妹「....兄、目から怪光線出てる」

兄「これが気の掌握であーる、つってもまだまだ使いこなせないから修行中なんだけどな！」

妹「.....結構怖い」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

兄「....むぅ、それなら仕方ないしやめるかぁ」

熊「あの、もう投げるの勘弁してくんね？」

兄「あ、お疲れー」

妹「....兄よ」

兄「なんだマイシスター」

妹「....兄は師匠のもとを離れて妙手というランクにいる、と聞いた」

妹「....師匠のもとでは、何を習ったの？」

兄「んーっと、ムエタイと、カポエイラと、テコンドー、かな」

妹「....三つも教えられる、器用な人だったんだね」

兄「あ、違う違う」

妹「？　違うって？」

兄「俺には師匠が三人いたんだ」

妹「...さ、三人も？」

兄「あぁ、だから修行の効率とかもすっごくよくってさ、今も思い出すだけで....」

兄「...お、思い出すだけで....」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

妹「お兄ちゃんそれ以上いけない」ｷﾞｭｯ

妹「兄よ、友達連れてきた」

妹友「こ、こんにちはー」ｵｿﾙｵｿﾙ

兄「.........」ｺｵｫｫｫ

妹友「ﾋﾟｨｯ!?　な、なんかすっごく怒ってるぅ！？」

妹「.....修行中らしいから、邪魔しないようにあっちであそぼ？」

妹友「う、うん....」

妹友「い、妹ちゃん、お兄さんがやってたあれってなに？」

妹「何って、座禅。」

妹友「な、なんで今どき座禅なんて.....」

妹「...兄は、達人目指して修行をしているのだ」ﾌﾝｽ

妹友「は、はぁ.....」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

妹「....あ、もう一人、遅れてくるんだった」

妹「出迎えてくる」

妹友「いってらっしゃーい」ﾌﾘﾌﾘ

不良「.......」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

兄「......」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

妹「......！」

妹「........」

妹「（どうしよう、お兄ちゃんと不良ちゃんが一触即発の雰囲気だよぉ）」

兄「..........」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

不良「..........」ｼﾞﾘｯ

不良「....ッ！！」ザウッ！！

兄「....！」ギャルッグオォン！！

妹「あ、ちょっ

パァァアアンッ！！！

兄「粗茶ですが」ｽｯ

不良「どうも」ｽﾞｽﾞｰ

妹「.................」
妹「......なんでそうなるの」

兄「おっ、妹、中々筋のいい子がお友達だな」

不良「あなたに比べれば私などまだまだです、その年でこの気当たり、御見それいたしました」ﾌｶﾌﾞｶｰ

妹「.....なにこれ、どういう状況？」

兄「いや、不良ちゃんが来たからお茶を出しただけでしょ？」

妹「なんでさっきの一瞬で何もない部屋が茶室みたいになるのって聞いてるの」

兄「だって...ねぇ？」

不良「妹、理屈にあわねぇことすんのが人間なんだぜ？」

兄「そゆこと」

妹「少しくらい理屈に合わせてくれないかなぁ....」ｼﾞﾄｰ

妹「....ところで、気あたりって、何？」

兄「気を使った威嚇やフェイントのことで、弟子級って呼ばれる俺達妙手の下の戦いではあまりでないけど、達人戦じゃばんばん出るぞ」

不良「あたいが相手を睨む時にもそれ使ってるぜ？」

妹「...道理で、初めてあった時から気迫がすごいわけだ」

不良「くかかか、ま、あたいの家も道場やってるからよー、そのせいで覚えたんだよ！悪かったな黙ってて！」

妹「....ん、ほら、こっちであそぼ？」

不良「おう、今行くぜ！！....失礼します」ﾍﾟｺﾘ

兄「そんなかたっ苦しくならなくてええんやでー....っと、メール来た」pipi

兄「........妹ー！悪い、少し家を空けるー！」

妹「ん、いってらっしゃい」

兄＜いってきまーす！

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ.....

