は武蔵にお任せ
・長門orながもん?
・不知火は完璧です
まった見ってね~
>>77
大井っちひとりでどうした……
大鳳(そういえば、整備ぐらいでしかお世話になってなかったけど、工廠で装備を作ってもらえるって明石さんが言ってたわね。行ってみようかしら)
夕張「武蔵さん、次はコレお願い」
武蔵「あぁ、任された」
大鳳(アレは……夕張と武蔵? 砲の試し撃ちでもしているの?)
武蔵「少し重いな――撃てっ!」
大鳳「っ!?」
大鳳(何あの主砲!? 撃った反動であの武蔵が後ろによろけるなんて……というか、何処まであの砲弾飛んだの?)
夕張「弾速・射程・威力は申し分無いわね、ただちょっと反動が強すぎるか……」
武蔵「この武蔵にたたらを踏ませるとは中々のものだ。しかし、これでは戦場で使うのに些か難があるぞ」
夕張「重すぎて航行速度にも支障が出ますもんねぇ……ん? 大鳳さん、どうしたんですか?」
大鳳「明石さんにここで装備を作ってもらえると聞いてきたのだけど……新しく艦載機を作ってもらってもいいかしら?」
夕張「いいですよ、お安いご用です。艦攻ですか? 艦爆ですか?」
大鳳「艦戦をお願いできる?」
夕張「分かりました! ちょっとここで待ってて下さいね、妖精さーん! お仕事ー!」
武蔵「ふむ……まだ実験は続くようだし、夕張が戻るまで暫し待つとしよう」
大鳳「あっごめんなさい武蔵、邪魔してしまったかしら?」
武蔵「いや、気にするな。私はどうせ“鎮守府完全待機組”の一人だ。コレも数ある暇潰しの一つに過ぎん」
大鳳「“鎮守府完全待機組”?」
武蔵「私を含む、加賀・大和・利根・木曾・島風の六人がそう呼ばれている。不測の事態が発生しても必ず対処出来るよう、私達だけは基本出撃しないことになっていてな」
大鳳(そういえば、確かにその六人だけ出撃したのを見たことがないわ)
武蔵「重用してもらえるのは有難いのだが、どうにも時間が余って仕方がない。待機組で演習するのも悪くはないが、加賀があまり長く手を休めると書類仕事に支障が出てしまう」
大鳳「加賀が苦戦したのをここに来てから見たことが無いのだけど、武蔵は勝ったことがあるの?」
武蔵「アレはもう空母という形をした別の何かと言って差し支えない化物だ。大和と二人で共闘して一度勝ったが、次は勝てるか分からん。少なくとも、加賀がこの鎮守府内に置いては最強と認識して問題ない。他の待機組もそれぞれ強者揃いだがな」
大鳳(島風、そういえば彼女もまだ見たことないような……)
>>87
大井っちはとうとうエア北上様を生み出したのです……
下は北上様でしたねーまたやっちまった…
電「今日は皆で遠征なのです!」
響「久しぶりだね、この四人で行くのは」
雷「暫く鳳翔さんに料理を教えてもらってたの、これでまたもっと頼ってもらえるわ!」
暁「一人前のレディーのたしなみとして、暁は熊野さんにドラム缶を上手に振り回すコツを教えてもらっていたのよ」
大鳳(あの子達は今日の遠征組ね、旗艦は確か天龍だったはず)
長門「この長門、例えただの練習航海とはいえ全力を尽くそう」
大鳳「何をしているの長門、天龍を何処へ隠したの」
長門「私はただ天龍が居なくなったと聞き、この子達を遠征に連れていく役目を買って出ただけだ」
龍田「天龍ちゃーん? どこー?」
大鳳「この前天龍をからかい続けて泣かせた那珂の二の舞になりたいの? あれから2~3日引きこもった挙げ句に、龍田を見かけたら一瞬で存在感を消すようになったのよ?」
龍田「天龍ちゃーん? また誰かにいじめられたのー? 私がお仕置きしてあげるから大丈夫よー」
長門「こ、このビッグセブンが軽巡洋艦に恐れを抱くなど――」
龍田「ねぇ長門さん、天龍ちゃんどこ? 長門さんから天龍ちゃんの匂いがするの」
長門「天龍ならきっとアイテム屋脇の倉庫に居るが私は関係無いし遠征に遅れてしまうからコレにて失礼する」
龍田「大丈夫よーさっき名取ちゃんに代役お願いしたからーじゃあ一緒に倉庫まで行きましょうねー」
長門「は、離せ龍田、私はただあの子達と遠征に……このビッグセブンの力を持ってしても振りほどけないだと!?」
龍田「駆逐艦の子達を可愛がるのは構わないけどー天龍ちゃんをいじめるのは絶対にー……ゆ・る・さ・な・い」
長門「」
大鳳(どっちも大概ね、私も早く演習に行かないと)
更新おわりーまた明日ね
なりすまし出るのは想定外、酉つけます
寝落ちってたんでもう少々お待ちを
大鳳(最初から付ければいいのに……)
?「おっそーい!」
大鳳「誰っ!?……誰も居ない……」
大鳳(あの子は確か――不知火だったかしら)
不知火「失礼します。間宮さんと差し入れを作って持ってきました」
加賀「ありがとう、頂くわ」
不知火「では、不知火はコレで」
加賀「えぇ、ご苦労様――――定番ね、おにぎりを砂糖で握るなんて」
不知火「水雷戦隊、出撃します」
不知火(今日はちゃんと言えた)
伊勢「ちょい待ち不知火、今から行くの何処だか分かってる?」
不知火「鎮守府近海と聞いていますが?」
伊勢「毎月湧いてくる鎮守府近海の潜水艦を一掃しに行くの。今の不知火、何装備してる?」
不知火「……10cm高角砲二門と五連装酸素魚雷ですが、不知火に何か落ち度でも?」
伊勢「ソナーと爆雷、取ってきなさい」
不知火「ルートが逸れれば必要です」
伊勢「今日出撃するの、千代田と私とアンタと睦月、羅針盤娘が指す方向固定されてるから」
不知火「……沈め!」
伊勢「バカな事してないでさっさと爆雷とソナー持って来てね」
不知火「司令……不知火にご指導ご鞭撻……よろしくです」
提督「どうした不知火」
不知火「おにぎりを作るのに砂糖と塩を間違えました。対潜水艦作戦に高角砲を持っていこうとしました。演習で蹴躓いたら扶桑さんの蟻装にぶつかって、扶桑さんがよろけて山城さんにぶつかって、山城さんが陸奥さんの第三砲塔に突っ込んで、翔鶴さんが誤射されて艦載機の着艦に失敗して、大鳳さんが着艦し損ねた彗星一二型甲に突っ込まれて、全員大破しました。演習で大鳳さんを中破させて安全だと思ったら爆撃で不知火が大破しました……」
大鳳(最後のは私が中破でも艦載機を飛ばせるのをまだ知らなかったからみたいだけど、後のは弁護のしようが無いわね)
提督「何だその程度か、来た頃に比べたら落ち度はだいぶ減ったじゃないか。これからもその調子で頑張ってくれ」
不知火「司令……はい、期待に応えてみせます!」
大鳳「少々彼女に甘すぎませんか?」
司令「いや、出撃さえすれば駆逐と軽巡相手に眼光で威圧して動けなくさせる働きしてくれるし、あのままでいいって一部から可愛がられてるんだ」
大鳳(色々突っ込みたいけど私には処理できそうもないわ)
不知火「水雷戦たん、出撃します!」
大鳳(あっ、今日は噛んだ)
その後、長門と那珂は出会うなり無言で頷き合い熱く抱擁を交わしたそうな…
安価↓1~3で次の艦娘指定お願いします(乳風とあきつ除く)
?「出番おっそーい!」
大鳳(姿が見えないのに声が!?)
~次回~
・五十鈴にはお見通し
・艦隊の頭脳筋
・でちでちでちでち
の三本でお送りしますでち
さっきも付け忘れた……
>>92だけがなりすまし、後は全部私ですよっと
大鳳「潜水艦がトラウマな艦娘は多くいるけど、貴女は好きなのね」
五十鈴「そうね、敵としてなら得意な相手だし、味方としてならこの子達可愛いから好きよ」
8「五十鈴さんは優しく撫でてくれるし、この前シュトーレンくれたから、好き」
五十鈴「演習で何時も相手してくれるお礼よ」
大鳳(艦隊戦でも堂々としてるし、五十鈴は頼りになるお姉さんキャラってところかな?)
8「はっちゃん、そろそろ遠征行かなきゃ、またね」
五十鈴「えぇ、行ってらっしゃい――ウェスト0.7cmプラス」
大鳳「え? 何か言った?」
五十鈴「いいえ、何でもないわ」
大鳳「それにしても、フラグシップ潜水艦を一番旧式の爆雷だけで一撃で沈めるなんて凄いわ。きっちり対空もこなしているし」
五十鈴「潜水艦の癖や航行速度、潮の流れや戦況を読めば、私にはどう動いているか手にとるように分かるもの。後はタイミングを合わせるだけで、勝手に当たって沈むわ。対空も同じ要領でやればいいだけの話」
大鳳「本当にお見通しなのね」
五十鈴「伊達に“潜水番長”なんて可愛らしくもない渾名付けられてないわよ」
大鳳(名取とコンビで巨乳軽巡姉妹って呼ばれているのも知っているのかしら……)
五十鈴「あの子達との演習のお陰で日々感覚に磨きもかけられているのも、大きい理由の一つね。今なら何時に起きてから何を食べたかとか、身長体重スリーサイズの変化、髪が何cm伸びたかまでお見通しよ」
大鳳(前言撤回、この人も色々な意味で危ない)
?『マイク、音量大丈夫? チェック、ワン、ツー。ワンツーワンツー、ワンツーサンシー!』
大鳳「今日は鎮守府放送の日か……相変わらずマイクチェックに余念がないわね、霧島は」
霧島『今週の鎮守府クイズのコーナー。敵地の最中で孤立し残弾は一発、戦艦棲姫と離島棲鬼にタ級フラグシップが二隻。この場合の最善策を答えてください。解答は来週発表です』
大鳳(一発? 自害なんて答えではないでしょうし、弾の種類は言ってなかったから信号弾を撃って、回避に専念して救援を待つ……とかかしら)
金剛「相変わらずこの手のクイズが霧島は大好きネー」
比叡「答えが読めなさすぎて、なかなか正解が出ないんですよね、コレ」
榛名「でも、今回はかなり簡単ですよ?」
大鳳「そうなの?」
金剛「霧島のクイズには頭脳タイプと脳筋タイプがあるデース」
比叡「今回は多分、脳筋タイプだと思います」
榛名「霧島は確かに頭が良いんですが、全て自分を基準に考える節があるんです……」
大鳳「どういう意味?」
金剛「大鳳も何時か身を持って知るデース……」
比叡「提督じゃなくて霧島が旗艦で艦隊指揮をする時は――ヒェー!」
榛名「来週の答えを聞けば嫌でも分かるかと」
大鳳(何だろう、言いし得ぬ不安感が……)
――――クイズから一週間後。
霧島『マイク、音量大丈夫? チェック、ワン、ツー。ワンツーワンツー、ワンツーサンシー!』
大鳳(気になって昨日寝れなかったわ……)
霧島『まずは先週のクイズの答えから』
大鳳「一体どんな解答が……」
霧島『最後の一発を撃ったら、後は直接殴って沈める。簡単すぎたかしら?』
大鳳「加賀! 話が――」
加賀「霧島が旗艦の艦隊に加わりたくないという陳情ならお断りします」
大鳳(既に想定済み!?)
大鳳「よくオリョクルというのを耳にするのだけど、ゴーヤもやっぱり嫌いなの?」
58「オリョクル撲滅すべし、慈悲は無いでち」
大鳳「でも、貴女達はオリョール海にもキス島にもカレー海にも頻繁に行ってるわよね?」
58「資源の為だけに行くのは嫌でち。好きに泳ぐついでに回収してるだけでち」
大鳳「好きにって言っても、深海棲艦との戦闘は避けられないでしょ? 最近は敵も対潜に力を入れ始めたって聞いたけど……」
58「今のゴーヤ達を沈められるのは五十鈴さんか本気を出した響ぐらいでち。休憩さえすれば敵の攻撃なんて一発も喰らわないでち」
大鳳(変態性能の五十鈴は分かるけど、響もなの? そんな凄い子には見えないんだけど……)
58「ここに来てからは、潜水艦にトラウマがある人達とも徐々に仲良くなれてるでち。帰ってきたら、皆が労ってくれるでち」
大鳳「艦隊帰投時に出迎える艦娘を、二十四時間交代しながら配置しているぐらいだものね。近くに居る子達も必ず声をかけてくれるし」
58「だからゴーヤ達は頑張れるでち。皆が笑っていられるように、今日も明日も潜るでち!」
大鳳(本当にいい子ね……変わった鎮守府で変わった艦娘も多いけど、皆この鎮守府が大好きな気持ちは一緒なんだわ)
58「それはそうと、ゴーヤの栽培してるゴーヤ食べないでちか?」
大鳳「え? そんなもの栽培してるの?」
58「ゴーヤは苦くて不味いからいらないって言われる度に、何か自分のこと言われてるみたいで悲しくなるんでち……だから、自分で美味しいゴーヤを栽培してみたでち」
大鳳「そうだったの……えぇ、是非頂くわ」
58「じゃあちょっと料理してくるでち」
大鳳「じゃあここで待ってるわね」
――――調理終了。
58「召し上がれでち」
大鳳「ゴーヤチャンプルーね、頂きます――――うん、とっても美味しいでち……ん?」
58「どうしたんでちか?」
大鳳「いえ、今何か自分の意思とは関係無く語尾が変化した気がした、でち……!?」
58「問題ないでち、ちょっとした副作用でち。一週間もすれば治るでち。そんなことよりまだまだ一杯あるからたくさん食べて欲しいでち」
大鳳(誰か早く至ってまともな艦娘紹介してくだちぃ!)
皆もゴーヤ食べるでち、きっと美味しいでち
安価↓1~3で艦娘指定してくだちぃ(乳風とあきつ除く)
~次回~
・鎮守府七不思議~1
・雨はいつか止むさ
・鎮守府七不思議~2
の三本でお送りしますでち
?「やっと出番なの、おっそーい!」
書き上がった→指がズレた→全部消えた
大鳳か?大鳳をメインに選んだせいか!?
――――この鎮守府には、七不思議なるものがある。
大鳳(今日こそは……今日こそは見付けてみせる!)
?「こっちこっち、おっそーい!」
大鳳「待ちなさい! 方角と距離はもう掴んだわ!」
?「私には誰も追い付けないよ!」
大鳳(さっきから全力で走ってるのに、全然声との距離が埋まらないなんて……)
?「大鳳、貴女には情熱思想理念気品頭脳優雅さ勤勉さ、そして何より――速さが足りない!」
大鳳(追い付くどころか、更に声が遠退いていく!?)
?「私の正体が知りたいなら、明日もここに来てね!」
大鳳「あっ待って!……行ってしまったわね……」
加賀「――大鳳? ここで何をしているの?」
大鳳「謎の声を追っていたら、いつの間にかここに……加賀こそ、どうしてここへ?」
加賀「ここへは……そうね、貴女もいずれは来ることになるし、理由もその時に分かるわ」
大鳳(どういうことかしら……こんな鎮守府の片隅にある防波堤に何かあるの?)
加賀「それはそうと、謎の声と言ったわね」
大鳳「えぇ、加賀は何か知ってる? 姿は見えないのに、声だけがするの」
加賀「――この鎮守府には、七不思議があるの。“謎の導く声”もその一つよ」
大鳳「七不思議……そんなものがあったのね……」
加賀「とは言っても、“謎の導く声”については不思議でも何でもないわ。あの子がただ遊んでいるだけだもの」
大鳳「あの子って事は、正体を加賀は知っているのね。アレは誰なの?」
加賀「明日もここに来いと言っていたでしょう? 明日来れば分かるわ」
――――翌日。
大鳳(来てみたはいいけど、本当に正体が分かるのかしら……)
?「ちゃんと来たのね、えっらーい!」
大鳳「っ! ちゃんと来たわよ、だから姿を見せなさい!」
?「姿を見せるには、まだまだはっやーい!」
大鳳(また声が遠退いていく!?)
?「全く……鎮守府に新しく艦娘が来る度にこんなことをするから、天津風と長波以外構ってくれなくなるのですよ」
?「お゛ぅっ!?」
大鳳「加賀? その脇に抱えてる子がひょっとして……」
島風「島風だよ、よろしくね!」
加賀「コレでも一応、鎮守府最速の艦娘なのよ。追い付けなくて当然ね」
島風「かけっこなら誰にも負けないよ!」
大鳳(目で追えない速度で走る島風と、それを平然と捕らえる加賀……“鎮守府完全待機組”って本当に同じ艦娘なの……?)
大鳳「時雨は白露型の中では一番大人しいわよね」
時雨「そうかな? 確かに言われてみれば、そうかもしれないね」
白露「いっちばーん!」
村雨「はいはーい!」
夕立「ぽいー!」
大鳳(だって、他の姉妹艦があの調子だもの……)
時雨「姉妹艦皆と出撃出来て、コレでも少しははしゃいでいるんだよ?」
大鳳「そうね、彼女に比べれば時雨もはしゃいでいるように見えなくも無いわ……」
扶桑「空はあんなに青いのに、私の心は何時も曇り空……はぁ……」
時雨「扶桑は何時もあの調子だからね、そっとしておこう」
――――五時間後。
大鳳「ごめんなさい、何故か今日に限って艦載機の補充を忘れていたみたい……」
扶桑「私は、何時ものことよね……」
時雨「大鳳は艦載機が連戦で底を突き、扶桑は大破……オマケに――」
白露「敵艦発見です!」
村雨「村雨の、ちょっと良いとこ……見せられるかな?」
夕立「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」
大鳳「敵艦種、ヲ級改フラグシップ1、ル級改フラグシップ1、リ級フラグシップ2、ヘ級フラグシップ2……絶望的ね」
時雨「夕立の火力があればヲ級改の装甲は貫けるけど……ル級改の装甲は厳しいかな」
大鳳(まさか主力級を追撃に仕向けてくるなんて……扶桑の今の航行速度じゃ振り切ることも出来ないわ)
時雨「――白露、村雨、大鳳と扶桑を護衛しながら撤退してくれるかい?」
白露「……ちゃんと帰ってくるんだよ? 三人とも、白露についてきてー!」
村雨「時雨も夕立も、提督を泣かせちゃダメよ?」
夕立「任せるっぽい!」
大鳳「本気で言ってるの!? いくら貴女達の実力が本物でも、二人でどうにかなる相手じゃないわ!」
時雨「ボクは大丈夫さ、“佐世保の時雨”の名は伊達じゃない」
夕立「夕立も“ソロモンの悪夢”って呼ばれてるっぽい!」
大鳳「でも!」
扶桑「大鳳、行きましょう」
大鳳「扶桑……」
扶桑「見捨てて、なんて言ったらきっと時雨は守りながら戦おうとするわ……言うことを聞いて撤退するのが一番重荷にならないもの」
大鳳「……分かった。大鳳、撤退します! 救援を必ず寄越すから、それまで絶対に沈まないで!」
時雨(ボクは誰も沈ませないし……沈まない!)
夕立「時雨、素敵なパーティーしましょ?」
時雨「あぁ、そうだね」
――――続く。
――――時雨・夕立、たった二人で艦隊戦を開始。
時雨「艦載機はボクが引き付けながら数を減らす。夕立はまず、足の速いヘ級をお願い」
夕立「分かったっぽい!」
時雨「……嫌になるぐらい多いね、でも――そんな練度じゃ加賀に笑われるよ」
――――撤退より一時間後。鎮守府へと白露を旗艦として村雨・大鳳・扶桑が帰投。
瑞鳳「皆お帰りー……アレ? 時雨と夕立は?」
大鳳「瑞鳳お願い! 提督に……提督に艦隊の出撃を今すぐ要請して!」
瑞鳳「どうやらただ事じゃないみたいだね……分かった、白露と村雨は扶桑をドッグへ、大鳳は私と一緒に提督執務室へ」
――――時雨・夕立、戦闘開始から一時間半が経過。
時雨(ヘ級は夕立が沈めてくれた。ヲ級改の艦載機も八割は落とせたかな……でも、流石にそろそろキツくなってきたね)
夕立「弾がそろそろ尽きるっぽい!」
時雨「燃料も後少ししか……夕立、君だけでも――」
夕立「……その先言ったら、怒るよ」
時雨(語尾が普通になってるよ夕立……そっか、君も本当に優しい子だったね)
時雨「夕立は妹なんだから、ボクの言うことは聞くものだと思うんだけど?」
夕立「そんなの今は関係無いっぽい!」
時雨「……それもそうだね。じゃあもう少し、足掻いてみようか?」
夕立「頑張るっぽい!」
時雨(――とは言っても、残弾は数発。艦載機は落とせててもヲ級改自体は無傷。リ級二隻は辛うじて中破、ル級改に至っては弾を跳ね返されたし……打つ手無し、かな?)
時雨「夕立、あまり燃料を余分に使うのは得策じゃないけど、回避を優先して――」
夕立「時雨危ない!」
時雨「――――えっ?」
――――敵、増援1。艦種、レ級エリート。
――――続く。
時雨(今、何が、起きた? いきなり砲撃が飛んできて、夕立がボクを突き飛ばして――そうだ、夕立は!?)
時雨「夕立!?」
夕立「あはは……これじゃもう、戦えないっぽい……」
時雨「どうして庇ったりなんかしたんだ!」
夕立「体が……勝手に動いたっぽい……」
時雨(致命傷ではないけど、これじゃ夕立は動けない……このままじゃ狙い撃ちされる!)
時雨「夕立、少し痛いだろうけど我慢してね」
夕立「痛っ……時雨?」
時雨「絶対に君を沈めさせたりなんかしない。ボクは何時だって願ってる。ボクは何時だって信じてる。二度と誰も沈まないし、誰も悲しまない世界が来るって――だから、諦めない!」
夕立(時雨の背中……温かいっぽい……)
時雨「寝ちゃったか……じゃあ夕立が鎮守府で気持ち良く起きられる為にも、行くよ!」
――――残弾3。
時雨(よし、リ級一隻撃沈!)
――――残弾2。
時雨(至近弾……まだだ!)
――――残弾1。
時雨「あぁぁぁぁぁぁっ!」
――――残弾……0。
時雨(ははっ、ヲ級改を中破には出来たね、ボクもちょっと驚きだよ……でも、流石にちょっと疲れたかな……)
時雨「弾は尽きて、燃料も空。敵は残り四隻。駆逐艦二人でこれだけ戦えたなら、十分だよ。ね、夕立」
夕立「むにゃ……時雨……だーい好き……」
時雨「こんな時にそんな幸せな寝言を聞けるなんてね……本当に、君の姉で良かった」
――――全ての敵砲門が、もう一歩も動けない時雨と夕立へと向けられる。止まったままの標的に当てることなど、造作無い。
時雨「――雨は、いつか止むんだよ」
――――目を閉じる。
――――絶望したから?
――――否。
――――諦めたから?
――――否。
――――ならば何故?
――――信じているから。
?「弱いものイジメして勝った気でいるの? だっさーい!」
――――続く。
……アレ?書いてるうちに大鳳が空気になった……?っていうかこんなシリアス展開を書くつもりは……どうしてこうなった?
――――
時雨「来て、くれたんだね?」
島風「当たり前だよ、後で提督安心させてあげてね。あのままだといい加減な情報流した大本営に殴り込みかねないから」
時雨「それはまた重大な任務を任されちゃったなぁ……」
島風「とりあえず私達は離脱するよ、しっかり掴まってて!」
時雨「うん、ありがとう……ちょっと……ボクも休む……よ」
島風(さ、流石に寝てる子を二人背負ったらおっもーい!)
利根「無事に救出は出来たようじゃな」
加賀「二人抱えて珍しく必死な形相してるようだけど、敵の弾に当たるようなヘマはしないでしょうし、問題は無さそうね」
武蔵「聞いた瞬間に心配で真っ先に飛び出していったのはアイツだ。少しは労いも兼ねて、追撃の手を減らしてやるとしよう」
大和「それは、この前話していた夕張の新作ですか?」
武蔵「そうだ。アレから改良して弾は一発しか撃てなくなったが、航行への負担軽減と反動を抑えるのに成功した」
木曾「何でもいいから撃ってやったらどうだ? アイツ涙目になってきてるぞ」
武蔵「いかんな。久々の出撃過ぎて緊張感がない――では、行こうか」
――――“鎮守府完全待機組”、追撃してきた深海棲艦への反撃を開始。
時雨「……ん……ここは?」
扶桑「鎮守府の貴女の部屋よ」
時雨「扶桑……そうか、ボクは帰って来れたんだね……夕立はどこだい?」
大鳳「そこに居るわよ」
時雨(何かベッドの中が温かいと思ったら、夕立が抱き着いてたのか……)
夕立「むにゃ……もう食べられないっぽい……」
白露「時雨より先に目を覚ましたけど、貴女の顔を見るなり抱き着いてまた寝ちゃったの」
村雨「村雨達も頑張ったんだけどなー……」
時雨「皆、ありがとう。ボクは――」
扶桑「時雨、先に一言言いたいことがあるの」
大鳳「えぇ、まだ言ってなかったわね」
白露「一番先に、白露が言います!」
村雨「スタンバイオッケーよ」
「「「「せーのっ!」」」」
――――お帰りなさい。
~時雨編・終?~
?「コレでフィニッシュ? な訳無いデショー!」
子日を指定してくれた方には申し訳無い、ネタは既に思い付いてるから後ですぐに書きます
――――
~時雨編後日談~
提督「すまん! 謝って許される問題じゃないが、本当にすまん!」
時雨「て、提督、土下座なんてやめてよ……」
夕立「別に提督さんのせいじゃないっぽい!」
加賀「今回の出撃の目的は、駆逐艦を主軸とした対潜水艦作戦のはず。蓋を開けてみれば、補給艦数隻を護衛する主力級の群れ。もしもに備えて随伴していた大鳳が艦載機の補充を忘れていたことを差し引いても、少なからず犠牲は出ていておかしくなかったでしょうね」
大鳳(今自然に無能扱いされなかったかしら? 忘れたのは事実だから言い返せないけど……)
提督「こっちが貰った情報とはまるで違ってやがった。うちに文句があるならもうちょっとマシなやり方があっただろうに……加賀、やっぱり今から襲撃しないか?」
加賀「御命令なら、従います」
時雨「加賀が止めなくてどうするのさ!? ボク達はこうして無事だし、提督の立場が悪くなるようなことはやめてよ」
夕立「夕立達はこうして帰ってこれたなら、それでいいっぽい」
提督「本当に悪かった、二度とこんなことが無いように上には話を付けておく……無事で、本当に良かった……」
大鳳(“艦娘は兵器だ”、などと平然と口にする人達も少なからず居るなかで、提督は私達の為に泣いてくれるのね)
提督「そうだ、何かして欲しいことはあるか? 出来る範囲で叶えるぞ」
時雨「添い寝」
夕立「添い寝」
提督「何だ、そんなことでいいのか。お安いご用だ」
大鳳「ストップ! 即答した二人も二人なら、簡単にOKする提督も提督です。加賀からも何か言ってあげて」
加賀「今回の働きに免じて、添い寝なら了承します」
大鳳「いいの!? た、例え添い寝とはいえ鎮守府内の風紀的に問題ではないの? それに、今まで確認していなかったけど加賀が提督とケッコンカッコカリした艦娘じゃ……」
加賀「確かに私と提督はケッコンカッコカリをしていますよ」
大鳳「それなら尚更に――」
時雨「ボクもしているよ」
夕立「夕立もしてるっぽい!」
提督「っていうか、大鳳以外はもうケッコンカッコカリ全員としてるぞ?」
大鳳「」
明石「指輪と書類全員に渡してからは、用が無いのか提督あんまり来てくれなくなったなぁ……」
大鳳「加賀に一つ聞きたいことがあるのだけど」
加賀「何かしら?」
大鳳「前に教えてくれた“鎮守府七不思議”って、他にどんなものがあるの?」
加賀「そうね、説明しやすいものなら――大鳳、今日は何の日?」
大鳳「それは関係あることなの?」
大鳳(今日は祝日でもないし……何の日だったかな)
子日「子日だよ!」
大鳳「っ!? 今どこから現れたの!?」
加賀「これが鎮守府七不思議の一つ、“子の日の子日”よ。子の日限定で『今日は何の日?』と悩んだ人のところへ、この子は瞬間移動するの」
子日「子日は、可愛いだけじゃないんだよ?」
大鳳(ドヤ顔してて、ちょっとウザい)
大鳳「どういう理屈なの?」
子日「うーん……分かんない。呼ばれた気がしたら、体が勝手にそこへ行っちゃうの」
加賀「長い付き合いになるけど、この子がどういう原理で瞬間移動するのか未だに分からないわ」
大鳳「でも、それだと子日が子の日に出撃してたら危ないんじゃ……」
加賀「察しがいいわね。一度だけ出撃中に鎮守府に瞬間移動したことがあるわ。しかも、よりによって主砲を撃つ瞬間に」
子日「気付いたら山城さんの前に居て、主砲が蟻装に当たっちゃったの」
大鳳「ひょっとして、それでまた彼女大破したの?」
子日「ううん、びっくりしすぎて壁に頭ぶつけて気絶しちゃった」
大鳳(あの姉妹、不幸とかいう以前の問題じゃないかしら……)
加賀「それはそうと、さっきは大鳳に説明する為にいきなり呼んでしまったけれど、大丈夫だったの?」
子日「……あっ、初春型の皆で料理してたんだった!」
若葉「子日はどこだ!」
初霜「一皿でも一品でも、守らなきゃせっかくの食材が!」
初春「えぇい狼狽えるでない、スプリンクラーを作動させれば何とかなる!」
楽しんでもらえる人が居るなら頑張れる
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです(相変わらず出ない乳風とあきつ除く)
今回は実験として、艦娘指定+日常編や戦闘編などの話の内容指定ありにします
需要があるか分かりませんが、“鎮守府完全待機組”や“鎮守府七不思議”の話が見たいってのもありです
あきつ丸
>>140
本当に申し訳無いが1の鎮守府にあきつ丸が出るまでは書かないようにしてるので…後で大型回してくる!出たら書く
~次回予定~
・第六駆逐隊、明石作の〇〇〇で遊ぶの巻
・冒頭の艦娘、登場
・紅茶vs緑茶
・(あきつ丸出たら)イタズラで貼られた札
大型二回、17:00と6:00:00、陸軍だけどそっちじゃない
描けば出るは聞いたことあるけど、書けば出るか……ちょっと調べてきます
大鳳「ここは鎮守府よね?」
電「そうなのです」
大鳳「アレは?」
電「ジェットコースターなのです!」
大鳳「ここ――」
電「鎮守府なのです!」
大鳳(とうとう鎮守府自体がおかしい領域に達したわ)
明石「流石にずっとは監視してられないし、安全性は保証するけど駆逐艦娘達の保護者役、よろしくね」
大鳳「えぇ、もう疑問を挟むのに疲れたから任せて」
雷「何か元気ないわねーそんなんじゃダメよ大鳳さん」
響「大鳳、一緒に乗ろうよ」
暁「べ、別に怖いから一緒に乗って欲しい訳じゃないのよ!?」
電「はわわ!? 暁、服の袖そんなに引っ張ったら服が破けちゃうのです!」
長門「何っ!?」
大鳳「不審者は帰れ、龍田呼ぶわよ」
長門「龍田は遠征で居ない、ビッグセブンに死角無し!」
大和「そうですか、ならちょっと向こうで演習に付き合って下さい」
長門「」
電「あっ大和さんなのです!」
雷「やっぱり大和さんはカッコいいわ!」
響「ねぇ、早く乗ろうよ」
暁「ど、どど、どうしても皆が怖いって言うならやめてもいいのよ?」
大鳳「四人ともちゃんと乗ったわね? ジェットコースター明石スペシャル、発車!」
電「とっても面白かったのです! 次はアレに乗るのです!」
雷「電、焦らなくても乗り物は逃げないわよ、ちょっと聞いてる!?」
響「不死鳥の通り名は伊達じゃない、何度だって乗るよ」
暁「い、一人前のレディーにはこのくらいのジェットコースターなんて、こ、ここ、怖くもなんともなかったわ!」
大鳳(何だろう、この娘達と居るのが一番癒される気がする)
電「大鳳さん! コレ! 次はこのメリーゴーランドに乗りたいのです!」
雷「私も乗りたいわ!」
響「高速修復材の馬車、コレはいいな」
暁「メリーゴーランドなんて所詮お子様の乗り物よ――電、白馬には暁が乗るわ!」
大鳳「ちょっと待ってて、すぐに動き出すわよ」
電「――はわわ、動き出したのです! 景色がゆっくり回って楽しいのです!」
雷「次は司令官と乗りたいわね!」
響「入渠ドックの中で洗濯されている気分だ、嫌いじゃない」
暁(何時かこんな白馬に乗った司令官に、お姫様抱っこされたいわ)
――――その後、一日中付き合わされた大鳳。でも何故か電達共々condは100になっていたそうな……。
大鳳(着任してからかなり経つけど、私より後に来る娘は初めてね……)
?「あの、すいません」
大鳳「貴女が今日から着任する翔鶴ね。ようこそ私達の鎮守府へ、歓迎するわ」
翔鶴「ありがとうございます。妹共々、何卒よろしくお願い致します。良かったわ、出迎えてくれたのが良い人そうで、ねぇ?――あら、初対面の方にそんなことを言ってはダメよ」
大鳳(虚空に向かって話してるとか嫌な予感しかしない、絶対に触れないわよ私は)
大鳳「それじゃあ提督執務室に案内するわ」
翔鶴「はい、お願い致します」
大鳳「加賀、翔鶴を連れてきました」
加賀「どうぞ、入って」
翔鶴「失礼します。この度は私達を受け入れてくださり誠に――嘘……そんな……」
大鳳(何だか様子がおかしいわね。視線の先は――瑞鶴? またお茶入れてるのね……)
翔鶴「瑞鶴! あぁ、瑞鶴!」
瑞鶴「わっ、ちょっ、溢れる!? なっ、何?」
翔鶴「生きて……生きていたのね……」
瑞鶴「あの、ちょっ、だから何!?」
翔鶴「もう二度と、離れたりしないわ……」
大鳳「加賀、感動の再会みたいになってるけど、どういうことなの?」
加賀「詳しいことは私にも分からないの。ただ、瑞鶴は少々特殊な事情でここに居るから、それが原因だと思うわ」
大鳳「特殊な事情?」
加賀「彼女、沈む寸前の状態でこの鎮守府に流れ着いたの。明石が見付けてすぐに入渠させたから一命は取り止めたのだけど、気付いた時にはここに来るまでの記憶を失っていたわ」
大鳳「記憶喪失……」
加賀「艦娘としての知識は残っていたし、翔鶴が姉と認識は出来るでしょうけど……」
瑞鶴「ホントに翔鶴姉ぇなの? 良かった、ちゃんと姉妹揃って艦娘になれてたんだね」
翔鶴「――――え?」
瑞鶴「そうだ、お茶飲む? 私お茶淹れるの得意――」
翔鶴「瑞鶴どうしたの瑞鶴まさかここの提督に何か酷いことをされたのそうなのねいいわ私が貴女の事はこれから必ず守ってあげるから安心して手始めに提督を拷問して貴女に何をしたか聞き出すわ大丈夫絶対に治してあげるから」
瑞鶴「ひっ!?」
加賀「大鳳、提督を頼むわね。翔鶴を正気に戻さないと提督も瑞鶴も危ないわ」
大鳳「速やかにお願い、これ以上変わった艦娘が増えるのも鎮守府で血を見るのも絶対に嫌」
翔鶴「瑞鶴瑞鶴瑞鶴瑞鶴瑞鶴瑞鶴……」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ!? 顔近いし怖いってば!?」
ちゃんと誤解は解けたけど、ケッコンカッコカリしていることを聞いて提督が刺されかねたのは些細な事です
別に1は翔鶴嫌いじゃないし、次回出演からはシスコンな程度に(多分)治まっているのでご安心下さい
金剛とあきつ丸はもう少々お待ちを
金剛「ティータイムには紅茶にスコーンと相場が決まっていマース」
瑞鶴「日本茶に和菓子、当たり前じゃない」
金剛「ジャパニーズティーにジャパニーズスイーツは何か年寄り臭いデース」
瑞鶴「何でも英語並べたらいいってもんじゃないわよ、この老艦娘」
金剛「HAHAHA! 次に言ったら46cm砲を口からぶちこむわよターキー」
瑞鶴「上等じゃない、喧嘩なら買うわよ?」
金剛「正真正銘丸焼きにしてあげるネー!」
瑞鶴「――とりあえず、飲んでからにしましょ」
金剛「冷めたら勿体無いデース」
瑞鶴「今日の茶葉は何?」
金剛「ワイルドストロベリーにしてみたネー。“愛を実らせる”という伝説があるらしいヨー? 番茶に風味が似てるなんて事も言われてるデース」
瑞鶴「私達にはピッタリね。――確かに番茶に似てなくもないわ」
金剛「そっちは何を淹れたネー?」
瑞鶴「玉露よ、鳳翔さんがたまたま手に入ったからって極上のを分けてくれたの」
金剛「口当たりがとっても爽やか……ん? 何してるネー?」
瑞鶴「一杯目は少し温(ぬる)めに、二杯目は熱いお湯で淹れて苦味を味わうの」
金剛「どれどれー?……渋味が出たけど、一杯目と比べて味が深みを増した気がしマース」
瑞鶴「でしょ? 提督さんへの恋心も熱中する前と後で比べたら、人生に深みを増してくれた気がするの」
金剛「何となく言いたいことは分かるデース」
瑞鶴「お互い、加賀さんに負けないように頑張りましょ」
金剛「最優先は打倒加賀ネー。ライバルはとっても多いけど、正々堂々勝負デース」
大鳳(何だかんだあの二人も物凄く仲良いじゃない)
1は日本茶も紅茶もコーヒーもスコーンも和菓子(つぶ餡除く)も大好きです
次は頑張ってあきつ丸書いてみます、書いたら本当に出てくれないかなぁ…
ご…御座候(大判焼き)は一応つぶ餡だけど好きですよ…?
はい、ツブアンボトムサウンドに沈んできます
大鳳(あそこで立っているのは……確かあきつ丸っていったわね)
大鳳「ねぇ、何をしているの?」
あきつ丸「……」
大鳳(何故か反応が無いわね。顔に貼ってある札と突き出した両手は何なのかしら?)
電「あっあきつ丸さんなのです。今日は電が見付けたのです」
大鳳「電、あきつ丸を探していたの?」
電「探していた訳ではないですよ? ただ、札を貼られたままのあきつ丸さんを見付けられたのはラッキーなのです」
大鳳(どういう意味かしら……)
電「うんしょっ……えいっ!」
あきつ丸「こんにちはであります、電、大鳳」
電「こんにちはなのです」
大鳳「えぇ、こんにちは……それで、どういうことなの?」
あきつ丸「さっきは無視してしまって悪かっのたであります。札を貼られている間は動いてはいけないのであります」
大鳳「遊びか何かなの?」
あきつ丸「そんな感じであります。札を剥がした子と一日遊んであげるのであります」
電「今日は一日、電があきつ丸さんを独り占めなのです!」
大鳳「変わったことをしているわね……」
あきつ丸「自分はなかなかこの鎮守府に馴染めなかったのであります。でも、ある時提督殿がきっかけをくれたであります」
大鳳「提督の提案なの?」
あきつ丸「そうであります。出撃が無い日にこうして札を額に貼り、剥がした子と一日遊んでやれと言われたであります。最初はおっかなびっくり近付いてくる子がほとんどでありましたが、次第に皆なついてくれたであります」
電「あきつ丸さんを見付けて連れていくと、皆から喜ばれるのです。本当に一日遊んでくれるから、あきつ丸さんは大人気なのです」
あきつ丸「駆逐艦娘達と遊んでいるうちに、他の艦娘の方々とも自然と距離感を埋められたであります」
大鳳(元々勝手にあきつ丸が距離感を感じていただけで、駆逐艦の子達にそれを取り除かせたってところね……)
提督「最初はアレ、イタズラ半分で言ったんだ」
大鳳「イタズラ?」
提督「アイツ、物凄く真面目だろ? 動くなって言ったら本当に動かなくてな、ついでだから打ち解けさせるきっかけ作りに使ったんだよ。未だにルール守って自分から行かないのがあきつ丸らしいよな」
加賀「映画を見て急に思い付いたにしては上出来でしたね」
大鳳(私もやったら駆逐艦の子達に今よりなついてもらえるかしら……)
不用意な発言して本当にすいません、以後気を付けます
安価↓1~3で艦娘指定お願いします、前回同様状況指定ありです
~次回~
・九九艦爆
・クソ提督と呼び続けて
・長女と末っ子
の三本でお送りします
唐突ですが、蒼龍の話に関わるので艦載機と妖精さんの独自設定を説明しておきます
開発した艦載機はオリジナルと呼ばれ、妖精さんとセットで存在します
オリジナルは格納庫に収納し、飛行甲板からは収納してあるオリジナルのコピーを妖精さんが不思議な力で生み出して発艦させています
艦載機は妖精さんが食べたボーキから生み出しているので、撃墜された分はボーキを回収出来ず、次から飛ばせる数がどんどん減っていくという仕組みです
ここの鎮守府は開発・建造・アイテム製作に一人ずつ変な顔の妖精さんがいるので、何かを狙った場合成功率がほぼ100%(たまに気分でオーバーテクノロジーで危なくて使えないのをくれる時もある)になっています
なので、九九艦爆や九七艦攻などは基本的に演習用か趣味でしか使われていません
大鳳(艦戦を頼んだら烈風、艦攻を頼めば流星改……あの妖精さん、本当に優秀ね)
?「待ちなさーい!」
大鳳「ん? アレは……瑞鳳と、蒼龍かしら?」
蒼龍「大鳳、その子捕まえて!」
瑞鳳「大鳳、足止めして!」
大鳳(何か面倒な事に巻き込まれそうな予感……)
大鳳「とりあえず、二人とも落ち着いて。話を聞いてからどっちに味方するか決めるわ」
瑞鳳「私は演習も全部彗星でやればいいかなと思って、置いてあった九九艦爆と彗星を入れ換えただけだよ」
蒼龍「彗星は整備が大変って言ってたのはどこの誰よ。大体、いきなり人を揺さぶりまくった挙げ句に格納庫から九九艦爆を強奪していいわけないでしょ!」
大鳳(格納庫まさぐられるのはあんまり好きじゃないとも言ってたわよね、瑞鳳)
瑞鳳「九九艦爆がはみ出ちゃうっていつも言ってるから、ちゃんと彗星を代わりに入れてあげたんじゃない」
蒼龍「そういう問題じゃ無い! それに今回は提督が見てる前で違うものが着物からはみ出ちゃいそうになったわよ!」
大鳳(今一瞬、明らかに瑞鳳が悪いけど味方したくなったのは仲が良いからよね、それ以外の理由なんて絶対にないわ)
瑞鳳「そもそも夕張が悪いのよ、新しいのを次々作って九九艦爆は邪魔になったから必要最低限だけ残して廃棄する、なんて言い出すから」
蒼龍「当たり前じゃない、貴女専用コーナーみたいな感じで九九艦爆を百機も置かせてくれてた提督が優しすぎるのよ」
瑞鳳「一杯並べて足を眺めたいんだもん。今は泣く泣く部屋に回収した三十機で我慢してるけど、演習用もあれば四十機になるのよ」
蒼龍「九九艦爆好きもここまでいくと病気に思えてくるんだけど……とにかく、ちゃんと返しなさい」
大鳳「そうね、今回は流石に私も瑞鳳が悪いと思う」
瑞鳳「でも――」
加賀「あら、前に演習用には手を付けないと約束したのを忘れたの? 部屋のコレクションを全て資源に変えてあげてもいいのよ?」
瑞鳳「」
大鳳(あっ、あの顔は少し怒ってるわね)
加賀「瑞鳳、こっちで少し話をしましょう」
瑞鳳「お願いだからあの子達の廃棄だけは許して! もうしないから!」
大鳳(自業自得ね)
加賀「それと蒼龍、貴女も一緒に来てもらえるかしら?」
蒼龍「私も? 何で?」
加賀「着物をはだけさせて提督を誘惑していたと飛龍から報告がありました」
蒼龍「濡れ衣にも程があるわよ!?」
大鳳(提督って、今のところ私と翔鶴を除いた全員とケッコンカッコカリしてるのよね……それだけ練度が高いっていうのも凄いけど、嫌ってる艦娘が一人も居ないっていうのは凄い――)
?「こっち見んな、このクソ提督!」
大鳳(色々な意味でマズイ発言をしている子がいた!?)
提督「いや、見るなって……俺が買ったんだから着てるのを見てもいいだろ」
曙「何でこんなフリフリで高そうな服を買ってきたのさ、このクソ提督!」
提督「この前それ見て着てみたいなって呟いてたから」
曙「聞かれてたんだ……だ、だからって何で理由もなく買って来るのよ、このクソ提督」
提督「廊下の掃除を一人でしてるの見かけてな、そのご褒美だ」
曙「アレはただちょっと汚れてるのが見えて……その、気になったから……べ、別に掃除するぐらい普通でしょ、このクソ提督……」
提督「普通でも何でも、俺が贈りたくなっただけだから素直に受け取っとけ」
曙「……似合ってる?」
提督「あぁ、可愛いぞ、良く似合ってる」
曙「か、かか、可愛いなんていきなり言うんじゃないわよクソ提督! 心臓止まるかと思ったじゃない……」
提督「ついでだから一緒に出掛けるか?」
曙「そ、その為に着てきたんでしょ! 察しなさいよこのクソ提督!」
提督「ははは、悪い悪い、じゃあパフェでも食べに行こうか」
曙「――手」
提督「ん?」
曙「手! だから察しなさいよこのクソ提督!」
提督「はいはい分かった分かった、繋ぐから怒るなよ。せっかく可愛い服着て何時もより更に可愛くなってるんだ、そんな顔してたら台無しだぞ?」
曙「………………うん」
大鳳「瑞鶴、お茶淹れて、物凄く渋いやつ。甘過ぎて胸焼けしそう」
阿賀野「提督さん提督さん、阿賀野と一緒にお部屋でお昼寝しましょ?」
提督「んー……むにゃ……」
加賀「真っ昼間から良い度胸ね阿賀野、部屋で酒匂を抱き枕にでもして寝てなさい」
阿賀野「阿賀野は提督さんとお昼寝したいの。加賀さんだって一緒にお昼寝したいでしょ?」
加賀「私はこうして提督の寝顔を見ながら仕事をするのが、至福の時間です」
阿賀野「こんなところより阿賀野とお部屋で一緒に寝た方が、提督さんも幸せだと思うの」
加賀「そう……私の膝枕では提督は不幸だと言いたいわけね?」
大鳳(命知らずって怖いわ)
阿賀野「阿賀野のお肌はスベスベだし、胸だって大きいし、提督さんだって喜んで抱き着いてくるはずだもん」
加賀「私は若くなくて肌が荒れてて胸が小さくて提督は抱き着きたくない、と……ふふ」
大鳳(初めて満面の笑みの加賀を見たわね、背筋が凍り付きそう)
阿賀野「だから提督さんは阿賀野とお昼寝――」
能代「阿賀野姉ぇストップ! 一緒に部屋に戻ろう、ね!?」
矢矧「大鳳は時間稼ぎしてて! 大和達を呼んでくるから!」
大鳳「私に陸で沈めと?」
加賀「そこを退きなさい、少しその子にはお仕置きが必要みたいだから」
阿賀野「阿賀野は提督さんとお昼寝したいだけだもん! 加賀さんのイジワル!」
能代「火に油をこれ以上注がないで阿賀野姉ぇ! 鎮守府壊れちゃうから!」
大鳳(能代と矢矧は大変ね、長女が一番末っ子みたいに手がかかるなんて)
能代「大鳳さんも他人事みたいな視線を私達に向けてないで手伝って下さい!」
大鳳「だって他人事だもの」
――――被害報告。大和中破、武蔵小破、他多数流れ弾により軽傷。施設二ヶ所損壊。
阿賀野「提督さん、お昼寝しましょ」
大鳳(この子の精神は鉄で出来ているのかしら……)
曙のクソ提督はデレを聞いてから照れ隠しにしか聞こえなくなった
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況や組み合わせ指定ありです
~次回~
・“軽巡洋艦”北上
・揺らされ続ける蒼龍
・重巡洋艦の良いところ
の、三本でお送りします
更新は夕方以降の予定です
二回目もありですよー三回目ぐらいからは絡む艦娘変えたり、過去話出したりしながら、まだ出てない子にも焦点当てます
更新はもう少々お待ちを
大鳳「どうして“軽巡洋艦”のままなの?」
北上「直球で聞いてくるね、まぁいいけどさ」
大鳳「木曾と同じ様に、貴女と大井も重雷装巡洋艦に練度を上げれば改造できると聞いたのだけど」
北上「そうだよー」
大鳳「どうしてならないの?」
北上「なんとなく」
大鳳「なんとなく……」
北上「そう、なんとなく。って言ったら、前のところからここへ厄介払いされた」
大鳳「改造すれば戦力として更に期待できるのに、なんとなくで嫌がったら大抵はそうなると思うわ」
北上「んー……だから嫌なのかも。戦力じゃなきゃいらない、なんて言われたら誰でも嫌じゃない?」
大鳳「それで結局、軽巡洋艦のままケッコンカッコカリまでしたのね」
北上「ここの提督面白かったから、“じゃあしたくなるまで待つ、出撃はしてくれよ?”って。意地になってならなかったら、いつの間にかケッコンカッコカリしてた」
大鳳「一度も改造について言われなかったの?」
北上「いやーそれがさーケッコンカッコカリの書類書いてる時にそれとなく聞いてみたら、“あっ忘れてた”、だって。おかしくって書類一枚破っちゃったよ」
大鳳「提督のこと、好きなの?」
北上「好きっていうか何て言うか、提督と居たら退屈しないんだよねー変わり者ばっかり来るしさ」
大鳳(それ私も含まれてないわよね?)
