赤ボタン『』ゴゴゴゴゴ…
みほ「…」
優花里「…」
麻子「…」
華「…」
沙織「…いや、何これ?」
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優花里「さぁ…気づいたらⅣ号の上に置いてあったんですよ」
みほ「なんのボタンだろう、これ…」
麻子「そもそも動いているのか?電源は見当たらないが」
華「…」ウズウズ
沙織「…華、押したいんだね」
華「ええっ?」
みほ「あはは…」
優花里「待ってください!これが爆弾のスイッチという可能性も…」
麻子「あるわけないだろ」
華「…い、いいですか?みほさん?」
みほ「うーん…」
みほ「…よし、それじゃあ最初は私が押します」
華「そんな!?」
みほ「こんな危ない役目、華さんに押し付けるわけにはいきません。ここは隊長の私が…」
沙織「みぽりんも押したいだけじゃん!」
優花里「待ってください!じゃあ私も押したいですぅ!」
みほ「みなさん、落ち着いてください!」
優花里「」ビクッ
華「」ビクッ
みほ「今がチャンスなんです!当てさえすれば、勝てるんです!」
麻子「ごまかそうとしてるな」
みほ「パンツァー・フォー!」ポチッ
沙織「あっ!ズルーイ!!」
華「ああ…」
みほ「…」
デデーン ←あの音
みほ「!?」
沙織「えっ!?」
秋山、アウトー ←あの声
優花里「えっ?えっ!?」
麻子「ああ…」←何かを察した顔
ガララッ
黒子「…」
沙織「何アレ!?何!?何!?」
優花里「あっ、ちょっ!やめてください!やめっ、やっ」
バシーン!
優花里「ああぁーーーーっ!!」
黒子「…」ササッ
みほ「…」
優花里「…うぅ…」サスサス
麻子「…」
華「…」
沙織「…」
優花里「なんですかもう…なんっ…なんなんですかぁ…」サスサス
沙織「だ、大丈夫?ゆかりっ…フフッ…」プルプル
優花里「笑ってるじゃないですかぁ!」
みほ「ご、ごめんね、優花里さっ…ンッ…ンン゙ッ…」
優花里「西住殿までぇ!」
華「あのぅ…」
みほ「え?」
華「次、私が押してもいいですか?」
優花里「ちょ、ちょっと待ってください!また私のお尻がシバかれちゃうじゃないですかぁ!」
華「大丈夫ですから」
優花里「大丈夫じゃないですぅ!」
華「花を生けるように集中して…」
優花里「やめてください!」
沙織「どーどー」
華「…発射」ポチッ
優花里「ああ!!」
デデーン
冷泉、アウトー
麻子「え゛!!?」
沙織「えっ」
華「まぁ…!」
黒子「…」ササッ
麻子「や、やめろ!近寄るな!」
バシーン!
麻子「あ゛ぁ゛あ゛!!」
みほ「(うわっ、凄い声)」
沙織「ま、まっ…こ…ンッ…!フフフッ…!フッ…!」
麻子「…くそぉ…」サスサス
優花里「冷泉殿、心中お察しします…」
麻子「…わかった」
みほ「え?」
麻子「次は私が押す」
沙織「なんでっ!?」
麻子「いいじゃないか。こういうのは順番だろ」
華「そんな、無理に全員押すことは…」
優花里「そうですよぉ!誰かが傷つくだけなんですから!」
麻子「…秋山さんはそれでいいのか?」
優花里「えっ?」
麻子「私は、叩かれっぱなしは気に入らない」
優花里「そりゃ、まぁ、わからなくもないですけどぉ…」
麻子「よし、いいな、押すぞ」
みほ「ま、待ってください!」
麻子「西住さん、自分が叩かれるかもしれないからって必死だな」
沙織「麻子、そんな毒吐く子だったっけ!?」
麻子「大丈夫だ。私は学年主席だぞ」ポチッ
沙織「いや意味わかんないし!?」
みほ「ああ、押しちゃった…」
デデーン
秋山、アウトー
優花里「ぁ゛あ゛!?」
麻子「えっ」
みほ「ンフフッ」
華「…ッ!」バンバン
黒子「…」ササッ
優花里「ちょ、待ってください!なんでまた私にっ…」
スパーン!