妹友「....なんか急いでたね、何かあったのかな？」

妹「....兄は、まれに友さんに呼び出されて出かけるのだ」

不良「（にしてはえらく表情が剣呑だったけどなー）あ、キノコ来たぜ！」

妹「赤甲羅でぶち抜く」ｷﾞﾝｯ

不良「やってみろ」ｼﾞﾛｯ

妹友「あぅあぅ....」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

一方そのころ、公園にて

友「...お、来たか、おーい！こっちこっちー！」

兄「悪い悪い、待たせたか？」

友「いんや、そうでもねぇ...あとは幼馴染が来れば....っと」ﾋﾟｸﾝｯ
兄「んおっ」ﾋﾟｸｯ

ﾊﾟｼｯ!!

兄「.....花丸印の手裏剣、ってことは」

友「幼馴染～！挨拶がてら手裏剣を投げるのはやめろって何度も言ってるだろ！」

幼「腕が鈍ってるかを見たんだよ～許してクレメンサー♪」ﾍﾟﾛｯ

友「かわいらしく舌出してもダメだぞ～許す！」わしゃわしゃ

幼「きゃー♪」

兄（もう結婚しろよてめぇら...）ぐったり

友「....で、どうだ？そっちは」

幼「ん、こっちも調べたけど....やっぱビンゴだよ」

友「まぁ先生の情報だし、あんま疑ってなかったんだけどな～」

兄「...ついに、動きだしたんだなぁ、前はうちの師匠達が戦ったけど....今度はそっちの達人級も出るの？」

友「あぁ、先生、めっちゃ張り切ってた」

幼「あ～、母さん父さんも武器のおていれしてたしねー、そうだと思う」

兄「やっぱりかぁ、これはうかうかしてられないぞぉ、俺達だって、今度は戦うんだからな」

友「...あぁ」ｺｸﾝ
幼「うん」ｺｸﾘ

兄「そう、戦うんだ。」

『闇』とッ！！

妹「........」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

不良「......」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

妹友「おいひいれす」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

不良「くっそー、食いたかったなー！ケーキ！」

妹友「あ、ご、ごめんね、一口上げるから許して？」

妹「.....ダメ、これは妹友ちゃんがゲームで勝った景品だから、負けたんだし、大人しく引き下がれー」

不良「うぐぐ、まぁそうなんだけどよー、ちっくしょー！悪運強いな妹友はー！」

妹友「あ、ご、ごめんなさい！ごめんなさい！」ﾍﾟｺﾍﾟｺ

妹「....妹友ちゃん、すぐ謝っちゃうのは、悪い癖だよ」

不良「あわわ、そ、そんなに謝んなよー！」

ﾜｲﾜｲ

？？？「.....ここが、あの兄の家か...」ｻﾞｯ

友「お前、前の戦いで、弟子同士の戦いの渦中にはいたんだよな？」

兄「ん？そうだけど.....って、あ」

幼「んぅ？どったの？」

兄「俺、あの時は『最強の弟子』って称号だったらしくて、いろんなところの組織からも狙われたわけでさ」

友「そう、だからこいつ、色んなとこに敵作ってんのよ」

幼「....と、なると、一番狙われるのは.....兄ってことだよね」

友「そうなると...必然的に......」

兄「すまんちょっと家の様子見てくる！！」ﾀﾞﾝｯ!