北上「だから、好きかどうかは別にして、一緒に居たいとは思ってるよ」
大鳳「そう……」
大鳳(それだけ幸せそうな笑顔してるのは、絶対に提督が好きな証拠だと思うわよ、北上)
提督「アレ? 何か服変わってないか? それに魚雷発射管も――」
北上「なんとなく重雷装巡洋艦になったハイパー北上様だよー提督、これからも大井っち共々よろしくね」
提督「あぁ、今まで通り、これからもよろしく頼む」
北上(やっぱり、提督が見てくれるのは“重雷装巡洋艦の北上”じゃなくて“私”なんだね……)
北上「提督」
提督「何だ?」
北上「――好きだよ、誰よりも」
誤解を生みそうなので補足をば
この提督は北上を艦娘として見ていない訳ではなく、一番その艦娘にとってやりやすい環境を作り、作戦を立てているだけです
軽巡洋艦なら軽巡洋艦として、重雷装巡洋艦なら重雷装巡洋艦として作戦を立てるだけで、重雷装巡洋艦でない北上は使えないからいらないという風には考えていないということです
“重雷装巡洋艦としてではなく私を”、と書いたのは、軽巡洋艦だろうと重雷装巡洋艦だろうと北上は北上なので、そこに提督が大きな差異を見出だしていないという意味です
艦娘も生きて意思を持ってるのならば、自分の意志を尊重した上で大事にしてくれる提督の方が良いのではないか、と考えて書いたつもりです
しっかり伝えられる表現力が足りなくてすいません
蒼龍「飛龍、この前はよくも濡れ衣被せてくれたわね……」
飛龍「提督が顔赤らめてたのは事実でしょ」
蒼龍「別に見せようと思ってやったわけじゃないし、むしろ私は被害者だったじゃない」
飛龍「私もうっかりを装ってはだけて誘惑したかったのに、出来なくなったから腹いせに」
蒼龍「濡れ衣どころか八つ当たりじゃないの! っていうか何考えてんのよ!?」
飛龍「加賀が鉄壁過ぎるから、多少は強引にいかないとね」
蒼龍「バレたらこの前みたいに鎮守府が壊れるからやめて」
大鳳「――あっ蒼龍居たわよ」
瑞鳳「やっと見付けた」
RJ「走り回ってちょっと疲れてもうたわ」
蒼龍「三人で息切らせながらどうしたのよ、何か用? それと瑞鳳、この前はよくもやってくれたわね」
瑞鳳「まぁまぁ抑えて抑えて、ちょっとした見解の相違ってやつじゃない」
大鳳「今日はちょっとある噂を検証したくて、蒼龍に協力して欲しいの」
RJ「コレがホンマやったら、世紀の大発見なんよ」
蒼龍「今は演習も無いし、時間もあるから協力してもいいけど……どういう噂なの?」
瑞鳳「ふふふー……」
RJ「ちょっと動かんとってな」
蒼龍「な、何で両脇から拘束されてるのよ!」
大鳳「蒼龍、コレはとても重要なことなの。私達の希望なの」
蒼龍(目が真剣すぎて怖い……)
大鳳「では――大鳳、いきます!」
蒼龍「えっ、ちょっ、ひゃあっ!? どこ触ってんのよ大鳳!」
大鳳「張り・感触・大きさ、どれも申し分無いわね……確かに揉んだら御利益がありそう」
瑞鳳「私も私も!」
蒼龍「うひゃっ!? ちょっ、やめ――」
RJ「うちも触るで!」
蒼龍「だ、ダメ、だって……ばぁ……」
大鳳(あっ何か艶っぽい、着物も乱れてきて胸が……)
提督「蒼龍ー次の出撃について話が――」
飛龍(提督ってこういう時顔赤らめて固まるから可愛いのよね)
蒼龍「あっ……あっ……きゃあぁぁぁぁぁっ!?」
提督「悪い! 後にする!」
蒼龍「また……また見られた……私が何したってのよ……」
飛龍「良かったじゃない、提督は少なくとも蒼龍の胸は嫌いじゃないみたいだから」
蒼龍「そういう問題じゃないわよぉ……」
蒼龍「で、結局何でこんなことしたの?」
大鳳「揉んだら大きくなる御利益があるって聞いて」
蒼龍「誰に?」
ペッタン's「飛龍」
蒼龍「飛龍ぅぅぅぅぅ!!」
大鳳「この間は鎮守府を案内してくれてありがとう」
古鷹「いえ、お役に立てたなら何よりです」
大鳳「古鷹は何でここに? その、何というか……変じゃないでしょ?」
古鷹「別に提督は変わった艦娘だけを狙って迎え入れてる訳じゃないですし、皆は個性的なだけですよ」
大鳳「そ、そうね」
大鳳(個性で済ませていいレベルなのかしら……)
古鷹「えっと、私がここに来た理由、でしたよね?」
大鳳「えぇ、良ければ聞かせてもらえるかしら」
古鷹「……性能です」
大鳳「性能?」
古鷹「火力・雷装・対空・装甲・耐久力。どれも新しく着任した重巡洋艦より劣っているから、お前はいらないって言われちゃいました」
大鳳「そんなのって……!」
古鷹「別に悲しいとかはなかったです。お役に立てなくて悔しい、とは思いましたけど……」
大鳳(確かに艦娘も兵器である以上、そういう判断を下されてもおかしくない……その提督を責めるのは筋違いだわ、でも……)
古鷹「そんな顔しないで下さい。私は別に前の提督を恨んだりしていませんよ」
大鳳「優しいのね」
古鷹「私を建造して下さった方ですから」
大鳳「それで、ここの提督には何て言われたの?」
古鷹「それが――」
古鷹「ここには愛宕さんや利根さんも居ます。何故私を受け入れたんですか?」
提督「それ、何か関係あるのか?」
古鷹「私はお二人と比べたら総合的に性能が劣っていますし……」
提督「あぁ、確かに言われてみりゃそうだな」
古鷹「だったら何故――」
提督「性能だけでお前等戦ってんのか? 深海棲艦倒すのは高性能の奴等に任せて、鎮守府で優雅に吉報を待ってたいのか? 仲間が沈んでいくのを、黙って見てるのか?」
古鷹「そんなわけないです!」
提督「ん、なら問題ない」
古鷹「え……?」
提督「戦う意思があるなら、戦わせてやる。守りたいものがあるなら、守らせてやる。やりたいことがあるなら、やらせてやる。他人のやり方なんざ知ったこっちゃない、性能が足りないってんなら個性と作戦とやる気でカバーだ」
古鷹「……ふふっ」
提督「そうだ、笑って戦え、自分を誇れ、胸を張れ、俯くな。そんでもって、勝って最後まで生き残って泣け」
古鷹「――はい!」
古鷹「――って言われました」
大鳳(提督って意外に熱い人だったのね……)
またまた安価↓1~3で艦娘指定お願いしマース、状況や組み合わせ指定もありデース
~次回~
・気高き狼
・大和は人気者
・魚雷がウズウズ
の、三本でお送りします
更新は今日はちょっと出来ないかもしれません
リクエストして下さった方には申し訳無いのですが、明日には必ず書きますのでお待ち下さい
それではまた
予測変換で『り』って入れたら『RJ』って一番最初に出てくる携帯が悪い
二次ネタとかも色々使ってるから、知らなかった人すいません
皆様解説感謝です、お礼にうちの赤城が訪問して回るそうです
~シルエットクイズ~
提督「横向け――髪型変えてるけど龍驤だな」
提督「次は……飛んでみろ――飛べない? なら扶桑の方だな」
大鳳(判別方法に容赦がないわ……)
――――
日付変わるぐらいに投下予定です
足柄「次よ! 次の敵はどこ!?」
大鳳(凄い迫力ね……)
足柄「まだよ……まだ全然足りないわ!」
那智「相変わらずだな、足柄は」
大鳳「何時もあんな感じなの?」
那智「一度戦場に出れば、帰投するまではあのままだ」
大鳳「ずっとなのね……」
足柄「大鳳! まだ敵は見えないの!?」
大鳳「――前方、約50000。敵艦影6。艦種は……」
足柄「行くわよ! 勝利が私を呼んでいるわ!」
大鳳「えっ、ちょっと待って! 敵の艦種の確認ぐらい――」
那智「無駄だ。口を動かす暇があったら追いかけた方が早い」
大鳳(今度は戦闘狂か……)
足柄「艦隊帰投、今日も戦果は上々よ!」
提督「お疲れ、補給忘れんなよー」
大鳳「つ……疲れたわ……」
提督「大鳳は足柄と出撃するのは初めてだったな、アイツ凄いだろ」
大鳳「凄すぎてついていくのが大変で……」
提督「勝利に対する並々ならぬ執着心。うちの艦隊の中でも多分アイツが一番だ」
大鳳「勝利に拘るのはいいけど、敵に突っ込んで行くのはやめて欲しいわ」
提督「ちゃんとカバー出来るように艦隊は組ませた。背中を任せられる相手が居なけりゃ、足柄も突っ込んだりしないさ」
大鳳(とてもそうは見えなかったんだけど……)
足柄「大鳳、カツサンド作ったの、食べる?」
大鳳「え? えぇ、頂くわ」
足柄「カツで“勝つ”、ってね」
大鳳(本当に勝利のことを常に考えてるのね……)
足柄「私ね、英国で飾りっ気が無いからって“餓えた狼”なんて呼ばれたことがあるの。皮肉だったらしいんだけど、今はそれに感謝してるわ」
大鳳「どうして?」
足柄「日本では狼って強くてワイルドでカッコイイってイメージだもの。勝利に拘る私にはピッタリじゃない」
大鳳「足柄は……何でそこまで勝利に拘るの?」
足柄「たくさん勝てば、それだけ平和が近付く。傷付く仲間が減る。悲しむ人も少なくなる。――だから、勝ちたいの」
大鳳(ただの戦闘狂じゃなかったのね……だから、提督は止めたりせずにそれを活かす形で作戦を……)
足柄「たまーにやり過ぎて妙高姉さんに説教されるけど、私は負けないわ、絶対にね」
大鳳「……えぇ、勝ちましょうね、足柄」
足柄「今は……昼の満腹感から来る睡魔に……勝たない……と……」
大鳳(早速負けてるわよ足柄!?)
大鳳(そういえば、まだあの大和と話したことが無かったわね。探してみようかしら)
文月「わーい、たかいたかーい」
望月「おぉー。こりゃいいねー」
電「良い眺めなのです!」
響「ハラショー、これはいいな」
大和「落ちないように気を付けて下さいね」
大鳳(蟻装の上に駆逐艦娘があんなに……イ〇バ物置?)
大和「あら大鳳、大和に何か御用ですか?」
大鳳「私は特に用は無いのだけど、何してるの?」
大和「駆逐艦の子達と遊んでいるのですよ、どうせ暇ですから」
大鳳(物凄く平然としているけど、重くないのかしら……)
暁「電、響、二人だけズルいわよ。一人前のレディーとして大和さんに暁も乗せてもらいたいわ!」
雷「レディーかどうかは別にして、雷も乗せてもらっていい?」
大和「はい、構いませんよ」
大鳳「その……大丈夫なの?」
大和「大鳳も乗ってみますか?」
大鳳「わ、私は遠慮するわ」
大鳳(駆逐艦の子達に囲まれるのには惹かれるけど、羞恥心が……)
明石「あっ大和さーん! ちょっとお願いが!」
大和「あら、何かしら……ごめんなさい、ちょっと降りて待ってて下さいね。すぐ戻ってきますから」
駆逐艦娘一同「はーい!」
大鳳(ちょっと気になるわね……見に行こう)
明石「この木材なんですけど……クレーンが持って来にくい場所にあって、運ぶのお願い出来ますか?」
大和「はい、お安い御用です」
明石「じゃあアイテム屋の裏までお願いしますね、先に戻って待ってますから」
大鳳(どう見ても一人で持てなさそうな材木よね……いくら大和でもアレを一人では――)
大和「よいしょ」
大鳳「」
大和「駆逐艦の子達も待ってますし、急がないと」
大鳳(抱えて走ってる……大和型、恐ろしいわ……)
長門「皆、このビッグセブン、長門に乗りたくはないか?」
駆逐艦娘一同「大和さーん!」
大和「長門、貴女も懲りないですね」
長門「この前は不覚をとったが、大和が相手でもこのビッグセブンが本気を出せば――」
駆逐艦娘一同「龍田さーん!」
長門「用事を思い出した、また会おう!」
大鳳(ブレないわね長門……そこで大鳳さんと呼んでくれるようにならないかしら?)
大鳳(何というか、世の中理不尽ね)
19「今日も良い天気なのー」
大鳳(“泳ぐ18禁”、確かにそうかもしれないわ)
19「イクの魚雷が……ウズウズするのー!」
大鳳「魚雷!? イク、急に発射なんてどうしたの?」
19「多分敵なの」
大鳳「えっ? そんなはずは――っ!? 敵艦捕捉、前方70000。敵影6、うち一隻はイクの魚雷直撃により轟沈!」
19「やったのねーじゃあ囮になってくるのー」
大鳳「えぇ、お願いするわ」
大鳳(私より先に気付くなんて……あの子、何者なの?)
19「今日も一杯泳いだのねー」
大鳳「ねぇイク、どうしてあの時、敵に気付けたの?」
19「魚雷がウズウズしたの、そういう時は必ず敵が近いのね」
大鳳「直感みたいなものなのね……でも、気付いただけじゃ当てられないわ」
19「イクのスナイパー魂が、あそこに撃てと囁くのね」
大鳳(気付いたのも直感なら、当てるのも直感……予知能力でもあるの?)
19「あっ提督なのね。提督ー!」
提督「イクか、お疲れ。抱き着くのはいいが……当たってるぞ」
19「提督、身体が何か固くなったのね。イクがマッサージしてあげるの」
提督「お前のそれはマッサージじゃなくて、単に柔らかいもの押し付けてるだけだろ」
19「じゃあやっぱりコレにするのね」
提督「毎回思うんだが、爆発しないようにしてるとはいえ魚雷でマッサージってやりづらくないか?」
19「一番コレが使いやすいのね、じゃあ掌のツボを押したげるの」
提督「ちょっ、腕を胸で挟むな」
19「にひひ、観念するのね、えいっ」
提督「痛い痛い痛い痛い痛いっ!?」
大鳳(陸でもあの子は18禁スレスレね、提督は天国と地獄ってところかしら)
加賀「提督、真っ昼間から破廉恥な行為は慎んで下さい」
提督「……すまん」
加賀「そんなに触りたいのなら、時間も時間ですし今から提督の部屋へ行きましょう」
提督「別に欲求不満ではないから安心してくれ肩を掴むな誰かー!」
加賀「防音機能をオンにしましたから、外からは何も聞こえませんよ?」
提督(いつの間に!?)
加賀(他の子には悪いですが、やはり提督は譲れません――?)
19「魚雷がウズウズしたから来てみたら、案の定なのね」
加賀「……今日のところは諦めます。覚えていなさい、イク」
19「イクだって負けないのね」
この鎮守府には駆逐艦好きがいっぱい、憲兵さんあの艦娘達です
夕立撫で回したい
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
多分このまま寝るので、次回更新は朝か夕方になります
予告だけ
~次回~
・酒は本音の蓋を叩いて壊す
・絶対完全ガード
・青葉、見ちゃいました!
の、三本でお送りします
お休みなさい
?(提督はまだ私が潜んでるのに気付いてないよ!)
瑞鶴「だから加賀さんはね、てーとくさんとぉ、ちょおぉぉぉっと一緒に居すぎだーって思うの」
加賀「そう」
瑞鶴「私だってね、てーとくさんと一緒に居たいよ? でもね、加賀さんに勝つまではちゃんと我慢しよーって思ってるの」
加賀「そう」
瑞鶴「ちょっろ、ちゃんと聞いてるのかぐさん!」
加賀「私は家具ではないけど、ちゃんと聞いているわ」
瑞鶴「ふふーん……そっか……ねぇかごさん」
加賀「籠でもないけど、何?」
瑞鶴「……わらし、まだ頼りないかな? 後どれだけ頑張っらら……一人前って認めれもらえる?」
加賀「提督はもう認めてくれているわよ、この前だってきっちりとピーコック島攻略作戦を完遂していたじゃない」
瑞鶴「てーとくさんは認めてくれらよ? でも、私が今認めれもらいらいのは……」
加賀「……来た頃は威勢がいいだけで、練度が全然足りていなかったわ。正直、全く使い物にはならなかった」
瑞鶴「……うん」
加賀「提督執務室を毎日のように爆撃してくるし、事ある毎に何かと張り合おうとしてきて、鬱陶しいことこの上無かったわ」
瑞鶴「……うん」
加賀「――けれど、諦めないで演習を繰り返し、日に日に練度を向上させて立ち向かってくるのが、いつの間にか待ち遠しくなっていたわ」
瑞鶴「……」
加賀「いつ頃からかは忘れてしまったけど、爆撃してきた後に“お茶を淹れる”って言い出した時には驚いたわ」
加賀「美味しかったことにも驚いたし、鳳翔さんにわざわざお茶の淹れ方を教わりに行っていたことにも驚いた」
加賀「……だから、簡単に認めてしまうともう来なくなってしまう気がして、まだまだだと言い続けてきたわ」
加賀「貴女が挑んで来るのも、お茶を淹れてくれるのも、私は毎日楽しみにしているのよ?」
加賀「安心しなさい瑞鶴、とうに私は貴女を認めているわ」
加賀「――と言っても、聞こえていないわね」
瑞鶴「すぅ……すぅ……」
加賀「全く、何時まで経っても手がかかる五航戦の子……ほら、部屋に戻るわよ」
瑞鶴「んー……加賀さん……好き」
加賀「……私もよ、瑞鶴」
瑞鶴「目標、提督執務室の加賀さん。爆撃隊、全機発艦!」
加賀「本当に懲りないわね――はい、お疲れ様」
瑞鶴「適当過ぎない!?……お茶、いる?」
加賀「えぇ、頂くわ」
瑞鶴「今日はね――」
――――喧嘩するほど仲が良い、そんな、お話。
こんな感じのイチャラブで良かったのだろうか……
利根はもう少々お待ちを
大鳳(ずっと気になっていたのだけど、今日こそは確認するわ)
大鳳「利根」
利根「何だ大鳳、我輩に何か用か?」
大鳳「貴女……下、履いてるの?」
利根「白昼堂々何を聞いとるのじゃお主は」
大鳳「白昼堂々聞きたくなるほど気になるのよ」
利根「まぁよい。特別に教えてやってもよいのだが、ただ教えるだけというのもつまらぬ――大鳳、自分で確認してみよ」
大鳳「……え?」
利根「というわけで、我輩は逃げる」
大鳳「いや、自分で確認するって――」
利根「確認出来なければお主には我輩と同じ格好で、鎮守府全体を行脚してもらうからそのつもりでな」
大鳳「やると一言も言ってないのに更に罰ゲーム追加!? ちょっと待って!」
利根「待たぬ!」
大鳳(コレどう考えても私にメリットほとんど無いのに強制的にとか……今だけは言いたい)
大鳳「――不幸だわ」
大鳳「白昼堂々とか言っていた本人が、スカートの中を確認しろっておかしいとは思わないの? 露出狂なの?」
利根「確認したいと言うから確認させてやると言ったまでじゃ。感謝されこそすれ、その様に言われる筋合いは無いぞ」
大鳳「だったら耳打ちするなり、物陰で確認させてくれればいいじゃない」
利根「物陰で確認するとか変態じゃな」
大鳳「堂々と確認する方が変態よ!」
利根「それで、確認せんのか?」
大鳳(罰ゲームのこともあるし、確認はしたいけど、鉄壁過ぎて全然確認出来ないわ……)
利根「大鳳がこのスリットの入ったスカートを履いて、鎮守府を練り歩く……皆がどのような好奇な視線で見るか楽しみじゃの」
大鳳「絶対に確認してみせるわ……あっ提督」
利根「その手には――」
提督「二人で睨み合って何やってんだー?」
利根(提督の声!? 真後ろの建物の二階に居たのか!?)
利根「うわっ、たっ、とっ、とっ、ぬおっ!?」
大鳳&提督「あっ……」
利根「不覚じゃった、まさか勢い良く振り向き過ぎて足がもつれるとはのぉ……我輩もまだまだ――?」
大鳳(確認……出来た、わね)
提督「」
利根「・・・・・・提督! 今見たものを忘れるのだ! 今すぐに!」
提督「待て! こんなとこで試作晴嵐飛ばす奴があるか!?」
利根「絶対に見失わんぞ、地の果てまで追いかけて記憶を抹消してやる!」
提督「そんなに取り乱すんだったらパンツぐらい履けぇぇぇぇっ!」
楽しんで頂けてる方が居るようで何より、利根さん履いてないようにしか見えない
青葉も今から書きます
乙です。
一応 × 試作晴嵐 ○ 試製晴嵐
青葉「何か良いネタは無いですかねぇ……おっアレは――」
時雨「また白露と村雨にズルいって言われそうだね」
夕立「時雨の膝枕、気持ち良いっぽい……」
青葉(“仲良し姉妹、昼下がりの穏やかな日常”ってところですかね。良いネタ頂きました!)
青葉「昔はもっと過激なスクープを求めていたのに、今はこういうのばっかり探すようになっちゃいましたねぇ……」
――――この鎮守府に来た頃の青葉。
提督「青葉ーまた何人かから苦情が来てるぞ?」
青葉「何かスクープを掴んだら書かずにはいられないんです。これだけは何と言われようと、自分の新聞を作りたい青葉としては止められません」
提督「書くなとは言わんさ。ただ、記事を面白くするのと、記事を面白く伝えるのは違う」
青葉「どういう意味ですか?」
提督「そうだな……試しに一緒にネタ探して、作ってみるか?」
青葉「構いませんが、提督は新聞作ったことあるんですか?」
提督「あるわけないだろ。でも、この鎮守府に居る艦娘達の事なら俺が一番詳しいぞ?」
青葉「……では、物は試しということで」
提督「おぅ、任せろ」
青葉「提督提督提督てーいーとーくー!」
提督「そんなに呼ばなくても聞こえてる、新聞のことか?」
青葉「はい! 物凄く好評で、皆さんからコレならまた作って欲しいって声をいっぱい頂きました!」
提督「読む側に立って考えてみた結果だ。元々記事を書くのは上手いんだ、そりゃ受けも良くなる」
青葉(読む側に立って考えてみる……青葉に欠けていたものは、それなんですね)
提督「次からもその調子で書いとけ、取材は出撃や遠征に支障をきたさない範囲でな」
青葉「はい、青葉これからも頑張っちゃいます!」
――――
青葉(アレからはたまに次号を催促されるような人気になりました、提督には感謝してもしきれません)
青葉「――あっ大鳳さーん! また取材させてもらっていいですかー!?」
大鳳「いいわよ、その代わり次号は真っ先に見せてね」
青葉「はい、それぐらいならお安い御用です!」
――――青葉、今日も明日も皆の笑顔を見ちゃいます!
>>243
あっ……御指摘感謝、素で間違えてました
>>
246
ありがとうございます!(えっちぃのはいけません!)
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
電池が無いから更新は夕方になります
書いてなかったですね、連取りは一応無しの方向で…
~次回~
・真お嬢様決定戦
・段階的アピールの向上
・死神と呼ばないで
の、三本でお送りします
思いの外長くなったんで、二話に分けます
ネタが提供されたのでいっそ追加してみます
――――
大鳳「真お嬢様決定戦……?」
鈴谷「そうそう、何か急に熊野が言い出してさー三隈の方が私よりお嬢様らしいっていう風潮がどうとか」
大鳳「何で暁が混ざってるの?」
鈴谷「一人前のレディーなら私も出るべきよねってオマケで、二人も快く参加オッケーしたし」
大鳳(オマケ扱いなのね暁……)
三隈「それで、どうやって決めるのかしら?」
熊野「そんなの決まってますわ、ねぇ暁」
暁「一人前のレディーなら、当然分かるわ」
三隈「そうなんですの? 三隈はこだわってるわけではありませんから、勝負の方法は二人にお任せします」
熊野「随分と余裕がおありですのね……」
暁「暁だって自信たっぷりよ」
熊野「私達に相応しい勝負方法、それは――」
~続く~
初春……初春はなんというか個人的には姫様というイメージが……個人によってイメージが違うので難しいですね、その辺は
~~~~
――――サーモン海域。
暁「暁だってやれば出来るんだから!」
熊野「とおぉぉぉぉっ!」
大鳳(どこをどう考えたらこうなるのよ)
暁「軽巡洋艦程度なら私だって倒せるわ」
熊野「その程度ではまだまだでしてよ」
大鳳「判断基準が謎過ぎてどう突っ込めばいいのか分からないから、帰っていいかしら?」
鈴谷「最後まで付き合ってよ大鳳、鈴谷だって処理しきれないよ」
三隈「みっ、くまっ!」
暁「三隈さんもなかなかやるわ、でも駆逐艦なら暁だって――」
熊野「いいえ暁、やはり三隈は只者ではないわ……彼女の服を良く見て御覧なさい」
暁「服?……ぜ、全然濡れてないわ!?」
熊野「優雅で可憐になお激しく……私の負けですわね」
三隈「くまりんこっ」
大鳳「決まったなら早く帰りましょ、何もしてないのに疲れたわ」
鈴谷「鈴谷も早く戻ってカレー食べたい」
大鳳「三人も早く帰る準備を――っ!? タ級フラグシップ2隻、こちらへ接近中!」
暁「三人も一人前のレディーが居れば問題ないわ!」
熊野「やってやりますの」
三隈「三隈もまだまだ大丈夫ですわ」
大鳳「やる気満々ね……ん? 待って、もう一隻近付いてくる艦影が――」
綾波「皆さーん、何してるんですかー?」
大鳳(綾波!? そういえば今日の東京急行作戦の旗艦は彼女だったわ)
大鳳「綾波! 今来たら危ない!」
綾波「? わぁ、タ級が居ますねー……えいっ、とおっ、やあっ」
大鳳「――タ級2隻の、撃沈を確認……」
大鳳(忘れてたわ、あの子の二つ名)
綾波「やーりまーしたー」
熊野「――三隈」
三隈「はい、あの動き……彼女がナンバーワンですわ」
暁「悔しいけど勝ちは譲るわ、素直に負けを認めるのも一人前のレディーとして当然よね」
綾波「? 綾波のドラム缶がどうかしましたー?」
※ゲームの実際の音声とは異なります、画像については多分調べてもらえば分かるかと
ちょっとビスマルク自体の出番が少なかったかもしれません
――――
大鳳(この鎮守府には海外艦もいるのよね……)
ビス子「戦艦ビスマルク、抜錨! 出撃するわ!」
大鳳「規律とかにも厳しそうな印象だし、彼女はまともそうね……」
青葉「そう思いますか?」
大鳳「違うの?」
青葉「こちらが来た頃の彼女の声です」
ビス子『ダンケシェーン!』
青葉「それとこちらが中破した時の画像」
大鳳(特にこれといっておかしいところは無いわね……)
大鳳「というか青葉、コレ盗撮と盗聴じゃ――」
青葉「ちゃんと許可取りましたよ。ドイツ語講座用(最初だけ)の音声と、装甲の何処が耐久性に欠けているかを確認する為の検証(最初だけ)写真です」
大鳳「それならいいんだけど……次は?」
青葉「こちらが改になった音声」
ビス子『ダンケ、助かるわ』
青葉「そして中破画像」
大鳳(声に少し柔らかさが出たかしら……中破画像には特にさっきと違いが見受けられないけれど)
青葉「じゃあ最後に改二の音声」
ビス子『ダンケ、次は演習? 出撃? 何でも命令してくれていいわよ! だから、私から目を離さないでね?』
青葉「そして最後に中破画像」
大鳳「ちょっと待ってこの改と改二の間に何があったの」
青葉「最初はツンデレのツンが多かったんですが、今ではすっかりデレが前面に出ちゃってますね」
大鳳「それも気になるけど、そもそもどうして改二になったのに中破時に破ける面積が増えてるのよ」
青葉「気付かなかったでしょうが、改になった時も若干破ける面積増えてます。恐らく提督に合法的に豊満な身体を見せ付ける為じゃないですかね」
大鳳(むしろ自ら規律を破壊しかねないやり方で提督にアピールしているわね……)
提督「ビスマルク、中破してるならさっさと入渠してこい」
ビス子「……もっと脱がないと、私を見てもらえないの?」
提督「それ以上はやめてくれ、心臓に悪い、三重の意味で」
ビス子「出撃だって演習だって何だって頑張るわ、だから……放置だけは、しないでね?」
――――
放置ボイスがツンデレ可愛かった
はははそんなまさか
利根→ノーパン
ビス子→中破時の服破損率アップ
加賀→提督が望めば全裸で仕事も可
19→スキンシップ過剰
飛龍→隙あらばはだけて誘惑
“まだ”痴女的行為をした(しそうな)のはこれだけしか居ないじゃないですか
雪風はもう少々お待ちを
大鳳(あの子は確か……)
大鳳「雪風、こんなところでどうしたの?」
雪風「あっ大鳳さん、昔の写真を見てたんです」
大鳳「写真?」
大鳳(コレ、ひょっとして……)
雪風「はい、雪風と一緒に居て、沈んだ方達の写真です」
大鳳「そう、なの……」
雪風「今でも、夢に見る日があるんです。雪風があの時こうしていれば私は沈まなかった、ちゃんと敵艦かどうか確認していれば沈まずに済んだのに、お前は死神なんだ――って、夢の中で皆さんが言うんです」
大鳳(数多くの仲間の最後を見届けた上、自分は生き残ってしまったという呵責の念に苛まれているのね……)
大鳳「でも、それは貴女だけのせいじゃ――」
雪風「弾が、味方に飛んでいくんです」
大鳳「……どういうこと?」
雪風「出撃する度、雪風だけは無傷なんです。他の皆さんがどれだけ傷付いていても、雪風だけは一度も被弾しないまま帰投するんです」
大鳳(大戦を生き残った豪運の影響……喜ばしいはずのことなのに、今なおその豪運が彼女を苦しめているというの?)
雪風「実際ここに来るまでに、死神だと何度も呼ばれました。でも、この鎮守府で島風に出会ってこう言われたんです。“当たらなければいいんでしょ? 私は速いからそんなの関係無いよ”って」
大鳳「あの子が言いそうなことだわ」
雪風「はい、そしてしれぇにはこう言われました。“五艦分の回避行動だけ指示すればいいのか、楽で良い”って」
大鳳(提督のも本気でそう思ったから言っただけなんでしょうね……)
雪風「それに、雪風は敵にとっての死神であって、味方から見れば幸運の女神に愛された勝利をもたらす駆逐艦なんだって、鎮守府の皆が言ってくれたんです」
大鳳「良かったわね、雪風」
雪風「はい! 今でも確かに夢を見てうなされたりもします……でも、辛い過去から逃げたりしません。艦娘として皆さんが帰ってきた時に胸を張れるよう、雪風は頑張ります!」
大鳳「えぇ、頑張りましょうね」
雪風「雪風には当たらないし沈みません。皆さんだって絶対に沈みません。幸運の女神にキスをされた雪風がいます。だから、深海棲艦なんかに、負けません!」
書きながら寝かけた……
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
次回更新は朝になります
戦闘妖精雪風は沈みません
~次回~
・島風の保護者役
・願うのはただ姉妹四人で
・飛鷹であり出雲丸であり
の、三本でお送りします
それではまた明日、お休みなさい
※どっちなのかはご想像にお任せします
――――
大鳳「――スカート捲り?」
加賀「えぇ、かなりの数の被害報告が」
大鳳「念の為に聞くけど長門じゃないわよね?」
加賀「駆逐艦以外にも被害報告を受けているわ」
大鳳「なら違うわね」
加賀「まぁ犯人は分かっていますし、そろそろあの子が遠征任務担当週間を終えるから大丈夫でしょう」
大鳳(犯人は私も分かるけど……あの子って誰かしら?)
電「はにゃあっ!?」
響「コレは流石に、恥ずかしいな……」
古鷹「きゃっ!?」
蒼龍「今度は下!?」
夕雲「あら、いたずらっ子ねぇ」
如月「今日は勝負下着だから、見られても困らないわ」
島風「皆の下着、かっわいーい!」
?「島風、私が居ないからって何してるの?」
島風「お゛ぅっ!? 天津風!?」
天津風「遠征終わったら遊んであげるから大人しく待ってなさいって、言ったよね?」
島風「いや、あの、今週は長波も遠征に行ってるし、連装砲ちゃんと遊ぶのも飽きてきて……」
天津風「友達との約束守れない子とは遊んであげない」
島風「ごめん天津風、もう皆にイタズラしたりしないから……」
天津風「本当に?」
島風「うん……」
天津風「――じゃあ、かけっこしましょうか?」
島風「あっ……天津風ー!」
天津風「きゃっ!? 急に飛び付かないでよ、寂しいなら最初からイタズラせずに皆と遊べばいいのに……」
島風「他の遊びは出来ても、一緒にかけっこ出来るのは天津風ぐらいなんだもん」
天津風「もうっ、本当に手のかかる友達ね、島風は」
島風「天津風大好き!」
天津風「……うん」
大鳳(仲が良いのね、あの二人。スカート捲りの件もこれで無事に解決したし、何も問題は無さそうね)
翔鶴「あの子、前の私と同じ匂いがするわ」
大鳳「翔鶴? どういう意味?」
翔鶴「あぁして皆から距離を取るように密かに仕向けて、自分も常に一緒に居るのではなく時折距離を置き、寂しさが一定値まで来たらまた近付く。こうすれば、依存度が増すのよ?」
大鳳(そんな子には見えなかったし、翔鶴の気のせいよね……そう思いたい、っていうか思わせて)
今回も二話に分けます、プラズマなんて居ない
――――
大鳳「何度も話したり遊んだことはあるけれど、電がここに来た理由を聞いたことが無かったわね」
電「ここに来た理由……あまり、面白い話じゃないですよ?」
大鳳「無理にとは言わないわ。出来ればでいいから」
電「……電は、戦いたくなかったのです。深海棲艦を倒すことが私達の使命だと分かっていても、出来れば戦うことなく平和にならないかなと、いつも考えていました」
大鳳(確かに、電は争いを好むような子には到底見えないものね)
電「毎日毎日戦うのが本当に辛くて、いっそ沈んでしまおうかと思った時、ここの噂を聞いたのです。“毎日楽しそうに遊んでいる艦娘達がいるらしい”、それを聞いてすぐ司令官さんに、そこへ電を行かせて欲しいとお願いしました」
大鳳「それで、許可されたの?」
電「“あんな問題児が多いところに行きたいなんて物好きだな”って言われましたが、許可はしてもらえました。前の司令官さんも、悪い人とかでは無かったのです」
大鳳(気持ちは理解していても、手を差し伸べるだけのことは出来なかったということね……)
電「来てみてびっくりしたのです。暁も響も雷も居たのです。それに、本当にかくれんぼをしたりして遊んでいたのです」
大鳳(私も最初は本当に驚いたわ、普通ならあり得ないもの)
電「ここなら戦わなくてもいいかもしれない、そう思って司令官さんに気持ちを伝えたら……“そんな気持ちで出撃されたら邪魔だし出撃はさせない。但し、遠征には行かせるし、気が変わったら何時でも言いに来い”と怒られちゃったのです」
大鳳「オンとオフの切り替えがきっちりしているだけで、ここの子達は遊び呆けている訳ではないものね」
電「そうなのです。司令官さんは怖い人だったけど、これで姉妹四人で仲良く遊んでいられる……そんな風に考えていた自分のことが、今では恥ずかしいのです」
大鳳「それから、どうしたの?」
電「着任してから2~3日は、ただ楽しいだけだったのです。鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたり、とても楽しかったのです。……でも、暁達と電の間に見えない壁を感じ始めたのです」
~続く~
電「出撃していく暁達を見送る度に、胸がチクチク痛んだのです。電だけがずっと近海の遠征に出ていることや、鎮守府で遊んでいることに、耐えられなくなったのです。だから、司令官さんのところに行きました」
大鳳「提督は何て言ったの?」
電「“戦いたくないって気持ちは大事だ。でも、戦わなきゃ得られない平和がある。戦わなきゃ脅かされる平和もある。人から何と罵られようと、俺達はそれらを守る為に戦うんだ”、そう言っていたのです」
大鳳「そう……」
電「それだけじゃないのです。沈んだ船の恨みや妬み、憎しみ、色んな負の感情から深海棲艦達は生まれたと聞いたのです。彼女達を救うには、倒してそれらから解放してあげることだと教えてもらったのです」
大鳳「確かに、そういう話もあるわね」
大鳳(事実かどうかは確認されていないはずだけれど……)
電「実際に、解放されて艦娘になった子がこの鎮守府には居るのです」
大鳳「っ!? 初耳だわ……」
電「だから電は、暁達と四人で頑張るのです。遊ぶのも、遠征に行くのも、出撃するのも、お昼寝するのも、四人一緒がいいのです」
大鳳「姉妹の気持ちは一つ、というわけね」
電「そうなのです!」
大鳳(本当に、仲が良い子達だわ)
暁「むにゃ……電……」
響「ハラショー……そのパンツは可愛い……」
雷「電……もっと雷に頼っても……いいのよ……」
電「響だけ寝言がおかしいのです……」
大鳳「出雲丸」
飛鷹「何?」
大鳳「飛鷹」
飛鷹「どうしたの?」
大鳳「いえ、本当にどちらで呼んでも全く反応が変わらないのね……」
飛鷹「自己紹介で間違えたのを皆にからかわれ続けるうちに、気にならなくなったわよ」
大鳳「隼鷹もそうだけど、そう呼ばれることで辛い気持ちになったりしない?」
飛鷹「貨客船になるはずが、当初から計画されていたとはいえ空母にされたのには驚いたわよ? でも、そのお陰でこうしてまた命を貰えたわ」
大鳳「未練は無いの?」
飛鷹「全く無い、と言えば嘘になるわね。だけど、私は今でも“出雲丸”としての自分を忘れてはいない……それで十分よ」
大鳳「忘れていない――その結果が、この酒盛り?」
隼鷹「ヒャッハー!」
千歳「千代田、そっちの日本酒取って」
千代田「千歳お姉ぇ、口移しで飲ませてあげる!」
隼鷹「いいねぇちとちよ、もっとやれー!」
飛鷹「二人は商船改造空母じゃないわよ?」
大鳳「そういう問題じゃないから」
飛鷹「まぁ細かいことはいいじゃない。今が楽しいんならそれで」
大鳳「楽しむのはいいけど、脱いで吐いて絡んで駆逐艦の子達にキスするのだけはやめて」
飛鷹「そんなはしたない事をした覚えはございません」
大鳳「今更取り繕っても無駄よこの酒乱姉妹」
飛鷹「チッ……あっ大鳳、あそこ」
大鳳「えっ?――むぐっ!?」
飛鷹「んーぷはぁっ……駆逐艦じゃなきゃ、いいわよね?」
大鳳「……ヒック」
飛鷹「大鳳だって酒を飲んだら楽しく――」
大鳳「烈風、流星、この編隊が見たかっらのよぉぉぉぉっ!」
飛鷹「ちょっ、大鳳!? こんなとこで艦載機飛ばしたらわきゃあっ!?」
大鳳「あはははははははっ!」
飛鷹(酒弱っ! 飲んだ口でキスしただけで顔真っ赤になるってどんな酔い方よ!?)
大鳳「そこにあるろはおっぱい! 揉ませらさい! ってか脱げ!」
飛鷹「大鳳落ち着いて、まずは艦載機を着艦――待って破かないで私そっちの趣味は千代田じゃないから誰か助けてぇぇぇぇっ!?」
大鳳「痛っ……何か頭が痛いわ……」
飛鷹「」
大鳳「……飛鷹? 裸でこんなところでどうしたの?」
飛鷹「出雲丸のままが、良かった……」
大鳳「えっ何? 何で泣いてるの?」
飛鷹「絶対に大鳳は酒飲んじゃダメよ? 犠牲者は私だけで十分……」
大鳳(一体私が何をしたの!?)
ひたすらに胸を朝方まで揉まれればトラウマにもなります、大鳳に酒厳禁
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・パンパカパーン
・響の帽子
・バカめと言ってあげる
の、三本でお送りします
まだ出してない艦娘が何人居るか把握しとかないと…
愛宕「パンパカパーン」
大鳳「前から気になっていたのだけど、そのパンパカパーンって何?」
愛宕「物が入らない時とか乗らない時に使うのよ?」
大鳳「具体的には?」
愛宕「兵装が乗らない時とか胸がブラに収まらない時よー」
大鳳(予想外のタイミングでダメージを受けたわ……)
愛宕「肩も凝るし、すぐに下着を買い直さないといけなかったり、可愛いのがサイズ的に無かったりするのよねー」
大鳳「もういいわ、四連撃とかオーバーキルされても困る」
愛宕「それじゃあ私は提督に用があるから失礼するわね?」
大鳳「えぇ、それじゃあまた」
愛宕「提督ーパンパカパーン」
提督「急に来ていきなりどうした」
愛宕「収まりきらなくなったから、楽にして下さる?」
提督「何をだよ」
愛宕「提督への愛情よー」
提督「適当に捨ててこい、そしたら収まるだろ」
愛宕「嫌よ、全部受け止めてもらわないと」
提督「いい加減にしろ愛宕、お前には俺の脇腹をつねる加賀が見えんのか!」
加賀「胸を三秒凝視していました、頭に来ました」
愛宕「見たかったら何時でも見せてあげるわよー?」
提督「加賀千切れる、脇腹の肉千切れる!」
愛宕「うふふー」
提督「笑ってる暇があったら助けるか部屋から出ていくかしてくれ、紫色に腫れた俺の脇腹が黒く変色する前に」
愛宕「提督が愛してるって言ってくれたら、出ていくか助けてあげるわよ?」
加賀「そのセリフは私専用です」
提督「デッド・オア・デッドって何だよ、二人とも愛してるって言えば助かるのか?」
愛宕「今のもう一回」
加賀「二人ともではなく加賀のことをと言い換えて下さい」
夕立「抜け駆けは禁止っぽい!」
北上「私もそれはちょっと見逃せないかなー」
金剛「提督ー! 言う相手とタイミングを考えるネー!」
榛名「抜け駆けは! 榛名が! 許しません!」
青葉「青葉、見逃せなくなっちゃいました」
58「潜むのは潜水艦の専売特許でち」
提督(提督執務室の壁も床も天井も改造し過ぎだろ妖精!)
愛宕「執務室の中がパンパカパーン。提督、皆が貴方を愛していること、覚えておいて下さいね?」
今のところエロは書いた分程度で抑えるつもりです
エロはいらんって人も居ますし、読み飛ばし可にしても安価がそれで埋まる危険性あるので…
それ自体書けなくはないので、要望が多くあるなら安価とは別の形で書くかもしれません
加賀「夜戦? 断るわけありません」
響「どうしてヴェールヌイじゃないのか、だって?」
大鳳「ケッコンカッコカリをしているなら、練度は十分なはずよ。なのにどうして響のままなの?」
響「説明するのが難しいな……実は、改二にはなっているんだ」
大鳳「え? 今は響よね?」
響「そうだよ、姉妹の皆と居る時にはこの姿の方が落ち着くからね」
大鳳「……どういうこと?」
響「百聞は一見に如かずだ。次のカスガダマ沖海戦で分かると思うよ」
――――カスガダマ沖海戦。
大鳳「本当に対潜装備は響だけでいいの?」
響「大丈夫だ、問題ない」
夕立「夕立は潜水艦は無視するっぽい」
赤城「敵艦発見! 前方約50000、装甲空母姫1、浮遊要塞2、ニ級エリート2、ヨ級フラグシップ1」
響「じゃあそろそろ――」
大鳳(帽子を脱いだ……?)
ヴェールヌイ「行くよ、Ура!」
大鳳「帽子を黒から白に変えるだけで改二になれるってどういう理屈か誰か説明して」
鈴谷「そういうもんなんだよ、気にしたら負け負けー」
響「じゃあ、帰ろうか」
大鳳「一瞬で戻れるのね……」
響「あの姿も嫌いじゃない。でも、やっぱり皆と居る時はこっちがいいんだよ」
大鳳(一人で生き残るっていうのは、やっぱり寂しかったのかしら……)
響「ヴェールヌイのままだと、暁達が発音できなくて噛むんだ」
大鳳「かなりどうでもいい理由だった」
響「ベルボーイとか呼ばれたら流石に困惑するよ」
大鳳(結構本気で困った顔をしているのが何か切ないわ……)
響「不知火にも“ぬい”は一人で十分だと睨まれるしね」
大鳳「あの子もあの子でどこで張り合ってるのよ」
提督「高雄が夜戦だと性格が変わる?」
大鳳「えぇ、急にバカめって言いだしたの……」
提督「あー……うん、触れるな」
大鳳「提督、そんな笑顔で流されたら逆に気になります」
提督「忘れたいんだよ、色々」
――――少し前、提督指揮の元夜戦突入した高雄。
高雄「バカめ! と言って差し上げますわ!」
提督(性格変わるとは聞いてたが、ここまでとはな……)
高雄「何人たりとも、この高雄の前に立ち塞がることは許しません!」
愛宕「もう、高雄ったら張り切っちゃって」
高雄「何かが私の中で開放されるこの感じ……全艦まとめて相手して差し上げます!」
提督(愛宕共々そこまで激しい気性じゃないと思ってたんだが……凄まじいな)
高雄「提督に私の活躍をお披露目するこの機会、無駄にはしませんわ!」
提督「もう十分敵に壊滅的打撃を与えてるんだが……あの様子じゃ終わるまで止まらんな」
高雄「提督、貴方の為に全力で頑張りました。この高雄に勲章などではない褒美を下さいませんか?」
提督「何だ? どういうのが欲しいんだ?」
高雄「婚約指輪と書類へのサインです」
提督「ケッコンカッコカリならもう既に――」
高雄「いえ、そっちではなく本物の」
提督「待てそれどっから持ってきた」
高雄「夜も更けてきました。さぁ、早くここにサインを」
提督「加賀ー! 加ー賀ー!」
高雄「恥ずかしがらなくてもいいのですよ、一緒にペンを握って書きましょう。共同作業です」
提督「加ぁぁぁぁぁ賀ぁぁぁぁぁ!」
――――
提督(もう少し加賀が気付くのが遅かったらマジで書かされてたからな……思い出したくない)
高雄「提督、書類をお持ちしました」
提督「っ!? あ、あぁ、お疲れ様」
高雄「はい、それでは失礼します」
大鳳「昼は普通なのよね……」
提督「良い奴で働き者なんだが、夜には会いたくない」
提督が最近起きてますが全て第四週です
安価下1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
次の更新は日付変わるぐらい予定です
~次回~
・第一ヤーカマッシイ艦隊
・曲がり角には御用心
・変な対抗意識
~大体の既出艦娘一覧~
駆逐艦→夕立・漣・電・不知火・響・菊月・暁・雷・島風・時雨・子日・曙・雪風・綾波
軽巡洋艦→北上・大井・酒匂・木曾・球磨・多摩・夕張・龍田・五十鈴・阿賀野・能代・矢矧
重(航空)巡洋艦→古鷹・青葉・鈴谷・熊野・利根・足柄・三隈・愛宕・高雄
軽空母→瑞鳳・龍驤・飛鷹
正規空母→大鳳・加賀・赤城・蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴
戦艦→金剛・比叡・霧島・榛名・長門・大和・武蔵・ビスマルク・扶桑
潜水艦→19・58
揚陸艦→あきつ丸
特殊工作艦→明石
給糧艦→間宮
約60艦、少しは性格について触れた艦だけでこのぐらい
まだ半分も触れてない…だと…?
>>308
つ天津風
酒匂「ぴゃあぁぁぁっ!」
卯月『ぷっぷくぷぅー!』
那珂「どっかぁーん!」
熊野「とおぉぉぉぉっ!」
金剛「バァァァァニングラァァァァブ!」
川内「やーせーんー!」
提督「組んだ俺が言うのもなんだがやかましい! もうちょい静かに戦え!」
酒匂「ぴゃあぁぁぁっ!? 砲塔が、砲塔が無い!」
提督「酒匂後退、ぶっ飛んだ砲塔探してうろつくな!」
卯月「うーちゃん、うるさくないっぴょん。うるさいのは自称アイドルだっぴょん」
那珂「あざとい兎に言われたくない! 那珂ちゃんは清純派アイドル路線から変更したりしないんだから!」
提督「ラッパ持ってきて吹いてて何言ってんだ兎! 那珂は清純派ってんなら夜中に人の部屋に忍び込んでスキャンダル捏造すんな!」
熊野「ドラム艦娘の名は伊達ではなくってよ!」
提督「普通の出撃にまでドラム缶持ってくんな! ドラム缶頭から被せんぞ!」
金剛「テートクゥ! ワタシの活躍から目を離しちゃダメデース!」
提督「旗艦なら艦隊まとめろ金剛! 時間と場所弁えてないのはお前だ!」
川内「やーーーせーーーんーーー!」
提督「太陽が真上にある時まで夜戦夜戦騒ぐな夜戦バカ!」
――――艦隊帰投。
提督「戦果は上々、お疲れー」
酒匂「今から酒匂とお部屋で司令はお昼寝ね、MVPのご褒美!」
提督「あぁもう今日はそれでいいわ……今日の指揮疲れたし……」
酒匂「“砲塔取れちゃったから、酒匂に司令の砲塔を――”」
提督「よし酒匂、誰に吹き込まれた」
酒匂「秋雲がこう言って司令を部屋に連れ込んで反応を聞かせてって」
提督「あぁぁぁきぃぃぃぐぅぅぅもぉぉぉ!」
酒匂「あっ行っちゃった……」
提督(やっぱりあんな疲れる艦隊組むんじゃなかった……ん?)
酒匂「すぅ……すぅ……」
提督(そっか、昼寝付き合ってやるって言ったんだったな……)
酒匂「酒匂……待ってる……ずっと……司令」
提督「……お疲れ、酒匂」
>>311
写し忘れてました、ありがとうございます
大鳳「いつも思うんだけど、三隈って必ず曲がり角に近付くと壁側に寄ろうとしてない?」
三隈「そ、そんなことなくってよ?」
大鳳(あからさまに嘘をついてるわね……)
三隈「――来ますわね」
?「うわっ!?」
三隈「あら、ごめんなさいもがみん」
最上「もうっ! これで衝突するの何回目だよ三隈!」
三隈「そういう運命だから仕方無いですわ」
大鳳(狙ってぶつかって抱き着いてるようにしか見えなかったのは気のせいよね)
最上「毎回言ってるじゃないか、端っこ歩いたら見えなくてぶつかるから真ん中歩いてって」
三隈「ちょっと最近忘れっぽくて、次からは気を付けますわ」
大鳳(衝突した回数覚えてる子が忘れっぽいってどんな冗談かしら)
最上「じゃあボクは遠征に行くから、またね」
三隈「えぇ、またねもがみん」
大鳳「――ねぇ三隈、絶対にわざとでしょ」
三隈「大鳳さん、何の事ですの?」
大鳳「そんなに衝突したいの?」
三隈「くまりんこっ?」
大鳳「小首を傾げて可愛く言っても騙されないわよ」
三隈「酷い言いがかりですわ、三隈はただもがみんのことが大好きなだけよ」
大鳳(この子も少し変わってるのねやっぱり……そういえば、くまりんことか言い出した時点で変だったわ)
最上「五月雨を集めて早し……って、芭蕉だっけ?」
三隈「そうですわ」
最上「ボクも激しく瑞雲を飛ばしてみたいよ」
三隈「日向さんの影響ですの?」
最上「もう少し乗せられればなぁ……」
三隈「大丈夫よもがみん。くまりんこともがみんの二人が力を合わせれば、航空戦艦にだって引けを取りませんわ」
最上「……そっか、じゃあボクと三隈の二人で頑張ろう」
三隈「えぇ、これからもよろしくね、もがみん」
最上「よろしく三隈。でも、もう衝突は勘弁してね?」
三隈「それは保証致しかねますわ」
最上「何で!?」
すいません、眠気が酷いんで霞は起きてから書きます
霞「曙、あのクズ司令官の事が嫌いならその服いらないでしょ。寄越しなさい」
曙「な、何言い出すのよ霞」
霞「何よ、不満なの!?」
曙「いくらクソ提督から貰ったものでも、人から貰ったものを誰かにあげていい訳ないでしょ」
霞(やっぱり簡単には手放さないわね……こうなったら――)
――――遠征。
霞「何よ、これだけじゃ全然足りないわ! もっと持って帰るわよ!」
――――出撃。
霞「沈みなさい沈みなさい沈みなさい沈みなさい沈みなさい!」
――――入渠。
霞「修復材よ修復材! のんびり入ってらんないわ!」
霞「はぁ……はぁ……はぁ……次よ次……」
提督「――おい」
霞「何よ、今忙しいから後にして」
提督「お前、一週間出撃も遠征も演習も禁止」
霞「ふざけたこと言ってんじゃないわよ! 何で私が!」
提督「俺がいつも言ってること、忘れたか? 疲労は抜け、休む時は休め、下らない理由で作戦に支障をきたすな」
霞「私がいつ、作戦に支障をきたしたってのよ」
提督「お前があんな簡単な作戦で一発喰らって帰って来るなんて、普段ならあり得ないんだよ。疲労も抜かずに出撃してるからだ、このバ霞」
霞「言うに事欠いてバカとは何よバカとは!」
提督「命令に従えないバカだろ。常に被害は最小限、且つ敵には甚大な被害を与える。こんな基礎を分からんお前じゃないはずだ」
霞「……そんなこと、言われなくたって分かってるわよ。でも、私にはこれぐらいしか褒めて貰えるような事が――」
提督「何時も通りでいいんだ。自信満々で弱気なんか見せず、俺にだって食って掛かるような強さが霞の持ち味だろ? お前がそんなんじゃ、艦隊の士気も下がる」
霞「……」
提督「意地張るなよ、甘えたいなら甘えていいんだ。お前が頑張ってるのは、ここに居る誰だって知ってる。俺にちょっと甘えるぐらい笑って許してくれるさ」
霞「……何よ、がむしゃらに頑張ってた私がバカみたいじゃない」
提督「だからそう言って――」
霞「うっさいわね! 一週間暇になったから買い物に付き合いなさいこのクズ!」
提督「お前といい、曙といい、ホントに素直じゃないよな」
霞「……こんな時にまで違う女の名前出すんじゃないわよ、バカ」
提督「何か言ったか?」
霞「言ってないわよ。耳までおかしくなったんじゃない、このクズ司令官」
提督(実は聞こえてたけど、黙っとくか)
霞も立派な提督ラブ勢
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・憲兵さんの手が足りません
・はっちゃん、ドイツ語攻めに合う
・火遊び(物理含む)
の、三本でお送りします
提督「Mein Name ist Teitoku. Ich komme aus Japan.」
※艦娘は蟻装を付けた女の子ではなく、艦の魂が具現化した存在としてこのSSでは思って下さい
――――
電「司令官さん」
提督「どうした電、こんな時間に」
電「司令官さんは、戦争が終わったらどうするつもりなのですか?」
提督「……軍を、辞めるつもりだ」
電「そう、なのですね……」
提督「急にどうした、そんなこと聞いて」
電「戦争が終わった後、電達はどうなると思いますか?」
提督「……それを知ってどうする」
電「――解体処分、なのですよね?」
提督「っ!? どこで、それを……」
電「前の鎮守府で聞いたことがあるのです。“艦娘は今は必要不可欠な兵器だが、戦争が終われば不穏分子の塊を各鎮守府に与えているようなものだ。速やかに解体(鎮魂の儀により消滅)しなければならない。”……当然ですよね、電達は自分で動いて物を考える兵器なのです」
提督「……すまない」
電「いいのです。司令官さんは何も悪くないのです」
提督「俺がしてやれるのは、お前達が今を全員笑って過ごせる環境を作ることだけだ。平和の為に戦ったお前達に、平和の為に消えてくれと言わなければならない、その時まで……な」
電「――もしも、もしもなのです。電が戦争が終わっても解体されずに済んで、今よりも大きくなることが出来て、司令官さんの隣に立てるような女性になれたら……本物の指輪を、左手の薬指に嵌めてくれませんか?」
提督(もしも、か……)
電「ダメ、ですよね……こんな私なんかが――」
提督「返事、ちゃんとするからその時まで待ってろ」
電「はわわ……今撫でながらその笑顔をするのは、卑怯なのです……」
提督「全く……自分に死ねといずれ言う男にそんな約束するとか、物好き過ぎるぞ」
電「そんなことはないのです。電が物好きならこの鎮守府の皆が物好きなのです」
提督「待て電、嫌な予感がする……」
電「じゃん拳で勝ち残って一番最初に言えるなんて、雪風よりも幸運なのです」
提督(まさか……まさかまさかまさかまさか!)
待機する艦娘一同「全員の告白、しっかり聞いてもらいます!」
提督(これ、戦争が終わったら違う戦争になったりしない、よな?)
提督「……やっぱり、あの作戦を実行するしか無いな……」
Z1「Was heisst du?」(訳:キミの名前は?)
8「ダ、ダンケ?」
Z1「Wie alt bist du?」(訳:何歳?)