優花里「んあーっ!」
優花里「…うぅ…こんなのっ…あんまり…あんまりじゃないですかぁ…!」サスサス
麻子「す、すまん、秋山さん…」
みほ「…!……!」バンバン
華「だ…だいじょ、で…か…!ゆかりさっ…!フググッ…!フッ…!」バンバン
沙織「二人とも笑いすぎでしょ!」
優花里「…も、もういいですっ!私が押しますっ!」
麻子「やめろ!秋山さん!自棄になるな!」
優花里「もういいんです!みんな叩かれちゃえばいいんです!」
麻子「ダメだ!落ち着け!」
沙織「…」ソーッ
ポチッ
優花里「あぁ!?」
麻子「沙織ィ!」
沙織「テヘッ☆」
みほ「」イラッ
デデーン
五十鈴、アウトー
華「ゆか…り、さっ…!」バンバン
華「…えっ?」
黒子「」ガララッ
華「え?私?えっ…?」
スパーン!!
華「あぁ…っ…!」
華「んっ…!」
華「はぁ…ぁ…///」ゾクゾク
沙織「ストーップ!カメラ!カメラ止めて!」
みほ「地上波でやっちゃダメな顔してる!」
麻子「…」ムラッ
華「…い、意外と痛いですね、これ…」
みほ「…」
沙織「ご、ごめんね華…」
華「いえ…」
麻子「…」
みほ「え、えっと、どうしようか、これ」
優花里「えっ!?まだ押す気なんですか!?」
みほ「だって、まだ優花里さんは押してないよね?」
優花里「あっ…」
麻子「おい、さっきはもうやめようとか言ってただろ、秋山さん」
沙織「みぽりんも何てこと言うの」
優花里「…わ、わかりました!しょーがないですね!じゃあ押します!しょーがなくですよ!」
華「イエーイ!」
沙織「華ァ!」
ポチッ
優花里「ドキドキ」
華「ワクワク」
デデーン
秋山、アウトー
優花里「は゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛!?」
みほ「やっぱり…」
優花里「ちょっ、西住殿…」
黒子「…」ガララッ
優花里「やめてくださいー!」
バシーン
優花里「あ゛ー゛ー゛ー゛!!」
黒子「」ササッ
優花里「グスッ…ヒッグ…」
沙織「泣いちゃったよ…」
優花里「なんでですかぁ…私が…私が何したって言うんですかぁ…!」
麻子「いや、今のは秋山さんが押したんだろ」
優花里「だってぇ!西住殿が煽るからぁ!!」
みほ「ご、ごめんね…」
優花里「…もーいいです!わかりました!!」
優花里「こうなったらみんな道連れにします!!」
華「ゆかり…さっ…落ち着…てっ…!」プルプル
優花里「みんな1回ずつ叩かれるまで押しまくってやりますから!!」
優花里「命乞いなんて聞きませんからね!!」
麻子「フラグ立てすぎだぞ」
沙織「もう展開が読めちゃうんだけど」
優花里「ヒャッホォォォォウ!!最高だぜぇぇぇぇぇぇ!!!」
ポチッ
デデーン
秋 山 、 タ イ キ ッ ク ー
優花里「ほらもー!!またわたs…」
優花里「…」
優花里「…えっ?」
みほ「え?」
麻子「えっ?」
沙織「えっ?」
華「…ッ!……ッ!!」バンバン
黒子「」ガララッ
優花里「えっ、ちょっ、待っ」
シュッ
ベチーン!!!
優花里「オ゛ゴ゛ッ゛」ドテッ
黒子「」ササッ
みほ「…」
麻子「…」
沙織「…」
優花里「グスッ…ヒッグ…」
優花里「なんっ…私ばっかり…エグッ…ウッ…」ポロポロ
みほ「ゆ、優花里さん…何か…ごめんね…」
華「自業自得ではないでしょうか?」
沙織「五十鈴ぅ!!ゴラァ!!」
麻子「…なぁ、ちょっといいか?」
みほ「え?」
麻子「…今の黒子が、もう一つボタンを置いて行ったんだが」
青ボタン『』ゴゴゴゴ…
沙織「…」
優花里「…」
華「押しますか?どうします?押しますか?」
みほ「…優花里さん…」
優花里「…押しましょう」
沙織「いいの?ゆかりん?」
優花里「ここまで来れば、毒をくらわば皿まで、です!」
麻子「一人でも多く道連れにしたいのか」
華「じゃあ、押しますね」
沙織「華、やっぱり押したかったんだね…」
華「えいっ」ポチッ
デデーン
逸見、アウトー
みほ「えっ」
沙織「えっ」
優花里「えっ」
麻子「えっ」
華「えっ」
~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~
エリカ「…私が、次期隊長に…」
まほ「ああ、エリカしかいないと思っている」
エリカ「…隊長…」
まほ「前回の大会の時、お前はみほに厳しくも優しい言葉をかけてくれた」