不良「.....」ﾋﾟｸﾝｯ!
妹友「......？」

妹「.....うん、不良ちゃん、なんか感じた？」

不良「...あー、うん、とりま兄さんの部屋に行こうぜ」

妹「....ん、なんかあるっぽいしね」

妹友「.....待って、二人とも、二階に行こうよ」

不良「んあー？二階はダメだ、あっちのほうが安全だって」

妹「....不良ちゃんの感は、よく当たるから、ここは信じよう？」

妹友「....う、うん、わかった」

妹友「（なんか嫌な予感するんだけどなぁ....）」

兄の部屋にて

不良「.......」

妹「......で、何を感じたの？」

不良「詳しくはわからん、でも敵意は感じたんだよ、しかも結構[ﾋﾟｰｰｰ]気満々なやつな」

妹「.....兄関連かなぁ....もしかして巻き込まれ？」

不良「....でも妙手レベルを相手にできるまたとない好機だ、結構楽しみだぜ」にしし

妹「..........待って、戦う前提なの？」

不良「あん？そうだけど、止めんなよ？あたいはもう止まらねぇぞ？」

妹「....そこら辺は不良ちゃんの、自由....でも」ｺﾞｿｺﾞｿ

不良「.....いきなり部屋を物色し始めて何してんだ妹？」

妹「.....あった、これ、使う」籠手装備

不良「....使うって、お前まっさか」

妹「..........私も戦う」

不良「ばっかお前！戦えんのかよ！？」

妹「.....不良ちゃんをぶっ飛ばして丸くさせたのは、どこの誰だっけ？」ﾆﾔﾘ

不良「.....っち、ケガすんなよな？」

兄「むむむっ、家のほうに誰かいるなー....多分弟子級上がったばかりの妙手と見た！これなら今から追いついて倒せる.....むむっ！？」ｻﾞｻﾞｯ

ダンッ！！ガガガガガガガキュンッ！！

兄「......誰だ一体！？」ｻﾞｯ

？？？「すまないが、弟子のためにも貴様はここで足止めさせてもらうぞ、最強の弟子」ｻﾞｯ

兄「........あんた、一体誰だ？何の目的で....いや、言葉は不要か」ｼﾞﾘｯ

？？？「言葉は無粋！押し通れッ！！」ﾊﾞｯ!

兄「参るッ！！」ﾀﾞﾝｯ!

不良「....おい、いい加減隠れてないで出て来いよ！」

妹「...不意打ちは、無駄、もうわかってる」

？？？「....流石最強の弟子の関係者、勘は鋭いんだな」ｻﾞｻﾞｯ

妹「....出た」

不良「で？ここに何の用だいフード野郎！」

フード「....決まっている、貴様らを倒しに来た」

妹「.....解せぬ、なぜに？」

フード「決まっているさ、先に進むために、なっ！！」ﾋｭﾊﾞｯ!!

妹「ッ！」
不良「っおらっ！！」ﾋﾞｭｯ！
ﾊﾞｯｼｨｲｲｯ!!

兄「ぅおっ！？」ひゅっ！！
？？？「セイィッ！！」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!!

ガキキキキキィッ

兄「（っつー、妙手レベルの空手家ッ、結構強いッ！！）」ｽﾞｻﾞｻﾞｯ
兄「ティーソーク・トロンッ！！」ﾊﾞｯ!

？？？「腕刀！！」ｽﾞﾊﾞｧｯ!!

ガキッ！！

兄「（今だッ！）」
兄「トロンッ！ボーンッ！ラーンッ！！」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!

？？？「ぐおぉぉ！！」ザザザザザッ！！

兄「ヤンバルチャギッ！アプチャギッ！」

？？？「っく、なんて猛攻だ....！」

兄「そしてそのまま前倣え！」ﾋﾟﾀｯ

？？？「.......？」ﾋﾟｸｯ

「「.............」」

兄「そんじゃお先！」ﾊﾞﾋﾞｭﾝ!

？？？「.......あ、うん.....え、あ....あぁっ！？しまった先にいかれた！」ﾀﾞｯ!

なんかケンイチみたいだな

>>21　ケンイチを大幅に取り入れてる、別名パクリ

不良「あーらよいっとォッ！！」ﾋｭｩｯ!

フード「しっ！」ﾌﾞﾝｯ!

ﾊﾞｯｼｨｨ!

不良「～～～～ッ！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

妹「下がって不良ちゃんっ」ｽﾞﾊﾞｧｯ!

フード「っちィ！」ｻﾞｻﾞｻﾞｯ!

妹「（....むぅ、当たらない、というか、隙が少ない.....）」ｼﾞｰ

フード「（....不良って女はどうにも拳が甘いぞ.....何を狙ってるんだ....いや、それ以上に）」
フード「（あの籠手の餓鬼.....動きを見たことねぇ、空手に似たなんだ、あれ....？）」ｻﾞﾘｯ!

不良「（んん....拳に見せかけて掴むっつーの、中々難しいな....ごめんなさい父さん、まだ課題できそうにないや）」ｽｯ

妹「（.......不良ちゃん、そろそろ本気で行くのかな？だったら少し引いた方がいいかも....）」ｼﾞﾘｼﾞﾘ