8「ア、アハト……」
Z1「Ich liebe Teitoku.」(訳:ボクは提督が好きだよ)
8「フォ、フォイヤー!」
Z1「……Aufwiedersehen.」(訳:……またね)
8「――えっ、あの、はっちゃん何かした……?」
Z1「ごめんね、ボクはこれからボイラーの整備があるから」
8「うん……」
大鳳「ハチに嫌われた?」
Z1「名前を聞いたらダンケだって言うし、歳を聞いたら八歳だって言うし、提督が好きだって言ったら魚雷を撃つって言われた……ドイツ語で話しかけたのが悪かったのかな……」
大鳳(絶対に意味も分からず返事したわね……)
Z1「日本の艦娘にもドイツ語が出来る子が居るって聞いて、嬉しかったんだ。でも、まさか嫌われるなんて……」
大鳳「えっと、レーベ? 多分勘違いだから今から言うことをよく聞いてね?」
Z1「何だい?」
大鳳「今から五十鈴のところに行って――」
8(はっちゃん、本当は単語少ししか知らないし、怒らせるようなこと言っちゃったかな……)
Z1「――見付けた。こんなところにいたんだね」
8「あっレーベ……あの、怒ってる?」
Z1「怒ってないよ、ボクの方こそ急にドイツ語で話しかけてごめんね。お詫びにコレ、一緒に食べようよ」
8「シュトーレン……レーベ、実はあんまりはっちゃんドイツ語話せないの。だから、良かったら教えてもらえない、かしら」
Z1「うん。ボク、そう言ってもらえて嬉しいよ。じゃあまずは自己紹介の仕方から――」
大鳳(仲直り出来て良かったわ……でも、あんまりドイツ語ばっかり話されると何が何だか分からなくなって困りそうね……)
8「Feuer!」
Z1「うん、発音が綺麗になった」
8「Danke!」
何故五十鈴のもとへ?
>>327
五十鈴なら潜水艦について何でも知ってるので、はっちゃんが病み付きになる一番好きなシュトーレンを作れます
むしろ暇があれば潜水艦娘に配るお菓子を作って休みを過ごしてます
むっちゃん書き始める→頭熱い→熱計る→38度
ごめんなさい、途中まで書いたけど限界来ました…ちょっと休んでからにします…
むっちゃん、1の体の中で火遊びもダメだよ…
三時間入渠して修復材飲んだら大破から中破になりました
はい、1は(動かなければ)大丈夫です、お心遣い感謝いたします
ドイツ語の指摘は仰る通り、頭が大破してたんだと思います、言ってくださりありがとうございます
提督「花火、か」
陸奥「風流でしょ? 浴衣が着られたら良かったんだけど……」
提督「一応夜間警備中だってこと、忘れるなよ?」
陸奥「あら、残念。提督は私の浴衣には興味ないのね」
提督「だから警備中だっての……」
陸奥「――綺麗よね、線香花火」
提督「あぁ、そうだな」
陸奥「そこはお前の方が綺麗だよ、とか返してくれるものじゃない?」
提督「俺にそんな歯が浮くようなセリフ求めるな」
陸奥「ホントにつれないわねぇ……提督には感謝しているわ。私の第三砲塔が何故か爆発するせいで厄介払いされたのを拾ってくれて」
提督「うちには明石と夕張がいるからな、整備不良はほぼ100パーセント無い」
陸奥「確かに、ここに来てから回数が減ったわ」
提督「未だに原因不明の爆発はあるがな」
陸奥「あの二人に匙を投げられるとは思わなかったわよ、壊れたら修理するからもう運命だと思って諦めてって……」
提督「幸い資源は腐るほどある、爆発しても気にするな」
陸奥「お気に入りの化粧ポーチとかが巻き込まれちゃうのが、悩みの種なのよね……」
提督「長門も気にしてやれ、アイツも駆逐艦ぬいぐるみ(鳳翔作)消し炭にされて肩震わせてたぞ」
陸奥「――ねぇ提督。いつもは火遊びしちゃダメって言ってるけど、今日は花火もしてることだし……私と一夜の火遊び、しない?」
提督「しない」
陸奥「提督も男なら、女性からの誘いをそんな無下にするものじゃないわ――よ!」
提督「おわっ!? こんなとこで押し倒す奴があるか!」
陸奥「あら、あらあら。提督も軍人なら女の子に力で簡単に負けちゃいけないわ」
提督「無茶言うな、駆逐艦ぐらいなら勝てるかもしれんが戦艦は無理だ」
陸奥「……今だけは、か弱い乙女として扱って、ね?」
提督(この時間に騒ぐのはアイツ等に悪いな……いやしかしこのままじゃ俺が危ない、どうするか……?)
陸奥「ビッグセブンは、身体もビッグセブン級よ」
提督「夜間警備忘れるな脱ぐな真面目にやらんと化粧落としで顔拭くぞ」
陸奥「どうせ乱れて汗掻いたら落ちちゃうもの、気にしないわ」
提督(目がマジだ……)
陸奥「じゃあ蟻装もちょっと――あら?」
提督「あっバカ、花火やってた場所に――」
――――フタサンマルマル。陸奥の第三砲塔に花火の火が引火、爆発。被害報告、陸奥大破、提督全治二週間。
書いてる方が気は紛れる(回復するとは言っていない)
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
加賀さんに膝枕してもらいたい
~次回~
・共に桜の丘で
・ながもん=長門
・木陰での一時
の、三本でお送りします
加賀「何故私じゃないんですか、頭に来ました」
提督「桜?」
菊月「あぁ、絶好の場所を見付けた」
提督「そうだな……最近は睦月型に遠征頼む機会も多かったし、いっそ全員で行くか」
菊月「無論だ、皆で共に行こう」
睦月「睦月、感激ー!」
如月「良い風ね……」
弥生「卯月、あんまり走ると、危ない」
卯月「うーちゃんはそんなにドジじゃないっぴょおぉぉぉぉん!?」
皐月「卯月!? ここはボクに任せて!」
文月「皐月ちゃ―ん、気を付けてねー」
長月「待て皐月、この長月も一緒に行くぞ!」
三日月「ちょっと皆、好き勝手に動くと危ないですよ!」
望月「元気だねぇ、私は昼寝でもしよっかな」
提督「相変わらず元気な奴等だ、一名除いて」
菊月「共に居ると退屈せずに済むぞ、童心に帰ることが出来る」
提督「十分見た目は子供なんだがな、菓子で喜ぶし」
菊月「うっ……別にいいだろう、私だって甘いものは好きなんだ」
提督「拗ねるな拗ねるな、悪いなんて言ってないだろ――で、何があった?」
菊月「聡いな」
提督「急にこんな場所に誘われたら、何かあると勘繰るもんだ」
菊月「――司令官。戦が終わったら、よもや姿を眩まそうなどと思ってはいないよな?」
提督「どうしてそう思った?」
菊月「あの告白の夜、司令官は何かを決意したような眼差しをしていた。それがどうにも頭から離れない」
提督「お前も聡いな、戦場でもその鋭さは有利に働くぞ」
菊月「はぐらかすな、何を考えている? 一人取り残されるぐらいなら、私も共に連れていってくれ」
提督「待て、俺は別に姿を消すつもりはない。確かにある決意はしたがな」
菊月「詳しく聞かせては……くれない、か」
提督「すまん。お前達を残して消えたりはしないが、確実性に欠けることを伝えて無駄に希望を持たせたくはない」
菊月「……その言葉、信じよう」
提督「悪かったな、不安にさせて」
菊月「そう思うなら、一つ、約束をしてくれないか?」
提督「……内容による」
菊月「――全てが終わった後、またここへ共に来てくれ」
提督「死亡フラグみたいな約束だな」
菊月「こんな時に茶化すな」
提督「約束するまでもないってことだ。――来れるさ、何度だって」
菊月「……あぁ、いつの日かまた、この桜の丘へ」
――――必ず、二人で共に行こう。
※一つの戦法として、否定する気は1にはありません
――――
長門「今日こそは第六駆逐隊と共に遠征を!」
大鳳「黙れ長門、いい加減に懲りろ」
長門「大鳳、私に対してだけ口調がキツくないか……?」
大鳳「変態に気遣いなんて不要よ」
長門「私は純粋に駆逐艦の子達のことを案じているだけだ」
大鳳「長門、貴女どうしてそこまで駆逐艦に拘るのよ。あの子達の身を案じているにしても異常だわ」
長門「――ビッグセブンの名に、恥じぬ為」
大鳳(え? 急に雰囲気が……)
長門「大鳳、お前は“捨て艦”というのを知っているか?」
大鳳「いえ、聞いたことが無いわ」
長門「勝利の為、敵の主力に接敵するまで随伴させられ、沈むことを厭われない練度の低い艦娘達のことだ」
大鳳「文字通り、使い捨ての艦娘……」
長門「無論、勝利の為に犠牲は付き物だ。私もそのやり方に、当初は疑問を持ってはいなかった」
大鳳「それなら、何故?」
長門「“少しぐらい敵主力に損害を与えてこい、使えない奴等だ”……一人大破状態で仲間を失いながら、必死に帰投した駆逐艦に前の提督が言い放った一言だ。――気付けば、提督の顔面を殴り飛ばしていた」
大鳳「よく解体処分にならなかったわね」
長門「なりかけたさ。だが、何処から聞き付けたのか、各資源十万払うから解体するぐらいならうちに寄越せと、ここの提督に引き抜かれた」
大鳳(十万……普通の鎮守府なら簡単に出せる量じゃないわ……)
長門「最初は何か裏があるのかと警戒したが、会って話してみてすぐに理解した。バカみたいに甘過ぎるんだ、ここの提督は」
大鳳「長門は提督のこと、嫌いなの?」
長門「軍人としては及第点と言わざるを得ない。だが、一人の人間としてならば全幅の信頼を寄せている」
大鳳(長門も軍艦としては落第じゃないか、とか言える雰囲気じゃないわね)
長門「ビッグセブンとして、この鎮守府の一人として、敵の砲弾から駆逐艦娘達を守ることが、沈んでいったあの子達の魂への私なりの贖罪だ」
大鳳「志は立派だけど、やっぱり長門は駆逐艦娘達に近付かないで」
長門「何故だ!?」
大鳳「度が過ぎてるのよ」
あっ…色々間違えてますねやっぱり…ご指摘ありがとうございます、楽しみにしてくださっている方が読んでてモヤッとしない為にも、次から気を付けます
他にも何か字が間違ってたりしたら、遠慮なくご指摘下さい
長門も全力フルスイングで殴ってはないので、歯が5~6本折れたぐらいです
及第点については皆さんの言うように
“軍人としての基礎水準を満たしているだけで、その振る舞いは褒められたものではない”といった感じです
せいぜい、とか、ギリギリ、とか、付けた方が分かりやすかったですね
そして1の体調がまた大破へ悪化したので、武蔵の胸枕で休みます
明日には多分小破程度になってるので、また書きます
お付き合い頂きありがとうございました
提督(ヤバい、前より短くなってきてるな……)
武蔵「ん? そんなにフラフラしてどうした、昼間から酒に酔っているわけでもあるまい」
提督「あぁ……武蔵か……」
武蔵「提督、顔色が悪いぞ。今回目覚めたのは何時だ?」
提督「五日前、だったはずだ」
武蔵(七日より少し早いな……)
武蔵「今週はもう休め、無理をしてお前が廊下で倒れでもしたら、鎮守府内がパニックになるぞ」
提督「起きていられる一週間は何があろうと必ず俺が指揮を取り、提督としての責務を果たさなければならん……でないと、月に三週間も寝続けなければ満足に動けないこの身に、何の価値がある?」
武蔵「提督としての責務、か。ふむ、可笑しな事を言ってくれるな提督よ。その無様な姿で指揮を取られる艦娘達の身にもなれ」
提督「辛辣なご意見どうも……でもな、それでも俺はお前達の提督だ。これ以上甘えていられないんだよ」
武蔵「矛盾しているぞ提督。何の為に私達に十分な休養を義務付けている。それが義務だと言うならば、鎮守府全体の規範となるべき提督がその義務に従わずどうする」
提督「上官が部下に仕事押し付けて寝てるなんざ言語道断だろうが!」
武蔵「いい加減にしろこの戯けが!」
提督「がっ!?」
武蔵「この鎮守府が何故機能していると思う? 提督、お前が先頭に立って道を示し、皆がそれを信じて進むだけの信頼を既に勝ち得ているからだ。そのお前がどうして私達を信じない」
武蔵「たった三週間寝続けているから何だ、五日しか起きていられなかったからどうだというのだ。それでも休まぬと言うならば、次は三日で今まで以上の戦果を挙げてやろう、そういう気概を持った兵(つわもの)がここには百を優に越えて居るのだぞ?」
提督「……人をぶん投げといて良く言うよ」
武蔵「加減はしたぞ、動けなくなる程度にな」
提督「――はぁ、降参。もうどのみち一歩も動けねぇよ」
武蔵「ふむ、なら少し勝利者として役得を味わうとするか」
提督「おい、何する気だ」
武蔵「案ずるな、木の硬さでは枕代わりには相応しくない。故に枕を提供してやるだけだ」
提督「何で膝じゃなくてもたれ掛かる形で胸なんだよ」
武蔵「こうしないと抱き締められないだろうが」
提督「あぁもう好きにしてくれ……もう……限界……」
武蔵(全く、手のかかる提督だ。加賀から依頼された見張りの報酬は、この寝顔としておこうか)
無事に小破になりました、更新します
提督は一週間不眠不休で動ける代わりに三週間睡眠を取らないといけない、極度の緊張と集中からくる病気みたいなものです
流石に保有数が多くなりすぎて、全員に気を配ると一週間も厳しくなってきた、というお話
ではでは安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・海のような艦娘
・データコンビ
・大人の余裕
の、三本でお送りします
大鳳(間宮さんから食材を貰ってきてって頼まれたけど、ここって野菜畑まであるのね……)
鳳翔「あら、今日は貴女が取りに来たの?」
大鳳「はい、間宮さんが仕込みで手が離せないらしくて」
鳳翔「そうだったの、わざわざ悪いわね」
大鳳「いえ、自分達の食事の為ですから、これくらいのことは」
鳳翔「ふふふ、じゃあこのミカンあげるわ。良い子にはご褒美をあげないと」
大鳳「あ、ありがとうございます」
大鳳(完全に子供扱いされてるわね……)
鳳翔「用が無くてもここに来たら色々食べさせてあげるから、また来てね。夜には居酒屋もやってるから」
大鳳「はい、必ず」
間宮「大鳳さん、わざわざすいませんでした。大根が無いのにさっき気付いたものですから……」
大鳳「いえ、何時も美味しいご飯を作って下さるのですから、これぐらいは当然です」
間宮「そんな風に言ってもらえたら作り甲斐があります。――あら? そのミカン、貰ったの?」
大鳳「えぇ、鳳翔さんがご褒美に、と」
間宮「良かったわね、気に入ってもらえて」
大鳳「? どういう意味ですか?」
間宮「加賀さんが唯一この鎮守府で頭が上がらない人なのよ、鳳翔さん」
大鳳「……え?」
間宮「加賀さんに戦い方を教えたのが彼女らしくって、未だにその関係が続いているらしいの。今は加賀さんの方が強いし、鳳翔さんも力は衰えたらしいけど、旗艦で出撃したら今でも指揮をする姿は勇ましいらしいわよ?」
大鳳(全然そんな風には見えなかったんだけど……)
――――“居酒屋鳳翔”。
鳳翔「――この前、鎮守府の施設を壊したそうね?」
加賀「あの、その、アレは不可抗力のようなもので……」
鳳翔「言い訳、するような鍛え方をした覚えはないですよ?」
加賀「はい、金輪際あのようなことはしないと一航戦の誇りにかけて誓います」
鳳翔「そう、ならいいのよ。今日は久しぶりにゆっくり飲みましょうか」
加賀「はい」
鳳翔「それで、提督は押し倒せたの?」
加賀「守りが固くてなかなか……」
鳳翔「それならこういうのは――」
提督「っ!? 何か寒気が……」
――――海のような優しさで包み込み、海のような荒々しさで敵を葬る、母なる海のような艦娘。故に彼女は――“お艦”――そう呼ばれている。
大鳳(私にも、アレをしろと……?)
霧島「三時方向に両舷第一船速、距離213。仰角33度、三秒後に左舷斉射」
鳥海「了解」
霧島「――次、八時方向に両舷最大船速、距離685。仰角35度、五秒後に右舷斉射」
鳥海「了解」
大鳳(全弾命中してて凄いんだけど、私には真似が出来そうにもないわ……)
霧島「データ通りね、何の問題も無いわ」
鳥海「そうですね、詰み将棋の最後の一手を延々と繰り返している感覚です」
霧島「帰ったらまた将棋でもしましょうか」
鳥海「今日は囲碁の気分です」
霧島「……流石鳥海ね、私のデータ予測を上回るなんて」
鳥海「日々精進していますから」
大鳳(誰かあの二人の会話を解説してくれないかしら……)
提督「あの二人についていけない?」
大鳳「あそこまで数値を厳密に指定されても無理です。夕立などは直感だけで理解していますが、一部の艦娘が困惑気味です」
提督「最近確かにデータに頼りすぎてる節はあるな……よし、ちょっと話をしてくる」
提督「二人共、久しぶりに将棋やらないか?」
霧島「いいですよ、そろそろやりたいと思っていました」
鳥海「また二面打ちですか?」
提督「片方待たせたら非効率だろ?」
霧島「その余裕、今度こそ無くして見せます!」
鳥海「データは私達を裏切りません」
提督「はい、六4桂で詰み」
霧島「」
提督「こっちも八6歩で詰みだ」
鳥海「」
提督「データに頼りすぎ、相手が絶対に自分の思い通りに動くなんてあり得ない。あらゆる場面を想定して、例え1パーセント未満の確率でも考慮しろ。五十鈴なんて正にその域だ」
霧島「――御指導、ありがとうございます。これでまた、強くなれます」
鳥海「私も、データを根幹として更に戦況を正しく見極められるよう、精進します」
大鳳(もう大丈夫、って提督が言ってたけど……ホントかしら?)
比叡「ヒェー! テレビが映りません!」
霧島「見せてみて下さい――とぅっ!」
大鳳(叩いた!?)
比叡「あっ映った」
霧島「分解して中を見て修理するより、この方が早いと教わりました」
大鳳(……ひょっとして、また脳筋方向に傾いただけ?)
霧島「艦隊の頭脳と呼ばれるように、これからも頑張りますね!」
やっぱり全部その場で思い付いたことを書いてたら、設定にどんどん無理が出てきますね
即興で全部上手に書いてる人が羨ましいです
もうちょっと設定に無理が出ないように書けるよう頑張ります
電「司令官さん、カフェオレを作ってみたのです!」
加賀「あら、また増えたわね」
提督「珍しいな、電が飲み物持って来るなんて」
大鳳「いらっしゃい」
金剛「提督執務室へようこそデース」
電「あっ金剛さん……や、やっぱり何でもないのです。失礼するのです」
金剛「別に遠慮なんてしなくていいデース。一緒にティータイムを楽しみまショー」
提督「一応念のために言っておく。ここは茶を飲む為の場所じゃないからな? 俺が飲んじまってるから説得力無いが……」
加賀「今更ですね」
大鳳「今更過ぎます」
電「あの、えっと、その」
金剛「電もテートクにカフェオーレを飲んで欲しくて来たネー?」
電「それはそうなのですが……」
金剛「テートクー、ここに私のダージリンと電のカフェオーレがありマース。どっちを飲むかチョイスしてくだサーイ」
電「はわわ、金剛さん!?」
提督「……電のカフェオレをくれ」
金剛「オー私のダージリンの気分じゃなかったみたいデース。電、提督にカフェオーレを持っていってあげるネー」
電「……電ので、いいのですか?」
提督「いいからくれ、喉渇いてるんだよ」
電「は、はいなのです」
提督「――ん、美味い。ありがとうな、電」
電「司令官さんに喜んでもらえて何よりなのです! それでは電は遠征任務があるので失礼するのです!」
提督「あぁ、頼んだぞ」
電「はいなのです!」
大鳳「元気に飛び出して行ったわね……アレで良かったの?」
金剛「何の話デース?」
加賀「金剛とアイコンタクトで通じ合うとかやめてください、頭に来ます」
提督「仕方無いだろ、ってかあんだけ露骨にウィンクされたら誰でも気付く」
金剛「頑張って持ってきたのに、飲んで貰えなかったら悲しいネー」
大鳳「提督のことしか見えてない訳じゃないのね」
金剛「私達が燃料や弾薬を気にせず出撃できるのは、あの子達のお陰デース。蔑ろになんてしたら罰が当たるネー」
加賀「そう、なら大人しくお茶を飲んだら出ていきなさい」
金剛「それとこれとは話が別デース。今日こそは秘書艦交代してもらいマース!」
提督「大鳳、ガキの喧嘩が始まるからこの書類やっといてくれ」
大鳳(大きい子供……流石に可愛くはないわね)
弾が枯渇しかけた時に遠征から帰ってくる駆逐艦達は女神に見える
安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・二航戦の日常
・眼鏡が無い
・負けず嫌い
の、三本でお送りします
蒼龍「飛龍ぅぅぅっ!」
飛龍「私の名前叫ばないと生きてられないの? そんなに私が好き? ごめん、そういう趣味は無いから……」
蒼龍「アンタと添い遂げるなんてこっちから願い下げよ!」
飛龍「うん、だからそう言ってるじゃない」
蒼龍「全くもう……ってそうじゃない! 私の下着どこにやったのよ!」
飛龍「捨てたわよ?」
蒼龍「捨てたっ!? 何でそんなことしたのよ!」
飛龍「だって何か可愛く無いのばっかりだったし、良かれと思ってやったのに、何で怒ってるのよ」
蒼龍「勝手に捨てられたら誰だって怒るわよ! それにあの代わりに置かれてた下着は何?」
飛龍「セクシーだったでしょ」
蒼龍「セクシーっていうかアレじゃただの紐じゃない、あんなの誰が着けるのよ」
飛龍「蒼龍」
蒼龍「飛龍は?」
飛龍「嫌よ、私は痴女じゃないもの」
蒼龍「アンタねぇ……と・に・か・く! 買い直すから今度付き合いなさい!」
飛龍「提督と行けばいいじゃない」
蒼龍「そんな恥ずかしいこと出来るわけないでしょ!」
飛龍「怒鳴ってばっかりだと眉間に皺が寄って、老けるわよ?」
蒼龍「誰のせいよ、誰の」
飛龍「多聞丸は故人よ? 流石に彼のせいにしたら許さないわ」
蒼龍「そんなの私だって許さないわよ、それにアンタのせいだってば」
飛龍「……買い物、次の日曜でいい?」
蒼龍「いいわよ、当然買い物の代金は全部飛龍の奢りね」
飛龍「いいわよ」
蒼龍「文句があるなら――へっ?」
飛龍「奢ってあげるって言ったの」
蒼龍「……何か悪い物でも食べた?」
飛龍「何? 奢らなくていいの?」
蒼龍「いや、奢ってはもらうけど……何か良いことでもあったの?」
飛龍「別に無いわよ、蒼龍はやっぱり蒼龍だったってだけ」
蒼龍「それ、バカにしてない?」
飛龍「気のせいよ、多分」
蒼龍「やっぱりバカにしてるんでしょ」
飛龍「バカにする必要ないわよ、元からだから」
蒼龍「尚更悪いわ!」
飛龍「ほら、そんな些細な事気にしてないで準備して、出撃する時間よ」
蒼龍「うわっもうそんな時間!?」
飛龍「行くわよ蒼龍」
蒼龍「えぇ、行きましょう」
飛龍&蒼龍「「二航戦、出撃します!」」
飛龍は蒼龍も提督も多聞丸も大好きです
若干蒼龍相手だとイタズラや行動がぶっ飛んでますが、蒼龍と提督以外には至って普通です
何だかんだで二人とも仲は良いです、怒鳴り声が一日一回は響く程度に
鳥海「……困りました」
摩耶「どうした鳥海、そんな世界の終わりみたいな面(つら)して」
鳥海「眼鏡を壊してしまいました」
摩耶「ったくドジだなぁ、でも予備があんだろ?」
鳥海「実はその予備を使っていて、今度の休みに作ってもらいに行く予定だったんです」
摩耶「誰かに借りりゃいいんじゃねぇか?」
鳥海「それぞれ特注品ですから……」
摩耶「借りるのも無理か……仕方ねぇ、アタシが今日の出撃代わってやるから明石のところに行ってきな」
鳥海「でも、私の不注意で摩耶姉さんに迷惑をかける訳には……」
摩耶「眼鏡無いと距離感掴めないって言ってたろ、無理すんなよ」
鳥海「……はい、お言葉に甘えさせて頂きます」
摩耶「今度何か奢れよ、それでチャラな? じゃあアタシは加賀に事情説明してくるついでに、誰か捕まえてここへ来させっから、そいつと行きな」
鳥海「ありがとうございます、摩耶姉さん」
大鳳「それで、たまたま摩耶と最初に出会った私に白羽の矢が立ったのね?」
鳥海「はい、情けない事にあの眼鏡が無いと廊下を歩くのにも支障がっ!?」
大鳳「あっごめんなさい! 曲がり角だったから曲がったんだけど、それも言わなきゃ分からないのよね」
鳥海「だっ、大丈夫、です」
大鳳(痛そう……ちょっと涙目になってるわね……)
鳥海「一つ壊れたら予備を使って行くので何時もは問題ないのですが、今回に限っては二日続けて壊してしまって……」
大鳳「大変ね――あっここから階段だから」
鳥海「すいません、手を繋いで頂いていいですか?」
大鳳「いいわよ、ゆっくり降りるわね」
大鳳(途中何度か危ない場面はあったけど、無事に着いて良かったわ)
鳥海「お付き合い下さりありがとうございました。本当に助かりました」
大鳳「今更なんだけど、私が明石さんに頼みに来て、受け取った眼鏡を鳥海に届けるのではダメだったの?」
鳥海「今の私に最適な物を調整しながら作ってもらっているので、そういう訳にもいかないんです。微妙な感覚のズレが命取りになりますから」
大鳳「眼鏡も身体の一部なのね……そういえば、何で壊れたの? 戦闘中もかけてるって事は相当丈夫なんでしょ?」
鳥海「……寝起きが、悪いんです」
大鳳「え?」
鳥海「目覚ましを止める時に、横にある眼鏡を叩いてしまって……」
大鳳(摩耶じゃなくて鳥海の方が朝に弱いのは意外ね……)
霧島さんは鎮守府の最も効率的な遠征計画書を作成したり、休日の管理をしているちゃんとした頭脳です
……ネタで使ってしまったけど、時報みたいに精密機器叩くのはダメだよ霧島さん
次は可愛い霧島さん書くようにしてイメージアップさせないと……
微妙にはみ出したので二話に分割
~~~~
――――約20キロメートルのハーフマラソン勝負。
島風「かけっこなら誰にも負けないよ!」
長良「私だって毎日走り込みしてるし、持久力なら負けないんだから!」
天津風「ぶつからないように気を付けてねー」
名取「が、頑張ってー」
島風「じゃあ位置について」
長良「よーい」
島風&長良「「ドン!」」
島風(一度だって前を走らせたりしないんだから!)
長良(自分のペースを崩さず最後まで走り続ければ、きっと勝てる!)
――――島風2km地点、長良1.5km地点。
島風(全然追い付いて来ない、おっそーい!)
長良(焦らない焦らない)
――――島風5km地点。長良3.7km地点。
島風「余裕余裕ー」
長良(まだまだこれから!)
――――島風10km地点。長良8km地点。
島風(マラソンって結構長いなぁ……)
長良(折り返してからが勝負!)
――――島風13km地点。長良12km地点。
島風(ゴールまだかなぁ……)
長良(残り半分切った、焦らず着実にペースを上げていこう!)
~続く~
――――島風15km地点。長良14.8km地点。
島風「あっ長良がいつの間にか追い付いて来てる……」
長良「見えた!」
――――島風・長良、共に18km地点。
島風「負けないよ!」
長良「私だって!」
――――島風・長良、共に19.5km地点。
島風「後ちょっと!」
長良「ラストスパート!」
――――ゴール地点。
天津風「――来たわね」
名取「二人とも速い……」
天津風「あれだけ僅差だと、どっちが先にゴールするか最後まで分からないわ」
島風「てやあぁぁぁぁぁっ!」
長良「うおぉぉぉぉぉぉっ!」
――――結果、島風・長良、同着。
島風「長良はっやーい! 一人で走ってる間はつまらなかったけど、二人で並んで走ってて最後は楽しかった!」
長良「島風もちゃんとマラソン走れる持久力あったのね、見直したわ」
島風「またやろうね、マラソン!」
長良「いいわよ、今度は勝ってみせるんだから!」
――――こうして島風に仲良しなお友達が増えましたとさ、めでたし、めでたし。
一人でずっと走ってると寂しくなってペースが落ちる島風
では、安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・大きい犬
・全裸遊泳疑惑
・好感度…?
の、三本でお送りします
ビス子「命令を! 命令をちょうだい!」
提督「いや、だから今日は金剛と長門が出撃でビスマルクは待機――」
ビス子「コンゴウ……? ナガト……? いえ、知らないわね。だから私に命令を!」
提督「朝に挨拶してたろお前等……と・に・か・く! ビスマルクは待機! 変更は無し!」
ビス子「そう……じゃあ提督、昼食を作って下さる?」
提督「どこをどう考えたらそうなる……」
ビス子「提督は謂わば私の御主人様でしょう? なら、食事を用意するのは御主人様の役目だわ」
提督「御主人様言うな、大体間宮のところに行けば食事は食べられるだろ」
ビス子「提督の作る食事が食べたいの……ダメ、なの?」
提督「ダメなものはダ――」
提督(何だ、この犬を虐めているような罪悪感は……)
ビス子「そう……私なんてどうせ対空が低くて使い勝手が悪い戦艦よね……」
提督「あぁもう分かった! 作るから待ってろ! その代わり文句言うなよ?」
ビス子「ダンケシェーン! 提督が作ってくれるのに文句なんて言わないわ!」
提督(……耳と尻尾が見える……)
提督「台所借りて作って来た。和食しか作れないからそれで我慢しろ」
ビス子「グート! 色彩に富んでいて綺麗ね!」
提督「玉子焼きと牛肉のしぐれ煮、漬け物、ほうれん草のお浸し、揚げ出し豆腐、ワカメの味噌汁。これだけありゃ十分だろ」
ビス子「早速頂くわ!」
提督「残すなよ……って言うまでもないか」
ビス子「これは日本風のザワークラウトかしら……こっちのも変わったズッペだけど美味しい、毎日でも食べたいわね」
提督「勘弁してくれ、俺はお前等の食事担当じゃない」
ビス子「ふふ、次の出撃は見てなさい、誰よりも活躍してみせるわ!」
提督「あぁ、頼りにしてるぞ、ビスマルク」
加賀「私は夕食をお願いします、出来れば肉じゃがを」
赤城「加賀さんと同じものをお願いします」
時雨「僕は明日でいいよ」
巻雲「巻雲はじーっと作ってもらえるまで待っています」
弥生「茶碗蒸し、食べたい、です」
提督(こうなる予感はしてたんだ……)
ビス子「なら私もまた食べられるわね!」
提督「お座り!」
ビス子「……?」
提督(……ノリで言ってはみたが、よく考えたら物凄く恥ずかしい!)
401「あー今日もいっぱい泳いだー」
168「シオイ、ちゃんとシャワー浴びないとダメよ?」
401「うん、晴嵐さんの整備してから浴びるー」
大鳳(ふぅ……最近暑くて汗を掻きやすいから、シャワー浴びたらスッキリするわね)
401「ふんふふーん」
大鳳「あら、シオイ。今日も泳いで来たの?」
401「うん、運河見に行くついでにいっぱい泳いできたよー」
大鳳「そう、じゃあ私は先に出るわね」
401「はーい、じゃあねー」
大鳳(いつも元気ねシオイは――ん? 良く考えたらシオイの日焼け跡、何かおかしかったような……)
168「シオイの日焼け跡?」
大鳳「そう、あの子の日焼けおかしくないかしら……普通、水着を着てたらその下は焼けないわよね?」
168「えぇ、私達はちゃんと日焼け止め塗ってるし、焼けても水着以外の部分だけだわ」
大鳳「じゃあ何であの子の日焼け跡、全身均一なの?」
168「それは――そうね、本人に聞くか、実際にあの子がここでどう過ごしてるか観察すれば分かるわ」
大鳳(観察……気は進まないけど、本人に聞くのは何だか気が引けるし、そうしてみようかしら)
401「海に直行! どぼーん!」
大鳳「」
401「やっぱり海はいいよねー」
大鳳(海はいいかもしれないけど、全裸で泳ぐのは風紀的によくないと思う……)
401「大鳳さんも泳がない? 気持ち良いよー?」
大鳳(バレてた!?)
大鳳「ねぇシオイ、何で今日は水着着てないの?」
401「出撃でも遠征でもないし、この方が素肌で海を感じられるからだよ」
大鳳「海、好きなのね」
401「うん、大好き!」
大鳳「そう……」
(ちょっと変わってるけど、この子は海が大好きなだけなのね)
401「ねぇ大鳳さん、今度一緒に運河行かない?」
大鳳「運河?」
401「見てると楽しいよー」
大鳳「そ、そうなの?」
401「うん、どう攻め落とすか考えるの楽しいよー実際に出来ないのがちょっと残念だけど」
大鳳(やっぱりちょっと危ないかも……)
また微妙にはみ出したので二話に分割します
~~~~
天津風「島風ーおやつ作ったから出てきなさーい」
島風「はーい」
天津風「手、洗ってきなさい」
島風「うん!」
大鳳(どう見ても友達っていうより、島風の保護者よね)
天津風「どう、美味しい?」
島風「美味しいよ! ありがとう、天津風!」
天津風「ふふ、いっぱい作ったからたくさん食べてね」
大鳳(……? スカート捲りの件では気にならなかったけど、天津風の頭の煙突から出てる煙の形――ハート?)
天津風「ほら、クリームが頬に付いてるわよ島風」
島風「んーくすぐったいよー」
大鳳(何か心なしかハートが大きくなってるような気が……ちょっと気になるわね)
天津風「初風、雪風、作ったお菓子が余ったの、食べない?」
初風「いいわね、もらうわ」
雪風「頂きます!」
天津風「えぇ、どうぞ」
大鳳(二重丸……? 器用な事出来るのね、あの煙突)
天津風「ねぇあなた、クリームドーナツ、好き?」
提督「くれ。書類仕事が続くと、甘いものなら何でもいいから欲しくなる」
天津風「もうっ、欲しいのならもう少し言い方ってものがあるんじゃない?」
提督「――ん、美味い」
天津風「……そう」
大鳳(島風と同じハートね……やっぱり好意の度合いが煙になって表れているのかしら?)
~続く~
天津風「煙突から出ている煙?」
大鳳「形が変わっているの、気付いてないの?」
天津風「頭の上なんて、普段見えないもの」
大鳳「確かに、それもそうね」
天津風「それで、どう変なの?」
大鳳「ハートだったり、二重丸だったり――今はただの丸ね」
天津風「つまり、判別が付くぐらいに私を観察してたってこと?」
大鳳「あっ……き、気になったからつい、ごめんなさい」
天津風「別にいいわよ、気にしてないから」
大鳳「そう言ってもらえると有り難いわ」
天津風「――それで、島風と未来の旦那様以外にハートは出てなかったのよね?」
大鳳(だ、旦那様!?)
大鳳「え、えぇ、その二人以外には出てなかったわ」
天津風「なら、問題ないわ。島風とあの人が特別だって、再確認出来たんだもの」
大鳳「二人の事、そんなに大事なの?」
天津風「寂しがり屋なあの子と、その寂しさを埋める為に私を全力で探してくれたあの人。二人共かけがえのない、とても大事な存在よ」
大鳳(保護者みたいに見えたのは、そういう経緯があったからなのね……)
天津風「もしも島風を泣かせるような子が居たら……ふふ」
大鳳(過保護多すぎないかしらこの鎮守府)
時津風実装されたらまた変わるはず、色々と……
安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
?「まだわた主人公が出てないですよ」
~次回~
・予備弾
・服のサイズ
・鈴谷のカレー講座(初級お子様用)
の、三本でお送りします
応援ありがとうございます、これからも頑張ります
まだ出れてない子も少しずつ出番あげたいと思います
?「うぅ……出番はまだなんですね……」
?「主人公(影薄い)型はスルーされまくりですか?」
?「公式四コマ、あるし……いい」
?「電と出すのはやめてくれよな」
?「綾波だけ出れていいなぁ……」
?「影薄い型とかやめてよ、私のせいで出番無いみたいじゃない……」
1は主人公型も好きです、でも今ちょうどムカデ退治したんで出すなら虫ネタかも
?「いやぁぁぁぁぁぁっ!?」
またまた微妙に収まらなかったので分割
~~~~
大鳳(出撃に遅れてしまうわ、急がないと!)
大和「あら、大鳳」
大鳳(大和!? 勢いが付きすぎてて止まれ――)
大和「きゃっ!」
大鳳「痛っ!?」
大和「大丈夫ですか? あまり急いで廊下を走ると危ないですよ?」
大鳳「ごめんなさい、出撃に遅れそうで急いでいたものだから……大和は大丈夫?」
大和「大和は大丈夫ですから、気にしないで下さい。それより、出撃に遅れそうなのでしょう?」
大鳳「あっそうだったわ! 誰かにぶつからないように急ぐわね、それじゃ!」
大和「はい、お気をつけて」
大鳳(気になることはあったけど、今は急がないと!)
――――艦隊帰投後。
大鳳(大和はどこかしら、確かめたいことがあるんだけど……)
RJ「どないしたんや大鳳、誰か探しとるんか?」
大鳳「龍驤、大和見なかった?」
RJ「大和ならあっちの中庭の木陰で読書しとったで?」
大鳳「ありがとう、じゃあまたね」
RJ「ちょい待ち、うちも行くわ。何の用なんか気になるし」
~続く~
大和「すぅ……すぅ……」
大鳳「寝てるわね……」
RJ「えぇ天気やからなぁ、あんなとこで本読んどったら眠たくもなるわ。で、どないすんの? 起きるまで待つんか?」
大鳳「いえ、コレはむしろ好都合かもしれないわ。今のうちに確認すれば、結果がどうあれ大和を傷付けずに済むもの」
RJ「何やよう分からんけど、何かするなら起こさんようにな」
大鳳(あの硬い感触、気のせいじゃなければアレはブラに何かを詰めているということ……つまり、大和は私達の同士かもしれない!)
大鳳「服の上からだとしっかり確認出来ないし、今日は提督も眠っている日だから、少し捲るぐらい問題ないわよね……」
大和「すう……すう……」
大鳳(細心の注意を払いながら少しずつ……少しずつ……よし、後ちょっとで――)
――――ゴロン、ゴロン。
大鳳「・・・え?」
大鳳(九一式徹甲弾!? 何でこんなものが大和の服の下から!? っていうかコレがブラ代わりなの!?)
大和「――大鳳、何を、しているの?」
大鳳「あっ……おはよう大和、その、大きさも形も綺麗で美乳、ね……?」
大和「そうですか、お褒め頂きありがとうございます。――お覚悟は?」
大鳳「……えぇ、出来てるわ」
大鳳(修復材ってどのぐらいなら治せるのかしら……)
――――大鳳、大和に投げ飛ばされ大破。龍驤、巻き添えにより中破。
大和「これは予備の弾です。万が一に備えて服の下に仕込んでいるんです」
大鳳「そうだったの……」
大和「全くもう、大和だって怒るときは怒るんですから、二度とこんな恥ずかしいことしないで下さいね!」
大鳳(妹の武蔵には仕込めないわね……)
大和「ちょっと、聞いてます?」
大鳳「えぇ、二度としないから安心して」
大鳳(やっぱり戦艦は皆そこそこ大きいのね……はぁ、羨ましいわ)
巻雲「司令官さまー新しい巻雲の服届きましたー?」
提督「いや、まだだ」
巻雲「おかしいですねー頼んだのもう半年も前なのに……」
加賀(届く前に何者かに全部燃やされるからもう発注していないし、届くわけないわ)
夕雲「大丈夫よ巻雲。今のその大きめの服の方が可愛いから、新しい服なんて無くてもいいわ」
巻雲「うぅー……夕雲姉さんがそう言うなら……」
夕雲「この袖が余っているのがラブリーなのよね、提督もそう思うでしょ?」
提督「ラブリーかどうかは知らんが、今ので見慣れてるし、今更普通サイズ着てたら違和感あるかもな」
巻雲「じぃー、じぃー」
提督「……何だ?」
巻雲「巻雲、可愛いですか?」
提督「夕雲に聞いとけ、幾らでも言ってくれ――痛い、地味に痛いって、袖で叩くな巻雲」
夕雲「今のは提督が悪いわね」
加賀「あの流し方は流石に無いかと」
巻雲「司令官さまは巻雲の袖アタックで手元が狂って書類に“駆逐艦最高”って書いちゃえばいいんです」
提督「そんな書類を大本営に送ったら大問題になるからやめろ。憲兵の世話になるのは御免だ」
夕雲「でも、駆逐艦が最高なのは間違いないわ」
加賀「最高は空母に決まっています」
提督「変なところで張り合うなお前等。それと巻雲はいい加減袖で叩くのやめないか?」
巻雲「可愛いって言ってくれない司令官さまはずっと叩き続けます」
提督「はいはい分かった分かった可愛い可愛い……言ったのに何で叩かれ続けてんだ?」
巻雲「心が籠ってないです」
提督「――何時も皆の役に立とうと頑張ってて、小さな体で大きな袖振り回しながら走る姿は可愛いんじゃないか?」
巻雲「はわわわわ、不意打ちでそんなこと言うのは卑怯ですよー」
提督「結局叩かれるんならどうしたらいいんだよ……」
夕雲「巻雲のあの袖は至高の可愛さだわ」
加賀「瑞鶴の素直じゃないところは、ずっと一緒に居ると本音が見えてきて癖になります」
提督(加賀も何か熱く語ってるし、今日はもう仕事にならんな……)
巻雲「司令官さまー巻雲ずっとお役に立ちますよー」
夕雲「巻雲の袖が絶対に至高よ」
加賀「瑞鶴のたまに褒めたら顔を真っ赤にするところも可愛いわ」
提督(明日の出撃どうするかなー……)
瑞鶴(は……入れない……)
やっぱりはみ出したので二分割
~~~~
鈴谷「カレー大好き鈴谷のー!」
朝潮型+1「カレー講座ー!」
鈴谷「今日はおっきいお友達が混じってるけど、基本的には簡単なの作るからねー」
比叡「わ、私は別に教えてもらわなくても――」
鈴谷「他の誰が許しても、この鈴谷がアレをカレーだと言い張るのは許さないし」
比叡「ヒェー! 毎回頑張って作ってるのにー!」
鈴谷「じゃあ早速始めるよー」
――――調理開始。
朝潮「この人参は何センチぐらいに切ればいいですか?」
鈴谷「朝潮が食べるときどのぐらいの大きさ? それに合わせたらいいよ」
大潮「大潮は小さな人参に大きなじゃがいもがいいです!」
鈴谷「好き嫌いは良くないぞ大潮ーそれにあんまり大きいと均一に火が通りにくいし、なるべく大きさを揃えた方が見栄えもするよー」
荒潮「隠し味にこの魔法の薬を……」
鈴谷「荒潮、入れるなら飲み物にしな。カレーに入れるのはアタシが許さないし」
満潮「何で私がこんなこと……」
鈴谷「とか言いつつ結構真剣じゃん。手際もそこそこいいし」
満潮「べ、別に普段も一人で作ってるから慣れてるだけよ!」
~続く~
霞「玉葱は大きめにスライスしたのと炒めてペースト状にしたのを用意して……」
鈴谷「うわっ、それ初級ってレベルじゃないじゃん。霞は何で来たの?」
霞「あのクズに全員持って行くつもりだろうし、私だけ除け者にされたくなかったから」
鈴谷「つまりは提督に食べて欲しいってことだねー可愛いとこあるじゃーん」
霞「うっさいわよ!」
鈴谷「霰は……何で一人だけキーマカレー?」
霰「食べたかったから……ダメ?」
鈴谷「そんなことないない、全然いいって。上手に出来てるからオッケーだよ」
霰「うん……キーマカレー、好き」
鈴谷「――で、比叡は何してんの?」
比叡「何って、隠し味にチョコとコーヒーを入れると美味しくなると聞いたので入れようかと……」
鈴谷「マーブルチョコとコーヒー牛乳なんか入れたって全然美味しくならないし、隠すどころかガッツリ主張してくるし、比叡はまず普通に作ることから覚えるようにって言ったじゃん。――カレー作り、舐めてんの?」
比叡「ヒェッ……」
鈴谷「皆ーちょっと鈴谷は比叡と二人でお話あるから、出来たら提督に持っていっていいからねー」
朝潮型一同「はーい」
比叡「あぁしたら美味しくなるって聞いたんですってばー!」
鈴谷「だからまずはレシピ通りに作れって言ったじゃんか! 何回同じこと言わせんのさ!」
比叡「ヒェー! ただ美味しいのが作りたいだけなんですよー!」
鈴谷「途中まではちゃんと出来てるんだから、余計なことしなきゃアレで十分美味しく食べれるんだってば!」
比叡「ひ、一工夫で更に美味しく……」
鈴谷「一工夫で台無しにしてどうすんのさ! 次に余計な手を加えたら、一生カレー作るの鈴谷が許さないからね!」
比叡「ヒ、ヒェー……」
出来上がる三分前に変貌します
安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
そろそろ安価外で区切りを付ける為の話も進行させようかと思います
5人揃ってクマレンジャー!(球磨筑摩阿武隈三隈熊野)
カレー絡むとヒェー言わせたくなってしまうんですよねぇ…
~次回~
・胸?容姿?
・よろしくね、フユキ!
・乗り気3、羞恥心1、実は乗り気1
・ドジッ娘系ヒロイン五月雨&江戸っ子系涼風着任
の、四本でお送りします
ちょっとまだ出てない艦娘の場合、書けそうならランダムに拾うことにします
島風と翔鶴は今回はごめんなさい
RJが居なかったのはあの画像からのネタだからかな…?
――――移動中。
大鳳「瑞鳳とはここに来てから長い付き合いになるけど、一緒に買い物に行くのは何気に初めてよね」
瑞鳳「遠征だったり、出撃だったり、お互いに他の用事入れてたりしてすれ違い続けてたもん」
大鳳「明石さんに頼めば大抵は手に入るけど、全部が全部揃う訳じゃないし、たまにはこうして誰かと買い物するのも良いものだわ」
瑞鳳「どうしても鎮守府に居ると整備とかそっちに気が行っちゃいそうになるから、たまには離れるのも必要だもんね」
大鳳「今日はどうするの?」
瑞鳳「服見て、食事して、後は適当にブラブラしたらいいんじゃない?」
大鳳「えぇ、そうしましょうか」
――――ショッピング中。
大鳳「この服可愛いわね」
瑞鳳「でも……」
大鳳「えぇ、分かってるから言わないで……」
――――食事中。
大鳳「……間宮さんって、改めて思うと凄いのね」
瑞鳳「うん、夕食は外じゃなくて帰ってからの方がいいかな」
――――帰宅中。
少女「あーかんむすのお姉ちゃんだー」
大鳳「あの子、瑞鳳の知り合い?」
瑞鳳「知り合いじゃないわよ? 多分、私達の活動圏には全員の顔写真が配布されてるから、それで知ってるんじゃない?」
少女「いつもおそうじしてくれてありがとー」
大鳳「え? え、えぇ……どういうこと?」
瑞鳳「有志を募ってボランティアで街の清掃してるの、近くに私達みたいなのが居るのを怖がられない為のアピールにって」
大鳳(そんなことまでしてたのね……)
少女「お母さんがあぶないからちかづいちゃダメって言ってたけど、大丈夫だからもういいよって、やっとありがとうって言えた!」
大鳳「……そう、ありがとう」
瑞鳳「お姉ちゃん達もそう言ってもらえて嬉しいよ」
少女「えへへ、じゃあまたね、くちゅくかんのお姉ちゃんたち」
大鳳「えぇ、またね」
瑞鳳「バイバーイ」
大鳳(凄く良い子ね……ん? くちゅくかん――駆逐艦!?)
大鳳「ねぇ、瑞鳳……」
瑞鳳「小さい女の子の悪意無い間違いよ、気にしちゃいけない、いけないのよ……」
大鳳「……帰りましょうか」
瑞鳳「……うん」
――――何が判断基準となったのかは、少女のみぞ知る。
かなりまな板だよこr(このレスは爆撃されました
吹雪「フユキって誰ですか! 私はふ・ぶ・き、です!」
大鳳「ごめんなさい、皆から一度は間違えた方が面白いって聞いていたからつい……」
吹雪「もう! これでも私はこの鎮守府で最初の艦娘なんですからね!」
白雪「すぐに私が着任したので、大して意味は無いですけどね」
吹雪「白雪、気分の問題だからそんな言い方しなくても……」
初雪「私も、わりと、すぐ……」
深雪「深雪も初雪と一緒に着任したぜ!」
吹雪「二人も何で追い討ちかけようとするの!?」
磯波「あの……」
吹雪「磯波は優しい良い子だよね?」
磯波「三人目、私です」
叢雲「そもそも初期艦を五人から選ぶ時、一番書類の上になってた艦娘に決めたって、アイツに聞いたわよ?」
吹雪「……うぅ……しれいかぁぁぁぁん!」
大鳳(あっ泣きながら提督執務室の方に……)
大鳳「ちょっと皆、流石にいじめ過ぎじゃないの?」
白雪「大丈夫です、司令官がちゃんとフォローします」
初雪「手間、かかる、姉……」
深雪「ホントだぜ」
磯波「あぁでもしないと、提督に会いに行かなくなっちゃいましたから……」
叢雲「別に艦娘が増えたり秘書艦じゃなくなったからって、吹雪だけを蔑ろにするような奴じゃないのに」
大鳳(本当はあの子、かなり愛されてるのね……)
吹雪「しれいかぁぁぁぁん!」
提督「うわっ!? どうした、泣きながら飛び込んできて」
吹雪「私、どうでもいい艦娘ですか……? 名前すら覚えていませんか? 居ても居なくても変わりませんか……?」
提督「何言ってんだ吹雪。一番最初にうちに来て、今までずっと頑張ってきたお前をどうでもいいだなんて思う訳無いだろ」
吹雪「ぐすっ……じれ゛い゛がん……」
提督「あぁもう涙と鼻水で顔ぐしゃぐしゃじゃねぇか……ほれ、拭いてやるからじっとしてろ」
吹雪「ん……んぅ……」
提督「――よし、後はさっさと泣き止め。暫く胸貸してやるから」
吹雪(司令官……二人っきりで居れたのは少しの間だったけど、あの時のこと、絶対に忘れませんから)
提督「コラ、あんまり鼻水擦り付けんなよ? って言ってる側から余計に擦り付けんな!……はぁ、もう好きにしてくれ」
吹雪(秘書艦の座は譲っても、提督とのラブロマンスの主人公の座は譲らないんだから!)
五人の登場セリフ考えて力尽きました……起きたらクマレンジャーは更新します
お休みなさい
最近多いですがまた二分割で
~~~~
?「ふっふっふーついにこの時が来たクマ」
?「えっと、私は何で呼ばれたのかしら……」
?「北上さんは居ない、よね?」
?「何だか楽しそうな集まりね」
?「全く、何で私がこのような珍妙な集いに……」
?「今回集まってもらったのは他でもないクマ。これを見るクマ!」
?「こ、これは――」
大鳳(と、取れない……)
?「何かお困りの様子クマねー」
大鳳「えぇ、指輪がタンスの裏――に?」
球磨「そんな時はクマレンジャーにお任せクマ! 実は白身のサーモン大好き、皆のリーダークマレッド!」
筑摩「み、緑は癒しのチャイナスタイル、スリットで悩殺クマグリーン……やっぱりコレ凄く恥ずかしいです……」
阿武隈「黄色は元気で明るい印、名前は漢字で書いてねクマイエロー!」
三隈「お嬢様は優雅に清楚にゴージャスに、ちょっと豪華にイメチェンしましたくまりんこゴールド!」
熊野「銀のドラム缶は皆の希望、ドラム艦娘クマシルバーですわ!」
クマレンジャー『五人揃って、クマレンジャー!』
~続く~
大鳳「……物差しか何かで取れないかしら?」
球磨「全スルーしないで欲しいクマ!」
大鳳「筑摩、貴女止めなかったの?」
筑摩「利根姉さんが面白いから絶対にやれって……」
大鳳(頭にウサ耳バンドならぬクマ耳バンド付けただけの筑摩は、何か恥じらいも合わさって色々間違ってるわね)
球磨「球磨は皆のリーダーなんだクマ!」
大鳳「そのピンクの熊の着ぐるみは作ったの? 買ったの?」
球磨「鳳翔さんに鮭届けたら全員に合わせて作ってくれたクマ」
大鳳(意外な協力者が居たのね……)
阿武隈「阿武隈は皆にこうやって漢字を覚えてもらおうとしてるんです」
大鳳「お腹に大きく阿武隈と筆で書いてあるんでしょうけど、それ草書体よ?」
阿武隈「え!? ひょっとしてコレじゃ覚えてもらえない?」
三隈「三隈は面白そうだから参加しましたわ」
大鳳(何かここまで金だと凄いわね……)
三隈「金箔を全身に貼り付けてあるらしくってよ?」
熊野「エレガンスさなら私だって負けていませんわよ」
大鳳「予想通り過ぎて突っ込む気にもならないわ」
熊野「何でですの!? このドラム缶を抱いた私の何処に非の打ち所があると言いますの!?」
大鳳「……いいからこのタンス動かすの、手伝ってくれない?」
クマレンジャー『あっ、はい』
――――明日は君の鎮守府に現れるかもしれない。頑張れクマレンジャー、負けるなクマレンジャー、世界の平和は(多分)君達の手にかかっている!
球磨「重くて動かないクマー……」
大鳳(何しに来たのよ貴女達……)
現在80レベル
ドラム缶×4
5-4専属
1の熊野は改造後ドラム缶以外積んでません
ヒロイン属性てんこ盛りには出来なかったです……やっぱり二話に分割
~~~~
五月雨「今日からここが私達のお世話になる鎮守府……」
涼風「あたい達のこと、受け入れてくれるといいんだけど」
五月雨(前のところでもドジばっかりしてたし、今度こそ頑張らないと!)