まほ「今回も最後まで、よく私についてきてくれたよ」
まほ「決勝の敗因は、相手の戦略に気付かずにフラッグ車だけで先行した私にあると言っていい」
エリカ「そんな!隊長は…」
まほ「エリカ」
エリカ「っ…」
まほ「この2年間、お前は私をよくサポートしてくれたよ」
エリカ「私は、そんな…」
まほ「お前にしか、頼めないんだ」
エリカ「…」
まほ「…イヤか?」
エリカ「…」
エリカ「…ずっと、ずっと悩んでたんです」
エリカ「あの時…小梅の戦車が沈んじゃって、私はどうしたらよかったんだろうって」
エリカ「みほより先に、私が飛び込むべきだったんじゃないかって」
エリカ「みほが飛び出してから、なんでフラッグ車のカバーができなかったんだろうって」
まほ「エリカ…」
エリカ「それから、何かもう自信がなくなっちゃって」
エリカ「黒森峰の隊長になりたいって、ずっと思ってたハズなのに」
エリカ「私に、そんな資格なんてないんじゃないかって、思っちゃって」
エリカ「…ぁっ…」ポロッ…
エリカ「…っ…!すみません、ちょっと待っ…ぐっ…!」ポロポロ
エリカ「なんっ…!止まりなさいよぉっ…!うえぇぇっ…!」ポロポロ
まほ「…ごめんね、エリカ」ギュッ
エリカ「たいちょ…」
まほ「私もみほがいなくなって、そのことで頭がいっぱいだったよ」
まほ「残されたエリカや赤星の気持ちも考えてやるべきだったのに」
エリカ「そんなっ…!私…」
エリカ「私が、もっと、あの子にもっ、優しく、ひっぐ」
まほ「うん、うん」
エリカ「…グズッ…も、大丈夫です…」スッ
まほ「…エリカ…」
まほ「改めて聞こう」
まほ「次期隊長、引き受けてくれるか?」
エリカ「……」
エリカ「…はい、私で良ければ、喜んで――――」
ガララッ
黒子「」ササッ
まほ「えっ」
エリカ「えっ」
黒子「」ササッ
エリカ「えっ、ちょっ、何よアンタ!離しなさっ、あっ、どこ触っ」
バシーン!!
エリカ「わにーーーーっ!!」
黒子「」ササッ
まほ「…」
エリカ「…」
まほ「…」
エリカ「…」
まほ「…」
エリカ「…あの、私、隊長、やります…」
まほ「お、おう…」
~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~
華「ごめんなさい、エリカさん…」
優花里「今頃叩かれてるんですかねぇ…」
麻子「…で、どうする?」
みほ「あ、私いい?」
沙織「そんな軽い気持ちで…」
みほ「何か楽しくなっちゃって」
優花里「たぶん、これは大洗以外の人が叩かれるんでしょうね…」
みほ「えぃっ」ポチッ
麻子「ああ、またそんな軽く…」
デデーン
西住、アウトー
みほ「えっ」
麻子「えっ」
…
…
…
シーン…
沙織「…来ないね」
優花里「来ませんね」
みほ「…あれ…?」
華「…」ハッ
華「…あの、恐ろしいことに気付いてしまったのですが」
沙織「なに?」
華「これって大洗以外の人が叩かれるんですよね?」
麻子「だと思うが…」
華「…大洗以外の『西住』が叩かれているのでは?」
優花里「…」
みほ「…えっ?」
♪~~~~
沙織「着信…」
麻子「西住さん、だな」
みほ「…ま、まさか…!」サッ
[着信中:お母さん]
みほ「」
沙織「」
麻子「」
優花里「」
華「」
――この時の感覚は、まだ覚えています
「血の気が引く」って、こういうことなんですね
何故、お母さんは私が原因だとわかったのか?
それはわかりません
これを機に、このボタンを押すことは禁止されました
私はお母さんに呼び出されたので、これから実家に向かいます
果たして、私のお尻は無事で済むのでしょうか
ただ、お尻をシバかれているお母さんを想像すると、少しだけ元気になれます
大洗に戻る時も私のお尻が無事でありますように…
追伸:エリカさんはお尻にデキモノができたそうです
- おしまい -
おしまい。なんですかこれ
OVA2話のキャンプ回で泣きじゃくる秋山殿が可愛すぎてムシャクシャして書きました
反省はしたくない
以前はマジメなのも書いてました。よろしければこちらもお願いします
【ガルパン】魔弾の砲手 -五十鈴 華-
【ガルパン】魔弾の砲手 -五十鈴 華- - SSまとめ速報
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