涼風(また五月雨に間違われてお尻触られるのだけはヤダなー……)
五月雨「すいませーん! 誰か居ませんかー?」
涼風「……返事無いね、歓迎されてないのかも」
五月雨「そ、そんなー……」
涼風「――ん? あの落ちてるのビー玉?」
五月雨「ビー玉? 何でこんなところに……あっ! 蹴飛ばしちゃった!」
涼風「ちょっと五月雨! 知らない場所で走ったら危ないって!」
五月雨「誰かが踏んで転けたら危ないもん、拾ってくるだけだから!」
涼風(また何かやらかさなきゃいいんだけど……)
五月雨(ビー玉止まってくれないよー……よし、もう少しで追い付――)
?「何かさっきこっちで物音が……」
五月雨「えっ!? わわわっ!?」
比叡「誰かそこに隠れげふっ!?」
五月雨「きゃっ! ごめんなさいごめんなさい、大丈夫ですか?」
比叡「き……気合い、入れれば…………やっぱダメ」
五月雨「しっかりして下さい! すぐに誰か呼んできますから!」
比叡(何か昔の記憶が蘇って……はっ! コレが走馬灯!?)
~続く~
五月雨(誰か、誰かここの人を見付けないと!)
?「遠征から帰投! 一番先に提督に報告!」
五月雨(見付けた!)
五月雨「あの、すいません! 向こうでお腹を抱えて蹲っている人がっ!?」
五月雨(ビー玉踏んじゃった!? 突っ込んじゃう!)
白露「えっ、五月雨? 久しぶり――ってちょっ、今回は別に何も避けてる訳じゃぐへっ!」
五月雨(あっ……このままだと私も壁にぶつか――)
?「うわっと、遊ぶのはいいが怪我すんな――ん? お前は今日から着任の五月雨か? 一人で何やってるんだよ、案内の不知火と涼風はどうした?」
五月雨「――っ! あの、えっと、まずは下ろしてもらえませんか……?」
提督「おっと、悪い悪い。まずは挨拶だな、俺がここの鎮守府の提督だ、よろしく頼む」
五月雨(お姫様抱っこ……初めてされた……)
提督「どうした五月雨、まさか涼風の方だったか……?」
五月雨「へ!? いえ、私が五月雨です、間違いないです。どうぞよろしくお願いします」
提督「そうか、間違えてないなら良かった。それで、不知火と涼風はどこだ?」
五月雨「しらぬい?ちゃんは知りませんが、涼風なら玄関ロビーに居るはずです」
提督「あー……また時間間違えたな……仕方ない、涼風迎えに行くから一緒に行くぞ五月雨」
五月雨「はい!」
五月雨(良い人そうだなぁ……良かった、ここに来て)
吹雪(お姫様抱っこ……私だってされたことないのに!)
白露「頭が……頭が痛いよー……」
比叡(私、何時までここで待ってればいいんだろ……?)
史実とは違いますが
比叡→腹に頭突き
白露→ヘッドバット
白露にぶつかってそのまま壁にぶつかりかけたのは、丁字路で左から白露、直進五月雨、右から提督って感じだからです
ピンクの熊の着ぐるみだからって中に幼女は居ません
あっ……っていうかヨタロウがピンクか……
安価下1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
ランダムに出てない艦娘なら拾うかもです
~次回~
・電、師事する相手を間違える
・優しく見守る妹
・休日の鈴熊
・いじける千代田
の、四本でお送りします
電の獲得率にびっくり
1は2-5に浜風と浦風を掘りに行ってきます、探さないで下さい
電「よろしくお願いするのです」
五十鈴「えぇ、私に任せなさい」
大鳳(私何で呼ばれたんだろ……)
電「五十鈴さん、どうすれば電も五十鈴さんみたいに活躍出来ますか?」
五十鈴「そうね……まずは相手のことをよく知ることから始めましょう」
電「はいなのです!」
五十鈴「手始めに、大鳳が今何に悩んでいるかを当ててみなさい」
大鳳「え? どうしてそうなるの?」
電「頑張るのです! んー……背が小さいこと?」
大鳳(小首を傾げる姿は可愛いけど、容赦無く心を抉ってくるなんて、電は小悪魔ね……)
大鳳「ち、違う、わよ……?」
電「間違えてしまったのです……」
五十鈴「答えは同士である瑞鳳の胸が、最近少し大きくなったことよ」
大鳳「五十鈴、貴女は私の心をハンマーか何かで叩き壊すために呼んだの? 開始一分で大破してたら身も心も持たないんだけど」
五十鈴「大丈夫よ、電が居れば癒されるでしょ?」
電「大鳳さん、具合が悪いのですか……? ごめんなさいなのです、電のワガママに付き合わせてしまって……」
大鳳「いえ、大丈夫よ。早く続けましょう」
五十鈴「と、本人も言ってるから続けるわね。次は潜水艦についてだけど、あの子達もそれぞれ考えてることはバラバラよ。それをいかに読み取るかが大事なの」
電「はいなのです!」
五十鈴「深海棲艦も人語を話す種も居るぐらいだし、それぞれ意思を持っていても不思議じゃないわ。だから、艦種やクラス、こちらの対潜要員の数なんかによって敵の行動もその都度変わると思っておいて」
電「勉強になるのです」
五十鈴「じゃあ初級の特訓として――大鳳、スク水着てプールの中で電から逃げ回りなさい」
大鳳「――え?」
――――後日、青葉新聞の一面にはこう載っていた。“装甲空母大鳳、潜水艦になる!? 電とのスク水プールデート!”、と。
電「少しコツを掴んだのです!」
大鳳「そう……良かったわね……」
電「はいなのです! コレで次の出撃もバッチリなのです!」
大鳳(願わくば、五十鈴の領域まで到達しませんように……)
――――大鳳の願いが届くかどうかは、彼女の運次第である。
卯月「うーちゃんは何処にでも現れるっぴょん。5-4でも2-5でも皆を待ってるぴょん」
兎2、利根1、弥生1、睦月型に愛されるのは嬉しいが、そろそろ浜風出てくれませんか……?
やーりまーしたーが可愛い、ほっぺむにむにしたい、とねちくも可愛い
~~~~
利根「何? 遠征中に綾波とはぐれた?」
敷波「うん、綾波なら大丈夫だとは思うんだけど……」
利根「すぐに迎えをやろうにも、今主力は概ね出撃やら買い物やらで出払ってしまっておるからなぁ……よし! 加賀に一言断ってから吾輩が迎えに行くとするか」
敷波「いいの?」
利根「たまには出撃せんと体が鈍るしな。武蔵辺りには後から文句を言われそうではあるが……まぁよい」
筑摩「利根姉さん、私も一緒に」
利根「うむ、そうじゃな、筑摩も来てくれ。一人だと何かあっては動けんからな」
――――サーモン海域周辺。
利根「はぐれたのはこの辺だと聞いたのじゃが……そもそも、何ではぐれたのだ?」
筑摩「何か他のことに気を取られていると、周りが見えなくなる節があるそうです。“鬼神”とまで言われた実力もあり、特に問題は無いらしいのですが……」
利根「困った娘っ子じゃのぅ……さて、近くに居ないか探るとしよう」
筑摩「私も手伝います」
利根「――――見付けた! やはり敵と交戦中のようじゃな、すぐに救援に向かうぞ」
筑摩「はい!」
――――敵と交戦中の綾波。
綾波(鳥を追っていたはずなんですが、いつの間にか艦載機に追われてますねー……)
綾波「ドラム缶じゃ流石に落とせませんし、ちょっと困りました」
利根「おーい綾波ー無事かー?」
綾波「あっ利根さーん、筑摩さーん。どうしたんですかーこんなところまで来てー」
筑摩「貴女を迎えに来たんですよ」
利根「敷波がかなり心配しておったぞ、早く帰って安心させてやらんとな」
綾波「そうでしたかー……ご心配をおかけしましたー」
筑摩「――姉さん」
利根「うむ、空母姫とヲ級じゃな。任せて構わぬから、綾波と先行して退却するがよいぞ」
筑摩「大丈夫とは思いますが、お気をつけて」
利根「いいから早く行かぬか、帰るのが遅れる」
筑摩「そういえば今日は姉さんの好物が出る日でしたね……分かりました。綾波、帰りましょう」
綾波「帰りましょー」
利根「間宮の作るだし巻き玉子は絶品なのじゃ、早く帰らぬと無くなっておるかもしれぬ――さて、御主達、楽しい追いかけっこは終わりじゃぞ?」
~続く~
――――利根、装甲空母姫1、ヲ級フラグシップ1と交戦開始。
利根「んー久しぶりじゃのー。前に時雨の救援に赴いて以来か……しかし、ちと歯応えが足りぬぞ」
――――利根、試製晴嵐発艦。敵、艦載機によりコレの迎撃を開始す。
利根「遅い遅い、瑞鶴の烈風にも劣る。それでは吾輩の晴嵐を落とせぬな――だからといって、吾輩自身を捉えるのは更に難しいぞ?」
――――敵艦載機による利根への爆撃。利根、コレを回避しつつ敵の無力化を開始。
筑摩(楽しそうな姉さん。あんなに生き生きして……)
綾波「急にニコニコして、どうしたんですかー?」
筑摩「姉さんがストレス発散が出来ているのを確認できて、嬉しいんです」
綾波「そうなんですかー良かったですねー」
筑摩「えぇ」
筑摩(帰ったら姉さんに、だし巻き玉子を一切れあげようかしら)
利根「うむ、ヲ級はもう艦載機は飛ばせぬな。時に姫よ、もうコレで退いてはくれんか?……そうか、退かぬか――なら、海に還るがよい」
――――ヲ級フラグシップ大破、装甲空母姫撃沈。交戦は続行不可能と判断。先行する二隻を追い、利根、帰投開始す。
利根「よし、これなら夕飯には間に合うな」
筑摩「ヲ級を残してきて良かったんですか?」
利根「よいよい、最優先は綾波の保護であって、敵の殲滅ではない」
綾波「お腹空きましたー……」
利根「うむ、吾輩も運動したから空腹じゃぞ。早く帰るとしよう」
綾波「はいー」
筑摩「姉さん、今日は頑張りましたからだし巻き玉子を一切れあげますね」
利根「何!? ならば筑摩の気が変わらぬうちに帰らねばいかんな。二人共最大船速、吾輩に続くのじゃ!」
綾波「急ぎましょー」
筑摩「ふふ、了解しました」
――――自由な姉と見守る妹。二人の仲は、誰の目にも明らかである。
鈴熊もちとちよもネタは出来てますが眠気に勝てません
大鳳の出番というか、途中で分かりやすくネタを仕込んだ大鳳メインの話を二つの後に入れる予定です
それではお休みなさい
鈴谷「熊野ー」
熊野「何ですの?」
鈴谷「鈴って熊避けに使われたりするじゃん?」
熊野「えぇ、それがどうかしましたの?」
鈴谷「そう考えたら名前的には“鈴”谷と“熊”野って相性いいのかな? 悪いのかな?」
熊野「そんなの知りませんわよ」
鈴谷「熊野冷たーい」
熊野「私には興味が無いことですもの」
鈴谷「……鈴谷のこと、嫌い?」
熊野「な、何でそうなりますのよ?」
鈴谷「あんまり熊野って鈴谷の事を誰かと話してるの聞いたこと無いし、姉妹艦ってだけで鈴谷に興味無いのかなって」
熊野「姉妹艦だからといって、誰かとの会話に必ず名前を出すわけじゃなくってよ」
鈴谷「それはそうだけどさー……」
熊野「貴女、そんなことを気にしてうじうじするような子でしたの?」
鈴谷「だって、鈴谷は熊野の事大好きだし、不公平じゃん」
熊野「なっ!? 急に何を言い出しますのよ!?」
鈴谷「熊野って下品な兵装は嫌とか言いながらドラム缶振り回すし、変な奇声は発するし、面白いんだもん」
熊野「……人を馬鹿にしてますの?」
鈴谷「でも、ちゃーんと任された仕事はこなすし、皆が敬遠しがちなドラム缶担当って言われても嫌がらないじゃん?」
熊野「そ、それはまぁ私達も仕事ですし……」
鈴谷「あっ熊野ひょっとして照れてんの? そういうとこ可愛いよねぇ」
熊野「てっ照れてなんかいませんわ! 私は純粋にドラム缶が好きなだけでしてよ!」
鈴谷「ふっふー、じゃあそういうことにしといたげる」
熊野(全くもう……誰でも貴女みたいに思ったことを言えるわけではありませんのよ……)
熊野「――コンビニ、付き合って下さる?」
鈴谷「行くのはいいけど、急にどうしたのさ」
熊野「貴女の方がコンビニは詳しいですし、こういう話にはあのような場所のお菓子の方がお似合いでしょう?」
鈴谷「ほっほぉー、ようやく熊野もポテチとかポッキーの良さが分かるようになったんだねー、んじゃ早速しゅっぱーつ!」
熊野(しょぼくれていたかと思えばこのハイテンション……本当に浮き沈みの激しい子ですわね)
鈴谷「何してんのさ熊野ー! 早く行こうよー!」
熊野「急がなくてもコンビニは逃げませんわよ、今行きますからお待ちなさいな」
鈴谷「今月鈴谷ピンチだから、熊野の奢りねー」
熊野「ちょっ聞いてませんわよ!?」
――――鎮守府内に熊出没注意、鈴を好みます。
千代田「お姉ーどこー?」
千歳「何、どうかしたの?」
千代田「あっこんなところに居た。提督の膝枕で寝たってホント?」
千歳「えぇ、二人で鳳翔さんのところで晩酌してたらついウトウトしちゃって、気付いたら提督の膝枕で寝てたわ」
千代田「むー……提督ズルい、ついでにお姉も……」
千歳「千代田はよく私を枕にして寝てるじゃない」
千代田「そういうのじゃなくってさぁ……」
千歳「じゃあ提督に膝枕してもらえば?」
千代田「ヤダ、提督はライバルだもん」
千歳「今さっき私にズルいって言ってたじゃない」
千代田「うっ……とにかく二人共ズルいの!」
千歳「あれだけ嫌われてたのに、提督も良く千代田を手懐けられたものだわ」
千代田「今でも嫌いよ。すぐにお姉とどっか行くし、私放置するし、その癖お土産買ってきたり、お姉を好きな私を認めてくれたり……とにかく嫌い!」
千歳(何か最近大きい子供みたいになってきてるわね……)
千代田「ケッコンカッコカリの時だって二人同時に指輪手渡すし、お姉を私から取り上げたりしないから安心しろとか言い出すし、人の気持ちを汲み取りすぎなのよ提督は……」
千歳「さっきから褒め言葉しか出てないわよ?」
千代田「うー……お姉だってよく提督のこと口にするじゃない」
千歳「私個人も見てくれるし、千代田の事もしっかり面倒見てくれるし、提督として信頼も出来る。女としても、姉としても、艦娘としても、好ましい人だと思ってるわよ?」
千代田「――だから、心配なの。ライバルも多いし、私だけじゃなくてお姉の事もいずれは置いてっちゃうんじゃないかって……」
千歳(置いていかれるのが寂しいのは知ってるから、最近何かと提督に私の事で突っ掛かってたのね……)
千歳「――この前の晩酌でね、提督がこう言ってたの。“千代田一人に寂しい思いさせないように、今度からはなるべく三人で時間を合わせるか”って。だから、心配しなくても大丈夫よ。私達を置いて居なくなるなんて、提督は絶対にしない人だもの」
千代田「……うん」
千歳「何なら今日三人で寝ましょうって、提督に言ってみる? 加賀さんがちょっと怖いけど」
千代田「――お姉がそうしたいなら、加賀さん相手でも頑張る」
千歳(ホント、素直じゃないわね……)
千代田「お姉、行くよ!」
千歳「えぇ、準備は出来てるわ」
ちとちよ『提督、川の字で一緒に寝ましょう!』
お断り勢…? いえ、知らない子ですね…
次に大鳳の話を書いてから安価は取ります
大鳳(提督にここへ行って待っているようにと言われたけど……)
大鳳「ここ、前に島風に連れてこられた防波堤じゃない。何でこんなところに?」
提督「――――すまん、待たせたか?」
大鳳「いえ、私も今来たところです」
提督「そうか……なぁ大鳳、お前この鎮守府好きか?」
大鳳「唐突な質問ですね」
提督「まぁ答えづらいなら答えなくてもいいぞ。ただの恒例行事みたいなもんだからな」
大鳳「……最初は私を受け入れてくれる鎮守府なら、何処でもいいと思っていました」
大鳳「でも、着任早々迎えは来ないし、駆逐艦はかくれんぼしてるし、提督は寝てるし、初任務は一週間の遠征……戸惑うなという方が無理な話です」
提督「返す言葉もないが、そういう場所だからな、ここは」
大鳳「えぇ、そういう変わった場所です。――ですが、いつの間にかそれが当たり前になっていて、居心地が良くなっていました」
大鳳「変わった艦娘がいて、変わった施設があって、変わった妖精がいて、変わった提督がいる。そんなこの鎮守府が、私は大好きです」
提督「……そうか」
大鳳「はい。それで、今日わざわざここに呼び出したのはコレを聞く為ですか?」
提督「いや、本題は――コレだ」
大鳳(っ!? まさか……)
提督「大鳳、ケッコンカッコカリの為の指輪と書類一式、受け取ってくれないか?」
~続く~
大鳳「念の為に聞いておきますが、拒否権はありますか?」
提督「無論ある。そういう制度だからな」
大鳳「そうですか……では、もう一つ聞かせてください。提督は、私のことをどう思っていますか……?」
提督「愛すべき弄られキャラ」
大鳳「弄られっ!? こんな時にふざけないでください!」
提督「大真面目だぞ。来た頃は何かとぎこちなかったが、今では皆の輪の中にちゃんと溶け込んでる。自分で気付いているかは知らんが、大鳳が居る場所からはな、必ず笑い声が聞こえてくるんだよ」
大鳳(笑い声……)
提督「不幸艦だなんて言われてるが、皆を笑顔に出来るのはちっとも不幸なんかじゃないはずだ。そんな大鳳が皆好きだし、俺も好きだ」
大鳳「提督……」
提督「コレで満足か?」
大鳳「――はい。どうするか決めました」
提督「そうか、じゃあ聞かせてくれ」
大鳳(来た頃に言われたの思い出すわね、“抜け出せない鎮守府”……今思えば、抜け出せないのはこの提督からなのかもしれないわね)
大鳳「指輪と書類、受け取ります」
提督「……ん、分かった。大鳳、これまで頑張ってくれてありがとな、これからもよろしく頼む」
大鳳「はい! 装甲空母大鳳、提督に更なる勝利をもたらしてみせます!」
提督「あぁ、じゃあ受け取ってくれ」
大鳳「はい――きゃっ!? 急に風が……」
提督「あっ! 大鳳、書類書類!」
大鳳「えっ? あっ、嘘!? 風に飛ばされてあんなところに……」
提督「……買い直し、か。すまん、後で部屋に届けさせるから書いといてくれ」
大鳳(す、凄く良い雰囲気だったのに……何か全部台無しだわ……)
提督「じゃあまた後でな」
大鳳「えぇ、また後で……はぁ、やっぱり私って――」
――――不幸な艦娘が行き着いた、少し変わった鎮守府。彼女にこれから待ち受けている災難や不幸の数々は、まだまだ尽きることはない。
大鳳「不幸よー!」
――――まだまだ続く、続くったら続きます。
むしろ指輪と書類もらうのがスタートラインって感じです、結局はカッコカリですから
それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
残り少なくなってきた未登場艦娘もランダムで拾うかもです
~次回~
・保護欲求
・無表情な姉とイタズラ好きな妹
・頭は誰のもの?(番外編…?)
・「若葉だ」「雷よ」
の、四本でお送りします
後残り40ぐらいかな…?
病みから翔鶴は回復してます
~~~~
翔鶴「島風ちゃん、よね?」
島風「何? かけっこしたいの?」
翔鶴「かけっこはしないけど、きな粉餅、食べる?」
島風「食べる!」
翔鶴「そう、じゃあ二人で食べましょうか」
島風「うん!」
翔鶴「――最近ね、瑞鶴が子供じゃないんだから必要以上に構わないでって言うのよ」
島風(このきな粉餅、美味しい……)
翔鶴「記憶はだいぶ戻ったらしいんだけど、記憶を失う前とは比べ物にならないほど、今の方がたくましいの」
島風(天津風はいつも洋菓子作ってくれるけど、和菓子もお願いしたら作ってくれるかな?)
翔鶴「私も薄々は気付いてるのよ? 過干渉はあの子の為にならないって……でも、やっぱり姉としては妹が心配なものなの」
島風(でもワガママ言ったら、天津風に嫌われちゃうかなぁ……)
翔鶴(私、ここに居ない方がいいのかしら……)
島風「ごちそうさま! ありがとう翔鶴、すっごく美味しかったよ!」
翔鶴「えぇ、お粗末様でした」
島風「あのね、翔鶴が良かったらでいいんだけど……また食べたいから作って、きな粉餅」
翔鶴(……そういえば、あの子も好きだったわ、きな粉餅)
翔鶴「――いいわよ。島風が食べたくなったら、何時でも作ってあげるわね」
島風「ホントに!? やったー!」
翔鶴(きな粉餅を作ったら、瑞鶴もこんな風にまた喜んでくれるのかしら……)
島風「約束だからね、絶対だよ!」
翔鶴「えぇ、約束よ」
翔鶴(天津風がこの子を放っておけないの、何だか分かる気がするわ)
島風「じゃあまたねー翔鶴」
翔鶴「またね、島風」
~続く~
島風「天津風ー今日は翔鶴にきな粉餅食べさせてもらったよー!」
天津風「良かったわね、島風」
島風「うん!」
天津風(……次は和菓子ね)
翔鶴「瑞鶴」
瑞鶴「翔鶴姉ぇ、何か用?」
翔鶴「――きな粉餅、食べない?」
瑞鶴「あっ翔鶴姉ぇのきな粉餅! 懐かしいなぁ、前はよく一緒に食べたよね」
翔鶴「その、この前は怒らせちゃったからお詫びに……」
瑞鶴「むぐ? 私何か怒ってたっけ?」
翔鶴「怒って、ないの?」
瑞鶴「うん、全然、全く、これっぽっちも、きな粉餅美味しい」
翔鶴「ず……瑞鶴ぅぅぅぅ!」
瑞鶴「ちょっ、翔鶴姉ぇ、そんな強く抱き締めたら苦し、ギブ! ギブッ!」
――――気にしているのは片方だけ、そんな、お話。
弥生「卯月、走ると、また転ぶ」
卯月「うーちゃん同じ失敗は繰り返さないっぴょん」
大鳳「前に一度転んだのね」
弥生「坂を転がって、崖から落ちて、川にダイブした」
卯月「流石に死ぬかと思ったぴょん」
大鳳(むしろ生きてる方が不思議だわ……この子、見た目によらず丈夫ね)
弥生「大鳳さん、アレ、乗りたい」
大鳳(ゴーカート……遊戯用施設がまた増えてる……)
卯月「うーちゃんのドライビングテクニックを見せ付けてやるっぴょん」
大鳳「安全運転第一よ」
卯月「分かってるぴょん」
――――ゴーカート、運転中。
弥生「……」
卯月「アクセル全開! うーちゃん、いっきまーす!」
大鳳(弥生は黙々と運転してるわね、楽しいのか判断出来ないわ……卯月は、まぁいつも通りね)
卯月「まっ曲がれないっぴょおぉぉぉぉぉん!」
弥生(……楽しい)
――――ボコスカボール。(コートに大量に散らばったボールを、相手が身体に装着しているプロテクターに時間内に当てた回数を競うゲーム)
卯月「コレでも喰らえぇー!」
弥生「っ!?」
大鳳(あっ頭に当たって髪飾りが……)
卯月「う、うーちゃん悪くないぴょん。大量に拾って投げるのは反則じゃないっぴょん」
弥生「……いい、怒って、ない」
卯月「弥生が優しくて良かったぴょん。じゃあ続きを――弥生? 何だか目が怖いぴょん……」
弥生「怒ってなんか、ない……!」
卯月「へぶっ!? ちょっと弥生、顔面は点数にならないぴょん! 狙っちゃダメぴょん!」
弥生「誤射だから、いいの」
卯月「良くない! 兎虐待反対!」
大鳳(弥生って怒る時も無表情なのね、語気が少し強くなってるけど。卯月は本当に余裕が無いのか語尾が無くなってるわね)
――――子守り、終了。
弥生「すぅ……すぅ……」
卯月「もう食べられない……ぴょん……」
大鳳(疲れて寝ちゃったわね……手繋いで寝るなんて、仲良しなのね、二人共)
弥生「卯月……月に行っちゃ、ダメ……」
卯月「弥生……もうしないから、許してぴょん……」
大鳳「夢もお互いの夢を見てるのね……さて、部屋に運んでそのまま寝かせてあげないと」
――――感情表現に乏しい姉と感情表現に富んだ妹。足して二で割っても、多分ろくなことにはならない。そんな、お話。
ヤンデレにも色々ありますが、グロ混じりって最初に注意書きさえ入れれば書いて大丈夫ですかね…?
求められてるのが低・中・高レベルのどれか分からないので、とりあえず書いてたら微グロになりました
グロはそこまで直接的じゃないレベルで、ヤンデレ度合いはハイライトが裸足で逃げ出した状態ご希望ということなのでその方向で
ちょっと時間かかるかもしれないので、明日の朝になるかもしれません
お答え頂きありがとうございました、書いてきます
※お手持ちの艦娘とは一切関係ございません、少しグロテスクな表現が含まれます
1の嫁艦は加賀です、同士の皆様は見ない方が精神衛生上良いかもしれません
~~~~
提督「金剛、紅茶は非常に嬉しいんだが……右腕をさっきからずっと触ってるのをやめてくれ、書類が書けん」
金剛「テートクゥ、おかしな事を言わないで欲しいデース。私の物を触るのに許可なんかいるわけないデース」
提督「何時からお前の物になったんだよ、俺は」
金剛「“頭”以外は決まってマース。“右腕”は私のものネー」
提督「金剛、頭でも打ったのか? お前今日ちょっと変だぞ……」
金剛「私はどこもおかしくないネーむしろ清々しい気分デース」
提督「そうか、体調には気を付けろよ? じゃあもう下がれ、ついでに加賀を見かけたら来るように伝えてくれ」
金剛「……了解デース。見かけたら伝えマース」
金剛(見かけられたら……ね)
提督(結局来なかったな加賀のやつ……)
比叡「あっ提督。今度こそ美味しいカレーが出来たんです! 食べてみてください!」
提督「比叡のカレー……?」
提督(色は普通だし、匂いも普通だ。これなら大丈夫かもしれんな)
提督「一口もらう――ん? 味は普通なんだが、何の肉入れたんだ?」
比叡「鶏肉ですよ、焼いて入れました」
提督(鶏……? とてもそうは思えないが……)
提督「まぁ何にせよ、初めて普通に食べられるカレーだったぞ」
比叡「ありがとうございます! これからも頑張りますね!」
提督「あぁ、この調子で頑張ってくれ。それと一つ聞きたいんだが、加賀を見なかったか?」
比叡「見てませんよ? 私は鶏肉を捌くのに厨房に籠ってましたから」
提督「そうか……見かけたらでいいから、俺の部屋に来るように言っといてくれ」
比叡「はい、分かりました!――ところで提督、“左腕”の調子はどうですか?」
提督「左腕? 特におかしい事はないが……急にどうした?」
比叡「いえ、普通ならいいんです」
提督「金剛といい、お前といい、今日はちょっと変だぞ? 料理に熱中するのは構わんが、ちゃんと休めよ?」
比叡「心配して下さりありがとうございます。でも、私は絶好調ですから」
提督「そうか、ならいい。じゃあまたな」
比叡「さっ、厨房で後始末しないと。気合い! 入れて! 磨り潰します!」
~続く~
提督(ん? 部屋に灯りが……)
榛名「あっお帰りなさいませ」
提督「榛名か、俺の部屋で何してんだ?」
榛名「お掃除ですよ。一日しないだけでも埃は溜まっていきますから」
提督「わざわざ悪いな。掃除まで手が回らないし、何時もは加賀がしてくれてたんだが……そうだ、加賀見なかったか?」
榛名「いえ、今日はお顔を拝見していませんが?」
提督「そうか……本当にアイツどうしたんだよ……」
榛名「――提督、お疲れじゃありませんか? 榛名がマッサージして差し上げます」
提督「いや、特に疲れては……」
榛名「遠慮なさらず、そこに腰掛けて下さい」
提督「あ、あぁ、すまん……」
榛名「“右足”の調子はどうですか? 歩いた時に膝が痛んだりしませんか?」
提督「そんな歳でも無いし、至って健康だよ」
榛名「そうですか……良かったです」
提督「――ん、足が軽くなった気がする。ありがとう、榛名」
榛名「いえ、当然のことをしたまでですから。それでは榛名はコレで失礼します」
提督「あぁ、掃除も助かったよ。それと頼みがあるんだが、加賀を見かけたら俺に伝えてくれ、姿を一切見ないってのはかなり心配なんでな……」
榛名「……はい、承りました」
榛名(大丈夫です提督。すぐに、そんな心配は無くなります。写真から髪の毛一本に至るまで、思い出せそうな痕跡は全て消去しましたから)
榛名「――コレで、榛名の“右足”は大丈夫です」
~続く~
――――提督、仮眠中。
提督(……ん? 何かを巻き取る音が……)
霧島「あっ、起こしてしまいましたか?」
提督「霧、島……? 何してんだ……?」
霧島「寸法を測っていました。新しいマイクを作るのに必要でしたので」
提督「マイク? 何で、俺の足の寸法測る必要があるんだよ……」
霧島「何でって、提督の左足が新しいマイクだからですよ?」
提督(足が……マイク……?――――っ!?)
提督「おい、霧島。“胴体”は誰のものだ?」
霧島「四人で共有します」
提督「……マジかよ」
提督(金剛は“右腕”。比叡は“左腕”。榛名は“右足”。霧島は“左足”。――コイツ等、俺を分配する気か!?)
霧島「お姉様方、提督がお目覚めになりましたよ」
金剛「待ちかねたデース」
比叡「後始末も無事に終わりました!」
榛名「鎮守府から痕跡も全て消せました」
霧島「私の計算通りですね。後は――」
四人『提督を分けるだけ』
提督(ちっ! ここまで狂ってることに今まで気付けなかったなんて……)
提督「加賀! 何処だ加賀! お願いだから今すぐ来てくれ!」
金剛「? 何で加賀の名前を叫んでるネー?」
比叡「おかしな提督です」
提督「どういうことだ? お前等加賀に何をした!」
榛名「大丈夫ですよ提督。悔しいですが今までの活躍を考慮して、加賀さんには最後に提督へ一度だけ愛情を示す機会を与えてあげましたから」
霧島「きっと、彼女も本望だと思います」
提督「まさか、そんな……加賀が……? 嘘だ!」
金剛「嘘なんかじゃないネー。加賀だって明石特製の睡眠薬を過剰に摂取したら、耐えられずに眠ったデース」
比叡「後はどうなったか、提督も良くご存知のはずですよ?」
提督「俺、が……?」
比叡「――――美味しかったですか? “加賀さん”は」
~続く~
提督(くった? おれが? カガを?)
提督「――うっ!? うぐっ、おえぇぇぇっ! げほっがはっ!」
比叡「せっかく私が作ったのに、吐くなんて酷いです」
榛名「最後に美味しく食べられるという愛情を、無下にしてはかわいそうですよ?」
提督「かが、すまん……かが……げほっ!」
金剛「テートクがしんどそうネー。じゃあそろそろ――解体、始めましょうか」
提督(あぁ……もういいや……自分の部下を食べたような提督……生きてる価値なんて、無い……)
金剛「じゃあ同時に皆やるネー」
比叡「気合い! 入れて! やります!」
榛名「はい、榛名は準備万端です」
霧島「いつでも準備、出来ています」
金剛「それじゃあいくヨー?」
四人『せーのっ!』
提督(結局、何にも出来ずに終わり――ん?)
提督「いってぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
金剛「へーほふ、ほっほはへふはひへ」(訳:テートク、ちょっと汗臭いネ)
比叡「ほひひふははひへふへ」(訳:美味しくはないですね)
榛名「ふへへは……」(訳:脛毛が……)
霧島「ひひひふひふへふへ、はふはへひほふ」(訳:良い筋肉ですね、流石提督)
提督「噛むのを今すぐやめろ! そんでどういうことか説明しやがれ!」
?「それは、私の口からご説明します」
~続く~
――――
十分、ヤンデレ味わえてもらえましたよね……?
納得いかないかもしれませんが……コレで勘弁して下さい!最後まで貫いたら夢オチか、途中でドッキリにする予定でした!
次で一応今回の話は終わりです
え?
は?
>>546
とりあえず最後まで読んで頂けませんか?
オチは、まだありますから
提督「俺に危機感を持たせる為?」
加賀「はい、百数十名から好意を寄せられているというのに、提督は呑気過ぎます」
金剛「だから加賀に頼まれて協力したネー」
比叡「かなり心苦しかったですが……」
榛名「脛毛が口に……」
霧島「流石にマイクは無理があるので、バレるのではないかと冷や冷やしました」
提督「真に迫りすぎだ、マジで殺されるかと思ったぞ」
加賀「そうでもしないと、危機感なんて持たないでしょう?」
提督「言いたいことは分かるが、嘘だったとはいえ加賀の肉を喰わされるとか、今思い出すだけでも気持ち悪くて吐きそうだ……」
加賀「演出は任せましたから、流石に私を食べさせるなんて演出をするとは思いませんでしたが……」
金剛「ちょっとやりすぎたかもしれないネー……じゃあそろそろネタばらしもしたし、私達は退散しマース」
比叡「厨房が悲惨な状況なので、後片付けの続きしないと……」
榛名「榛名は口を濯ぎたいです」
霧島「私はマイクのチェックがありますので」
提督「あぁ、部屋は片付けとくから行っていいぞ」
金剛「――あっそうだ、テートクゥ」
提督「何だ? まだ何か用か?」
金剛「“パーツ”なんかじゃ私達は満足できないから、安心して下サーイ」
提督「……は?」
金剛「それと加賀ーいつかは絶対に正々堂々負かすからネー?」
加賀「提督は“指一本”渡しません」
金剛「貰うときは全部もらいマース」
比叡「私だって負けません!」
榛名「はい、榛名は“パーツ”でも大丈夫です」
霧島「“骨”なんかマイクに良さそうですね」
提督(――夢なら、覚めてくれ……)
~終~
加賀さんカレー“は”、ドッキリでした
この後金剛達の自制心が切れたら、今度こそ――
夢オチではなく、ドッキリとは言いましたが、全部が本心ではないとは言ってません
賛否ありますでしょうが、何卒ご容赦下さい
若葉「若葉だ、落葉ではない」
雷「ちょっと若葉、自己紹介マネしないでよ!」
若葉「自己紹介が短すぎると言われた」
雷「だからって別に私のをマネしなくてもいいでしょ!」
若葉「突っ込まれるというのは、痛かったり会話が弾んだりするのだな」
雷「ちょっと! 人の話聞いてる!?」
若葉「あぁ、しっかりと聞いている」
雷「それならいいんだけど……」
若葉「若葉だ、双葉ではない」
雷「全然聞いてないじゃない!」
若葉「双葉では不満か?」
雷「マネをしないでって言ってるのよ!」
若葉「若葉をかみなりとは間違えないぞ?」
雷「昔の恨みなの? 衝突したのは悪かったけど、そんなのを気にするタイプだった?」
若葉「いや、全く過去の事とは関係無い」
雷「じゃあ何でマネするの?」
若葉「容姿が似ているから、何となく似せてみようかと」
雷「若葉は個性出したいの? 私に間違えられたいの?」
若葉「自己紹介を長くしたい」
雷「じゃあ型名言うとか、型番言うとか、色々あるじゃない」
若葉「若葉は、若葉だ」
雷「本当に長くする気、ある?」
若葉「ある」
雷「なら初春型三番艦って言えば、それで解決するじゃない」
若葉「個性がない」
雷「若葉はもう十分個性的だから、妥協してくれない?」
若葉「……分かった、そこまで言うなら従おう」
雷「じゃあ自己紹介してみて」
若葉「初春型三番艦、若葉だ。雷ではない、そこのところよろしく頼む」
雷「さっきの会話は何だったのよー!」
若葉「参考にした」
大鳳(……漫才?)
必要最低限しか話さない若葉の努力した結果でした
それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
未登場艦娘なら安価外でもランダムにネタを拾って書くかもです
~次回~
・ドイツとロシア
・個性薄い(自称)艦娘の会
・首チョンパの恐怖
の、三本でお送りします
うーん…やっぱり夢オチの方が良かったですかね…夢オチでも後味の悪い感じにはする予定でした
次がもしあれば完全に番外編と断ってから最後まで書くことにします
今回のも最初から番外編のつもり(タイトルには迷ってたので?付けてました)で書いていたので、次出てきたら金剛四姉妹は今まで通りです
加賀さんカレーの考案者は榛名です
大鳳「二人共、何食べてるの?」
響「パンだよ」
伊8「はっちゃんが焼きました」
大鳳「一つもらっていい?」
伊8「どうぞ、いっぱいありますから」
大鳳(何か私の知ってるパンとは少し違うわね……それに、少し重いわ)
大鳳「いただきます――うん、美味しいわね。ちょっと変わった味がするけど、コレはコレでありだわ」
響「それじゃあ飲み物は――」
ヴェールヌイ「ロシアンティーなんてどうだい?」
大鳳「えぇ、頂くわ」
伊8「大鳳さん、驚かないんだね」
大鳳「慣れって大事よ、ハチ」
ヴェールヌイ「ジャムは好きに使ってくれていいよ」
大鳳「じゃあ入れてみようかしら――うん、良い香りね。味もすっきりしてて美味しいわ」
ヴェールヌイ「スパシーバ。そう言ってもらえると嬉しいよ」
伊8「はっちゃんは舐めながら飲みます」
大鳳「そういう飲み方もあるの?」
ヴェールヌイ「うん、ジャムを舐めながら飲むのもありだよ」
大鳳(今度ご馳走になる時はそうしてみようかな)
伊8「……ヒック」
大鳳「――ハチ? どうかした?」
伊8「……はっちゃん、沈みます!」
大鳳(テーブルに頭を打ち付けた!?)
ヴェールヌイ「……? あっ、ハチに渡したの、隼鷹達に頼まれたウォッカ入りのジャムだ」
大鳳「ハチ!? 大丈夫!? ハチ!」
伊8「お空がぐるぐる回ってるし、大鳳さんは三人居るし、何だか良い気分です」
響「じゃあ私は今から暁達と遠征だから、大鳳、ハチをよろしく頼む」
大鳳「五十鈴のところに連れて行けばいいの? それとも明石さん!?」
伊8「うっ……揺らされたらお口からフォイヤーしそう……」
大鳳「お願いだから耐えて、誰か! ハチを運ぶの手伝ってー!」
伊8「アハト、いえ、五秒も耐えられません……」
大鳳「お願いだから背中で吐かない――きゃあぁぁぁぁっ!?」
――――酔った艦娘を無理に動かしてはいけません。明石さんに特製の薬をもらって飲ませてあげましょう。
瑞鳳「アレ? 何時もと服が違わない?」
大鳳「……気分転換よ」
吹雪「ここに、第三十八回個性薄い艦娘の会を開きます!」
朧「まだ一度も名前呼ばれてない……多分」
三日月「姉妹艦の皆が個性的過ぎて、私だけ浮いてしまってます」
伊168「ゴーヤばっかりネタにされてて、最近影が薄くなった気がするの」
祥鳳「妹が人気で……服の面積も武蔵さんが……」
吹雪「皆、諦めちゃダメ! 諦めなければきっと今に人気が出るんだから!」
朧「吹雪に言われても……」
三日月「わた吹雪さん」
伊168「主人公カッコカリ」
祥鳳「パンチラ……」
吹雪「私自演なんてしてないし、ラブロマンスの主人公だし、パンチラはローアングルじゃないとしないもん!」
朧「蟹チラって需用あるかな……?」
三日月「私の名前の形のアクセサリーを睦月と如月以外皆付けてるし、いっそ全員からむしり取ればオンリーワン?」
伊168「語尾を付ければいいのかな? イムヤむや! とか?」
祥鳳「更に面積を減らせば……いえ、スカートをもっと短く……」
吹雪「み、皆……?」
朧「たらば蟹がいいかな……それともズワイガニが……」
三日月「いっそ暦ではなく全員月齢に改名を……」
伊168「わお、の方がいいかしら?」
祥鳳「でもあまり慎みが無いと、殿方に好かれない可能性も……」
吹雪(いけない、皆がどんどん危ない方向に……)
吹雪「皆! 目を覚まして! 自分を見失ったらダメ!」
朧「見失ってないよ……多分」
三日月「私も至って正常です」
伊168「見失ってるのは吹雪の方じゃない?」
吹雪「私が?」
祥鳳「だって――お姫様抱っこ、してもらったのでしょう?」
朧「個性薄い艦娘の会の主催者がそんなんじゃ、意味ない」
三日月「いっそ本当に個性を薄くしてみてはどうでしょう?」
伊168「とりあえず、パンチラは禁止ね」
吹雪「いや、ちょっと待って、皆落ち着いて――いやあぁぁぁぁっ!?」
――――皆個性的です。こんな会は最初から必要無かったのです。吹雪がその後、同型艦に間違われる事件が多発したのは、また別のお話。
吹雪「私は白雪でも初雪でも磯波でも深雪でも叢雲でもなくてふ・ぶ・き、です!」
~大体の既出艦娘一覧更新版~
駆逐艦→夕立・漣・電・不知火・響(ヴェールヌイ)・菊月・暁・雷・島風・時雨・子日・曙・雪風・綾波・天津風・吹雪・Z1・五月雨・涼風・白露・敷波・磯波・白雪・初雪・深雪・叢雲・夕雲・巻雲・三日月・弥生・卯月・朧・若葉・朝潮・大潮・満潮・荒潮・霰・霞・初風
軽巡洋艦→北上・大井・酒匂・木曾・球磨・多摩・夕張・龍田・五十鈴・阿賀野・能代・矢矧・長良・名取・那珂・川内・阿武隈
重(航空)巡洋艦→古鷹・青葉・鈴谷・熊野・利根・足柄・三隈・愛宕・高雄・最上・筑摩・鳥海・妙高
軽空母→瑞鳳・龍驤・飛鷹・祥鳳・千歳・千代田
正規空母→大鳳・加賀・赤城・蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴
戦艦→金剛・比叡・霧島・榛名・長門・大和・武蔵・ビスマルク・扶桑・陸奥
潜水艦→19・58・401・8・168
揚陸艦→あきつ丸
特殊工作艦→明石
給糧艦→間宮
およそ100
また分割です
~~~~
――――お昼時の廊下。
大鳳「あら? 初風、髪にゴミが――」
初風「首っ!? 首がどうかしたの!? 妙高姉さんが近くに居るの!?」
大鳳「いえ、あの、髪にゴミが……」
初風「……ゴミ? あぁ、そう、ありが――」
妙高「私がどうかしましたか?」
初風「ひっ!?」
妙高「そんなに怖がらないで初風、もうぶつかったりしないから……」
大鳳(プルプル震えてる、可愛いわね……)
初風「ど、どうして妙高姉さんがここに……?」
妙高「一緒にお昼を食べましょうって、約束していたでしょう?」
初風「え?――あっ! け、決して忘れてた訳じゃないのよ妙高姉さん!」
妙高「大丈夫、大丈夫だから落ち着いて、ね?」
大鳳(無言で首を縦に振り続けてるけど大丈夫なのかしら……)
妙高「それじゃあ一緒に食べましょうか、大鳳さんもご一緒にどうですか?」
大鳳「えぇ、ご一緒します」
~続く~
初風「鯖の味噌煮定食美味しいですね、妙高姉さん」
妙高「そうね、とっても美味しいわ」
大鳳(こうしてると仲良さそうなんだけど、やっぱり過去のトラウマって強烈なものなのね……)
妙高「……あら? 初風、そのキュウリの漬け物食べないの?」
初風「あの、キュウリだけはどうも苦手で……」
妙高「好き嫌いはダメよ?」
初風「キュウリだけは――」
妙高「ダメよ?」
初風「あの――」
妙高「ダ・メ」
初風「……はい」
大鳳(プレッシャーが凄いわね……私も妙高の前では食事を残さないようにしないと)
初風「うぅ……」
妙高「ちゃんと食べたわね、偉いわ初風」
初風「ありがとうございます、妙高姉さん」
大鳳「初風、私のも食べる?」
初風「えっ!?」
大鳳「ふふ、冗談よ、安心して」
初風「質が悪い冗談はやめて下さい」
妙高「あまり初風をからかってはダメですよ? とても良い子なんですから」
大鳳「えぇ、やり過ぎないように気を付けるわね」
初風「最初からからかわないで!」
――――妙高と初風、過去のトラウマは抱えつつ、二人の関係は概ね良好です。
妙高「初風、首筋に虫が」
初風「首っ!? ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
――――……良好です!
大鳳の守備範囲は駆逐艦です
では安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・父と娘
・方言娘
・ドジっ娘、鎮守府を歩く
・狼の首輪
の、四本でお送りします
書いたら出てくれ浦風…
電「司令官、肩をお揉みするのです!」
提督(そんなに凝ってはないんだが……まぁ、いいか)
提督「頼む」
電「頑張るのです!」
提督「加賀、ついでに休憩するからお茶くれ」
加賀「はい、電のも用意しておきますね」
電「ありがとうなのです。では、いくのです!」
提督「あんまり力まなくてもいいからぬぁっ!?」
電「よいしょ、よいしょ」
提督(予想以上にうまい……っていうかうますぎないか?)
提督「電、誰かに、教わっ、たのか?」
電「イクに教わったのです!」
提督(よりにもよってアイツか!)
電「司令官はここが凝りやすいと聞いたのです、えいっ!」
提督「いっ!?」
電「どうですか? 気持ち良いですか?」
提督「あ、あぁ、きもちいいゾ?」
提督(目の奥に痛みが突き抜けていった……声上げたら驚かせちまうし、堪えないと……)
電「良かったのです! もっと頑張るのです!」
提督「ア、アリガトウナ」
電「それじゃあ次はここをほぐすのです」
提督「っ!? くっ!? いぃっ!?」
加賀(提督の百面相、面白いわ……たまに電を呼んで肩を揉んでもらうようにしましょう)
電「ちょっと失礼するのです」
提督「あ、あまり無理はしなくていいからな……」
電「大丈夫なのです、えいっ」
提督「いぃっ!?」
提督(ひょっとしてコレ、まだまだ続くのか……?)
電「後ろからだとなかなか手が届かないのです……」
加賀(自然に後ろから椅子を挟んで抱き着く形に……他意は無さそうですし、大目に見ましょう)
電「次は腕なのです!」
提督「そうか……もう気の済むまでやってくれ……」
電「はいなのです。精一杯最後まで頑張るのです!」
――――後日、肩の凝りやすい愛宕が電にマッサージを頼んで、鎮守府に轟くほどに絶叫したのは、また別のお話。
電「司令官、また肩を揉んであげるのです!」
提督(一週間置きか……身体の調子は確かに良いし、あの笑顔を見たら断れんな……)
提督「――頼む」
電「はいなのです!」
頭の中で浦風のキャラを構築中ですが、ちょっと時間がかかりそうです
明日中には書けるように頑張ります
とりあえず、前半だけ出来ました
後半はもう少しお待ちください
~~~~
大鳳「んー良い風、こんな日は浜辺を少し散歩――?」
?「も……もう無理じゃ……ちぃとも動けん……」
大鳳(行き倒れ!? いえ、流れ着いたみたいだから……流れ倒れ?)
大鳳「ってそんなことはどうでもいいわ、大丈夫!?」
?「お腹……」
大鳳「お腹が痛いの?」
?「お腹……空いた……」
大鳳「間宮さーん!」
――――食堂。
?「いやーお腹空きすぎてもう一歩も動けんかったんじゃ。あんたぁ命の恩人じゃ」
大鳳「どうしてあんなところで倒れてたの? 見たところ、貴女も艦娘よね?」
大鳳(そういえば思わず連れてきちゃったけど、艦娘なら先に提督か加賀に相談した方が良かったかしら……)
浦風「おっとと、自己紹介が遅れてしもうた、うちは浦風じゃ。倒れてた原因はちぃとも分からん。気付いたら海の上におったんじゃ」
大鳳「海の上?」
浦風「そうじゃ。ふわふわーっと浮かぶような感じがして、気付いたら海の上で、遠くに見えとった艦影を追い掛けて、このちこぉまでは辿り着いたんじゃが……」
大鳳「お腹が空いて力尽きた、と」
浦風「いやー参った参った」
大鳳(嘘を付いているようには見えないけど……やっぱり提督達に相談しないといけないわね)
大鳳「浦風、ちょっとここの提督のところに案内するから、付いて来てもらえる?」
浦風「えぇよ。何処へなりと付いて行くけぇ案内してつかぁさい」
~続く~
提督「うちの艦娘を追い掛けて、ここまで来た?」
大鳳「はい、本人はそう言っています」
加賀「……提督」
提督「あぁ、多分長波とかと同じパターンだろ」
浦風「うちが何でこがぁなことになったんか分かるんか?」
提督「深海棲艦を倒すとな、たまに怨念が浄化されたかの如く艦娘が光の中から現れるんだ」
加賀「そのタイミングがかなりズレていたのでしょう。浦風が現れたことに気付かず、艦隊が帰投してしまったようですね」
浦風「運が悪かったっちゅうことか」
提督「そういうことだ。――で、これからどうするんだ?」
浦風「どうするって、ここに居ちゃぁいけんのか?」
提督「別にこちらとしては構わんが、出撃や遠征にはきっちり行ってもらうからな?」
浦風「そがぁなことゆわれのぉても分かっとる」
提督「そうか、じゃあ浦風、これからよろしく頼む」
浦風「うちに任しとき!」
大鳳「良かったわね、浦風」
浦風「命の恩人の大鳳さんの為にも頑張るんじゃ、うちの活躍を見よぉってつかあさい!」
大鳳「うわっとっと」
大鳳(私に笑顔で抱き着いて来てくれるなんて……この子と一緒なら、レ級だって一人で沈められそう)
加賀「大鳳、顔が弛みきっていますよ?」
提督(大鳳は浦風とセットが最適か、艦隊編成の参考にしよう)
大鳳「浦風、私の部屋で一緒に暮らしましょう」
浦風「うちは構わんよ」
加賀(可愛い妹が出来たような感覚なのでしょうね。アレなら特に浦風に危険が及ぶことはないでしょう)
――――浦風、成り行きで鎮守府に居着く。同室の大鳳の尽力もあり、馴染むのにそう時間がかかることはなかった。
長門「大鳳だけ駆逐艦娘と同室とはズルいではないか!」
大鳳「浦風に近付いたら――縫いぐるみ全部燃やすわよ?」
――――アイテム屋近く、取り扱い&操作注意物密集地域。
五月雨「ここには色んな物があるんだね」
涼風「色んな物があるっていうか、ヘンテコな物ばっかだねぇ」
五月雨「ねぇ涼風、あの部屋にあるの何だろう?」
涼風「あんまり五月雨は近付かない方がいい――ってあたいの話聞きなってば!」
五月雨「いっぱいボタンがある……えい!」
涼風「あっ、何で押しちゃうんだよ!?」
五月雨「えっ? これだけボタンがあったら何か押したくならない?」
涼風「押したくなったからって押していいわけないじゃん!」
五月雨「あぅっ、ごめんなさい……」
涼風「全く、何かとんでもないこと起きなきゃいいけど……」
――――五月雨がボタンを押した直後、ジェットコースターに乗っていた初春と初霜。
初春「とぉぉぉぉめぇぇぇぇるぅぅぅぅのぉぉぉぉじゃぁぁぁぁ!」
初霜「今は私を助けてぇぇぇぇ!?」
山城「えっ? 何? 何が起きてるの!? やっぱり私は不幸なの!?」
初春「めぇぇぇがぁぁぁまぁぁぁわぁぁぁるぅぅぅ!?」
初霜「もう……ダメ……」
山城「停止ボタン、停止ボタンはどこ!?」
明石(アレ、私鍵閉めずに出ちゃったかな?)
明石「――えっ!? 五月雨ちゃんと涼風ちゃん!?」
五月雨「あっ明石さん」
涼風「こんちはー」
明石「こんにちは二人共、そこのボタン触ったり……した?」
涼風「あたいは押してないけど――」
五月雨「ごめんなさい、何か押したくなっちゃってそのボタン押しちゃいました……」
明石(あのボタンは確か――ジェットコースターの加速耐久テスト用のだわ!)
明石「あっちゃーこんなのバレたら加賀さんと提督に怒られるよー……」
五月雨「えっと、私また何かしちゃいましたか?」
明石「あぁうん、今回は私の管理ミスだから気にしないで……それと、この辺は危ないから二度と来ちゃダメ、分かった?」
五月雨&涼風「はーい!」
――――結局、初春と初霜は一週間自室で療養。明石は管理を徹底するように厳重注意を受けましたとさ。
五月雨「あっアレ何だろう」
涼風「ちょっと待って五月雨、夕張さんの試作品は洒落にならないって!?」
――――妙高型四姉妹が着任して間もない頃。
那智「司令官、どうして足柄の突撃癖を諌めないのだ」
提督「俺が何かを言ってどうにかなるものでもないだろう。それに、アレがアイツの実力の発揮方法だ。活かしこそすれ、殺すような指揮をするわけにはいかん」
那智「それが原因で足柄が沈んだらどうする。勇猛と蛮勇の区別が付かぬ訳でも無いだろう」
提督「妙高型二番艦と三番艦。一番近しい存在であるお前が、妹を信じなくてどうする」
那智「私が足柄を信じれば大丈夫、とでも言うつもりか?」
提督「少なくとも、足柄はお前を心底信頼しているぞ。だからお前を足柄と必ず組ませて出撃させている」
那智(足柄が、私を……)
提督「お前が背中を守り、妙高が後から叱り、羽黒が宥める。良い姉妹関係じゃないか」
那智「当然だ。自慢の姉と妹だ」
提督「なら、信じてやれ」
那智「ふっ……口の上手い司令官だな、貴様は」
提督「腕っぷしがないからな、口でしかお前等に勝てん」
那智「鍛えてやろうか?」
提督「謹んで遠慮する」
――――出撃中。
足柄「――敵艦影発見! 行くわよっ!」
那智「待て、あしが――」
那智(……信じる、か)
那智「足柄!」
足柄「何!?」
那智「背中は任せろ!」
足柄「っ……お願いね、那智姉さん!」
那智(――“狼の首輪”、か。鎮守府にあの子を無事に帰らせてやるのが、私の役目だ)
那智「全艦最大船速! 足柄に続け!」
――――現在の鎮守府、妙高型四姉妹の部屋。
妙高「足柄、何時も言ってますよね?」
足柄「あの、妙高姉さん?」
妙高「何で、また突撃したの?」
足柄「ちゃ、ちゃんと那智姉さんが後ろに――」
妙高「言い訳、するの?」
足柄「んに゛ゃあ!? ごめんなさーい!」
羽黒「あ……あの……妙高姉さん、それぐらいに……」
那智「怒られるのもアイツの役目だ、暫くは放って置け」
妙高「那智、貴女もちょっとこっちに来なさい」
那智「私もか!?」
――――妙高型四姉妹。今日も仲良く元気に四人で過ごしています。
浦風は書いたからきっと出てくれるはず……
それでは安価↓1~3で艦娘指定よろしくです、状況指定や組み合わせ指定もありです
未登場艦娘はランダムに安価外でも拾うかもです
~次回~
・心優しき二水戦の鬼
・幸運艦の日常
・ぽいぽい?ぽいぽい!
・艦隊のアイドル
の、四本でお送りします
今日はコレで寝ます
大鳳「神通、今日は貴女が旗艦なのね」
神通「はい、今日はよろしくお願いします。最近は遠征ばかりだったので、久しぶりの出撃は少し緊張します……」
大鳳「そんな心配しなくても大丈夫よ。神通の頼もしさは皆が知っているもの」
大鳳(道中は夜戦を前提とした作戦……敵主力部隊に接敵するまで、私達空母はお荷物にしかなれないわ)
神通「皆さんを無事に送り届けられるよう、精一杯頑張ります」
――――道中、夜戦。
神通「では皆さん、手筈通りに」
川内「夜戦は任せて!」
高雄「この高雄が勝利を提督に捧げます!」
大井「とっとと道を開けなさい!」
大鳳「ねぇ瑞鶴」
瑞鶴「何?」
大鳳「この編成だと敵が可哀想に思えて来たんだけど……」
瑞鶴「いいじゃない、楽できて」
大鳳「……それもそうね」
神通「敵はあそこです!――次はこちらに!」
大鳳(身軽な今だからこそ出来る技よね。探照灯を照射して敵位置を確認、即座に消灯。確認出来た位置への集中砲火で沈めた後、次の敵位置をまた照射して確認)
神通「私はここです! 当てられるものなら当ててみなさい!――油断しましたね、そこです!」
大鳳(探照灯で見付からない潜水艦を魚雷の発射位置から……夜戦での潜水艦は驚異と聞いていたのだけど)
神通「ふぅ……お二人共、怪我はありませんか?」
大鳳「全く」
瑞鶴「ボーっと突っ立っててもアレじゃ当たらないわよ」
神通「そうですか、では進撃しましょう」
――――その後、敵主力部隊を無事撃滅。艦隊は多少の被弾のみで帰投。
神通「提督、作戦が無事に終了――」
那珂「提督ー那珂ちゃんと一緒にスキャンダラスな夜を過ごそうよー」
提督「だから清純派はどうした。神通はお疲れ、ゆっくり休んでくれ」
神通「提督のお心遣い感謝致します。ですが、まだ仕事がありますので」
那珂「ねぇていときゅっ!?」
神通「那珂、少し向こうで話があります」
那珂「じんづ、ぐび、ぐびじばっでる……」
神通「アイドルなら五分ぐらい息を止めて下さい」
那珂「む゛ーり゛ー」
提督(余裕ありそうだし、ほっとくか)
神通「では提督、失礼します」
提督「あぁ、じゃあまたな」
那珂「でいどぐ、だずげ――」
――――普段はとても優しい神通。怒らせると……多少、怖い。
雪風「あっ大鳳さん」
大鳳「雪風、そんなに大量のお菓子抱えてどうしたの?」
雪風「商店街の福引きで当てたんです。大鳳さんも少し食べますか?」
大鳳「いえ、私は……あっ、やっぱり少しもらうわ」
大鳳(浦風、お菓子あげたら喜ぶかしら?)
雪風「はい、どうぞ!」
大鳳「ありがとう、雪風」
雪風「いえ、ただの幸運のお裾分けですから。ちょっと卑怯な気もしますが……皆さんが喜ぶなら、この力もいいものですね」
大鳳「別に福引きで景品を当てるぐらい、気にしなくてもいいんじゃない?」
雪風「願ってしまえば、当たっちゃいますから」
大鳳(特等でも一等でも望むまま、ってことね……)
大鳳「――でも、雪風は悪用しないでしょ?」
雪風「悪用、ですか?」
大鳳「景品の良し悪しだけじゃなくて、人に頼めば数字を選ぶタイプの宝くじを買って当てることも可能でしょうし、極端な話をすれば、暗証番号を入力する形式の金庫からお金を盗むことだって簡単に出来るわ」
雪風「そんなことしたら本当に卑怯者になっちゃいますし、犯罪は絶対にダメです! しれぇにも皆にも迷惑をかけますし、悲しませてしまいます……」
大鳳「なら、いいじゃない。たまにご褒美を貰うぐらい、ね?」
雪風「大鳳さん……」
大鳳「ほら、皆に配ってあげるんでしょう?」
雪風「はい! 行ってきます!」
大鳳(四等ぐらいの景品を当てるのに気兼ねしてる子を、誰も咎めたりしないわよ、雪風)
瑞鳳「大鳳ー今週も抽選の結果、貴女にお手洗いの掃除当番決まったからねー」
大鳳「もうコレで何週目!? たまには瑞鳳代わってよ」
瑞鳳「嫌よ、恨むんなら自分の不運を恨みなさい」
大鳳(雪風の豪運、少し分けてもらいたいわ……)
浦風「大鳳さん、このお菓子ぶち美味いね」
大鳳「そう、良かったわね」
大鳳(でも、運だけで全てが決まる訳じゃない。昔と今じゃ、何もかもが違うわ)
浦風「うちも掃除手伝う!」
大鳳「ありがとう、浦風」
――――幸運艦と不幸艦。両者の差など、今はお手洗いの掃除当番が当たるか当たらないか程度である。
っぽいもの探索、次話に続きます
~~~~
夕立「大鳳さん発見っぽい!」
大鳳「きゃっ!? 夕立、いきなりどうしたの?」
夕立「今日夕立暇っぽい! 遊んで欲しいっぽい!」
大鳳「私も今日は浦風が急に遠征に出ちゃって暇だけど……時雨達はどうしたの?」
夕立「あはは、夕立だけお昼寝してたら遠征寝過ごしちゃったっぽい……」
大鳳(なるほど、急に浦風が呼ばれたのはそういう理由だったのね)
大鳳「分かったわ。いいわよ、遊びましょう」
夕立「やったー! じゃあ今日は“ぽいもの”を探して遊ぶっぽい!」
大鳳「ぽいもの?」
夕立「例えば……大鳳さんは駆逐艦っぽ――痛い、痛いっぽい!?」
大鳳「ゆ・う・だ・ち?」
夕立「ごめんなさいっぽいー!」
――――提督執務室。
夕立「加賀さんは提督の秘書っぽい」
大鳳「いや、加賀は本当に秘書艦だから、ぽいじゃなくてそのものよ?」
加賀「夕立、貴女確か今日の遠征に寝過ごして――」
夕立「っ!? お説教は嫌っぽいー!」
大鳳「脱兎の勢いで逃げたわね……」
加賀「全く、戦場では頼りになる子なのだけど……」
大鳳「良くも悪くもまだ子供な部分が多いから、加賀も大目に見てあげて」
加賀「貴女は駆逐艦を甘やかし過ぎです」
大鳳「うっ、それじゃあ私は夕立を探さないといけないから失礼するわ」
加賀(最近大鳳もすっかりこの鎮守府に毒されてきたわね……まぁ、私も人の事は言えないのだけど)
提督「すぅ……すぅ……」
加賀「私も提督に甘過ぎるかもしれませんね。今更厳しくする気など毛頭ありませんが」
提督「……んぅ?……すぅ」
加賀(ちょっと頬でもつつきながら休憩にしましょうか。瑞鶴のお茶もそろそろでしょうし)
~続く~
夕立「妙高はこけしっぽい!」
大鳳(恐れを知らないわねこの子も……)
妙高「えぇ、よく言われます。日本の伝統文化に似ていると言われて光栄です」
大鳳(意外に好反応!?)
夕立「那珂はアイドルっぽい!」
那珂「ぽいじゃなくて那珂ちゃんはアイドルなの!」
大鳳(自称だから確かに“ぽいもの”ね)
夕立「脱力系っぽい!」
望月「んー? 何か用ー?」
大鳳「望月もぽいじゃなくて正にその通りじゃない」
夕立「熊と猫っぽい!」
球磨「クマ?」
多摩「にゃ?」
大鳳(……判断に困るわね、この二人)
夕立「履いてないっぽい!」
利根「アレからは数日に一回は履いておるぞ?」
大鳳「毎日履きなさい」
夕立「今日はいっぱい遊べて楽しかったっぽい!」
大鳳「良かったわね、夕立」
夕立「うん、また今度も一緒に遊んで欲しいっぽい! じゃあ夕立はそろそろ部屋に戻るっぽい」
大鳳「えぇ、またね」
――――“ぽいもの”探索。次はあの艦娘かもしれないし、あの施設かもしれない。何が標的になるかは、夕立の気分っぽい?
歌詞には突っ込まないで下さい、勢いだけで書きました
~~~~
那珂「今日の出撃の旗艦は那珂ちゃんだよー!」
大鳳「激しく不安なんだけど、大丈夫なの……?」
神通「あの子もあぁ見えてやる時はやりますから、大丈夫です」
霧島「私特製のマイクも持たせましたし、特に問題ないでしょう」
大鳳(マイク片手に出撃するのが問題ない……? そうね、ここはそういう場所だったわ……)
那珂「じゃあ皆ー那珂ちゃんのライブ会場に付いてきてー」
大鳳「ライブ? ねぇ今あの子ライブって言わなかった?」
神通「大丈夫です」
霧島「大丈夫よ」
大鳳(無事に今日帰れるかしら……)
――――海上、昼。
大鳳「――敵艦影確認! 前方、約50000。敵艦種、フラタ1、エリル2、エリヘ2、フライ1」
那珂「じゃあ那珂ちゃんは歌って踊って撃つから、皆は合いの手よろしくねー!」
大鳳「あ、合いの手!?」
神通「ようするに、援護射撃です」
霧島「変わった戦い方をするから、とても興味深いわよ?」
大鳳(普通に戦って欲しい……)
那珂「アナタにアナタに好きだってー」
神通「はい!」
霧島「そこね! 左舷斉射!」
那珂「伝えてハートを射抜くのよーだけども私に触れちゃダメーお触りする子にはお・仕・置き!」
大鳳(歌詞が支離滅裂で無茶苦茶ね……でも、何故か敵は倒せてるし、指揮も出来てて回避も完璧……やっぱり変人ばっかりね、この鎮守府)
那珂「ちょっと大鳳! 爆破の演出!」
大鳳「へっ? あぁ、艦爆隊、全機発艦!」
那珂「私が狙うのはアナタだけーおっきな大砲で狙い撃ちー祝福の雨も降り注ぐー」
霧島「敵旗艦へ向け、全門斉射!」
那珂「ごめんね私は一人だけー次の恋にトライしてー」
神通「あなた方の相手は私です!」
那珂「皆のアイドル那珂ちゃんはー今日も勝利のー女神ーなのー!」
霧島「戦艦三隻、全艦撃沈を確認」
神通「軽巡と駆逐艦も撃沈しました」
大鳳(どうしてコレで勝てたのかしら……謎だわ……)
那珂「艦隊のアイドル那珂ちゃんは無敵だよーきゃはっ!」
――――作詞はさておき、歌唱力とダンスには定評のある、自称艦隊のアイドル那珂ちゃん。その戦い方は、誰にも真似できない程、独特である。
那珂ちゃんはお気楽ご気楽無敵なアイドルです
それでは安価↓1~3で次の艦娘指定をよろしくお願いするっぽい、状況指定や組み合わせ指定もありっぽい
ランダムに未登場艦娘なら安価外でも拾うかもしれないっぽい
~次回~
・スマホで遊んでます
・中破してからが本番
・いっちばーん!
の、三本でお送りします
微妙に足りないので中途半端に二分割
~~~~
168「司令官、ちょっとこっち向いて」
提督「何か用か?」
168「えいっ」
提督「おい、今撮ったな? 勝手に人を撮るんじゃない」
168「大丈夫よ、悪用したりしないから」
提督「じゃあ何に使うか教えろ」
168「ちょっと待って、ここをこうして……出来た! コレよ」
提督「俺の顔だな」
168「コレをこうすると――」
提督(俺の顔が指で引っ張った方向に歪んでやがる……)
168「ねっ? 面白いでしょ?」
提督「悪用、しないんじゃなかったのか?」
168「悪用じゃないわ、私的に使うだけだもの」
提督「ほぅ……人の顔で遊ぶのがそんなに楽しいか?」
168「だって、司令官あんまり皆の前では笑わないから……」
168(寝顔は加賀さんが独占してるし)
提督「そんなに仏頂面をしているつもりはない」
168「してるの。だから、これぐらい許して、ね?」
提督「――そうか、じゃあ特別に許してやる」
168「言ったわね、絶対よ? 今更取り消しとかダメだからね?」
提督「あぁ、約束してやるぞ。ただし……」
168「し、司令官……? 何か物凄く悪い笑み浮かべてない……?」
提督「俺の顔で遊ぶなら、俺もイムヤの顔で遊んでいいよな?」
168「えっ、ちょっ!? ひへひはん!? ほっへはひっはっはひゃへ!」
提督(良く伸びる頬っぺただな、もちもちで感触もいい)
168「ひゃへへ、ほっへはほひはふ」
提督「んー? 何言ってるか分からんぞー」
168「っ!? ひへひはん! ふひほ!」
提督「だから分からんと――」
?「提督、何だかとても楽しそうですね。私も混ぜてください」
~続く~
提督「っ!? 加賀が何でここに……」
加賀「少し散歩してくると出ていったきり帰って来ないので、様子を見に来ました」
168「加賀さん、司令官が無理矢理私の頬っぺたを……」
提督「おまっ、何を!?」
加賀「嫌がる女の子の頬を、へぇ……」
提督(あっ、怒ってる時の笑顔だ)
168「私はこれからちょっとオリョールに行ってきます」
加賀「えぇ、行ってらっしゃい」
提督「イムヤ、頼むから誤解を解いてくれ!」
168「司令官、女の子の頬っぺた引っ張った事、ちょっと反省してね?」
加賀「私にも少し引っ張らせて下さい」
提督「やめろ、お前に前につねられつ黒くなりかけた脇腹もまだちょっと赤黒いんだぞ!?」
加賀「問答無用です」
提督「イムヤァァァァ!?」
――――今回の被害、おたふく風邪並みに腫れた提督の頬。
提督(物がまともに食えん……)
168「えいっ」
提督「ほふなー!」
時期は毎回適当です
状況考える時間のこと忘れてました、次から三つ目は安価↓5にしてみます
ごめんなさい、次の安価からです、紛らわしいことしてすみませんでした
羽黒と白露書いてからまた安価出します
大鳳「羽黒って、どんな子なの?」
那智「羽黒か? そうだな……妙高や私、足柄とは違った意味で強い子だ」
大鳳「どういうこと?」
那智「限定条件下においては、私達の中で一番火力を発揮する。今日の演習には羽黒も参加するから、詳しく知りたければ見ておくといい」
大鳳(限定条件下、どういうことなのかしら……)
――――艦隊演習準備中。
羽黒「あの、今日はよろしくお願いします……」
長門「このビッグセブンの胸を借りるつもりで来い」
陸奥「私の胸も貸してあげるわね」
ビス子「私も艦隊の練度を上げる為ならば、協力を惜しまないわ」
羽黒「ひっ!?」
大鳳(重巡一隻で戦艦三隻相手って、どんな演習なの……?)
――――艦隊演習、開始。
長門「ビッグセブンの力、見るがいい!」
陸奥「よく狙って……撃てー!」
ビス子「ファイヤー!」
羽黒「きゃあっ!」
大鳳(幾らなんでもアレは酷すぎないかしら……ん?)
羽黒「見ないで……見ないでぇぇぇぇ!」
長門「くっ!?」
陸奥「だ、第三砲塔が!?」
ビス子「まだ……まだやれるわ!」
大鳳「限定条件下って……中破したらってこと……?」
羽黒「見ないでって言ってるのにぃぃぃ!」
長門「ちょっ、待て羽黒!」
陸奥「爆発しちゃうー!」
ビス子「グート、やるわね羽黒……」
――――艦隊演習終了。
羽黒「うぅ……やっぱり恥ずかしいです……」
長門「び、ビッグセブンにこれだけの手傷を負わせたことを誇るといい……」
陸奥「また夕張達に治してもらわなきゃ……」
ビス子「何時でも呼べば付き合うわ、私はこのまま提督に会いに行くからコレで」
大鳳「凄いじゃない羽黒、戦艦三隻に引き分けるなんて」
羽黒「は、恥ずかしいから無我夢中で撃ってただけなんです……」
大鳳「中破じゃないと発揮出来ないのはちょっと残念だけど、十分活躍出来る力じゃない」
羽黒「でも、司令官に見られたら、司令官を撃っちゃいそうで……」
大鳳(提督と一緒に出撃は出来ないわね、この子……)
――――妙高型四姉妹、末っ子の羽黒。彼女の最大火力は、中破時に発揮される。
白露「一番先に、お風呂入ります!」
村雨「わぷっ!? ちょっと白露、飛び込むからお湯が口に入ったじゃない!」
白露「そんなの気にしてないで早く入ろうよ、温かいよー」
村雨「もうっ、一番艦で一番お姉さんなんだから、もう少しちゃんとしてよね」
白露「村雨だって妹なんだから、夕立みたいに甘えていいんだよ?」
村雨「私まで二人みたいにはしゃいだら、時雨が大変じゃない」
白露「ふっふー、お姉さんぶってるけど、村雨だって膝枕して欲しいって思ってるの知ってるんだから」
村雨「べ、別にそんなこと思ってないわよ!」
白露「……やっぱり私って、頼り無い?」
村雨「急にどうしたの? そんなこと言うなんて白露らしくないじゃない」
白露「時雨も夕立も私より強いし、“一番”なのって長女ってことぐらいだし、あの時だって本当なら私が……」
村雨「はいはーい、そ・こ・ま・で!」
白露「村雨……」
村雨「“一番先に敵艦発見!” そう言いながら、敵に怯みもせずに立ち向かうのが白露でしょ? そんな弱気な顔してたら、時雨も夕立も……私だって、不安になるよ」
白露「でも、私は――」
村雨「あぁもう!」
白露「村……雨?」
村雨「あの時、時雨と夕立がどうして残ったと思う?」
白露「強かった、から?」
村雨「違うよ。白露なら二人を絶対に無事に連れて帰って、必ず救援を呼んでくれるって信じてたから」
白露「でも……でも!」
村雨「強いだけが、全部なの? 白露はね、元気に皆を引っ張っていってくれる、ちゃんとしたお姉さんだよ」
白露「私……ちゃんとお姉ちゃん出来てるの?」
村雨「うん、結構自慢の姉なのよ?」
白露「……そっか、ありがと、村雨」
村雨「ホント、手間のかかる長女を持っちゃったわね」
白露「――そういうこと言う子はーえいっ!」
村雨「ちょっ、まっ、そこはダメ!?」
白露「村雨が一番弱いとこ、知ってるんだから!」
村雨「いや、ちょっ、ホントにそこはダメだってば!」
白露「やめなーい」
村雨「く、くすぐるのはダメェェェ!」
――――長女の役割。それは別に強さに限ったものではなく、安心感を与えるのも立派な役割である。
白露「いっちばーん!」
それでは改めて
安価↓1・2・5で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
ランダムに未登場艦娘なら安価外でも書けそうなら拾います
~次回~
・高雄、妹と服を交換する
・……駆逐艦?
・加賀、秘書艦業務の間の暇つぶし
の、三本でお送りします
深夜なら普通に1~3で良かったかもしれませんね…
高雄「服の交換?」
愛宕「ほら、私達って姉妹なのに服が違うじゃない? だからたまには交換するのもありじゃないかなーと思ったの」
鳥海「私は姉さん達に従います」
摩耶「アタシはちょっと動きにくそうで嫌だな……」
愛宕「摩耶、たまには印象を変えたら提督も見直してくれるんじゃないかしらー? 貴女、最初にやらかしちゃったみたいだし」
摩耶「そのことはもう忘れさせてくれ!」
高雄「私も特に異論は無いし、摩耶にも交換する利があるならやってみましょう」
愛宕「決まりね」
鳥海「では、私は高雄姉さんのを」
愛宕「摩耶は私と交換しましょ」
摩耶「交換してもちゃんと着れるのか?」
摩耶(主に胸……)
鳥海「ちょっと大きいですが、動けなくは無いですね」
高雄「少し胸と腰がキツイけど、何とか着れたわね」
愛宕「ぱ、パンパカパーン……私も胸と腰が……」
摩耶「二人共、アタシ達よりちょっと肉付きがいいからな」
高雄「摩耶は問題なく着れているわね。こうして見ると、何時もと違って少しおしとやかに見えるわ」
摩耶「そ、そうか……?」
鳥海「お二人は何というか……危ないです、色々」
愛宕「何となく鳥海の言いたいことは分かるわ、自覚もあるし大丈夫よー?」
高雄「ですが、せっかく着てみた訳ですし、少し提督のところにお見せしに行きたいと思います」
摩耶「ちょっと高雄姉ぇ、やめた方がいいって……」
高雄「三人はここで待っていて下さい、では」
鳥海「行ってしまいましたね」
愛宕「多分、提督の叫び声が聞こえてくるんじゃないかしら?」
摩耶「アタシは止めたからな……」
――――提督執務室。
高雄「失礼します」
提督「高雄か、ちょうど良かったこのしょる――ん?」
高雄「鳥海の服を着てみました。提督の感想をお聞かせ願えますか?」
提督「……別に着るなとは言わん。だがな――どっからどう見ても危ないコスプレしてるようにしか見えんわ! そんな格好で鎮守府を彷徨くな!」
高雄「お気に召しませんか?」
提督「別に服に興味はない、とっとと着替えてこい」
高雄「なら、中身には興味が――」
提督「いいから部屋に戻れぇぇぇぇぇ!」
――――姉妹間服交換デーは一日で強制終了。理由、下から色々見えそうで危ないから。
大鳳(改めて見ると、この二人なかなか大きいわ……)
潮「あの、何か御用でしょうか?」
長波「じっと見つめられると、少し居心地が悪いな……」
大鳳「あっごめんなさい。ちょっと二人共発育がいいなと思っただけなの」
潮「っ!?」
長波「大鳳、まさかお前!」
大鳳「勘違いしないで、浦風と一緒に住んでるのに、私が変なことする訳無いでしょ?」
潮「そ、そうですよね……」
長波「それもそうか。あらぬ疑いをかけてすまない」
大鳳「いいのよ、無遠慮に胸を見ていた私も悪かったし」
潮「今は私以外にも大きい駆逐艦の子が増えてきて、ちょっと安心です」
長波「中破してもそのまま放置されたりするのは、かなり迷惑だ。ここでは直ぐに治せと怒られるがな」
潮「大きくても、何も良いことなんかありません……」
長波「服には気を使わなければいけないし、邪魔でしかない」
大鳳(この子達はこの子達で苦労してるのね……)
潮「下着を買いに行くのも、凄く恥ずかしいです……」
長波「夕雲が通販で買ってるから、便乗して買わせてもらっている。潮も一緒に買わないか?」
潮「あの、それはとても有り難いです。一緒に買わせて下さい」
大鳳「私にもそれ、使わせてもらえない? 浦風のを買いたいから」
長波「なら、夕雲に言うといい。……というか、浦風に直接見てもらえばいい話だろ」
大鳳「えっ!? そ、それはそうなんだけど……」
大鳳(可愛いのを選んで買ってあげたいのよね。あの子、そういうのかなり無頓着だから……)
提督「大鳳、話が――」
大鳳「か、可愛い下着を着けて欲しいの!」
長波「あっ」
潮「ひゃあ!?」
提督「……下着?」
大鳳「て、提督!?」
提督「あー……ん、また後にするわ」
長波「これはひょっとして、私達も色々あらぬ誤解を受けていやしないか?」
潮「えっ!? 提督に誤解されるのは、その、困ります……」
大鳳「すぐに誤解を――ってどう言えばいいの……?」
長波「そんなの知らないよ」
潮「いっそ大鳳さんが変態だって伝えれば……」
大鳳「潮!? 私変態じゃないわよ!?」
長波「胸を見ながら言われたことに……そうだな、これなら私達は完全に被害者だ」
大鳳「長波までやめて、常識人の貴女達に言われたら立ち直れなくなるから……」
――――提督一人だけとはいえ、男がいるのに廊下でこんな話をしてはいけない。
加賀(艦娘に親しんでもらおうとPRの為に作られた、赤城さんねんどろいど。勢いで私も買ってはみましたが……コレ、どう使えばいいのでしょうか)
加賀「とりあえず、執務机に置いて眺めてみましょう」
加賀(――こうして良く見ると、うまくデフォルメされていますね。特徴は再現しつつ、可愛らしくなっています)
加賀「……“一航戦赤城、出ます!”」
加賀(――なんて、こんな声真似しなくても、私も一航戦でした)
加賀「“菱餅美味しいですね、加賀さん”」
加賀(雛祭り仕様というのも、なかなか面白いですね)
加賀「“一航戦赤城、寝ます!”」
加賀(ナイトキャップを被ったパジャマ姿の赤城さん、なかなか可愛らしいわ。提督も、赤城さんを可愛いとか綺麗だとか思っているのでしょうか……)
加賀「“烈風……? いえ、知らない子ですね……口元? コレはご飯粒です”」
加賀(私達は艦載機を食べたりしないというのに、大食いという皆のイメージから作られたのでしょうか? 今は確かに大食いで定着していますが、ちゃんとした原因があると知ったら、驚くでしょうね)
加賀「――これだけあると、流石に全種類集めたくなります」
提督「……加賀にもこういう可愛いところ、結構あるよな」
加賀「っ!?」
提督「加賀もねんどろいど、作ってもらうか?」
加賀「あの、全部、聞いて」
提督「声真似、結構上手かったぞ」
加賀「……ありがとう、ございます」
提督「息抜きになりそうなら、好きに買っていいからな。執務机も広いし、十分置けるだろ」
加賀「いえ、赤城さんのは私の部屋に飾りますので」
提督「そうか、別にここに置いても構わんのだが……」
加賀「――どうせ並べるなら、私のねんどろいどを並べて提督に可愛いと言って頂きたいです」
提督「……そうか」
加賀「はい」
――――後日、加賀のねんどろいどが作られ、提督の執務机を占領したのは言うまでもない。
瑞鶴(下手に爆撃して当てたら、加賀さんに死ぬほど怒られる……気合いを入れないと!)
加賀(やる気に満ちているわね瑞鶴、良い傾向だわ)
加賀さん可愛い、浦風は書いたので着任
それでは安価↓1・2・5で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・貧乳はステータス、巨乳はただの脂肪の塊である
・クールビズ
・睦月型だよ、全員集合!
の、三本でお送りします
書き忘れ、更新は夕方以降になります
艦載機(※設定は蒼龍編参考)の飛行速度や精密さに関しては、練度が高ければ高いほど上がります
発着艦の速度に関しても同様です
元から大和型二隻相手に加賀が単身で勝つような無茶な設定してますし、戦闘面はこのSSでは細かく気にせず、「あり得ねぇだろこんなの」と思いながら見て頂けますと幸いです
――――それは、一つの逆襲。“大は小を兼ねる”という言葉への反抗。希少価値があるにも関わらず、不当に扱われることへの反逆。コレは、まな板の、まな板による、まな板の為の戦いの記録である。
?「時は来た! 同士諸君、今こそうちらを蔑んできた世界に反逆するんや!」
?「貧乳だって色々まさぐられるのよ、需要はある! ついでに九九艦爆に愛の手を!」
?「浦風とお揃いのブラ買おうと思ったらサイズが無かったわ! AAサイズちゃんと用意しておいてよ!」
?「駆逐艦に大きさ負けてるのが何かヤダ」
?「四番艦の私からどうして胸が小さくなるんですか、五十鈴なんて改造で更に大きくなっているのに……」
?「皆の恨み辛み確かに聞いたで……さぁ、今こそうちらの時代をこの手に掴むんや!」
加賀「――そういう訳で、まない……いえ、龍驤が一部の艦娘を率い、貧乳に希少価値があることを認めろと暴動を起こしています」
提督「俺に報告されてもどうにもならん」
加賀「胸が豊満な艦娘の胸に次々とラードをぶつけ、“そんなんただの脂肪や”と言いながら回っています」
提督「なぁ加賀、それ俺がどうにかしなきゃならんのか?」
加賀「私にぶつけに来ません。流石に頭に来ました」
提督「単純に怖くてぶつけられないんだろ、アイツ等だって命は惜し――」
RJ「加賀、コレでも喰らえー! アンタも敵や!」
提督(あっ今わざと当たった)
RJ「そんな脂肪の塊で女の価値は決まらんのや! むしろ今は貧乳の方が少なくて貴重なんやで! そんなラードと同じもんを有り難がる男なんて皆アホなんや!」
加賀「こんなものと一緒にしないで下さい。私達の胸は指が沈むほど柔らかいマシュマロであったり、適度な弾力とハリを持っている魅惑の球体です」
RJ「小さいからこそ、そこに無限の可能性が詰め込めるんや! どうせ何時かは垂れるもんでしか誘惑出来ひん量産品のアンタ等なんかに、うちらは負けへん!」
加賀「――では、提督に決めてもらいましょう」
提督「明日の艦隊編成はっと……ん?」
RJ「キミはうちの胸がいいやんな!?」
加賀「当然、私の胸に決まっています」
提督「熱く語っていたところ悪いんだが――俺、胸より足派なんだ」
RJ&加賀「・・・・・・え?」
――――確かに大きい方が良いとは限りません。そもそも、男の趣味だって千差万別なのですから。
~ラード被害一覧~
武蔵→さらしがベトベトで気持ち悪いので上半身半裸で風呂まで移動
大和→お仕置きしながら風呂へ
高雄姉妹→高雄と愛宕がベトベトで遊んでいるのを鳥海と摩耶が必死に止めている
五十鈴→潜水艦達とプールで待機し返り討ち、その後潜水艦にラードを投げてお遊び中
名取→部屋に籠ってベトベトを洗濯中
長門&陸奥→ラードが陸奥の第三砲塔に入り爆発。投げた本人も巻き込まれ、長門も一緒に大破
金剛型四姉妹→榛名が回収して料理に使用中、巫女服を脱いで久々の私服を満喫中
扶桑&山城→踏んで滑って気絶
赤城→流石に牛脂を直接食べる気にはならず間宮さんにすき焼きを依頼
蒼龍&飛龍→飛龍が全て蒼龍でガード
軽空母組→ベトベトを取るついでに温泉に入って酒盛り
一部駆逐艦→大鳳が後で全員連れて風呂に、浦風にはそういう祭だと説明
ビス子→提督執務室へ直行
大井→逆に北上に投げまくって一緒に風呂へ
誰か抜けてるかな…?
由良に関しては姉がパイスラ五十鈴と名取、自分から下の妹は普通~貧の間の阿武隈と鬼怒、コンプレックス的な感じです
翔鶴→長い髪についてベトベトになり瑞鶴に風呂で洗ってもらっている
鈴谷→ヌメヌメしてテンションが下がり動く気にならず、熊野に拭いてもらっている
筑摩→利根の“何で吾輩には投げんのじゃ”という不満を聞きながら二人で仲良く入浴
天龍→第六駆逐隊の面々に風呂に入れられ洗われる
伊勢&日向→瑞雲に塗ったら綺麗にならないかと投げられたラード使用中
阿賀野型→阿賀野を能代が、能代を矢矧が、矢矧を酒匂が拭いている
足柄→投げられたから投げ返していたら、物で遊ぶなと妙高から説教を受けるはめに
龍田→天龍に投げた相手を真顔で追跡中
潜水艦娘は全員五十鈴とプールで遊んでます
夕雲「――あら? 巻雲、どうして袖が短くなっているの?」
巻雲「それじゃ暑いだろって、司令官さまが鳳翔さんに半袖への仕立て直しをお願いしてくれたんです」
夕雲(提督の善意だから気持ちをぶつける矛先が見付からない……!)
巻雲「暑さに弱い方は袖捲りしてますし、司令官さまも“鎮守府にもクールビズ導入”って張り紙を作ってらっしゃいました」
夕雲「ほら、でも肌が焼けてしまうじゃない?」
巻雲「イムヤちゃんや愛宕さん達から日焼け止めを譲って頂きました。夕雲姉さんも使いますか?」
夕雲「大丈夫よ、私も持ってるから」
夕雲(着せる理由が見付からない……夏の間はあの余った袖を振り回しながら可愛く走る姿が見られないというの……?)
巻雲「――でも、涼しくなる代わりに、袖が急に無くなって落ち着かないんです」
夕雲「ずっとあの長い袖だったものね、落ち着かなくても無理はないわ」
巻雲「早く慣れるようにしないといけないです」
夕雲「む、無理に慣れる必要は無いのよ?」
巻雲「走り方がおかしくなっちゃうから嫌なんですよー」
夕雲「走り方?」
巻雲「こんな風に袖があった時の癖で、腕をこうしちゃうんです」
夕雲(ペンギン走りになっちゃうのね。袖が無いなら無いで、ピンと伸ばした指が見えて可愛い……)
夕雲「巻雲、何もおかしくなんてないわよ」
巻雲「そうでしょうか……」
夕雲「えぇ、提督だってきっとそう言うわ。むしろ可愛いって言ってくれるはずよ」
巻雲「可愛い……司令官さまにそう言ってもらえるなら、別に治さなくてもいい気がしてきました」
夕雲(袖があってもなくても、やっぱり巻雲は可愛いわ……)
巻雲「夕雲姉さんもご一緒にこうやって走りませんか?」
夕雲「ごめんなさい。巻雲以外にその走り方は似合わないから、私は遠慮するわね」
巻雲「そうですか、ちょっと残念です……」
――――袖の有無を乗り越え、夕雲は更に巻雲の可愛いところを発見し、一年中癒されています。
ご指摘ありがとうございます
壺入りラードに牛脂を突っ込んで、それを投げていたということにしておいて下さい
それと、由良さんをわざわざここで入れる必要は無かったですね、また他の場面でちゃんと出してあげたいと思います
寝落ちしながら書いてるとミスも目立つので今日は寝ます、お付き合い頂きありがとうございました
?「時は来た! 同士諸君、今こそうちらを蔑んできた世界に反逆するんや!」
RJ
?「貧乳だって色々まさぐられるのよ、需要はある! ついでに九九艦爆に愛の手を!」
瑞鳳
?「浦風とお揃いのブラ買おうと思ったらサイズが無かったわ! AAサイズちゃんと用意しておいてよ!」
大鳳
?「四番艦の私からどうして胸が小さくなるんですか、五十鈴なんて改造で更に大きくなっているのに……」
由良
?「駆逐艦に大きさ負けてるのが何かヤダ」
これ誰だろう…夕張あたりかな?
睦月「張り切って参りましょー」
如月「久しぶりの出撃ね」
弥生「出撃、です」
卯月「強化型艦本式缶三つ積んじゃおーっと」
皐月「ちょっと卯月、一つはボクが積むヤツだから返してよ!」
三日月「二人共、出撃前に喧嘩しちゃダメですよ」
文月「キス島ってとこに行くのー?」
長月「そうだ、私達睦月型が真価を発揮する時が来たのだ」
望月「行きたくねー……」
菊月「出撃の時ぐらい気を引き締めろ、望月」
提督「保育士になった気になるな、この艦隊」
――――キス島撤退作戦二戦目。
睦月「みんな、準備はいいかにゃーん?」
如月「早く終わらせてシャワーを浴びたいわ」
弥生「ル級、います」
卯月「うーちゃんにお任せぴょん」
皐月「卯月は缶しか積んでないじゃんか」
三日月「こんな時にまで言い争いしないで下さい」
文月「文月、ル級きらーい」
長月「任せろ文月。あんな有象無象に、この長月が遅れを取ることはない」
望月「じゃあ長月任せた、あたし寝る」
菊月「敵地の真っ只中で寝る奴があるか、起きろ望月」
提督「ほら、ふざけてないで真面目にいくぞ」
睦月型一同「はーい!」
提督「卯月、文月、三日月、ル級の砲撃を惹き付けて避けてくれ」
卯月「任せるぴょん」
文月「がんばりまーす」
三日月「お任せ下さい」
提督「睦月、皐月、長月、菊月、リ級を撃沈、もしくは中破まで追い込んでくれ」
睦月「MVPは睦月が貰うのね!」
皐月「まっかせてよ!」
長月「私達を駆逐艦と侮ったことを後悔させてやる」
菊月「全力を尽くそう」
提督「如月、弥生、望月、ハ級を頼む」
如月「あまり砲撃は好きじゃないんだけど、司令官の頼みじゃ仕方ないわね」
弥生「頑張り、ます」
望月「あーい」
提督「よし、行ってこい!」
~続く~
卯月「こっちだぴょん!」
文月「あたしはこっちだよー」
三日月「島風だけが速い訳じゃありません」
――――ル級二隻、三人による撹乱により火力を活かせず、無駄に時間を費やす。
睦月「褒めてもらうのは睦月なのね!」
皐月「いっけぇー!」
長月「この長月が相手であったことを不運に思うがいい」
菊月「悪く思うな、これが戦だ」
――――リ級二隻、体格を活かして巧みに回避しつつ、的確に砲撃を当ててくる四人のコンビネーションに翻弄され、一隻撃沈、一隻中破。
如月「ちょっと、水飛沫が髪にかかったじゃない!」
弥生「沈んで、下さい」
望月「さっさと終わらせてあたしは帰りたいんだっての」
――――ハ級二隻、髪に海水がかかり怒った如月により一隻撃沈、残りの一隻も弥生と望月により撃沈。
提督(よし、頃合いだな)
提督「全艦魚雷発射準備! 目標ル級二隻、五人ずつに分かれて撃て!」
睦月型一同「はい!」
――――魚雷によりル級一隻大破、一隻撃沈。敵艦隊の無力化を確認後、全艦進撃を開始。
――――特に二戦目以降は何の問題もなく、作戦を終えて鎮守府に全員帰投。
提督「お疲れ皆、ゆっくり休め。間宮にアイス用意してもらってるから、手と体を洗ったら仲良く食べてこい」
睦月「MVP逃しちゃった……」
弥生「アイス、早く食べたい……」
卯月「うーちゃんが一番乗りして皆のを――弥生、冗談だからこっちに砲向けないで欲しいっぴょん! 実弾は洒落にならないっぴょん!」
皐月「ボクもちょっと疲れちゃったよ」
三日月「私もかなり激しく動いたので、早めに糖分を補給したいです」
文月「アイスアイスー」
菊月「文月、ちゃんと先に手と体を洗わないとダメだぞ?」
長月「MVPこそ逃しはしたが、私の活躍は司令官の目にもさぞ輝いて見えていたはずだ」
望月「あーはいはい、さっさと進んで、後ろ詰まってるって」
如月「司令官」
提督「何だ?」
如月「MVPを取ったご褒美に、一緒にお風呂に入ってくださらない?」
提督「断る」
如月「ふふ、冗談よ……髪、お風呂から上がったら梳いて下さる?」
提督「いいぞ、それぐらいならしてやる」
如月(即答で断られたのはちょっと悔しいし、バスタオルだけで抱き着いてあげようかしら)
――――睦月型の皆は、今日も賑やかです。
もし十隻で出撃できても大破する時はしますよね
それでは微妙な時間ですし、今回は安価↓1~3で艦娘指定よろしくお願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
未登場orまだ出番が少ない艦娘なら安価外からでも書けそうなら拾うかもしれません
~次回~
・一航戦の誇り
・ダンスレッスン
・しりとり
・元気一番白露、忠犬時雨、ぽいぽい夕立、では村雨は?
の四本でお送りします
大鳳「赤城って加賀と一緒にこの鎮守府へ来たの?」
赤城「いえ、私の方が少し後から来ました」
大鳳「そうなの? てっきり私は二人一緒に来たものだと思っていたわ」
赤城「加賀も私も元は別々の鎮守府に居たんです。加賀が少しそこで問題を起こしてここに着任したと聞いた時は、本当に驚きました」
大鳳(あの普段は提督を膝枕しながらずっと仕事をしている加賀が問題を起こすなんて、想像出来――てしまうわね……)
大鳳「それで、赤城は何故ここに?」
赤城「提督と加賀と青葉に数人まとめて拉致されました」
大鳳「……冗談、よね?」
赤城「半分冗談です、半分は本当ですが」
大鳳「何が、あったの?」
赤城「そうですね……食事でもしながら、お話します」
――――時は前の鎮守府に赤城が居た頃。赤城の一航戦としての誇りについての話。
赤城「艦隊、帰投しました」
前提督「そうか、補給を済ませたら食事をさっさと済ませてこい。明日も早朝より出撃してもらう」
赤城「――はい」
――――食堂。
赤城(パン一つと、野菜くずを入れただけのスープ……)
霞「何よ、こんなの足りるわけないじゃない!」
霰「文句言うと、また減らされる」
球磨「お肉食べたいクマー……」
多摩「魚食べたいにゃ……」
赤城「霞、霰、私のを食べていいですよ?」
霞「それじゃ赤城のが無くなっちゃうじゃない」
霰「空母は一番しっかり食べなきゃ、ダメだよ?」
赤城「いいんです、私はまだ少し部屋に食料の蓄えがありますから。球磨と多摩はごめんなさい、今は堪えて……」
球磨「大丈夫クマ、いざとなったら狩りに行くクマ」
多摩「心配にゃい、多摩には魚の骨スープがまだ残ってるにゃ」
赤城「では、私は先に部屋に戻っていますね」
霞「ちょ、ちょっと赤城!」
霰「……冷めるから食べよ、霞」
霞「……残す訳にもいかないし、言われなくても食べるわよ」
霰「……不味い」
霞「お腹に入るだけマシよ」
――――赤城、自室。
赤城(さて、早めに寝て空腹は誤魔化しましょう。明日も出撃ですし)
赤城「加賀は、元気にしているでしょうか……」
~続く~
由
良
で
す
――――所変わって、提督執務室に居る提督と加賀。
提督「赤城をうちに引き抜きたい?」
加賀「はい、この鎮守府にはまだ正規空母が私しか居ません。戦力の増強だけでなく、私との連携を密に取れる赤城さんの加入は、今後に大きく影響します」
提督「建前はそれでいいとして……本当の理由はなんだ?」
加賀「――ここに来てから一度だけ、彼女に会いに行ったんです。久しぶりに会った赤城さんは、酷くやつれていました」
提督(やつれていた? 一航戦の赤城といえば、それなりの待遇を受けて然るべき存在のはずだが……)
加賀「理由は簡単でした。少し調べてみたところ燃料や弾薬の補給、資源の備蓄などは問題ありませんでしたが……食料が、ほとんど見当たらなかったんです」
提督「コストカット、か」
加賀「恐らくは、その分の経費を資源の補充に当てているのでしょう」
提督「……無理だな。その話だけでは、他の鎮守府から艦娘を引き抜くようなことは出来ないし、その鎮守府のやり方を否定する事も出来ない」
加賀「やはり、そうですか……無理を言ってしまい、申し訳ありませんでした」
提督「――二つ、お前に言っておく」
加賀「何でしょうか?」
提督「一つ、俺に気を遣って堅苦しくしゃべるのはやめろ。来た時みたいに遠慮なんかしなくていい、今のままだと息が詰まる」
加賀「……」
提督「二つ、鎮守府運営用の食料の調達は主に外部委託で、定期的に各鎮守府に配給されている。各鎮守府にはその食料の金額を差し引いたものが、運営費として支給される。足りない分は各鎮守府で調達しなければならないにしても、やつれている艦娘まで居るってのに、配給された食料が食料庫に残って無いのはおかしい」
加賀(まさか、配給された食料を……)
提督「兵糧は戦の基本だ。大本営だってそれが分かっているから、各鎮守府に食料だけは必ず配給している。それを金に変えてると知れたら、流石に問題になるだろうな。資源を買ってるならまだいいが、私的流用の可能性だってある」
加賀「――証拠集め、ですか?」
提督「あぁ、うってつけのがうちには一人居るし、協力してもらうとしよう」
加賀「……提督は、お人好しですね」
提督「軍規違反は見過ごせないだろ、知っちまったからにはな」
加賀「そういうことにしておきます」
――――提督、青葉に命じて内偵調査を開始。
~続く~
>>704
よく分かりました、だからジト目で単装砲向けるのやめてください
次回安価を出す時はまな板に混ぜたお詫びも兼ねて、由良を入れて書きます
青葉「全く、青葉は記事の為にカメラを持っているだけで、不正の証拠を抑えるためじゃないんですよ?」
提督「生き生きした目で向かったのはどこの誰だよ」
青葉「あははーそんなことより、ご希望の写真です」
提督(――やっぱり黒、か。出来れば資源だけの方が話をややこしくせずにすんだんだがな……)
青葉「今更ですけど提督、私がこんなことしなくても、軍司令部に内偵調査を依頼すれば良かったんじゃないですか?」
提督「上からはあんまり良い顔されてないし、ちょっと交渉材料にしたくてな……すまん、手間かけさせた」
青葉「気にしないで下さい。というか、ちょっと青葉もムカついてますからご一緒します」
提督「一緒に行くのはいいが、頼むから暴れるなよ?」
――――深夜、赤城の元居た鎮守府。
赤城(流石に三日食べていないと、動くのも辛いですね……)
霞「赤城大丈夫なの? 足元フラフラじゃない」
赤城「大丈夫です、それより夜間警備に集中しましょう」
霞「どうせ敵なんか来やしな――」
青葉「こんばんはーお邪魔しまーす」
霞「っ!?」
赤城「この鎮守府に何の用ですか? 脱走でもしてきたというのなら、今すぐ捕縛します」
青葉「いえいえ、私はちょっと護衛兼悪者退治に来ただけです」
赤城「何を考えているかは知りませんが、ここで一戦を交えようというなら容赦はしません」
霞「私だって居るわよ、観念なさい」
青葉「いやー赤城さんに霞を相手に大立ち回りは私には荷が重いです。なので――」
加賀「私がお相手します」
赤城「加賀、なの? 貴女が何故ここに……」
加賀「貴女を、迎えに来ました」
赤城「――誰であろうと、この鎮守府での無法は許しません」
加賀「……そうですか。そういう人でしたよね、貴女は」
青葉「あのー加賀さん? 提督を待っていればいいんじゃ――」
加賀「一航戦加賀、いきます!」
赤城「一航戦赤城、いきます!」
青葉「ちょっと、私の話を聞いてくださいよー!」
霞「アンタは戦わないの?」
青葉「すいませんが、青葉に弱った相手をいたぶる趣味は無いです」
霞「へー、良い度胸してるじゃない!」
青葉「しょうがない人ですね……正当防衛ですから、恨まないで下さいよ?」
~続く~
提督「……お前等、何やってんだ?」
加賀「再会の抱擁です」
青葉「抱っこしてます」
赤城「動けない……」
霞「離しなさいよ!」
提督「まぁちょうどいい、話は終わった。そのまま赤城連れて帰るぞー」
青葉「ついでにこの子もいいですか?」
霞「はーなーせー!」
提督「お前なぁ……捨て猫拾うんじゃあるまいし、離してやれ。後の事は話を通して改善させるから、ここもちょっとは住みやすくなるだろ」
加賀「前提督はどうしたんですか?」
提督「証拠突き付けたら放心して床に座り込んじまったからほっといた。コレに懲りて、心を入れ換えてくれりゃいいんだがな」
赤城「加賀、貴女みたいな人がどうしてこんなことを……」
加賀「私達の誇りを尊いと言ってくれた人の下で、共にまた肩を並べて出撃したいと思ったからです」
赤城「ですが、私が居なければここの皆が!」
霞「……行きなさいよ」
赤城「霞……」
霞「ちょっとは改善されるって言ってるんだし、それが嘘じゃなけりゃ赤城が居なくてもやっていけるわよ」
加賀「勝手な事をしてごめんなさい。でも、必ず貴女達の置かれている環境は提督が改善してくれます」
霞「いいのよ、あんなクズの下より、そっちの冴えなさそうな男の下の方が赤城にとってもマシだと思うから」
提督「何気に俺も貶されてないか?」
赤城「……分かりました、そちらにお世話になります。ですが、霞達がもしまた不当な扱いを受けていたら、私は直ぐにこちらへ戻ります」
提督「それで構わん、加賀もいいな?」
加賀「はい」
赤城「霰と球磨、多摩にもよろしく伝えておいて下さい」
霞「分かったわ、元気でね」
青葉「じー」
霞「だから私は行かないって言ってるでしょ!」
加賀「では提督、急いで帰りましょう」
提督「あぁ、早く帰らんと吹雪が目を回してそうだしな」
――――鎮守府に四人で帰還。
提督「ようこそ赤城、うちの鎮守府へ」
加賀「とりあえず、こちらへ来てください」
赤城「何かあるのですか?」
提督「細やかなプレゼントだ、受け取ってくれ」
加賀「気に入って貰えると思います」
赤城「こ、コレは……」
~続く~
次で赤城編は終わりです
赤城「その時に用意してくれていたご馳走が美味しくて、私は食に目覚めました」
大鳳「色々台無しね、本当に」
赤城「まぁ色々ありましたが、来て良かったと心底思っています」
大鳳「食事を我慢しなくていいから?」
赤城「食べるのは好きですが、別にそれだけの為に私は生きていませんよ?」
大鳳「――誇り」
赤城「はい、一航戦として恥ずかしくない戦いを、加賀や二航戦の二人と共に幾つもこなすことが出来ました」
大鳳「過去を、乗り越えられたのね」
赤城「今ならば魔の五分など簡単に乗り越えてみせます。慢心など微塵もありません」
大鳳「……そう。そういえば、話に出てきた霞達って、うちに今居る艦娘達?」
赤城「何でも、提督が問題を起こしたということで、そこに所属していた艦娘に異動する権利と異動先の指定権利が与えられたそうです」
大鳳「それで、全員ここに?」
赤城「えぇ、結局全員また同じ鎮守府に集まりました」
大鳳(よく許可が降りたわね……)
赤城「提督曰く、事実を世間や他の鎮守府には隠蔽したいから、うちに全員押し込めて済ませられるなら好都合と判断されたのだろうということでした」
大鳳「あまりバラけて広められては困る、ということかしら」
赤城「最後にクソオヤジの策略だ、とも言っていたのが少々気になりますが……」
大鳳(クソオヤジ……?)
赤城「何はともあれ――間宮さん、今日のメニューを端から端までお願いします」
大鳳「今大盛りのカツ丼食べてなかった?」
赤城「コレは夕食の前の軽食です」
大鳳「やっぱり、赤城は大食いキャラが一番似合ってるんじゃないかしら」
赤城「そんな、誉めないで下さい」
大鳳「誉めてないわよ?」
赤城「むぐ?」
大鳳「食べながら首を傾げて誤魔化さないで」
赤城「だって、ここの食事は美味しいんです! それに食べねば戦えません!」
大鳳「もう分かったから食べるのに集中して」
――――一航戦赤城、過去には仲間の為に食事を断ち、今は仲間の為に食事を食べる、誇り高い空母。少し食事量が多いかもしれないが、大した問題ではない。
赤城「間宮さん、もう一度端から端までお願いします」
舞風「大鳳さーん、一緒に舞風と踊らなーい?」
大鳳「誘ってくれるのは嬉しいんだけど、回りながら廊下を歩くと危ないわ」
舞風「大丈夫だよ、慣れてるから」
大鳳「確かに慣れている感じだったわね。それに比べて私は踊った経験なんて一度も無いし、どんな動きするか全く知らないわよ?」
舞風「そっかそっかー……ではでは、大鳳さんをこの舞風さんのダンスレッスンに招待しちゃうねー」
大鳳「ダンスレッスンなんてしてるの?」
舞風「うん、一応ちゃんと定期的に通ってくる人もいるよ」
大鳳「……じゃあ、一回だけ試しに教えてもらおうかしら」
舞風「オッケーそれじゃあレッツゴー!」
――――舞風のダンスレッスン場。
舞風「じゃあ今日も始めるよー」
那珂「よろしくね」
愛宕「お願いするわー」
熊野「すぐに始めてよろしくってよ」
大鳳(ある意味凄いメンバーに教えているのね……)
舞風「じゃあ今日は大鳳さんにも来てもらったから、アレのおさらいをします」
大鳳「アレって何なの?」
舞風「実戦用ダンスだよ」
大鳳「社交界とかで踊るようなものをするんじゃないの?」
舞風「それも出来るけど、まずはコレを教えた方が有益だから」
大鳳(ひょっとして、あの那珂の動きはこの子が……)
舞風「じゃあまずは弾を華麗に避けて反撃する動きの練習から、みーぎ、ひだり、みーぎ、ひだり、みーぎで回って撃つ!」
那珂「曲の振り付けの一部だから、那珂ちゃんコレは完璧に出来るよ」
舞風「次は流れるような砲撃をする為の動き、みーぎで撃って、ひだりで撃って、バク宙からの全門斉射!」
愛宕「未だに私はコレが出来ないのよねー」
大鳳「愛宕が艤装を着けてコレが出来たら怖いわよ。というかむしろ何で出来るのよ舞風」
舞風「最後の動き、みーぎみーぎで撃って回って、ひだりで撃って回って、スピンジャンプで全方位に斉射」
熊野「この動きが出来るようにになるのに三ヶ月かかりましたわ」
大鳳「だから熊野も出来る方がおかしいことに気付きなさい」
舞風「大鳳さんもレッツトライ!」
大鳳「無理!」
――――ダンスが好きな艦娘舞風。多種多様な躍りに精通しているが、その中には変わったものも少なからず含まれている。
舞風「今日は猫ダンスの練習だよー」
多摩「よろしくにゃー」
武蔵「卯月」
大和「木曾」
武蔵「蒼龍」
大和「浦風」
武蔵「全艦一斉射撃」
大和「近代化改修」
武蔵「運河」
大鳳「――ねぇ」
大和「あら大鳳、一緒にしりとりしない?」
武蔵「二人になってしまうと味気無くてな、三人なら少しは楽しめるかもしれん」
大鳳「そんな物騒なしりとりに私は混ざりたくないわ」
大和「楽しいですよ、演習しりとり」
武蔵「難点は参加者の脱落が早すぎることだな」
大鳳「二人に砲撃されたら、大抵皆一撃で脱落するわよ」
大和「長門とビスマルクは三巡目まで耐えましたよ?」
武蔵「島風はあまりしりとりをしたがらないし、利根と木曾は馬鹿らしいと付き合おうとせん」
大鳳(暇過ぎるのって人をおかしくさせるのかしら……)
大和「何か新しい暇潰しを探さないといけませんね……」
武蔵「大鳳、何か時間を潰せる良い遊びを知らないか?」
大鳳「将棋やチェスは?」
大和「二千回程」
大鳳「テレビゲーム」
武蔵「飽きる程やった」
大鳳「花札やトランプ」
大和「五光とロイヤルストレートフラッシュを出してしまう程にやりました」
大鳳「明石さんの手伝い」
武蔵「仕事を奪うなと言われた」
大鳳「もういっそ二人で鎮守府近くの深海棲艦を全滅させて来たらどう?」
大和「――今なら、資源は潤沢ですよね?」
武蔵「そうだな、近海なら有事の際にも直ぐに出れて一石二鳥だ」
大鳳「いや、あの、冗談――」
大和「早速、加賀に許可してもらいに行きましょう」
武蔵「あぁ、善は急げだ」
大鳳(本気だこの二人……)
――――その後、二人が飽きるまで鎮守府近海には、はぐれ駆逐艦一隻すら現れなかったという……。
提督「一週間で燃料と弾薬十万!?」
加賀「大和型の二人が暇を持て余していたので、近海を完全に掃除してもらいました」
提督「……やり過ぎだろ」
加賀「ここまで鬱憤が溜まっていたとは思いませんでした」
提督(他の鎮守府に定期的に演習要請してやるか……問題は、まだうちとやってくれるところ残ってっかなぁ……)
大胆な村雨さんです
~~~~
提督「村雨」
村雨「はいはーい」
提督「ここ、風呂だよな?」
村雨「そうよ? 執務室に見える?」
提督「じゃあ何で居るんだよ」
村雨「村雨が頑張ってイイトコ見せたのに、提督が食事に連れてってくれるって約束忘れたからじゃないかしらー?」
提督(……あっ、急ぎの書類書いてて完全に忘れてた!)
提督「あー、いや、悪い、すまん。埋め合わせはちゃんとするから、今は大人しく出ていってくれないか? 主に俺の威厳の為に」
村雨「元から無いもの気にする必要ないでしょ」
提督「それ聞いて物凄く悲しい気持ちになったからやっぱり出てけ」
村雨「頑張った村雨を放置したんだから、今ここで構ってもらうわよ? でなきゃこのまま飛び出して加賀さん呼んじゃうから」
提督「提督として終わるか人生終わるか風呂で選べって斬新だな」
村雨「ちゃんとバスタオル巻いてるしいいじゃない。それとも……私のイイトコ、見・た・い?」
提督「魅力的な提案だが今回は縁がなかったということで」
村雨「えいっ」
提督「って本当に見せる奴が――水着?」
村雨「そんな簡単に見せたりしないってば、提督のハートをゲッツするまで――提督?」
提督「……」
村雨「んー? なになに、水着でも直視するのは恥ずかしいのかしらー?」
提督「寄るな、見せるな、さっさと出ろ」
村雨「村雨との約束忘れたのは、どこの誰?」
提督「埋め合わせはするって言ってるだろ」
村雨「……じゃあ、こっち向いて感想を言ってくれたら、許してあげてもいいよ?」
提督「それで水に流すんだな?」
村雨「うん」
提督「……全く、水着の感想なんて俺には荷がおも――い?」
村雨「引っ掛かったね、時には大胆にだって女の子はなれ――って提督!? ちょっ、まっ、抱き着いたりその先は流石にまだ私も心の準備が……アレ?」
村雨(気絶してる!?)
村雨「ちょっと、提督しっかりして! 誰か運ぶの手伝ってー! 提督がお風呂でのぼせたー!」
――――その後、提督と村雨が加賀に説教を喰らったのは言うまでもない。
加賀「駆逐艦の裸を見て倒れるなんて修行が足りません。私のを見て免疫を付けて下さい」
提督「そんな修行しないし脱ぐな!」
改だと四人共かなり成長してるように見える
それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
今回は由良のも一つ書きます
~次回~
・耳掻きをするのです!
・ながもんVS天龍
・扶桑姉様の美しさを語り続ける妹
・由良の単装砲(夕張印)
の、四本でお送りします
電「司令官、耳掻きをしてあげるのです」
加賀「電、提督に膝枕をして耳掻きをする役目は譲れません」
電「加賀さんは何時も司令官を独占しているのです。この前も寝ている司令官に――」
加賀「今回だけ特別に許してあげます」
提督「おい待て加賀、今の反応明らかにおかしいだろ。寝てる俺に何した?」
加賀「気になさらなくて結構です。早く年端もいかぬ少女の膝枕で耳掻きをしてもらいながら興奮してきて下さい」
提督「話逸らすのはまだいいが言い掛かりで人を変態にするのはやめろ」
電「二人で話をしないで欲しいのです! 司令官は早くこっちに来るのです!」
提督「分かった分かった、そんなに怒るなよ」
提督(加賀以外の膝枕って久々だな)
電「じゃあ、いきます」
提督(……手慣れた感じだな、また誰かに教えてもらったのかもしれんな)
電「キレイであまりやりがいが無いのです……」
提督「加賀が何時もしてくれてるからな」
電「じゃあ次は反対を向いて欲しいのです」
提督「あぁ」
電「では続きを――司令官、息がお腹にかかってちょっとくすぐったいのです」
提督「いや、息を止めろと言われても無理だからな?」
電「もう少し顔の角度をズラしてもらえないですか?」
提督「こうか?」
電「はにゃあっ!? スカートに顔を埋めないで欲しいのです!」
提督「待て電、誤解を招くような言い方するな。耳掻きをやりやすいように顔を下に向けただけだ」
電「そこに顔を埋められると……その……物凄く恥ずかしいのです……」
加賀(この前の村雨の件といい、今回の件といい、やはり提督は駆逐艦が好き……? 空母から駆逐艦へ改造というのはしてもらえるのでしょうか……)
提督「他意は無かった。確かにちょっと改めて考えると危ない行為だったかもしれんが、俺は顔を埋めて喜んだりしてないからな?」
電「電じゃ、魅力が足りないですか……?」
加賀「年頃の女の子を泣かすとは最低ですね」
提督「い、電は可愛い女の子だぞ? 将来はきっと良いお嫁さんになるはずだ」
電「はわわ、嬉しいのです。司令官のお嫁さんになれるようにまだまだ頑張るのです!」
提督(あっ、言い方間違えた……)
加賀(現状では電が一番強力なライバルかもしれませんね、この子に対する認識を改めなくては……)
――――日々色々なスキルを身に付けていく電。司令官の隣を射止める日は近いかも?
嫌われてはいません、迷惑がられているだけです
~~~~
長門(今日は大鳳も龍田も出撃で居ない。大和も買い物に出掛けている)
長門「――つまり、今が好機! 今日こそ駆逐艦娘達と楽しい時間を過ごす!」
――――待機中の駆逐艦娘、庭で鬼ごっこ中。
浦風「待つんじゃー!」
三日月「簡単には捕まりません」
陽炎「陽炎って名前は伊達じゃないわ!」
子日「子日は、可愛いだけじゃないんだよー」
長門「皆、この長門も混ぜてくれ!」
陽炎「長門っ!? ちょっと、龍田さんか大和さんは!?」
三日月「出撃と買い物です」
陽炎「大鳳さんは?」
浦風「大鳳姉さんも出撃中じゃ」
陽炎(困ったなぁ……長門って出撃中は頼りになるんだけど、陸上だとスキンシップ過剰過ぎるのよね……)
長門「そぉれ捕まえた!」
子日「きゃっ!?」
三日月「子日!」
長門「自分で言うだけあって可愛いぞ、子日」
子日「ねの、ひ、は、かわ……」
長門「ん? このビッグセブンである長門に抱き締められて感激のあまり気を失ったか。では次の子を抱き締めてあげるとするか」
陽炎「来るなぁぁぁぁ!」
長門「恥ずかしがらなくてもいいぞ、このビッグセブンが全力で愛を籠めて抱き締めよう!」
三日月「全力で遠慮します!」
浦風「あの長門ってそがぁに危ないんか?」
陽炎「浦風、いいからアンタも早く逃げなさい!」
長門「何時もは大鳳が邪魔で話したことすらなかったが、浦風もその青い髪がとても似合っていて可愛いな」
浦風「そうか? ぶち嬉しいんじゃ」
陽炎「褒められて嬉しがってる場合じゃないわよ!」
長門「よし、捕まえ――」
?「おぅ、俺様が居るってのを忘れてねぇか?」
~続く~
長門「天龍、邪魔をするならまたアイテム屋横の倉庫に閉じ込めるぞ」
天龍「あの時はいきなり後ろから不意打ちしやがったんだろうが、ビッグセブンが聞いて呆れるぜ」
長門「ならば、正々堂々と打ち負かしてやろう」
陽炎「怖い天龍ちゃん頑張れー」
三日月「怖い天龍さん頑張ってください」
浦風「何かよく分からんが怖い人頑張れー」
天龍「おぅ、任せとけ!」
長門「たかが軽巡洋艦に負ける程、この長門は甘くないぞ!」
天龍「龍田に怯えてる奴が何言ってやがる」
長門「怯えてなどいない! 戦略的撤退をしていただけだ!」
天龍「次はこの俺様にも怯えるようになっちまいな!」
長門「行くぞ天龍!」
天龍「かかってこい長門!」
――――十分後。
長門「――やるな、天龍」
天龍「アイツ等をずっと遠征で守ってんだ。弱かったら意味無いだろ」
長門「お前も、駆逐艦を愛しているのだな」
天龍「勘違いすんなよ、何故だか慕ってきやがるチビ達を危ない目に合わせたくないだけだ」
長門「ふっ……私が守らずとも、あの子達は大丈夫のようだ」
天龍「お前だって出撃中は盾になって守ってんだろ? 誇っていいと思うぜ、陸では度が過ぎてるがな」
長門「駆逐艦娘達への愛が溢れてしまうのだ、コレばかりは止められん」
天龍「やっぱり根っから危ないんじゃないかお前」
長門「可愛らしいものを愛でたいという気持ちのどこがいけないのだ!」
?「いけなくはないけど、天龍ちゃんに手を出したのは頂けないかなぁ?」
?「浦風に近付いたらしいわね、覚悟はいい?」
?「懲りないですね、貴女も」
長門「っ!? 待てお前達、私はただあの子達と楽しく遊ぼうと――」
龍田大鳳大和「問答無用!」
――――何事も、節度を弁えないと痛い目を見ます。長門だって節度を弁えられれば良いお姉さんです。弁えられれば、ですが……。
長門「今日は皆の為にドーナツを買ってきたぞ!」
天龍「おらチビ共、一列に並べ」
駆逐艦娘達「わーい!」
大鳳「監視付きならちょっとは安心ね」
龍田「何かあれ以来、天龍ちゃんと意気投合して二人で居るようになったのよね……刺しちゃダメかしら?」
大和「やめてあげましょう、せっかく大人しくなったんですから」
子日が気絶した理由について、知っている方には分かりやすい説明を
某格ゲーのロケット頭突きや百列張り手をする力士に鯖折りされるのを想像して下さい、そんな感じです
山城「扶桑姉様はね、とにかく髪が綺麗なの」
提督「そうか」
山城「儚げな顔で空を見上げているのも、見る人に姉様の美しさを再確認させるわ」
提督「そうか」
山城「少し不幸なところも、皆に姉様の存在を忘れられないようにするのよ」
提督「そうか」
山城「巫女服だって、一番似合っているのは姉様だわ」
提督「そうか」
山城「白磁のような肌も、男共の視線を惹き付けて離さない」
提督「そうか」
山城「伊勢や日向への対抗心も、姉様の力強さを感じさせて魅力を増しているの」
提督「そうか」
山城「それから――」
提督「なぁ山城、後何百回聞いたらその話言わなくなるんだ?」
山城「提督が姉様と結婚するって言うまで永久に」
提督「お前それリアル過ぎて怖い」
山城「だって、姉様には幸せになってもらいたいのよ」
提督「扶桑も同じこと言ってたぞ、“山城には幸せになってもらいたい”って」
山城「扶桑姉様が……?」
提督「似た者同士だよな、流石姉妹だ」
山城(私の幸せは扶桑姉様の幸せ……姉様も、同じように考えてくれてるのね……)
提督「お前はお前なりの幸せを探すのが、扶桑にとっても嬉しいんじゃないか?」
山城「そう……そうね、それが一番かもしれないわね」
提督「じゃあ俺に扶桑の良いところをエンドレスで言い続けるのはやめ――」
山城「ないわよ」
提督「何でだよ!?」
山城「扶桑姉様と提督が結婚するのが、やっぱり私の幸せだから」
提督「さっきの話は無視か!」
山城「無視してないわよ?」
提督「どういうことだよ……」
山城「ふふ、内緒。じゃあ大人しくこれからも聞き続けてもらうわね」
提督「勘弁してくれっ!」
――――姉の良いところを提督に熱弁し続ける山城。その様子は、とても楽しそうである。
扶桑「山城、貴女提督とずっとお話していたのね、羨ましいわ……」
山城「姉様!? 違うのよ、それは二人で幸せになるためなの!」
扶桑「妹に想い人までとられるなんて、やっぱり不幸ね……」
山城「私の話を聞いて姉様ー!」
妖精さんが張り切りました
~~~~
大鳳「由良、貴女ずっと単装砲装備してるけど、連装砲に変えないの?」
由良「単装砲、好きなの」
大鳳「火力不足だって感じない?」
由良「火力? コレ、凄いよ?」
大鳳「単装砲が?」
由良「夕張が作ってくれたの。何か最初に出来たのは危ないからって、火力抑える為に改造したらしいけど」
大鳳(それ、本当に単装砲なのかしら……)
由良「試し撃ち、見たい?」
大鳳「えぇ、是非」
由良「じゃあ、行こう」
――――鎮守府近海。
由良「居たよ」
大鳳「はぐれみたいだし、私は近くで見学してるわね」
由良「分かった。砲雷撃戦、始めます!」
大鳳(イ級一隻だと良く分からないかもしれないけど、簡単な比較ぐらいは出来るはずだわ)
由良「よく狙って……てーぇ!」
大鳳(っ!? 単装砲一発で巨大な水柱!?)
由良「やった。提督さんに火力いっぱい強化してもらったし、手元がぶれなくなった」
大鳳「本当に由良のそれは単装砲なの? 手元がぶれなくなったってどういうこと?」
由良「単装砲だよ。最初手渡されて試射した時は反動で転けたけど」
大鳳「それ別物よ絶対、連装砲だってそうはならないもの」
由良「夕張が最初に試射した時はイ級が蒸発したらしいから、これぐらいなら普通なんじゃない?」
大鳳「蒸発っ!?」
由良「そういえば、提督さんがコレを上手く扱えるようになったら、褒めてくれるって言ってたの。ちょっと行ってくる」
大鳳「そ、そうなの? 行ってらっしゃい……」
大鳳(そういえば由良が出撃してるのあまり見かけなかったけど、ずっとアレを誤射したりしないように演習してたのね……)
――――提督執務室。
由良「提督さん。コレ、上手く扱えるようになったよ」
提督「おぉ、やったな由良。それならまた次から出撃に加えるし、よろしく頼むぞ」
由良「うん、でもまだまだ火力欲しいし、いっぱい強化してね。ねっ!」
提督「分かった。何処まで改修の余地があるか分からんが、頼んでおく」
由良「うん、ありがとう、提督さん」
――――夕張印の単装砲片手に、今日も由良は海を駆けています。
大鳳「きゃあっ!? 敵が爆発した!?」
由良「少しまた火力上げてもらったけど、やっぱりちょっと危ないかな?」
ちょっと幸せそうな不幸姉妹とちょっと天然な由良さんでした
それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
~次回~
・確かに今後の作戦会議です
・楽しい兵装実験
・ボクっ娘大集合
・ほっとけない子の一日
の、四本でお送りします
提督「朝潮」
朝潮「はい」
提督「コレ、何に見える?」
朝潮「指輪です」
提督「コレは?」
朝潮「書類です」
提督「今から俺が何を言うと思う?」
朝潮「次の作戦内容についてですよね?」
提督(俺がこの状況でどう切り出せばいいか、頭の中で作戦会議はしたい)
朝潮「それとも、何か私が気付かないうちに大きな失敗をしていて、そのお叱りのためとか……」
提督「断じてそれはないから安心しろ、頼むからこれ以上切り出しにくくしないでくれ」
朝潮「そんなに重要な作戦会議を、こんな鎮守府の片隅で私達だけでやってよいのですか? せめて加賀さんだけでも交えた方がよいのでは……」
提督「いや、朝潮にとって大事な話だから二人だけの方がいいんだ」
朝潮「極秘作戦、ということなんですね」
提督「あー……うん、もう考えるだけ無駄な気がしてきた。朝潮、この書類読んでしてもいいと思ったなら、この指輪填めとけ。嫌なら海に投げ捨てろ」
朝潮「作戦指令書と作戦に必要な物品ですね、拝見します。……ケッコンカッコカリ……練度上昇……受理以降の異動禁止……現在の司令官と一生を共にしたいと願うならば、ここに記入されたし……?」
提督(真面目過ぎるからな朝潮は、頭から湯気が出そうな程顔が赤くなってやがる)
朝潮「あの、司令官、こ、コレ、書類を間違えているのでは……」
提督「指輪も渡したろ、間違えてないぞ」
朝潮「でも、司令官には加賀さんが……」
提督「本当に結婚する訳じゃないし、加賀もお前も大事なうちの艦娘だ。そこに明確な差は無い」
朝潮「……本当に、この指輪も頂いてよろしいのですか?」
提督「突き返されても困るし、売るなり何なり好きにしろ」
朝潮「――駆逐艦、朝潮型一番艦、朝潮。敬愛する司令官の為、これまで以上に力の限り戦わせて頂きます!」
提督「こんな時まで堅苦しくなくていいんだぞ?」
朝潮「……あの、出来れば一つだけお願いが……」
提督「何だ?」
朝潮「頭を、撫でて頂けませんか?」
提督「……あぁ、何時でも撫でて欲しくなったら言いに来い、たまにはリラックスしろ」
朝潮「何だかこうしていると、とても心が満たされる気がします」
提督「息抜きは大事だ。朝潮もこの機会に肩の力を抜くことを覚えろ」
朝潮「――はい」
――――その時生真面目な少女の見せた笑顔は、赤い夕陽を背に、とても輝いていた。
五月雨ちゃんが来るとうっかり鎮守府が消えるかもしれません
~~~~
夕張「妖精さーん、私に何か作ってもらえない?――うん、ちょっと変わった兵装でもいいわ」
――――妖精さん、作成中。
夕張「……ねぇ、変わったのでもいいとは言ったけど、この杖は何?――私が見てたアニメの主人公が持ってた? 全力全開だと分子分解ビームが撃てる? ごめん、危なすぎて使えない」
――――妖精さん、再び作成中。
夕張「今度は追加装甲作ってみたのね。――胸に貼り付けて使うの? ついでに豊胸も可能ですって?……あの子が泣いて喜びそうね、コレ」
――――妖精さん、張り切って作成中。
夕張「次は普通の砲ね、試し撃ちしてもいい?――撃ってもいいけど、着弾点から半径数百メートルが消し飛ぶ? 即廃棄!」
――――妖精さん、控えめに作成中。
夕張「今度は大丈夫そうね、対空砲かしら。――自動追尾と弾速の向上……うん、それなら使えるわね、ありがとう妖精さん」
――――妖精さん、最後に何か作成中。
夕張「妖精さん、布なんてかけてどうしたの?――何を作っても付き合ってくれるお礼? そりゃ危ないものを作られて困ることはあるけど、優秀な妖精さんには変わり無いもの」
――――妖精さん、照れて何かを夕張に渡して逃走。
夕張「あっちょっと妖精さん!――コレ、コントローラーか何かかしら? とりあえず、布を取って何か確認しないと……えっ!? コレって――」
~続く~
――――提督執務室。
夕張「提督ー!」
提督「ん? 夕張がここに来るなんていつ以来だ? 何かまた爆発でもしたか?」
夕張「ちょっと見てもらいたいものがあるんです、腰抜かさないで下さいね?」
提督「変なものをここへは持ってくるなって何時も言って――」
?「テイトクサン、コンニチハ。イロイロタメシテミテモ、イイカシラ?」
提督「うおわっ!? な、何だ、ソイツは」
夕張「妖精さん作、メカ夕張です。どうです? 凄いでしょ!」
提督「大丈夫なのかソイツ、急に爆発したりしないよな?」
夕張「その辺は大丈夫です。私のサポート用の為に作ってくれたみたいなので、変な機能は一切付いてませんでした」
提督「そ、そうか……にしても、良く出来てるな」
メカ夕張「オチャクミ、スイジ、センタク、ソウジ、ナンデモヤリマス」
夕張「これで益々開発がはかどりそうです」
提督「ほ、程々にな……」
――――妖精さん作、メカ夕張。工廠に籠りがちな夕張の良きパートナーとして、今日も身の回りの世話をしています。
夕張「提督、戦闘も出来るようにメカ夕張を改造しちゃダメですか?」
提督「絶対にダメ!」
メカ夕張「イロイロ、ツンデミタイデス」
大鳳「皆、自分のことを何て言ってる?」
皐月「ボク」
最上「ぼく」
時雨「僕」
Z1「僕」
大鳳「何でボクなの?」
皐月「その方が何だか強そうだから」
最上「三隈がお嬢様っぽいから、個性を出そうと意識してたらこうなったのさ」
時雨「何でだろう……自分には一番合ってると思ったからかな?」
Z1「こっちに来た時、小さい男の子が“僕は〇〇っていいます”って自己紹介しているのを聞いて、それがてっきり日本の一人称なんだと……向こうじゃIchだけだし、複数あるなんて知らなかったんだ」
大鳳「なるほどね。皐月、試しに“私”って言って自己紹介してみてくれない」
皐月「ボ、じゃなかった、わたしが皐月だよ!――何か変な感じ」
大鳳「最上は、熊野みたいに」
最上「わた、わたくしゅが航空巡洋艦最上だ、ですわ。――物凄く言いにくいし、絶対ぼくには真似できないや」
大鳳「時雨は、涼風なんてどう?」
時雨「涼風? えっと、ちわ、時雨だよ、私が居れば百人力さ。――あんな風に元気に言わないと、違和感が出てしまうね」
大鳳「最後はレーベ、マックスでいいかしら」
Z1「マックスか……わたしが駆逐艦レーベリヒトマースよ。レーベでもいいけど、よろしく。――かなり棒読みになっちゃった」
大鳳「やっぱり聞き慣れてるのもあって、皆が急にボクから一人称を変えると変な感じになるわね」
皐月「じゃあ次は大鳳さんだね!」
最上「ぼく達だけやるのは不公平ってもんだ」
時雨「大鳳には僕って言ってもらおうかな」
Z1「うん、それでいいと思うよ」
大鳳「ねぇ、どうしてもやらないと、ダメ?」
ボクっ娘達「ダメ」
大鳳「そうね、言い出しっぺだものね……僕は装甲空母大鳳、よろしくね!」
ボクっ娘達「――あまり違和感が無い」
大鳳「嘘!? 何で!?」
――――たまに開かれることとなったボクっ娘の集い。その中に何故か大鳳が混ざることとなった理由は、四人しか知らない秘密である。
時雨「この集いの間は、大鳳にも僕って言ってもらうからね」
大鳳「本当に違和感が無いの……?」
ボクっ娘達「無い」
大鳳「何でなのよー!」
まるゆ「木曾さん、おはようございます」
木曾「おはよう、まるゆ」
まるゆ「木曾さんが私の演習に付き合ってくれるなんて、嬉しいです」
木曾「どうせ暇だし気にするな、普段は使わない爆雷の練習にもなる」
まるゆ「はい、精一杯頑張ります!」
――――演習は五秒で終了。
木曾「その、何だ、うまく潜水出来るようにはなったじゃないか」
まるゆ「すぐに水死体みたいに浮いちゃいましたけどね……」
木曾「――そうだ、昨日作ったカレーがあるから、一緒に食うか?」
まるゆ「ホントですか!? 木曾さんの作ったカレー、美味しいから食べたいです!」
木曾「鈴谷や五十鈴、間宮みたいには作れないがな」
まるゆ「そんなことないです、まるゆは木曾さんのカレー大好きですよ」
木曾「そうか、いっぱいあるからしっかり食えよ?」
まるゆ「はい!」
――――山のように盛られたカレーに、まるゆ沈没。
まるゆ「うぅ……半分も食べられませんでした……」
168「まるゆーちょっと泳ぎに行かない?」
まるゆ「あっイムヤ、いいですよ、お付き合いします」
168「じゃあ早速行きましょうか」
――――二人でオリョクルへ出発。
まるゆ「こうして二人で出撃すると、鎮守府に来た頃を思い出します」
168「最初は手を掴んで一緒に潜水してあげてたのよね、今は一人でちゃんと潜水出来るようになって安心だわ」
まるゆ「皆さんが優しく迎え入れてくれて、本当に良かったです。潜水艦なのに潜水が下手って、致命的でしたし……」
168「仕方無いわよ。私達とは全く違う設計の元に作られたんだから」
まるゆ「イムヤだけじゃなくて後から来たゴーヤやハチ、イクにシオイも泳ぎ方を教えてくれて、立派に潜水艦として働けるようになりました。まるゆなんかに付き合ってくれて、本当に嬉しかったです」
168「最初潜水出来ないって聞いた時は驚いたけど、司令官や木曾さん、五十鈴さんからも面倒見てあげてねって言われたし、真面目に頑張る良い子だってすぐに分かったもの」
まるゆ「これからもよろしくね、イムヤ」
168「えぇ、こちらこそよろしくね――じゃあ、避けながら行くわよ!」
まるゆ「はい!」
――――まるゆ、潜水航行能力の向上ではなく、浮沈の高速化に成功。爆雷と砲撃を独特な回避方法で切り抜けるスタイルを確立。
~続く~
そういや、ここのまるゆもケッコンカッコカリ済なんだよな
>>766
そうです、大鳳着任以降に着任した翔鶴・五月雨・涼風・浦風の四人以外は全員してます
設定上運改修が無いので、大鳳や不幸姉妹達に狙われる心配もないです
微妙にはみ出したので更に分割、次で終わり
~~~~
――――イムヤ・まるゆ、二人共無傷で帰投。
168「じゃあ私は回収した資源置いてくるから、先にシャワー浴びてきていいわよ」
まるゆ「えっ? まるゆがやっておくからイムヤが先に――」
168「いいのいいの、先輩の言うことは聞くものよ?」
まるゆ「……うん、ありがとう、イムヤ」
168「じゃあまたね」
まるゆ「うん、またね」
――――シャワーを浴びて夕食。
まるゆ「間宮さん、月見うどんお願いします」
間宮「はーい、すぐに作りますからね。席に座って待ってて」
まるゆ「分かりました」
五十鈴「まるゆ、ここが空いてるからここに座りなさい」
まるゆ「えっ、あの、空席はいっぱい……」
五十鈴「ここ、空いてるから、座りなさい」
まるゆ「はい、分かりました、ご一緒します」
まるゆ(うぅ……ちょっと今怖かったよぉ……)
五十鈴「貴女、シャンプー変えたのね」
まるゆ「あっはい、分かりますか?」
五十鈴「パン〇ーンね、ヴィダ〇サスーンよりもまるゆの髪質に合っていると思うわよ」
まるゆ「そうなんですか? 変えてみて良かったです」
まるゆ(――アレ? でも私、前のシャンプーの銘柄言ったかな?)
間宮「はい、お待ち遠様」
まるゆ「ありがとうございます間宮さん、いただきます」
まるゆ(七味――)
五十鈴「七味一振り、よね?」
まるゆ「はい、いつもすいません」
五十鈴「いいのよ、ゆっくり食べなさい。私はそろそろ警備交代の時間だから行くわね」
まるゆ「お気を付けて」
まるゆ(いつも夕飯食べに来たら居るけど、偶然って凄いなぁ……)
~続く~
――――潜水艦娘部屋。
まるゆ「7のトリプルです」
401「えっと、パス」
まるゆ「8のトリプルで流して、4のダブルでおしまいです」
401「うわーまた負けたー!」
58「シオイはトランプ弱いでち」
168「大富豪、ブラックジャック、ポーカー、カブ、何やっても大抵最下位よね」
8「シオイの戦略は読みやすいです」
19「今日はもう遅いから、そろそろ皆寝ようなのね」
401「明日もやろ! 絶対!」
まるゆ「うん、いいよ」
58「じゃあ電気消すでち」
168「スマホの充電しとかないと……」
8「グーテナハト」
19「魚雷冷たくて抱いて寝るには最高なのね」
まるゆ(今日も一日、楽しかったなぁ……お休みなさい)
――――潜水艦まるゆ。多少のトラブルはありつつも、楽しい毎日を過ごしてます。
燕尾服とか大鳳似合う気がします
それでは今回は時間を考慮して安価↓1・2・5で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
安価外でもランダムに未登場or出番が少ない艦娘なら書けそうなら拾います
~次回~
・レディー講座
・おにおこじゃなくて鬼・怒!(き・ぬ!)
・護衛特化型駆逐艦初霜
・毒気が抜けた(はずの)大井
の、四本でお送りします
電大人気
六人から七人に増えるかもしれません
~~~~
熊野「熊野と」
暁「暁の」
熊野&暁「レディー講座!」
電「今日はよろしくお願いするのです」
熊野「向上心があるのはとてもいいことですわ」
暁「この一人前のレディーである暁に任せれば、何の心配もいらないわ」
電「熊野さん、どうすれば一人前のレディーになれますか?」
暁「ちょっと電、暁も居るんだから私にも聞きなさいよ!」
熊野「日本には“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花”、という女性の美しさを表した言葉がありますの」
電「どういう意味なのですか?」
熊野「諸説ありますけれど、どんな時にも優雅で清楚で気品ある立ち居振舞いをする女性は真のレディーである、という意味なのだと私は考えていますわ」
電「優雅で清楚で気品ある立ち居振舞い……」
暁「暁みたいになればいいってことよね」
熊野「私達艦娘が一人前のレディーである事を証明する為には、戦いの中でもそれを常に忘れないことが必要ですの」
電「熊野さん、何となくだけど分かったのです! 早速実践してみるのです!」
熊野「えぇ、電が真の淑女となれるよう、私も一人のレディーとして協力は惜しみませんわ」
暁「ねぇ、ちょっと! 一人前のレディーである暁を二人共無視しないでよー!」
――――電、出撃中。
電(優雅で清楚で気品ある立ち居振舞い……とにかく、やってみるのです)
大鳳「電、ヘ級の相手をお願い!」
電「了解なのです」
電(立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花、なのです!)
大鳳「――よし、こっちは片付いたから電の援護を……あら?」
電「終わったのです」
大鳳(いつの間に!? 砲撃音もしなかったし、良く考えれば航行する時に水を切る音もしてなかったはず……)
電「電もコレで一人前のレディーなのです」
――――今回、電が獲得したもの。消音射撃用夕張砲、無音航行術、揺芯回避航行術の三つ。
電「いつかは加賀さんに挑むのです!」
加賀(少し気を引き締め直さなければいけませんね……)
潜水艦と艦載機の動きを把握し、水飛沫を上げず航行し、回避も優雅に美しく、音もなく敵を倒す……ほら、誰もが知っている一人前のレディーの姿ですよ、多分
大鳳「おにおこー」
鬼怒「だから私は鬼怒だってば!」
大鳳「こう呼ぶと絶対に見付かるから便利なのよ」
鬼怒「ちゃんと名前で呼んで欲しいのに、皆酷いよ……」
大鳳「愛称みたいなものだから、そんなに嫌がらなくてもいいんじゃない?」
鬼怒「コロンビアも愛称?」
大鳳「……一応、そうだと思う、多分」
鬼怒「パナイ島マジパナイとか寒いダジャレ言ったのが悪かったのかなぁ……」
大鳳「でも、結構駆逐艦の子達とは仲良いわよね? やっぱり嫌われてる訳じゃないわよ」
鬼怒「何か両腕を上げてたらぶら下がって来て、それが案外楽しかったのか毎回引っ付いてくるようになったんだよね。お陰で、凄い力こぶ出来るようになったよ」
大鳳(二の腕ムキムキね、なかなか良い筋肉だわ)
鬼怒「提督だけはちゃんと名前で呼んでくれるから、地味にそれだけでも嬉しいんだー……」
大鳳「わ、私も今度からちゃんと鬼怒って呼ぶわね」
鬼怒「ありがと、そう言ってくれると嬉しいよ」
――――節分。
鬼怒「がおーっ!」
雷「おにおこちゃんに豆を食べさせるわよ!」
響「ピスタチオ(殻付き)を食べさせてあげよう」
卯月「うーちゃんは納豆ぴょん」
長月「天豆って響きがかっこいいから食べさせてやろう」
鬼怒「ちょっと、豆を当てるんであって食べさせるんじゃない――納豆混ぜたの誰!? 後ピスタチオは殻剥いてくれなきゃ噛み砕けないって!」
電「豆乳ジュースを作ってみたのです」
如月「おからパック、試してみる?」
満潮「揚げ出し豆腐作ったから食べなさいよ」
鬼怒「趣旨変わってない!? あぁもう食べるから、まずはこの恥ずかしい鬼娘のコスプレ脱がせてよ」
駆逐艦娘一同「可愛いからダメ」
鬼怒「晒し者にされてる気分だよー……あっ、揚げ出し豆腐美味しい」
大鳳「皆に好かれてますよね、鬼怒」
提督「流されやすいし強く拒否しないから皆でからかってはいるが、アレを見て羨ましがる奴は居ても、嫌う奴なんてここには居ないさ」
大鳳(字面が可愛くないから親しみを籠めて“おにおこ”って呼ばれてるって知ったら、どんな顔するかしら?)
――――軽巡鬼怒、今日も明日も駆逐艦を両腕にぶら下げて頑張ってます。
羨ましがる奴?ながもんさんのことか
>>787
鬼娘の格好で待機していたら、出撃だからとそのまま連れていかれた某ビッグセブンです
大鳳「初霜って護衛任務が得意なの?」
初霜「はい、護衛任務ならお任せください」
大鳳「どういう風にいつも護衛しているの?」
初霜「敵を発見したら、まずは最適な護衛対象艦の航路を割り出します。それから、敵の一番攻撃しにくい陣形を取り、飛んでくるあらゆる攻撃を防ぎます」
大鳳「戦艦の砲撃なんかは無理じゃないかしら」
初霜「追加装甲を応用した盾で受け流します」
大鳳「そんなので受け流せるものなの?」
初霜「着弾の瞬間に軌道を逸らせば可能です」
大鳳(どう考えても物理的に無理な気が……)
初霜「多少の無茶は承知で、戦艦だろうと空母だろうと、私が護衛している限りは何もさせません」
大鳳「どうして初霜は、そこまでして護衛を?」
初霜「私が艦娘になる前に行った救助活動や護衛任務、そのどれもを誇りに思っているからです」
大鳳「幾ら練度が高いとはいえ、駆逐艦が戦艦の砲撃をまともに喰らえば只では済まないのよ? それでも、率先して護衛任務を引き受け続けるの?」
初霜「“お前が仲間を守れば、必ず仲間がお前を守る。守りたいなら守らせてやるから守られろ”、そんな風に提督から言われました。だから、引き受け続けます」
大鳳「守るがゲシュタルト崩壊しそう……無茶をするなと言う割に、無茶を容認するわよね、あの人」
初霜「そんなことをしているから、月に一週間しか起きていられない程に気を張り詰めて作戦を立てて、糸が切れたように眠り続けてしまうんです」
大鳳「でも、そんな提督だから守るのよね?」
初霜「レ級百隻相手でも守りきります、例え身体の大半を失ったとしても」
大鳳「あら、そんなことになる前に私が守るから大丈夫じゃないかしら」
初霜「全く……お人好しが多すぎて、私も常に気が休まりません」
大鳳「あはは――ごめんなさい」
初霜「出撃数回に一回、狙い済ましたかのように大破するのは心臓に悪いですのでやめてください」
大鳳「好きで大破している訳じゃないのよ?」
初霜「次からは私の後ろで動かないで下さい、動いたら撃ちます」
大鳳「それ本末転倒よ!?」
初霜「勝手に動いて大破されるよりはマシです」
――――護衛に特化した駆逐艦初霜。頑ななまでのその護衛意識は、彼女の優しさに基づいている。
初霜「どうしてまた大破するんですか!」
大鳳「私が聞きたいわよ!」
眠い……続きは起きたら書きます
~~~~
大井「提督、魚雷触ってみます?」
提督「遠慮する。っていうかそれ以上スカート上げたら見えるぞ」
大井「触らないと撃ちますよ?」
提督「お前はアレか? セクハラを理由に俺を訴えたいのか?」
大井「チッ、この純情童貞チキン提督」
提督「毒が抜けて優しくなったのか、毒は増したけど優しくなったのか、元々毒しかないのか、どれが正解だ?」
大井「提督のこと、北上さんと同じぐらい愛してますよ? 今すぐ何処かへ三人で逃避行したいぐらいに」
提督「受け取るのすら怖い気もするが、その気持ちは受け取っておく」
大井「受け取ったなら今日から私と北上さんと三人で一緒に寝てください」
提督「よし、クーリングオフしてやる」
大井「チキン提督、私の気持ちがいらないなんて言うと、魚雷四十発ぶちこみますよ?」
提督「生憎だが満面の笑みでそれ言われて、素直に気持ちを受けとるような鉄のハートは持ち合わせてねぇよ」
大井「――だって冗談でも交えないと、貴方すぐに逃げちゃうじゃない」
~続く~
提督「……すまん」
大井「謝るぐらいなら、さっさと誰か選んでくれない? 私? 北上さん? 加賀さん? それとも他の誰か? 艦娘じゃない人? さっさと選びなさいよ!」
提督「今は、無理だ」
大井「ほら、やっぱりチキンじゃない」
提督「分かってんなら、俺にそんな感情を抱くのはやめとけ」
大井「ケッコンカッコカリしちゃったもの、地獄までだって付きまとうわよ?」
提督「……悪い」
大井「何? 私としたのは間違いだったとでも言うつもり?」
提督「そんなことは――」
大井「なら謝らないで!」
提督「……」
大井「大方、誰かと特別な関係になったら作戦に支障をきたすとか、自分の考えた作戦にその相手を参加させる時に私情を挟む余地が生まれるかもしれないとか、私達が解体されてしまったらその時に自分が堪えられないとか、そんなこと考えてるんでしょ」
提督「っ……エスパーかよ……」
大井「愛してるって言ったでしょ? それぐらい分かるわ」
提督「それも冗談の一部だと思ってたんだがな」
大井「冗談で愛してるなんて言葉使わないわよ、このニブチン提督」
提督「最後の一言があると冗談にしか聞こえん」
大井「――本当に好きだと分かってもらえるように言葉を重ねれば、アナタは私だけを見てくれる?」
~続く~
提督「俺はチキンなんでな、誰かと見つめ合うのが怖いんだ。それに、そこまで慕われる理由にも心当たりが無い」
大井「北上さんの幸せそうな笑顔を見せてくれました。私が何かにつけて罵倒しても、笑って最後まで付き合ってくれました。作戦指揮が悪いと言ったら、寝る間も惜しんで戦術書を読み漁ってたのも知ってます。誰かが一発でも被弾して帰ってくると、その日の作戦に何か見落としが無かったか必ずチェックしているのも知ってます。このぐらいあればいいですか?」
提督「……吹雪と加賀にしか見せたこと無いんだがな、それを書き留めてるノート」
大井「私はエスパーなんでしょ? それぐらい分かるわよ」
大井(ホントは盗聴機のお陰だけど)
提督「提督として当然の仕事をしているだけだ」
大井「それなら部下のメンタルケアも兼ねて、今ここで職務として誰か決めて下さい」
提督「そんな職務があってたまるか」
大井「選ばれなかったからって誰も恨まないし、その相手を恨んだりもしない。むしろ今みたいに中途半端な方が、皆ストレス抱えてるの分かりませんか?」
提督「……それでも、俺は戦いが終わるまでは誰も選ばないって決めたんだ」
大井「――はぁ、ついつい背中から魚雷ぶちこんでも文句言わないで下さいね」
提督「こうして皆を気遣って憎まれ役を買って出るお前が、そんなことするわけないだろ」
大井「そういうこと平然と言うから、百人以上参加してる壮絶な争奪戦の賞品になるんですよ?」
提督「肝に銘じておく」
大井「……提督、愛してます」
提督「毒は吐かないのか?」
大井「裏切ったら提督殺して、私も死にます」
提督「やっぱり毒は無しでいいわ」
大井「少し良い雰囲気作ろうとしたらぶち壊すとか、男として終わってるわね」
提督「無しでいいって言ってんだろ!」
大井「この純情チキン童貞意気地無し提督」
提督「更に増やしてんじゃねぇ!」
――――本音と毒を織り交ぜながら、“愛してます”と伝え続ける大井のアプローチは、今日も明日も続きます。
大井「提督にチョコを作ってみたの、食べて下さいね」
提督「“チキン提督”なんてチョコで良く作れたな、提督の部分だけもらっとく」
大井「じゃあ提督じゃなくてチキンになりますね、チキン」
提督「お前やっぱり俺の事嫌いだろ!」
大井「――ちゃんと愛してますよ、提督」
室温38℃
それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
ランダムに未登場or出番が少ない艦娘なら安価外でも書けそうなら拾います
~次回~
・〇〇上戸大集合
・青葉、見られてます
・甘くないカレー(甘口じゃないとは言っていない)
の、三本でお送りします
※スレの終了時期について
~未登場(一応既出)艦娘一覧~
(伊勢)・日向・(初春)・(陽炎)・黒潮・秋雲・浜風・谷風・Z3・衣笠・加古・(隼鷹)
このうち三人は次の更新で出番あり
一応、現在実装されている全艦娘を書いたらエピローグ的なもの書いて一旦終わらせる予定です
まだ俺の嫁の出番が少ないから続けろやって方が居れば、その後も一日一話程度のペースで良ければ書くつもりです(他に安価無しのスレ建てる予定なので)
ただ安価投げてただ書いてるだけのスレですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです
特殊な酒飲んでるので大半のキャラがぶっこわれてます
~~~~
古鷹「かぁこぉ? 加古はねぇ、もうちょおっと真面目にしてくれたらぁ、お姉ちゃん嬉しいなぁーって思うの」
加古「アタシらって、アタシらって頑張ってるもん! 人の顔見る度、説教……しなくたって……いいじゃんかぁ……」
鈴谷「あーっ! 古鷹が加古泣かせてるー! いーけないんだーいけないんだー!」
古鷹「加古は根は良い子なのよぉ、泣かせたら承知……しない……すぅ」
加古「説教やだよぉ……怒らないでよぉ……」
熊野「しゅじゅや、わらくしのちゅいらお酒をおいれどこへいくんですにょ!」
鈴谷「あはははは! 熊野全然呂律回ってないじゃん! 超面白ーい!」
最上「こら三隈! 衝突禁止だっていつもいつも言ってるだろ! 何べん言えば分かるのさ! 」
三隈「くまりん、こっ! くまりん、こっ! くまりん、こっ!」
最上「頭突きも禁止! くまりんこも禁止! 禁止禁止禁止ー!」
衣笠「だからね、私がその時撃った弾がね、敵の主力艦を撃ち抜いたの。どう、凄い? 凄いでしょ!?」
青葉「青葉なんかが新聞書いちゃっててごめんなさい分を弁えなくてごめんなさいお酒飲んでごめんなさい……」
衣笠「だから何が凄いかっていうとね、私の撃った弾がね、倒したの!」
愛宕「パンパカパーン! 暑いから脱ぎまーす!」
高雄「何時かは提督と二人綺麗な浜辺で二人寄り添い合いながら愛を語らう甘い一時を過ごしたいのよ摩耶分かるわよね摩耶聞いてるの摩耶」
摩耶「うっ……揺らさないでくれ……吐く……」
鳥海「私のデータ分析によると三秒後に寝ます、いち、に……すぅ……」
愛宕「パンパカパーン、解放されるのって良い気持ちねー」
利根「ちくまぁ、わがはいがおねえさんなのだぞ、わかっとるのか?」
筑摩「えぇ、姉さんは世界で一番可愛らしいです」
利根「わかっとるならだっこするのをやめんかちくま」
筑摩「嫌です、可愛いから離しません」
~続く~
妙高「足柄、ケガはない? 無茶はダメよ? 悩みはない? 何でも私に相談するのよ? 初風を抱き締めると落ち着くから、貴女も抱き締めてみない?」
那智「妙高姉さん、私は那智だ。後、今抱いているのは信楽焼だ」
足柄「なちねぇちゃーん、おさけついでー」
那智「お前みたいな大きい幼児は面倒見切れん。さっさと潰れて寝ろ」
羽黒「那智姉さん、ぎゅー」
那智「羽黒、抱き着くのは構わないが、力が、絞まって――」
羽黒「んー、抱き着いたら暑いです、脱ぎます!」
那智「ふぅ……っておい、脱ぐな。何時もなら恥ずかしいといってそんなことはしないだろ」
羽黒「何だか今は恥ずかしくないもん!」
那智(明石と間宮に頼んで酔えるような酒を作ってもらったが、流石にここまで酷いと飲む気になれんな)
鈴谷「あはははは! 那智さんにダーイブ!」
那智「おっと、鈴谷、飛び掛かるのは危ないからよせ」
羽黒「ズルい、私も!」
那智「ぐっ!? こら、離せ二人共」
三隈「くまりん、こっ!」
那智「ごふっ!?」
足柄「なーちー」
妙高「羽黒も初風抱いてみない?」
那智(――二度と酒盛りにこの酒は使わん!)
――――はっきり意識を一人だけ保っていると、結構辛い。そんな酒盛りのお話。
提督「那智が寝込んだ?」
加賀「酒盛りで疲れたそうです」
提督(はしゃぐようなタイプではなかったはずだが、ハメを外しすぎたのかもしれんな……今日ぐらいは休ませてやろう)
青葉「さて、今日も早速ネタを――おや?」
青葉(誰かの視線を感じますね、前みたいに嫌がられるようなネタを書いた覚えはありませんが……)
青葉「まっ、気にせず誰か掴まえて取材をしちゃいましょう」
――――食堂。
青葉「いやー今日も朝から良いネタが拾えました。お昼食べたら早速新聞にしちゃいましょう」
間宮「クリームシチューお待ち――」
?(今だ!)
間宮「きゃっ!?」
青葉「大丈――って熱っ!? 水! 水ー!」
?(よし、今のでしっかり青葉に白いネバネバした物がかかったイラストが描ける)
――――シャワー中の青葉。
青葉「頭からクリームシチュー浴びるなんてついてないですよー全く」
青葉(あの時何かが間宮さんの足下に転がって来た気もしましたが……多分、不慮の事故ですよね)
?(結構スタイルいいねぇ、取材で一日走り回ってるからスリムなのかも)
――――髪をドライヤーで乾かし中。
青葉(癖っ毛で時間かかるから、一日に二回もセットするのかなり面倒なんですよねー……)
?(意外に髪の手入れはしっかりしてるんだ。下ろすと雰囲気変わるし、コレはコレで絵になるねぇ)
――――私服着用中。
青葉(今日が出撃じゃなくて助かっちゃいました。昨日洗濯したばかりだから制服の替えがありませんし……)
?(Tシャツにデニムのショートパンツか。あんまり何時もと変わらない気もするけど、スケッチスケッチーっと)
――――青葉、気付いちゃいました。
?「よし、これぐらい描けば次の原稿には十分――」
青葉「なるほどなるほど。今日一日こうやってコソコソと無断で青葉のあんな姿やこんな姿を描いていたんですね」
?「うわっ!?」
青葉「誰かを被写体にするならちゃんと許可を取らないといけないのは知ってますよね? ねぇ、秋雲」
秋雲「あ、後からちゃんと話にいこうかと……」
青葉「――クリームシチュー、熱かったんですよ?」
秋雲「っ!?……バレてたの?」
青葉「カマかけちゃいました」
秋雲「悪い、用事を思い出した!」
青葉「逃がさないよ、しっかり今回の事は記事にするからね」
秋雲「今度何かやらかしたら同人誌書くの禁止って言われてんだよー! だから許してー!」
青葉「許さない。青葉の胸こんなにちっちゃくないよ」
――――ちゃんと許可は取りましょう。でないと青葉、皆の隠し事暴いちゃうよ!
暁(今日こそ皆にお子様って言われない為に特製甘口カレーからステップアップするんだから!)
電「暁、頑張るのです」
雷「辛かったらいつでもやめていいのよ?」
響「カレーがダメならボルシチを食べればいいんだよ」
暁「いくわよ!」
暁(――うっ、やっぱり辛い……)
電「一口目から既に涙目なのです……」
雷「水をコップ一杯飲んだわね」
響「ピロシキも美味しいよ」
暁「全然、平気なんだから!」
暁(急いで食べればちょっとは辛さがマシに――ダメ、そんなの一人前のレディーじゃないわ!)
暁「一口一口、しっかりと……」
電「一口一口、悶えながら食べてるのです」
雷「レディーならあんな風に悶えたりしないと思うんだけど」
響「そういえば、牛乳を飲めば辛さが緩和されると聞いたことがある。隼鷹、その牛乳をくれないか?」
隼鷹「ん? カルーアミルク、いるかい?」
電「絶対飲ませちゃダメなのです!」
暁(そんなものに、頼らなくたって、食べられるんだから!)
暁「――完食、したわ」
電「おめでとうなのです」
雷「良く頑張ったわ」
響「ハラショー、その涙目からは並々ならぬ努力を感じる」
暁「一人前のレディーならこのぐらい当然よ! 中辛や辛口だってこの調子で制覇してみせるんだから!」
――――提督の夕食。
暁「司令官、特製甘口カレー以外も食べれるようになったわ!」
提督「そうか、頑張ったな暁」
暁「今司令官が食べてるカレーだって食べられるんだから!」
提督「あっ待てコレは――」
暁「……っ!? うぅーーーーーーー!!」
提督「言わんこっちゃない! ほら、牛乳飲め、ちょっとマシになるから!」
暁「んぐ……んぐ……ふぅ……じぇ、じぇんじぇんへいきなんだかりゃ!」
提督「無理すんな、黒カレーは結構辛いから」
暁「舌と唇、痛いよぉ……」
提督「ほれ、元気出せ、辛いのなんか食えなくても一人前のレディーにはなれるさ」
暁「子供扱いしないでよ、もう!」
提督「撫でなくていいのか?」
暁「い、一人前のレディーだって頭を撫でられるのは嬉しいわよ!」
提督「はいはい、そうかもな」
――――暁の一人前のレディーへの道は遠い。頑張れ暁! 負けるな暁! きっといつかはなれるかもしれない!
参考までに、今回暁が完食したカレーは星の王〇様カレーです
それでは安価↓1・2・4で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
ランダムに安価外でも未登場or出番が少ない艦娘なら拾うかもしれません
~次回~
・鎮守府一斉清掃
・街のゴミ拾い
・でも、履きませんから!
の、三本でお送りします
前々から白雪は清掃ネタと考えてたので、二本清掃ネタ続くけど堪忍してつかぁさい…
おお、何かすみませんです
>>813
状況指定投げたの1なのでお気になさらずー
朝潮「司令官、鎮守府の一斉清掃をしましょう」
提督「急にどうした」
朝潮「掃除当番を決めて掃除は欠かさずしていますが、あまりに施設などが増えすぎて、細かいところまでは手が回っていません。ですから、思い立ったが吉日、今日やりましょう」
提督「やるのはいいが、今日ってのは急過ぎないか?」
朝潮「今日出来ることは今日のうちにやるべきです」
提督「……分かった、急ぎの指令も無いし、全員総出で大掃除するか」
朝潮「はい、許可を頂きありがとうございます」
提督「やるからには徹底してやるぞ、発案者のお前が陣頭指揮を取れ」
朝潮「了解しました!」
――――廊下の窓拭き。
提督「届くか?」
朝潮「はい、肩車して頂きありがとうございます」
提督「脚立が出払っちまったからな、これぐらい構わんさ」
――――工廠の掃除。
朝潮「きゃあっ!?」
提督「どうした!?」
朝潮「ひ、人の腕が落ちてます……」
夕張「あっ、それメカ夕張用の保護シートの試作品。肌色にしてみたら微妙で結局使わなかったの」
提督「そんなもんはさっさと廃棄しとけ!」
――――明石管理エリアの掃除。
提督「漏電でもしようものなら大変な事になるからな、ここは特に念入りにやるぞ」
朝潮「あの、司令官、ネズミらしき生き物が……」
提督「ネズミ? コードかじられたらマズイし、退治――ってデカっ!?」
雪風「あっこんなところにいた! ごめんなさいしれぇ、その子、私が飼ってるんです」
朝潮「雪風、ペットを飼うなら逃がさないように気を付けてね」
雪風「はい、気を付けます」
提督(アレ、ネズミなのか……?)
~続く~
――――とある艦娘姉妹の私室。
提督「意外に綺麗だな」
朝潮「酒瓶が転がっているものだとばかり思っていました」
提督「俺もそんなイメージがあった。まぁ酒瓶はしっかり並べてあるがな」
朝潮「――っ!? 次に行きましょう、司令官!」
提督「ん? あぁ、掃除の必要も無いしそうするか」
朝潮(畳んで綺麗に置いてても下着はダメです!)
――――朝潮型私室前。
朝潮「必要ないので次です」
提督「少し確認をするぐらいは――」
朝潮「次です!」
提督(何か見られたくないものでもあるのか……?)
――――陽炎型(一部)の私室。
提督「陽炎は結構年相応って感じだな」
朝潮(何故ハリセンが黒潮の机の上に……)
提督「不知火は――努力してるんだな、アイツ」
朝潮「忘れないようにメモだらけですね、却って逆効果な気もしますが……」
提督「部屋自体はここも綺麗だし、次に行くか」
――――体育館。
長良「うおぉぉぉぉぉぉっ!」
島風「とりゃあぁぁぁぁっ!」
提督「雑巾掛けか」
朝潮「あの二人を組ませて正解だったようですね」
――――食堂。
提督「おい赤城」
赤城「むぐっ!?」
朝潮「赤城さんには手の届かない場所の掃除を艦載機でするようお願いしたはずですが?」
提督「ここでなーにやってんだー?」
赤城「ほっへはほひっはははひへふははひ」(訳:頬っぺたを引っ張らないで下さい)
朝潮「赤城さん、真面目にやらないと夕食抜きです」
赤城「一航戦赤城、鎮守府を光輝かせてみせます!」
提督「全くアイツという奴は……」
~続く~
――――遊技場。
長門「さぁ皆! 私と掃除に励もうではないか!」
天龍「チビ共、危ない場所は長門が全部やるから手の届く安全な場所だけでいいからな?」
駆逐艦娘達「はーい!」
龍田「じゃあ私達はこっちねぇー」
長門「別行動だと!?」
提督「概ね問題ないな」
朝潮「そうですね」
――――全行程終了。
朝潮「お疲れ様です、司令官」
提督「コーヒーか、ありがとうな朝潮」
朝潮「いえ、今日は無理を聞いて頂けましたから」
提督「――楽しかったか?」
朝潮「……見抜かれていたのですね」
提督「この三日ほど結構忙しくて疲れてたからな、皆一緒に楽しみながらわいわい掃除やるってのも、気分転換にはいいかもしれん」
朝潮「また、いつかしたいですね」
提督「……あぁ」
>提督「全くアイツという奴は……」
それより赤城を食堂の清掃担当にする方が問題だろ
特に明言はしませんが、雪風の飼っているのは雪風のコラ画像に使われている動物とだけ
ちょっと休憩しますので、掃除風景見たい箇所や艦娘いれば書きますのでご指定下さい
>>823
外壁の清掃から逃げ出して来てるので食堂清掃担当ではないです、流石にそんな暴挙はしません
風呂より帰還、掃除ネタ追加書きます
――――電の掃除。
電「コレはアルコール拭きなのです。コレはクレンザーなのです。コレは靴下で擦るのです」
雷「どこでそんなの教わったの?」
電「間宮さんと鳳翔さんが教えてくれたのです」
雷「最近毎日誰かに何か教わってない?」
電「良いお嫁さんになる為なのです!」
――――電に掃除スキルが追加されました。
――――加賀の掃除。
加賀「これだけ広いと手間ね」
瑞鶴「加賀さーん! あそこやってー!」
加賀「何? 自分じゃ出来ないなんて言うつもりじゃ――分かりました。手出し無用です」
加賀(鳥の巣なんてあったのね、壊さないように周囲だけ綺麗にして終わりにしましょう)
瑞鶴(優しい顔してる加賀さんレアだなぁ……)
――――お風呂掃除。
五十鈴「イムヤは浴槽を、ハチは桶、ゴーヤは壁、シオイは天井、イクは床、まるゆは私と小物の整理ね」
168「水着ってこういう時に便利よね」
8「綺麗に磨きます」
58「古い水着で拭くでち」
401「晴嵐さん、お願ーい」
19「ピッカピカに磨くのね」
まるゆ「シャワーノズルなんかも綺麗にしないといけませんね」
五十鈴(泡まみれのこの子達も可愛いわね)
とりあえず半分です
――――青葉の掃除。
青葉「出版所の掃除なんてあまりしませんからねー埃が大量で――ゲホッゲホッ! マスク着けなきゃ無理ですねコレは……」
衣笠「付き合ってあげるんだから感謝してよね」
青葉「神様仏様衣笠様! コレでいいですか?」
衣笠「適当にも程があるわね……まぁいいわ。で、どこから始めるの?」
青葉「まずは……足の踏み場を作ることからですかね?」
衣笠「……でしょうね」
――――長門の掃除。
長門「お前等ー! ビッグセブンだからって何でも出来ると思うなー!」
天龍「何だ!? よく聞こえねぇから早く掃除して降りてこい!」
長門「落ちたら流石に私も無事では済まんぞ! どうして手作業でジェットコースターのレーンを拭かねばならんのだ!」
天龍「仕方ねぇだろ! 明石が他で手一杯なんだから!」
長門「せめて終わったら駆逐艦娘達と一緒に寝ていいという褒美をくれえぇぇぇぇっ!」
――――島風&天津風の掃除。
島風「連装砲ちゃん、あそこ届く?」
天津風「連装砲くん、お願いね」
島風「――よし、終わったよー天津風ー!」
天津風「こっちも終わったわよ」
島風「さっきは長良と雑巾掛け競争したから、次は天津風とやりたい!」
天津風「そうね……まだ床で拭くところは残ってるし、いいわよ」
島風「やったー! 行こう、天津風!」
天津風「島風、ここの床は拭いたばかりだから危ないから走っちゃダメよ?――って言ってるそばから転けちゃダメよ島風ー!」
掃除ネタ終了。
――――街中。
?「大鳳さん、こんにちは」
大鳳「えぇ、こんにちは……って白雪!?」
白雪「何をそんなに驚かれているのですか?」
大鳳「いえ、あまりにも清掃員として街に溶け込んでいたから……」
白雪「何時もの格好で清掃していると、やっぱり軍というのを意識させてしまいますから」
大鳳「ボランティア清掃してる艦娘って白雪のことだったのね」
白雪「はい、元々掃除するのは好きでしたので」
大鳳「一人で大丈夫なの?」
白雪「初雪と深雪も手伝ってくれていますので」
大鳳「そう……危なくは、ないの?」
白雪「石を投げられたこともありましたし、もうここへ来るなと怒鳴られたりもしました。一般の方達からすれば、私達も深海棲艦と同じ“何だかよく分からない生き物”に変わりありません」
大鳳「どうして、そんな状態で続けられたの?」
白雪「司令官や皆も時間のある時は一緒に来てくれましたし、良いこともありましたから」
大鳳「良いこと?」
白雪「ある時、飴をくれた小さな男の子が居たんです。“お姉ちゃん、いつも掃除しててえらいからあげる”って……だから、続けられました」
」
大鳳「――そういえば、私も小さい女の子から貴女宛に言伝てを預かってるわ。“お姉ちゃん、いつもお掃除してくれてありがとう”って」
白雪「そう、ですか」
大鳳「私からもありがとう、白雪。貴女が頑張ったから、街の人達全員とはいかなくても、私達を受け入れてくれる人が確実に増えたのよ」
白雪「私はただ、守るべき人達の顔を身近で見ていたいだけです」
大鳳「そうね……私達が敵と戦っている理由の一つだものね……」
白雪「これからも、清掃は続けていきます。私の大事な仕事の一つになりましたから」
大鳳「えぇ、頑張ってね白雪」
白雪「――ところで、何処かへお出かけだったのでは?」
大鳳「……あっ! 浦風を待たせてるんだった! またね、白雪!」
白雪「はい、お気をつけて……よし、初雪達と合流して一旦私も休憩にしましょう」
――――小さな日々の積み重ね。それは時に、大局を動かす力となる。例えそれが、街の空き缶を拾うだけだったとしても……。
浜風の声などを確認する作業が必要なので、次の更新は昼過ぎから夕方にかけてになると思われます
雪風は何で中破したら必死に隠すのに、あの格好なんでしょうね……
そもそも敵の弾なんて当たらないから、この格好でも大丈夫だという幸運艦ならではの発想という可能性も……
何か真面目に書こうとしてはみたけど、エピローグは全過程をすっ飛ばしてハッピーエンドの部分だけ書くのが一番望まれてるような気がしてきた
よし、そうしよう
白雪に石投げたり怒鳴ったりした不届きものをしばきたいのだが俺はどうすればいいんだ
>>842
エピローグで白雪はとんでもないこと(良い意味で)になってるので、そこで怒りを静めて下さい
それまでは1に石を投げといて下さい
白雪は髪下ろしてパジャマ着たのが可愛かった
雪風「雪風は履きません!」
谷風「ダーメ、今日という今日は履いてもらうからね」
浜風「見ているこちらが恥ずかしくなります」
浦風「ほれ、こっち来てコレを履くんじゃ」
雪風「でも……履きませんから!」
谷風「あっ、待ちな雪風!」
浜風「谷風、浦風、回り込んで捕まえましょう」
谷風「分かった!」
浦風「うちはあっちから回り込む」
浜風「では、私はこちらに」
――――雪風、逃走中。
谷風「待てぇーい!」
雪風「履きませーん!」
谷風「捕まえ――うわっ、わわわわわ……ぎゃわっ!?」
――――谷風、雪風の飼う謎のペットにフライングボディプレスされ脱落。
浜風「見付けました、逃がしませんよ」
雪風「雪風は絶対に履いたりしません!」
浜風「階段を上るときに恥ずかしがるぐらいなら履きなさい」
雪風「それでも嫌なんです!」
浜風「追い付きまし――っ!? 何故上からタライがっ!? よし、避けてしまえばどうということは……」
RJ「何や雪風、鬼ごっこしてんならぶつからんようにな」
瑞鳳「毎日元気だよね、あの子達」
浜風(しまった、前方への注意が散漫に!?)
RJ「うわっ!」
瑞鳳「きゃっ!」
浜風「くっ……すいません、急いでいますので謝罪は後ほどしっかりと――あの、手を離して頂けませんか?」
RJ「まぁまぁちょい待ち浜風、ぶつかった慰謝料もらおか」
瑞鳳「うんうん、たっぷりもらわないとね、主に御利益的な意味で」
浜風「あの、お二人共、目が怖いです……誰か助け――」
――――浜風、胸部装甲へ必要に攻撃を受け脱落。
~続く~
× 必要
◯ 執拗
>>846
訂正ありがとうございます
浦風「追い詰めたで雪風、このスカート履いたらぶち可愛いなるけぇ」
雪風「それでも履きません!」
浦風「げに頑固な子じゃ……でも、履いてはもらうけぇ」
雪風「嫌です!」
浦風「何でそがぁに嫌がるんじゃ? 何か理由があるんか?」
雪風「……皆が揃うように、願掛けしてるんです」
浦風「皆って、陽炎型の皆のことか?」
雪風「いえ、一緒に戦った全ての仲間の方々です」
浦風(全員揃ったら鎮守府がえっとになって大変じゃないじゃろか……)
雪風「雪風は幸運艦です。だから、願えばきっと叶います」
浦風「……そんな願掛けしなくても大丈夫じゃ。きっと皆、艦娘になってまた会える。うちもそう願っとるけぇ」
雪風「浦風……」
浦風「――だから、雪風はスカート履くんじゃ」
雪風「嫌です!」
浦風「何でじゃ!」
雪風「今更履いたら落ち着きません!」
浦風「そのうち慣れるから我慢しんさい!」
雪風「雪風は、絶対に履きません!」
谷風「――と、いうわけで」
浜風「逆に統一感を出すために、私達が雪風の格好をしてみました」
浦風「提督さん、似合っとるか?」
提督「今すぐに着替えろ、長門と大鳳が使い物にならなくなる」
――――提督の予感は当たり、三人を見付けた長門と大鳳は一日使い物にならなかったそうな……。
あの三人が雪風の格好したら色々な意味で危ない
それでは安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
まだ出てない艦娘の話も安価外で一本書きます
~次回~
・もっと私だけに頼ってね?(※番外編なので本編とは無関係です)
・紛らわしいのよ
・共同作業
・ハリセン
の、四本でお送りします
※前の反省を踏まえ、今からガチヤンデレ救済無しを投下します
もう少し軽度のが良ければ書き直します
雷「ねぇ司令官、何か元気無いわねぇ、そんなんじゃダメよ」
雷「ほら、私が抱き締めてあげるから元気出して。こうしてると暖かいでしょ?」
雷「ずっと私が傍に居れば、何にも心配なんていらないんだから」
雷「ご飯、美味しい? そう、いっぱい作ったからたくさん食べてね」
雷「お風呂も一緒に入ってあげるわ、身体の隅々まで洗ってあげるわ」
雷「司令官が望むなら、ちょっと怖いけど気持ち良くだってしてあげる」
雷「――ねぇ司令官、あの時どうして電を選んだの? 何か脅されていたの?」
雷「大丈夫よ、心配しないで、あなたに危害を加えるモノは全部排除するから」
雷「何で、泣いてるの?……そう、嬉しいのね。私もあなたとずっと一緒に居られるようになって嬉しいわ」
雷「広い鎮守府に二人だけになっちゃったけど、こうして片時も離れずに居られるなら、悪くないわね」
雷「――あっ、オムツ替えないといけないわね。ちょっと脱がすわよ」
雷「ずっと、ずーっと、雷がお世話してあげるから、死ぬまで一緒に居ましょうね、あなた」
雷「……あっ、また邪魔者が現れたみたい、ちょっと行ってくるわ。大丈夫、心配しないで、私があなたを守るから」
雷「ただいま、あなた。ちょっと汚れちゃったから、シャワーを浴びてくるわね。覗いてもいいのよ?」
雷「星が綺麗……ねぇ、ずっとこのまま居られたら、あなたも幸せよね?」
雷「――泣かなくても分かってる。大丈夫、私はあなたから絶対に離れたりしないから」
雷「あなたが死んだら、私も死ぬわ」
雷「――ズッとイッショよ、アなタ」
――――その後、二人の姿を見たものは、誰も居ない。
わーお・・・予想以上に重かった。軽い版もできれば見てみたい
>>858
了解しました、軽いのもネタは出来ていたので書きます
一応さっきのの補足説明
提督←薬で寝たきり状態、意識はあるけど動けない
雷←“邪魔なモノ”を全て排除した後、提督の身の回りの世話をしている。捕縛しようとしに来た者達は全て鎮守府にある防衛機能と夕張の超兵器で排除
最後は海へ……
ちょっと軽いのです
~~~~
雷「司令官、カフェオレを作ったから飲んでね!」
提督「おぉ、ありがとな」
雷「紅茶も淹れたから飲んでいいわよ!」
提督「ん? いや、カフェオレ――」
雷「緑茶も淹れたからコレも飲んでいいわ!」
提督「いかづ――」
雷「サンドイッチも作ったのよ!」
提督「い――」
雷「他の誰の者も口にしたらダメよ……だって、私が居るじゃない」
提督(言っていることは何時もとあまり変わらないのに、背筋が寒い……)
加賀「ただいま戻り……どうしました?」
雷「あぁ加賀さん。司令官のお世話をしていたのよ、ダメじゃない秘書艦が司令官の傍を離れたら」
加賀「いえ、私は頼まれた仕事をしていただけです。秘書艦としての職務は全うしていますよ」
雷「なら、仕事は加賀さんにやらせてあげるから、司令官のお世話は全部雷に任せてもらうわね」
加賀「それも私が――」
雷「邪魔しないで加賀さん。司令官は雷に頼りたいと思ってるのに、加賀さんに遠慮して言い出せないのよ。ねぇ、司令官」
提督「え? あ、いや、そんなことは……」
雷「遠慮なんてしなくていいのよ司令官、雷には何時だって頼っていいの。加賀さんでも電でも誰でもなく、私が一番司令官が頼るべき存在なんだから」
加賀「雷、私に喧嘩を売っているの?」
雷「喧嘩なんかしないわよ、私が傷付いたら司令官が悲しむもの。ねぇ司令官」
加賀「雷、少しはこっちを見て話しなさい」
雷「嫌。司令官が目の前に居るのに、目を離すなんて可哀想で出来ないわ」
提督「俺は目を離せない小さい子供か何かか?」
雷「司令官には私が付いてないとダメなの。だから、ずっと見ているし、もっと頼ってもいいのよ?」
加賀「提督は貴女の子供ではありませんよ」
雷「司令官は子供じゃないわ。――だって、子供なら私のお腹の中にいるもの」
提督「……何?」
加賀「提督、身に覚えは?」
提督「あるわけが――」
提督(いや、もしかして俺の知らない間に……?)
雷「……心配しないで司令官。“これからも全部、私がしてあげるから”」
提督「っ!?」
――――耳元でそう囁いた雷の顔は、とても可愛らしく、とても魅力的であり――とても、恐ろしかった。
こっちもパラレル扱い?
>>861
パラレルです、ヤンデレ化した艦娘が一人でも居たら大変なことになるので
>>860
見直したらまた間違えてた…
×他の誰の者
〇他の誰かの作った物
誰にも気付かせず、違和感も無く、極々自然体であらゆる障害を排除するサイレントヤンデレが私は一番恐い
衣笠「おーい、おーい!」
大井「うるさいわね! 何よ、人の名前を大声で連呼して、何か用!?」
衣笠「えっ? 私はただあそこに提督が居るから呼んでただけだよ?」
大井「――衣笠、ここ、どこだと思う?」
衣笠(笑ってる、機嫌治ったのかな)
衣笠「廊下でしょ?」
大井「そう、“私の部屋の前の廊下”ね」
衣笠「あっそういえばそうね。前に青葉の球磨多摩への取材に付き合って来たことあるわ」
大井「そうなの? 知っていてもらえて良かったわ。じゃあついでに良いことを教えてあげる」
衣笠「何? 青葉の秘密とか?」
大井「夜間警備明け、北上さんとベッドで熟睡中、廊下から大声で名前を呼ばれて起こされて――私の機嫌は最高に今悪いのよ!」
衣笠「わっ!? ちょっと大井さん、こんなとこで主砲撃ったら危ないって!」
大井「ツギ、オコシタラ、シズメルワヨ?」
衣笠「は、はい……」
大鳳「それ以来、すれ違う度に睨まれるようになったの?」
衣笠「蛇に睨まれた蛙ってこんな気分なのかなって思うぐらい、大井さんに睨まれたら背筋がゾクッてする……」
大鳳「何か大井さんが喜ぶものあげれば許してくれるんじゃないかしら」
衣笠「大井さんが喜ぶもの……北上さん?」
大鳳「それはもう大井さんのだから」
衣笠「後は魚雷と提督?」
大鳳「片方はもう持ってるし、片方はあげられないわ」
衣笠「うーん……」
大鳳「――あっ、こういうのはどう?」
――――三日後。
大鳳「ご機嫌ね、大井」
大井「えぇ、良いものを衣笠からもらったの」
大鳳「へー、何をもらったの?」
大鳳(実は何か知ってるんだけどね……)
大井「私と提督と北上さん、三人セットの縫いぐるみ。とっても良く出来てるのよ?」
大鳳「そう、良かったわね」
――――衣笠の出費、鳳翔さんへ献上する高級茶葉と高級和菓子のセット、合計十万円。
衣笠(機嫌は直してもらえたけど、今月何にも買えないよ、トホホ……)
青葉「衣笠、この前貸してたランチ代はどうなりました?」
衣笠「来月まで待ってー!」
明石「手伝って欲しいことって何ですか?」
夕張「うん、実はメカ夕張のことなんだけど、少し改造したいの」
明石「でも、提督から改造禁止されてませんでしたっけ?」
夕張「戦闘用に改造しちゃダメとは言われたけど、サポート機能の追加や基礎スペックの向上についてまでは禁止されてないわ」
明石「それなら大丈夫……かな?」
夕張「そういう方面なら明石の方が詳しいし、面白い機能も付けたいから知恵を貸してくれない?」
明石「そうですねー、最近はほとんど依頼も無くてメンテナンスを続ける日々でしたし……分かりました。私も協力します」
夕張「助かるわ。それじゃあ早速なんだけど、こういう機能を付けたいの」
明石「あっ、ちょっと面白そうですね、使えそうなソフトもありますから直ぐに取り掛かりますね」
夕張「お願いね、私は基礎スペックを向上させて機動性を確保してみるから」
――――1週間後。
?「このクソ提督!」
提督「ん? 曙か?」
?「ご主人様、気安く触るとぶっ飛ばしますよ」
提督「漣も一緒か。どうした、用があるなら入れ、それと濡れ衣だからやめろ」
?「おんどりゃー!」
提督「うわっ!? 浦風も一緒か、とにかく入れ」
?「はい、失礼します」
提督(アレ? 今の声は夕張じゃ……)
?「こんにちは、提督」
提督「何だ? 新しい兵装でも出来たか?」
夕張「――どうやら完全に成功したみたいですね」
明石「はい、会心の出来です」
提督「っ!? 夕張が二人!?」
夕張「私は一人ですよ、提督。その子はメカ夕張です」
メカ夕張「成功です、マスター」
提督(全く見分けが付かん……)
明石「後、さっき曙や漣の声を出していたのもメカ夕張ですよ。自動音声作成ソフトで出させてます」
提督「バージョンアップさせ過ぎだろ……顔や肌はどうしたんだ?」
夕張「前に作ってた保護フィルターを完成させてみたんです。顔の細部等は明石の協力で何とかしました」
提督「つくづく懲り性だなお前等」
夕張「これからも色々試してみていいですか?」
提督「通常の仕事に支障をきたさず、危なくない範囲でならな」
明石「やりましたね夕張、早速また新しい機能を付けてみましょう」
夕張「えぇ、行きましょう、メカ夕張」
メカ夕張「了解しました」
提督「……妖精並みの技術力あるんじゃないのか、あの二人」
おっぱいの柔らかさも再現済みなのかな?かな?
>>869
?「うちの胸の柔らかさを再現してるらしいで」
大鳳「黒潮、飴くれない?」
黒潮「えぇよ、はい」
大鳳「ありがとう。何時も持ち歩いてるわよね、好きなの?」
黒潮「徳用を買って何時も持ち歩いてんねん。最近は高なったから困るわー」
大鳳「たまにスーパーのチラシ持ちながら遠征してるけど、大丈夫なの?」
黒潮「ちゃんと仕事はしてるから大丈夫やって、時間は有効に使わんとな」
大鳳(何か主婦みたいな子ね……)
黒潮「あっ加古や、おーい!」
加古「ん? なに、何か……用……ぐぅ」
黒潮「立ったまま寝る奴がおるかいな!」
加古「痛っ!? 何もハリセンで殴らなくてもいいだろ黒潮!」
黒潮「立ったまま寝るやなんて器用なボケかますからや」
加古「別にボケた訳じゃないんだけど……」
大鳳(今、ハリセン何処から出したのかしら……)
黒潮「やっぱりスナップがいまいち効かんなぁこのハリセン。また良いの出来るまでは前に作ったやつ使おか」
加古「それ何個目さ」
黒潮「このツッコミ君は28号やで?」
大鳳(名前付きなんだ……しかもかなり改良を重ねてるみたいね)
黒潮「大鳳さんも使ってみぃひん? 結構ハリセンって使うと癖になるで」
大鳳「いえ、私は遠慮しておくわ」
加古「……ぐぅ」
黒潮「だから寝るな言うてるやんか!」
加古「へぶっ!? 顔はやめてって!」
黒潮「あぁすまんすまん、あんまりにも良い寝顔やったからつい」
加古「鼻血でも出たらどうすんのさ」
大鳳(よくよく考えたら加古も器用よね、立ったまま寝るって)
黒潮「コレでも食べて目ぇ覚まし」
加古「何この変な袋の飴、何味?」
黒潮「食べたら教えたる」
加古「眠気覚ましならミントとか?――っ!? ゲホッガハッゴホッ!」
黒潮「ほい、ティッシュと水」
加古「んぐ、んぐ……はぁ……黒潮! 唐辛子味か何かだろコレ! 何てもん舐めさせんのさ!」
黒潮「ハバネロ味や、眠気消し飛んだやろ?」
加古「眠気どころじゃないよ! 口の中火事みたいになってるし!」
黒潮「良かったやないか、たまには昼寝せんと仕事気張りや」
加古「言われなくても今から艦隊演習行ってくる、じゃあね」
大鳳(この二人、もうちょっと見てたくなるわね)
――――黒潮の趣味、ハリセン作り、ウィンドウショッピング、誰かに変わった飴を舐めさせること。
未登場は後二人になりました
それでは安価↓1・2・4で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
け〇おんのコスプレをして楽器を弾く白露型姉妹
>>875
先に確認しときます
白露→デコ
時雨→スイーツ歌詞
村雨→タクアン眉毛
夕立→天才肌の姉
で、いいですか?
それともツインテだから村雨をあず〇ゃんにしときますか?
~次回予告~
・しらつゆ!(※とあるキャラを使いたいので若干番外編扱いで)
・比叡、遂に大願成就する
・長女と四女に翻弄される毎日
・航空戦艦の時代
の、四本でお送りします
>>882
はい、ありがとうございます。
あずにゃん役は…お任せします
>>885
ではいっそフルキャスティングしてこんな感じに
白露→ヘアバンド
時雨→怖がり
村雨→お嬢様
夕立→ギータに首ったけ
五月雨→あずに〇ん
涼風→じゅ〇ちゃん
天津風→完璧妹
鳥海→眼鏡会長
?→デスメタル
一人身長がおかしいし、妹の適役が見付からなかった…
ドタバタしながら皆好き勝手に演奏してると思って下さい、一部分かる人には分かる歌詞ネタ入れてみました
~~~~
夕立「夕立、皆と面白いことしたいっぽい!」
――――この台詞が、全ての始まりだった。
白露「一番先に、リズムを取ります!」
時雨「練習し過ぎて指がつりそうだよ……」
村雨「キーボードって結構面白いじゃない」
夕立「夕立、結構ギター弾けるっぽい!」
五月雨「私、精一杯頑張ります」
涼風「演奏しないあたいがコスプレする意味あんのかい?」
天津風「私なんて島風の面倒見がいいからってだけで連れてこられたのよ?」
鳥海「一人だけ浮いてしまっていて、少々恥ずかしいです……眼鏡というだけなら巻雲でも良かったのでは」
夕立「じゃあ皆、演奏開始っぽい!」
白露「ワン、ツー、ワンツースリーフォー!」
時雨「――えっ歌詞は即興? 僕は演奏でいっぱいっぱいだから無理だよ?……やれってそんな無茶な……」
村雨「結構上手く弾けてるんじゃないかしらー?」
夕立「いちにっさんし、ごはんっぽい!」
時雨「雨が降る、僕の上にも君の上にも、でも、きっと雨上がりには虹がかかるから、二人で空を見上げよう……恥ずかしくて顔から火が出そうだよ」
白露「ドラムソロ、いっきまーす!」
五月雨「えっわっコードってコレで合ってるかな、涼風」
涼風「それAじゃなくてGだから! っていうか演奏中に聞いてどうすんだ!」
天津風「何で私達カスタネット持たされたの……?」
鳥海「コレで合いの手を入れろということでしょうか……」
夕立「もし時雨が帰ってきたら、とびっきりの笑顔で抱き着くっぽい!」
村雨「ハートのスキンシップで皆のハートをゲッツ!」
白露「大好きな人の為には、ハンバーグがいっちばーん!」
時雨「雨の中、君への思いを便せんに書いてみるよ」
――――この楽しい演奏会は、三時間程続いたそうな……。
霧島「野郎共ー! 準備はいいかー! 地獄に招待してやるぜー!」
提督「何で霧島だけデスメタルなんだよ!」
大鳳(ノリノリに見えるのは私だけかしら……)
那珂「那珂ちゃんを除け者にして演奏会とか、皆ひっどーい!」
エラー猫娘「にゃんと付くなら私の出番ですね!」
大和「ツインテですか、この髪型もなかなか可愛いですにゃん」
多摩「にゃーは多摩の専売特許だにゃ!」
比叡「――ついに、ついに完成しました!」
霧島「えぇ、挫けずに付き合った甲斐がありました」
鈴谷「やれば出来るじゃん!」
比叡「早速皆さんに食べて頂いてきます!」
――――金剛&榛名。
金剛「きょ、今日はお腹の調子が悪いから遠慮するヨ。そういえば、榛名がお腹空いてるって言ってた気がしマース」
榛名「お姉様!?」
比叡「絶対に大丈夫ですから一口だけでも!」
金剛「それを信じていつもカレー海に沈んできたネ……」
榛名「アレは冒涜的なカレーじゃない何かです……」
比叡「信じてください、コレでダメなら諦めますから!」
金剛「ンー……榛名、最後って言ってるし、せーので一緒に食べるネ」
榛名「……分かりました」
比叡(きっと大丈夫のはず、二人からお墨付きを頂いたんですから!)
金剛「せーの――」
榛名「頂きます」
金剛「…………エ」
比叡「え?」
金剛「エクセレント! マーベラス! ワンダフル! とっても美味しいネ!」
榛名「このコクと深み、この具材を活かす香辛料の配分……今までは殺されていた味が、ようやく産声をあげたのですね」
比叡「やった! やりました! ようやく美味しいって言ってもらえました!」
金剛「コレなら何度でも食べたいデース!」
榛名「榛名もまた食べたいと思いました」
比叡「ありがとうございます! 他の鎮守府の皆にも食べてもらってきますね!」
~続く~
――――赤城&間宮。
赤城「お代わり! お代わりを早く! 早くしないとどうなっても知りませんよ!」
間宮「私が焼き肉で注意を引くから、赤城さんに食べ尽くされる前に早く逃げて!」
比叡「あっ、ありがとうございます間宮さん! 今度は間宮さんのカレー食べに来ます!」
――――ドイツ艦娘達。
ビスマルク「ゼアーグート! カレーには馴染みが無かったけれど、美味しいわ」
Z1「程好い辛さだね、辛いのは苦手だけどコレなら大丈夫だよ」
比叡「まろやかな辛さを目指して、玉葱をたくさん入れてあるんです」
Z3「ふーん……まぁ、悪くないわね」
Z1「とか言いながら、しっかり完食してるねマックス」
比叡「しっかり食べてもらえて嬉しいです!」
――――提督執務室。
提督「ようやく来たか」
加賀「待っていましたよ、貴女のカレーが鎮守府内でちょっとした評判になっています」
比叡「ホントですか!? ずっと頑張ってきた甲斐がありました!」
提督「早速俺にもくれ」
加賀「私の分もお願いします」
比叡「はい、お二人ともどうぞ。福神漬けもありますので良ければ」
提督「いただきます。見た感じチキンカレーか……ん?」
比叡「お、お口に合いましたでしょうか……?」
提督「――美味い。すぐに食べるからお代わり用意してくれ」
加賀「私もお願いします」
比叡「……うっ」
提督「何だ? どうした比叡」
加賀「早くお代わり、お願いします」
比叡「嬉しい……です……」
提督「おいおい、何も泣かなくてもいいだろ」
比叡「何度作ってもダメで……作る度に避けられ続けて……やっと……やっとぉ……」
提督「今まで悪かったな、すまん。でも、コレは本当に美味いよ」
加賀「勝手にいただきますね」
比叡「また、作ったら食べてくれますか……?」
提督「あぁ、もちろんだ」
比叡「――はい! 気合い! 入れて! また作ります!」
加賀「ご飯が足りませんね、間宮さんにもらってきましょう」
――――比叡カレー。その認識は、この日を境に変わることとなった。時折昔のカレーが出来上がることもありつつ、更にその味はより良くなっていくこととなる。
あらゆる間違った知識を全て正しく理解させ直すという膨大な手間を経て、霧島と鈴谷が比叡に美味しいカレーを作る力を与えました
カレー以外? いえ、知らない料理ですね……
――――朝食。
阿賀野「のしりょーごはんー」
能代「阿賀野姉ぇ、その前に服ちゃんと着て」
酒匂「すぴー……」
矢矧「酒匂、食べながら寝ちゃダメよ?」
阿賀野「ふくー」
能代「先に下着――あぁもう着せるから大人しくして!」
酒匂「醤油醤油っと」
矢矧「それ、ソースよ?」
酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」
――――出撃。
阿賀野「阿賀野がやっちゃうんだから!」
能代「そっちはタ級だって阿賀野姉ぇ、私達はリ級狙わないと」
酒匂「ぴゃあっ!? 砲塔が、砲塔が無い!」
矢矧「酒匂は私の後ろに、初霜もカバーをお願い」
初霜「分かったわ」
阿賀野「キラリーン、リ級沈めたよ!」
能代「分かったから、タ級の射線に入っちゃダメです!」
酒匂「酒匂、またお留守番はヤダよ?」
矢矧「ちゃんと一緒にまた出撃してあげるから、今は大人しくしてて。――撃て!」
榛名「これ以上の勝手は榛名が許しません!」
阿賀野「あっこのままだと榛名がMVP取っちゃう、もう一隻沈めなきゃ!」
能代「そんな無茶しないで、榛名さんに任せて下がりましょ? ね?」
酒匂「あっ、砲塔あった!」
矢矧「待ちなさい酒匂! 私が拾ってくるから初霜の側を離れないで!」
~続く~
――――入浴。
阿賀野「ふー、今日も阿賀野、大活躍しちゃった」
能代「そ、そうね……はぁ」
矢矧「しっかり肩まで浸かるのよ?」
酒匂「子供じゃないんだからそれぐらい言われなくたって分かるもん!」
阿賀野「能代、髪の毛洗ってー」
能代「はいはい、シャンプー泡立てるから目を瞑ってね」
酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!? 目に、目にシャンプーが!」
矢矧「擦っちゃダメ! 洗い流すからじっとしてて」
阿賀野「その辺痒い」
能代「ここ?」
阿賀野「うん、良い気持ち」
酒匂「シャンプーハットなんて使いたくないよー……」
矢矧「さっきシャンプーが目に入ったばかりでしょ、我慢しなさい」
――――就寝。
阿賀野「酒匂、一緒に寝ましょ」
酒匂「うん!」
能代「今日も一日お疲れ様、矢矧」
矢矧「えぇ、能代もね……」
阿賀野「すぅ……」
酒匂「すぴー……」
能代「お休み、阿賀野姉ぇ、酒匂、矢矧」
矢矧「お休みなさい、皆」
――――阿賀野型四姉妹の日常は、何時も大体こんな感じです。
能代「ボタン掛け違えてるって阿賀野姉ぇ」
阿賀野「ほぇっ?」
矢矧「卵かけご飯にケチャップは斬新ね」
酒匂「ぴゃあぁぁぁぁっ!?」
伊勢「晴嵐四積み」
日向「同じく」
扶桑「私もよ」
山城「姉様と一緒」
提督「好きにしろ、どうせ出撃はバシーだから苦戦なんぞせんはずだ」
伊勢「じゃあ行きましょうか」
日向「艦載機を放って突撃、コレだな」
扶桑「伊勢や日向には負けてられないわ、行くわよ山城」
山城「はい、姉様」
提督「隼鷹、飛鷹、サポート頼む」
隼鷹「任せときな」
飛鷹「まぁ正直、私達が居なくても余裕でしょうし」
提督「俺もそう思うが、念のためだ」
――――バシー。
伊勢「昼連撃なんていらないのよ!」
日向「全艦突撃! オールハンドゥガンパレード!」
扶桑「速力では負けても、火力では負けないわ」
山城「もう欠陥戦艦なんて呼ばせないし!」
提督「コレも一応任務の為だ、悪く思うなよ深海棲艦」
隼鷹「エリートは全部先にアタシ達が落としたし、後はもうやることないねぇ」
飛鷹「戦艦か、最低でもフラグシップ級重巡でも居ないと、あの四人の装甲は貫けないもの」
提督「だからって肉薄して戦うとか、普通なら絶対にしないがな。まぁ敵が強いなら真面目に戦う奴等だし、扶桑姉妹も楽しそうだから良しとしよう」
伊勢「妖精さん特製の超硬度太刀は飾りじゃないのよ!」
日向「砲撃など常に移動していれば当たらん!」
扶桑「私達の艤装は硬いわよ?」
山城「装甲増し増しで重いけど、叩き潰すにはちょうどいいわ」
提督「船が船に白兵戦仕掛けるって、見てて面白い図だよな」
隼鷹「ウィスキー持ってきたけど飲む?」
飛鷹「飲む」
提督「暇だからって出撃中に飲むんじゃねぇよ」
隼鷹「大丈夫大丈夫、コレは燃料補給みたいなもんだから」
提督「燃料補給必要なほど動いてないだろ」
飛鷹「だってもう終わるし」
伊勢「ラス1ね」
日向「撤退しようとしているが、どうする?」
扶桑「今日は逃がしたくないわね」
山城「追撃に決まってます」
――――未来の為のマーチを歌いながら、四人の航空戦艦達は明日も晴嵐を飛ばします。
夕張「N・〇・Pっていうのを妖精さんが作ってくれたんですけど、使います?」
提督「深海棲艦は黒い月からは来てないだろ」
ちょっととあるゲームネタに走りました
先に断っておきますが、今回はエピローグ前の安価募集、つまり最後の安価となります
>>800にも書いたように、要望があれば更新はかなり遅くなりますが続けます
それでは最後の安価↓1~3で艦娘指定お願いします、状況指定や組み合わせ指定もありです
四本目はマックスと漣を予定しています
~最終回~
・膝の上
・対ながもん撃退作戦
・アシスタント提督
・ご主人様
・元帥、来訪
・エピローグ
の、六本でお送りします
電「司令官、電がMVPだったのです!」
提督「あぁ、頑張ったな。何か欲しいものあるか?」
電「して欲しいこと、でもいいですか……?」
提督「出来る範囲ならな」
電「それじゃあ――」
――――提督執務室。
電「司令官、あーんなのです」
提督「ん、美味いぞ、クッキー」
電「作って良かったのです」
提督「コレじゃ俺がしてもらってるみたいだな」
電「ちゃんと膝に乗せてもらっているのです」
提督「寒いから人肌は暖かいし、それも嬉しいだけだがな」
電「電は湯タンポじゃないですよ……」
提督「拗ねるな拗ねるな。電みたいな可愛い子を膝に乗せて仕事するの、結構役得だと思うぞ?」
電「はわわ……可愛い……」
提督「どうした? 顔赤いぞ?」
電「司令官のせいなのです!」
提督「俺のせいか!?」
電「……でも、確かに司令官の身体も暖かくて……何だか……良い……気持ち……」
提督「電? クッキー落としちまう――」
提督(って寝てるし……)
電「すぅ……すぅ……」
提督「完全に寝入ってるし、朝からクッキー作って疲れてたんだろうな……ちょっと寝心地は悪いかもしれんが、このまま寝かせといてやるか」
提督(問題は仕事出来んな、この体勢……まぁいいや、俺も寝ちまおう)
提督「――お休み、電」
――――十分後。
加賀「提督、頼まれていたものをお持ち――あら」
提督「……ぐぅ……」
電「司令官……大好き……なので……すぅ」
加賀(書類は置いておいて、タオルケットを持ってきましょう)
加賀「お休みなさい、二人とも」
――――穏やかな冬の日。仲睦まじく身体を寄せ合い寝る二人の姿は、とても幸せそうだったという。
提督「おい待てどういう状況だコレ」
電「電だけだと不公平と言われたのです」
暁「一人前のレディーならベッドに一緒に入るのは当然よね」
雷「もーっと抱き締めてもいいのよ?」
響「ハラショー、腕枕は最高だ」
提督「暖かいが夜ぐらい一人で寝かせろ!」
第六駆逐隊「いや!」
陽炎「長門がA地点よりB地点に移動中。初春、準備は出来てる?」
初春「妾は何時でも準備出来ておる」
陽炎「じゃあ手筈通りに頼むわね」
初春「うむ」
――――長門、駆逐艦娘を追いかけ移動中。
長門「今日はかくれんぼか。この長門が全員を見事見つけ出して見せるぞ!」
長門(――駆逐艦娘の気配がここからするな)
長門「ここに居るのは分かっている。観念して大人しく出てくるのだ!」
初春「妾は逃げも隠れもせぬ」
長門「初春か。その古風な口調がとても似合う、品のある可愛らしさを持っているなお前は」
初春「褒めても何も出しはせんぞ?――コレ以外はな!」
長門(ビー玉!?)
初春「もし抱擁されるならば妾は愛しの君がよい、ではさらばじゃ」
長門「待て! ここは二階だぞ! くっ、ビー玉が邪魔で思うように歩けん……」
長門(窓から飛び降りるなど怪我でもしたら――カーテンで作ったロープだと……?)
長門「この長門を出し抜くとは、なかなかやるな。しかし、もう同じ手は通用せぬぞ!」
陽炎「初春、御苦労様」
初春「コレも皆の働きあってのことじゃ、妾を労うよりも次の作戦に気を配るがよい」
陽炎「分かったわ。長門はB地点からD地点へと移動中。舞風、頼んだわよ」
舞風「この舞風にまっかせなさーい」
~続く~
――――長門、廊下を進行中。
長門「早くあの愛らしい駆逐艦娘達を愛でたいな、頭を撫でるというのも良いかもしれん」
舞風「長門さーん!」
長門「どうした、隠れなくていいのか?」
舞風「私は長門さんと踊りに来ただけだよ」
長門「ダンスか……それもいいな、一緒に踊ろうではないか」
舞風「行くよ長門さん!」
長門「来い!」
舞風(ワン、ツー、スリー!)
長門「捕まえ――むっ!?」
舞風「高速スピン弾きからのジャンプでフィニッシュ! 今だよ、初風・谷風・浜風!」
初谷浜風「油爆弾投擲開始!」
長門(本命は後ろか!)
長門「待てお前達、このビッグセブンと情熱的なダンスを踊ろうでわっ!? くっ、床が滑ってうまく動けん……」
舞風「撤収ー!」
初谷浜風「了解!」
――――最終決戦。
陽炎「良くここまで来たわね、長門」
長門「ビー玉を投げられ油をかけられ燃やされ熱湯をかけられスライムまみれにされ氷漬けにされかけたが、このビッグセブンを見くびってもらっては困る」
陽炎「全部罠にはまるのはある意味称賛に値するわ、本当に」
長門「だが、もう後が無いぞ? 陽炎、その気の強さで皆をまとめるその手腕、このビッグセブンの胸の中で存分に誉め称えよう」
陽炎「心の底からお断りよ! 出来るもんならやってみなさい!」
長門(逃げ込んだ部屋に窓はない、コレで終わりだ!)
長門「陽炎! さぁ、私の胸の中に――」
龍田「いらっしゃーい」
大鳳「よく来たわね」
大和「どうぞ、ゆっくりしていって下さい」
陽炎「じゃ、そういうことで」
長門(むっ!? ドアの陰に隠れていたのか!)
長門「鍵を開けてくれ陽炎、私はただお前達への愛を伝えたいだけなんだ!」
陽炎「ノーサンキュー! そこのお三方にでも聞いてもらっといて!」
長門「――なぁお前達、話し合う気は無いか?」
お三方「無い」
長門「ふっ……私は絶対に諦めんぞぉぉぉぉぉ!」
――――やっぱり懲りないながもん。知らぬ間に耐久が何故か日に日に上がっているのは、彼女の愛が伝わらない証拠である。
長門「はっはっはっはっは!」
陽炎「演習弾じゃ全然効かないわ! 誰か実弾持ってきて!」
長門「もう遅い!」
陽炎「く、来るなぁぁぁぁ!」
提督「MVPは秋雲か。気合い入ってたのはいいが、中破してるから先に入渠を済ませて来い」
秋雲「そんなの後回しでいいから一緒に来て手伝って!」
提督「後回しってお前服ボロボロ――おい、引っ張るな!」
――――秋雲、作業部屋。
秋雲「提督、こことこことここ、ベタね」
提督「アシスタントするなんて俺は一言も――」
秋雲「早くしないと早割入稿日の締切に間に合わないの! いいからベタ!」
提督「はぁ……次からは前もって言いに来い。俺も仕事がある」
秋雲「終わったら好きなだけセクハラしていいから」
提督「いらん。明らかに鎮守府の誰かをモチーフにした同人の原稿手伝わされて、俺がセクハラ受けてる気分だ」
秋雲「今回は自分と夕雲型。拝み倒してちゃんと許可は得たよ、長波に物凄く呆れられたけど」
提督「お前度胸あるな」
秋雲「ちゃんとモチーフが分からないように、若干手を加えてるから大丈夫大丈夫」
提督(一応また加賀に検閲させとくか……)
秋雲「出来た?」
提督「あぁ、次は何したらいい? 早く終わらせてお前を入渠ドックにさっさとぶちこみたいんだが」
秋雲「ここにそこのトーン貼って。終わったらこっちにもベタ」
提督「分かった。それにしても、何で俺にアシスタント頼むんだ?」
秋雲「滅茶苦茶器用だから、頼りになるから、同人書くのを許してくれて手伝ってもくれる提督が好きだから」
提督「二つ目以外は世辞として受け取っておく」
秋雲「全部本当だって。そんな事するなって言われたり、腫れ物扱いされたりすることだってあるのに、提督はちゃんと認めてくれたし」
提督「出撃と遠征をしっかりこなしさえしていれば、趣味をやめろなんて言わんさ。こうやって手伝うのも、お前の事をもっと知って作戦に活かすためだ。何ら特別なことはしていない」
秋雲「――じゃあさ、次の同人の参考にしたいから、脱いでくんない?」
提督「協力にも限度があるわ、誰が脱ぐか」
秋雲「アタシの裸も見ていいよ?」
提督「いいからさっさと原稿書け」
秋雲「ちぇっ、何時かは絶対に提督の裸スケッチしてやる」
提督「嫌な決意を本人を目の前にしてするな!」
――――後に『提督とスケッチ艦娘の危ない関係』という同人が発売されたが、想像か実際にスケッチしたのかは、定かではない。
――――出す前。
加賀「あまりこういうものは感心しません」
――――出した後。
加賀「貴女の趣味は素晴らしいわね。次は私をモチーフに使いなさい、もちろん相手は提督です。流石に気分が高揚します」
漣「――マックス、一緒にメイド服着てみない?」
Z3「ふーん……バカなの?」
――――漣、説得中。
漣「――というわけで、ご主人様にいつも素っ気ない態度を取っているマックスも、このチャンスにグッと距離を詰めてみませんか?」
Z3「ふーん……まぁ、あの人に気に入ってもらえるのは悪くないわね」
漣「はい、きっとご主人様だってメイド服で一日接したらイチコロです」
漣(それに、マックスって物凄く似合いそうですから、着たところを純粋に見てみたいんですよね)
Z3「着るのはいいとしても、採寸などが必要ではないの?」
漣「その辺は大丈夫です。明石さんが入渠の度にチェックしてる艦娘のデータをちょっと拝借しちゃいましたから」
Z3「ふーん……個人情報を勝手に見るのは犯罪よ」
漣「悪用しなけりゃいいんです」
Z3「ふーん……まぁいいけど、もう作ってあるということ?」
漣「ちょっと待って下さいねー……じゃじゃーん! コレが私達のメイド服です!」
Z3「ふーん……ふーん……えっ、コレなの……?」
――――提督執務室。
漣「ご主人様、入ってもよろしいですか?」
提督「漣か? 入っていいぞ」
漣「では失礼しまーす」
提督「何か用――何……?」
漣「どうです? このメイド服、似合いますか?」
提督「ニーソにガーターベルトは認めてやるが着替えろ、何て恰好してんだ」
漣「鎖骨や背中も大胆に見せてみたんですが、良く考えたらご主人様は足フェチでしたね」
提督「何で知ってんだ――ってそうじゃない。とにかく早く着替えてこい」
漣「まぁまぁ待って下さいご主人様。本命が残ってますから」
提督「本命? まだ同じ恰好した奴が――」
Z3「ふーん……あなたは足が好きなのね、別にどうでもいいけど」
提督(本命ってマックスか!? いや、でもコレはなかなか……)
提督「――似合ってるな、そのメイド服」
Z3「足はおろか、何処も露出していないのだけれど」
提督「お前の雰囲気に良く合ってるよ、可愛いってより綺麗だな」
Z3「ふーん……お褒め頂き光栄です、ご主人様」
提督「っ!?」
漣(微かにはにかんだ笑顔からのご主人様呼び……マックス、なかなかやりますね)
――――その日以来、たまにメイド服を着ているマックスの姿が見かけられるようになったそうな……。
マックスのメイド服絵どっかに落ちてないかなぁ…
レーベは艦娘服が一番好きです
軍人らしい受け答え分からないんで、違和感あっても気にしないで下さい
~~~~
――――ある日の鎮守府。
提督「――面倒な奴が来る」
大鳳「えっ?」
提督「ちょうどいい、今回はお前に頼むとするか」
大鳳「いえ、あの、ちゃんと段階を踏んだ説明を……」
提督「客が来る。鎮守府の入口からここまで案内する。屋外と屋内でのギャップに堪えろ。以上」
大鳳(簡潔な説明から迸る嫌な予感はきっと間違いじゃないんでしょうね……)
――――鎮守府、入口。
大鳳「本日はこのような場所まで御足労頂きありがとうございます、元帥」
元帥「……出迎えに艦娘一人だけか、相変わらずアイツは礼儀というものを知らんな」
大鳳「申し訳ありません。提督は現在、重要な書類を作成中とのことで――」
元帥「言い訳はいい、さっさと案内しろ」
大鳳「承知致しました。では、こちらへ」
大鳳(歳は五十ぐらいかしら……凄い肩幅、重巡クラスとなら組み合っても勝てそうだわ。お付きの二人も提督と同じぐらいの年齢なのでしょうけど、元帥と一緒で熊みたいな体格ね)
――――鎮守府内、玄関ロビー。
大鳳(そういえばギャップがどうとか言ってたけど、どういう意味なのかしら……)
元帥「お前達、もう大丈夫だと思うか?」
お付き1「はい、ここの鎮守府に限っては間違いなく安全かと」
お付き2「元帥、もう結構ですよ」
元帥「うむ、では早速――お前は確か大鳳だったな! 生で見るのは初めてだ! どうだ、うちに来ないか? ここより金は弾むぞ? あのクソガキとのケッコンカッコカリなぞこっちで破棄してやるから安心せい!」
大鳳(ごめんなさい提督無理です顔が近いですドン引きします逃げたいです誰か助けて!)
~続く~
大鳳「提督! 元帥をお連れしました!」
提督「ご苦労さん、後は俺の後ろから動かなくていいぞ」
大鳳「はい!」
元帥「来てやったぞクソガキ」
提督「これはこれは遠路遥々このような場所まで御足労頂き真に痛み入ります元帥殿」
元帥「やめんか気色悪い、新しく着任した浦風とやらはどこだ。その子の顔を見るついでに、話を聞いてやると言っていただろう」
提督「後ろの大鳳に爆撃されんぞクソオヤジ」
元帥「ふん! まぁよいわ、お前達は間宮の食堂で何か食べてこい。楽しみにしていただろ」
お付き1「はい、ありがとうございます」
お付き2「間宮さんの作る料理は絶品だからなぁ……では元帥、また後ほど」
元帥「ゆっくり羽を伸ばしてこい、どうせ直ぐに終わるような話でも無さそうだしな」
大鳳「あの、提督……」
提督「何だ? 浦風なら遠征に出してるから心配ないぞ?」
大鳳「いえ、それもあるのですが……良いのですか? 暴言など吐いてしまうと、処罰されたりするのでは……」
提督「あぁそんなことか、それなら問題ない。一応こんなのでも俺の恩師だ、可愛い教え子を処罰するような外道じゃない」
元帥「誰が可愛い教え子だ、迎えに出て来もせんくせに」
提督「わざわざ出迎えてやったのに、アンタが艦娘の一人も連れて来んかと俺をぶん投げやがったからだろうが!」
大鳳(提督恨みます、絶対に後で埋め合わせしてもらいます)
元帥「大体加賀はどうした、何時も一緒に居ったじゃないか」
提督「“元帥の顔を見ると爆撃したくなるので、本日は自室に控えています”だとさ」
大鳳(逆に爆撃せずに我慢したのが凄いわね)
元帥「――それで、今日呼び出したのは例の件だな?」
提督「現実問題、何時になるかも分からない話ではあるが、アンタの力を全面的に貸して欲しい」
元帥「……最初は断ろうかと思っていたんだがな、幾らお前の頼みでもこの策はリスクが高すぎる。だが――息子同然のお前を慕う彼女達の為ならばやってやらんことはない」
提督「ありがとうございます……元帥……」
元帥「頭など下げるな馬鹿者が、仮にもこの世にも珍妙な鎮守府の長ならば、堂々としておれ」
提督「――はい!」
――――たった一つの鎮守府の力で、大本営の決定は覆らない。では、どうすればよいか……その答えは、これより幾つかの季節を跨いだ後に、明らかとなる。
ここから完全に全過程をすっ飛ばしますので、風呂より帰還後にエピローグを投下してから細かい説明して終わります
帰還、投下開始
質問等は全部終わってから受け付けますので少々お待ちを、コピペ大変
~エピローグ~
?「――今、皆に話したような艦娘達が、世界を救ったのよ」
少年「へーすげぇじゃん」
少女「今もかんむすさん達はいるの?」
?「えぇ、いつまた深海棲艦が現れてもいいように、今日も皆の近くで見守っているわ」
少年「お姉さんは何でそんなに艦娘に詳しいの?」
?「さぁ、何故かしらね」
少女「お姉さんは街のどーぞーになってるかんむすのお姉ちゃんのことも知ってるの?」
?「“白雪像”のことね。もちろん良く知ってるわよ? 彼女みたいな艦娘達が街の皆の心を開いてくれたから、艦娘達は今もここに住んでいられるんですもの」
少年「ありがとうお姉さん、お話面白かった!」
少女「また来るからお話いっぱいきかせてね?」
?「えぇ、また何時でもいらっしゃい。暇な時はここに居るから」
?(子供に昔話を語るように私達の話を聞かせるなんて、かなり年を取ったみたいに感じるわね)
?「あっこんなところに居た。大鳳、次の秘書艦は貴女なんだから、引き継ぎしっかりしないとダメよ?」
大鳳「そういえばそうだったわね。大体年に二回しか回ってこないから、ついつい忘れてしまいそうになるわ」
?「本当はこれっぽっちも忘れてない癖に」
大鳳「……だって、何だか待っていたと思われると恥ずかしいじゃない」
?「恥ずかしがってる暇あったら、提督に甘える言葉でも考えといた方がいいんじゃない?」
大鳳「瑞鳳、貴女の時の事を参考に根掘り葉掘り聞いてもいいのね?」
瑞鳳「あっ、私は九九艦爆眺めないといけないからまたね!」
大鳳(逃げた……)
大鳳「――さて、そろそろ行きましょうか」
――――提督執務室。
加賀「大鳳、遅いわよ」
大鳳「ごめんなさい、子供達と話をしていたの」
加賀「危険人物として通報しましょうか?」
大鳳「やめて、私は純粋に遊技場の監視をしていただけなんだから」
加賀「まぁ、無駄話はこれぐらいにして――明日は貴女の日です。くれぐれも、提督をよろしく頼みます」
大鳳「えぇ、分かっているわ」
――――翌日、提督執務室。
大鳳「おはようございます、提督」
提督「おはよう、大鳳」
大鳳「今日一日、よろしくお願い致します」
提督「ははは、相変わらずだなお前も」
大鳳「提督も相も変わらず、小さい子から大人の女性まで取っ替え引っ替えして元気そうで何よりです」
提督「おいコラ、人が悩んでいる間に結託してとんでもない結論突き付けて来やがったのはお前等だろ」
大鳳「ふふ、冗談です……今日は私だけの提督なんですから、たくさん愛して下さいね?」
提督「また恥ずかしい事を……あぁ、愛してやるよ、こんな百股男を好きになったことを後悔したくなるぐらいにな」
――――あるところに、一つの鎮守府があった。
そこには変わった提督と変わった艦娘、変わった妖精、変わった施設が存在していた。
今では市民にも開放され、誰もが気軽に入れるその場所は、過去に艦娘達が冗談混じりにある通り名で呼んでいた。
大鳳「――目が覚めた? ここは私達艦娘が自由に過ごせる場所よ。建造されたばかりで色々戸惑うこともあるかもしれないけど、心配しないで。だってここは……」
――“一度入ったら抜け出せない鎮守府”、と。
~完~
お付き合い頂き誠にありがとうございました
重いの全部省いたらあっさり終了してしまいました
というわけで、ご質問ご要望等あればどうぞ、70レス残せましたし
物凄く嬉しいです
似た世界観で戦闘皆無の特定艦娘とのイチャラブ書いたりしようかなとか思ってます
後日談も続けられるので、埋まる前に後で次スレも立てようかと思います
面白かったです。
この和気藹々とした雰囲気がたまりませんでした。
次回作、後日談にも期待します。
後、安価で電ちゃんばっか取ってすみませんでした。
一応エピローグに至る経緯の説明
怨念を増長させ深海棲艦を具現化させていた結晶が発見される
↓
大規模な艦隊決戦により破壊に成功
↓
加賀さん一時行方不明(帰ってくるのをエピローグにしようかとも考えてました)
↓
全艦娘解体阻止作戦開始
↓
元帥が大丈夫と判断した鎮守府の提督の協力と、街の人間への根回しによる大々的な署名、報道機関からのバッシングにより世間を巻き込み阻止成功
↓
深海棲艦が再度出現した際に迅速な対応が出来るよう鎮守府は存続しているものの、余りにも施設が豪華なので有事の際以外は一般に開放して運営資金を調達することに
↓
各艦娘は何故か人間と同じように成長を始めるが、結婚自体は出来ないままとなる
↓
結果、結婚出来ないし独占出来ないならいっそ全員で提督をシェアしようと“一日秘書艦交代制度”が作られ、その日の秘書艦が事実上の恋人として提督と過ごすようになる
流れとしてはこんな感じです
>>938
電が驚異の取得数二桁でした、おめでとうございます
全く悩むことなく電のは書けたので、実は有り難かったりしました
因みに最速島風に並んで電も“サイレントキラー”という似つかわしくない二つ名を貰ってます(本人は断固拒否して自分で名乗ったことはない)
~ちょっとした後日談~
提督「……暇だ」
大鳳「そうですね」
提督「間宮のところで飯でも食うか?」
大鳳「あの、良ければ私が作ります」
提督「……爆発したりしないよな?」
大鳳「お望みなら口を爆撃しましょうか?」
提督「お前ちょっと加賀に似てきたぞ」
大鳳「……えいっ」
提督「何だよ、急に抱き着いてきて」
大鳳「今ぐらい加賀のことは忘れて下さい」
提督「……悪い」
大鳳「謝るなら誠意を見せてください」
提督「――んっ……」
大鳳「んっ!? んーーーぷはっ! キスじゃなくてデートとかそういうのを要求したつもりなんですが!?」
提督「何だ、不満だったか?」
大鳳「……コレじゃ足りないので、もう少し長く要求します」
提督「来た頃のガチガチに緊張していたお前に、今のお前を見せてみたいな」
大鳳「そんなこと言う暇があるなら――」
提督「大鳳、うちへ来てくれてありがとう。出会えて本当に良かった」
大鳳「……はい」
提督「じゃあ続きは夜だ。盗み聞きしてる奴等が居ない場所でな」
大鳳「えっ!?」
?「ヤバっバレてもうた!」
?「弱味を握るチャンスだったのに!」
大鳳「――提督、ちょっと友人二人とO・HA・NA・SHIしてきますね」
提督「程々になー」
――――鎮守府廊下。
大鳳「龍驤! 瑞鳳! 人の一番楽しみにしてる時間を邪魔すると顔にまな板って書いて鎮守府の壁に張り付けるわよ!」
龍驤「ちゃんとイチャラブしとるか気になって、ちょっと聞き耳立ててただけやんか!」
瑞鳳「奥手っぽかったから気にしてあげただけなのにー!」
大鳳「余計なお世話よ! せっかくの良い雰囲気ぶち壊したんだからさっさと爆撃されて胸に油性マジックでまな板って書かせなさい!」
龍驤「そんな屈辱的なんは嫌やー!」
瑞鳳「龍驤はまな板だけど私はちょっと成長したからまな板じゃないわよー!」
大鳳「私だって今はAカップよー!」
――――やっぱり今日も、鎮守府は賑やかです。
~第六駆逐隊~
電「暇なのです……」
雷「司令官に次に最初に会うのって誰?」
暁「暁じゃないわよ」
ヴェールヌイ「私だよ」
電「ベルなのですね」
ヴェールヌイ「人を鈴みたいに言わないでくれないか?」
雷「帽子無くしちゃったから不便ね、ベル」
暁「新しく作ってもらえばいいんじゃないの?」
ヴェールヌイ「アレでなきゃダメだったみたいでね、試しに似たものを作ってもらったが戻れなかった」
電「――でも、響でもベルでも何も変わらないのです」
雷「そうよ、だからこの雷に頼ってもいいのよ?」
暁「頼るんならこの一人前のレディーである暁に決まってるじゃない。ねぇベリュ」
ヴェールヌイ「……ありがとう。だが、名前は正しく呼んでもらえないか?」
電「ベル」
雷「ベル」
暁「ベリュ」
ヴェールヌイ「もういっそこの姿でも響と呼んでくれ、悲しくなってくる」
暁→一人前のレディーを目指して日々努力している。……が、その成果は全く見られない。
響(ヴェールヌイ)→最後の決戦時に帽子を紛失、今はベルとかベリュとか呼ぶ姉妹に日々悩まされている。
雷→司令官のお世話をする日が減ったので、最近は鎮守府に来る一般人にお茶を配ったりしている。
電→良いお嫁さんになるという目標は変わらず、今も日々何かを学んでいる。その成果は鳳翔と間宮が太鼓判を押すほど。
~長門型~
長門「陸奥、そっちは異常無いか?」
陸奥「えぇ、問題ないわよ」
長門「なぁ陸奥、いつも疑問に思うのだ。私達がここを警備する必要はあるのか?」
陸奥「私達“を”守る為じゃなくて、私達“から”守る為よ」
長門「……そっちか」
陸奥「絡んだ相手に怪我させない為に、私達みたいな警備員の恰好をした艦娘が居ると抑止力になるのよ」
長門「駆逐艦娘に手を出したら私はソイツを撃つぞ?」
陸奥「貴女ねぇ……」
長門「ふっ、冗談だ。あの子達はそんなに弱い存在ではない」
陸奥「でも、未だに抱き締めようとして逃げられてるわよね?」
長門「聞いて驚け、文月がなついてくれた」
陸奥「嘘!?」
長門「肩車している親子を見て羨ましがっていたから、肩車してやったんだ。それ以来会うと向こうから抱き着いてくる」
陸奥「……良かったわね」
長門「あぁ、お前の第三者砲塔が爆発しなくなったのも本当に良かった」
陸奥「えぇ、化粧ポーチ買い直すことも無くなって助かってるわ」
長門「――不審者発見、行くぞ陸奥」
陸奥「やり過ぎないようにね?」
長門「このビッグセブンに任せろ!」
陸奥「それが心配なんだけど……」
長門→鎮守府の警備を担当。最近は文月を肩車している姿を良く見かける。
陸奥→長門と同じく警備を担当。第三砲塔が何故か爆発しなくなって喜んでいる。最近の悩みは化粧品が高いこと。
たくさんの乙ありがとうございます
ある程度まとめて各艦娘のその後を書いて埋めていきますね
~正規空母艦娘達~
加賀「赤城さんは何処ですか?」
蒼龍「また脱走して全国名産食べ尽くしの旅をしてると思うわよ?」
加賀「またですか……」
飛龍「蒼龍、明日は貴女が秘書艦でしょ? 今から勝負下着買いに行かない?」
瑞鶴(また際どいの選ばせる気だなあの人)
蒼龍「……飛龍、また選んでくれる?」
飛龍「いいわよ、似合うの選んであげる」
瑞鶴「えっ、あの二人何かあったんですか?」
加賀「提督に飛龍が選んだ下着を可愛いと言われたらしいです」
瑞鶴「あぁ、なるほど……」
翔鶴「瑞鶴には私が選んであげるわ」
瑞鶴「翔鶴姉、紐パン一択は勘弁して」
翔鶴「私が選ぶから大丈夫よ、ね、瑞鶴」
瑞鶴「爪、肩に爪食い込んでる翔鶴姉!」
加賀(提督が黒を好きなのは内緒にしておきましょう)
加賀→鎮守府運営全般を提督と共に取り仕切っている。秘書艦担当日以外に執務室へ近付くことを、唯一全員から許されている。未だに提督の懐刀であることに変わりはない。
赤城→鎮守府を抜け出しては全国の名産を食べ歩く日々。お土産に大量の名産品を買って帰ってきては、加賀にアイアンクローをされている。
蒼龍→鎮守府防空担当。最近は提督の前でもあまり恥じらわなくなった。飛龍を怒鳴る回数が最近減ったらしい。
飛龍→鎮守府防空担当。秘書艦担当日は提督に積極的にアプローチし、それ以外は蒼龍にベッタリな日々。決戦を経て、その仲は前より更に良好となっている。
瑞鶴→鎮守府近海定期偵察担当。加賀には未だに毎日挑み続けている。最近茶道も始めたらしい。金剛とはたまに互いの淹れた茶を飲む仲。
翔鶴→遠方定期偵察担当。瑞鶴だけでなく、最近は提督にも若干依存気味。しかし、今が幸福だとは感じているのか、特に現状に不満はない様子。
大鳳→遊技場監視担当。不幸な運命からは解放されたらしく、行方不明になった加賀が帰ってきて一晩泣き続けた。浦風とは未だに同室で、本当の姉妹のように暮らしている。胸はAAからAになった模様。
~島風&天津風~
島風「私には誰も追い付けないよ!」
少女「おねえちゃんはやーい!」
島風「そうでしょ! 私、速いでしょ!」
少女「うん! わたし、足おそいから走り方おしえて、おねえちゃん」
島風「いいよ、まずは一緒にかけっこしてみよ!」
少女「うん!」
天津風(私が居なくても、もう寂しくないかもしれないわね……)
島風「天津風ー走り方ってどう教えればいい?」
天津風「私に聞いてどうするのよ……やっぱり、島風には私がついてないとダメね」
島風「あーまーつーかーぜー!」
天津風「今行くからちょっと待って!」
島風→かけっこが速いお姉ちゃんとちびっこの人気者になる。毎日楽しそうに子供達と走り回っている姿を見る限り、もう寂しくはないようだ。
天津風→相も変わらず島風の保護者をしている。ちびっこ達に島風を取られるような感覚に陥っていたが、いつの間にか自分もその輪に混じるハメになり、そんな考えは何処かへ消えた模様。
~陽炎型(天津風除く)~
陽炎「暇ね……」
黒潮「飴食べへん?」
不知火「もう騙されません。ジンギスカン飴の味は生涯忘れられない最低最悪の味でした」
黒潮「コレ、不知火の好きなイチゴの飴やで?」
不知火「頂きます!」
陽炎「アタシもリンゴ欲しい」
浜風「オレンジで」
谷風「グレープちょうだい」
浦風「梅が欲しいんじゃ」
舞風「パイン飴!」
雪風「桃が欲しいです」
黒潮「ちょー待ってな、ほいほいほいほいほいほいっと」
不知火「美味しいです……」
陽炎「あー甘いもの食べてたらちょっとは気が紛れるわー」
谷風「たまにはどっか遊び行く?」
浦風「うちはこの前姉さんと出掛けたからパスじゃ」
舞風「いいよねー浦風には大鳳さん激甘だし」
雪風「雪風は出掛けたいです!――アレ? 浜風?」
浜風「うっ……うぁっ……うぅぅぅぅぅっ!?」
黒潮「浜風大当たりや、それオレンジやのうて、辛子味や」
陽炎「アンタえげつないもの食べさせるわね……」
浦風「ほれ、ジュース飲めば楽になるけぇ!」
浜風「んぐ……んぐ……はぁ、はぁ……死ぬかと思いました」
黒潮「毎日ロシアン飴やればちょっとは退屈紛れるんとちゃう?」
犠牲者達「それだけは嫌」
陽炎→長門から狙われることが無くなり、最近は不完全燃焼気味。ちょっと文月を羨ましいと思っている。
黒潮→今日も飴を配っている。ロシアン飴の犠牲者は鎮守府内全員。ハリセンは三十八号で完成に至ったらしく、加古が良く餌食になっている。
不知火→最後の決戦では遂に重巡までも眼光で動きを封じることに成功。減っては来たものの、未だに落ち度は無くなっていないようだ。
浜風→更に胸が大きくなり、現在は肩凝りと足元が見えないことが一番の悩み。真面目な性格が災いしてか、最近は姉妹からイタズラの標的にされる日々を過ごしている。
谷風→とにかく遊び回っている。卯月と共謀して誰かにイタズラを仕掛けては、卯月共々弥生に無言で鉄拳制裁を喰らっている。
浦風→大鳳と仲良く暮らしており、今では名前すら省いて“姉さん”と呼ぶようになった。金剛ともたまにお茶を飲んだりして、可愛がられている。
雪風→他の仲間が建造されるのを待ち続けている。当然、スカートは履いていない。幸運艦の能力も最近は衰えてきたらしい。
>>953
舞風→一般人にもダンススクールの生徒を募集。かなり好評のようで、連日予約が殺到しているらしい。
~睦月型~
睦月「皆ー準備はいいかにゃー?」
ちびっこ達「はーい!」
如月「レディー……ゴー」
ちびっこ達「いっくよー!」
弥生「簡単には、捕まらない」
卯月「うーちゃんは絶対に捕まらないぴょん」
皐月「ボクの速さについてこれるかな?」
三日月「相手は普通の子供達です、本気を出してどうするんですか」
文月「文月はいつだって本気だよー?」
長月「あぁ、そうでなくては面白くない」
望月「あたしはここで捕まるから、後よろしく」
菊月「望月、ちょっとはお前もやる気を出せ」
望月「ダルい……」
卯月「望月のメガネゲットだぴょん!」
弥生「イタズラ、ダメ」
三日月「真面目にやりなさい」
望月「――卯月、ちょっとそこから動くな、その眼鏡は司令官が初めてあたしに買ってくれたヤツだ……壊したら、解体すんぞ?」
卯月「ぴっ!?」
長月(あの気迫……やはり望月も只者ではないな)
菊月「やる気さえあれば、私達の中では一番有能なんだがな」
文月「望月、ちょっと怖い……」
皐月「ぼ、ぼぼ、ボクは怖くないよ!?」
睦月(アレじゃ子供達怯えて近付けないのね……)
如月(後で日焼け止め塗り直さなきゃ)
睦月→睦月型の主催するちびっこ達との鬼ごっこ大会を取り仕切る。最近は“鬼ごっこのお姉ちゃん”と呼ばれることが多い。
如月→肌と髪の手入れは今でも欠かさない。何だかんだと睦月をサポートしながら、皆とずっと一緒に居られる時間を大事にしている。
弥生→卯月と谷風の監視役。イタズラには鉄拳制裁。最近は提督や卯月の前で笑顔を見せて驚かれている。
卯月→イタズラ、イタズラ、そしてイタズラ。弥生に鉄拳制裁を喰らうもめげず、今日も新しいイタズラを画策している。
皐月→睦月型の中では一番成長が早く、たまに可愛らしい洋服を着て“私”と言う練習をしている。ボクをやめてしまう日はそう遠くないかもしれない。
三日月→相変わらず暴走する皆のストッパー役。提督に貰った三日月のネックレスを肌身離さず身に付けている。最近は髪型をポニーテールに変えたようだ。
>>956
文月→暇な時は長門を探して引っ付いている。肩車が本当に気に入ったらしく、秘書艦の日は提督にもしてもらっているらしい。
長月→自信満々な口調と態度は今でも健在。最近は武蔵に鍛えてもらっているらしく、本当に侮れない存在になりつつある。
望月→普段は超脱力系だが、眼鏡を奪うとキレる。意外に姉妹思いで、誰か姉妹が傷付けられた時も相当怖いらしい。
菊月→約束を果たしてもらい幸せの絶頂期。三日月共々姉妹の暴走を諌める日々が続く。何気に赤城の土産を楽しみにしている。
寝ます、起きたらその後書きながら次スレ立てます
~長良型(五十鈴除く)~
長良「今日も走り込み行って来まーす!」
名取「お姉ちゃん、行ってらっしゃい」
由良「行ってらっしゃい」
鬼怒「阿武隈ーちょっと肩甲骨の辺りほぐしてー」
阿武隈「えっ、ヤダ」
鬼怒「昨日も一日両腕に子供がぶら下がってて、腕と肩パンパンなんだよぉ……」
名取「私がほぐしてあげようか?」
由良「私、やるよ」
鬼怒「名取姉ちゃんお願い、由良は加減知らないからダメ」
名取「分かったよ、洗濯物畳むからちょっと待ってね」
由良「……えいっ」
鬼怒「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!?」
阿武隈「うわっ!? 何て声出すのさ鬼怒」
由良「大袈裟」
鬼怒「大袈裟じゃない! あの単装砲モドキを撃てるの大和型の二人と由良だけだったじゃん!」
由良「コツ、分かれば鬼怒も撃てるよ?」
阿武隈「あんなの二人も使ってたら怖くて一緒に出撃したくない……」
名取「鬼怒、洗濯物畳んだからマッサージしてあげるね」
鬼怒「名取姉ちゃんありがと」
由良「……私、そんなに力強いかな?」
阿武隈「筋力だけなら大和型って桁外れだと思う」
長良→今でも走り込みは毎日欠かさない。島風とマラソンで勝負するのが毎月恒例になっている。戦績は三勝三敗十引き分け。
名取→長良型の家事担当。心優しい性格もあって、他の五人を実質的に一人で面倒見ている。暇な時は編物や小物作りをして、姉妹や駆逐艦達にあげる日々。
由良→決戦までに単装砲モドキを完全に制御することに成功、戦艦級の装甲を次々と撃ち抜いた。最近の悩みは強く握ると物が壊れること。
鬼怒→駆逐艦娘達からは解放されたが、今度はちびっこ達から両腕にぶら下がられている。いつの間にか名前で皆から呼ばれるようになり、密かに喜んでいるらしい。
阿武隈→子供達に名前を教えて回っている。良く来る子なら他の艦娘の名前は書けなくても、阿武隈は全員書けるらしい。
乙デース
お土産買ってきても
赤城「ごめ~ん、我慢できなくなって食べちゃった」
こうなるんじゃね
>>964
大丈夫です、包装紙は無いですが各箱に半分は残ってます
次スレ立てました
こっち書き埋めたら移行します
次スレ→【艦これ】大鳳「出入り自由な鎮守府」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401844632/l20)
乙です。
当艦隊放置時は大鳳浦風になりました
~金剛型~
金剛「ティータイムが自由に取れるのは嬉しいけど、毎日がホリデーなのはちょっと退屈ネー」
比叡「私はカレー以外の料理を覚える時間が出来て嬉しいです」
霧島「またあの地獄の日々が始まるのね……深海棲艦と戦う方が遥かに計算しやすくて楽だったわ……」
榛名「霧島、頑張って下さいね。榛名は陰から応援しています」
霧島「今度は榛名も協力してください。和食なら得意ですよね?」
榛名「それならいっそ金剛お姉様も退屈そうですのでご一緒に」
金剛「ティータイムハダイジニシナイトネー」
比叡「金剛お姉様、私の為に料理を教えて下さるのですか!?」
金剛「オーワタシニホンゴワカリマセーン」
霧島「金剛お姉様も協力してくれるんですね、助かります」
榛名「流石私達のお姉様ですね」
金剛「一言もそんなこと言ってないヨ!?」
霧島「一蓮托生」
榛名「生まれし時は違えども、死す時は一緒に……」
比叡「お姉様と料理! 楽しみです!」
金剛「誰でもいいデース! プリーズヘルプミー!」
金剛→ティータイムを楽しむ日々。最近は瑞鶴の影響で日本茶にも手を広げたらしい。比叡の料理の犠牲者なのは相変わらずである。
比叡→カレーは作れるが卵焼きがうまく焼けない。焼いた卵焼きが勝手に動き出し、待機組総出で卵焼きを倒すという騒動を巻き起こした。最近作れるようになったのは目玉焼きとゆで卵。
霧島→今でも色々なデータ管理を加賀から任されこなしている。やっと解放されたと思ったらまた比叡に料理を教えることになり、あまりの予測不可能な結果ばかりを見る内、データに拘るのはやめたらしい。
榛名→決戦が終わって四姉妹が生き残っている事に安堵した瞬間、改二へと改造が可能になった。特に今は急を要する訳でもないので、そのお披露目は深海棲艦がまた現れでもしない限り無さそうだ。
>>967
まさかそんな方が現れるとは思ってませんでしたw
二人とも大事にしてあげて下さいね
陽炎型から初風を除いたのは意味があると信じてるぞ
~球磨型~
木曾「なぁ、あの二人知らないか?」
北上「球磨なら北海道に鮭捕りに行ったよー」
大井「多摩は屋根で昼寝中」
木曾「相変わらず完全に動物だなあの二人……」
北上「そういえば木曾ってさー提督の前でもそのまんまなの?」
大井「あっ私もちょっと気になる」
木曾「このままでいいって言われたからな。一緒に居て、“あぁ俺も女なんだな”って実感する時もあるにはあるが」
北上「へー木曾の乙女な部分とかちょっと見てみたい。ねぇ、大井っちもそう思わない?」
大井「私もそう思うわ。あんまり私達には甘えたりとかしない子だったし、提督にどんな可愛いところ見せてるのかしら」
木曾「……お姫様抱っこ、要求してみたりとか」
北上「なかなか乙女チックじゃん」
大井「たまに一般の女性からラブレター貰う子の発想とは思えないわね」
木曾「俺だって好きで貰ってる訳じゃないさ……」
北上「よし、今日は木曾に女の子らしい恰好させて遊ぼう」
大井「ゴスロリか猫耳メイド服、どっちがいいかしら?」
木曾「人で遊ぶのはやめろ。っていうか何でそんなもの持ってるんだよ」
球磨→時期になると北海道へ鮭狩りに出掛けている。現地の熊とは意志疎通に成功したらしい。
多摩→猫のような生活スタイルを満喫中。秘書艦日が近付くと発情期に入るとのこと。
北上→大井と毎日楽しく過ごしている。コンビニ等に行く際はかなり多目に購入し、群がる駆逐艦娘達にウザいと言いながらお菓子やアイスを配っている。実は満更でもないらしい。
大井→北上と提督への愛情の深さは今も凄まじい。だが、最近は木曾に可愛い恰好をさせて撮影するのにもハマっていて、木曾が若干怯えている。
木曾→球磨多摩が潜める謎技術マントを相変わらず愛用している。提督の前では少し乙女な一面を見せたりしているが、普段は全く前と変わらない。男より男らしい艦娘として、一部女性から大人気。
>>970
天津風の横に名前入れるの忘れてました、初風は妙高型とセットです
~天龍&龍田~
天龍「龍田ーピーマンこのぐらいでいいか?」
龍田「うん、そのぐらいあれば十分よー」
天龍「じゃあ次は……ゆで卵スライスしとくか」
龍田「お願いねー」
天龍「おぅ、任せときな!」
龍田(天龍ちゃん、最近はすっかり丸くなっちゃったわねー前は絶対料理なんてしなかったのに)
天龍「やってみると案外料理ってのもたのしいもんだな」
龍田「提督に食べてもらいたいから始めたんじゃないのかしらー?」
天龍「……否定はしねぇけどよ、戦い以外のことを覚えたいってのもあるんだ。もう敵を倒す技術なんて必要無いんだからよ」
龍田「天龍ちゃんが大人になっちゃったみたいで、私ちょっと寂しいわー」
天龍「そろそろ母親目線で物言うのやめてくれねぇか?」
天龍→龍田から教わって家事修行の真っ最中。今でも駆逐艦娘達には慕われており、部屋に遊びに来た子達に作った料理を振る舞っている。
龍田→天龍に家事を教える日々。戦っていた時より色々な面で成長している天龍を見ながら、毎日幸せそうにしている。
~ふぶ…白雪型?(朧以下四名除く)~
吹雪「ズルい!」
白雪「ズルいって言われても……」
深雪「吹雪はあんまり清掃は参加してなかったじゃんか」
初雪「基本手伝ってたの、私と深雪」
磯波「一応、私もたまに手伝ってました」
吹雪「だって、私は加賀さんに頼まれて執務室で出来ない仕事を手伝ったり、緊急時の補充要員で鎮守府で待機してること多かったし……」
叢雲「目立たないところで活躍してるわよね、吹雪って」
綾波「出撃と遠征に出た回数は一番だって霧島さんに聞きましたー」
敷波「街で銅像になったのは白雪だけど、吹雪だってちゃんと鎮守府の皆には慕われてるよ」
吹雪「みんな……ありがとう、そう言ってもらえてホントに嬉しい……」
吹雪以外一同「これからも一緒に頑張ろうね、フユキ!」
吹雪「わざと間違えるのはもうやめてよっ!」
吹雪→“白雪型”と誤認され、更に影が薄くなる。しかし、弄られキャラとして完全に定着したのか、鎮守府の皆からは愛されている。今も裏方として活躍中。
白雪→街に銅像が建てられた影の功労者。今でも街の清掃は続けており、帰って来る時には抱えきれないお土産を持たされている。
深雪→決戦では深雪スペシャル改を披露し、カットイン攻撃を連発し続けた。最近では好き故に突撃してくる電を受け止める事に成功。
初雪→磯波と共に、賑やかな姉妹を一歩引いた位置から眺めている。最近はTVゲームを皆でやるのが一番の楽しみ。
磯波→大人しい性格同士、初雪や名取と仲が良い。ガーデニングが趣味で、毎日ハーブの成長を眺めるのが何よりの楽しみ。
叢雲→吹雪をからかいながら然り気無くフォローする毎日。姉妹の中では一番吹雪を気にかけている。
綾波→ほんわかした雰囲気は今も全く変わらない。たまに鳥を追い掛けて隣町に居たりする。
敷波→目を離すと何処に行くか分からない綾波が心配で、ずっと一緒に行動している。それでも居なくなる綾波を探すのが彼女の日課。
ロマンシング・サガ2の歴代皇帝たちの足跡を見ているような、感慨深いものがあります。おつかれさまです!
>>976
その表現はロマサガ2を何回もプレイした身としては非常に嬉しいです、ありがとうございます
艦娘ならロックブーケも怖くない!……あっ、提督……
~妙高型+初風~
那智「妙高姉さん、最近何時も機嫌がいいな」
足柄「初風が怯えなくなって、前よりもっと積極的に甘えるようになったからじゃない?」
羽黒「戦いが終わってから、ああやって毎日膝に乗せてますね」
妙高「初風、みかん食べる?」
初風「はい、妙高姉さん」
足柄「何かおばあちゃんと孫みたい」
那智「その表現は的を射ているかもしれんな」
羽黒「あの……多分、聞こえてます……」
足柄&那智「っ!?」
妙高「初風、ちょっと待っててね、妹二人に大事なお話があるから」
初風「はい、羽黒さんと一緒に待ってますね」
足柄「妙高姉さん、違うのよ?」
那智「姉妹艦の枠を超えた絆をあのような言葉で表現しただけで、他意はない。信じてくれ」
妙高「とりあえず、こっちでお話しましょうね。初風の教育に悪いから」
足柄「んに゛ゃあー! 許してー!」
那智「そんなつもりは無かったんだ、本当だ、信じてくれ妙高姉さん。私は妙高姉さんを年老いたなどと――」
羽黒「初風ちゃん、ジュース飲みますか?」
初風「頂きます」
羽黒「うん、ちょっと待っててね」
足柄&那智「――うわぁぁぁっ!?」
妙高→初風が首を気にしなくなり、前よりなついてくれてご満悦。最近は一日膝に乗せて過ごしている。何かあれば説教するのは、相変わらずである。
足柄→戦いが終わってからはすっかり大人しくなり、那智と買い物や映画など日常生活をエンジョイしている。ウェストが気になり始め、あれだけ食べていたカツは控えているようだ。
那智→足柄と買い物に出たり、軽空母組と飲み歩いたりしている。提督の前では以前に痛い目を見た酒を飲み、普段では出来ないようなことをしているらしい。
羽黒→数々の戦いを経て、常に全力で戦えるようになった。自信を身に付けることには成功したが、提督の前ではやはり恥じらってしまうようだ。何気に妙高の次に初風を甘やかしている。
初風→自分を庇い大破しながら戦う妙高の姿を見て、トラウマを乗り越えた。今では妙高の膝が彼女の定位置となっている。未だにキュウリは箸が進まない。
良く考えたら秋雲も陽炎型だった……最初から夕雲型と書く予定だったし、いいな、うん
~阿賀野型~
能代「いい加減起きて阿賀野姉ぇ、もうお昼だよ」
阿賀野「んー後五時間……」
能代「夕方まで寝る気!?」
矢矧「酒匂、口にケチャップついてるわよ」
酒匂「ここ?」
矢矧「逆よ、じっとしてて」
酒匂「んー、ありがと」
能代「阿賀野姉ぇ、ハンバーガー作ったから早く起きて食べて、冷めちゃうから」
阿賀野「ごはん?……はんばっか……?」
能代「ハンバーガーだから、布団剥ぐよ」
阿賀野「ねーむーいー……」
矢矧「だらけすぎよ阿賀野、酒匂だってちゃんと起きてるのに」
酒匂「ごちそうさまー」
能代「あっ! 酒匂服にソース付いてる!」
酒匂「ぴゃあっ!? 何処!?」
矢矧「直ぐに染み抜きするから脱いで」
阿賀野「阿賀野のご飯はー?」
能代「ちょっと温めるから待ってね」
阿賀野→超マイペースなのは相変わらず、多分鎮守府で一番ダラダラしている。何だかんだと能代が世話を焼くのは、彼女に一切悪気が無くて憎めないからだろう。
能代→阿賀野担当。阿賀野取り扱い説明書。端から見たら完全に姉妹逆の関係である。しかし慣れすぎてしまったせいなのか、阿賀野が秘書艦で居ない日は逆に落ち着かないらしい。
矢矧→酒匂担当。最近は酒匂が阿賀野より手がかからなくなり、自分の時間も持てている。萩に矢のデザインの盃を提督から貰い、それで日本酒を飲むのが今の密かな楽しみらしい。
酒匂→決戦が終わってから少しずつではあるが、一人で色々な事を出来るようになってきている。今は多少のフォローは受けているが、いずれは阿賀野を酒匂が世話する姿というのも見られるかもしれない。
~潜水艦娘+五十鈴~
168「普通の水着も良いわねー」
58「ビキニ着るの初めてでち」
19「イクはあえてワンピースなのね」
8「パレオとTシャツで完全防備です」
401「やっぱり全裸だよねー」
まるゆ「シオイは何か着てください」
五十鈴「あら? まるゆは何時もの水着なのね、私が買ってあげたのは着ないの?」
まるゆ「アレはちょっと……その……恥ずかしいです……」
五十鈴「胸も膨らんできたから似合うと思うわよ、次は着てらっしゃいな」
168「五十鈴さんに選んでもらうとサイズピッタリでビックリするわよね」
58「このビキニも選んでもらったのでち」
19「イクは自分で選んだのね」
8「パレオは選んでもらいました」
401「着ないのが一番!」
まるゆ「ちょっとは隠して!」
168→防水スマホ片手に綺麗な風景を探して全国を巡っている。夕張と明石がバッテリーを1週間継続使用可能なものに代えてくれたので、遠出も気軽に出来ると喜んでいる。
58→栽培しているゴーヤを販売して、利益を出すことに成功した。語尾の変化も“でち”だけでなく“なのね”タイプが増えている。別に危なくはないでち。
19→一般女性に向けたマッサージ店を鎮守府にオープンさせた。魚雷マッサージはかなり好評で、予約が二ヶ月先までびっしり詰まっているらしい。
8→レーベからドイツ語を学び、日常会話程度なら完璧に出来るようになった。今はヴェールヌイからロシア語を学んでいるようだ。
401→相変わらず全裸遊泳。イムヤと共に全国を巡り、運河を撮影してもらったりしている。水の抵抗が最近大きくなってきたのが悩みの種。
まるゆ→髪が伸び、体の凹凸が急激にはっきりし始める。目指しているのは木曾のような強い女性らしい。
五十鈴→決戦の際、鎮守府近海に押し寄せた潜水艦五百隻をたった一人で沈めた恐ろしい艦娘。今も潜水艦娘を愛でるのが何よりの至福らしく、毎日充実しているようだ。
~航空戦艦~
伊勢「日向、何してるの?」
日向「ラジコンヘリ」
伊勢「面白いの?」
日向「なかなか自由に動かすのが難しい。そこが面白い」
伊勢「へー」
日向「お前はまた刀剣の写真を眺めているのか」
伊勢「えぇ、流石にもう振るう機会は無いだろうし、今度は見て楽しもうかなと思って」
日向「まぁ、健全だな」
伊勢「夕張と妖精さんなら凄いの作ってくれたりするかな?」
日向「夜な夜な血を啜りたくなるような刀を生み出しかねんからやめておけ」
伊勢→暇なときは各地に展示されている刀を見学して回っている。結局我慢できず夕張に作ってもらった刀には、何故か鏡と勾玉がセットで付いてきたらしい。
日向→子供が遊んでいるのを見て、ラジコンヘリに興味を持つ。今ではアクロバット飛行も出来るようになったらしく、たまに子供達が横で見学していたりする。
扶桑「山城、お茶淹れたわよ」
山城「ありがとう姉様」
扶桑「良いわね、平和って」
山城「そうですね……」
扶桑「山城、きっと私達、今幸せなのね」
山城「はい、幸せです」
扶桑「これまでの不幸な出来事なんて全て忘れるぐらい、今を楽しみましょう」
山城「きっとあの人が居るここなら、毎日を楽しめます」
扶桑「そうね……山城、時雨達を誘ってピクニックにでも行かない?」
山城「それはとても楽しそうです。扶桑姉様、私が誘って来ますからお弁当お願いできますか?」
扶桑「えぇ、分かったわ」
扶桑→妹共々幸せライフ満喫中。鎮守府に来る一般人から何度か交際を申し込まれるが、提督一筋の彼女が相手にするはずもなかった。
山城→負のオーラが無くなり、陽気な印象を受けるようになった。刺々しさも消え、美人姉妹の妹として姉同様男性に人気。但し、こちらも提督以外の男には一切興味がないらしく、玉砕して散った者は骨すら残してもらえないらしい。
~川内型~
那珂「今日は那珂ちゃんのライブに来てくれてありがとー!」
ファン「那珂ちゃーん!」
ファン「今日も可愛いよー!」
那珂「ありがとー! じゃあ早速一曲目いくねー! 曲は――」
神通「照明オッケーです」
川内「警備も問題ないよ、皆マナーはきっちり守ってるし」
神通「――夜戦好きの血は、騒がなくなったんですね」
川内「今は那珂の夢だったアイドル活動をサポートするって戦いに忙しいから」
神通「実は相当姉バカですよね」
川内「最後まで私が夜戦夜戦言えてたのは、神通と那珂が私をサポートしてくれてたお陰って理解してるだけ」
神通「提督も、です」
川内「……提督の秘書艦の日は夜戦出来るってのも、確かに大きいかな」
神通「提督、姉さんに肩噛まれたって泣いてました」
川内「年に二回の夜戦日だし、提督には我慢してもらう」
川内→戦いが終わり、夜戦と騒がなくなった。今では良き姉として、神通と共に那珂のアイドル活動をサポートしている。だが、やはり秘書艦日だけは夜戦好きの血が騒ぐようだ。
神通→那珂のライブで照明を担当している。たまにバックダンサーをお願いされてステージに上がることもしばしば。神通を目当てに来ている人も、中には居るらしい。
那珂→鎮守府アイドルとしてデビュー。好きなのは提督と公言して握手も一切禁止な為、本当に那珂ちゃんの曲を聞いてライブを楽しみたいファンだけが集まっている。それでも毎回満員なのは、彼女の確かな実力によるものだろう。
~軽空母~
祥鳳「鳳翔さん、熱燗もらえますか?」
鳳翔「はい、どうぞ」
千歳「私も、それと焼き鳥をお願いします」
千代田「私もお姉と同じのを」
鳳翔「ネギまとモモ、砂肝ね」
隼鷹「アタシは枝豆と冷や奴!」
飛鷹「タコわさお願いします」
鳳翔「うふふ、今日は全員揃って何だか賑やかね」
瑞鳳「私はカシスオレンジがいいかな」
RJ「うちはカルーアミルクで」
鳳翔「はいはい、今用意するわね」
隼鷹「じゃあせっかく集まったんだしさ、皆で乾杯しない?」
RJ「うちはえぇで」
鳳翔「私も参加した方がいいかしら」
祥鳳「鳳翔さんこそ参加するべきです」
瑞鳳「皆持った?」
千歳「持ったわよ」
千代田「じゃあいくよ」
飛鷹「せーの――」
軽空母一同「乾杯!」
祥鳳→鎮守府に弓道場を作り、そこでたまに教室を開いている。居酒屋鳳翔では決まって熱燗とだし巻き玉子を頼んでいる。
鳳翔→今も野菜を作ったり、服を縫ったり、縫いぐるみを作ったり、居酒屋をしたりと忙しい日々を過ごしている。秘書艦の日は提督に貸し切りで店を開き、雰囲気を楽しんでいるらしい。
千歳→最近は千代田と別行動も増え、那智と酒蔵巡りをしたりしている。しかし、夜はちゃんと千代田と二人で寝るのが約束らしく、仲の良さは健在のようだ。
千代田→姉離れという程でもないが、常に一緒でなくても大丈夫になった。千歳と別行動の日は、他の艦娘とケーキバイキングに行ったりしているらしい。
隼鷹→何かにつけては宴会している。酒を飲まない日は無いというぐらい毎日飲んでいるが、前みたいに暴走はしなくなったようだ。
飛鷹→隼鷹に付き合い毎日飲んでいる。たまに一人で出掛けて、港から出る船を眺めているらしい。
瑞鳳→部屋の九九艦爆の数が若干増えた。今でも可愛い足を眺めるのは欠かせない日課。胸は最近Bへとサイズアップしたとのこと。
龍驤→やっぱりまな板、救いは無かった。豊胸用の通販グッズを買い漁り、2ミリ大きくなったと大はしゃぎする姿は、涙を誘ったという。
~朝潮型~
朝潮「荒潮、コレどうかな?」
荒潮「そうねぇ、いいんじゃないかしらー?」
大潮「小さな体に、大きめの服、どうでしょう?」
満潮「それもいいけど、こっちの方がいいと思うわ」
霰「コレ、良い」
霞「う、牛の着ぐるみ……まぁ霰がいいなら止めやしないわ」
荒潮「今度作る服はこのデザインを参考にしてみようかしらねぇ」
朝潮「その……また出来たら着せてもらえない?」
満潮「私も着てあげてもいいわよ」
霞「右に同じく」
霰「コレも、いい」
大潮「蛙の着ぐるみ、いいですね!」
朝潮→決戦が終わり、女の子らしい言動や行動をすることが更に増えた。提督に可愛いと言われ、恥ずかしさの余り左フックからの右アッパーでノックアウトしてしまったことがあるらしい。荒潮が作った服のモデルをたまにしている。
荒潮→自分が一番可愛く見える服を作るついでに、子供服ブランドを立ち上げた。提督に可愛いと言ってもらうのを生き甲斐にしており、来る秘書艦日に向け、一番今の自分に似合う服をデザインする日々。密かに姉妹に合わせたものもちゃんとデザインしていたりする。
満潮→相変わらず提督にはつっけんどんな態度。だが、その頬は常に紅潮しており、本音でないのは明らか。朝潮同様、荒潮の服のモデルを引き受けている。
大潮→姉妹の中で一番身長が小さくなった。最近は大きめの服を着て、ダボつかせるのがお気に入り。その服の中から魚雷が覗いているのは、多分気のせい。
霞→満潮同様、提督に対する態度は相変わらず。しかし、何も言わなくても望んだタイミングで飲み物や食事、手作りのお菓子等を用意して振る舞う等、秘書艦日は提督に尽くしている。モデルとしても自信満々な姿が人気。
霰→弥生並、というかそれ以上に無表情なので、提督にも未だに何を考えているのか掴めない艦娘。最近は着ぐるみにハマっている。秘書艦日はお気に入りの着ぐるみで提督に抱き着き、その時だけは笑顔を見せているらしい。
~夕雲型+秋雲~
巻雲「ふぇーん、はみ出ちゃったよー」
秋雲「大丈夫、直ぐにホワイトで修正出来るから引き続き巻雲はベタ塗りね」
夕雲「トーン貼れたわよ」
秋雲「サンキュー、次こっちお願い」
長波「背景出来たぜ」
秋雲「流石長波、頼りになるよ!」
巻雲「秋雲ー締切はー?」
秋雲「明後日、この調子なら余裕」
夕雲「終わったら巻雲に大きいサイズの服着せて癒されたいわ」
長波「アタシは電にマッサージでもしてもらおうかな、腕が腱鞘炎になりそうだ」
秋雲「三人ともマジ助かったよ、ちょっと今回遅れててさ」
巻雲「まさか秋雲が少女漫画作家になるなんて、本当に予想外過ぎますよ」
夕雲「前から絵は上手だったものね、内容はアレだったけど……」
長波「二ヶ月に一度は手伝わされるのだけは勘弁して欲しいがな」
夕雲→通販で巻雲の服を選ぶ際、未だにワンサイズ大きく注文している。提督には駆逐艦らしからぬ色気で迫り、その艶っぽさは毎回進化しているらしい。秋雲を手伝う際はトーン張り担当。
巻雲→やっぱり何故か服が大きい。夏場だけは半袖を着ているが、夕雲のクーラー作戦により室内では長袖を着ることも多い。秋雲を手伝う際はベタ担当。
長波→夏に一度、白いワンピースに麦わら帽子を被り、提督にまるで別人のようだと言わせた。独特な色をした髪の手入れは大変であるものの、綺麗だと提督に言われた為、そのケアには余念がない。秋雲を手伝う際は背景担当。
秋雲→少女漫画家“aki”としてデビュー。『提督への愛は素手で龍をも殺す』が大ヒットし、締切に追われる毎日。秘書艦日は原稿を手伝ってもらった後、取材と称してデートをするのが彼女の原動力。
~高雄型~
高雄「今日は皆でケーキバイキングにでも行きましょう」
愛宕「いいわねーちょうど甘いものが食べたかったのよー」
摩耶「……高雄姉ぇ、愛宕姉ぇ、最近ちょっと太――」
愛宕「うふふー私と高雄はむっちりしてるだけ、分かった?」
高雄「体型の維持には気を付けています」
鳥海(スカートが少しキツくなったと昨日言っていたような気が……)
摩耶「別にそう言い張るならいいけどよぉ……提督にプニプニの腹、見せていいのか?」
高雄「心配せずとも、秘書艦日は最高の状態で迎えます」
愛宕「一ヶ月あればどうとでもなるものよー?」
摩耶(やっぱり今はちょっと太ってるって自覚してんじゃんか……)
鳥海「それで、ケーキバイキングには行くのですか?」
高雄「行きます」
愛宕「行くわよー」
摩耶「アタシも行くの自体は賛成、食べ過ぎなきゃいいだけだしな」
鳥海「では、早速行きましょうか」
高雄→出撃しなくなり、少し太り気味。愛宕と共にウォーキングしたり、舞風のダンススクールに通ったりして、秘書艦日前には体型を戻している。秘書艦日の次の日は、少し痩せているらしい。
愛宕→プニプニポヨポヨタプンタプンバインバイン。高雄同様、秘書艦日前にはベストな体型へと戻している。チャイナやバニーガール姿で、秘書艦日は提督を誘惑しているそうだ。
摩耶→鎮守府に来たばかりの時にやらかした事件を、未だに気にしている。他に誰かが居ると喧嘩口調のままだが、提督と二人きりになると借りてきた猫のように大人しくなってしまう。普段は高雄と愛宕に痩せろとうるさく言い続けている。
鳥海→霧島の補佐をしながら、姉三人を見守る日々。高雄と愛宕の一ヶ月で出来るダイエットの秘訣は、彼女のダイエットプランにある。最近はコンタクトにしようか悩んでいるらしい。
~古鷹型&青葉型~
古鷹「加古、いい加減立ったまま寝るのは危ないからやめてね?」
加古「分かってるって……ぐぅ」
古鷹「えいっ」
加古「痛っ!?」
古鷹「黒潮から貰ったの。寝たらコレ使うから」
加古「古鷹までそれはやめてよー……」
古鷹「加古が寝なければいいだけの話でしょ。ほら、映画に遅れちゃうから急ご?」
加古「分かった、分かったからそんなに腕引っ張んないでよ!」
古鷹→道でもいきなり立って寝る加古を、黒潮から貰ったハリセンで起こす日々。興奮すると目から光が出てしまうらしく、一度提督が悶絶することとなった。
加古→何処でも寝てしまうのは、戦いが終わった今も変わらない。秘書艦日に寝てしまい、提督からキスで起こされて以来、狸寝入りも使うようになった。
青葉「衣笠、取材行きますよー」
衣笠「はーい、準備出来てるわよ」
青葉「今日は街のグルメレポートですから、美味しい物が食べられちゃいますね」
衣笠「私にもちゃんと食べさせてよ?」
青葉「大丈夫ですよー衣笠に記事を書いてもらう予定ですから、ちゃんと食べてもらわなきゃ青葉困っちゃいます」
衣笠「それなら安心――ってえぇっ!? 私が書くの!?」
青葉「アレ? 言ってませんでしたっけ?」
衣笠「聞いてないわよっ!」
青葉「今言いましたから、問題ナッシングですね。それじゃあ取材にレッツゴー!」
衣笠「ちょっと青葉! 記事なんて私書けな――青葉ー!」
青葉→鎮守府から街へと取材の範囲を広げることにした。街でも販売されるようになった青葉新聞は、一般の読者からも大好評のようだ。秘書艦日は文字通り、提督に密着して取材しているらしい。
衣笠→青葉が新聞を作るのに協力することにしたようで、取材道具を抱え、街を駆け回る彼女の後を追いかける毎日を過ごしている。最近は一部の記事を任され、悪戦苦闘しながら文章を考えているそうだ。
~ドイツ艦娘~
ビス子「レーベ、次焼けたわよ」
Z1「うん、分かった」
Z3「ズッペが足りなくなってきたから、追加作るわね」
ビス子「そう、お願いね」
Z1「こんなに繁盛するとは思わなかったよ」
Z3「まぁ、繁盛しないよりは確実にいいわね」
ビス子「ハチと漣とヴェールヌイも時間があれば協力してくれてるし、何とかやっていけそうね」
客「すいませーん」
Z1「はーい、今行くよ」
Z3「ふーん……まぁ、悪くない味に仕上がったわ」
ビス子「さぁ、どんどん焼くわよ!」
ビスマルク→ドイツのパンとスープを出す店を鎮守府内にオープンさせた。レーベとマックスにホールは任せ、彼女はひたすら毎日パンを焼いている。秘書艦日は提督の和食を毎回希望しているそうだ。
レーベ・リヒト・マース→ビスマルクの開いた店で働く日々。ホールで注文を取り、客にパンとスープを運ぶのがレーベの担当である。一部の女性客から絶大な人気を誇っており、たまに注文を取りに行った際、客に捕まっている。
マックス・シュルツ→他の二人と共に忙しい毎日を過ごす。ホールでレーベと共に注文を取りながら、足りなくなればスープを作り、厨房の中と外を行ったり来たりしている。たまにメイド服で漣と接客する日もあり、男性客がその日は激増するようだ。
~朧・曙・漣・潮~
漣「曙、ご主人様をご主人様って呼んでみない?」
曙「く、クソ提督はクソ提督だからクソ提督でいいの!」
潮「そんなに連呼したら、提督がかわいそうです」
曙「うっ……」
朧「提督はクソ提督って言わなきゃ逆に心配すると思う……多分」
漣「クソご主人様にしてみる?」
潮「それじゃあんまり変わらない気が……」
曙「……クソ提督って呼んでないと、二人っきりだと恥ずかしくて話せないんだもん……」
朧「提督はそれも分かってるよ、きっと」
漣「私も試しにそう呼んでみたらどんな反応するか、気になりますね」
潮「やめようよ、わざわざそんなこと言うの……」
朧→暇があると蟹を捕ってきて、鎮守府の皆に振る舞っている。提督の為、秘書艦日の朝は蟹を捕ってから執務室へと出向き、蟹尽くしの昼食を用意して喜ばせているらしい。
曙→クソ提督呼びは今でも継続中。ただ、最近はようやく少し恥ずかしさを抑えられるようになったのか、提督と手を繋いで歩く笑顔の曙が秘書艦日には目撃されている。
漣→マックスの店だけでなく、メイド服姿で色々な店のヘルプを請け負っている。いずれは艦娘メイド喫茶を開こうと画策中。
潮→引っ込み思案なのは相変わらず。漣にメイド服を着せられ、一日手伝わされた時は、恥ずかしさの余りに熱を出して倒れた。洗濯機の中が回っているのをボーっと見ている時が、一番落ち着くらしい。
~大和型~
大和「ここをこうして、こうです!」
武蔵「ふんっ! このように、分かっていれば受け身を取れる者も中にはいるが、大抵は一撃で撃退出来るはずだ」
大和「それでは実際に、ゆっくりと安全を確認しながらやってみましょうか」
女性達「はい!」
武蔵「――まさか、護身術教室を開くことになるとはな」
大和「“艦娘は強いというイメージが、強烈に世の女性達に印象付けられている。だから、女性達からの要望に応え、護身術を教えてやってくれないか”、そう提督に言われた時は、私も驚きました」
武蔵「まぁ、今となっては不要となった私達の力が、再び必要とされているのだ。不満はない」
大和「はい、大和も同じ気持ちです」
武蔵「……さっきのを一般人が受けたら、首が折れて死ぬがな」
大和「普通の女性の力なら大丈夫です」
大和→武蔵と共に、提督から頼まれて護身術教室を開く。たまたま通りがかった工事現場で鉄骨の下敷きになった作業員を助け、市長から表彰された。流石にその怪力を恐れ、一般男性は寄り付かないようだ。
武蔵→大和と護身術教室を開き、女性に人体の急所を教えている。鎮守府の外を歩く時は服を着ろと提督に言われ、渋々上着を着ている。だが、夏は暑いと前を全開にしている為、あまり意味はない。
無事にこのスレを埋め、ひとまずの完結も迎えられました
まだ後日談も残っていますので、次スレでも引き続き書き進めていきます
ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
このssの空気でヤンデレは嫌だわ…